JP2012164175A - 文書データ作成支援装置及び文書データ作成支援方法 - Google Patents

文書データ作成支援装置及び文書データ作成支援方法 Download PDF

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Toshikazu Kawaguchi
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Abstract

【課題】過去の資料を用いて新たな資料を作成する場合に、修正する可能性のある箇所を資料作成担当者に対して明示することにより、資料作成担当者の作業負担を軽減し、高品質な文書データを効率的に作成できるように支援する。
【解決手段】テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データが更新されたことに伴ってテキストデータが修正されると、修正箇所特定部は、修正前後のテキストデータを対比することによってテキストデータの修正箇所を特定する。そして、更に参照データが更新されたときに、表示制御部は、特定した修正箇所とテキストデータとに基づき過去の修正箇所を明示した修正箇所表示画面を生成してユーザ端末に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、文書データ作成支援装置及び文書データ作成支援方法に関し、特に文書作成ユーザによる文書データの作成を支援するための技術に関する。
プレゼンテーションなどに用いる資料を作成する際、テキストとテキスト以外のオブジェクトとを関連づけて、予め設定された時間順序でこれらを所定位置に配置して表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、表示させたいページに、どのテキストデータ又はオブジェクを、どのタイミングで表示するか等をシナリオとして予め設定しておき、当該シナリオに基づきテキストやオブジェクトを順次表示させる技術が開示されている。
特開平8−180036号公報
ところで、特定の商品の売上げなどを社内で定期的に発表するような報告会などでは、資料の内容は毎回同じようなものとなる。そのため、資料作成担当者は、過去のシナリオに設定されたテキストのうち、過去の売上データなど所定のデータに関する記載のみを最新のデータに関する記載に置き換えることで新たなテキストを完成させることも多いと考えられる。このような場合、資料作成担当者にとっては、一から資料を作成する手間が省けるので、その分、労力が軽減されることになる。
しかしながら、従来の技術では、過去のテキストを用いて新たに資料を作成しようとする場合、当該過去のテキストのうち、どの部分の修正が必要で、どの部分の修正が不要であるかを特定する必要がある。例えば、過去のテキストに古い売上データに関する記載が含まれており、その古い売上げデータに関する記載を最新の売上データに関する記載に置き換えることで新たに資料を作成しようとすると、過去の資料のうちから古い売上げデータに関連する記載を全て探し出す作業が必要になる。
このような場合には、以下のような問題が生じる。すなわち、過去の資料の分量が多いと、その分、資料作成担当者にとっては、修正候補となる箇所を資料から特定するための作業が多くなるので労力が増加する。また、仮に修正漏れがあったとすると、資料の内容に不整合があるまま報告会で表示されてしまうケースも起こりうる。このような場合、報告を受けた者にとっては、判り難い資料で報告を受けることになってしまうので、報告内容が理解しづらいものとなる。そのようなことを防止するために、資料作成担当者による修正漏れのチェックに費やす時間が多くなると、却って作業効率が悪くなる場合もある。
そこで本発明は、上記問題点を解決するため、過去の資料を用いて新たな資料を作成する場合に、修正する可能性のある箇所を資料作成担当者に対して明示することにより、資料作成担当者の作業負担を軽減し、高品質な文書データを効率的に作成することができるように支援する文書データ作成支援装置及び文書データ作成支援方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、文書データ作成支援装置であって、テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データと、前記参照データに関連するテキストデータとを入力する入力手段と、前記入力手段に入力される参照データとテキストデータとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に入力された参照データに基づいてテキスト以外のオブジェクトを作成するオブジェクト作成手段と、前記記憶手段に記憶されたテキストデータと、前記オブジェクト作成手段によって作成されたオブジェクトとを含む文書データを作成して表示する表示制御手段と、前記入力手段を介して、前記記憶手段に記憶された参照データの更新を受け付けると共に、前記文書データに含まれるテキストデータの修正を受け付けて、前記表示制御手段によって作成される前記文書データに反映させるデータ管理手段と、参照データが更新されること伴ってテキストデータの修正が行われた場合に、前記文書データに含まれるテキストの修正箇所を特定し、更新された参照データに対応付けて当該テキストの修正箇所を記録した修正箇所特定情報を生成する修正箇所特定手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されている参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、前記文書データに対して行われた過去のテキストの修正箇所を明示して表示することを特徴とする構成である。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の文書データ作成支援装置において、前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されている参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、更に、更新前後のオブジェクトを比較可能に表示することを特徴とする構成である。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の文書データ作成支援装置において、前記修正箇所特定情報には、参照データの更新履歴に対応するテキストの修正履歴が記録されており、前記表示制御手段は、前記修正履歴に基づき更新前の参照データに対応するテキストを復元して表示すると共に、そのテキストに加えられた修正箇所を明示して表示することを特徴とする構成である。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の文書データ作成支援装置において、前記記憶手段には、修正前後のテキストの差分が差分情報として記憶されており、前記表示制御手段は、前記差分情報に基づき更新前のテキストを復元することを特徴とする構成である。
請求項5にかかる発明は、文書データ作成支援方法であって、テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データと、前記参照データに関連するテキストデータとを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力される参照データとテキストデータとを記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにより記憶された参照データに基づいてテキスト以外のオブジェクトを作成するオブジェクト作成ステップと、前記記憶ステップにより記憶されたテキストデータと、前記オブジェクト作成ステップにより作成されたオブジェクトとを含む文書データを作成して表示する表示制御ステップと、前記入力ステップを介して、前記記憶ステップにより記憶された参照データの更新を受け付けると共に、前記文書データに含まれるテキストデータの修正を受け付けて、前記表示制御ステップにより作成される前記文書データに反映させるデータ管理ステップと、参照データが更新されること伴ってテキストデータの修正が行われた場合に、前記文書データに含まれるテキストの修正箇所を特定し、更新された参照データに対応付けて当該テキストの修正箇所を記録した修正箇所特定情報を生成する修正箇所特定ステップと、を実行し、前記表示制御ステップは、前記記憶ステップにより記憶された参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、前記文書データに対して行われた過去のテキストの修正箇所を明示して表示することを特徴とする構成である。
本発明によれば、過去の資料を用いて新たな資料を作成する場合に、修正する可能性のある箇所を資料作成担当者に対して明示することにより、資料作成担当者の作業負担を軽減し、高品質な文書データを効率的に作成することができるようになる。
文書データ作成支援システムの一構成例を示す図である。 文書データ作成支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 制御部の機能構成の一例を示す図である。 記憶装置に格納される書式データの一例を模式的に示す図である。 新規に参照データを入力するときの制御部の機能構成を示すブロック図である。 新規に参照データを入力するときの修正箇所特定情報の一例を示す図である。 新規に参照データを入力するときの参照データ、オブジェクトデータ、テキストデータ及び文書データの一例を示す図である。 更新により参照データを入力するときの制御部の機能構成を示すブロック図である。 参照データが初回に更新される場合における更新前後の参照データの一例を示す図である。 参照データが初回に更新される場合における修正箇所特定情報の一例を示す図である。 参照データが初回に更新される場合における修正前後のテキストデータの一例を示す図である。 参照データが2回目以降に更新される場合における修正箇所特定情報の一例を示す図である。 文書データ作成支援装置から出力されユーザ端末に表示される修正箇所表示画面の一例を示す図である。 制御部において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。 文書データ作成処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の更新処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の更新処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 比較処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の更新処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の更新処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 差分データの一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における文書データ作成支援システム1の一構成例を示す図である。この文書データ作成支援システム1は、デジタル複合機やMFP(Multi Function Peripheral)などと称される情報処理装置で構成される文書データ作成支援装置2とユーザ端末3とが、LANなどのネットワーク4を介してデータの送受信を行うことが可能な構成である。ここで、ユーザ端末3は、特定のユーザが使用するために個別に割り当てられているものである。
ユーザ端末3は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成され、表示装置やキーボードなどを備えている。このユーザ端末3には、後述するテキストデータ28や参照データ30を作成編集するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。そのため、ユーザ端末3は、ユーザによる入力操作に基づいてテキストデータ28や参照データ30を作成することができる。そしてユーザ端末3は、ユーザの指示により、テキストデータ28や参照データ30を文書データ作成支援装置2に対して送信するように構成される。
またユーザ端末3には、Webブラウザなどのブラウザプログラムがインストールされている。ユーザ端末3は、このブラウザプログラムを起動することにより、例えば文書データ作成支援装置2によって生成される表示画面を取得して表示装置に表示することができるようになっている。ここで、図例では、ユーザ端末3は、1つのみを示しているが複数のユーザ端末3のそれぞれが文書データ作成支援装置2と通信可能に接続されていても良い。
文書データ作成支援装置2を構成する情報処理装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能などの他、文書データの作成を支援する文書データ作成支援機能を備えている。情報処理装置においてこの文書データ作成支援機能が動作することにより、情報処理装置が文書データ作成支援装置2として機能する。以下、このような文書データ作成支援装置2について説明する。
図1に示すように、文書データ作成支援装置2は、ハードディスク装置などで構成される記憶装置25を備えている。記憶装置25は、テキストデータ28と、テキストデータ以外のグラフ等のオブジェクトデータ29と、そのオブジェクトデータ29を作成するために参照されるテーブル等の参照データ30と、この文書データ作成支援装置2によって出力される文書データの書式に関する書式データ31と、テキストデータ28の修正履歴に関する修正箇所特定情報32とを記憶するものである。
ここで、記憶装置25には、図示しないが、文書データ作成支援装置2を使用するユーザを特定するためのユーザ情報が記憶されている。このユーザ情報は、例えば、ユーザ名、ユーザID及びパスワードなどである。このようなユーザ情報は、文書データ作成支援装置2の管理者などによって作成され、記憶装置25に予め記憶されている。このことにより、文書データ作成支援装置2は、ユーザを個別に特定して情報の送受信を行なうことが可能となっている。
また、文書データ作成支援装置2は、ユーザ端末3からの閲覧要求があると、文書データを閲覧するための閲覧画面を生成し、それらの画面をユーザ端末3に表示させる。このような画面は例えばWebページとして作成される。そのため、評価者はユーザ端末3でブラウザプログラムを起動して文書データ作成支援装置2にアクセスすることにより、文書データ作成支援装置2で生成される各種の画面をユーザ端末3に表示させることができる。
更に、文書データ作成支援装置2は、ユーザ端末3から送信されるテキストデータ28や参照データ30を受信すると、それらテキストデータ28や参照データ30を記憶装置25にそれぞれ記憶する。そして、文書データ作成支援装置2は、受信した参照データ30に基づきオブジェクトデータ29を作成して記憶装置25に記憶する。また、書式データ31は、文書データ作成支援装置2から出力される文書データを作成するための情報であり、テキストデータ28及びオブジェクトデータ29の配置場所が規定されている。文書データ作成支援装置2は、この書式データ31に基づきテキストデータ28及びオブジェクトデータ29のそれぞれを所定位置に適宜配置することで出力対象となる文書データを作成する。
修正箇所特定情報32は、テキストデータ28の修正が行われた場合にその修正箇所が記録される情報であり、テキストデータ28に対する修正履歴に関する情報も含んでいる。この修正箇所特定情報32には、過去に参照データ30が更新されたことに伴いテキストデータ28に対する修正が行われた場合、その参照データ30とテキストデータ28の修正箇所とを互いに関連付けた情報が記録される。
参照データ30の更新に伴ってテキストデータ28の修正が行なわれると、その修正箇所は、その後更に、同じ参照データ30が更新された場合に、再び修正が行われる可能性がある。なぜなら、例えば、毎月実施される売上報告など定期的に行なわれる報告会で用いられる資料においては、売上データなどの参照データが毎回更新される。これに伴い、テキストデータは、その更新された参照データに関する説明などの記載部分が毎回修正されると考えられるからである。そのため、文書データ作成支援装置2は、上記のような修正箇所特定情報32を記憶しておくことにより、参照データ30が更新された場合に、その修正箇所特定情報32を参照して、その参照データ30の更新に対応する過去のテキストデータの修正箇所をユーザ端末3に表示させるようになっている。すなわち、ユーザは、参照データ30を更新した後、その更新後の参照データ30を文書データ作成支援装置2に送信するだけで、その参照データ30の更新に伴ってテキストデータ28に対して修正すべき部分を確認しながら編集作業をすることが可能となる。以下においては、このような文書データ作成支援装置2の構成について詳細に説明する。
図2は、文書データ作成支援装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、文書データ作成支援装置2は、制御部15と、ネットワークインターフェース18と、操作パネル19と、スキャナ部20と、プリンタ部21と、上述した記憶装置25とを備え、これらがデータバスを介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。また図例に示すように、記憶装置25には、上述したテキストデータ28、オブジェクトデータ29、参照データ30、書式データ31及び修正箇所特定情報32の他に、基本プログラム26と、文書データ作成支援プログラム27とが予めインストールされている。
制御部15は、CPU16とメモリ17とを備えており、各部の動作を制御するものである。CPU16は、記憶装置25に記憶されている基本プログラム26および文書データ作成支援プログラム27を読み出して実行する。ここで、基本プログラム26は、文書データ作成支援装置2を構成する情報処理装置に電源が投入されることに伴って、CPU16によって実行される基本的なプログラムである。また文書データ作成支援プログラム27は、情報処理装置を文書データ作成支援装置2として機能させるためのプログラムである。CPU16は、基本プログラム26を実行している状態でさらに文書データ作成支援プログラム27を実行することにより、制御部15を後述する各種処理部として機能させる。メモリ17は、CPU16がプログラムを実行することに伴う一時的なデータなどを記憶するものである。
ネットワークインターフェース18は、文書データ作成支援装置2をネットワーク4に接続するためのものである。制御部15は、このネットワークインターフェース18を介してユーザ端末3とのデータ通信を行うようになっている。
操作パネル19は、ユーザが文書データ作成支援装置2を操作する際のユーザインタフェースとなるものである。この操作パネル19は、ユーザに対して各種の情報を表示する表示部19aと、ユーザによって行われる各種の操作入力を受け付ける操作部19bとを備えている。
スキャナ部20は、原稿を読み取って画像データを生成するものである。また、プリンタ部21は、入力する画像データに基づいて出力用紙などに画像形成を行うことにより印刷出力を行うためのものである。
次に図3は、制御部15の機能構成の一例を示す図である。制御部15は、上述したCPU16が文書データ作成支援プログラム27を実行することにより、入力部35、データ管理部36、表示制御部37として機能する。また、データ管理部36は、オブジェクト作成部38、参照データ更新部39、テキスト修正部40及び修正箇所特定部41としても機能するようになっている。これら各処理部35〜37は、ユーザ端末3から参照データ30及びテキストデータ28を入力したとき、或いは、ユーザ端末3から閲覧指示など所定の指示を入力したときのそれぞれにおいて、互いに連携した動作を行うように機能する。
次に、記憶装置25に記憶される書式データ31について説明する。書式データ31は、出力対象となる文書データを生成するためにテキストデータ28及びオブジェクトデータ29のそれぞれを各ページのどの位置に配置するかを定義した情報である。また、書式データ31には、用紙サイズや余白などを定義した情報も含まれる。このような書式データ31は、文書データ作成支援装置2で作成される文書データの種類ごとに予め作成され、記憶装置25に記憶される。例えば、毎月実施される売上報告会で用いられる資料の書式データ31と、商品開発の進捗会議などで用いられる資料の書式データ31とは、それぞれ異なるデータとして記憶装置25に別個に記憶される。
尚、本実施形態では、テキストデータ28の配置位置も書式データ31に定義されており、記憶装置25においては書式データ31とテキストデータ28とが別々に記憶される場合を例示するが、テキストデータ28に関しては予め書式データ31に埋め込まれたものであっても構わない。
図4は、本実施形態における書式データ31の概念を模式的に示す図である。図例に示すように、書式データ31は、所定用紙サイズのページ毎にテキストデータ28を位置決めするためのテキスト領域310と、オブジェクトデータ29を位置決めするためのオブジェクト領域311とが含まれる。尚、図例の書式データ31は、2ページで構成される書式を示しており、1ページ目の書式データ31aと、2ページ目の書式データ31bとを含んでいる。
書式データ31に定義されているテキスト領域310およびオブジェクト領域311のそれぞれには、配置対象となるテキストデータ28又はオブジェクトデータ29を特定するための情報が関連づけられている。このような関連付けは、例えば、テキスト領域310およびオブジェクト領域311のそれぞれに対して配置対象となるテキストデータ28又はオブジェクトデータ29のファイル名などを記述しておくことにより行われる。図例では、書式データ31の1ページ目には、テキスト領域A1が含まれ、2ページ目には、テキスト領域B1が含まれている。そして、テキスト領域A1には、ファイル名AAのテキストデータ28が関連づけられ、また、テキスト領域B1には、ファイル名BBのテキストデータ28が関連づけられている。
また図例では、書式データ31の1ページ目には、オブジェクト領域a1が含まれ、2ページ目には、オブジェクト領域b1が含まれている。そして、オブジェクト領域a1には、ファイル名aaのオブジェクトデータ29が関連づけられ、オブジェクト領域b1には、ファイル名bbのオブジェクトデータ29が関連づけられている。ここで、オブジェクトデータ29はユーザ端末3から入力する参照データ30に基づいて作成されるため、オブジェクトデータ29のファイル名と、参照データ30のファイル名とは一定の関連性を有している。そのため、オブジェクト領域a1、b1には、参照データ30のファイル名を関連付けておき、その参照データ30のファイル名に対して間接的にオブジェクトデータ29のファイル名が関連付けられたものであっても構わない。
このような状態で、ユーザ端末3からの文書データの閲覧指示が入力部35によって受付けられると、表示制御部37は、書式データ31に基づき、ファイル名AAのテキストデータ28をテキスト領域A1に配置し、ファイル名aaのオブジェクトデータ29をオブジェクト領域a1に配置することで1ページ目の文書データを作成する。同様にして表示制御部37は、テキスト領域B1とオブジェクト領域b1とにファイル名BBのテキストデータ28とファイル名bbのオブジェクトデータ29とをそれぞれ配置することで2ページ目を作成する。そして最終的に全てのページを作成することで文書データの作成が完了したと判断し、完成した文書データをユーザ端末3に表示させる。なお、書式データ31には、従来のシナリオファイルと同様に、文書データ43の再生順序や再生タイミングに関する時間情報が含まれるようにしても良い。
次に、図3に示した制御部15の各処理部によって行われる処理について説明する。以下においては、説明の便宜上、始めに文書データ作成支援装置2がユーザ端末3から新規な参照データ30を入力したときに各処理部35〜37によって実行される処理について説明する。そして、その次に、2回目以降に文書データ作成支援装置2が参照データ30を入力したときに各処理部35〜37によって実行される処理について説明する。
図5は、文書データ作成支援装置2がユーザ端末3から新規な参照データ30を入力したときの制御部15の機能構成を示すブロック図である。文書データ作成支援装置2がユーザ端末3から新規な参照データ30を入力した場合、制御部15において入力部35、データ管理部36及び表示制御部37が順次機能する。
入力部35は、ネットワークインターフェース18を介して入力する参照データ30、テキストデータ28及びユーザによる各種の操作に関する指示情報を入力して受け付ける処理部である。なお、ユーザからの指示操作は、操作パネル19から入力されるものであっても良い。入力部35によって参照データ30が受付けられると、次にデータ管理部36が機能する。
データ管理部36は、参照データ30の入力が受け付けられると、修正箇所特定情報32に基づきその参照データ30が新規なデータであるか又は更新されたデータであるかを判断する。図6は、新規な参照データ30を受付けたときに作成される修正箇所特定情報32の一例を示すものである。修正箇所特定情報32には、参照データ30を特定するための情報が記録されるようになっており、例えば、ファイル名が記録されることにより参照データ30が特定されるようになっている。また、修正箇所特定情報32は、参照データ30毎に作成されるものである。
更に、修正箇所特定情報32には、参照データ30の受付順位を特定するための情報が記録されるようになっており、最新の参照データ30の順位が「1」として最も高くなるように記録される。また、修正箇所特定情報32は、参照データ30の受付日時と、参照データ30の更新に伴って修正されたテキストデータ28を特定するための情報と、このテキストデータ28の修正箇所を特定するための情報とが記録されるようになっている。
ここで、参照データ30の更新に伴って修正されたテキストデータ28を特定するための情報を記録する欄には、例えば、テキストデータ28のファイル名が記録される。また、この欄には、複数のテキストデータ28のファイル名を記録することも可能である。その場合には、テキストデータ28のファイル名毎に修正箇所を特定するための欄が設けられる。なお、この図6に示す修正箇所特定情報32は、新規な参照データ30が受付けられた場合に作成される情報を例示しているため、テキストデータ28と修正箇所とを特定するための情報が記録される欄がブランクになっている。
データ管理部36は、入力した参照データ30が新規なデータか、又は更新後のデータかを判断する際、記憶装置25を検索し、その入力した参照データ30に対応する修正箇所特定情報32が既に記憶されているか否かを判断する。データ管理部36は、入力した参照データ30に対応する修正箇所特定情報32が記憶装置25に未だ記憶されていない場合には、入力した参照データ30が新規なデータであるものと判断し、入力した参照データ30に対応する修正箇所特定情報32が記憶装置25に既に記憶されている場合には、入力した参照データ30が更新後のデータであるものと判断する。
ここで、過去の参照データを最新の参照データに修正するときには、一般的に、更新後のファイル名を、更新前のファイル名と同一にして上書保存することもあるし、又は「10月度・・・」や「11月度・・・」のように更新前後でファイル名を別のものとして保存することもある。後者の場合、仮にファイル名の完全一致によって新規なデータであるか、又は、更新後のデータであるかを判断してしまうと、ファイル名の一部が異なることで、更新後のデータが新規なデータであると誤って判断される可能性がある。そこで、新規なデータであるか、又は、更新後のデータであるかの判断は、予め登録されたファイル名の一部が一致するか否かで行なうようにしても良いし、また、ファイル名以外のファイル属性等で判断するようにしても良い。
データ管理部36は、入力した参照データ30が新規なものであると判断した場合には、新たに修正箇所特定情報32を生成すると共に、図6に一例として示したように、入力した参照データ30のファイル名と受付日時とを修正箇所特定情報32に記録する。一方、データ管理部36は、入力した参照データ30を記録した修正箇所特定情報32が記憶装置25に既に記憶されている場合には、入力した参照データ30が更新によるものであると判断して、その参照データ30の更新に伴う処理を実行する。
データ管理部36は、入力した参照データ30が新規なデータであると判断した場合、その参照データ30を記憶装置25に記憶させる。参照データ30は、グラフ等のオブジェクトデータ29を作成するために参照される情報であり、例えば、図7に一例として示すようなテーブルデータである。このような参照データ30は、ユーザ端末3にインストールされた参照データ30を作成するためのアプリケーションプログラムを実行することで作成可能である。
入力部35によって上記のような参照データ30が入力されると、データ管理部36に含まれるオブジェクト作成部38が機能する。オブジェクト作成部38は、入力した参照データ30に基づき、例えば、図7に示すようなグラフ等のオブジェクトデータ29を作成して記憶装置25に記憶させる。このとき、オブジェクト作成部38は、作成したオブジェクトデータ29を参照データ30に関連づけて記憶する。
次に、テキストデータ28を入力する場合の動作について説明する。テキストデータ28は、ユーザ端末3にインストールされているテキストデータ28を作成するためのアプリケーションプログラムを起動することによって作成される。そして、作成されたテキストデータ28は、ユーザ端末3から文書データ作成支援装置2に送信される。
テキストデータ28がユーザ端末3から送信されると、文書データ作成支援装置2において、入力部35がそのテキストデータ28を入力して受付ける。テキストデータ28には、図7に一例として示すように、参照データ30に関した説明文などの記載が含まれている。
また、データ管理部36は、入力部35によってテキストデータ28が入力されると、そのテキストデータ28が、新規なテキストデータか、又は、修正後のテキストデータであるかを判断する。この判断は、例えば、上述した参照データ30の場合と同様にして行なうことができる。すなわち、データ管理部36は、入力したテキストデータ28に対応するテキストデータが記憶装置25に既に記憶されているか否かを確認し、入力したテキストデータ28に対応するテキストデータが記憶装置25に既に記憶されている場合には、その入力したテキストデータ28が修正後のテキストデータであると判断し、そうでない場合には、新規なテキストデータであると判断する。
そして、データ管理部36は、入力したテキストデータ28を記憶装置25に記憶させる。このようにして、文書データ作成支援装置2は、新規な参照データ30を入力した場合、その新規な参照データ30と、その新規な参照データ30に基づき作成されたオブジェクトデータ29と、その新規な参照データ30に対応して作成された修正箇所特定情報32とを記憶装置25に記憶する。また、文書データ作成支援装置2は、新規なテキストデータ28を入力した場合、その新規なテキストデータ28を記憶装置25に記憶する。このとき、オブジェクトデータ29と修正箇所特定情報32とは、新規な参照データ30に関連づけられ記憶装置25に記憶される。
次に、文書データを作成してユーザ端末3に表示させるための処理について説明する。テキストデータ28及びオブジェクトデータ29が記憶装置25に記憶されると、表示制御部37は、文書データを閲覧するか否かを確認する確認画面をユーザ端末3に表示させる。入力部35は、ユーザ端末3からの閲覧指示を受付ける。この閲覧指示には、文書データを指定する情報が含まれている。表示制御部37は、入力部35を介してユーザ端末3から閲覧指示を受付けると、その閲覧指示により指定された文書データに対応する書式データ31を記憶装置25から読出す。そして、表示制御部37は、読出した書式データ31に設定されたテキスト領域310及びオブジェクト領域311に対応するテキストデータ28及びオブジェクトデータ29を記憶装置25から読出す。表示制御部37は、読出したテキストデータ28とオブジェクトデータ29とを書式データ31に従って各ページの所定位置に配置する。このようにして、表示制御部37は、例えば図7に示した、出力対象となる文書データ43を生成してユーザ端末3に表示させる。
このようにしてユーザ端末3に表示された文書データ43は、ユーザによって閲覧され、テキストデータ28やオブジェクトデータ29の内容がチェックされる。また、文書データ43は、ユーザによりチェックが行われた後に、例えば、報告会など所定の目的のために用いられることになる。そして、ユーザのチェックにより修正が必要になった場合や、この文書データ43をベースとして次回の報告会の資料などが作成される場合に、参照データ30が更新されたり、更新された参照データ30に適した内容とするためにテキストデータ28の修正が行なわれたりする。
図8は、そのような参照データ30の更新に伴う処理を行なう際に機能する処理部を示すブロック図である。ここで、本実施形態では、参照データ30の更新に伴う処理には、初回の更新に伴う処理と2回目以降の更新に伴う処理とがあり、それぞれで処理内容が異なる。そこで、以下の説明においては、初回の更新に伴う処理について最初に説明し、その次に、2回目以降の更新に伴う処理について説明する。ここで、初回の更新に伴う処理では、参照データ30の更新に伴って修正されたテキストデータ28の修正箇所を特定する処理が実行される。そして、2回目以降の更新に伴う処理では、参照データ30の更新に伴い、初回目以降の処理で特定された修正箇所をユーザ端末3に表示する処理が実行される。
まず、図9を参照して、記憶装置25に記憶されている参照データ30の初回目の更新について一例を挙げて説明する。図9は、初回更新時の参照データ30を更新前後で比較して示した図である。図例に示すように、更新前の参照データ30は、10月度の販売結果に関するデータが示されており、そして、この参照データ30が11月度の販売結果に関するデータに更新されている。
参照データ30が更新されるときには、上述した処理によって、記憶装置25には、既にテキストデータ28、オブジェクトデータ29及び参照データ30が記憶されている。但し、初回更新時における修正箇所特定情報32は、図6に示したように新規な参照データ30として受付けられたときに作成される順位「1」の情報が記録されただけの状態である。以下においては、そのような状態で、図9に示した更新後の参照データ30が入力される場合に、図8に示す各処理部35〜37によって実行される処理を説明する。
ユーザ端末3から更新後の参照データ30が送信されると、文書データ作成支援装置2の入力部35は、入力した参照データ30を受付ける。データ管理部36は、入力した参照データ30が新規なデータか、又は更新後のデータであるかを、上記と同様にして判断する。そして、データ管理部36は、入力した参照データ30が更新後のデータであると判断した場合には、更に、入力した参照データ30が初回更新によるものか又は2回目以降の更新によるものかを判断する。この判断は、修正箇所特定情報32の履歴を参照することによって行なわれる。
すなわち、データ管理部36は、入力した参照データ30が更新後のデータであると判断した場合には、更に、修正箇所特定情報32に順位が「2」以上の履歴が記録されているか否かを確認する。データ管理部36は、修正箇所特定情報32に順位が「2」以上の履歴が記録されていない場合には、入力した参照データ30が初回更新によるものと判断する。一方、データ管理部36は、修正箇所特定情報32に順位が「2」以上の履歴が既に記録されている場合には、入力した参照データ30が2回目以降の更新によるものと判断する。図6の例では、修正箇所特定情報32には、順位が「1」の履歴のみ記録されており、順位が「2」以上の履歴は記録されていないため、初回更新によるものであると判断される。
入力した参照データ30が初回更新によるものと判断された場合には、次に、データ管理部36に含まれる参照データ更新部39が機能する。参照データ更新部39は、図10に一例として示すように、修正箇所特定情報32に参照データ30の更新結果を反映させる。すなわち、参照データ更新部39は、図10に示すように、入力した参照データ30の受付日時を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。また、参照データ更新部39は、それまで順位が「1」であった、更新前の参照データ30の各情報を1つずつ下位の順位に繰り下げて記録する。
また、参照データ更新部39は、入力した更新後の参照データ30を記憶装置25に記憶させる。ここで、更新後の参照データ30と、更新前の参照データ30とが、同一のファイル名である場合、更新前の参照データ30をバックアップファイルとして別ファイル名で保存しておくことが好ましい。これにより、更新前の参照データ30も記憶装置25に保存されるため、過去の参照データの内容も適宜参照することができるようになる。
また、オブジェクト作成部38は、入力した更新後の参照データ30に基づき、更新後のオブジェクトデータ29を作成し更新後の参照データ30に関連づけて記憶装置25に記憶させる。なお、更新前の参照データ30に基づき作成されたオブジェクトデータ29をバックアップとして保存しておいても良い。
次に、図11を参照して、参照データ30の初回更新に伴って修正されるテキストデータ28について説明する。図11は、参照データ30の初回更新に伴って修正されるテキストデータ28の修正前後の一例を示すものである。図例では、修正後のテキストデータ28は、修正前のテキストデータ28に対して1行目と4行目にのみ修正が行なわれており、他の記載は修正前後で同一である。このような修正後のテキストデータ28は、ユーザ端末3において作成され、文書データ作成支援装置2に送信される。
入力部35は、ユーザ端末3から送信される修正後のテキストデータ28を入力して受付ける。データ管理部36は、そのテキストデータ28が、新規なテキストデータか、又は、修正後のテキストデータであるかを上記と同様にして判断する。そして、入力したテキストデータ28が、修正後のテキストデータであると判断した場合には、次に、入力した修正後のテキストデータ28が何れの参照データ30の更新に伴うものであるかを判別する。
例えば、入力したテキストデータ28が何れの参照データ30の更新に伴うものであるかの判別は、その修正後のテキストデータ28が受付けられる前に更新された参照データ30を特定することによって行なわれる。そのような参照データ30が複数ある場合には、それら複数の参照データ30に対応する全ての修正箇所特定情報32の履歴を参照することで一の参照データ30を特定する。すなわち、データ管理部36は、入力したテキストデータ28の受付日時を特定すると共に、全ての修正箇所特定情報32の履歴を参照して、その特定した受付日時と最も近い受付日時で更新された一の参照データ30を特定する。
このようにしてテキストデータ28の受付日時に最も近い受付日時で更新された参照データ30を特定する理由は以下の通りである。すなわち、ユーザは、文書データ43を作成する際、先に参照データ30の更新を済ませ、その参照データ30を確認しながら一連の作業としてテキストデータ28の修正を行なうことが一般的だと考えられる。そして、ユーザは、更新後の参照データ30を文書データ作成支援装置2に送信すると、その参照データ30の更新に伴い修正したテキストデータ28を、更新後の参照データ30の送信から比較的早いタイミングで、且つ他のテキストデータ28よりも先に、文書データ作成支援装置2に送信すると考えられるからである。
また、この場合、表示制御部37は、上記のようにして特定された参照データ30が適切なものか否かを確認するための更新データ確認画面を生成してユーザ端末3に表示させても良い。この更新データ確認画面では、特定された参照データ30が適切なものでない場合に、ユーザが適切な参照データ30を指定できるようにしておくことにより、修正後のテキストデータ28に対応する参照データ30を適切に特定することができるようになる。
なお、上述したように、修正後のテキストデータ28が受付けられる度に、そのテキストデータ28の受付日時と最も近い受付日時で更新された参照データ30をテキストデータ28に関連するものとして特定するようにすると、複数のテキストデータ28が一の参照データ30に関連するものとして特定されることもある。その場合には、参照データ30に対応する修正箇所特定情報32には、複数のテキストデータ28のファイル名が記録される。
参照データ30が特定されると、次に、テキスト修正部40が機能する。テキスト修正部40は、入力したテキストデータ28を記憶装置25に記憶させる。このとき、テキスト修正部40は、修正前のテキストデータ28をバックアップファイルとして保存する。これにより、記憶装置25には、更新後の参照データ30、更新後のオブジェクトデータ29及び修正後のテキストデータ28が書式データ31に関連づけられたデータとして記憶されると共に、更新前の参照データ30、更新前のオブジェクトデータ29及び修正前のテキストデータ28がバックアップファイルとして記憶される。
ここで、テキスト修正部40は、修正前のテキストデータ28をバックアップとして記憶装置25に記憶させる際、ファイル名を別ファイル名に変更する。また、テキスト修正部40は、特定された参照データ30に対応する修正箇所特定情報32を参照し、修正後のテキストデータ28のファイル名を、修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録すると共に、受付順位が「2」に繰り下がったファイル名を、変更されたバックアップのファイル名に書き換える。このようにして、図10に示す修正箇所特定情報32には、受付順位の「1」と「2」にテキストデータ28のファイル名がそれぞれ記録される。
次に、修正箇所特定部41によって実行される比較処理について説明する。比較処理は、修正前後のテキストデータ28を比較することで、修正後のテキストデータ28に加えられた修正箇所を特定するための処理である。
修正箇所特定部41は、修正後のテキストデータ28のファイル名が修正箇所特定情報32に記録されることで比較処理を開始する。まず、修正箇所特定部41は、修正箇所特定情報32の履歴を参照して、順位が「1」と「2」のテキストデータ28のそれぞれを記憶装置25から読出す。なお、順位が「1」のテキストデータ28は、修正後のテキストデータ28であり、順位が「2」のテキストデータ28は、修正前のテキストデータ28である。
次に、修正箇所特定部41は、読出した修正後のテキストデータ28と、修正前のテキストデータ28とを比較して差分を抽出する。例えば、修正後のテキストデータ28と修正前のテキストデータ28との差分は、文字若しくは文字列として抽出される。そして、修正箇所特定部41は、この差分として抽出される文字若しくは文字列の部分を修正箇所として特定し、その特定した修正箇所を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。なお、本実施形態では、修正箇所を行単位で特定する場合を例示している。ただし、修正箇所をどのように特定するかは適宜設計が可能であり、例えば、抽出した差分である文字又は文字列そのものや、差分のある位置を中心とした所定範囲を修正箇所として特定しても良い。
図11に示したテキストデータ28の例では、修正後のテキストデータ28と修正前のテキストデータ28とを比較すると、1行目と4行目に差分が抽出される。この場合、修正箇所特定部41は、抽出した差分に基づいて1行目と4行目とを修正箇所として特定し、その修正箇所を示す情報として「L1」、「L4」を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。このようにして、図10に示すように、修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に修正箇所を特定するための情報が記録される。
上記のように修正箇所特定部41によって修正箇所が修正箇所特定情報32に記録される一方で、修正後のテキストデータ28及び更新後のオブジェクトデータ29が記憶装置25に記憶されると、表示制御部37は、文書データ43を閲覧するか否かを確認する確認画面をユーザ端末3に表示させる。そして、表示制御部37は、ユーザ端末3からの閲覧指示を入力すると、更新された参照データ30及び修正されたテキストデータ28を書式データ31に従って配置することにより文書データ43を生成してユーザ端末3に表示させる。
このようにしてユーザ端末3に表示される文書データ43は、上述したように、報告会など所定の目的のために再び用いられることになる。そして、この文書データ43をベースとして、次回の報告会の資料などが作成される場合に、更に更新された参照データ30がユーザによって作成されユーザ端末3から文書データ作成支援装置2に送信される。
ここで、過去に少なくとも1回更新された参照データ30が更に更新されるときには、上記のように過去の更新に伴って修正されたテキストデータ28の修正箇所が修正箇所特定情報32に既に記録されている。そのため、2回目以降の参照データ30が更新される場合には、その参照データ30の過去の更新に伴って修正されたテキストデータ28の修正箇所をユーザ端末3に表示させることが可能となる。
以下、2回目以降に参照データ30が更新されるときに、図8に示す各処理部35〜37によって行なわれる処理について具体的に説明する。参照データ更新部39は、入力した参照データ30が2回目以降の更新によるものであるとデータ管理部36によって判断された場合、図12に示すように、入力した参照データ30の受付日時を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。また、参照データ更新部39は、既に修正箇所特定情報32に記録されている各情報の順位を1つずつ下位に繰り下げて記録する。
また、参照データ更新部39は、入力した更新後の参照データ30を記憶装置25に記憶させる。このとき、参照データ更新部39は、更新前の参照データ30をバックアップとして別ファイル名で保存する。また、オブジェクト作成部38は、入力した更新後の参照データ30に基づき、更新後のオブジェクトデータ29を作成し更新後の参照データ30に関連づけて記憶装置25に記憶させる。
2回目以降の更新により作成されたオブジェクトデータ29が記憶装置25に記憶されると、次に、表示制御部37が機能する。表示制御部37は、修正箇所を表示するための修正箇所表示画面45を生成してユーザ端末3に表示させる。図13は、そのような修正箇所表示画面45の一例を示す図である。この図13に示すように、修正箇所表示画面45は、編集対象となるテキストデータ28を表示するテキスト表示画面45aと、このテキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28よりも更に過去のテキストデータ28を表示するための過去閲覧ボタン45cと、オブジェクトデータ29を表示するオブジェクト表示画面45bとを有している。テキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28は、編集対象となるものであり、ユーザによって適宜修正されることで修正後のテキストデータ28が作成される。このような修正箇所表示画面45を生成するために、表示制御部37は、以下のような処理を実行する。
すなわち、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を参照して、順位が「2」に繰り下がったテキストデータ28を特定すると共に、そのテキストデータ28に対応する修正箇所が記録されているかを確認する。そして、テキストデータ28に対応する修正箇所が記録されている場合、表示制御部37は、その修正箇所を特定する。ここで、修正箇所特定情報32の順位が「2」のテキストデータ28は、記憶装置25に記憶されている最新のものである。図12の例では、順位が「2」に繰り下がったテキストデータ28のファイル名は「AA」であり、修正箇所は「L1」、「L4」である。すなわちこの場合、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を参照して、順位が「2」に繰り下がったテキストデータ28のファイル名が「AA」であり、また、そのテキストデータ28の修正箇所が1行目と4行目であることを特定する。
表示制御部37は、特定されたテキストデータ28を記憶装置25から読出してテキスト表示画面45aに表示する。このとき表示制御部37は、テキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28に対して、特定された修正箇所を他の部分と区別可能になるように強調表示又は装飾表示を行ない、他の部分と異なる表示態様で表示する。例えば、図13に一例として示すように、表示制御部37は、テキストデータ28の1行目と4行目にハイライト処理を施して表示する。ただしこれに限定されず、修正箇所をどのように表示するかは適宜設計が可能である。例えば、表示制御部37は、修正箇所を点滅させても良い。このような表示態様により、参照データ30の更新に伴い、ユーザに対してテキストデータ28の修正すべき箇所を報知することができるようになる。
また、表示制御部37は、修正箇所特定情報32に修正箇所が記録されていない場合には、単に、テキストデータ28をテキスト表示画面45aに表示する。また、一の参照データ30に対応する修正箇所特定情報32に複数のテキストデータ28のファイル名が記録されている場合には、表示制御部37は、一の修正箇所表示画面45に、それら複数のテキストデータ28をまとめて表示しても良いし、又は、複数のテキストデータ28毎に複数の修正箇所表示画面45を生成しても良い。
このようにしてユーザ端末3には、参照データ30の更新に伴って修正すべき箇所が明示された状態で、テキストデータ28が修正箇所表示画面45に表示されるようになる。そして、ユーザは、この修正箇所表示画面45を参照しながら編集作業を行なうことで、修正すべき箇所に対して漏れなく修正を行なうことができる。また、テキスト表示画面45aには、編集対象となるテキストデータ28が表示されるので、ユーザにとっては、ファイル名をたどって編集対象となるテキストデータ28を探し出すよりも速やかに文書作成作業に取りかかることが可能になる。また、テキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28には、参照データ30の更新に伴って修正すべき箇所が明示されているため、ユーザにとっては、そのような修正すべき箇所を自身で探し出す必要がなくなるので効率的に文書作成作業を進めることが可能となる。
また、表示制御部37は、記憶装置25を検索し、参照データ30に関連づけられた最新のオブジェクトデータ29と、このオブジェクトデータ29に対して1つ前のオブジェクトデータ29とをそれぞれ記憶装置25から読出す。オブジェクトデータ29が複数ある場合、何れのオブジェクトデータ29が1つ前であるかについての判断は、オブジェクトデータ29の作成日付や、オブジェクトデータ29に関連づけられた参照データ30の受付日時で決定すれば良い。表示制御部37は、読出したオブジェクトデータ29をオブジェクト表示画面45bに表示する。このとき、表示制御部37は、それぞれのオブジェクトデータ29を対比可能に表示する。例えば、図13に一例として示すように、表示制御部37は、更新前後のオブジェクトデータを上下に並べて表示する。ただしこれに限定されず、オブジェクトデータ29をどのように表示するかは、適宜設計が可能である。例えば、それぞれのオブジェクトデータ29を色分けして重ねて表示しても良い。
このように、オブジェクト表示画面45bには、最新のオブジェクトデータ29が表示されるので、ユーザは、そのオブジェクトデータ29のファイル名をたどって探し出す必要が無くなり効率よく作業を進めることが可能となる。また、オブジェクト表示画面45bには、最新のオブジェクトデータ29と共に、そのオブジェクトデータ29に対して1つ前となるオブジェクトデータ29が対比可能に表示されるので、ユーザは、それらのオブジェクトデータ29を比較しながらテキストデータ28の編集作業をすることが可能となる。
また、図例に示す修正箇所表示画面45の過去閲覧ボタン45cが押下されると、制御部15は、以下のように処理を実行する。すなわち、表示制御部37は、過去閲覧ボタン45cが押下されると、修正箇所特定情報32を参照して、そのときテキスト表示画面45aに表示されているテキストデータ28に対して次の順位に位置するテキストデータ28を特定する。例えば、図13に示したテキスト表示画面45aには、図12で示した修正箇所特定情報32の順位が「2」に記録された、ファイル名が「AA」であるテキストデータ28が表示されているとすると、表示制御部37は、過去閲覧ボタン45cが押下されることで修正箇所特定情報32を参照し、次の順位に記録されたテキストデータ「AA.001」を特定する。
そして、表示制御部37は、特定したテキストデータ28を記憶装置25から読出してテキスト表示画面45aに表示する。なお、図示しないが、テキスト表示画面45aには、修正前後のテキストデータ28を切替えて表示可能にするためのタブを設けても良い。また、テキスト表示画面45aに表示された修正前のテキストデータ28は、修正後のテキストデータ28と同様に編集対象となるものであり、ユーザによって適宜修正が加えられることで修正後のテキストデータ28になり得る。
更に、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を参照し、テキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28の修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されているか否かを判断し、修正箇所が記録されている場合には、その修正箇所を他の部分と区別可能に表示する。但し、図12に示すようなファイル名が「AA.001」のテキストデータ28のように、修正箇所特定情報32に修正箇所が記録されていない場合、表示制御部37は、単に、テキストデータ28をテキスト表示画面45aに表示する。
また、過去閲覧ボタン45cが押下されることで、表示制御部37は、修正前のテキストデータ28に対応する更新前のオブジェクトデータ29を表示するように処理しても良い。すなわち、この過去閲覧ボタン45cが押下されると、表示制御部37は、記憶装置25を検索し、そのときオブジェクト表示画面45bに表示されているオブジェクトデータ29に対して1つ前となる過去のオブジェクトデータ29を作成日時などにより特定し記憶装置25から読出す。そして、表示制御部37は、読出したオブジェクトデータ29をオブジェクト表示画面45bに表示する。更に、この場合、オブジェクト表示画面45bに表示されたオブジェクトデータ29に対して更新前後となるオブジェクトデータ29を比較可能に表示するように構成しても良い。これにより、修正前のテキストデータ28に対応するオブジェクトデータ29のファイル名をたどって探すよりも速やかに所望のオブジェクトデータ29が表示されるので、結果として、効率良くテキストデータ28の編集作業を進めることが可能となる。
そして、修正後のテキストデータ28の内容がユーザによって決定され、その修正後のテキストデータ28が入力部35に入力されると、テキスト修正部40は、その修正後のテキストデータ28を記憶装置25に記憶させる。このとき、テキスト修正部40は、更新前のテキストデータ28をバックアップファイルとして別ファイル名で保存する。
また、図示しないが、テキスト修正部40は、修正後のテキストデータ28を記憶装置25に記憶させると、修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄にその最新のテキストデータ28を特定するための情報を記録する。また、修正後のテキストデータ28を特定するための情報が修正箇所特定情報32に記録されると、修正箇所特定部41は、順位が「1」である最新のテキストデータ28と、順位が「2」に繰り下がったテキストデータ28との比較処理を開始する。そして、修正箇所特定部41は、今回の修正による修正箇所を特定し、その特定した修正箇所を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。
修正後のテキストデータ28及び更新後のオブジェクトデータ29が記憶装置25に記憶されると、表示制御部37は、文書データ43を閲覧するか否かを確認する確認画面をユーザ端末3に表示させる。そして、表示制御部37は、ユーザ端末3から閲覧指示を受付けると、更新された参照データ30及び修正されたテキストデータ28を書式データ31に従って配置することにより文書データ43を生成してユーザ端末3に表示させる。このようにして2回目以降の更新に伴う処理は終了する。
次に、上述した制御部15における具体的な処理手順について説明する。図14は、制御部15において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、制御部15において参照データ30の入力が受付けられる都度、実行される。そのため、制御部15においては、図14のフローチャートに基づく処理が複数並列して実行されることもある。以下、このフローチャートを参照しつつ制御部15の処理について説明する。
まず、入力部35によって参照データ30が受付けられると(ステップS1のYES)、制御部15は、その参照データ30が新規なデータか、又は更新後のデータかを判別する(ステップS2)。そして、制御部15は、参照データ30が新規なデータであると判別した場合(ステップS2のYES)には、文書データ作成処理を実行する(ステップS3)。一方、参照データ30が更新後のデータであると判別された場合には(ステップS2のNO)、制御部15は、更に、参照データ30の入力が初回の更新によるものか、又は2回目以降の更新によるかの判別を行なう(ステップS4)。制御部15は、参照データ30の入力が初回の更新によるものであると判断した場合には(ステップS4のYES)、初回の更新に伴う処理として第1の更新処理を実行する(ステップS5)。一方、制御部15は、参照データ30の入力が2回目以降の更新によるものであると判断した場合には(ステップS4のNO)、2回目以降の更新に伴う処理として第2の更新処理を実行する(ステップS6)。制御部15では、参照データ30が受付けられる度に、このような処理が繰り返し実行される。
図15は、文書データ作成処理(ステップS3)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、データ管理部36は、この処理が開始されると、新規な修正箇所特定情報32を生成すると共に(ステップS10)、その参照データ30を記憶装置25に記憶させる(ステップS11)。また、オブジェクト作成部38は、入力した参照データ30に基づきオブジェクトデータ29を作成して、記憶装置25に記憶させる(ステップS12)。
この状態で、入力部35によってテキストデータ28が受付けられると(ステップS13のYES)、データ管理部36は、入力したテキストデータ28が新規なテキストデータ28であるか、又は、修正後のテキストデータ28であるかを判断する(ステップS14)。データ管理部36は、入力したテキストデータ28が新規なテキストデータ28であると判断した場合には(ステップS14のYES)、そのテキストデータ28を記憶装置25に記憶させる(ステップS15)。一方、データ管理部36は、入力したテキストデータ28が修正後のテキストデータ28であると判断した場合には(ステップS14のNO)、ステップS15〜S20をスキップする。また、テキストデータ28が受付けられない場合は(ステップS13のNO)、データ管理部36は、テキストデータ28が受付けられるまで待機する。
そして、表示制御部37は、入力部35を介してユーザ端末3からの閲覧指示を受付けると(ステップS16のYES)、その閲覧指示に基づき書式データ31を記憶装置25から読出すと共に(ステップS17)、その書式データ31に関連づけられたテキストデータ28及びオブジェクトデータ29を記憶装置25から読出す(ステップS18)。更に、表示制御部37は、その書式データ31に基づきテキストデータ28とオブジェクトデータ29とを配置することで文書データ43を作成して(ステップS19)、ユーザ端末3に表示させる(ステップS20)。一方、表示制御部37は、ユーザ端末3からの閲覧指示を受付けない場合には(ステップS16のNO)、ステップS17〜S20をスキップする。以上のようにして文書データ作成処理は終了する。
次に、図16、図17は、第1の更新処理(ステップS5)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、この処理が開始されると、参照データ更新部39は、修正箇所特定情報32を更新する(ステップS31)、すなわち、参照データ更新部39は、修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に、入力した参照データ30の受付日時を記録すると共に、それまで修正箇所特定情報32の順位が「1」記録されていた各情報の順位を繰り下げて記録する。また、参照データ更新部39は、更新後の参照データ30を記憶装置25に記憶させる(ステップS32)。このとき、オブジェクト作成部38は、入力した更新後の参照データ30に基づき更新後のオブジェクトデータ29を作成し、作成した更新後のオブジェクトデータ29を記憶装置25に記憶させる(ステップS33)。
この状態で、入力されたテキストデータ28が入力部35によって受付けられると(ステップS34のYES)、データ管理部36は、入力したテキストデータ28が新規なテキストデータ28であるか、又は、修正後のテキストデータ28であるかを判別する(ステップS35)。データ管理部36は、入力したテキストデータ28が新規なテキストデータ28であると判断した場合には(ステップS35のYES)、ステップS36〜44をスキップする。また、データ管理部36は、テキストデータ28が受付けられない場合には(ステップS34のNO)、テキストデータ28が受付けられるまで待機する。
一方、テキスト修正部40は、入力したテキストデータ28が修正後のテキストデータ28であると判断された場合には(ステップS35のNO)、そのテキストデータ28に関連する参照データ30を特定する(ステップS36)。そして、テキスト修正部40は、テキストデータ28を記憶装置25に記憶させると共に(ステップS37)、そのテキストデータ28のファイル名を、特定された参照データ30に対応する修正箇所特定情報32に記録する(ステップS38)。次に、修正箇所特定部41は、比較処理を実行する(ステップS39)。
次に、図17に示すように、表示制御部37は、入力部35を介してユーザ端末3からの閲覧指示を受付けると(ステップS40のYES)、その閲覧指示に基づき書式データ31を記憶装置25から読出すと共に(ステップS41)、書式データ31に関連づけられたテキストデータ28及びオブジェクトデータ29を記憶装置25から読出す(ステップS42)。更に、表示制御部37は、書式データ31に基づきテキストデータ28とオブジェクトデータ29とを配置することで文書データ43を作成して(ステップS43)、ユーザ端末3に表示させる(ステップS44)。一方、表示制御部37は、ユーザ端末3からの閲覧指示を受付けない場合には(ステップS40のNO)、ステップS41〜S44をスキップする。以上のようにして第1の更新処理は終了する。
次に、図18は、比較処理(ステップS39)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。図例に示すように、まず、修正箇所特定部41は、この処理を開始すると、修正箇所特定情報32で順位が「1」として記録されたテキストデータ28と、次の順位に記録されたテキストデータ28とを記憶装置25から読出す(ステップS51)。そして、修正箇所特定部41は、読出したそれぞれのテキストデータ28を比較して(ステップS52)、差分を抽出する(ステップS53)。そして、差分が抽出された位置を修正箇所として特定し(ステップS54)、その特定された修正箇所を修正箇所特定情報32に記録する(ステップS55)。以上のようにして比較処理は終了する。
次に、図19、図20は、第2の更新処理(ステップS6)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、参照データ更新部39は、この処理が開始されると、まず、修正箇所特定情報32を更新する(ステップS61)。すなわち、表示制御部37は、修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に参照データ30の受付日時を記録すると共に、それまで修正箇所特定情報32に記録されていた各情報の順位を繰り下げて記録する。また、参照データ更新部39は、更新後の参照データ30を記憶装置25に記憶させる(ステップS62)。また、オブジェクト作成部38は、受付けられた更新後の参照データ30に基づき更新後のオブジェクトデータ29を作成し、作成した更新後のオブジェクトデータ29を記憶装置25に記憶させる(ステップS63)。
次に、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を読出し(ステップS65)、順位が「2」の欄に記録された最新のテキストデータ28を特定すると共に(ステップS66)そのテキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されているか否かを判断する(ステップS67)。表示制御部37は、最新のテキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されている場合には(ステップS67のYES)、その修正箇所を特定する(ステップS68)。一方、表示制御部37は、最新のテキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されていない場合には(ステップS67のNO)、ステップS68をスキップする。そして、表示制御部37は、最新のテキストデータ28と修正箇所とに基づき修正箇所表示画面45を生成して(ステップS69)、ユーザ端末3に表示させる(ステップS70)。
次に、図20に示すように、ユーザによって修正箇所表示画面45に表示されたテキストデータ28に対して修正がなされ修正内容が決定されると(ステップS71のYES)、テキスト修正部40は、修正後のテキストデータ28を記憶装置25に記憶させると共に(ステップS72)、修正後のテキストデータ28のファイル名を修正箇所特定情報32に記録する(ステップS73)。
次に、修正箇所特定部41は、比較処理を実行する(ステップS74)。なお、この比較処理については、図18を参照して述べた処理と同様であるので説明を省略する。一方、テキストデータ28の修正内容が決定されない場合には(ステップS71のNO)、制御部15は、テキストデータ28の修正内容が決定されるまで待機する。
表示制御部37は、入力部35を介してユーザ端末3からの閲覧指示を受付けると(ステップS75のYES)、その閲覧指示に基づき書式データ31を記憶装置25から読出すと共に(ステップS76)、その書式データ31に関連づけられたテキストデータ28及びオブジェクトデータ29を記憶装置25から読出す(ステップS77)。更に、表示制御部37は、その書式データ31に基づきテキストデータ28とオブジェクトデータ29とを配置することで文書データ43を作成して(ステップS78)、ユーザ端末3に表示させる(ステップS79)。一方、表示制御部37は、ユーザ端末3からの閲覧指示を受付けない場合には(ステップS75のNO)、ステップS76〜S79をスキップする。以上のようにして第2の更新処理は終了する。
以上のように、本実施形態の文書データ作成支援装置2は、テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データ30が入力された場合に、その参照データ30が新規なデータか又は更新後のデータかを判断するデータ管理部36を有している。このデータ管理部36に含まれる修正箇所特定部41は、参照データ30の更新に伴って修正されたテキストデータ28が入力されると、修正前後のテキストデータ28を対比することによって修正箇所を特定し、その修正箇所を修正箇所特定情報32に記録する。このようにして修正箇所が修正箇所特定情報32に記録された状態で、更に参照データ30が更新されると、表示制御部37は、更新後の参照データ30に対応する修正箇所特定情報32を参照して最新のテキストデータ28を特定すると共に、このテキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されているか否かを判断する。そして、テキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されている場合には、表示制御部37は、その修正箇所を特定する。また、表示制御部37は、最新のテキストデータ28を記憶装置25から読出すと共に、読出したテキストデータ28と、特定された修正箇所に基づき修正箇所表示画面45を生成してユーザ端末3に表示させる。
このような構成によれば、以下のような利点がある。すなわち、修正箇所表示画面45のテキスト表示画面45aには、入力した参照データ30に関連するテキストデータ28が表示されるので、ユーザにとっては、ファイル名をたどって探し出すよりも速やかに文書作成作業に取りかかることが可能になる。更に、テキスト表示画面45aに表示されるテキストデータ28には、参照データ30の更新に伴い修正すべき箇所が明示されるので、ユーザにとっては、そのような修正すべき箇所をテキストデータ28から探し出す必要がなくなり、効率的に文書作成作業を進めることが可能となる。また、修正箇所が表示されることで、参照データ30の更新に伴うテキストデータ28の修正漏れを防止することが出来る。その結果、本実施形態に係る文書データ作成支援装置2は、ユーザにとっては資料作成に伴う作業負担が軽減され、更に、高品質な文書データを効率的に作成することが可能となっている。
また、修正箇所表示画面45には、更新前後のオブジェクトデータ29を比較可能に表示するオブジェクト表示画面45bが設けられている。そのため、ユーザにとっては、参照データ30に対応するオブジェクトデータ29を探し出す必要がなくなると共に、最新のオブジェクトと1つ前のオブジェクトとを対比して参照しながらテキストデータ28を編集することが可能になる。その結果、ユーザにとっては、資料作成に伴う作業負担が軽減されると共に、効率よく文書データを作成することが可能となる。
また、本実施形態では、記憶装置25には、過去のテキストデータ28が記憶されるようになっている。そして、表示制御部37は、修正箇所表示画面45の過去閲覧ボタン45cが押下されることによって、特定の参照データ30に対応する過去のテキストデータ28を復元してユーザ端末3に表示させると共に、そのテキストデータ28に加えられた修正箇所も明示して表示させるようになっている。このような構成によれば、ユーザにとっては、特定の参照データ30に対応する過去のテキストデータ28を探し出す必要が無くなるし、更に、そのテキストデータ28に加えられた修正箇所を特定する手間も省けるので作業負担が軽減される。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、記憶装置25には、最新のテキストデータ28、オブジェクトデータ29及び参照データ30の他に、過去のテキストデータ28、オブジェクトデータ29及び参照データ30も記憶される構成であったが、この第2の実施形態では、記憶装置25のデータ容量を軽減するために、それら過去のテキストデータ28、オブジェクトデータ29及び参照データ30は記憶されない。すなわち、この第2の実施形態では、記憶装置25には、最新のテキストデータ28、オブジェクトデータ29及び参照データ30が記憶されると共に、更新前後の参照データ30の差分と、修正前後のテキストデータ28の差分とが差分情報33として記憶される構成である。そして、この差分情報33と最新のオブジェクトデータ29及びテキストデータ28とに基づき、過去のオブジェクトデータ29及びテキストデータ28が復元される構成である。このようにして復元された過去のオブジェクトデータ29及びテキストデータ28は、修正箇所表示画面45に表示される。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図21は、差分情報33の一例を示すものである。差分情報33は、参照データ30毎に用意されるものであり、修正箇所特定情報32と関連づけられる。図例に示すように、差分情報33は、参照データ30の更新前後の差分と、参照データ30の更新に伴って修正されたテキストデータ28の修正前後の差分とが記録されるようになっている。
また、差分情報33は、記憶装置25に記憶される最新の参照データ30又は最新のテキストデータ28から、過去に遡って参照データ30又はテキストデータ28を復元するための情報である。すなわち、修正箇所特定情報32に記録される最新の参照データ30又は最新のテキストデータ28に差分情報33を適用することで、それら最新の参照データ30又は最新のテキストデータ28よりも1つ前となる参照データ30又はテキストデータ28を復元することができる。更に、その復元された参照データ30又はテキストデータ28に対応する差分情報33を適用することで、その復元された参照データ30又はテキストデータ28よりも更に1つ前となる参照データ30又はテキストデータ28を更に復元することができる。このように、本実施形態では、復元を繰り返すことで過去に遡って参照データ30又はテキストデータ28を復元することが可能となる。
制御部15は、差分情報33を記録するために以下のような処理を実行する。なお、以下の説明は、2回目以降に参照データ30が更新される場合である。参照データ更新部39は、入力した参照データ30が更新後のデータであるとデータ管理部36によって判断された場合、入力した参照データ30を記憶装置25に記憶させると共に、入力した参照データ30の受付日時を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。また、参照データ更新部39は、それまで修正箇所特定情報32に記録されていた各情報の順位を繰り下げて記録する。
次に、参照データ更新部39は、入力した参照データ30と、更新前の参照データ30とを記憶装置25から読出し、読出した更新前の参照データと、入力した参照データ30とを比較することで参照データ30の差分を抽出する。そして、参照データ更新部39は、抽出した差分を差分情報33の順位が「1」の欄に記録すると共に、それまで差分情報33記録されていた各情報の順位を繰り下げて記録する。
差分情報33に参照データ30の差分が新たに記録されると、参照データ更新部39は、更新前の参照データ30を記憶装置25から削除すると共に、この参照データ30に対応するオブジェクトデータ29も記憶装置25から削除する。これにより、更新前の参照データ30やオブジェクトデータ29で占有されていた記憶装置25の記憶領域を開放することができる。また、オブジェクト作成部38は、入力した参照データ30に基づきオブジェクトデータ29を作成して記憶装置25に記憶させる。このようにしてオブジェクトデータ29が記憶装置25に記憶されると、表示制御部37は、修正箇所表示画面45の作成を開始する。まず、表示制御部37は、記憶装置25に記憶されている唯一のテキストデータ28を読出しテキスト表示画面45aに表示する。
また、表示制御部37は、以下に説明するように、最新のオブジェクトデータ29と、この最新のオブジェクトデータ29に対して1つ前となる更新前のオブジェクトデータ29とを対比して表示するために、その更新前のオブジェクトデータ29を復元してオブジェクト表示画面45bに表示する。すなわち、表示制御部37は、まず、記憶装置25に記憶されている唯一の参照データ30と、差分情報33で順位が「1」に記録された差分とを読出す。この差分は、記憶装置25に記憶されている唯一の参照データ30を、その参照データ30に対して1つ前となる更新前のものに復元するための情報である。そして、表示制御部37は、その参照データ30に当該差分を適用することで、更新前の参照データ30を復元する。
更新前の参照データ30が復元されると、次にオブジェクト作成部38が機能する。オブジェクト作成部38は、更新前の参照データ30が復元されると、その更新前の参照データ30に基づき更新前のオブジェクトデータ29を復元する。そして、表示制御部37は、記憶装置25に記憶されている最新のオブジェクトデータ29を読出して、読出した最新のオブジェクトデータ29と復元した更新前のオブジェクトデータ29とを対比可能になるようにオブジェクト表示画面45bに表示する。表示制御部37は、以上のようにして作成した修正箇所表示画面45をユーザ端末3に表示させる。
ここで、このとき過去閲覧ボタン45cが押下されると、表示制御部37は、過去のテキストデータ28をテキスト表示画面45aに表示するため、以下に説明するように、過去のテキストデータ28を復元する処理を開始する。すなわち、表示制御部37は、差分情報33の順位が「2」に記録されている差分を読出す。なお、この差分は、記憶装置25に記憶されている唯一のテキストデータ28から、そのテキストデータ28に対して1つ前となるテキストデータ28に復元するための情報である。そこで、表示制御部37は、そのテキストデータ28に差分を適用することで修正前のテキストデータ28を復元する。
表示制御部37は、復元したテキストデータ28をテキスト表示画面45aに表示する。このとき、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を参照し、テキスト表示画面45aに表示されているテキストデータ28に対応する修正箇所が、その修正箇所特定情報32に記録されている場合には、その修正箇所を他の部分と区別可能に表示する。このようにして、テキスト表示画面45aには、復元されたテキストデータ28が表示される。また、このとき表示制御部37は、更に過去のオブジェクトデータ29を復元してオブジェクト表示画面45bに表示させても良い。
ここで、更に過去閲覧ボタン45cが押下されると、表示制御部37は、復元したテキストデータ28と、その復元したテキストデータ28に対して1つ前となるテキストデータ28の差分とに基づき更に過去のテキストデータ28を復元して修正箇所表示画面45のテキスト表示画面45aに表示する。また、表示制御部37は、修正箇所特定情報32を参照し、テキスト表示画面45aに表示されているテキストデータ28に対応する修正箇所が、その修正箇所特定情報32に記録されている場合には、その修正箇所を他の部分と区別可能に表示する。このように、表示制御部37は、過去閲覧ボタン45cが押下される度に、テキストデータ28の復元を繰り返してテキスト表示画面45aに表示し、テキスト表示画面45aに表示されているテキストデータ28に対応する修正箇所が修正箇所特定情報32に記録されている場合には、その修正箇所を他の部分と区別可能に表示する。
同様に、参照データ30についても、過去閲覧ボタン45cが押下される度に、参照データ30の復元を繰り返し、その参照データ30に基づき作成されたオブジェクトデータ29をオブジェクト表示画面45bに更に表示しても良い。
そして、修正箇所表示画面45に表示された最新のテキストデータ28又は復元されたテキストデータ28に修正が加えられ、修正後のテキストデータ28が入力部35に入力されると、次に、テキスト修正部40が機能する。テキスト修正部40は、入力したテキストデータ28を記憶装置25に記憶させると共に、受付けられたテキストデータ28のファイル名を修正箇所特定情報32の順位が「1」の欄に記録する。また、このとき、テキスト修正部40は、修正箇所特定情報32で順位が「2」に繰り下がったテキストデータ28を記憶装置25から読出し、読出したテキストデータ28と、入力したテキストデータ28とを比較することでテキストデータ28の差分を抽出し、抽出した差分を差分情報33の順位が「1」の欄に記録すると共に、この差分を行単位で修正箇所として特定して修正箇所特定情報32に記録する。差分情報33にテキストデータ28の差分が記録されると、テキスト修正部40は、修正前のテキストデータ28を記憶装置25から削除する。以上のような処理は、参照データ30が更新される度に繰り返される。
以上により、本実施形態では、記憶装置25には、最新の参照データ30、オブジェクトデータ29及びテキストデータ28が記憶されると共に、更新前後の参照データ30の差分と、修正前後のテキストデータ28の差分とが差分情報33として記憶される。そして、この差分情報33と最新の参照データ30及びテキストデータ28とに基づき、過去の参照データ30及びテキストデータ28を復元する構成である。このような構成によれば、過去の参照データ30、オブジェクトデータ29及びテキストデータ28を記憶しておく必要が無くなるので、その分、記憶装置25に記憶されるデータ容量が小さくて済むというメリットがある。
(変形例)
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、上述した実施形態では、書式データ31にテキスト領域310とオブジェクト領域311が設けられている構成であったが、書式データ31は、予めテキストデータ28を埋め込んでおき、テキストデータ28が埋め込まれた領域以外にオブジェクトデータ29を位置決めするためのオブジェクト領域を設けるように構成しても良い。すなわち、この場合、上記のようなテキストデータ28が埋め込まれた書式データ31は、ユーザ端末3によって作成され文書データ作成支援装置2に送信される。そして、文書データ作成支援装置2に入力した書式データ31は、入力部35によって受け付けられ、データ管理部36によって記憶装置25に記憶される。表示制御部37は、文書データ43を作成する際、テキストデータ28が既に埋め込まれた書式データ31を読み出し、その書式データ31のオブジェクト領域にオブジェクトデータ29を配置することで文書データ43を作成する。
また、上述した実施形態では、デジタル複合機やMFPなどで構成される情報処理装置が文書データ作成支援装置2として機能する場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば、上述した文書データ作成支援装置2を、一般的なコンピュータによって実現することも可能である。この場合、コンピュータには上述した文書データ作成支援プログラム27がインストールされる構成となる。そしてコンピュータにおいて、文書データ作成支援プログラム27が実行されることにより、そのコンピュータが、文書データ作成支援装置2として機能するようになる。
1 文書データ作成支援システム
2 文書データ作成支援装置
15 制御部
25 記憶装置(参照データ記憶手段,設定情報記憶手段)
32 修正箇所特定情報
33 差分情報
35 入力部(入力手段)
38 オブジェクト作成部(オブジェクト作成手段)
36 データ管理部(データ管理手段)
37 表示制御部(表示制御手段)
41 修正箇所特定部(修正箇所特定手段)

Claims (5)

  1. テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データと、前記参照データに関連するテキストデータとを入力する入力手段と、
    前記入力手段に入力される参照データとテキストデータとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に入力された参照データに基づいてテキスト以外のオブジェクトを作成するオブジェクト作成手段と、
    前記記憶手段に入力されたテキストデータと、前記オブジェクト作成手段によって作成されたオブジェクトとを含む文書データを作成して表示する表示制御手段と、
    前記入力手段を介して、前記記憶手段に記憶された参照データの更新を受け付けると共に、前記文書データに含まれるテキストデータの修正を受け付けて、前記表示制御手段によって作成される前記文書データに反映させるデータ管理手段と、
    参照データが更新されること伴ってテキストデータの修正が行われた場合に、前記文書データに含まれるテキストの修正箇所を特定し、更新された参照データに対応付けて当該テキストの修正箇所を記録した修正箇所特定情報を生成する修正箇所特定手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されている参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、前記文書データに対して行われた過去のテキストの修正箇所を明示して表示することを特徴とする文書データ作成支援装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されている参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、更に、更新前後のオブジェクトを比較可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の文書データ作成支援装置。
  3. 前記修正箇所特定情報には、参照データの更新履歴に対応するテキストの修正履歴が記録されており、
    前記表示制御手段は、前記修正履歴に基づき更新前の参照データに対応するテキストを復元して表示すると共に、そのテキストに加えられた修正箇所を明示して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の文書データ作成支援装置。
  4. 前記記憶手段には、修正前後のテキストの差分が差分情報として記憶されており、
    前記表示制御手段は、前記差分情報に基づき更新前のテキストを復元することを特徴とする請求項3に記載の文書データ作成支援装置。
  5. テキスト以外のオブジェクトを作成するために参照される参照データと、前記参照データに関連するテキストデータとを入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力される参照データとテキストデータとを記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにより記憶された参照データに基づいてテキスト以外のオブジェクトを作成するオブジェクト作成ステップと、
    前記記憶ステップにより記憶されたテキストデータと、前記オブジェクト作成ステップにより作成されたオブジェクトとを含む文書データを作成して表示する表示制御ステップと、
    前記入力ステップを介して、前記記憶ステップにより記憶された参照データの更新を受け付けると共に、前記文書データに含まれるテキストデータの修正を受け付けて、前記表示制御ステップにより作成される前記文書データに反映させるデータ管理ステップと、
    参照データが更新されること伴ってテキストデータの修正が行われた場合に、前記文書データに含まれるテキストの修正箇所を特定し、更新された参照データに対応付けて当該テキストの修正箇所を記録した修正箇所特定情報を生成する修正箇所特定ステップと、
    を実行し、
    前記表示制御ステップは、前記記憶ステップにより記憶された参照データが更新されたタイミングで既に当該参照データに対応する前記修正箇所特定情報にテキストの修正箇所が記録されている場合、前記文書データに対して行われた過去のテキストの修正箇所を明示して表示することを特徴とする文書データ作成支援方法。
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