JP2012159038A - 電磁波のシールド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室10に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置1から漏洩する電磁波による周辺の電子機器等への影響を防止する。
【解決手段】電磁波のシールド構造5は、エンジン本体3においてプラズマ生成装置1が取り付けられた装置取付面3aを被覆する被覆部材2を備えている。被覆部材2は、プラズマ生成装置1が放射する電磁波を透過しない部材、又はプラズマ生成装置1が放射する電磁波を吸収する部材により構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造に関するものである。
従来から、燃焼室に電磁波を放射してプラズマを生成するプラズマ生成装置が知られている。この種のプラズマ生成装置が、例えば特許文献1に開示されている。
具体的に、特許文献1には、スパークプラグの放電ギャップでスパーク放電を生じさせると共に、その放電ギャップに向けてマイクロ波を放射するプラズマ拡大装置が記載されている。スパークプラグには、高電圧パルスとマイクロ波パルスとが供給される。高電圧パルスによりスパーク放電が生成され、そのスパーク放電により生成されたプラズマがマイクロ波パルスからエネルギーを受ける。これにより、プラズマ領域の電子が加速され、プラズマの体積が増大する。
また、このようなプラズマ生成装置が適用されたエンジンに対して設けられた電磁波のシールド構造が知られている。特許文献2の電磁波漏洩防止装置では、少なくとも吸気系に、燃焼室内から漏洩する電磁波を遮断する遮断手段が設けられている。
特開2009−38025号公報 特開2010−101176号公報
ところで、電磁波は、燃焼室以外にプラズマ生成装置そのものから漏れることがある。そのような場合、従来の電磁波のシールド構造では、電磁波の拡散を防止することができない。従って、プラズマ生成装置から漏れる電磁波がエンジンを制御する電子機器等に悪影響を与えるおそれがある。また、自動車用のエンジンである場合には、自動車に搭載された他の電子機器にも悪影響を与えるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏洩する電磁波による周辺の電子機器等への影響を防止することにある。
第1の発明は、燃焼室が形成されたエンジン本体に取り付けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造を対象とする。そして、この電磁波のシールド構造は、上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を透過しない部材、又は上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する部材により構成され、上記エンジン本体において上記プラズマ生成装置が取り付けられた装置取付面を被覆する被覆部材を備えている。
第1の発明では、装置取付面を被覆する被覆部材が、プラズマ生成装置が放射する電磁波を透過しない部材、又はプラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する部材により構成されている。プラズマ生成装置から漏れた電磁波は、被覆部材の外側へほとんど漏れずに、被覆部材の内側で減衰してゆく。第1の発明では、プラズマ生成装置が放射する電磁波を透過しない部材、又はプラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する部材により装置取付面を被覆することで、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が被覆部材の外側へほとんど漏れないようにしている。
第2の発明は、第1の発明において、上記エンジン本体の上面が、エンジンルームを形成する開閉式のボンネットに対面すると共に装置取付面を構成し、上記被覆部材は、上記ボンネットの内面から突出し、ボンネットが閉じられた状態において装置取付面の周囲を囲い、ボンネットと共に装置取付面を被覆する。
第2の発明では、装置取付面を被覆するためにボンネットが利用される。プラズマ生成装置が燃焼室へ電磁波を放射するのは、エンジンの動作時であり、通常はボンネットが閉じられている。従って、プラズマ生成装置が燃焼室へ電磁波を放射する際に閉じられるボンネットと共に、被覆部材が装置取付面を被覆するようにしている。
第3の発明は、第2の発明において、ボンネットの内面のうち被覆部材に囲われた領域に設けられて、プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する電磁波吸収部材を備えている。
第3の発明では、ボンネットの内面のうち被覆部材に囲われた領域に、電磁波吸収部材が設けられている。従って、被覆部材の内側の電磁波が電磁波吸収部材により吸収される。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、上記エンジン本体では、燃焼室の混合気に点火するための点火プラグがプラグホールに取り付けられ、上記プラズマ生成装置は、電磁波を発振する電磁波発振器が上記点火プラグの中心電極に電気的に接続され、該中心電極をアンテナとして利用して燃焼室へ電磁波を放射し、上記プラグホールには、上記電磁波発振器と上記中心電極とを接続する同軸線路が内部へ設けられた接続ユニットが挿入される一方、上記プラグホールの内面と上記接続ユニットの外面との間に設けられ、上記プラグホールの外側へ電磁波が漏洩することを阻止する漏洩阻止手段を備えている。
第4の発明および第10の発明では、プラグホールの内面と上記接続ユニットの外面との間に設けられた漏洩阻止手段により、プラグホールの外側へ電磁波が漏洩することが阻止される。
第5の発明は、第4の発明において、漏洩阻止手段が導電性のグリスである。
第5の発明では、漏洩阻止手段が導電性のグリスである。
第6の発明は、第5の発明において、上記プラグホールの内面及び上記接続ユニットの外面の少なくとも一方に形成されて、上記導電性のグリスを保持するための保持手段を備えている。
第6の発明では、導電性のグリスを保持するための保持手段を設けている。
第7の発明は、第4の発明において、上記漏洩阻止手段が、上記接続ユニットの外面を覆う金属メッキである。
第8の発明は、第7の発明において、上記接続ユニットのうち外面が上記金属メッキで覆われた部分は、外側へ膨出して上記プラグホールの内面に押しつけられる。
第8の発明では、金属メッキがプラグホールの内面に押しつけられる。
第9の発明は、燃焼室が形成されたエンジン本体の上面に取り付けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造を対象とする。そして、この電磁波のシールド構造は、上記エンジン本体の上面は、エンジンルームを形成する開閉式のボンネットに対面する一方、上記ボンネットの内面に設けられて、上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する電磁波吸収部材を備えている。
第9の発明では、ボンネットの内面に、電磁波吸収部材が設けられている。従って、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が電磁波吸収部材により吸収される。
第10の発明は、燃焼室が形成されたエンジン本体に設けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造であって、上記エンジン本体では、燃焼室の混合気に点火するための点火プラグがプラグホールに取り付けられ、上記プラズマ生成装置は、電磁波を発振する電磁波発振器が上記点火プラグの中心電極に電気的に接続され、該中心電極をアンテナとして利用して燃焼室へ電磁波を放射し、上記プラグホールには、上記電磁波発振器と上記中心電極とを接続する同軸線路が内部へ設けられた接続ユニットが挿入される一方、上記プラグホールの内面と上記接続ユニットの外面との間に設けられ、上記プラグホールの外側へ電磁波が漏洩することを阻止する漏洩阻止手段を備えている。
第1乃至第3の各発明では、プラズマ生成装置が放射する電磁波を透過しない部材、又はプラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する部材により装置取付面を被覆することで、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が被覆部材の外側へほとんど漏れないようにしている。従って、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止することができ、エンジンの周辺の電子機器への悪影響を阻止することができる。
また、上記第2の発明では、プラズマ生成装置が燃焼室へ電磁波を放射する際に閉じられるボンネットと共に、被覆部材が装置取付面を被覆するようにしている。従って、少ない部材でプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止することができる。
また、上記第3の発明では、被覆部材の内側の電磁波が電磁波吸収部材により吸収される。従って、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が被覆部材の外側へさらに漏れにくくなり、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを確実に阻止することができる。
また、第4及び第10の各発明では、プラグホールにおいて電磁波の漏洩が阻止されるので、さらに確実に電磁波の漏洩を阻止することができる。
また、第5の発明では、漏洩阻止手段が導電性のグリスであるため、比較的容易に漏洩阻止手段を設けることが可能である。
また、第6の発明では、導電性のグリスを保持するための保持手段を設けているので、漏洩阻止手段の性能の低下を抑制することができる。
また、第8の発明では、金属メッキがプラグホールの内面に押しつけられるので、金属メッキとプラグホールとの隙間をなくし、電磁波の漏洩を確実に阻止することができる。
また、上記第9の発明では、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が電磁波吸収部材により吸収される。従って、プラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止することができる。
実施形態におけるエンジンの概略構成図である。 実施形態におけるプラズマ生成装置の概略構成図である。 実施形態における電磁波のシールド構造の概略構成図である。 実施形態の変形例1における電磁波のシールド構造の概略構成図である。 実施形態の変形例3におけるホール側漏洩阻止部の概略構成図である。 実施形態の変形例4におけるホール側漏洩阻止部の概略構成図である。 実施形態の変形例4におけるホール側漏洩阻止部の別の構成を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態は、燃焼室10に電磁波を放射することにより電磁波プラズマ(マイクロ波プラズマ)を形成するプラズマ生成装置1から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造5である。プラズマ生成装置1は、エンジン6の着火装置を構成し、燃焼室10が形成されたエンジン本体3に取り付けられている。以下では、電磁波のシールド構造5について説明する前に、まずエンジン6について説明する。
−エンジンの構成−
本実施形態のエンジン6は、ピストン23が往復動するレシプロタイプのエンジンである。エンジン6は例えば自動車に搭載されている。エンジン6は、エンジン本体3とプラズマ生成装置1とを備えている。
エンジン本体3は、図1に示すように、シリンダブロック21とシリンダヘッド22とピストン23とを備えている。シリンダブロック21には、横断面が円形のシリンダ24が複数形成されている。各シリンダ24内には、ピストン23が摺動自在に設けられている。ピストン23は、コネクティングロッドを介して、クランクシャフトに連結されている(図示省略)。クランクシャフトは、シリンダブロック21に回転自在に支持されている。各シリンダ24内においてシリンダ24の軸方向にピストン23が往復運動すると、コネクティングロッドがピストン23の往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。
シリンダヘッド22は、ガスケット18を挟んで、シリンダブロック21上に載置されている。シリンダヘッド22は、シリンダ24及びピストン23と共に、燃焼室10を区画している。シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、中心電極15aと接地電極15bの間に放電ギャップが形成されたスパークプラグ15が1つずつ設けられている。また、シリンダヘッド22には、各シリンダ24に対して、吸気ポート25及び排気ポート26が形成されている。吸気ポート25には、吸気ポート25を開閉する吸気バルブ27と、燃料を噴射するインジェクター29とが設けられている。一方、排気ポート26には、排気ポート26を開閉する排気バルブ28が設けられている。
プラズマ生成装置1は、エンジン本体3の燃焼室10の混合気を着火させる。プラズマ生成装置1は、図2に示すように、点火コイル31とスパークプラグ15とパルス電源32とマグネトロン33と混合器34を備えている。点火コイル31は、高電圧パルスを混合器34に出力する。パルス電源32はマグネトロン33に電力を供給する。電力を受けたマグネトロン33は、混合器34にマイクロ波パルスを出力する。混合器34は、高電圧パルスとマイクロ波パルスを混合してスパークプラグ15の中心電極15aに出力する。そうすると、スパークプラグ15の放電ギャップでスパーク放電が生じ、そのスパーク放電により生じたプラズマに対して中心電極15aからマイクロ波が照射される。スパーク放電により生じたプラズマは、マイクロ波のエネルギーを吸収して拡大する。このようにして、プラズマ生成装置1は非平衡のマイクロ波プラズマを形成する。
本実施形態では、混合器34を設けることで、スパークプラグ15の中心電極15aがアンテナを兼ねるようにしている。しかし、混合器34を設けずに、スパークプラグ15の放電ギャップにマイクロ波を照射できるように、スパークプラグ15とは別途にアンテナを設けてもよい。また、スパークプラグ15において中心電極15aが埋設された筒状の絶縁体に、中心電極15aとは電気的に絶縁させたアンテナを埋設させてもよい。
−電磁波のシールド構造−
本実施形態のエンジン6が搭載された自動車7には、図3に示すように、電磁波のシールド構造5が設けられている。電磁波のシールド構造5は、プラズマ生成装置1が放射する電磁波を透過しない、又はプラズマ生成装置1が放射する電磁波を吸収する被覆部材2により、プラズマ生成装置1を覆うものである。
ここで、プラズマ生成装置1は、エンジンルーム8に設けられたエンジン本体3の上面に取り付けられている。エンジン本体3の上面は、エンジン本体3においてプラズマ生成装置1が取り付けられた装置取付面3aを構成している。エンジン本体3の上面は、エンジンルーム8を形成する開閉式のボンネット4に対面している。
電磁波のシールド構造5は、上述の被覆部材2を備えている。被覆部材2は、金属板、マイクロ波が通過しない金網状部材、又はマイクロ波を吸収する部材により構成されている。被覆部材2は、ボンネット4の内面に設けられ、そのボンネット4の内面から突出している。被覆部材2は、枠状に形成され、ボンネット4が閉じられた状態において装置取付面3aの全周囲を囲う。被覆部材2は、ボンネット4が閉じられた状態において、ボンネット4と共に装置取付面3aを被覆する。ボンネット4を開けた状態では、装置取付面3aは被覆部材2から開放される。
−実施形態の効果−
本実施形態では、プラズマ生成装置1が放射する電磁波を透過しない部材、又はプラズマ生成装置1が放射する電磁波を吸収する部材により装置取付面3aを被覆することで、プラズマ生成装置1から漏れた電磁波が被覆部材2の外側へ漏れないようにしている。従って、プラズマ生成装置1から漏れた電磁波が拡散することを阻止することができ、エンジン6の周辺の電子機器への悪影響を阻止することができる。
また、本実施形態では、プラズマ生成装置1が燃焼室へ電磁波を放射する際に閉じられるボンネット4と共に、被覆部材2が装置取付面3aを被覆するようにしている。従って、少ない部材でプラズマ生成装置1から漏れた電磁波が拡散することを阻止することができる。
なお、被覆部材2は、下端が開放された箱状の部材であってもよい。その場合は、被覆部材2は、エンジン本体3の上面を覆うようにエンジン本体3に取り付けられ、ボンネット4を利用することなく単体で装置取付面3aを覆う。
−実施形態の変形例1−
実施形態の変形例1について説明する。この変形例1では、図4に示すように、電磁波のシールド構造5が、プラズマ生成装置1が放射する電磁波を吸収する電磁波吸収部材9を備えている。電磁波吸収部材9は、板状に形成され、ボンネット4の内面のうち被覆部材2に囲われた領域に貼り付けられている。
この変形例1では、被覆部材2の内側の電磁波が電磁波吸収部材9により吸収される。従って、プラズマ生成装置1から漏れた電磁波が被覆部材2の外側へさらに漏れにくくなり、プラズマ生成装置1から漏れた電磁波が拡散することを確実に阻止することができる。
なお、電磁波のシールド構造5は、上記被覆部材2及び電磁波吸収部材9のうち電磁波吸収部材9だけを備えていてもよい。
−実施形態の変形例2−
実施形態の変形例2について説明する。この変形例2では、エンジン6がV型エンジンである。電磁波のシールド構造5は、自動車の幅方向に並ぶ2列の気筒群に対して設けられた2つの被覆部材2により構成されている。各被覆部材2は、自動車の幅方向に並ぶ気筒群を独立して被覆する。
−実施形態の変形例3−
実施形態の変形例3について説明する。この変形例3では、図5に示すように、電磁波のシールド構造5が、エンジン本体3のプラグホール11において電磁波の漏洩を阻止するホール側漏洩阻止部12を備えている。ホール側漏洩阻止部12は、プラグホール11の外側へ電磁波が漏洩することを阻止する漏洩阻止手段を構成している。
なお、プラグホール11には、燃焼室10の混合気に点火するための点火プラグ15(スパークプラグ)が取り付けられている。プラズマ生成装置1は、上記実施形態と同様に、電磁波を発振する電磁波発振器33が点火プラグ15の中心電極15aに電気的に接続され、該中心電極15aをアンテナとして利用して燃焼室10へ電磁波を放射する。プラグホール11には、電磁波発振器33と中心電極15aとを接続する同軸線路13が内部へ設けられた接続ユニット14が挿入されている。接続ユニット14は、同軸線路13を収容する本体ケーシング19と、該本体ケーシング19と点火プラグ15の入力側とを接続するプラグキャップ17とを備えている。
プラグホール11の内面には、開口側から、第1の環状溝41と第2の環状溝42とが形成されている。第1の環状溝41と第2の環状溝42は、プラグキャップ17に対面する位置に形成されている。なお、第1の環状溝41と第2の環状溝42は、本体ケーシング19に対面する位置に形成してもよい。
第1の環状溝41には、ホール側漏洩阻止部12を構成する導電性のグリス12が設けられている。第1の環状溝41は、導電性のグリス12を保持するための保持手段を構成している。なお、保持手段を構成する環状溝は、接続ユニット14の外面に設けてもよい。また、第2の環状溝42は、第1の環状溝41から流出した導電性グリス12が燃焼室10側へ流れることを阻止する阻止手段を構成している。
この変形例3では、エンジン本体3のプラグホール11において電磁波の漏洩を阻止するホール側漏洩阻止部12を設けているので、さらに確実に電磁波の漏洩を防止することができる。
−実施形態の変形例4−
実施形態の変形例4について説明する。この変形例4では、図6に示すように、電磁波のシールド構造5が、上記変形例3とは異なるホール側漏洩阻止部12(漏洩阻止手段)を備えている。ホール側漏洩阻止部12は、接続ユニット14の外面を覆う金属メッキ12(例えば、無電解銅メッキ)である。なお、変形例4では、ホール側漏洩阻止部12が、接続ユニット14の本体ケーシング19の外面に設けられている。変形例3および変形例4のホール側漏洩阻止部12は、プラグホール11の軸方向において、本体ケーシング19が露出する領域に設けてもよいし、プラグキャップ17が露出する領域に設けてもよい。
なお、図7に示すように、接続ユニット14のうち外面が金属メッキ12で覆われた部分を外側へ膨出させて、金属メッキ12をプラグホール11の内面に押しつけてもよい。
《その他の実施形態》
上記実施形態は、以下のように構成してもよい。
上記実施形態において、プラズマ生成装置1が、スパークプラグのような放電器を有しておらず、電磁波のみにより電磁波プラズマを生成するように構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造について有用である。
1 プラズマ生成装置
2 被覆部材
3 エンジン本体
4 ボンネット
5 電磁波のシールド構造
6 エンジン

Claims (10)

  1. 燃焼室が形成されたエンジン本体に取り付けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造であって、
    上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を透過しない部材、又は上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する部材により構成され、上記エンジン本体において上記プラズマ生成装置が取り付けられた装置取付面を被覆する被覆部材を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  2. 請求項1において、
    上記エンジン本体の上面は、エンジンルームを形成する開閉式のボンネットに対面すると共に、上記装置取付面を構成し、
    上記被覆部材は、上記ボンネットの内面から突出し、上記ボンネットが閉じられた状態において上記装置取付面の周囲を囲い、上記ボンネットと共に上記装置取付面を被覆する
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  3. 請求項2において、
    上記ボンネットの内面のうち上記被覆部材に囲われた領域に設けられて、上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する電磁波吸収部材を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つにおいて、
    上記エンジン本体では、燃焼室の混合気に点火するための点火プラグがプラグホールに取り付けられ、
    上記プラズマ生成装置は、電磁波を発振する電磁波発振器が上記点火プラグの中心電極に電気的に接続され、該中心電極をアンテナとして利用して燃焼室へ電磁波を放射し、
    上記プラグホールには、上記電磁波発振器と上記中心電極とを接続する同軸線路が内部へ設けられた接続ユニットが挿入される一方、
    上記プラグホールの内面と上記接続ユニットの外面との間に設けられ、上記プラグホールの外側へ電磁波が漏洩することを阻止する漏洩阻止手段を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  5. 請求項4において、
    上記漏洩阻止手段は、導電性のグリスである
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  6. 請求項5において、
    上記プラグホールの内面及び上記接続ユニットの外面の少なくとも一方に形成されて、上記導電性のグリスを保持するための保持手段を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  7. 請求項4において、
    上記漏洩阻止手段は、上記接続ユニットの外面を覆う金属メッキである
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  8. 請求項7において、
    上記接続ユニットのうち外面が上記金属メッキで覆われた部分は、外側へ膨出して上記プラグホールの内面に押しつけられる
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  9. 燃焼室が形成されたエンジン本体の上面に取り付けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造であって、
    上記エンジン本体の上面は、エンジンルームを形成する開閉式のボンネットに対面する一方、
    上記ボンネットの内面に設けられて、上記プラズマ生成装置が放射する電磁波を吸収する電磁波吸収部材を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
  10. 燃焼室が形成されたエンジン本体に設けられ、燃焼室に電磁波を放射して電磁波プラズマを生成するプラズマ生成装置から漏れた電磁波が拡散することを阻止するための電磁波のシールド構造であって、
    上記エンジン本体では、燃焼室の混合気に点火するための点火プラグがプラグホールに取り付けられ、
    上記プラズマ生成装置は、電磁波を発振する電磁波発振器が上記点火プラグの中心電極に電気的に接続され、該中心電極をアンテナとして利用して燃焼室へ電磁波を放射し、
    上記プラグホールには、上記電磁波発振器と上記中心電極とを接続する同軸線路が内部へ設けられた接続ユニットが挿入される一方、
    上記プラグホールの内面と上記接続ユニットの外面との間に設けられ、上記プラグホールの外側へ電磁波が漏洩することを阻止する漏洩阻止手段を備えている
    ことを特徴とする電磁波のシールド構造。
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WO2015030247A3 (ja) * 2013-09-02 2015-04-23 イマジニアリング株式会社 プラズマ発生装置及び内燃機関

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