JP2012161519A - 遊技機 - Google Patents

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尚則 河内
Tetsuya Kimura
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Abstract

【課題】 磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げる。
【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、ガイドレール40によって遊技領域が区画された遊技盤10を備える。ガイドレール40が磁性体により形成されている。そして、ガイドレール40の磁気の変化を検出する磁気検出手段50を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技盤に磁気検出手段を備える遊技機に関する。
従来、磁石を用いて遊技球を入賞口へ誘導する不正行為を防止するために、遊技盤において磁気センサ(磁気検出手段)を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、遊技盤に磁性体からなる板材(以下、磁性体板とする)を配設することによって、磁気センサにより磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げている。
特開2010−183960号公報
しかしながら、特許文献1に係る遊技機では、磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を十分に広げることができない。
すなわち、特許文献1に係る遊技機では、磁性体板が、遊技領域内に取り付けられたステージ装飾部の内側に配設されている。
したがって、遊技盤の構成上、磁性体板を配設できる位置が限定され、磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を十分に広げることができない。
本発明の課題は、磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げることである。
上記課題を解決するために、第一の発明に係る遊技機は、ガイドレールによって遊技領域が区画された遊技盤を備える遊技機であって、前記ガイドレールを磁性体により形成し、前記ガイドレールの磁気の変化を検出する磁気検出手段を備えることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、ガイドレールが磁性体により形成されているとともに、磁気検出手段が、ガイドレールの磁気の変化を検出する。
これにより、磁石がガイドレール付近に配置されると、ガイドレールが磁化されて(ガイドレールの磁気が変化して)、ガイドレールの磁気の変化が磁気検出手段により検出される。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げることが可能となる。
ここで、ガイドレールとしては、例えば、後述するガイドレール40が該当する。遊技領域としては、例えば、後述する遊技領域Rが該当する。遊技盤としては、例えば、後述する遊技盤10が該当する。磁気検出手段としては、例えば、後述する磁気検出手段50が該当する。
また、第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記ガイドレールは、他の部分と比べて複雑な形状に形成された磁気検出部を有し、前記磁気検出手段は、前記磁気検出部の磁気の変化を検出することを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、磁石がガイドレール付近に配設された場合に、磁気検出部の磁気の変化量が、他の部分の磁気の変化量と比べて大きくなる。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、磁気検出手段による磁気の変化の検出精度をより高めることが可能となる。
ここで、磁気検出部としては、例えば、後述する磁気検出部41が該当する。
第三の発明に係る遊技機では、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記ガイドレールは、軟磁性材料により形成されていることを特徴とする。
第三の発明に係る遊技機では、磁石による外部磁界が無くなった後に、ガイドレールにおいて磁気が保持され難くなる。
したがって、第三の発明に係る遊技機によれば、磁石による外部磁界が無くなった後において、ガイドレールが磁気を保持し続けることによる磁気検出手段の誤検出を防止することが可能となる。
第四の発明に係る遊技機は、第一乃至第三のうちいずれか一の発明に係る遊技機において、前記磁気検出手段は、前記ガイドレールが取り付けられるガイドレールユニットに配設されていることを特徴とする。
第四の発明に係る遊技機によれば、遊技盤の構成を問わずに、ガイドレール及び磁気検出手段を適用することができ、汎用性を向上することが可能となる。
ここで、ガイドレールユニットとしては、例えば、後述するガイドレールユニット30が該当する。
本発明によれば、磁気検出手段により磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げることが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤の斜視図である。 ガイドレールユニットの斜視図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 第一実施例に係るガイドレール及び磁石の配置を示す図である。 各ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。 第二実施例に係るガイドレール及び磁石の配置を示す図である。 ガイドレール40aを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。 ガイドレール40bを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。 ガイドレール40cを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、磁性体により形成された遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機1に適用している。
(遊技機の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、パチンコ機1は、矩形状の枠本体2と、枠本体2の前側に開閉可能に配設された前枠3と、前枠3の前側上部に開閉可能に配設された前扉4と、前扉4の下方に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
前枠3には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられ、遊技盤10の前側を前扉4が覆っている。前扉4は、前枠3に取り付けられた遊技盤10の前側に対応する位置に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、を有している。
装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上部には、装飾部4bの内部に配設されたスピーカ153(図5参照)が出力する音声を通過させるための複数の音抜孔4cが設けられている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸し球、払出球)を受ける受皿5aを有している。
パチンコ機1では、発射ハンドル6を操作することによって、遊技盤10の後述する遊技領域Rに遊技球を発射することが可能となっている。
(遊技盤の構成)
次に、パチンコ機1に備えられる遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面図である。図3は、遊技盤の斜視図である。図4は、ガイドレールユニットの斜視図である。
図2から図4に示すように、遊技盤10は、セル板20と、セル板20に取り付けられたガイドレールユニット30と、ガイドレールユニット30に取り付けられたガイドレール40及び磁気検出手段50と、を備えている。
セル板20は、平板状に形成されている。本実施形態では、セル板20は、アクリル等の透明な樹脂によって形成されている。セル板20の正面には、ガイドレール40によって、遊技球が転動する領域である遊技領域Rが形成(区画)される。また、セル板20の正面には、ガイドレールユニット30によって、発射ハンドル6の操作に応じて発射された遊技球を遊技領域Rに案内する案内通路S1が形成される。
セル板20の遊技領域Rには、演出ユニット設置用貫通孔21と、複合入賞装置設置用貫通孔22と、第二始動入賞装置設置用貫通孔23と、ゲート装置設置用貫通孔24と、一般入賞口用貫通孔25と、アウト口用貫通孔26と、が設けられている。
演出ユニット設置用貫通孔21は、セル板20の中央部に設けられている。パチンコ機1では、セル板20の背面側に、演出画像を表示可能な表示装置151(図5参照)が配設される。そして、遊技者は、演出ユニット設置用貫通孔21を介して、表示装置151に表示された演出画像を視認することが可能となっている。
また、演出ユニット設置用貫通孔21には、表示装置151の下方の位置において遊技球を転動させることが可能なステージ、表示装置151の周囲に配設される可動役物、表示装置151の周囲を装飾する装飾部材等を有する演出ユニット(図示せず)が取り付けられる。
複合入賞装置設置用貫通孔22は、演出ユニット設置用貫通孔21の下方に設けられている。複合入賞装置設置用貫通孔22には、第一始動入賞装置及び大入賞装置を有する複合入賞装置(図示せず)が取り付けられる。ここで、第一始動入賞装置は、遊技球の入賞に応じて、特別図柄抽選の契機を与える。大入賞装置は、特別図柄抽選に当選した場合に所定パターンで開放され、遊技球の入賞に応じて、賞球の払い出しの契機を与える。
第二始動入賞装置設置用貫通孔23は、複合入賞装置設置用貫通孔22の右方に設けられている。第二始動入賞装置設置用貫通孔23には、第二始動入賞装置(図示せず)が取り付けられる。ここで、第二始動入賞装置は、後述する普通図柄抽選に当選した場合に所定パターンで開放され、遊技球の入賞に応じて、特別図柄抽選の契機を与える。
ゲート装置設置用貫通孔24は、第二始動入賞装置設置用貫通孔23の上方に設けられている。ゲート装置設置用貫通孔24には、ゲート装置(図示せず)が取り付けられる。ここで、ゲート装置は、遊技球の通過に応じて、普通図柄抽選の契機を与える。
一般入賞口用貫通孔25は、複合入賞装置設置用貫通孔22の左方に設けられている。本実施形態では、3つの一般入賞口用貫通孔が設けられている。各一般入賞口用貫通孔25は、一般入賞口(図示せず)を構成する。各一般入賞口は、遊技球の入賞に応じて、賞球の払い出しの契機を与える。
アウト口用貫通孔26は、複合入賞装置設置用貫通孔22の下方に設けられている。アウト口用貫通孔26は、いずれの入賞装置(入賞口)にも入賞しなかった遊技球を遊技領域Rから排出するためのものである。
セル板20の遊技領域Rには、案内通路S1を介して遊技領域Rに打ち出された遊技球が転動する経路として、左側転動経路S2と、右側転動経路S3と、が形成されている。左側転動経路S2及び右側転動経路S3は、演出ユニット設置用貫通孔21に取り付けられた演出ユニットによって形成される。左側転動経路S2は、遊技球が、演出ユニットの左側から下方に向かって転動する経路である。また、右側転動経路S3は、遊技球が、演出ユニットの上側を通過して、演出ユニットの左側から下方に向かって転動する経路である。
そして、第一始動入賞装置、大入賞装置及び一般入賞口は、主として、遊技領域Rに発射された遊技球のうち左側転動経路S2を転動する遊技球が入賞するように配置されている。また、ゲート装置及び第二始動入賞装置は、主として、遊技領域Rに発射された遊技球のうち右側転動経路S3を転動する遊技球が入賞(通過)するように配置されている。なお、セル板20の遊技領域Rには、各入賞装置(入賞口、ゲート)等に遊技球を導くように、複数の釘(図示せず)が配設されている。
ガイドレールユニット30は、樹脂により形成されている。図2から図4に示すように、ガイドレールユニット30は、外ガイドレール部31と、内ガイドレール部32と、を有している。内ガイドレール部32及び外ガイドレール部33は、それぞれ個別の部材となっている。ガイドレールユニット30は、ネジ止めによって、セル板20の正面に取り付けられている。
外ガイドレール部31は、遊技領域Rの左方を囲む内側面31aと、遊技領域Rの上方を囲む内側面31bと、を有している。内側面31aは、案内通路S1の外側の壁面を形成する。内側面31a及び内側面31bは、正面から見て、遊技領域Rを中心として円弧状に延びるように、互いに一連に形成されている。
内ガイドレール部32は、遊技領域Rの右上方から下方までを囲む第一構成部33と、外ガイドレール部31の内側(遊技領域R側)に配設された第二構成部34と、を有してる。第一構成部33及び第二構成部34は、互いに一連に形成されている。
第一構成部33は、遊技領域Rの右上方から下方までを囲む内側面33aを有している。第二構成部34は、遊技領域Rの左方を囲む内側面34a及び外側面34bを有している。内側面33a及び内側面34aは、正面から見て、遊技領域Rを中心として円弧状に延びるように、互いに一連に形成されている。外側面34bは、内側面31aに対して略平行に延び、案内通路S1の内側の壁面を形成する。
図4に示すように、内ガイドレール部32には、磁気検出手段50が取り付けられるセンサ取り付け部38が設けられている。本実施形態では、センサ取り付け部38は、内ガイドレール部32における第二始動入賞装置の側方の位置及び一般入賞口の側方の位置のそれぞれに設けられている。各センサ取り付け部38は、内ガイドレール部32の背面に設けられている。各センサ取り付け部38は、一対の保持片からなり、両保持片の間に磁気検出手段50を挟み込むことによって、磁気検出手段50を保持する。
ガイドレール40は、帯状の板材を湾曲させることによって形成されている。本実施形態では、ガイドレール40は、内側面31b、内側面33a及び内側面34aに沿って配設されている。ガイドレール40は、内側面31b、内側面33a及び内側面34aを覆うように一連に形成されている。これによって、ガイドレール40の内側面40aが、遊技領域Rの外周の略全体を区画する。なお、内側面31b、内側面33a及び内側面34aに一連の溝部を設け、この溝部内にガイドレール40を埋め込むように取り付けても構わない。
ガイドレール40は、磁性体により形成されている。ここで、ガイドレール40は、鉄、コバルト、鉄及びコバルトのうち少なくとも一方を含有する合金等の強磁性材料によって形成されることが好ましい。特に、ガイドレール40は、鉄、ケイ素鋼、パーマロイ、センダスト、パーメンジュール、ソフトフェライト等の軟磁性材料によって形成されることが好ましい。
本実施形態では、ガイドレール40は、磁性体の材料により形成された1枚の板材を、樹脂により形成された2枚の板材の間に挟み込むことによって形成されている。なお、ガイドレール40は、磁性体により形成された板材のみによって形成されていても構わない。また、ガイドレール40は、磁性体により形成された板材の表面にメッキ加工が施されることによって形成されていても構わない。
図4に示すように、ガイドレール40は、磁気検出部41を有している。磁気検出部41は、ガイドレール40における他の部分と一連に形成されている。磁気検出部41は、ガイドレール40における他の部分と比べて複雑な形状に形成されている。本実施形態では、磁気検出部41は、ガイドレール40の一部を背面側に向かって突起(突出)させることによって、ガイドレール40における他の部分比較して複雑な形状に形成されている。なお、磁気検出部41は、ガイドレール40の背面側に向かって突起する部分を折り曲げることによって、ガイドレール40における他の部分と比較して複雑な形状に形成しても構わない。この際、磁気検出部41は、突起する部分を谷状、波状に折り曲げることによって、ガイドレール40における他の部分と比較して複雑な形状に形成しても構わない。さらに、磁気検出部41は、ガイドレール40において凹部、切欠き部等を設けることによって、ガイドレール40における他の部分と比較して複雑な形状に形成しても構わない。この際、磁気検出部41は、谷状、波状の凹部によって、複雑な形状に形成しても構わない。
また、磁気検出部41は、ガイドレール40とは別個の磁性体により形成された部材を、ガイドレール40にネジ止め等により固定して形成しても構わない。磁気検出部41は、ガイドレール40における第二始動入賞装置の側方の位置及び一般入賞口の側方の位置のそれぞれに設けられている。
磁気検出手段50は、磁気(磁界)の変化を検出することが可能な磁気センサである。磁気検出手段50は、磁気の変化を検出した場合に、検出信号を後述する主制御装置210に対して送信する。磁気検出手段50としては、例えば、磁性体により形成された2つの磁気検出片が所定間隔で対向するように配置されてなるリードスイッチを用いることができる。リードスイッチでは、外部から磁界が加わった際に、磁気検出片が磁化されることによって、2つの磁気検出片が互いに接触して検出信号を出力する。
磁気検出手段50は、磁気検出部41の磁気の変化を検出することができるように配設されている。本実施形態では、2つの磁気検出手段50が配設される。各磁気検出手段50は、内ガイドレール部32の各センサ取り付け部38に取り付けられる。これによって、磁気検出手段50は、磁気検出部41の背面側に配設されている。
なお、磁気検出手段50は、ガイドレールユニット30の背面に凹部を設けて、この凹部内に取り付けても構わない。この場合には、磁気検出手段50は、ガイドレール40の外側(遊技領域Rを中心とした外側)に配設される。したがって、背面側に向かって突出する磁気検出部41を折り曲げて、この磁気検出部41の先端部を凹部内に配設する。または、ガイドレール40の外側面から外側に向かって突出する磁気検出部41を設け、この磁気検出部41の先端部を凹部内に配設する。そして、凹部内において、磁気検出手段50を、磁気検出部41の磁気の変化を検出することができるように配設する。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図5は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞装置スイッチ131aと、第二始動入賞装置スイッチ131bと、大入賞装置スイッチ132と、ゲート装置スイッチ133と、一般入賞口スイッチ134と、を備えている。
第一始動入賞装置スイッチ131aは、第一始動入賞装置への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。第二始動入賞装置スイッチ131bは、第二始動入賞装置への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。主制御装置210は、始動入賞装置スイッチ131a,131bからの検出信号の入力に応じて、特別図柄抽選を実行する。そして、主制御装置210は、特別図柄抽選に当選した場合に、大入賞装置を所定パターンで開閉させる処理を実行する。
大入賞装置スイッチ132は、大入賞装置への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。主制御装置210は、大入賞装置スイッチ132からの検出信号の入力に応じて、賞球を払い出すための処理を実行する。
ゲート装置スイッチ133は、遊技球によるゲート装置の通過を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。主制御装置210は、ゲート装置スイッチ133からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。そして、主制御装置210は、普通図柄抽選に当選した場合に、第二始動入賞装置を所定パターンで開閉させる処理を実行する。
一般入賞口スイッチ134は、一般入賞口への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。主制御装置210は、一般入賞口スイッチ134からの検出信号の入力に応じて、賞球を払い出すための処理を実行する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210と、演出制御装置150と、を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、各スイッチ131a,131b,133からの検出信号の入力に応じて、各種の乱数値を取得(抽選)する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数値に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。
また、主制御装置210は、磁気検出手段50からの検出信号の入力に応じて、エラー報知処理を実行する。エラー報知処理では、主制御装置210は、エラー報知コマンドを演出制御装置150に送信するとともに、エラー信号をホールコンピュータ500に送信する。
演出制御装置150は、主制御装置210からの制御コマンドの入力に応じて、所定のプログラムにしたがって演出処理を実行する。具体的には、演出制御装置150は、表示装置151における画像の表示の制御、ランプ152の点灯・点滅の制御及びスピーカ153からの効果音の出力の制御のそれぞれを実行する。
そして、演出制御装置150は、主制御装置210からのエラー報知コマンドの入力に応じて、エラー報知を行う。本実施形態では、エラー報知として、表示装置151におけるエラー画像の表示、ランプ152の点灯及びスピーカ153からの警告音の出力を行う。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
発射ハンドル6を操作することによって発射された遊技球は、案内通路S1によって案内されて、遊技領域Rの上部に進入する。そして、遊技領域Rの上部に進入した遊技球は、左側転動路S2又は右側転動路S3を下方に向かって転動する。
左側転動路S2を転動する遊技球は、第一始動入賞装置、大入賞装置、一般入賞口に向かって転動する。また、右側転動経路S3を転動する遊技球は、ゲート装置、第二始動入賞装置に向かって転動する。
パチンコ機1では、前扉4の透明板4aの正面側に磁石を配置して、この磁石の磁力によって遊技球を入賞装置、入賞口等に誘導する不正行為が行われる恐れがある。
一方、パチンコ機1では、遊技領域Rの外周の略全体を区画するガイドレール40が磁性体により形成されている。また、磁気検出手段50が、ガイドレール40の磁気(磁界)の変化を検出するように配設されている。
これにより、磁石がガイドレール50付近に配置されると、この磁石の磁気によって、ガイドレール40が磁化されて磁気を帯びる(ガイドレール40の磁気が変化する)。そして、ガイドレール40が磁気を帯びると、磁気検出手段50が、このガイドレール40の磁気の変化を検出して、検出信号を主制御装置210に対して送信する。
そして、主制御装置210は、検出信号の受信に応じて、エラー報知処理を実行する。これにより、表示装置151におけるエラー画像の表示、ランプ152の点灯及びスピーカ153からの警告音の出力が行われる。また、エラー信号がホールコンピュータ500に対して送信される。
このように、パチンコ機1では、磁気検出手段50により磁気の変化を検出することが可能な範囲を広げることが可能となる。
特に、本実施形態では、ガイドレール40は、遊技領域Rの外周の略全体を区画している。したがって、磁気検出手段50により磁気の変化を検出することが可能な範囲を、左側転動路S2及び右側転動路S3のそれぞれにまで広げることができる。
また、パチンコ機1では、磁気検出手段50が、ガイドレール40の磁気検出部41の磁気の変化を検出するように配設されている。ここで、磁気検出部41は、ガイドレール40の他の部分と比べて複雑な形状に形成されている。
これにより、磁石による外部磁界がガイドレール40に加わった場合に、磁気検出部41の磁気の変化量が、ガイドレール40における他の部分の磁気の変化量と比べて大きくなる。したがって、磁気検出手段50による磁気の変化の検出精度をより高めることが可能となる。
また、パチンコ機1では、ガイドレール40は、軟磁性材料により形成されている。ここで、軟磁性材料とは、保磁力が小さい性質を有している。
これにより、ガイドレール40において磁気が保持され難くなる。したがって、磁石による外部磁界が無くなった後に、ガイドレール40が磁気を保持し続けることによる磁気検出手段50の誤検出を防止することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、磁気検出手段50は、ガイドレール40が取り付けられるガイドレールユニット30に配設されている。
これにより、遊技盤10(セル板20)の構成を問わずに、ガイドレール40及び磁気検出手段50を適用することができ、汎用性を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、ガイドレール40は、内側面31b、内側面33a及び内側面34aを覆うように形成されている。しかしながら、ガイドレール40は、ガイドレールユニット30のうち内ガイドレール部32にのみ設けても構わない。この場合、ガイドレール40は、内側面33a及び内側面34aを覆うように形成する。この場合も、磁気検出手段50により磁気の変化を検出することが可能な範囲を、左側転動路S2及び右側転動路S3のそれぞれにまで広げることができる。
また、ガイドレール40は、ガイドレールユニット30の全体に設けても構わない。
また、磁気検出手段50を配設する位置及び配置する磁気検出手段50の数は、適宜変更することができる。これに伴い、ガイドレール40において磁気検出部41を設ける位置及び磁気検出部41設ける数も変更される。
さらに、本実施形態では、遊技盤10において、大入賞装置を1つ配設している。しかしながら、遊技盤10の右側転動経路S2において、2つ目の大入賞装置(以下、第二大入賞地とする)を配設する構成としても構わない。この場合にも、ガイドレール40によって、右側転動路S3が磁気検出手段50により磁気の変化を検出することが可能な範囲に含まれるため、磁石を用いて遊技球を第二大入賞装置に誘導する不正行為を検出することが可能となる。
(第一実施例)
次に、本発明の第一実施例について説明する。
図6は、第一実施例に係るガイドレール及び磁石の配置を示す図である。図7は、各ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。
本実施例では、鉄板の厚さが異なる3つのガイドレール40a,40b,40cを用意し、各ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出手段50により磁気の変化を検出することが可能な範囲(以下、磁気検出範囲とする)を調べた。
各ガイドレール40a,40b,40cは、1枚の鉄板を、2枚の樹脂板の間に挟み込むことによって形成した。各樹脂板の厚さは、2mmとなっている。ガイドレール40aは、厚さ0.6mmの鉄板を用いている。ガイドレール40bは、厚さ1.0mmの鉄板を用いている。ガイドレール40cは、厚さ2.0mmの鉄板を用いている。
各ガイドレール40a,40b,40cの幅は、15mmとなっている。各ガイドレール40a,40b,40cの長さは、390mmとなっている。そして、各ガイドレール40a,40b,40cの一方側の端部には、磁気検出部41が設けられている。
図6に示すように、各ガイドレール40a,40b,40cの磁気検出部41の背面側に磁気検出手段50を配設して、磁気検出手段50により磁気検出部41の磁気の変化を検出した。そして、各ガイドレール40a,40b,40cの前端から前扉4の透明板4aまでの距離(以下、磁石距離とする)を20mmとして、前扉4の透明板4aの正面に沿って磁石mを移動させて、磁気検出範囲を調べた。
その結果、図7に示すように、ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出範囲Ma,Mb,Mcは、ガイドレール40を用いていない場合の磁気検出範囲Md(Φ100mm)よりも広くなっていることが判る。
また、磁気検出範囲は、ガイドレール40c(磁気検出範囲Mc)、ガイドレール40b(磁気検出範囲Mb)、ガイドレール40a(磁気検出範囲Ma)の順に広くなっている。すなわち、ガイドレール40を構成する鉄板の厚さが大きいほど、磁気検出範囲が広くなっている。
このように、ガイドレール40を用いることによって、磁気検出範囲を広げることができることが判る。
(第二実施例)
次に、本発明の第二実施例について説明する。
図8は、第二実施例に係るガイドレール及び磁石の配置を示す図である。図9は、ガイドレール40aを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。図10は、ガイドレール40bを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。図11は、ガイドレール40cを用いた場合の磁気検出範囲を示す図である。
本実施例では、各ガイドレール40a,40b,40cと磁石との距離を変化させて、各ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出範囲を調べた。
各ガイドレール40a,40b,40cの構成及び磁気検出手段41の配置は、第一実施形態と同様である。
図8に示すように、磁石距離が20mmの場合、磁石距離が30mmの場合、磁石距離が40mmの場合及び磁石距離が50mmの場合のそれぞれについて、各ガイドレール40a,40b,40cを用いた場合の磁気検出範囲を調べた。
その結果、図9から図11に示すように、磁気検出範囲は、概ね、磁石距離が20mmの場合(磁気検出範囲M1)、磁石距離が30mmの場合(磁気検出範囲M2)、磁石距離が40mmの場合(磁気検出範囲M3)、磁石距離が50mmの場合(磁気検出範囲M4)の順に広くなっている。すなわち、ガイドレール40と磁石mとの距離が近いほど、磁気検出範囲が大きくなっている。
この場合にも、ガイドレール40を用いることによって、磁気検出範囲を広げることができることが判る。
1 パチンコ機
4 前扉
4a 透明板
10 遊技盤
20 セル板
30 ガイドレールユニット
31 外ガイドレール部
31a 内側面
31b 内側面
32 内ガイドレール部
33 第一構成部
33a 内側面
34 第二構成部
34a 内側面
34b 外側面
38 センサ取り付け部
40 ガイドレール
41 磁気検出部
50 磁気検出手段
150 演出制御装置
151 表示装置
152 ランプ
153 スピーカ
210 主制御装置
R 遊技領域
S1 案内通路
S2 左側転動経路
S3 右側転動経路

Claims (4)

  1. ガイドレールによって遊技領域が区画された遊技盤を備える遊技機であって、
    前記ガイドレールを磁性体により形成し、
    前記ガイドレールの磁気の変化を検出する磁気検出手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ガイドレールは、他の部分と比べて複雑な形状に形成された磁気検出部を有し、
    前記磁気検出手段は、前記磁気検出部の磁気の変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ガイドレールは、軟磁性材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記磁気検出手段は、前記ガイドレールが取り付けられるガイドレールユニットに配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技機。




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