JP2012165565A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータと制御装置の各相特性を相殺して所望特性に変換すると共に、各相特性を一致させることによりトルクや速度等のリップル精度を向上させ、異音の発生がなく操舵に違和感のない電動パワーステアリング装置の制御装置を提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトに発生する操舵トルク及び車速に基づいて操舵トルク補助指令値を算出し、操舵トルク補助指令値から各相電流指令値を算出し、各相電流指令値とモータの各相電流値とから算出した電流制御値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータを制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置において、モータと制御装置の各相特性を相殺する特性を有するフィルタを各経路に配設し、モータと制御装置の各相特性を一致させると共に、モータと制御装置の各相特性を所望特性とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の操舵系にブラシレスDCモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にモータと制御装置の各相特性を所望特性に変換することにより、トルクや速度等のリップル精度を向上させ、異音の発生がなく操舵に違和感のない電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置の制御装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流制御値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に結合されている。コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ(ブラシレスDCモータ)20が減速ギア3を介してコラム軸2に結合されている。電動パワーステアリング装置を制御する制御装置(ECU)30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。制御装置30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいてアシスト指令の操舵補助トルク指令値Trefの演算を行い、演算された操舵補助トルク指令値Trefに基づいてモータ20に供給する電流Iを制御する。なお、車速Vは車両のCAN通信ネットワークから取得することも可能である。
制御装置30は主としてCPUで構成されるが、そのCPU(又はMCU、MPU等)内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。なお、図2は、d軸電流指令値Id及びq軸電流指令値Iqで電流制御するベクトル制御方式の場合を示している。
ベクトル制御の場合、モータ20には回転位置θを検出するための回転センサ(レゾルバ、ホールセンサ等)21が連結されており、回転センサ21からの回転位置θは回転速度算出部22に入力されて、回転速度ωが算出される。操舵トルクT、車速V及び回転速度ωが操舵補助トルク指令値算出部31に入力されて操舵補助トルク指令値Trefが算出され、電流指令値算出部32は操舵補助トルク指令値Tref、回転位置θ及び回転速度ωに基づいてd軸電流指令値Id及びq軸電流指令値Iqを算出する。d軸電流指令値Id及びq軸電流指令値Iqは回転位置θと共に各相電流指令値算出部33に入力され、算出された各相電流指令値Iaref,Ibref,Icrefがそれぞれフィードバックのための減算部34a,34b,34cに入力される。減算部34a,34b,34cには、電流検出器38a,38b,38cで検出されたモータ20の各相電流ia,ib,icがフィードバックされており、減算部34a,34b,34cで得られる偏差(Iaref−ia,Ibref−ib,Icref−ic)はPI制御部35に入力され、PI制御部35で演算された電圧指令値Varef,Vbref,VcrefがPWM制御部36及びインバータ37を経てモータ20を駆動制御する。
上述のような電動パワーステアリング装置において、ブラシレスDCモータ20と制御装置30との間の3相抵抗値(抵抗(R)及びインダクタンス(L))が同一ではなく、それぞれ異なっているため、図3に示すように3相に流れる電流ia,ib,icの最大振幅値が同一にならず、トルクリップルが発生するという問題がある。即ち、図3の例では、相電流ibのピーク値に対して、相電流iaにはギャップPaが発生し、相電流icにはギャップPcが発生している。なお、モータ各相の電流値のバラツキは、モータ単体特性のバラツキ以外にも、制御装置30内のインバータ回路37、基板、配線抵抗等のバラツキ要素が考えられる。
このような相電流のピーク値の不一致に基づく作動音や振動の低減が、操舵性能の向上の面から強く要請されている。
かかる問題を解決するために、例えば特開2009−81951号公報(特許文献1)では、モータ制御信号生成部に相抵抗補正演算部を設け、相抵抗補正演算部には予め測定された各相抵抗値Ru,Rv,Rw及び基準抵抗値Rが記憶され、これら記憶された値に基づいて、d/q座標系の電圧方程式においてモータの回転角に依存して変動する電圧降下項を打ち消すような補正成分εd,εqを演算し、モータ制御信号生成部は、これら各補正成分εd,εqをd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*に重畳することにより、各相間の抵抗値の相違に起因するトルクリップルの発生を抑制すべくd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を補正している。
また、特開2010−130707号公報(特許文献2)では、3相電圧補正部が、dq軸上の指令電流id *,iq *と電流センサで検出された電流値iaとに基づき、3相の電機子巻線抵抗Ru,Rv,Rw又は巻線抵抗の比率Gu,Gv,Gwを算出し、算出された抵抗値又は比率に基づき3相の巻線抵抗値のバラツキによる設定値からのずれを補償するための補正を、dq軸/3相変換部で求めた各相の指令電圧Vu,Vv,Vwに対して行い、製造時における抵抗バラツキや周囲温度による抵抗変化などにより各相毎の巻線抵抗値が異なる場合であっても、その違いによる指令電圧のずれを補正してトルクリップルを低減している。
特開2009−81951号公報 特開2010−130707号公報
しかしながら、特許文献1及び2のいずれも3相電流の最大振幅値が一致することを目的としており、製造上決まってしまうモータと制御装置の各相特性(各相インダクタンスLx,各相抵抗Rx)を任意に調整することができず、所望の動特性(過渡応答)にすることができないという問題がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、モータと制御装置の各相特性を相殺して所望特性に変換すると共に、各相特性を一致させることによりトルクや速度等のリップル精度を向上させ、異音の発生がなく操舵に違和感のない電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、ステアリングシャフトに発生する操舵トルク及び車速に基づいて操舵トルク補助指令値を算出し、前記操舵トルク補助指令値から各相電流指令値を算出し、前記各相電流指令値とモータの各相電流値とから算出した電流制御値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記モータと前記制御装置の各相特性を相殺する特性を有するフィルタを各経路に配設し、前記モータと前記制御装置の各相特性を一致させると共に、前記モータと前記制御装置の各相の各相特性を所望特性とすることにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記所望特性を前記各相特性のいずれか1つに一致させることにより、前記フィルタの配設数を1つ省略することにより、或いは前記各相特性のいずれか2つが一致しており、残りの相にのみに前記フィルタを配設することにより、或いは前記モータの制御がベクトル制御方式であり、前記モータに回転センサが連結されており、前記回転センサからの回転角度及び前記回転角度から算出された回転速度に基づいて前記操舵トルク補助指令値及び前記各相電流指令値を算出することにより、或いは前記モータが3相のブラシレスDCモータであることにより、より効果的に達成される。
本発明では、モータと制御装置の各相の特性(Lx,Rx)を相殺し、所望特性(Lh,Rh)となるフィルタを電圧指令部若しくは電流制御部の各経路に設けているので、モータと制御装置の各相特性を所望特性(Lh,Rh)に変換することができると共に、各相特性を一致させることができる。そのため、トルクや速度等のリップル精度を向上させることができ、異音の発生がなく操舵に違和感のない高性能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することができる。
また、モータと制御装置の各相特性を所望特性(Lh,Rh)とできるため、過渡応答特性(動特性)を任意に変更することができる。
電動パワーステアリング装置の一例を示す構成図である コントロールユニットの内部構成の一例を示すブロック構成図である。 モータの各相電流(ia,ib、ic)のバラツキ例を示す波形図である。 本発明の原理を説明するためのブロックである。 本発明の原理を説明するためのブロックである。 本発明の効果を示すモータ各相電流の波形図である。 本発明に用いるフィルタの構成手法の例を示すブロック図である。 本発明に用いる各相フィルタ形成の動作例を示すフローチャートである。 本発明による過渡応答の特性例を示す図である。 本発明の具体的な実施形態の一例を示すブロック構成図である。 本発明の具体的な実施形態の他の例を示すブロック構成図である。 本発明の具体的な実施形態の他の例を示すブロック構成図である。
本発明では、ブラシレスDCモータと制御装置(ECU)との間の各相特性(Lx,Rx)が一致していないために発生するモータトルクリップルの低減対策において、トルクリップルを低減若しくは消滅すると共に、各相特性を所望の特性(Lh,Rh)に変換し、更にモータの過渡応答(動特性)を任意に変更することができる制御装置を提案する。モータと制御装置の各相特性を所望特性(Lh,Rh)に変換して一致させることにより、トルクや速度等のリップル精度を向上させることができ、電動パワーステアリング装置に異音の発生がなく、操舵にも違和感は生じない。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
先ずモータ特性を説明する。モータ及び制御装置の抵抗をR、インダクタンスをLとし、モータに電流iを流したとすると、モータの相電圧Vmは下記数1で表わされる。
(数1)
Vm=R・i+L(di/dt)

数1より、sをラプラス演算子として、入力を電圧Vm、出力を電流iとする伝達関数で表記すると、モータ特性は下記数2となる。
(数2)
i=Vm・(1/(L・s+R))

よって、モータのa,b,c相の特性、つまり各相入力電圧Vma〜Vmcに対する出力電流ia〜icは、下記数3となる。
(数3)
ia=Vma・(1/(La・s+Ra))
ib=Vmb・(1/(Lb・s+Rb))
ic=Vmc・(1/(Lc・s+Rc))

数3で示されるモータ及び制御装置の各相特性(Lx,Rx)に対して、本発明ではその特性を相殺すると共に、所望特性(Lh,Rh)となるような特性のフィルタをPI制御部35とPWM制御部36の間の各経路に配設する。即ち、電圧指令値Varef〜Vcrefの経路に各相フィルタFa〜Fcを配設する。各相フィルタFa〜Fcの特性は下記数4のようになっている。
(数4)
a相フィルタ: Fa=(La・s+Ra)/(Lh・s+Rh)
b相フィルタ: Fb=(Lb・s+Rb)/(Lh・s+Rh)
c相フィルタ: Fc=(Lc・s+Rc)/(Lh・s+Rh)

上記数4で示される特性のフィルタFa〜FcをPI制御部35とPWM制御部36の間の各経路に配設することにより、数3で示される各相のバラツキを補償することができると共に、各相特性を一致させることができる。また、抵抗Rh及びインダクタンスLhを適宜選択することにより、任意のモータ過渡応答特性(動特性)を得ることができる。
即ち、x=a,b,cとして、各相a,b,cにフィルタFxを配設することによりモータと制御装置の各相特性(Lx,Rx)を各相同一でかつ所望のモータと制御装置の各相特性(Lh,Rh)とする構成が可能であり、その構成を模式的にブロック図で示すと図4のようになり、モータと制御装置の各相特性40a〜40cがそれぞれフィルタFa〜Fcによって相殺され、全体として図5のように簡易化されたモータと制御装置の各相特性(Lh,Rh)となる。これにより各相特性がモータと制御装置の各相特性41a〜41cとなるので、各相のバラツキは無くなり、しかも所望の特性(Lh,Rh)とすることができる。この結果、モータ各相電流は図6に示すように最大振幅値のピークが一致した波形特性となり、リップルが改善若しくは無くなる。
なお、a相抵抗Ra、b相抵抗Rb、c相抵抗Rc及びa相インダクタンスLa、b相インダクタンスLb、c相インダクタンスLcは設計値若しくは測定値である。
ここで、フィルタFa〜Fcの構成手法を図7に示して説明する。本発明では双一次変換を用いており、Tsをサンプリング時間(sec)、Z−1を1サンプリング前の値とした場合、ラプラス演算子sは下記数5のように表わされる。
(数5)
s=2/Ts・(1−Z−1)/(1+Z−1

数5を上記数4に代入することにより、下記数6が得られる。
(数6)
a相フィルタ: Fa=(b0_a+b1_a・Z−1)/(1+a1_a・Z−1
b相フィルタ: Fb=(b0_b+b1_b・Z−1)/(1+a1_b・Z−1
c相フィルタ: Fc=(b0_c+b1_c・Z−1)/(1+a1_c・Z−1

ここで、a相フィルタFaの上記係数a1_a、b0_a、b1_aは下記数7である。
(数7)
a1_a=(Ts・Rh−2Lh)/(Ts・Rh+2Lh)
b0_a=(Ts・Ra+2La)/(Ts・Rh+2Lh)
b1_a=(Ts・Ra−2La)/(Ts・Rh+2Lh)

また、b相フィルタFbの上記係数a1_b、b0_b、b1_bは下記数8であり、
(数8)
a1_b=(Ts・Rh−2Lh)/(Ts・Rh+2Lh)
b0_b=(Ts・Rb+2Lb)/(Ts・Rh+2Lh)
b1_b=(Ts・Rb−2Lb)/(Ts・Rh+2Lh)

c相フィルタFcの上記係数a1_c、b0_c、b1_cは下記数9である。
(数9)
a1_c=(Ts・Rh−2Lh)/(Ts・Rh+2Lh)
b0_c=(Ts・Rc+2Lc)/(Ts・Rh+2Lh)
b1_c=(Ts・Rc−2Lc)/(Ts・Rh+2Lh)

ここで、図7に示す各相フィルタFa〜Fcを形成する動作例を図8に示して説明する。図8(A)はa相フィルタFaの形成方法を、図8(B)はb相フィルタFbの形成方法を、図8(C)はc相フィルタFcの形成方法をそれぞれ示しているが、各相共係数のみが相違して、動作は同一であるので、ここではa相フィルタFaの形成方法を図8(A)に従って説明する。
先ず電圧指令値Varefを入力し(ステップSa1)、電圧指令値Varefから1サンプリング前の値Xa_1と係数a1_aとの乗算値を減算部で減算する(ステップSa2)。なお、値Xa_1の初期値は0であり、減算部の減算結果はXaである。そして、減算結果Xaを係数b0_aと乗算して乗算値Y0_aを得ると共に(ステップSa3)、1サンプリング前の値Xa_1を係数b1_aと乗算して乗算値Y1aを得る(ステップSa4)。その後、減算結果XaがユニットZ−1と乗算されると共に(ステップSa5)、値Xa、Y0a及びY1aが1サンプリング毎に更新される。
上述のようにして求められた値Y0a及びY1aを加算部で加算し(ステップSa6)、新たな電圧指令値Varef‘として出力する(ステップSa7)。他のb相フィルタFb及びc相フィルタFcについても同様であり、新たな電圧指令値Vbref‘、Vcref‘が出力される。
また、上記数1より下記数10が導かれ、インダクタンスL及び抵抗Rを適宜変えることにより、電圧のステップ入力に対して図9に示すように過渡応答(動特性)を改善することができる。つまり、インダクタンスL及び抵抗Rを適宜変えることにより、任意の過渡応答(動特性)を得ることができる。
(数10)
i=−(Vm/R)ext[−(R/L)t]+Vm/R

次に、本発明の具体的な実施形態を図10に示して説明する。本実施形態は各相電流ia〜icを減算部34a〜34cにフィードバックしており、減算部34a〜34cで求められた偏差をPI制御するPI制御部35の後段にそれぞれ数4で説明した特性Fa〜Fcを有するフィルタ42a〜42cを配設している。フィルタ42a〜42cをPI制御部35の後段に配設することにより、図4及び図5で示すような各相特性が一致する。これによりリップルが無くなり、騒音の発生を防止することができる。
図10の実施形態では3相全てにフィルタ42a〜42cを配設しているが、所望の特性(Lh,Rh)を例えばb相モータ特性(Lh=Lb,Rh=Rb)とすることで、b相フィルタ42bの分母分子が通分されるので、図11に示すようにb相フィルタ42bを省略することができる。これにより演算負荷を軽減することができる。図11はb相のフィルタを省略した例を示しているが、a相又はc相についても同様である。
また、各相のモータ特性(Lx,Rx)が2相共に同じ場合、図12に示すようにモータ特性が異なる残りの1相にのみフィルタ42cを配設すれば良い。図12の例は、a相モータ特性(La,Ra)とb相モータ特性(Lb,Rb)が同じ場合で(Lab=La=Lb,Rab=Ra=Rb)、c相にフィルタ42cを配設した例を示している。
図10〜図12の例ではいずれもPI制御部35の後段にフィルタを配設しており、つまり電流制御部の最後からの電圧出力を相殺するようになっているので、電流指令値(電流値)を相殺するよりも比較的簡単に行うことができる。フィルタ特性を適宜変更すれば、PI制御部35の前段に配設したり、フィードバック経路に配設することも可能である。
また、ラプラス演算子sを変換する方法は、前述した双一次変換のみならず、周波数プリワープを用いても良い。
なお、上述ではベクトル制御方式の電動パワーステアリング装置について説明したが、ベクトル制御方式に限定されるものではない。また、3相モータの例を説明したが、3相ブラシレスDCモータに限定されるものでもない。
1 ハンドル
5 ピニオンラック機構
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20 モータ
21 回転センサ
22 回転速度算出部
30 コントロールユニット(ECU)
31 操舵補助トルク指令値算出部
32 電流指令値算出部
33 各相電流指令値算出部
34a、34b、34c 減算部
35 PI制御部
36 PWM制御部
37 インバータ
40a〜40c、41a〜41c モータと制御装置の各相特性
Fa〜Fc、42a〜42c フィルタ

Claims (5)

  1. ステアリングシャフトに発生する操舵トルク及び車速に基づいて操舵トルク補助指令値を算出し、前記操舵トルク補助指令値から各相電流指令値を算出し、前記各相電流指令値とモータの各相電流値とから算出した電流制御値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記モータと前記制御装置の各相特性を相殺する特性を有するフィルタを各経路に配設し、前記モータと前記制御装置の各相特性を一致させると共に、前記モータと前記制御装置の各相特性を所望特性とすることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記所望特性を前記各相特性のいずれか1つに一致させることにより、前記フィルタの配設数を1つ省略した請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記各相特性のいずれか2つが一致しており、残りの相にのみに前記フィルタを配設した請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記モータの制御がベクトル制御方式であり、前記モータに回転センサが連結されており、前記回転センサからの回転角度及び前記回転角度から算出された回転速度に基づいて前記操舵トルク補助指令値及び前記各相電流指令値を算出するようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記モータが3相のブラシレスDCモータである請求項4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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