JP5271600B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
これに対して、広範囲及び狭範囲の照明を1機種の照明装置で対応可能とした技術として、例えば、外径が異なる2枚の反射板を備えて反射笠を構成する技術(例えば、特許文献1参照)や、反射笠の反射面に広範囲照射用反射面及び狭範囲照射用反射面を形成した技術(例えば、特許文献2参照)が知られている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の反射板を用いることなく、広角形、中角形、及び狭角形の光出力特性が得られる照明装置を提供することを目的とする。
図1は本実施形態に係る照明装置の一態様たる高天井用照明装置1の構成を示す図であり、図2は高天井用照明装置1の主要部の断面を模式的に示す図である。
高天井用照明装置1は、ランプ8が装着されるソケット台4を内部に備え、天井に吊り下げられるホルダ2と、このホルダ2に一体に設けられ、ランプ8が放射する光を下方に放射する反射笠6とを備えている。
なお、図1には、天井直付型のホルダ2を示すが、これに限らず、チェン吊型やパイプ吊型のホルダを用いても良いことは勿論である。
なお、ランプ8としては、HIDランプのように反射笠6で配光が容易に制御可能な程度に発光点が小さいものを使用可能であり、例えば点状の光源とみなせるLEDランプを用いても良い。
ホルダ2は、ランプ8の口金を挿入可能に下面が開口し、上面に挿通口12が形成された円筒形状のホルダ本体10を有し、ソケット台4は、柱状体14の下端14Aに、挿通口12よりも径の大きい掛止板16を一体に設けて構成されている。そして、ホルダ2には、ソケット台4の柱状体14の上端14Bをホルダ本体10の上記挿通口12から突出させるようにソケット台4が組み込まれ、このソケット台4の上端14Bが天井に固定する吊金具15(図1)に連結される。
このソケット台4の柱状体14の周面には、ソケット位置調整用目印18が長手方向に適宜の数だけ付されており、このソケット位置調整用目印18を目安に、柱状体14の突出量を調整することで、柱状体14の下端14Aに取り付けられるランプ8の反射笠6内における配置位置が高さ方向に調整される。
反射笠6は、下方に向って拡開した略椀型を成し、その内面には、下方が開放した回転体状の反射面20が形成されており、下方の略円形の照射開口22から下方に光を照射する。反射笠6の頂上部には、反射笠6の軸心Aを中心とした円形のランプ挿入開口24が形成されている。このランプ挿入開口24に軸心を合わせてホルダ2の下端が固定されることで、ホルダ2のソケット台4に取り付けられたランプ8が反射笠6の内部に進入し、反射面20の軸心A上に配置される(図2参照)。
すなわち、本実施形態の反射面20は、ランプ8を反射面20の軸心Aに沿って照射開口22からランプ挿入開口24までの間を移動させたときに、上記広角形の光出力特性に加え、1/2照度角が24〜31度程度の間となるとなる中角形の光出力特性、及び1/2照度角が20〜29度程度の間となるとなる狭角形の光出力特性が得られる形状に形成されている。
ここで広角形、中角形、及び狭角形の各々の1/2度照度角として取り得る角度範囲を示したが、各角度範囲から広角形、中角形及び狭角形の順に1/2度照度角が小さくなる角度を選択して上記反射笠6が設計されている。
なお、本実施形態において、広角形、中角形、及び狭角形は、上記1/2度照度角の互いの相対的な大小によって区別したものであり、1/2度照度角度が大きいものから順に、広角形、中角形及び狭角形を定義している。
上記ソケット台4の柱状体14に付されたソケット位置調整用目印18は、ランプ8の発光点Oを上記配置位置Pw、Pm、Pnのいずれかに配置するように付されており、ランプ8を装着する際には、このソケット位置調整用目印18を目安にランプ8の配置位置を調整する。なお、このソケット位置調整用目印18は、ワット数が異なる等の各種のランプごとに設けられている。
ここで一般に、高天井用照明装置1においては、広角形、中角形、及び狭角形ごとにB/H(配置間隔/取付高さ)の概ねの値が規定されており、高天井用照明装置1を広角形、中角形、及び狭角形として用いる際の各々の1/2照度角φを、広角形、中角形、及び狭角形の各々の配置間隔B(概ねの規定値)に基づいて求めることができる。
具体的には、上記第2パート30−2が軸心Aを中心として径方向に同心状に反射領域D2〜D10の9つに分割され、また、同様に、上記第3パート30−3が同心状に反射領域D11、D12の2つに分割されることで、前掲図6に示すように、上記反射面20の全体が、軸心Aを中心として径方向に同心状に13の反射領域D1〜D13に細分割されている。
これら図8〜図10に例示した角度範囲θ及び開き角度αで反射領域D1〜D13を形成することで、一つの反射笠6で、ランプ8を配置位置Pw、Pm、Pnのいずれかに移動させることで、広角形、中角形及び狭角形の光出力特性が得られ、さらに、広角形、中角形及び狭角形における照明率が各光出力特性として要求される規定値を満足するようになる。
この図に示されるように、ランプ8の配置位置を配置位置Pw、Pm、Pnのいずれに配置した場合でも、広角形、中角形、及び狭角形のそれぞれの光出力特性として、例えば日本照明器具工業会規格JILに明記された値の1/2照度角、及び器具効率を満足した特性が得られ、良好な照明性能が実現される。
さらに、図8〜図10に例示した数値で設計した反射笠6においては、図11に示すように、ワット数が360Wと異なる種類のランプであっても、ランプ8を配置位置Pw、Pm、Pnのいずれかに配置することで、良好な照明特性を有する広角形、中角形、及び狭角形として機能させることができる。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、反射笠6の反射面20を、軸心Aを中心として周方向に所定の間隔で分割(例えば5度間隔で72分割)することで、上記同心状の反射領域D1〜D13の夫々の周方向に略矩形状のファセット32を形成し、それぞれのファセット32の面を平面に形成している。
これにより、被照射面においては単位照射面積あたりに多数の面からの光線が照射されるため、被照射面における照度の明暗差を100lx以下とすることができる。
また、高天井用照明装置1の設置後であっても、反射面20内でのランプ8の配置位置を適宜に調整することで、照明環境に応じて、広角形、中角形、及び狭角形を適宜に選択することができる。
さらに本実施形態では、第3パート30−3が、ランプ8の発光点Oを配置位置Pw、Pm、Pnのいずれに移動させた場合であっても、直下を含む方向に主として光を放射するため、各高天井用照明装置1の直下に所定量の光量を常に放射し、広角形、中角形、及び狭角形のいずれとして用いる場合であっても、十分な直下照度を維持することができる。
2 ホルダ
4 ソケット台
6 反射笠
8 ランプ(光源)
9 外球
18 ソケット位置調整用目印
20 反射面
22 照射開口
A 軸心
O 発光点
Pw 配置位置(広角位置)
Pm 配置位置(中角位置)
Pn 配置位置(狭角位置)
D1〜D13 反射領域
φ 1/2照度角
B 配置間隔
Claims (2)
- 反射笠内に外球が透明な光源または点状の光源を前記反射笠の頂上部に設けた挿入開口に当該光源の口金を通して配置すると共に、前記光源を反射笠内で広角位置、中角位置、及び狭角位置に移動可能に構成し、
前記反射笠の内面に設けた回転体状の反射面を平面が周方向に連続する多面体に構成し、前記光源の各位置に応じて、広角形、中角形、及び狭角形の光出力特性が得られる形状に構成すると共に、
前記反射笠の反射面に、前記光源を前記各位置のいずれに移動させた場合であっても1/2照度角の方向に主として配光する第一反射領域、及び、前記光源を前記各位置のいずれに移動させた場合であっても直下を含む方向に主として配光する第二反射領域を設け、
前記第二反射領域を、前記反射面の頂上部の挿入開口から前記第一反射領域に至る間に亘って設けた
ことを特徴とする照明装置。 - 前記第一反射領域は、前記光源を前記広角位置に移動したとき、開き角26〜33度に配光し、前記中角位置に移動したとき、開き角24〜31度に配光し、前記狭角位置に移動したとき、開き角20〜29度に配光することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
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