JP2012165721A - 水圧式鱗取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鰤、鮭等の腹部の膨らみが大きい紡錘形の大型魚でも、取り残しを生じることなく鱗取りが効率よく良好に行われる水圧式鱗取り装置を提供する。
【解決手段】魚体搬送面Fを挟んだ上下位置の各々の左右両側に、各々左右方向外側から中央側に向けて魚体搬送面Fに向く方向に傾斜した中心軸線周りに旋回可能な旋回アーム154を設け、旋回アーム154の各々に魚体搬送面Fに沿って搬送される魚体Wに対して圧力水を噴射する噴射ノズル156を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、水圧式鱗取り装置に関し、特に、高圧水の吹き付けによって魚体表面の鱗を取り除く鱗取り装置に関するものである。
魚の鱗取り装置として、コンベア装置によって魚体の側扁面を両側から挟み込むようにして鱗取り対象の魚を搬送しつつ、噴射ノズルより噴射される高圧水の噴流を魚体の表面に吹き付けることにより、水圧によって魚体表面の鱗を取り除く水圧式鱗取り装置が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4)。
実開昭58−44083号公報 特開昭60−43331号公報 特開平5−49387号公報 国際公開2004/060070号パンフレット
従来の水圧式鱗取り装置では、噴射ノズルは魚の搬送方向に対しては傾斜角をもって配置されているが、搬送方向に直交する投影面で見ると、搬送面に対して傾斜していないため、鰤、鮭等の腹部の膨らみが大きい紡錘形の魚の場合、その魚形からして鯛などの側扁形の魚に比べて、背部と腹部の鱗取り残しが生じ易い。
特許文献1の鱗取り装置のように、噴射ノズルが往復スイングするものでは、スイング角を大きくすることにより、鱗取り残しは改善される傾向を示す。
しかし、噴射ノズルが往復スイングすると、スイング中心に対して一方の側にある噴孔は魚体表面に対して近付く方向に移動するが、スイング中心に対して他方の側にある噴孔は魚体表面より遠ざかり、しかも噴射方向が鱗取りに不適切な方向になるため、無駄な高圧水の噴射が多くなる。このことは、スイング角が大きくなるほど顕著になる。
このため、従来の水圧式鱗取り装置では、紡錘形の魚の鱗取りを、無駄な高圧水噴射を生じることなく、取り残しなく行うことが難しい。
本発明が解決しようとする課題は、鰤、鮭等の腹部の膨らみが大きい紡錘形の大型魚でも、鱗取りを、無駄な高圧水噴射を生じることなく、取り残しなく良好に行うことである。
本発明による水圧式鱗取り装置は、フレームと、前記フレームに設けられ、鱗取り対象の魚体を一つの魚体搬送面に沿って搬送する魚体搬送手段と、前記フレームに、前記魚体搬送面を挟んだ上下位置の少なくとも一方の左右両側にあって、各々左右方向外側から中央側に向けて前記魚体搬送面に向く方向に傾斜した中心軸線周りに旋回可能に前記フレームに取り付けられた旋回部材と、前記旋回部材を旋回駆動する駆動手段と、前記旋回部材の各々に設けられ、前記魚体搬送面に沿って搬送される魚体に対して圧力水を噴射する噴射ノズルとを有する。
本発明による水圧式鱗取り装置は、好ましくは、前記旋回部材の中心軸線は、更に、前記魚体搬送面に対して搬送方向に向く傾斜角をもって交差する方向に延在している。
本発明による水圧式鱗取り装置は、好ましくは、前記噴射ノズルは、噴射孔を有する噴孔部材がノズル外筐の中心軸線に対して傾斜した軸線周りに旋回移動する旋回型ノズルにより構成されている。
本発明による水圧式鱗取り装置によれば、噴射ノズルが旋回するだけで、魚体表面に対して大きく離れる方向に移動することがなく、また、噴射方向が鱗取りに不適切な方向になることがないので、無駄な圧力水の噴射がなく、魚体に対して背側、腹側の両方に斜め方向から圧力水を噴射するので、鰤、鮭等の腹部の膨らみが大きい紡錘形の大型魚でも、取り残しを生じる生じることなく鱗取りが効率よく良好に行われる。
本発明による水圧式鱗取り装置の一つの実施形態を示す側面図。 本実施形態による水圧式鱗取り装置の下側搬送装置を示す斜視図。 本実施形態による水圧式鱗取り装置の上側搬送装置を示す斜視図。 本実施形態による水圧式鱗取り装置の噴射ノズル配置を示す説明図。 本実施形態による水圧式鱗取り装置に用いられる噴射ノズルの断面図。
本発明による水圧式鱗取り装置の一つの実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態による水圧式鱗取り装置は、フレーム(機枠)1と、フレーム1に水平に配置された下側搬送装置10と、下側搬送装置10の真上位置に配置された上側搬送装置60とを有する。
下側搬送装置10は、図1、図2に示されているように、左右の下部側板12を有する。左右の下部側板12には、搬送入口側のスプロケット軸14と搬送出口側のスプロケット軸16とが回転可能に取り付けられている。スプロケット軸14と16は、左右の下部側板12間に掛け渡された互いに平行な回転軸である。スプロケット軸14と16には、各々、左右二つのスプロケット18、20が取り付けられている。
左右のスプロケット18と20には、各々、左右の無端チェーン22が係合状態で掛け渡されている。下部側板12には電動モータ24と減速機26による駆動ユニット28が取り付けられている。駆動ユニット28は、スプロケット軸14を図1、図2で見て反時計廻り方向に回転駆動する。これにより、左右2列の無端チェーン22は、図1、図2で見て反時計廻り方向に移動する。
左右の無端チェーン22は、各々ローラチェーンにより構成されており、各リンクプレート毎にステンレス鋼線等、弾性線材による横ワイヤ30を取り付けられている。各リンクプレート毎の複数個の横ワイヤ30は、左右2列の無端チェーン22間に互いに平行に等間隔に掛け渡されている。
鱗取り対象の魚は、横ワイヤ30上に載置され、無端チェーン22が図1、図2で見て反時計廻り方向に移動することにより、図1で見て右側より左側へ搬送される。これにより、無端チェーン22の上側パスにおける複数の横ワイヤ30によって画成される仮想の水平面が鱗取り対象の魚体搬送面になり、鱗取り対象の魚の搬送長さ(搬送ストローク)は、スプロケット軸14と16の図1で見て左右方向の離間距離により決まる。
搬送ストロークの中間部には、左右の下部側板12に回転可能に取り付けられた中間軸32が設けられている。中間軸32は、左右の下部側板12間に掛け渡され、スプロケット軸14と平行である。スプロケット軸14と中間軸32には、溝付きプーリ34、36が取り付けられている。溝付きプーリ34、36は、スプロケット軸14、中間軸32の軸線方向に長く、軸線方向に所定間隔をおいて複数個の周溝38、40を形成されている。溝付きプーリ34、36には、各周溝38、40毎に、ゴム状弾性体製の無端ロープ42が掛け渡されている。無端ロープ42の上側パスは、無端チェーン22の上側パスと略同じ高さにあって、無端チェーン22の上側パスに同じ方向に移動する。このようにして、無端チェーン22の上側パスにおける複数個の横ワイヤ30と複数個の無端ロープ42の上側パスとは、平面視で格子網状をなしている。
中間軸32より少しスプロケット軸14の側には、左右の下部側板12に固定された支持軸44が設けられている。支持軸44は、左右の下部側板12間に掛け渡され、スプロケット軸16と平行である。スプロケット軸16には溝付きプーリ46が取り付けられている。溝付きプーリ46は、スプロケット軸16の軸線方向に長く、軸線方向に所定間隔をおいて複数個の周溝48を形成されている。溝付きプーリ46の各周溝48には、ステンレス鋼線等、弾性線材による縦ワイヤ50の一端側のフック形状部50Aが滑り自由に係合している。縦ワイヤ50の各々の他端側のフック形状部50Bは支持軸44に係合している。このようにして、無端チェーン22の上側パスにおける複数個の横ワイヤ30と複数個の縦ワイヤ50とは、平面視で格子網状をなしている。
上側搬送装置60は、図1、図3に示されているように、一端を、各々、支持軸62によって左右の下部側板12に回動可能に取り付けられた左右の支持アーム64を有する。左右の支持アーム64は、支持軸62を中心として略上下方向に回動可能であり、先端部(遊端)に回動可能に取り付けられたスプロケット軸66によって互いに連結されている。
スプロケット軸66は、左右の入口側上部側板68の後端部と、左右の出口側上部側板70の前端部を各々回動可能に支持している。
左右の入口側上部側板68は、後端部をスプロケット軸66によって互いに連結され、前端部をもう一つのスプロケット軸72によって互いに連結されている。入口側上部側板68は、前端部を自由端(遊端)とし、スプロケット軸66を中心として支持アーム64および出口側上部側板70に対して略上下方向の回動可能である。
スプロケット軸66と72は、左右の入口側上部側板68間に掛け渡されて互いに平行な回転軸である。スプロケット軸66と72には、各々、左右二つのスプロケット74、76が取り付けられている。
左右のスプロケット74と76には、各々、左右の無端チェーン78が係合状態で掛け渡されている。
左右の無端チェーン78は、各々ローラチェーンにより構成されており、各リンクプレート毎にステンレス鋼線等、弾性線材による横ワイヤ80を取り付けられている。各リンクプレート毎の複数個の横ワイヤ80は、左右2列の無端チェーン22間に互いに平行に等間隔に掛け渡されている。
左右の出口側上部側板70は、前端部をスプロケット軸66によって互いに連結され、後端部をもう一つのスプロケット軸82によって互いに連結されている。出口側上部側板70の後端部は自由端(遊端)になっており、出口側上部側板70はスプロケット軸66を中心とした略上下方向の回動によって後傾(搬送入口側から見て奧側が降下する傾斜)する。
出口側上部側板70の後端部と下部側板12との間には引張コイルばね84が取り付けられている。引張コイルばね84は、出口側上部側板70を後傾方向にばね付勢している。
左右の出口側上部側板70は、スプロケット軸66より少しスプロケット軸82の側に、もう一つのスプロケット軸86を回転可能に支持している。スプロケット軸66と82と86は、左右の出口側上部側板70間に掛け渡されて互いに平行な回転軸である。スプロケット軸82と86には、各々、左右二つのスプロケット88、90が取り付けられている。
左右のスプロケット88と90には、各々、左右の無端チェーン92が係合状態で掛け渡されている。
左右の無端チェーン92は、各々ローラチェーンにより構成されており、各リンクプレート毎にステンレス鋼線等、弾性線材による横ワイヤ94を取り付けられている。各リンクプレート毎の複数個の横ワイヤ94は、左右2列の無端チェーン92間に互いに平行に等間隔に掛け渡されている。
前側のスプロケット軸72は、左右の入口側上部側板68より外方に突出した左右両端部に左右の上部入口アーム96の一端部を回動可能に支持している。左右の上部入口アーム96は、一端部近傍と他端部(先端部)において、各々、回転軸98と100を回転可能に支持し、これら回転軸98、100によって互いに連結されている。上部入口アーム96の先端部(前端部)は自由端(遊端)になっており、上部入口アーム96はスプロケット軸72を中心として略上下方向に回動可能である。
回転軸98と100は、左右の上部入口アーム96間に掛け渡されて互いに平行な回転軸である。回転軸98と100には、各々、歯付きローラ102、104が取り付けられている。歯付きローラ102、104は、各々、回転軸98、100の軸線方向に長い幅広のローラであり、外周面に複数の突起を有する歯車状をなしている。
歯付きローラ102、104には、軸線方向に所定間隔をおいて複数個の周溝106、108が形成されており、各周溝106、108毎に、ゴム状弾性体製の無端ロープ110が掛け渡されている
左右の上部入口アーム96は、上部入口アーム96に形成されたストッパ突起片112と入口側上部側板68に取り付けられた二つのストッパピン114、116とにより、スプロケット軸72を中心とした略上下方向の回動範囲を回動角で見て30度程度に制限されている。左右の上部入口アーム96の先端部(遊端)には、連結された左右の上部入口アーム96を手にて上げ下げするためのハンドル118が形成されている。
支持軸62には従動歯車120が回転可能に取り付けられている。従動歯車120はスプロケット軸16に固定された駆動歯車122と噛合している。従動歯車120にはスプロケット124が一体的に設けられており、スプロケット124とスプロケット軸66の一方の外側延長部に固定されたスプロケット126とに無端チェーン128が掛け渡されている。
スプロケット軸66の他方の外側延長部とスプロケット軸86の外側延長部には、各々、スプロケット130、132が取り付けられている。スプロケット130と132とに無端チェーン134が掛け渡されている。
スプロケット軸72と回転軸100の各々の外側延長部には、スプロケット136、138が取り付けられている。スプロケット136と138とに無端チェーン140が掛け渡されている。
これにより、下側搬送装置10のスプロケット軸16の回転が、駆動歯車122、従動歯車120、スプロケット124、無端チェーン128、スプロケット126、スプロケット軸66、スプロケット74に伝達され、前側の左右2列の無端チェーン78が、図1、図3で見て時計廻り方向へ移動する。
スプロケット軸66の回転は、スプロケット130、無端チェーン134、スプロケット132、スプロケット軸86、スプロケット90に伝達され、後側の左右2列の無端チェーン92も、図1、図3で見て時計廻り方向へ移動する。
スプロケット軸76の回転は、スプロケット136、無端チェーン140、スプロケット138、回転軸100に伝達され、歯付きローラ104が、時計廻り方向に回転する。歯付きローラ104の時計廻り方向の回転に伴い無端ロープ110が、図1、図3で見て時計廻り方向へ移動し、これに伴いもう一つの歯付きローラ102も時計廻り方向に回転する。
前述したように、無端チェーン22の上側パスにおける複数の横ワイヤ30によって画成される仮想水平面が鱗取り対象の魚体搬送面F(図4参照)をなしている。図1、図4に示されているように、魚体搬送面Fを挟んだ上下位置の各々の左右両側に、電動モータ150がフレーム1(図1参照)に固定配置され、当該電動モータ150の出力軸152に旋回アーム154の一端部が取り付けられている。
旋回アーム154は、魚体搬送面Fを挟んだ上下位置の各々の左右両側に、合計4個設けられており、各々の他端部(遊端)に噴射ノズル156を魚体搬送面Fに向けて取り付けられている。旋回アーム154の中心軸線(旋回軸線)Aa、Abは、電動モータ150の出力軸152の中心軸線と同一であり、各々、魚体搬送面Fに対して左右方向外側から中央側に向く方向に傾斜角θa、θbをもって左右対称に傾斜し、つまり、左右方向外側から中央側に向けて魚体搬送面Fに向く方向に傾斜し、更に、魚体搬送面Fに対して搬送方向進み側に向く方向にも傾斜角θc、θdをもって上下対称に傾斜している。換言すると、魚体搬送面Fを直交する仮想垂直面に対して送方向進み側に向く方向に、傾斜角90−θc、90−θdをもって上下対称に傾斜している。
傾斜角θaは上側の左右両旋回アーム154の中心軸線Aaの左右方向傾斜角、傾斜角θbは下側の左右両旋回アーム154の中心軸線Abの左右方向傾斜角、傾斜角θcは上側の左右両旋回アーム154の中心軸線Aaの搬送方向傾斜角、傾斜角θdは下側の左右両旋回アーム154の中心軸線Abの搬送方向傾斜角であり、θc=θdで、上下左右対称の配置になっている。
これにより、上下左右の旋回アーム154に取り付けられた噴射ノズル156は、各々、魚体搬送面Fに対し左右方向外側から中央側に向く方向に傾斜角θa、θbをもって傾斜し、且つ魚体搬送面Fに対し搬送方向進み側に向く方向に傾斜角θc、θdをもって傾斜した三次元的傾斜の中心軸線周りに、旋回アーム154のアーム長を旋回半径として旋回し、下側搬送装置10と上側搬送装置60とに挟まれて魚体搬送面Fに沿って搬送される魚体Wに向けて圧力水を噴射する。
噴射ノズル156は、図5に示されているように、一端開口のカップ形状のノズル外筐158と、ノズル外筐158内に傾斜配置された噴孔部材160と、ノズル外筐158の基端側開口端にねじ止めされてOリング162によって当該開口端を液密封止するキャップ部材164とを有する。
噴孔部材160は、半球状先端部166をもってノズル外筐158の先端側の底部に形成された半球状凹部168に球面継手式に係合している。噴孔部材160の半球状先端部166とは反対の側の端部には凹部170が形成されている。凹部170には鋼球等による球体172が転動可能に係合している。球体172は、キャップ部材164の端面中心部に形成された切頭円錐形の突起部174の外周面に転動可能に当接している。これにより、噴孔部材160はノズル外筐158の中心軸線Acに対して傾斜角θeをもって傾斜した配置になる。
噴孔部材160の外周面にはゴム状弾性材製のOリング176が2列設けられている。Oリング176は、噴孔部材160の傾斜倒れ側においてノズル外筐158の内周面に当接し、球体172を突起部174の外周面に押し付けている。
噴孔部材160は、球体172が突起部174の外周面に当接した状態で、突起部174の周りを転動することにより、半球状先端部166と半球状凹部168との係合部を中心として、ノズル外筐158の中心軸線Acの周りに、当該中心軸線Acに対して傾斜角θeをもって傾斜した姿勢で旋回することができる。
キャップ部材164には、図示されていない高圧ポンプによって加圧された圧力水(高圧水)を供給される圧力水入口178と、径方向に延在して外周面に開口し圧力水入口178よりの圧力水をノズル外筐158内に形成された旋回流生成室180に供給する圧力水供給孔182とが形成されている。
噴孔部材160には、半球状先端部166に形成された噴孔184と、噴孔184に連通した内部通路186と、旋回流生成室180より内部通路186に圧力水を導入する圧力水導入孔188とが形成されている。
ノズル外筐158の先端部には半球状凹部168に連通する先端開口190が形成されている。先端開口190は、噴孔184より大きい開口径を有し、噴孔部材160の旋回によって偏向した噴射孔184より噴射されて先端開口190を通過して外部に噴出する噴流がノズル外筐158と干渉しない大きさを有する。
上述の圧力水通路構造により、高圧ポンプよりの圧力水は、圧力水入口178より圧力水供給孔182へ流れ、圧力水供給孔182より径方向に対して傾斜した流れをもってノズル外筐158内の旋回流生成室180に流入する。これにより、旋回流生成室180内に旋回流が生じ、旋回流によって噴孔部材160が半球状先端部166と半球状凹部168との係合部を中心として、ノズル外筐158の中心軸線Acの周りに、当該中心軸線Acに対して傾斜角θeをもって傾斜した姿勢で旋回する。
旋回流生成室180に流入した圧力水は、圧力水導入孔188より噴孔部材160の内部通路186に入り、噴孔184より噴流となって先端開口190を通過して外部に噴出する。
つぎに、本実施形態による水圧式鱗取り装置の作用について説明する。
鱗取り対象の魚体Wを、下側搬送装置10の搬送入口側の横ワイヤ30上に載せる。すると、横ワイヤ30上の魚体Wは、無端チェーン22の走行による横ワイヤ30、無端ロープ42の移動によって、図1で見て左方へ搬送される。横ワイヤ30上の魚体Wの先端側が、丁度、上部入口アーム96の下方に送り込まれた時に、ハンドル118によって上部入口アーム96を押し下げ、歯付きローラ102、104を横ワイヤ30上の魚体Wに押し付ける。これにより、横ワイヤ30上の魚体Wは、歯付きローラ102、104の噛み込み、無端ロープ110との接触により、自重によって降下している上側搬送装置60を押し上げるようにして、横ワイヤ30と上側搬送装置60の入口側の横ワイヤ80との間に確実に送り込まれるようになる。
下側搬送装置10の横ワイヤ30と上側搬送装置60の横ワイヤ80との間に送り込まれた魚体Wは、横ワイヤ30と80とに弾力的に挟まれ、無端チェーン22、78の走行による横ワイヤ30、80の移動によって、更に、図1で見て左方へ搬送される。更に、魚体Wは、横ワイヤ30と上側搬送装置60の出口側の横ワイヤ94との間に送り込まれ、横ワイヤ30と94とに弾力的に挟まれ、無端チェーン22、92の走行による横ワイヤ30、94の移動によって、更に、図1で見て左方へ搬送され、装置より外部に送り出される。
無端チェーン78、横ワイヤ80を保持している入口側上部側板68と、無端チェーン92、横ワイヤ94を保持している出口側上部側板70とは、支持アーム64より支持されて上下移動自在で、スプロケット軸66を折り曲がり軸線として、相対的に上下方向に折り曲がることができるので、入口側上部側板68と出口側上部側板70とが、搬送される魚体Wの形状に倣って折り曲がり、更に、出口側上部側板70は、引張コイルばね84によって後傾方向にばね付勢されているので、下側の横ワイヤ30と上側の横ワイヤ80、94とによる魚体Wの挟み込みが、魚体Wの形状の如何に拘らず良好に行われ、魚体Wの搬送が確実に行われるようになる。
また、魚体Wが下側の横ワイヤ30と上側の横ワイヤ80、94によって挟まれる領域では、縦ワイヤ50によって横ワイヤ30の弾性変形による沈み込みが適度に抑えられる。このことによっても、下側の横ワイヤ30と上側の横ワイヤ80、94とによる魚体Wの挟み込みによる魚体Wの搬送が確実に行われるようになる。
この搬送過程において、魚体Wは、上下左右の噴射ノズル160の各々の噴孔184より圧力水を、隣接する横ワイヤ30、80間の間隙を通して噴射される。この場合、上下左右の噴射ノズル158の噴孔184は、各々、旋回アーム154のアーム長を旋回半径として旋回しつつ、ノズル外筐158の中心軸線Acの周りに、当該中心軸線Acに対して傾斜角θeをもって傾斜した姿勢で旋回しながら、魚体搬送面Fに対し左右方向外側から中央側に向く方向に傾斜角θa、θbをもって傾斜し、且つ魚体搬送面Fに対し搬送方向進みに向く方向に傾斜角θc、θdをもって傾斜した方向に、搬送される魚体Wに対して圧力水を噴射する。これにより、魚体表面の鱗が剥がされるように除去される。なお、噴孔184よりの圧力水噴射は、逆鱗方向であることが、効率のよい鱗取りを行う上で好ましい。
噴孔184は、旋回アーム154のアーム長を旋回半径として公転しながら公転半径より小さい半径をもって自転しつつ円を描くように噴射方向を変更しながら圧力水を魚体に向けて噴射するから、噴孔184が旋回アーム154のアーム長を旋回半径として旋回しない場合に比して、更には、ズル本体158の中心軸線Acの周りに、当該中心軸線Acに対して傾斜角θeをもって傾斜した姿勢で旋回しない場合に比して、円錐形の同一噴射束拡がりの噴射ノズル、同一噴射距離での比較で、圧力水の噴射領域が拡大され、魚体表面の鱗が広域に亘って除去される。
噴孔184は、二重に旋回するだけで、魚体表面に対して大きく離れる方向に移動することがなく、また、噴射方向が鱗取りに不適切な方向になることがないので、無駄な圧力水の噴射がなく、魚体Wに対して背側、腹側の両方に、傾斜角θa、θbにより決まる斜め方向から圧力水を噴射するので、鰤、鮭等の腹部の膨らみが大きい紡錘形の大型魚でも、取り残しを生じる生じることなく鱗取りが効率よく良好に行われる。また、噴孔184は、魚体搬送面Fに対し搬送方向進みに向く方向に傾斜角θc、θdをもって傾斜した、鱗が剥がれやすい方向(頭部を前側にした搬送で、鱗の内側に圧力水が入り易い方向)に圧力水を噴射するから、このことによっても鱗取りが効率よく良好に行われる。
なお、上述の実施形態では、魚体搬送面を挟んだ上下位置に、各々、旋回アーム154、噴射ノズル156が設けられているが、これらは、魚体搬送面を挟んだ上下の片側だけに設けられていてもよい。
1 フレーム
10 下側搬送装置
12 下部側板
22 無端チェーン
28 駆動ユニット
30 横ワイヤ
34、36 溝付きプーリ
42 無端ロープ
50 縦ワイヤ
60 上側搬送装置
64 支持アーム
68 入口側上部側板
70 出口側上部側板
78 無端チェーン
80 横ワイヤ
92 無端チェーン
96 上部入口アーム
102、104 歯付きローラ
110 無端ロープ
150 電動モータ
154 旋回アーム
156 噴射ノズル
158 ノズル外筐
160 噴孔部材
180 旋回流生成室
184 噴孔

Claims (3)

  1. フレームと、
    前記フレームに設けられ、鱗取り対象の魚体を一つの魚体搬送面に沿って搬送する魚体搬送手段と、
    前記フレームに、前記魚体搬送面を挟んだ上下位置の少なくとも一方の左右両側にあって、各々左右方向外側から中央側に向けて前記魚体搬送面に向く方向に傾斜した中心軸線周りに旋回可能に前記フレームに取り付けられた旋回部材と、
    前記旋回部材を旋回駆動する駆動手段と、
    前記旋回部材の各々に設けられ、前記魚体搬送面に沿って搬送される魚体に対して圧力水を噴射する噴射ノズルと、
    を有する水圧式鱗取り装置。
  2. 前記旋回部材の中心軸線は、更に、前記魚体搬送面に対して搬送方向に向く方向に傾斜している請求項1記載の水圧式鱗取り装置。
  3. 前記噴射ノズルは、ノズル外筐と、噴射孔を形成された噴孔部材とを有し、
    前記噴孔部材は、前記ノズル外筐の中心軸線周りに、当該中心軸線に対して傾斜した姿勢で旋回し、前記噴射孔の向きを偏向するよう構成されている請求項1または2に記載の水圧式鱗取り装置。
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