JP2012164391A - トレイ駆動装置およびディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレイを駆動するモータを有したトレイ駆動装置において、ドライバのモータ駆動出力がグランドとショートしている場合にドライバの破壊を未然に防止できるトレイ駆動装置を提供する。
【解決手段】ディスクを載置するトレイを駆動するモータ1と、モータを駆動するドライバ2と、ドライバがモータ駆動出力信号をモータへ出力するための少なくとも一つの出力ラインと、ドライバを制御する制御部3と、を備えたトレイ駆動装置において、ドライバがモータを駆動しない状態で、制御部は出力ラインがグランドにショートしているか否かを検出し、グランドにショートしていれば、制御部はドライバによるモータの駆動を禁止する状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスクを載置するトレイを駆動するトレイ駆動装置に関する。
従来のディスク装置には、ディスクを載置するトレイを備え、トレイの開閉によりディスクを装置に出し入れするものがある。このようなディスク装置は、トレイを駆動するモータと、モータを駆動させるドライバとを備えている。
そして、ドライバのモータ駆動出力が何らかの原因によりグランドとショートしてしまった場合、ドライバをそのまま動作させると、ドライバに過電流が流れ、ドライバが破壊されてしまう危険性があった。
ここで、特許文献1には、次のような出力回路が開示されている。この出力回路は、負荷と、負荷を駆動する出力素子と、負荷に対する出力素子の駆動能力を制御する出力コントロール回路と、出力素子の出力から負荷の動作状態を検出する出力状態検出回路とを有している。
出力コントロール回路は、出力素子の駆動開始から所定期間、負荷に対する出力素子の駆動能力を通常より抑える。この間、出力状態検出回路が負荷の動作状態を検出し、負荷がショートしていた場合、出力状態検出回路は出力コントロール回路の動作を停止させる。これにより、出力素子も動作を停止する。従って、出力素子の破壊を防止できるとされている。
特開平11−252786号公報
上記特許文献1における負荷としてトレイを駆動するモータを適用することは可能であり、モータ自体がショートしている場合は出力素子の破壊を防止できる。しかしながら、上述のようにドライバのモータ駆動出力がグランドとショートしている場合にドライバの破壊を防止できるものではない。
上記問題点を鑑み、本発明は、トレイを駆動するモータを有したトレイ駆動装置において、ドライバのモータ駆動出力がグランドとショートしている場合にドライバの破壊を未然に防止できるトレイ駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ディスクを載置するトレイを駆動するモータと、前記モータを駆動するドライバと、前記ドライバがモータ駆動出力信号を前記モータへ出力するための少なくとも一つの出力ラインと、前記ドライバを制御する制御部と、を備えたトレイ駆動装置において、
前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、前記出力ラインがグランドにショートしているか否かを検出し、グランドにショートしていれば、前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となる構成とする。
このような構成によれば、出力ラインがグランドにショートしている場合、制御部は、ドライバによるモータの駆動を禁止する状態となるので、ドライバがモータを駆動することでドライバに過電流が流れてドライバが破壊されることを未然に防止できる。また、ドライバがモータを駆動しない状態で出力ラインがグランドにショートしているか否かを検出するので、ドライバの破壊を防げる。
また、上記構成において、前記出力ラインは、前記ドライバが+側モータ駆動出力信号を前記モータの正端子へ出力するための+側出力ラインと、前記ドライバが−側モータ駆動出力信号を前記モータの負端子へ出力するための−側出力ラインと、を含み、
前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、前記+側出力ラインと前記−側出力ラインの少なくともいずれかがグランドにショートしているか否かを検出し、グランドにショートしていれば、前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となる構成としてもよい。
このような構成によれば、+側出力ラインまたは−側出力ラインがグランドにショートしている場合に、ドライバによるモータの駆動を禁止する状態となるので、ドライバの破壊を未然に防げる。
また、上記構成において、電源と前記+側出力ラインの間に直列に接続された第1分圧抵抗と、電源と前記−側出力ラインの間に直列に接続された第2分圧抵抗と、を備え、
前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、第1分圧抵抗の接続点と第2分圧抵抗の接続点の各電圧を測定し、測定された各電圧のうち少なくともいずれかが閾値より低いことを検出することにより、前記+側出力ラインと前記−側出力ラインの少なくともいずれかがグランドにショートしていることを検出する構成としてもよい。
また、上記構成において、前記制御部は、前記トレイが開いた状態から押し込まれた場合に発生する前記モータの逆起電力に応じた第1分圧抵抗の接続点と第2分圧抵抗の接続点の各電圧を検出することにより、前記トレイが押し込まれたことを検出し、前記ドライバに前記モータを前記トレイが閉まるよう駆動させる構成としてもよい。
このような構成によれば、ドライバ破壊未然防止動作とトレイの押し込みによる自動閉動作とを、第1分圧抵抗および第2分圧抵抗を共用して実現できるので、部品追加を抑えてコストを低減できる。
また、上記いずれかの構成において、第1の端子と、第2の端子と、第3の端子とを有するコネクタを備え、
第1の端子には、前記+側出力ラインの一端と前記モータの正端子とが接続され、
第2の端子には、前記−側出力ラインの一端と前記モータの負端子とが接続され、
第3の端子は、グランドに接続される構成としてもよい。
このような構成によれば、何らかの原因により第1の端子または第2の端子が第3の端子にショートし、+側出力ラインまたは−側出力ラインがグランドにショートしている場合に、ドライバの破壊を未然に防止できる。
また、上記いずれかの構成において、前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となると共に、警告を報知部に報知させる構成としてもよい。
このような構成によれば、ユーザは故障を認識することができ、何らかの対応をとることができる。
また、本発明のディスク装置は、上記いずれかの構成のトレイ駆動装置を備える構成とする。
本発明によると、トレイを駆動するモータを有したトレイ駆動装置において、ドライバのモータ駆動出力がグランドとショートしている場合にドライバの破壊を未然に防止できる。
本発明の一実施形態に係るトレイ駆動装置の概略構成を示す図である。 トレイ駆動時の各部信号の波形例を示す図である。 本発明に係るドライバ破壊防止処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る警告表示の一例を示す図である。
以下に本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係るトレイ駆動装置100の概略構成図を図1に示す。
図1に示すトレイ駆動装置100は、ディスク装置に設けられており、ディスク(例えば、ブルーレイディスク、DVD、CD等)を載置するトレイ(不図示)を駆動する装置である。トレイ駆動装置100は、モータ1と、ドライバIC2と、マイコン3と、OSD(On Screen Display)部4と、コネクタCNと、電源Vd1、Vd2と、分圧抵抗R1、R2、R3、R4と、コンデンサC1、C2、C3、C4と、を備えている。
モータ1は、トレイ(不図示)を駆動するモータであり、DCモータで構成される。ドライバIC2は、マイコン3からの制御信号に応じてモータ1を正逆転に駆動する。マイコン3は、トレイ駆動装置100全体を制御する制御装置である。OSD部4は、マイコン3からの指示により文字・図形信号を生成して外部のモニタ5に出力し、モニタ5にOSD画像を表示させる。
ドライバIC2が有する+側モータ駆動出力端子には、+側出力ラインLN1の一端が接続され、+側出力ラインLN1の他端にはコネクタCNが有する端子CN1が接続される。端子CN1にはモータ1の正端子が接続される。また、+側出力ラインLN1と電源VD1の間に分圧抵抗R1、R2が直列接続される。
分圧抵抗R1、R2の接続点にはマイコン3のADポート3aが接続される。電源Vd1と分圧抵抗R1の接続点にコンデンサC1の一端が接続され、他端には分圧抵抗R1、R2の接続点が接続される。また、+側出力ラインLN1とグランドの間にコンデンサC3が接続される。
ドライバIC2が有する−側モータ駆動出力端子には、−側出力ラインLN2の一端が接続され、−側出力ラインLN2の他端にはコネクタCNが有する端子CN2が接続される。端子CN2にはモータ1の負端子が接続される。また、−側出力ラインLN2と電源VD2の間に分圧抵抗R3、R4が直列接続される。
分圧抵抗R3、R4の接続点にはマイコン3のADポート3bが接続される。電源Vd2と分圧抵抗R3の接続点にコンデンサC2の一端が接続され、他端には分圧抵抗R3、R4の接続点が接続される。また、−側出力ラインLN2とグランドの間にコンデンサC4が接続される。
コネクタCNが有する端子CN3はグランドに接続される。端子CN3と端子CN4には、トレイが閉まりきったか否かを検出するスイッチ(不図示)がモータ1側に接続され、端子CN4からドライバIC2側に出力される信号に基づきトレイが閉まりきったか否かを検出できる(端子CN4からドライバIC2側の配線は不図示)。
トレイ駆動時の各部信号の波形例を図2に示す。図2の上段は、マイコン3がドライバIC2に出力するドライバ制御信号を示す。図2の中段は、ドライバIC2が+側モータ駆動出力端子から出力する+側モータ駆動出力信号を示す。図2の下段は、ドライバIC2が−側モータ駆動出力端子から出力する+側モータ駆動出力信号を示す。
ドライバ制御信号が0Vである場合、+側モータ駆動出力信号および−側モータ駆動出力信号は0Vとなるので、モータ1は駆動されない(期間T1、T3)。
トレイを開く場合、マイコン3はドライバ制御信号を正の電圧に立ち上げる(期間T2)。これに応じて、ドライバIC2は、+側モータ駆動出力信号を正の電圧に立ち上げ、−側モータ駆動出力信号を負の電圧に立ち下げる。これにより、モータ1は正転駆動され、トレイが開く。
トレイを閉める場合、マイコン3はドライバ制御信号を負の電圧に立ち下げる(期間T4)。これに応じて、ドライバIC2は、+側モータ駆動出力信号を負の電圧に立ち下げ、−側モータ駆動出力信号を正の電圧に立ち上げる。これにより、モータ1は逆転駆動され、トレイが閉まる。
トレイ駆動装置100は、開いた状態のトレイがユーザにより押し込まれるとトレイを自動的に閉める機能を有している。トレイが開いた状態で押し込まれると、モータ1が回転するのでモータ1の正端子と負端子の間に逆起電力が発生する。すると、逆起電力に応じた電圧がマイコン3のADポート3a、3bに印加されるので、マイコン3はこれを検出してトレイが押し込まれたことを検出する。そして、マイコン3は、ドライバ制御信号を負の電圧に立ち下げ、ドライバIC2にモータ1を逆転駆動させ、トレイが閉まる。
本発明では、上記のようにトレイが押し込まれた場合に発生する起電力を検出する構成を流用して以下に説明するドライバ破壊防止処理を行う。従って、新たな部品の追加が不要となり、コストを低減できる。
トレイ駆動装置100が行うドライバ破壊防止処理について図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフローチャートはディスク装置のメイン電源をオンとされると開始される。このとき、ドライバIC2は、モータ1を駆動しない状態とする。
まず、ステップS1で、マイコン3は、ADポート3aおよびADポート3bに印加される電圧を測定する。
ここで、ドライバIC2がモータ1を駆動しない状態で、+側出力ラインLN1がグランドとショートせず正常な場合は、ADポート3aには例えば2.6V程度の電圧が印加される。同様に、ドライバIC2がモータ1を駆動しない状態で、−側出力ラインLN2がグランドとショートせず正常な場合は、ADポート3bには例えば2.6V程度の電圧が印加される。
しかしながら、もしコネクタCNの端子CN1と端子CN3が何らかの原因によりショートすると、+側出力ラインLN1がグランドとショートし、ドライバIC2がモータ1を駆動しない状態でADポート3aの印加電圧は例えば1V程度まで低くなる。同様に、もしコネクタCNの端子CN2と端子CN3が何らかの原因によりショートすると、−側出力ラインLN2がグランドとショートし、ドライバIC2がモータ1を駆動しない状態でADポート3bの印加電圧は例えば1V程度まで低くなる。そこで、上記2.6Vと1Vの間の例えば1.5Vを閾値とし、ADポート3a、3bの印加電圧を閾値と比較することで+側出力ラインLN1または−側出力ラインLN2がグランドとショートしているかを判定できる。
そこで、図3のステップS2で、マイコン3は、ADポート3aとADポート3bの両方の印加電圧が閾値以上であるか否かを判定する。両方の印加電圧が閾値以上であれば(ステップS2のY)、+側出力ラインLN1と−側出力ラインLN2共にグランドとショートはしておらず正常であるとしてステップS3に進む。ステップS3で、マイコン3は、ドライバIC2にモータ1を駆動させることが可能である通常動作状態となる。以降、操作部(ディスク装置本体のトレイ開閉ボタンやリモコンキー、図1で不図示)でトレイ駆動操作がされると、マイコン3は、ドライバ制御信号の出力によりドライバIC2にモータ1を駆動させ、トレイを開閉させる。
一方、ステップS2で、ADポート3aとADポート3bの少なくともいずれかの印加電圧が閾値より低い場合は(ステップS2のN)、+側出力ラインLN1と−側出力ラインLN2の少なくともいずれかがグランドにショートしてしまっているとしてステップS4に進む。ステップS4で、マイコン3は、ドライバIC2にモータ1を駆動させないトレイ動作禁止状態となる。以降、操作部でトレイ駆動操作がされても、マイコン3は操作を受け付けない。これにより、+側出力ラインLN1または−側出力ラインLN2がグランドにショートしている場合に、ドライバIC2によるモータ1の駆動は禁止される。従って、ドライバIC2がモータ1を駆動することでドライバIC2に過電流が流れてドライバIC2が破壊されることを未然に防止できる。
なお、ステップS4で、さらにマイコン3がOSD部4に指示し、モニタ5に警告表示を行うようにようにしてもよい。この警告表示の一例を図4に示す。これにより、ユーザは故障を認識することができ、修理依頼等の対応をとることができる。また、警告表示は、外部のモニタではなく、ディスク装置本体の表示部(蛍光表示管、液晶表示部等)に表示させてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々に変更可能である。
100 トレイ駆動装置
1 モータ
2 ドライバIC
3 マイコン
3a、3b ADポート
4 OSD部
5 モニタ
CN コネクタ
CN1〜CN4 端子
Vd1、Vd2 電源
R1〜R4 分圧抵抗
C1〜C4 コンデンサ
LN1 +側出力ライン
LN2 −側出力ライン

Claims (7)

  1. ディスクを載置するトレイを駆動するモータと、前記モータを駆動するドライバと、前記ドライバがモータ駆動出力信号を前記モータへ出力するための少なくとも一つの出力ラインと、前記ドライバを制御する制御部と、を備えたトレイ駆動装置において、
    前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、前記出力ラインがグランドにショートしているか否かを検出し、グランドにショートしていれば、前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となる、ことを特徴とするトレイ駆動装置。
  2. 前記出力ラインは、前記ドライバが+側モータ駆動出力信号を前記モータの正端子へ出力するための+側出力ラインと、前記ドライバが−側モータ駆動出力信号を前記モータの負端子へ出力するための−側出力ラインと、を含み、
    前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、前記+側出力ラインと前記−側出力ラインの少なくともいずれかがグランドにショートしているか否かを検出し、グランドにショートしていれば、前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となる、ことを特徴とする請求項1に記載のトレイ駆動装置。
  3. 電源と前記+側出力ラインの間に直列に接続された第1分圧抵抗と、電源と前記−側出力ラインの間に直列に接続された第2分圧抵抗と、を備え、
    前記ドライバが前記モータを駆動しない状態で、前記制御部は、第1分圧抵抗の接続点と第2分圧抵抗の接続点の各電圧を測定し、測定された各電圧のうち少なくともいずれかが閾値より低いことを検出することにより、前記+側出力ラインと前記−側出力ラインの少なくともいずれかがグランドにショートしていることを検出する、ことを特徴とする請求項2に記載のトレイ駆動装置。
  4. 前記制御部は、前記トレイが開いた状態から押し込まれた場合に発生する前記モータの逆起電力に応じた第1分圧抵抗の接続点と第2分圧抵抗の接続点の各電圧を検出することにより、前記トレイが押し込まれたことを検出し、前記ドライバに前記モータを前記トレイが閉まるよう駆動させる、ことを特徴とする請求項3に記載のトレイ駆動装置。
  5. 第1の端子と、第2の端子と、第3の端子とを有するコネクタを備え、
    第1の端子には、前記+側出力ラインの一端と前記モータの正端子とが接続され、
    第2の端子には、前記−側出力ラインの一端と前記モータの負端子とが接続され、
    第3の端子は、グランドに接続される、ことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のトレイ駆動装置。
  6. 前記制御部は、前記ドライバによる前記モータの駆動を禁止する状態となると共に、警告を報知部に報知させる、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトレイ駆動装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトレイ駆動装置を備えたことを特徴とするディスク装置。
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