JP2012155202A - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し使用しても特性変化が少ない感光体であり、また小型化が可能であって、長期にわたる繰り返し使用時においても残像などの異常画像が発生しない単層感光体とその電子写真装置を提供する。
【解決手段】支持体上に、電荷発生剤と、正孔輸送剤及び電子輸送剤を合わせた電荷輸送剤と、バインダーとを含有する単一の感光層3を設けたものであり、前記電荷発生剤にはブラッグ角27.3°に最大回折ピークを持つオキシチタニウムフタロシアニンを含み、前記電荷輸送剤のうち前記正孔輸送剤が特定のトリフェニルアミン/スチリル系化合物であり、前記電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ化合物であることを特徴とする電子写真感光体1。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体の技術分野にかかり、特に、感光層に正孔輸送剤と電子輸送剤と電荷発生剤としてフタロシアニン化合物とが含有された電子写真感光体を用い、該電子写真感光体を帯電させる帯電し、レーザービームを用いて該電子写真感光体に静電潜像を形成させ、定電圧制御の印加による転写が行われる電子写真装置に関する。
近年、電子写真方式を用いた情報処理システム機の発展は目覚ましいものがある。特に情報をデジタル信号に変換して光によって情報記録を行なう光プリンタは、そのプリント品質、信頼性において向上が著しい。このデジタル記録技術はプリンタのみならず通常の複写機にも応用され、所謂デジタル複写機が開発されている。また、従来からあるアナログ複写にこのデジタル記録技術を搭載した複写機は、種々様々な情報処理機能が付加されるため今後その需要性が益々高まっていくと予想される。さらに、パーソナルコンピュータの普及、及び性能の向上にともない、画像及びドキュメントのカラー出力を行なうためのデジタルカラープリンタの進歩も急激に進んでいる。
電子写真技術の中核となる感光体については、有機光導電材料を用いた電子写真用感光体が、無公害,低コスト,材料選択の自由度が高いため感光体特性を様々に設計できるという多くの利点から、数多く提案,実用化されている。このような有機系感光体の感光層は、主として有機光導電材料をバインダー樹脂に分散させた層からなり、電荷発生材料をバインダー樹脂に分散させた層(電荷発生層)と電荷輸送材料をバインダー樹脂に分散させた層(電荷輸送層)を積み重ねた積層構造や、電荷発生材料および電荷輸送材料の両方をバインダー樹脂に分散させた単層構造等が提案されて実用化に至っている。
単層感光体は、高解像度化、生産性、溶剤使用量等で、現行の積層感光体と比較するとメリットがあるが、正帯電型単層感光体のみが実用化されている。正帯電型の感光体は帯電時のオゾン発生が少ないなどのメリットも少なからずあるが、現在帯電装置の改良が進んだことからその利点は殆ど考慮する必要がないレベルになってきており、逆に現在主流となっている反転現像に対応するためには正帯電のトナーが必要となり、その正帯電トナーが極性制御剤の少なさから市場に流通しているものが少ないことから普及の障害となっている。また上記の背景から現状では負帯電型に対応したシステム設計の装置が大部分であることから負帯電型の感光体にすることでこれまで蓄積されてきた技術を広く展開することが可能となる。
これまで高解像度化、生産性、溶剤使用量等で利点の多い単層感光体が正帯電に鍵たれてきた原因の1つとして、単層感光体に用いる電子輸送剤の電子移動度が挙げられる。単層感光体は、電荷発生、正孔移動、電子移動を同一の膜内で行う為に、キャリア移動物質としては2種類が必要になる。正帯電単層感光体では、表面で電荷発生した正孔を基盤側に、電子を表面に移動させる機能が必要であるが、電子移動距離は短く電子輸送剤の実力としては重要ではなかった。しかし、負帯電単層感光体は、表面で電荷発生した電子を基盤側に移動させる為に、これまで以上に電子移動度が重要となる。例えば、特許文献1の特開平7−191474号公報記載の技術では電子輸送剤と正孔輸送剤との重量比を3:2〜50:1と電子輸送剤の比率を高くすることで対応している。しかし、このように電子輸送剤の比率が極端に大きくなると、初期的な特性は良好であるが、連続して使用した時、残留電位の上昇等の問題がある。また、特許文献2の特開2000−19758号公報では、電子輸送剤として特定のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体、特定のジフェノキノン誘導体を用いることで電子輸送剤と正孔輸送剤との重量比のバランスをとっている。しかし、高速の電子写真装置に用いる感光体としては、これ等の電子輸送剤では電子移動度が十分でなく、残留電位が高くなる傾向にある。特許文献3の特開2003−98704号公報記載の技術、特許文献4の特開2007−271962号公報記載の技術においては、電子移動度の高い特定のジフェノキノン誘導体、特定のピラゾロン誘導体を用いた負帯電単層感光体が提案されているが、電子輸送剤と正孔輸送剤との重量比に問題があるためか繰り返し使用による静電特性の安定性に関しては未だ満足されるものではない。
一般的に負帯電単層感光体においては通常、電荷発生材料は感光層全層にわたって含有されるため、電荷発生領域は基本的に全層である。
しかし、全層で正孔−電子対が形成されると、正孔、電子の移動度の違い、構造欠陥、再結合などにより、正孔及び電子の移動に支障が生じ易い。
また正孔、電子ともに移動する特性を有する特徴がある為、材料の組み合わせによっては、帯電性が悪くなり感光体特性を満足することができない。その結果、露光工程において光が照射された部分にキャリアが滞留し、次の帯電工程において電位差を生じた状態で再び露光されるため、画像上に濃度むらとなってあらわれ、また、帯電が不十分のため地汚れ等の問題を引き起こす。上記のように、これら従来感光体技術によっても未だ十分な画像品質が得られていない。
また画像品質の結果を左右するプロセスとして転写機構の制御があげられる。現在一般には、定電流転写制御が主流であり、たとえば特許文献5の特開平7−302002号公報、特許文献6の特開平10−186886号公報に記載されている。これらは、定電流制御を行うにあたり転写部材に電流を供給する電源供給手段からからの出力電流と転写ベルト等を支持する支持体に流れる電流を計測し、モニタされた差分変化により該差分を制御するフィードバック制御法であり、画質の安定に有用である。
しかし、このような定電流制御システムは定電圧の制御システムに比べて部品点数が増えることから高価になる傾向があり、より低価格を実現するためには定電圧の制御システムが好ましい。またこのような定電圧制御をおこなうことにより部品点数の削減が可能となり転写機構のサイズを小さくすることが可能となる。しかしながら定電圧制御ではこのような利点がある反面、定電流制御方式に比べて安定した画像形成を長期にわたっておこなうことが難しく組み合わせる感光体や制御方法が課題であった。
本発明は、繰り返し使用しても特性変化が少ない感光体であり、また小型化が可能であって、長期にわたる繰り返し使用時においても残像などの異常画像が発生しない単層感光体とその電子写真装置を提供することを目的とする。
異常画像の一つである残像は光照射された部分にキャリアが滞留してしまうことが原因であると考えられる。
従って単層感光体においては十分な電子輸送機能と正孔輸送機能を有していることが必要である。
しかし、一般に電子輸送剤と正孔輸送剤は電荷移動錯体を形成するため、単層感光体とした場合に電子輸送剤及び正孔輸送剤それぞれの単体での性能が、感光体の機能として反映されるとは限らない。
つまり優れた電子輸送機能を有する電子輸送剤と、十分な正孔輸送機能を有する正孔輸送剤を用いた場合でも、感光体として十分な電荷輸送機能が発揮されず、残像や繰り返し使用による特性劣化を生じてしまうのである。
地汚れは、単層感光体の帯電性が影響し、正孔輸送剤と電子輸送剤の相性が重要となる。
従って残像、地汚れ、繰り返し使用による特性劣化を防止するためには、電子輸送剤及び正孔輸送剤単体での特性が優れることは当然であるが、加えて電子輸送剤と正孔輸送剤の組み合わせも重要になる。
本発明において、下記一般式(1)で表される正孔輸送剤と、前記電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤を組み合わせた場合には、正孔輸送機能、電子輸送機能が十分に発揮され正孔、電子それぞれの移動性に優れた感光体となり、そのため繰り返し使用しても、残像が発生せず、また感度、残留電位、帯電性等の静電特性が安定した負帯電単層感光体となることが見出された。
これは一般式(1)で表される正孔輸送剤と電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤の相性が良いためと考えられる。
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、または一般式(2)のいずれかを表わす。R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
電荷発生材料においても特定の材料を用いることにより特性が向上する。
本発明においては電荷発生材料として公知の材料を用いることが可能であるが、中でもフタロシアン構造のものが本発明で用いられる電荷輸送材料(電子輸送剤、正孔輸送剤)との組合せ上好ましく、感光体の繰り返し使用による特性の劣化の少ない感光体とすることができる。
その中でも特に中心金属としてチタンを有する下記式(9)に示すようなチタニルフタロシアニンとすることによって、特に繰り返し使用による特性変化が少ない感光体とすることが可能となる。
Figure 2012155202
また上記感光体の適用に加え、電子写真感光体上のトナー像を転写体に転写する転写手段として定電圧制御転写システムを備え、そのシステムが、印加電圧800(V)以上2000(V)以下の定電圧で制御する転写工程にて、光照射された部分に滞留したキャリアを移動させることにより、更に残像などの画像以上が改善できる条件になることを確認した。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、単層感光体において、上記一般式(1)で表される正孔輸送剤と、電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤を組み合わせることにより繰返し使用による特性変化が少なく、また転写工程にて定電圧制御システムを用いたプロセスにて一定条件の電圧を印加することにより、残像の異常、地汚れが発生しない画像を提供できることを見いだし、本発明に至った。
すなわち本発明は以下の電子写真感光体及びこれを備えた電子写真装置を包含する。
(1)「支持体上に、電荷発生剤と、正孔輸送剤及び電子輸送剤を合わせた電荷輸送剤と、バインダーとを含有する単一の感光層を設けたものであり、前記電荷発生剤にはブラッグ角27.3°に最大回折ピークを持つオキシチタニウムフタロシアニンを含み、前記電荷輸送剤のうち前記正孔輸送剤が下記一般式(1)で表されるものであり、前記電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ化合物であることを特徴とする電子写真感光体。」
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、または一般式(2)のいずれかを表わす。R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
(2)「前記正孔輸送剤が一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする前記(1)項に記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
〔式中、R11〜R14は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
(3)「前記正孔輸送剤が一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする前記(1)項に記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
〔式中、R21〜R23は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
(4)「前記正孔輸送剤が一般式(5)で表される構造を有する正孔輸送剤を含有することを特徴とする前記(1)項に記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
〔式中、R31〜R36は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
(5)「前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.2°に最大ピークを有し、かつ他の回折ピーク強度が27.2°の回折ピーク強度に対して30%以下の強度のものであることを特徴とする前記(1)項乃至(4)項のいずれかに記載の電子写真感光体。」
(6)「前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲にピークを有さず、更に26.3゜にピークを有さないものであることを特徴とする前記(5)項に記載の電子写真感光体。」
(7)「前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.7°、14.2°、18.0°、24.2°及び27.2°に回折ピークを有することを特徴とする前記(5)項または(6)項に記載の電子写真感光体。」
(8)「前記電子輸送剤が式(6)のものであることを特徴とする前記(1)項乃至(7)項のいずれかに記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
(9)「前記電子輸送剤が式(7)のものであることを特徴とする前記(1)項乃至(7)項のいずれかに記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
(10)「前記電子輸送剤が式(8)のものであることを特徴とする前記(1)項乃至(7)項のいずれかに記載の電子写真感光体。
Figure 2012155202
(11)「前記(1)項乃至(10)項のいずれかに記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、レーザービームを用いて該電子写真感光体に静電潜像を形成させ、静電潜像の形成された電子写真感光体にトナーを用いて現像する現像手段と、電子写真感光体上のトナー像を転写体に転写する転写手段として定電圧制御転写システムを備え、そのシステムが、印加電圧800(V)以上2000(V)以下の定電圧で制御されていることを特徴とする電子写真装置電子写真装置。」
以下の詳細且つ具体的な説明から理解されるように、本発明の電子写真感光体は繰返し使用による特性変化が少なく、この電子写真感光体を備えた電子写真装置は、転写工程にて転写システムが定電圧による一定制御がなされることで、残像、地汚れが発生しない画像を提供できるという極めて優れた効果を演奏するものであることが見いだされた。
本発明の感光体の構成図を示す。 本発明のフタロシアニン組成物のX線回折図を示す。 本発明のフタロシアニン組成物のX線回折図を示す。 α型オキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図を示す。 電子写真装置の概略構成図を示す。
上記のように、本発明の電子写真感光体は、電荷発生剤と、正孔輸送剤及び電子輸送剤を合わせた電荷輸送剤と、バインダーとを含有する単一の感光層のものであり、前記電荷発生剤にはオキシチタニウムフタロシアニンを含み、前記電荷輸送剤のうち前記正孔輸送剤が下記一般式(1)で表されるものであり、前記電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ材料であり、前記電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比が、1:0.6〜1:1であり、バインダーと電荷輸送剤(正孔輸送剤と電子輸送剤を合わせた重量)の重量比が1:0.8〜1:1.4であることを特徴とする。
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、または一般式(2)のいずれかを表わす。R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
また前記感光体は、該電子写真感光体を帯電させ、レーザービームを用いて該電子写真感光体に静電潜像を形成させ、静電潜像の形成された電子写真感光体にトナーを用いて現像する現像手段と、電子写真感光体上のトナー像を転写体に転写する転写手段として定電圧制御転写システムを備え、そのシステムが、印加電圧800(V)以上2000(V)以下の定電圧で制御されていることで長期にわたり安定して残像などの異常発生の無い画像形成が可能となるという極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明に係る電子写真感光体の好ましい実施の形態を、詳細に説明する。
本発明の感光体は、感光層が単一の層からなる構成であり、図1に示す層構成をなす。
図1の符号(1)は単層感光体を示している。
単層感光体(1)は導電性支持体(2)と、導電性支持体(2)上に配置された単一の感光層(3)とを有しており、その感光層(3)は樹脂中に少なくとも電荷発生材料、電子移動材料および正孔移動材料とが分散されてなる。
本発明の電子写真感光体の他の例として、導電性支持体(2)と感光層(3)の間に下引層を設けることができ、また、感光層(3)の上に保護層を設けることもできる。
更に、前記下引層と前記保護層を同時に設けることもできる。
感光層(3)の形成方法としては、各種の方法を使用することができるが、通常の場合、電荷発生材料と電子移動材料と正孔輸送剤を樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した塗工液を作成し、該塗工液を、支持体上に塗布し、乾燥させる方法を用いることができる。
感光層(3)の膜厚は特に限定されないが、5μm以上50μm以下程度がよく、特に好ましくは10μm以上35μm以下程度である。
感光層の膜厚は、薄くすると感光体感度が向上するが膜減り等に対する耐久性が低下し、厚くすると耐久性が向上するが露光電位が上昇する傾向がある。

感光層(3)中の一般式(1)で表される正孔輸送剤と、電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤のバインダーに対する濃度については、要求する感光体性能により異なるが、正孔輸送剤・電子輸送剤の濃度が低いと正孔・電子移動が不充分になり感光体特性に影響を与えることがあり、濃度が高いと樹脂との相溶性が悪くなり不均一な膜になり、樹脂濃度が低くなるため膜強度が低下する可能性がある。
本発明に用いることができる導電性支持体としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、ニッケル、クロム、チタン、金、銀、銅、錫、白金、モリブデン、インジウム等の金属単体やそれらの合金の加工体が挙げられる。形状は、シート状、フイルム状、ベルト状等フレキシブルな形状であればいずれのものでもよく、そして、無端、有端を問わない。
この中でも、JIS3000系、JIS5000系、JIS6000系等のアルミニウム合金が用いられ、EI(Extrusion Ironing)法、ED(Extrusion Drawing)法、DI(Drawing Ironing)法、II(Impact Ironing)法等一般的な方法により成形を行なった導電性支持体が好ましく、更に、その導電性支持体の表面に、ダイヤモンドバイト等による表面切削加工や研磨、陽極酸化処理等の表面処理、またはこれらの加工、処理を行なわない無切削管などいずれのものでもよい。
また、基体として樹脂を用いる場合、樹脂中に金属粉や導電性カーボン等の導電剤を含有させたり、基体形成用樹脂として導電性樹脂を用いることもできる。
さらに、基体にガラスを用いる場合、その表面に酸化錫、酸化インジウム、ヨウ化アルミニウムで被覆し、導電性を持たせてもよい。
また、支持体上に樹脂層を形成してもよい。この樹脂層は接着向上機能、アルミニウム管からの流れ込み電流を防止するバリヤー機能、アルミニウム管表面の欠陥被覆機能等をもつ。この樹脂層には、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂等の各種樹脂を用いることができる。これらの樹脂層は、単独の樹脂で構成してもよく、2種以上の樹脂を混合して構成してもよい。また、層中に金属化合物、カーボン、シリカ、樹脂粉末等を分散させることもできる。さらに、特性改善のために各種顔料、電子受容性物質や電子供与性物質等を含有させることもできる。
本発明における感光層は電荷発生材料と一般式(1)の正孔輸送剤と、電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤と含む単一の層からなる。
まず本発明における電荷発生材料について説明する。
本発明においてはフタロシアニン系の顔料が本件発明に必要な諸特性の面から特に好ましい。
その中でも特に中心金属としてチタンを有する前記式(9)に示すようなチタニルフタロシアニンであることによって、特に感度が高い感光層とすることが出来、電子写真装置として高速化をよりいっそうはかることが可能となる。
さらに各種の結晶形のうち、ブラッグ角2θの27.2°に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンが特に優れた感度特性を示し、良好に使用される。
使用されるオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図の例を第2図、第3図に示す。
本発明に用いる正孔輸送剤は、一般式(1)で表される。
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、または一般式(2)のいずれかを表わす。R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
Figure 2012155202
〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
次に、電荷輸送材料について説明する。
本発明に用いる電子輸送剤は、バインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つものとする。
以下に電子輸送剤の好ましい例を式(6)〜式(9)に挙げる。
但し本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2012155202
Figure 2012155202
Figure 2012155202
感光層に用いている電荷移動剤の電子移動度の測定について説明する。
電荷移動度は、単位電界強度当たりの電荷の移動速度と定義され、該電荷移動度はTOF(タイム・オフ・フライト)法で測定できる。この測定方法は感光層の両面を電極で挟むサンドイッチ構造体で行なわれ、まず、電極間に電圧を印加し、そこに電極を通して、パルス光を試料に照射し、発生した電荷が試料の片面から対抗する面へ移動する課程で、電極間に流れる電流の波形を観察し、電流(I)−時間(t)波形を対数変換し、波形のキンク点がトランジットタイムτとなる(電流波形はオシロスコープで計測しパソコンにてデータ変換し、トランジットタイム:τを求める)。
移動度は以下の関係式より求められる。
キャリア移動度(cm/(V・s))=速度(L/τ)/電界(V/L)・・・数式(1)
[ここで、L:試料膜厚(cm)、τ:トランジットタイム(s)V:電圧(V)]
電子移動度測定用の試料としては、以下のサンプルを作成した。
ポリエチレンフタレートフイルムにアルミ蒸着した導電性支持体上に、前記電荷発生層と、バインダーに対する電子輸送剤の重量比を35/65とした感光膜を10μmになるように成膜し、その後、感光膜上に金電極を500Å蒸着させサンドイッチ構造のサンプルとした。
感光層のバインダー成分として用いることのできる高分子化合物としては、公知のものが使用できる。
例えば、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂などの熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの高分子化合物の中でも特にポリカーボネート樹脂が膜質の面から好ましい。
塗布液に使用する溶剤には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、ブタノール等のアルコール類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等の塩素系炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、メトキシエタノール等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、あるいはアニソール等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等がある。特にその中でも、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、あるいはハロゲン化炭化水素系溶媒が好ましく、これらは単独、あるいは2種以上の混合溶媒として用いることができる。
本発明の電子写真感光体を製造するための塗布液には、特性を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、軟化剤、硬化剤、架橋剤等を添加して、感光体の特性、耐久性、機械特性の向上を図ることができる。特に、酸化防止剤および紫外線吸収剤を単独もしくは組み合わせて使用することにより感光体の耐久性向上に寄与し有用である。その中でも該感光層にはヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤および、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。例えば、
フェノール系酸化防止剤は、2.6−ジ−tert−ブチルフェノール、2.6−ジ−tert−4−メトキシフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2.4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2.6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール、プロピオン酸ステアリル−β−(3.5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)、α−トコフェロール、β−トコフェロール、n−オクタデシル−3−(3’−5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のモノフェノール系、2.2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、4.4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4.4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1.1.3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1.3.5−トリメチル−2.4.6−トリス(3.5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3(3.5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等のポリフェノール系等が好ましく、これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
例えば、アミン系酸化防止剤は、α,α’(テトラベンジル)ジアミノ−P−キシレン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−エチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、アルキル化ジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジアリル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジオクチル−ジフェニルアミン、4,4’−ジオクチル−ジフェニルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、N−フェニル−β−ナフチルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等を挙げることができる。これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
硫黄系酸化防止剤は、ジラウリル−3.3−チオジプロピオネート、ジトリデシイル−3.3−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3.3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3.3−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル−3.3−チオプロピオネート、ビス〔2−メチル−4−(3−n−アルキル(C12〜C14)チオプロピオネート)−5−t−ブチルフェニル〕スルフィド、ペンタエリスリトールテトラ(β−ラウリル−チオプロピオネート)エステル、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプト−6−メチルベンズイミダゾール等を挙げることができる。酸化防止剤は、1種若しくは2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
紫外線吸収剤は、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3.5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3.5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3.5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3.5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル、サリチル酸−p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸−p−オクチルフェニル等のサリチル酸系が好ましい。以上の酸化防止剤を1種若しくは2種以上を同時に感光層に含有することができる。
本発明の電子写真感光体に添加されるフェノール系酸化防止剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜20重量%の範囲、アミン系酸化防止剤の添加量は結着樹脂に対し1〜20重量%の範囲、硫黄系酸化防止剤の添加量は結着樹脂対して0.1〜5重量%であることが好ましい。一方、紫外線吸収剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜20重量%とすることが好ましい。
加えて、感光層の上に、ポリビニルホルマール樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の有機薄膜や、シランカップリング剤の加水分解物で形成されるシロキサン構造体から成る薄膜を成膜して表面保護層を設けてもよく、その場合には、感光体の耐久性が向上するので好ましい。この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向上させるために設けてもよい。
本発明の電子写真感光体が搭載される電子写真装置としては、通常、帯電方式はブラシ、ローラーなどの接触式、スコロトロン、コロトロン等の非接触式の、いずれの方式でもよく、正負いずれの帯電電荷でもよい。露光方式は、LED,LD等いずれでもよい。現像方式は、2成分、1成分、磁性/非磁性いずれでもよい。転写方式もローラー、ベルト等いずれでもよい。
次に、本発明の電子写真装置について説明する。
図4は、本発明の電子写真装置の概略構成図である。符号(11)は感光体であって、それと接触して帯電部材(12)が設けられている。帯電部材には、電源(13)から電圧が供給されるようになっている。感光体の周囲には、露光装置(14)、現像装置(15)がある。1次転写装置(転写ベルト)(16)は導電性ローラー(17)には定電圧電源(18)より電圧が供給され、印加電圧は800(V)以上2000(V)以下の定電圧で制御されている。符号(19)はクリーニングブレードである。符号(20)は転写ベルト(16)上のトナー像を紙上に転写するための2次転写装置であり、符号(21)はその電源である。符号(22)は定着プロセスであり、符号(23)は紙である。
以下、本発明に係る電子写真感光体の実施例を実験例、比較例とともに詳細に説明する。
(フタロシアニンの合成例1)
フタロジニトリル64.4gと1−メチルナフタレン150mlの混合物中に窒素気流下で6.5mlの四塩化チタンを5分間滴下した。滴下後、マントルヒーターにより200℃で2時間加熱して反応を完結させた。その後析出物をろ過し、ろ過残渣を1−メチルナフタレンで洗浄した後、アセトンで洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。その後、濃アンモニア水60mlとイオン交換水60mlの混合液により沸点下で10時間の加水分解反応を行ったのち、室温で吸引ろ過し、イオン交換水で洗浄水が中性になるまで洗浄した。その後、メタノールで洗浄した後、90℃の熱風で10時間乾燥したところ、青紫色の結晶型チタニルフタロシアニン粉末64.6gを得た。
次に、結晶型チタニルフタロシアニン粉末10gを約10倍量の2℃の濃硫酸中に、ゆっくりと溶解し、その後氷水2000mlにあけて結晶を析出させた、析出した結晶をろ過した後に、ろ別したウエットケーキ5gを水に150mlに入れ、ナフタレン10gをいれ液温を90℃で1時間加熱攪拌させた。その後室温に戻した後に、ろ別してチタニルフタロシアニン(1)9.5gを得た。
(フタロシアニンの合成例2)
1,3−ジイミノイソインドリン292部とスルホラン1800部を混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド204部を滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。
反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、アセトンで粉体が青色になるまで洗浄し、つぎにメタノールで数回洗浄し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。
得られた熱水洗浄処理した粗チタニルフタロシアニン顔料のうち60部を96%硫酸1000部に3〜5℃下撹拌、溶解し、濾過した。得られた硫酸溶液を氷水35000部中に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過、ついで洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、チタニルフタロシアニン顔料の水ペーストを得た。
この水ペーストにテトラヒドロフラン1500部を加え、室温下で撹拌し、ペーストの濃紺色の色が淡い青色に変化したら、撹拌を停止し、直ちに減圧濾過を行った。濾過装置上で得られた結晶をテトラヒドロフランで洗浄し、顔料のウェットケーキ98部を得た。
これを減圧下(5mmHg)、70℃で2日間乾燥して、チタニルフタロシアニン(2)結晶78部を得た。(特開2004−233465号公報記載のチタニルフタロシアニン合成法に従って合成。)
(X線回折)
シリコン無反射板にオキシチタニウムフタロシアニンを付着させ、それを風乾しX線回折の検体試料とした。検体試料を測定する場合は、粉末法にて測定しX線源としてCuKα(波長1.54178Å)を用い、測定条件は以下のとおりである。
X線回折装置 フリップス社製 X’Pert
測定条件 X線管球 Cu
走査範囲 4°〜35°
管電圧 45kv
管電流 40mA
ステップ角度 0.01度
計数時間 20秒
受光スリット、発散スリット 可変型
照射幅 20mm
(フタロシアニン合成例1)のフタロシアニン(1)のX線回折図を図2に示す。
図2によると、感光層から抽出されたオキシチタニウムフタロシアニン(1)は、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.7°、14.2°、18.0°、24.2°及び27.2°に回折ピークが確認された。図2では、27.2°が最大回折ピークであり、他の回折ピーク強度はいずれも27.2°の回折ピークに対して30%以下の強度であった。
(フタロシアニン合成例2)のフタロシアニン(2)のX線回折図を図3に示す。図3によると、ブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲にピークを有さず、更に26.3゜にピークを有さないものであった。
合成例1で得られたオキシチタニウムフタロシアニン(1)粉末5gとバインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂(パンライトTS2050 帝人化成製)5gを混練分散した。
得られた分散体4gをテトラヒドロフラン400mlに入れ、高速ディスパーを用い溶解させ単層感光体用のCGM組成物を作成した。この中に前記バインダー樹脂48gと一般式(1)の具体化合物、下記の式(3−1)で表される化合物17.5gと前記式(6)表される化合物35.0gを入れ、さらに高速ディスパーで溶解させ単層感光体用の塗工液を調製した。
前記塗工液中の電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比は、1:0.7、樹脂:電荷移動剤比率は1:1.2である。
直径30mmのアルミニウムからなる円筒ドラムを負帯電単層感光体塗工液中に浸漬塗工し、120℃で60分乾燥し膜厚25.0μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(3−2)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(3−3)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(4−1)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(4−2)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(4−3)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(5−1)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(5−2)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、式(5−3)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
実施例1において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、前記式(7)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例4において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、前記式(7)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、前記式(8)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例5において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、前記式(8)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1において用いて、電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比は、1:0.6になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1において用いて、電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比は、1:1になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1において用いて、樹脂:電荷輸送剤比率を1:0.8になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1において用いて、樹脂:電荷輸送剤比率を1:1.4になるように、材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例1で用いた電荷発生剤に代えて、フタロシアニン合成例2で合成されたオキシチタニウムフタロシアニン(2)を電荷発生剤として用いた以外は、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例4において、電荷発生剤をフタロシアニン合成例2で合成されたオキシチタニウムフタロシアニン(2)を電荷発生剤として用いた以外は、他は実施例2と同様にして電子写真感光体を作成した。
実施例7において、電荷発生剤をフタロシアニン合成例2で合成されたオキシチタニウムフタロシアニン(2)を電荷発生剤として用いた以外は、他は実施例3と同様にして電子写真感光体を作成した。
[比較例1]
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(A)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
[比較例2]
実施例1において、前記(3−1)の化合物を、下記の式(B)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
[比較例3]
実施例1において、前記式(3−1)の化合物を、下記の式(C)の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
[比較例4]
実施例1において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、下記の式(D)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
[比較例5]
実施例1において、前記式(6)の電子輸送剤の代わりに、下記の式(E)の電子輸送剤であること以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
Figure 2012155202
[比較例6]
実施例1において用いた電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比を、1:0.4になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
[比較例7]
実施例1において用いた電子輸送剤と正孔輸送剤の重量比を、1:1.2になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
[比較例8]
実施例1において用いた樹脂:電荷移動剤比率を1:0.6になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
[比較例9]
実施例1において用いた樹脂:電荷移動剤比率を1:1.5になるように材料を配合した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
[比較例10]
実施例1で用いられた電荷発生剤に代えて、図3で表されるα型オキシチタニウムフタロシアニンを用い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
[評価方法]
電子写真感光体評価装置(山梨電子工業社製)を用い、実施例、比較例で作製された電子写真感光体を温度23℃、湿度50%の環境下(N/N)で、スコロトロン方式で感光体への放電電流25μAを流した時の感光体の表面電位(V0)を計測する。その後、表面電位が−700Vになるように放電電流を調節し、波長780nmの半導体レーザーで、1.0μJ/cmの露光エネルギーを照射した時の感光体表面電位を残留電位(VL)としその結果を表1に示す。
Figure 2012155202
表1から明らかなように、実施例1〜20は、初期V0、VL、1万サイクル後のV0、VLともに大きな変化がなく、感光体特性として良好なものであった。
これに対し、正孔輸送剤を本願特許請求範囲外の物を用いた比較例1〜3は初期V0が低く、VLが高い、1万サイクル後ではV0、VLともに変化が大きく、感光体特性として満足できるものではなかった。
比較例4、5は本願特許請求範囲外の電子輸送剤を用いた感光体であって、初期V0は良好であるが、電子移動度が小さいために十分な電子の移動ができない。そのために、初期VLが悪くなっている。また1万サイクル後においては、電子トラップの影響でVLが更に高くなり、十分な特性を得ることができていない。
比較例6の感光体は、感光体中の正孔輸送剤と電子輸送剤比率を本願特許請求範囲外で作成した物で、正孔輸送剤の比率が低くなっているため十分な正孔移動ができておらず、初期VLが高く、満足できる感光体特性が得られない。
比較例7の感光体は、感光体中の正孔輸送剤と電子輸送剤の比率を本願特許請求範囲外で作成した物で、正孔輸送剤の比率が高い感光体である、初期V0、VLは満足できる特性を示すが、正孔輸送、電子輸送のバランスが悪くなり、1万サイクル後には、VLが高くなり、十分な耐久性が得られていない。
比較例8の感光体は、感光体中の樹脂と電荷輸送剤の比率を本願特許請求範囲外で作成した物で、電荷輸送剤の比率が低い感光体である、初期V0、VLは満足出来る特性を示すが、正孔輸送、電子輸送が悪くなり、1万サイクル後には、VLが高くなり、十分な耐久性が得られていない。
比較例9の感光体は、感光体中の樹脂と電荷輸送剤の比率を本願特許請求範囲外で作成した物で、電荷輸送剤の比率が高い感光体である、初期V0、VLは満足出来る特性を示すが、電荷輸送剤の比率が高い為、1万サイクル後には、V0が低くなり、十分な耐久性が得られていない。
比較例10の感光体は、異なる電荷発生効率CGMを適用しているためか、初期VLが非常に大きい。
(株)リコー製カラーレーザープリンターIPSiO SP C220(定電圧制御の転写機構を有する)を用い転写電圧を700(V)、800(V)、1500(V)、2000(V)に固定させ画像確認した。具体的には1サイクル目にベタ黒を印字し以降のハーフトーン上に現れる残像(ゴースト)を評価した。地汚れは、転写電圧:800Vに固定し、白画像を印字した時に、白画像上に発生する黒点、ちりかぶりを地汚れしてランク評価した。解像度については、転写電圧:800Vに設定し、ハーフトーン画像パターン(1ドット画像)を印字させ、その時にドラム上に現像したトナー像を顕微鏡観察しドット再現性、散乱性を目視でランク評価を行った評価時の環境は23℃、50%RHとした。
評価指標としては、画像評価において○地汚れ、残像が無い、△地汚れ、残像が軽度に発生、×地汚れ、残像が激しく発生
解像度はSP C220(積層型感光体搭載)の出荷状態に於けるハーフトーン画像パターンのトナー像の再現性、散乱性にたいして、◎:優れている、○:同等である、△:トナー像太りが有る又は散乱している、×:トナー像に再現性又は形成できない。
Figure 2012155202
表2から明らかなように、実施例1〜20は、帯電性が高い為、地汚れの発生が無く転写バイアス800〜2000Vの間で残像発生がない良好な画像が得られる。
比較例1〜3の感光体は本発明請求範囲外の正孔輸送剤を用いた物で、正孔輸送剤と電子輸送剤の相性が悪く帯電性が劣るため、地汚れが発生している。
比較例4〜5の感光体は本発明請求範囲外の電子輸送剤を用いているため、電子移動度が小さいので、残留電位が高く画像を形成することができない。
比較例6〜9の感光体は本発明請求範囲外の材料比率であるが、正孔輸送剤、電子輸送剤の相性が良いため、初期感光体特性が優れ、地汚れの発生がなく、転写バイアス800〜2000Vの間で残像発生がない良好な画像が得られている。
解像度評価において、本発明の構成範囲では、積層型感光体と同等以上の解像度が得られていることが分る。
以上の評価結果をまとめると、本発明の電子写真感光体および電子写真装置において、上記一般式(1)で表される正孔輸送剤と、電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ電子輸送剤を組み合わせることにより、画像解像度が優れた単層感光体が得られ、繰返し使用による特性変化が少なく、また転写工程にて定電圧制御システムを用いたプロセスにて一定条件の電圧を印加することにより、残像の異常が発生しない画像を提供可能となった。
(図1について)
1 単層分散型感光体(電子写真感光体)
2 導電性支持体
3 感光層
(図5について)
11 感光体
12 帯電部材
13 電源
14 露光装置
15 現像装置
16 転写ベルト
17 1次転写ローラー
18 定電圧電源
19 クリーナー
20 2次転写ローラー
22 定着ローラー
23 紙
特開平07−191474号公報 特開2000−19758号公報 特開2003−98704号公報 特開2007−271962号公報 特開平07−302002号公報 特開平10−186886号公報

Claims (11)

  1. 支持体上に、電荷発生剤と、正孔輸送剤及び電子輸送剤を合わせた電荷輸送剤と、バインダーとを含有する単一の感光層を設けたものであり、前記電荷発生剤にはブラッグ角27.3°に最大回折ピークを持つオキシチタニウムフタロシアニンを含み、前記電荷輸送剤のうち前記正孔輸送剤が下記一般式(1)で表されるものであり、前記電子輸送剤のバインダーに対する重量比が35/65のときの、電界強度:2.5×10(V/cm)における電子移動度が5×10−8(cm/V/S)以上の移動度を持つ化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 2012155202
    〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、または一般式(2)のいずれかを表わす。R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
    Figure 2012155202
    〔式中、R〜Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
  2. 前記正孔輸送剤が一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
    〔式中、R11〜R14は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
  3. 前記正孔輸送剤が一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
    〔式中、R21〜R23は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕
  4. 前記正孔輸送剤が一般式(5)で表される構造を有する正孔輸送剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
    〔式中、R31〜R36は、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基を表す。〕」
  5. 前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.2°に最大ピークを有し、かつ他の回折ピーク強度が27.2°の回折ピーク強度に対して30%以下の強度のものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、かつ最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.4°以上9.4゜未満の範囲にピークを有さず、更に26.3゜にピークを有さないものであることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
  7. 前記オキシチタニウムフタロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.7°、14.2°、18.0°、24.2°及び27.2°に回折ピークを有することを特徴とする請求項5または6に記載の電子写真感光体。
  8. 前記電子輸送剤が式(6)のものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
  9. 前記電子輸送剤が式(7)のものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
  10. 前記電子輸送剤が式(8)のものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真感光体。
    Figure 2012155202
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、レーザービームを用いて該電子写真感光体に静電潜像を形成させ、静電潜像の形成された電子写真感光体にトナーを用いて現像する現像手段と、電子写真感光体上のトナー像を転写体に転写する転写手段として定電圧制御転写システムを備え、そのシステムが、印加電圧800(V)以上2000(V)以下の定電圧で制御されていることを特徴とする電子写真装置電子写真装置。
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