JP2012155938A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 制御部62は、ロアーユニット40およびアッパーユニット30を制御して、光量一定で光色を変化させる第1のモードと、光色一定で光量を変化させる第2のモードと、光量および光色を同時に変化させる第3のモードと、を選択可能である。さらに、制御部は、アッパーユニット30の光量およびロアーユニット40の光量を出力比にて個別に調整可能である。このため、制御部62は、第1のモードから第3のモードを選択することにより,部屋の演出や雰囲気を容易に変更することができる。
【選択図】 図19
Description
図27に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、天井面101から電線102を介して吊り下げ支持される器具本体103を有する。器具本体103の底面には、それぞれ光を下方空間側に照射する複数個のLED104が実装されている。器具本体103は、上方から見て八角形状に形成されており、各辺には、例えばアクリル樹脂のような透光材料からなり、光源としてのLED104が光学的に結合した導光体105が取り付けられている。
これにより、導光体105の向きを変更することによって、容易に配光を変更することができる。
しかしながら、光量や光色の設定は部屋全体の配光に対して行われており、部屋全体の雰囲気や、天井面、壁面、床面等の部屋の部位に対する照らし分けは行われていないという問題があった。
以下、本発明に係る第1実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、照明器具を被取付面に取り付けて下方空間側を照明する場合について説明する。
従って、特に示す場合を除き、上(上方空間側、上側等)は天井面側を意味し、下(下方空間側、下側等)は床面側を意味する。
図2および図3に示すように、照明器具10は、天井面11に取り付けられている引っ掛けシーリング12に取り付けるための取付金具21を中央に有する例えば正方形の板状の器具本体20を有する。
器具本体20の上側(すなわち、天井面11側)には、アッパーユニット30、上枠32および上パネル31が設けられている。また、器具本体20の下側(すなわち、照明方向側)には、LEDユニットであるロアーユニット40、反射部材である反射板60が設けられており、反射板60の下方空間側には、受けた光を拡散する透光性のパネル50が取り付けられる。
なお、ここで一枚物の板金とは、1枚の金属板から折り曲げ加工により形成するものに限らず、溶接、接続部材(ねじ等)によって連結されているものも含まれる。
対向する一対の上縦壁203の外面には、光源としてのアッパー側LED光源33を有するアッパーユニット30が、外向きに照射するように取り付けられる。ここでは、各上縦壁203に、例えば1個のアッパーユニット30がそれぞれ設けられている(図11参照)が、数は限定するものではない。
器具本体20におけるアッパー側LED光源33の照射方向前方である下段202の上面は、反射率の高い塗装、例えば白塗装もしくは鏡面仕上げを施すのが望ましい。
従って、アッパー側LED光源33およびロアー側LED光源42の全ての光源が、1枚の板金からなる器具本体20に取り付けられることになる。
これにより、アッパーユニット30に対する放熱領域R1およびロアーユニット40に対する放熱領域R2が形成される。
なお、器具本体20を、熱伝導率が0.1W/mK以上の放熱性を有するポリカやアクリルで形成することも可能である。
なお、蓋61の下面611および制御部62の下面621は、後述するように、反射板60の一部を構成する。
また、器具本体20には、ロアーユニット40が設けられていない一対の対向する辺に沿って、各々一対の取付用開口部25が設けられている。
これにより、ロアー側LED光源42が発した熱を効率的に放熱できるので、ロアーユニット40の寿命を大幅に延ばすことができる。
これにより、ユーザ等が直接ロアー側LED光源42に触ることがないようにするとともに、ロアー側LED光源42が発した光の集光を可能にしている。
なお、レンズカバー45によってロアーユニット40による照射方向を角度θ1だけ被取付面側に設定する代わりに、あらかじめロアー側LED光源42の向きを角度θ1だけ被取付面側に設定することもできる。
すなわち、反射板60は、器具本体20の外縁部に取り付けられているロアーユニット40の内側に取り付けられており、下面は、光を反射するように、白色塗装あるいは鏡面仕上げが施されている。ロアーユニット40は、反射板60の下面に向かって光を照射する。
なお、説明の都合上、図8ないし図10においては、使用状態における下側を上にして図示する。
外周辺601の内側は、取付金具21を避けた傾斜面として、対向する外周辺601の中心点602同士を結んだ線により分割される4個の領域631(図11中ハッチングで表示)、632,633,634を有する。
なお、以下の説明において各領域を総称する場合には、「領域63」で示す。
各領域63は、2つの中心点602、602を結んだ区画線L2により、角点P2側と頂点P1側に区画される。さらに、頂点P1側は、頂点P1の近傍で、略区画線L2と平行な区画線L3と、交線L1の近傍において、頂点P1側から外周辺601に向かって拡幅する区画線L4とを有する。
角点P2と、区画線L2との交点P3との間は、上方(図において下方)に凸の半径R1の円(以後、「円R1」で表示)で構成される。また、交点P3と、区画線L3との交点P4との間は、上方(図において下方)に凸の半径R2の円(「円R2」で表示)で構成される。交点P3において、円R1の接線と円R2の接線は一致しており、円R1と円R2との間はなめらかに接続されていて明確な境界は無い。
なお、両円R1、R2の半径は、R1>R2となっている。
図10に示すように、隣接する領域63の交線L1を挟んだ区画線L4,L4の間は、下方空間側(図において上方)に凸の半径R4の円(「円R4」で表示)で構成される。円R4の接線は、交線L1上において水平となる。
なお、図8(A)に示すように、区画線L4、L4は、頂点P1に向かうに従って幅が狭まり、区画線L3において交わって消滅する。このため、円R4も、区画線L3で消滅する。
これにより、取付金具21の引っ掛けシーリング12への着脱を可能にしている。
なお、蓋61の下面611は前述した形状に形成されるとともに、反射板60と同様に光を反射するようになっている。
従って、蓋61および制御部62を取り付けた状態で、反射板60は前述した形状に形成される。
これにより、図7に示すように、所定間隔で2個のロアーユニット40が配設されている場合でも、両ロアーユニット40の間に対応する領域にも光を照射することができるので、暗部の発生を防止できる。
これにより、ねじ23で反射板60と器具本体20とを接続するとともに、反射板60および器具本体20および上枠32を一体的に接続している。
また、アッパーユニット30は、平面視において、器具本体20におけるロアーユニット40(図11中破線で表示)の内側に配設されている。
取付金具21に近い場合には、天井面11への間接光をより広い面積で照射可能であり、照明器具10が浮遊した感じになって薄さ感を出すことができる。
また、器具本体20の外縁側に設けた場合には、アッパーユニット30とロアーユニット40が近くなるので、電力供給用の配線を短くしたり、長期使用時における照明器具10上面に溜まるほこり等を少なくすることができる。
これにより、アッパー側LED光源33が発した熱を効率的に放熱できるので、アッパーユニット30の寿命を大幅に延ばすことができる。
これにより、ユーザ等が直接アッパー側LED光源33に触ることがないようにするとともに、アッパー側LED光源33が発した光の集光を可能にしている。
また、ロアーユニット40の光量を、アッパーユニット30の光量以上とするのが望ましい。
一方、反射板60は、ねじ23により器具本体20に取り付けられており(図2参照)、薄板からなる反射板60を薄板の器具本体20に取り付けるため、ねじ23の先端が突出する場合がある。
このため、上枠32の高さH1を、器具本体20の上面から突出するねじ23の突出量H2よりも大きく設定して、ねじ23の先端が上枠32から突出しないようにする。
図15(A)には、上枠32の上面321が天井面11に対して平行な場合が示されている。上面321は、光不透過であり,白色塗装あるいは鏡面仕上げを施すのが望ましい。
この場合は、上面321で反射した光が、照明器具10が取り付けられている近くの天井面11側へ照射されるので、天井面11や壁面W(図18参照)への照射範囲を比較的狭くしたい場合に適する。
この場合は、上面322の傾斜角度を調整することにより、上面322で反射した光が遠くまで達するので、天井面11や壁面W(図18参照)への照射範囲を比較的広くしたい場合に適する。
なお、上枠32の上面を、天井面11に対して平行な面と角度を有する面とを組み合わせて形成することも可能である。
図16に示すように、パネルカバー51は、パネル50において器具本体20の中心に対して対称な端部付近の対向する2辺に沿って設けられている。また、パネルカバー51は、ロアーユニット40が設けられている位置(図16(A)において破線で表示)に対応して設けられている。
さらに、パネルカバー51は、少なくとも第2の孔53を有し、第2の孔53の内側には、照明器具10の動作状態を示すための信号を発する発信手段が配設されている。
例えば、2個のロアーユニット40が長手方向に並んで設けられている場合には、図16(A)に示すように、第1の孔52および第2の孔53をパネルカバー51の略中央に設けることができる。
なお、孔52,53は、図16(B)に示すように、2個に限るものではない。図16(C)に示すように、3個の孔52,53,54を設けたり、図16(D)に示すように、4個の孔52,53,54、55を設けることもできる。
また、孔52,53,54、55の形状も、丸孔に限るものではない。
さらに、孔52,53,54、55を設ける場所は、1個のパネルカバー51に限らず、複数個のパネルカバー51に設けることもできる。
図17(A)では、パネルカバー511の長さをパネル50の幅に比して小さくして、光の不透過部分を狭くした場合を示す。
図17(B)では、パネルカバー512を、パネル50の4辺に沿って設けた場合を示す。
さらに、図17(C)では、円形のパネル50Bに2個のパネルカバー513を対称な位置に設けた場合を示す。パネルカバー513は、パネル50Bの形状に対応して、部分円弧状となっている。
制御部62は、ロアーユニット40のロアー側LED光源42およびアッパーユニット30のアッパー側LED光源33を制御して、以下のモードを選択できる。
すなわち、制御部62は、光量一定で光色を変化させる第1のモード、光色一定で光量を変化させる第2のモード、光量および光色を同時に変化させる第3のモード、およびテレビを視聴するのに適する第4のモードが選択可能である。
すなわち、図19(A)に示すように、照明器具10は、部屋R全体を一定の出力で明るく照明している。そして、図19(B)に示すように、一定の出力(ここでは、例えば100%の出力)で、白色から電球色の間で,光色を変化させる。
また、ここでは、出力100%の場合を例示したが、パネルカバー51の第1の孔52の内側に照度センサ(図示省略)を設けて、所定の照度において光色を変化させるようにしてもよい。
また、制御部62は、アッパーユニット30とロアーユニット40の光量や光色を各々別個に制御することができ、アッパーユニット30の光量およびロアーユニット40の光量を出力比にて個別に調整可能である。
図20(A)に示すように、照明器具10は、部屋R全体を照明するとともに、特にテーブルTを明るく照明している。このため、制御部62は、テーブルTを照明するロアーユニット40の出力を、壁面Wを照明するアッパーユニット30の出力よりも上げて、テーブルTを明るく照明するように制御する。例えば、ロアーユニット40のうちテーブルTを照明するロアー側LED光源42の出力を100%とし、その他のロアー側LED光源42およびアッパー側LED光源33の出力を下げる。
なお、特殊な場合として、照明器具10を次第に消灯する場合(すなわち、出力を0%に変化させる場合)も含むことができる。
図21(A)に示すように、照明器具10は、主に部屋Rの天井面11および壁面Wを照明する。すなわち、制御部62は、天井面11および壁面Wを照明するアッパーユニット30の出力を,床面側を照明するロアーユニット40の出力よりも上げて、天井11および壁面Wを明るく照明するように制御する。
その際、図21(B)に示すように、一定の光色(ここでは、100%の電球色)で、アッパーユニット30の出力を例えば100%から10%の間で連続的に変化させることができる。
図22(A)に示すように、照明器具10は、部屋R全体を照明する。
その際、制御部62は、図22(B)に示すように、アッパーユニット30およびロアーユニット40の光量および光色を同時に制御して、所望の光量で、所望の光色の照明光を得る。
例えば、図23(B)に示すように、制御部62は、常夜灯としての出力(光量)の上限を10%に制限して、白色と電球色との間で光色を調整することができる。
図24(A)に示すように、テレビを視聴するのに適する配光状態としては、照明器具10がテレビTV側の壁面W1の上部のみを照明し、部屋Rの他の部分は照明しない場合が例示できる。
この場合、制御部62は、アッパーユニット30のうちの、テレビTV側のアッパーユニット30のみを点灯させる。制御部62は、テレビTV側のアッパーユニット30を、例えば、出力100%の光量の電球色で点灯させて、壁面W1の上部を照明する。
なお、この際に、制御部62は、アッパーユニット30Aの光量や光色を変化させることも可能である。
制御部62は、光量一定で光色を変化させる第1のモードと、光色一定で光量を変化させる第2のモードと、光量および光色を同時に変化させる第3のモードと、を選択可能である。さらに、制御部62は、アッパーユニット30の光量およびロアーユニット40の光量を出力比にて個別に調整可能である。
このため、制御部62は、第1のモードから第3のモードを選択することにより,部屋Rの演出や雰囲気を容易に変更することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る照明器具10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
反射部材60Bにおいて器具本体20の一対の下縦壁204(図4参照)に対向する両端部は、切り欠かれて開口部671がそれぞれ設けられている。一対の下縦壁204に設けられたロアーユニット40は、開口部671から反射部材60Bの下方空間側に突出している。また、中央部672は、器具本体20の中心に設けられている取付金具21と干渉しないように、高くなっている。
なお、図6において前述したように、ロアー側LED光源42から発せられる光は、レンズカバー45を通過させて角度θ1だけ被取付面側に照射することにより、確実に反射板60Bで反射させて、パネル50に入射させて発光させることができる。
さらに、反射板60Bに制御部62用の開口部(65)を設け、制御部62の下面621が反射板60Bの一部を構成するようにすることもできる。
例えば、パネル50のパネルカバー51に設けられている第1の孔52の内側に人感センサを設け、制御部62が人感センサからの信号に基づいて、光量を調整することも可能である。
11 天井面(被取付面)
30 アッパーユニット
33 アッパー側LED光源
40 ロアーユニット
42 ロアー側LED光源
62 制御部
TV テレビ
W,W1 壁面
Claims (2)
- 被取付面側に設けられ、主に上方空間側を照射する複数のアッパー側LED光源を有する複数のアッパーユニットと、
前記アッパーユニットの下方空間側に設けられ、主に前記下方空間側を照射する複数のロアー側LED光源を有する複数のロアーユニットと、
前記複数のアッパーユニットおよび前記複数のロアーユニットを制御する制御部と、を有し、
前記制御部が、
光量一定で光色を変化させる第1のモードと、
光色一定で光量を変化させる第2のモードと、
光量および光色を同時に変化させる第3のモードと、を選択可能であるとともに、
前記アッパーユニットの光量および前記ロアーユニットの光量を出力比にて個別に調整可能である照明器具。 - 請求項1に記載の照明器具において、
前記制御部が、テレビを視聴するのに適する第4のモードを選択可能である照明器具。
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