JP2012160454A - 補正器 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過電子顕微鏡に適し、電気エネルギー供給における変動に感度を有しない補正器を提供する。
【解決手段】本発明は、6つの多極子(1、2、3,4、5、6)を有する、電子顕微鏡における色収差および開口収差を補正するための補正器(9)に関し、該6つの多極子(1、2、3,4、5、6)は、4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)および8極子場の生成のために、光学経路(7)に順に、対称平面(8)に関して対称に配置されており、全6つの多極子(1、2、3,4、5、6)の4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)は順に、互いに対して90°回転されており、軸上基準軌道(xα、yβ)の鏡面対象の交換対称性を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、6つの多極子を有する、電子顕微鏡における色収差および開口収差を補正するための補正器であって、該6つの多極子は、光学経路に順に、対称平面に関して対称に配置されており、最初の3つは対称平面の上流側に配置され、次の3つは対称平面の下流側に配置されており、その全ては4極子場および8極子場の生成に用いられ、全6つの多極子の4極子場は順に、互いに対して90°回転されており、かつ、これらは、場の強さ(極性ではない)に関して、光軸と対称平面との交差点に関して点対称であり、鏡面としての対称平面に関する軸上基準軌道の交換対称性が該交換のために形成され、軸上基準軌道および軸外基準軌道の両方が前記補正器の端部において再び集光され、3番目の多極子および4番目の多極子の、電場および磁場の形態の4極子場の協働により色収差が補正され、基本面内で4極子場と同一の力で電子に作用する8極子場の調節により、補正器自体により生じる開口収差および軸外収差が補正される、補正器に関する。
この種の補正器の目的は、顕微鏡の光学要素の色収差および開口収差が補償可能なことである。このような補正器を用いた補償は、電子顕微鏡のビーム源およびレンズの収差を補償するだけでなく、補正器自体に起因する収差をも補償するものである。
粒子光学における全ての補正器の機能に関する基礎はO.シェルツァー(O. Scherzer: "Sphaerische and chromatische Korrektur von Elektronen-Linsen"(電子レンズの球面補正および色補正)OPTIK, DE, JENA, 1947, pages 114-132, XP002090897, ISSN: 0863-0259)による発見による。この発見によれば、4極子を用いて非回転対称場を形成して非円形ビームを形成し、その後、非円形ビームを収差補正し、再び反対に作用する場により円形にすることにより、粒子ビームについても色収差および開口収差を補正することができる。非円形ビーム領域は非点中間像または楕円ビーム領域である場合もある。非円形ビーム領域は、その後、多極子を用いる多極子場たとえば6極子場、8極子場または12極子場を用いて収差補正のために用いられる。これらの場はその後補正を行うためにのみ用いられ、基準軌道の挙動に影響しない。色収差補正のみが4極子場を用いて行われ、この際、1つの電気的4極子と1つの磁気的4極子とがx方向およびy方向のいずれかにおいて協働する。O.シェルツァーはかかる収差補正が達成される条件について述べている(上記文献参照)。シェルツァーの定理として知られるこれらの条件は、粒子光学における色収差および開口収差の全ての補正の基礎である。
DE102007049816B3には5つの多極子要素を有する補正器が開示されているが、それ自身がより高次の収差を無視できないほどに生じ、収差の補償をより困難なものとする。
DE4204512A1は、上述の種類の補正器を提案しており、これは、高次の収差をより低減できるものであるが、アジムス(azimuthal)コマを排除できず、これは透過型電子顕微鏡において用いられる補正器の条件である。この補正器はさらに4極子場の場の変動にきわめて敏感である。これらの場の変動は「ノイズ」ともいわれるが、電流供給および電圧供給の変動によるものである。この文献に従って構成された補正器のテスト段階において、これらの変動に対する感度が非常に大きく、妥当な技術的労力での高度に安定化された電力供給によってはこの感度を制御できないということが示された。この理由により、この補正器の実現および上述の特許出願は放棄された。
DE102007049816B3 DE4204512A1
したがって、本発明の課題は、透過型電子顕微鏡に適した、電力供給の変動の影響を受けないような、上述の補正器をさらに開発することである。
この課題は本発明により達成され、ここで、軸上基準軌道が3番目および4番目の多極子の領域においてのみ最大を有するように電子ビームが光軸に関して集光するよう照射され、二重多極子が2つの中央の多極子の間に配置され、かつ、対称平面の上流側の1番目の多極子要素と対称平面の下流側の隣接する2番目の多極子要素とを有するように、補正器は光学経路に配置可能であり、これらの多極子要素は4極子場と同じ方向に基本面内で電子に力を作用させる1番目および2番目の8極子場を形成し、1番目の多極子要素はさらに3番目の8極子場を形成し、2番目の多極子要素はさらに4番目の8極子場を形成し、これらの8極子場は異なる極性を有し、かつ、基本面内で光軸に関して90°回転され、かつ、1番目および2番目の8極子場に相対的な方向に電子に力を作用させ、第3および第4の多極子は、光軸と対称平面との交差点に関して鏡面対称であり、かつ、二重多極子の1番目および2番目の8極子場に対応する方向の力でもって基本面内で電子に作用するが、これに相対的に45°回転されている8極子場を形成し、6つの多極子は8極子場を形成し、該8極子場は、二重多極子の3番目および4番目の8極子場に対応して、光軸に関して90°回転された方向において基本面内で電子に力を作用させ、かつ、場の強さおよび符号に関して光軸と対称平面との交差点に関して点対称であり、前記のように電子に作用する力の方向に関して90°回転されている8極子場の極および場の強さの調整が、他の収差の発生を実質的に妨げるために、アジムスコマの補正に用いられる。
本発明において、4極子場と同じ配向を有する8極子場が、DE4204512A1におけるものと同じやり方で開口収差の補正のために用いられる。4極子場に関して8極子場と同じ配向とは、これらが4極子場と同じ方向において基本面内で電子に力を作用させることを意味する。
これに対して、4極子場に対して90°回転された方向において基本面内で電子に力を作用させる8極子場が、アジムスコマを補正するために用いられることにより、他の収差の発生が実質的に防がれる。これは、コマ補正に伴うある種の不可避な収差によっては、排除されたコマよりもはるかに少ない程度しか、画像品質が損なわれないことを意味する。上述のように、本発明の他の実施形態では、このような収差を排除し、結果として、回転された8極子場を用いるこれらの手段により再び生じるコマを排除する。これらの工程は、繰り返し方法において数度行われ、画像品質に関して収差が存在しないといえる程度にまで収差を減少させる。力の方向の90°の回転とは、これらの8極子場に関して、これらが4極子場(およびこれらの4極子場と同じ方向の8極子場)に対して22.5°回転されることを意味する。電子に作用する力の方向における90°の変化は、4×22.5°(すなわち90°)から得られる。
アジムスコマを補正するため、これらの8極子場の極および場の強さは、目標指向的に変えられ、すなわち、アジムスコマを低減、最終的には排除するために行われる。この目標のための条件は、一連のテストによるだけでなく、シミュレーション計算によっても決定することができる。したがって、それぞれの極および強さは電子顕微鏡それぞれに依存する。これらはそれぞれの種類について決定または計算されなければならず、かつ、それぞれの装置もその後それぞれ微調整されなければならない。
本発明の補正器は、さらに電気エネルギー供給における変動に対して非常に感度が低く、高度に安定なエネルギー供給のための費用を大きく低減し、および/または、このような変動により生じる画像品質の劣化を防ぐ。
電源供給の変動に対するこの感度、したがってそれぞれの場の強さにおける変動に対するこの感度は、各4極子場における経路の高さに起因し、この感度は経路の高さの二乗で増加する。したがって軸上基準軌道は特定の役割を有する。本発明の補正器において、競合的に入る基準軌道xαおよびyβは、1番目の4極子に入った後、2番目の4極子に向かって僅かに低下する。これに対して、DE4204512A1の補正器の基準軌道yβは2番目の4極子において最大を有し、感度が経路の高さの二乗で増加するため、特に強い効果を有する。点対称性(反対称性ともいう)により、同じことが当然5番目および6番目の4極子に当てはまる。このような最大は、色収差および開口収差の補正ならびにコンビネーション収差の低減を成功させるために、3番目および4番目の4極子においてのみ要求されるものである。このため、これらの最大のみを有する本発明の補正器では、3番目および4番目の多極子のためにのみ高度に安定な電気エネルギーが必要とされる。このことは、場の強さの変動がほとんどない位置においてのみ4極子場が必要とされることを意味する。他の全ての4極子はこのような精確なエネルギー供給を必要としない。この強さの4極子場およびこの大きさの基準軌道の最大は存在しないからである。このことは、電気エネルギー供給に関する費用を実質的に低減させる。逆に、これらの電気エネルギー供給の変動により画像品質および分解能が損なわれることはない。
このやり方で、本発明は、DE4204512A1の補正器が行うようなエネルギー供給の変動による劣化を防ぎ、さらに、DE102007049816B3の補正器が行うような高次収差の発生も防ぎ、さらに、5次のコンビネーション収差およびアジムスコマをも排除する。後者により、本補正器は透過型電子顕微鏡に用いることができる。
したがって、1番目、2番目、5番目、6番目の多極子のすべての場ならびに3番目および4番目の多極子要素の8極子場は、磁場または電場あるいは両方の組み合わせであってよい。同じことが、二重多極子の8極子場および全ての12極子場にも当てはまる。3番目および4番目の多極子の4極子場のみが電場と磁場とが協働する必要がある。
本発明の補正器は、まずは、先に記載した機能に基づき、すなわち、O.シェルツァーの教示(上記引用文献)に従い、1番目の多極子の4極子場が、軸上および軸外基準軌道に関してビームについての回転対称からのずれに影響を与え、ビームは2つの垂直な基本面すなわちx面およびy面において異なる発散で延びる。その後の2番目の多極子の4極子場は90°回転されており、軸外基準軌道を更に大きな発散で延伸させ、一方で軸外基準軌道を再び集光させる。最初の2つと比較してより強い4極子場を生成する3番目の多極子には、軸上基準軌道の1つの最大が存在し、4番目の多極子には他方の軸上基準軌道の最大が存在する。4極子場と同じ配向を有する8極子場との協働において、この配位により5次のコンビネーション収差を実質的に低減することができる。
3番目および4番目の多極子の間の対称平面の下流側で、軸上基準軌道xαおよびyβに関する交換対称が形成される。この意味の交換対称とは、x面およびy面のビームの挙動の交換性が存在することを意味する。この交換対称とは鏡面対称である。このことは、基準軌道yβが対称平面の下流側で、対称平面の上流側の基準軌道xαに関して鏡面対称に延びること、および、その逆を意味する。
しかし、軸外基準軌道xγおよびyδに関して、交換対称は、点対称または反対称の形で近似される。
このため、上述の配位が4番目の極子場においても生じ、すなわち、他方の軸上基準軌道の最大が存在する。したがって、4極子場は反対符号を有し、すなわち、90°回転されている。したがって、その場所は、他方の軸上基準軌道の最大が90°回転されているが、それ故、x面およびy面の従来の表示において光軸に関して反対方向である場所である(図2)。その場所は、上述の領域に垂直なビーム領域において上述の補正が行われる場所である。これはシェルツァーの定理に従う。すなわち、ビームが互いに垂直な2つの平面領域内を連続的に進むようなビームの変形による、粒子ビームの補正である。
1番目と6番目、2番目と5番目、3番目と4番目がそれぞれ同じ大きさを有するが反対方向である4極子場の反対称または点対称の設計により、円形ビームの形態で補正器に入るビームは、円形ビームの形態で再び補正器から出る。
色収差補正は、上述のビームの変形によっても行われる。この補正は3番目の多極子を用いて1つの面(たとえばx面)に関して行われ、他の面(たとえばy面)に関しては4番目の多極子を用いて行われる。色収差補正の機能は従来のウイーンフィルタに対応し、重畳された電気的および磁気的な4極子場から4極子場が構成されるという事実に基づいている。場の強さは、したがって、定義された速度、すなわち、光軸に関して定義されたエネルギーおよび定義された色の電子が予め定めた経路で場を通過するように設計される。異なるエネルギーの電子は予め定めた経路を離れ、これにより顕微鏡の円形レンズ、有利には対物レンズの色補正が補償される。したがって、電気的および磁気的4極子場の組み合わせはこの色収差補正のためにのみ必要とされる。より詳細なこの色収差補正は、H.Rose, "Geometrical Charged-Particle Optics"の"9.1.1 First order Wien Filter", page 274 to 277に記載されている。
開口収差に関して、各場合において、補正は同様に3番目および4番目の多極子ならびに二重多極子においても、4極子場と同じ配向を有するその8極子場によって、すなわち、基本面内で電子に作用する同じ力でもって行われる。開口補正は電子顕微鏡の回転対称なレンズにより生じる。それは、これらが光軸からより大きく離れて延びるビームに、より大きく影響するからである。中間画像の領域のビームは、結果的に光軸との共通の交差点を形成しない。非円形ビームの形成は、全てのビームが中間像の画像平面内で再び交差するように、8極子場によるビームに影響する。各面のビームの補正が行われるとき、各々順に、ビームはその後再び円形ビームに集光され、開口収差補正が完了する。したがって、上流側の円形レンズの開口収差を補正するだけでなく、その前に下流側の円形レンズの収差を補償することができる。この場合、開口収差が光学経路に形成されるが、これは下流側の円形レンズたとえば対物レンズの開口収差により再びキャンセルされる。
しかし、これらの従来の補正が行われるとき、今度は補正器自身が収差を生じるという問題がある。これらは主に非円形収差、特に、4倍の3次非点収差、および、5次のスター収差である。非円形収差は、軸上画像収差の形状精度(figure)、たとえば、異なる次数で生じる、非点収差、スター収差、ロゼット収差およびコマを形成する。さらに、5次の開口収差は円形収差として残るが、これは3番目および4番目の多極子における軸上基準軌道の2つの最大の領域内で上述のように大部分排除可能である。
5次のコンビネーション収差を低減するため、光軸に関して集光的に延びる光学経路の上述の設定により、3番目および4番目の多極子の領域における軸上基準軌道の最大が生じる。しかしこれは光学経路の大まかな設定に過ぎないため、他の収差を除くために微調整を更に行ってもよい。
この種の微調整により、3次の非円形コマ様収差の生成が防がれる。この種の微調整を、5次のロゼット収差が排除されるように代わりにさらに行ってもよい。さらに別の実施形態では、5次の円形画像収差がこの微調整により所望の画像に最適化される。
改善された位相コントラストを生成するために5次の円形画像収差を用いることができることから、「最適化(された)」とは、5次の円形画像収差を完全に排除することは常に望ましいものではないということに基づいて理解されるべきである。この場合、「最適化する(こと)」とは、5次の画像収差が排除されないが、所望の位相コントラストが得られるような大きさに設定されることを意味する。
微調整により同時に上述の補正の全てまたは上述の最適化の全てを行うことは不可能であり、このため、これは所望の画像の精確な条件に依存し、すなわち、いずれの収差がより問題となり、したがって、排除されなければならないのか、または、改善された位相コントラストが好適に各精確な条件の間にあるか否か、に依存する。
別の実施例において、1番目、2番目、5番目および6番目の多極子は、同様に光軸に対して配向された8極子場を生成し、これらは二重多極子の第1および2番目の多極子場に対応し、したがって、さらに同じ配向を有し、または、4極子場と同じ方向における基本面内で電子に力を作用させる。3次の非円形コマ様収差は、これらの8極子場の調整により除くことができる。
残りのわずかな収差を除いた5次以下の全ての収差をさらに補償するため、二重多極子が提案され、3番目およびさらに4番目の多極子要素が、その対応する調整によるこれらの補正を行うための12極子場を生成する。
本発明の以下の他の実施形態において、未だに存在する残りの収差はできる限り排除される。これらの残りの少量の収差は、補正器の外側に位置する円形レンズにより生じ、特に、低減されてはいるが未だに問題となる5次の開口収差である。さらに、5次のロゼット収差、および3次のラジアルコマの形態の他の残りの収差も存在する。
このため、円形レンズの形態で設計された2つの転送レンズを補正器の対物レンズ側に配置することが提案される。その場は、高次の円形収差または3次のラジアルコマが排除されるように、調整可能である。また、この場合、補正の設定は、画像品質が各具体的な画像について最大限改善されるように代替的に選択される。
しかし、それぞれ精細な調整を可能にするこの種の転送レンズにより再び収差が生じる。特に、3次の開口収差および色収差の補正が再び部分的に打ち消される。このため、3番目および4番目の多極子ならびに二重多極子の再調整が望ましい。これに関して、色収差に関して用いられる電気的および磁気的な4極子場、ならびに、3番目および4番目の多極子の同じ配向の8極子場、ならびに、二重多極子と同じ配向の8極子場を再調整する必要がある。再び生じる(recurring)3次の開口補正は8極子場により再び排除される。
再び生じるコマは、基本面内で電子に作用する力の方向に対して4極子場に関して90°回転される8極子場の再調整により生じる。
転送レンズの挿入および上述の再調整などの任意の設定修正によって、光学経路は再び変えられるため、3番目および4番目の多極子の12極子場ならびに二重多極子の12極子場の再調整により、再び生じる高次の収差は適切に排除される。
3番目および4番目の多極子要素ならびに二重多極子の再調整によって、高次の円形収差が再び生じるため、転送レンズを再び再調整する必要がある。その後、3番目および4番目の4極子場は色収差補正に関して再調整され、4極子場と同じ方向の3番目および4番目の多極子ならびに二重多極子の8極子場は3次の開口収差の補正のために再調整され、4極子場に関して90°回転され、電子に力を作用させる8極子場は再び生じるアジムスコマの補正を行うために再調整され、最後に再び生じる5次の収差を排除するために12極子場が再調整される。
上述のように、上記要素の任意の調整はさらに収差を生じ、上記の個々のステップは、すべての収差が所望の画像化に関して許容されるレベルに低減されるまで、繰り返し実行する必要がある。
この種の補正器は基本的に任意の電子顕微鏡に挿入可能である。しかし、本補正器は、比較的大きい画像領域が確実に僅かの収差のみを伴いまたは伴わずに形成可能であるように、走査原理に基づいて動作する電子顕微鏡、すなわち走査電子顕微鏡(SEMとして知られる)および走査透過型電子顕微鏡(STEMとして知られる)に特に適している。本補正器は、空間構造、巻線および材料特性などの構成条件を満たすものであり、上述の設定および調整または再調整を行うために、各電場および/または磁場の場の強さを生成し、制御するために必要な設定には、電流および/または電圧が含まれる。
したがって、設定および調整または再調整を可能とする程度の補正器の場の特徴付けは以下を意味する。電極および/または電磁石、ならびに、その電流および電圧による負荷能力は、補正器を電子顕微鏡に設置した後に上述の補正方法が可能となるようなものである必要がある。精細な設定は電子顕微鏡の設計、および、たとえば寸法上の不正確さおよび材料の不均一によって同じシリーズの電子顕微鏡にも個々に生じる個々のレンズの収差に依存するため、これらの設定、調整および再調整は関連する電子顕微鏡の設置および作動の後に行われる。また、汚れによる最も僅かな汚染でさえ光学特性を変化させ、再調整を必要とする場合があるため、再調整は電子顕微鏡の動作中に何度も行う必要がある。本発明は、これらの電子ビーム補正を提供する補正器において実施される。設定および補正のために必要とされる、補正器の構造設計ならびに精確に供給され補正の設定のために必要とされる電流および/または電圧の範囲についての具体化は、各電子顕微鏡の設計、特に、可能な各作動範囲のビーム電圧およびレンズ系の精確な設計に依存する。
本補正器の上記特性は電子顕微鏡に搭載された後にのみ効果を奏するため、本発明は、さらに、補正器を有する走査電子顕微鏡および走査透過型電子顕微鏡に関し、これらにおいては、比較的大きい画像領域における収差の低減による補正器の利点が有利に有効である。
本発明について図面に基づいて以下説明する。
本発明に係る補正器の概略図を示す。 図1に従う、x面およびy面内でビームの挙動および場の配置を示す。 補正器を有する透過型電子顕微鏡の部分概略図を示す。 8極子場を形成する12極子要素の概略図を示す。 異なる場を生成を示す12極子要素の概略図を示す。 a〜cは、異なる場のポテンシャル分布を示す。
図1は本発明に係る補正器9の概略図を示す。1番目の多極子1、2番目の多極子2および3番目の多極子3が、光軸13に沿った光学経路7の方向に配置されている。さらに3つの多極子4、5、6が対称平面8の下流側に続いており、これらは多極子1、2、3に関して対称であり、さらに対称平面8に関して等しく対称に配置されている必要がある。したがって、多極子1は多極子6に対応し、多極子2は多極子5に対応し、多極子3は多極子4に対応する。
二重多極子10は対称平面8内に配置されており、対称平面8の上流側の1番目の多極子要素11と、これと隣り合う、対称平面8の下流側の2番目の多極子要素12とを有する。
図2は、本発明の基本的アイデアに必要な場を有する補正器9の光学経路、および、本発明のさらなる改善に関する場をさらに示す。
図には、互いに垂直な2つの平面、すなわち、x面およびy面が、軸上基準軌道xαおよびyβならびに軸外基準軌道xγおよびyδの光学経路とともに示されている。したがって基準軌道xαおよびxγはx面内に延び、基準軌道yβおよびyδは光軸13に沿ってx面に垂直なy面内に延びている。図2はさらに多極子1、2、3、4、5、6および二重多極子10により形成される場を示す。光学経路は矢印7の方向に延び、光軸13は垂直方向の目盛の「0」を通って延びている。
したがって、1番目の多極子1、2番目の多極子2、5番目の多極子5および6番目の多極子6は、磁気的なまたは電気的な4極子場1’、2’、5’、6’またはその両方の組み合わせであってよい4極子場1’、2’、5’、6’を形成するように設計されている。このために、これらの多極子1、2、5、6は、光軸13に関して軸方向に対称に配置された、少なくとも4つの電磁石および/または4つの電極を有しなければならない。別の実施形態において、これらは同様に他の場を形成する必要があり、したがって、従来の12極子要素22として適切に形成される(図5および6参照)。
3番目の多極子3および4番目の多極子4は、概して同様に12極子要素22(図4および5参照)として設計されており、これらは電気的および磁気的な4極子場3’、4’を形成可能であり、ここでは、例えば電磁石の軟鉄芯が同時に電極として用いられる。したがって、3番目の多極子3および4番目の多極子4は、これらが上述の色補正を実行可能であるように協働する、重畳した磁気的および電気的4極子場3’、4’を形成するように、電磁石に対して電流が印加されるか、または、電極に対してポテンシャルが印加される。
全6つの多極子1、2、3、4、5、6は8極子場1’’、2’’、3’’、4’’、5’’、6’’を形成し、ここでは、電子に作用する力の方向は、基本面x、y内で上述の4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’に関して90°回転されている(これに関して図6aおよび6cを参照)。
全6つの多極子1、2、3、4、5、6は、さらに、8極子場1’’’、2’’’、3’’’、4’’’、5’’’、6’’’を形成し、ここでは、基本面x、y内での上記4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’に関して同一の方向で電子に力が作用する(図6aおよび6cを参照)。
間に対称平面8が存在する隣接した多極子要素11および12を有し、多極子3および4の間に位置する二重多極子10は、1番目および2番目の8極子場11’および12’を生成し、ここでは、4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’におけるものと同一の方向に電子に力が作用する。1番目の多極子要素11はさらに第3の8極子場11’’を生成し、2番目の多極子要素12は第4の8極子場12’’を生成し、これらは、4極子場1’、2’、3’、4’、5’と比較して光軸13に関して90°回転された方向に電子に力を作用させる。第3および第4の8極子場11’’および12’’はしたがって互いに対して45°回転され、したがって、図中の光軸13と対称平面8との交差点に関して点対称である。
3番目および4番目の多極子3および4、ならびに、二重多極子10の2つの多極子要素11および12は、最終的に12極子場3’’’’、4’’’’、11’’’’および12’’’’を生成し、ここで最後に述べた11’’’’および12’’’’は対称平面8に関して鏡面対象である。
軸上基準軌道xα、yβが3番目および4番目の多極子3および4の領域にのみ最大14および15を有するように光軸13に向かう集光放射は、軸上基準軌道xα、yβおよび軸外基準軌道xγ、yδの4極子場1’、2’、3’、4’、5’により形成される光学経路にとって、基本的に重要である。1番目の4極子場1’は、したがって、分岐する軸上基準軌道xα、yβおよび軸外基準軌道xγ、yδを有する円形ビームを形成させる。2番目の4極子場2’は、軸上基準軌道xαにおいてより強い上昇を生じ、軸外基準軌yδにおいて降下を生じる。第3の4極子場3’において軸上基準軌道xαの最大14が存在し、これはその後再び降下し、4番目の4極子場4’において最大15を有するように軸上基準軌道yβにおいてより大きく上昇する。
対称平面8の下流側では、軸上基準軌道xαおよびyβが、基準軌道xαおよびyβが対称平面8において交差するという、基準軌道xαおよびyβの間の交換対象のタイプの鏡面対象で延びている。軸外基準軌道xγ、yδはおよそ、光軸13と対象面8との間の交差点に関して点対称の交換対象を形成する。補正器の終端において、軸上基準軌道xα、yβおよび軸外基準軌道xγ、yδは再び合流し、1つの円形ビームを形成する。
補正器9は、まずは、上記従来の色収差補正を達成し、ここでは、4極子が3’および4’が協働する磁気的および電気的4極子場3’、4’として設計されている。
さらに、補正器9自体により生じる開口収差および軸外収差の補正が行われ、ここで、4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’と同じ配向を有する3番目および4番目の多極子3、4の8極子場3’’’、4’’’が、中央の8極子場とともにこの補正を行う。上述のDE4204512A1の補正器は、本発明に係る補正器9の中央の8極子場が、二重多極子10の2つの隣接する8極子場11’、12’から構成されていることにおいて単に異なっている。
本発明に係る、アジムスコマの補正の機能は、他の収差の発生を実質的に防ぐものであるが、8極子場1’’、2’’、3’’、4’’、5’’、6’’、11’’、12’’により実現され、これは基本面x、y内で4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’に関して90°回転された方向に電子に力を作用させる。これらは多極子1、2、3、4、5、6の8極子場1’’、2’’、3’’、4’’、5’’、6’’、ならびに、二重多極子10の多極子要素11、12の3番目および4番目の8極子場11’’、12’’である。
光軸13に関する電子ビームxα、yβ、xγ、yδの集光放射の微調整によるさらなる補正を可能とする本発明の別の実施形態に関して、上記の説明が参照される。
本発明の別の実施形態では、1番目、2番目、5番目、6番目の多極子1、2、5、6はさらに光軸13に対して8極子場1’’’、2’’’、3’’’、4’’’、5’’’、6’’’を生成し、これは、光軸13に関して、4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’に対応し、したがって、基本面x、y内で電子に作用する力に関して、二重多極子の1番目のおよび2番目の8極子場11’’および12’’にも対応するように配向されている。(上述の8極子場1’’、2’’、3’’、4’’、5’’、6’’は、これに対して22.5°回転されており(図6bおよび6c)、これは光軸13に関して90°の回転でもって基本面x、y内で力が電子に作用する、変えられた方向に対応する。)これら全ての8極子場1’’’、2’’’、3’’’、4’’’、5’’’、6’’’および二重多極子10の1番目および2番目の8極子場11’、12’は、他の3次の非円形コマ様収差を除くために用いられる。
別の適した実施形態では、3番目および4番目の多極子3、4ならびに二重多極子10の12極子場3’’’、4’’’、11’’’、12’’’が、5次以下の全ての軸上収差を補正するために用いられる。
これら全ての補正に関して、収差補正それぞれは、逆に、弱められた形ではあるが他の収差を生じることに留意しなければならない。このため、その後の補正が必要である。したがって、先に述べたように、上述の繰り返し方法により許容される大きさの最小の収差に達するように、全ての補正工程を連続的に何度も繰り返す必要がある。
x面において基準軌道xαおよびxγについて、かつ、y面において基準軌道yβおよびyδについて、互いに対して垂直に延びる面x、yは、当然に、ビームの変形を例示するためにのみ用いられており、ビームの変形は3次元のものとして想像されなければならない。非円形の場に関し、この場合は光学系においてシリンダ状レンズに似ており、反作用するシリンダ状レンズを配置することにより光学経路において生成された歪みをこの光学系により除くことができる。したがって、この歪みは色収差および開口収差、シェルツァー定理に基づく電子ビームの他の収差をも補正するために用いられる。
図3は、透過電子顕微鏡の部分概略図を示す。光学経路7には、集光レンズ19、19’が光軸13に沿ったビーム源18の下流側の最初に設けられており、その後に、対象21が、次いで対物レンズ20が設けられている。これらの下流側には、転送レンズ16、17および補正器9が設けられている。上述のように、補正の質は、転送レンズ16、17の調整と、補正器9および転送レンズ16、17の設定の繰り返しとによりさらに改善することができる。投影レンズ27およびその後に続く映像面28は補正器9の下流側に位置する。
図4は、12極子要素22として設計された多極子要素の概略図を示し、12極子は、たとえば、多極子1、2、3、4、5、6または二重多極子10の多極子要素11、12の1つである。12極子22’22’’は光軸13の周囲に軸対象に配置されている。
12極子要素22が12極子場3’’’、4’’’、11’’’、12’’’の生成のために用いられるとき、極22’、22’’は連続的に交互に、磁場を生成するN極およびS極として形成され、または、電場を生成する正または負に荷電した電極として形成される。
電場と磁場との組み合わせが生成される場合、電圧が印加される電極として電磁石の軟鉄芯が同時に用いられる。4極子場1’、2’、3’、4’、5’、6’が生成される場合、3つの極22’、22’’’が各場合(すなわち同じ極性または電荷を有する磁石または電極の場合)において組み合わされ、3つのグループは、交替的に、S極とN極または正または負にそれぞれ荷電された電極である。これに関して、電場と磁場とが重畳されても良い。電磁場3’、4’を用いた色収差補正に関連して、このような重畳は、上述のようなウイーンフィルタのような協働として用いることができる。このような協働は場の強化の形で実現されてもよい。
これに対して、(例示のように)8極子場を生成すべき場合、極22’、22’’は、「+」と「−」の符号で示されているように、交互である必要がある。このとき、2つの正に荷電された極22’および1つの負に荷電された極22’’が交互に連続して配置されており、負の電荷(2つの「−」符号で表す)が、好ましくは歪みのない8極子場を得るためには、相応に強められなければならない。同じことが磁気的な8極子場の生成にも相応に当てはまる。上述の交互のならびは、逆の電荷でも行うことができる。
単一の12極子要素22により生成された4極子場、8極子場、12極子場などの重畳された場は、各極22’、22’’(すなわち、電磁石または電極)における電流または電圧の足し合わせにより得られる。このやり方で、全ての上述の場の重畳が実現される。
図5は12極子要素22による異なる場の生成を明確かつ概略的に示す。
したがって、異なる極の割り当ては同心円上に配置された数により示され、ここで、電極の正の電荷または磁極のS極は符号で示されず、電極の負の電荷または磁極のN極は「−」で示し、極が無いものは「0」で示すことにより割り当てている。
最も内側の同心円は、1つの電気的4極子場についてのポテンシャル分布23を示し、その次の同心円は磁気的な1つの4極子場のポテンシャル分布24を示す。
両方の極の割り当て23および24は協働する電磁気的4極子として設計可能である。
更に外側の同心円のポテンシャル分布25は、22.5°回転された1つの磁気的8極子または電気的8極子のいずれかを示している。これは、電磁石においては場に対して垂直に力が作用し、電極においては場に平行に力が作用するという事実による。このため、8極子は同一の極の割り当てで22.5°相互に回転されている。
更に外側の同心円のポテンシャル分布26は相応に、その後のものに対して22.5°回転された1つの電気的または磁気的8極子の極の割り当てのいずれかを示す。
異なるポテンシャル分布23、24、25または26の極の割り当てが足し合わされると、重畳された場が生成される。
図6a,6b,6cは磁気ポテンシャル線の例を用いた異なる場のポテンシャル分布を示す。図6aはしたがって4極子場のポテンシャル線を示し、図6bは同一配向の8極子場のポテンシャル線を示す。同一の配向は、図6aによる4極子場が図6bの8極子場と同じ方向において基本面内で電子に力を作用させる。
これに対して、図6cの8極子場は、図6bの8極子場に対して22.5°回転されている。これは、図6cの8極子場の基本面x、y内で電子に力が作用する方向は、図6bの8極子場に対して90°回転されていることを意味する。
1、2、3、4、5、6 多極子、 1’、2’、3’、4’、5’、6’ 多極子1、2、3、4、5、6の4極子場(一点破線)、 1’’、2’’、3’’、4’’、5’’、6’’ 多極子1、2、3、4、5、6の8極子場(基本面x、y内で4極子場に関して90°回転された方向において電子に作用する力を含む)(破線)、 1’’’、2’’’、3’’’、4’’’、5’’’、6’’’ 多極子1、2、3、4、5、6の8極子場(4極子場におけるものと基本面x、y内で同一方向に電子に作用する力を含む)(実線)、 3’’’’、4’’’’ 多極子3、4の12極子場(破線)、 7 光学経路、 8 対称平面、 9 補正器、 10 二重多極子、 11、12 二重多極子10の多極子要素、 11’ 二重多極子の1番目の8極子場(4極子場と同様の基本面内で電子に作用する力の方向)(実線)、 12’ 二重多極子の2番目の8極子場(4極子場と同様の基本面内で電子に作用する力の方向)(実線)、 11’’ 二重多極子の第3の8極子場(4極子場に関して90°回転された方向において基本面内で電子に作用する力の方向)(破線)、 12’’ 二重多極子の第4の8極子場(4極子場に関して90°回転された方向において基本面内で電子に作用する力)(破線)、 11’’’、12’’’ 二重多極子の12極子場(点線)、 13 光学軸、 14 軸上基準軌道xαの最大、 15 軸上基準軌道yβの最大、 16、17 転送レンズ、 18 ビーム源、 19、19’ 集光レンズ、 20 対物レンズ、 21 対象、 22 12極子要素、 22’ 電磁石および/または電極として形成された極(正に荷電された電極のS極)、 22’’ 電磁石および/または電極として形成された極(負に荷電された電極のN極)、 23 電気的4極子場のポテンシャル分布、 24 磁気的4極子場のポテンシャル分布、 25 互いに22.5°回転された磁気的8極子場または電気的8極子場のポテンシャル分布、 26 互いに22.5°回転された電気的8極子場または磁気的8極子場のポテンシャル分布、 27 投影レンズ、 28 映像面、 x、y 基本面、 xα、yβ 軸上基準軌道、 xγ、yδ 軸外基準軌道

Claims (14)

  1. 6つの多極子(1、2、3,4、5、6)を有する、電子顕微鏡における色収差および開口収差を補正するための補正器(9)であって、
    前記6つの多極子(1、2、3,4、5、6)は、光学経路(7)に順に、対称平面(8)に関して対称に配置されており、最初の3つ(1、2、3)は対称平面(8)の上流側に配置され、次の3つ(4、5、6)は対称平面(8)の下流側に配置され、その全ては4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)および8極子場の生成に用いられ、
    前記全6つの多極子(1、2、3,4、5、6)の4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)は順に、互いに対して90°回転されており、かつ、これらは、場の強さに関して、光軸(13)と対称平面(8)との交差点に関して点対称であり、
    鏡面としての対称平面(8)に関する軸上基準軌道xα、yβの交換対称性が該交換のために形成され、
    軸上基準軌道(xα、yβ)および軸外基準軌道(xγ、yδ)の両方が前記補正器(9)の端部において再び集光され、
    3番目の多極子(3)および4番目の多極子(4)の、電場および磁場(3’、4’)の形態の4極子場3’、4’の協働により色収差が補正され、基本面(x、y)内で4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)と同一の力で電子に作用する8極子場(3’’’、4’’’)の調節により、補正器(9)自体により生じる開口収差および軸外収差が補正される、補正器(9)において、
    軸上基準軌道(xα、yβ)が3番目および4番目の多極子(3、4)の領域においてのみ最大(14、15)を有するように電子ビームが光軸(13)に関して集光するよう照射され、二重多極子(10)が2つの中央の多極子(3、4)の間に配置され、かつ、二重多極子(10)が対称平面(8)の上流側の1番目の多極子要素(11)と対称平面(8)の下流側の隣接する2番目の多極子要素(12)とを有するように、前記補正器(9)は光学経路(7)に配置され、
    これらの多極子要素(11、12)は4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)と同じ方向に基本面(x、y)内で電子に力を作用させる1番目および2番目の8極子場(11’、12’)を形成し、
    1番目の多極子要素(11)はさらに3番目の8極子場(11’’)を形成し、2番目の多極子要素(12)はさらに4番目の8極子場(12’’)を形成し、これらの8極子場(11’’、12’’)は異なる極性を有し、かつ、基本面(x、y)内で光軸(13)に関して90°回転され、かつ、1番目および2番目の8極子場(11’、12’)に相対的な方向に電子に力を作用させ、
    第3および第4の多極子(3、4)は、光軸(13)と対称平面(8)との交差点に関して鏡面対称であり、かつ、二重多極子(10)の1番目および2番目の8極子場(11’、12’)に対応する方向の力でもって基本面(x、y)内で電子に作用するが、これに相対的に45°回転されている8極子場(3’’’、4’’’)を形成し、6つの多極子(1、2、3、4、5、6)は8極子場(1’’、2’’、3’’,4’’、5’’、6’’)を形成し、該8極子場は、二重多極子(10)の3番目および4番目の8極子場(11’’、12’’)に対応して、光軸(13)に関して90°回転された方向において基本面(x、y)内で電子に力を作用させ、かつ、場の強さおよび符号に関して光軸(13)と対称平面(8)との交差点に関して点対称であり、
    前記のように電子に作用する力の方向に関して90°回転されている8極子場(1’’、2’’、3’’,4’’、5’’、6’’)の極および場の強さの調整が、他の収差の発生を実質的に妨げるために、アジムスコマの補正に用いられる、
    ことを特徴とする補正器。
  2. 全ての3次の非円形コマ様収差が防がれるように、光軸(13)方向の電子ビームの集光照射に関して微調整が行われる、請求項1記載の補正器。
  3. 5次のロゼット収差が排除されるように、光軸(13)方向の電子ビームの集光照射に関して微調整が行われる、請求項1記載の補正器。
  4. 5次の円形開口収差が所望の画像のために最適化されるように、電子ビームの集光照射に関して微調整が行われる、請求項1記載の補正器。
  5. 1番目、2番目、5番目、6番目の多極子(1、2、5、6)は、さらに、光軸(13)に関する配向性を有する8極子場(1’’’、2’’’、5’’’、6’’’)を形成し、該8極子場は、基本面(x、y)内で電子に作用する力に関して二重多極子(10)の1番目および2番目の8極子場(11’、12’)に対応し、かつ、これらの8極子場(1’’’、2’’、5’’’、6’’’)が3次の非円形のコマ様収差を排除する、請求項3又は4記載の補正器。
  6. 二重多極子(10)および3番目および4番目の多極子(3、4)は、5次以下の全ての軸上収差を補正するための12極子場(11’’’、12’’’、3’’’’、4’’’’)を形成する、請求項1から5のいずれか1項記載の補正器。
  7. 円形レンズとして形成された2つの転送レンズ(16、17)が補正器(9)の対象物側に接続されている、請求項1から6のいずれか1項記載の補正器。
  8. 転送レンズ(16、17)の場は、高次の円形収差が排除されるように調整する、請求項7記載の補正器。
  9. 転送レンズ(16、17)の場は、3次のラジアルコマが排除されるように調整する、請求項7記載の補正器。
  10. 3番目の多極子(3)と4番目の多極子(4)および二重多極子(10)の4極子場(3’、4’)および8極子場(3’’’,4’’’、11’、12’)の再調整は、4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)と同じ方向の、基本面(x、y)内で電子に作用する力を用いて可能であり、転送レンズ(16、17)の前記の調整により生じる1次の色収差および3次の開口収差は再び排除される、請求項7、8または9記載の補正器。
  11. 基本面(x、y)内で電子に作用する力の方向に関して4極子場(1’、2’、3’,4’、5’、6’)と比較して90°回転されている8極子場(1’’、2’’、3’’,4’’、5’’、6’’、11’’、12’’)の再調整が、再び生じるコマの排除のために行われる、請求項10記載の補正器。
  12. 3番目の多極子(3)、4番目の多極子(4)および二重多極子(10)の12極子場(3’’’’、4’’’’、11’’’、12’’’)の再調整を、転送レンズ(16、17)および前記の再調整により再び生じる高次のコマを排除するために、行うことができる、請求項11記載の補正器。
  13. 再び生じる1次の色収差、3次の開口収差および高次の収差を排除するために、4極子場(3’、4’)および8極子場(3’’’,4’’’、11’、12’)が再調整を行うことができ、前記のように電子に力が作用する方向に関して90°回転されている8極子場(3’’’,4’’’、11’、12’)がアジムスコマを補正するために再調整可能であり、電子ビームの照射が再調整を行うことができ、12極子場(3’’’’、4’’’’、11’’’、12’’’)が続いて5次の収差を排除するために再調整を行うことができ、
    それぞれの従前の再調整により逆に生じる収差を、これらが所望の画像化のために許容される程度まで低減されるように、低減するために、前記の工程における繰り返しの調整を行うことができる、請求項12記載の補正器。
  14. 請求項1から10のいずれか1項記載の補正器(9)を備えた電子ビームの補正を特徴とする、透過電子顕微鏡。
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