JP2012148031A - 検眼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定ヘッドを一方の眼から他方の眼に向かって移動させ、他方の眼のアライメント作業の迅速化をより一層早く図る検眼装置を提供する。
【解決手段】一方の眼の測定後、他方の眼に対向する位置に向けて測定ヘッドを予め定められた規定移動量Xだけ移動させ、測定ヘッドの機械中心位置を超えた位置でかつ規定移動量よりも手前の位置で眼を撮像して第1被検眼像を記憶し、測定ヘッドが規定移動量移動された位置で眼を撮像して第2被検眼像を記憶し、第2被検眼像の瞳孔像を検出し、第2被検眼像の瞳孔像が検出されなかったときに第1被検眼像の瞳孔像を検出し、瞳孔像が検出されたときには規定移動量だけ移動された位置で眼に対するオートアライメントを実行しかつ瞳孔像が検出されたときには測定ヘッドを規定移動量よりも手前の位置に戻してオートアライメントを実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は、被検者の両眼検査の効率化を図ることのできる検眼装置の改良に関する。
従来から、被検者の一方の被検眼の検査(例えば、右眼の検査)を行った後、他方の被検眼の検査(例えば、左眼の検査)を行うために、光学系を内蔵する測定ヘッドを左右方向に自動的に移動させることが可能な検眼装置が知られている。
この種の検眼装置では、例えば、右眼の検査が終了すると、検眼終了直後の右眼位置情報に対応する測定ヘッドの位置情報を記憶し、予め記憶されている左右方向機械中心位置情報と右眼の検眼終了直後の測定ヘッドの位置情報とから左右方向機械中心位置から右眼に対応する測定ヘッドの位置までの距離を演算する。
ついで、左眼を検眼するために、他眼の操作スイッチを操作すると、その右眼に対応する測定ヘッドの位置から機械中心までの距離に基づいて、演算部により測定ヘッドを右眼に対応する位置から他眼に対応する位置までに移動させるのに要する距離、いわゆる瞳孔間距離に相当する距離が演算される。ついで、駆動部により測定ヘッドが右眼に対向する位置から左眼に対向する位置に自動的に移動される。
その後、左眼に対するアライメント測定ヘッドのアライメントが実行され、この左眼に対する測定ヘッドのアライメント完了後に左眼の検査が自動的に実行される(特許文献1参照)。
このものによれば、一方の被検眼の検査終了後に他方の被検眼の位置の近くに自動的に測定ヘッドを移動させることができるので、他方の被検眼に対するアライメントを短時間で行うことができ、ひいては、両眼の検査効率が向上する。
また、類似の技術として、一方の被検眼の測定を行った位置から他方の被検眼の測定を行う位置に測定ヘッドを駆動して検査を行うため、一方の被検眼の測定を行った位置から他方の被検眼の測定を行う位置への測定ヘッドの移動途中でかつ測定ヘッドの機械中心位置を検出した時点で、いったん撮影を行い、他方の被検眼を撮像して虹彩の縁を検知し、虹彩の縁から他方の被検眼の瞳孔中心に向かう方向に測定ヘッドを移動させるものも知られている(特許文献2参照)。
特許第3610133号の段落番号「0025」、「0026」、図2参照 特開2010−131286号公報
ところで、特許文献1に開示の検眼装置では、図13(a)、図13(b)に示すように、被験者の顔1’が測定ヘッドに対して真っ直ぐ向けられ、かつ、左右の眼Er、Elが測定ヘッドの左右方向器械中心位置MOに対して等距離にある場合、例えば、左右方向器械中心位置MOから距離L1だけ一方の眼としての右眼Erに移動させて右眼Erの眼特性の測定を行い、他方の眼としての左眼Elの眼特性の測定に移行するために、一方の眼の眼特性を測定した位置から測定ヘッドをこの移動距離の2倍の移動距離2L1に達するまで移動させると、他方の眼の角膜中心位置の近傍に測定ヘッドの主光軸O1が位置することになるので、一方の眼の眼特性の測定から他方の眼の眼特性の測定までの一連の作業を迅速に行うことができる。
これに対して、図14(a)、図14(b)に示すように、被験者の顔1’の額が額当て2’に対して斜めに当たり、顔1が測定ヘッドに対して斜めに傾いている場合、右眼Erから左右方向器械中心位置MOまでの距離L2と左眼Elから左右方向器械中心位置MOまでの距離L3とが異なることになる。このため、単に、他方の眼の眼特性の測定に移行するために、一方の眼の眼特性を測定した位置から測定ヘッドをその移動距離の2倍の移動距離2L2としたのでは、左右方向器械中心位置MOが被験者の他方の眼の角膜頂点から大きくずれることがあり、一方の眼の眼特性の測定から他方の眼の眼特性の測定までの一連の作業を迅速に行うことができないことになる。
また、図15(a)、図15(b)に示すように、左右方向器械中心位置(額当て2の左右方向中心位置O’)MOに対して一方の眼の側に偏って顔1’の額が当て付けられている場合にも、一方の眼の眼特性の測定から他方の眼の眼特性の測定までの一連の作業を迅速に行うことができないという事態が生じ得ることになる。
一方の眼の眼特性の測定から、他方の眼の眼特性の測定に移行するために、一方の眼の眼特性を測定する位置から測定ヘッドを予め定めた距離だけ他方の眼に移動させる構成の検眼装置にも同様の問題が生じる。
特許文献1に開示の検眼装置の場合、このような場合には、やむなく、検者がコントロールレバーを操作して、前眼部を観察しつつ測定しようとする眼の角膜中心近傍に大まかに合わせて、その後、オートアライメントを実行させるようにしている。
一方、特許文献2に開示の技術では、機械中心位置の検出と同時に、他方の被検眼を撮像して虹彩の縁を検知し、虹彩の縁から他方の被検眼の瞳孔中心に向かう方向に測定ヘッドを移動させるので、左右方向機械中心位置MOに対して一方の眼の側に偏って顔1’の額が当て付けられている場合や顔1’が額当て2’に対してが斜めに傾いて当て付けられている場合でも、一方の眼の眼特性の測定から他方の眼の眼特性の測定までの一連の作業を迅速に行うことができるが、虹彩の縁を検出できない場合があり得る。
本発明の目的は、上記の事情に鑑みて為されたもので、測定ヘッドを一方の被検眼から他方の被検眼に向かって移動させて、他方の被検眼のアライメント作業の迅速化をより一層早く図ることのできる検眼装置を提供することにある。
本発明の検眼装置は、被検者に対面して上下左右前後方向に可動されかつ被検眼像を光学系を介して観察しつつ検査を行う測定ヘッドと、前記測定ヘッドを前記上下左右前後方向に駆動する駆動制御回路部とを備え、前記駆動制御回路部は、一方の被検眼の測定後、前記一方の被検眼に対向する位置から他方の被検眼に対向する位置に向けて前記測定ヘッドを予め定められた規定移動量だけ移動させて停止させた位置で前記他方の被検眼を撮像して第1被検眼像を記憶する第1記憶ステップと、前記測定ヘッドの機械中心位置を超えた位置でかつ前記規定移動量よりも手前の位置で前記被検眼を撮像して第2被検眼像を記憶する第2記憶ステップと、前記第1被検眼像の瞳孔像を検出する第1瞳孔像検出ステップと、第1瞳孔像検出ステップによる第1被検眼像の瞳孔像が検出されなかったときに第2被検眼像の瞳孔像を検出する第2瞳孔像検出ステップと、第1瞳孔像検出ステップにより瞳孔像が検出されたときには前記規定移動量だけ移動して停止された位置で前記被検眼に対するオートアライメントを実行しかつ第2瞳孔像検出ステップにより瞳孔像が検出されたときには前記測定ヘッドを前記規定移動量よりも手前の位置に戻してオートアライメントを実行することを特徴とする。
前記測定ヘッドはタッチパネル式の表示画面を有するモニタ部を備え、前記駆動制御回路部は、第2瞳孔像検出ステップにおいて第2被検眼像の瞳孔像が検出されなかったときには、表示画面にタッチすることにより前記測定ヘッドを駆動する構成とするのが望ましい。
本発明によれば、一方の被検眼の測定終了後、他方の被検眼の測定を行うに際し、測定ヘッドを一方の被検眼に対向する位置から規定移動量移動させて停止させ、この停止位置で他方の被検眼を撮像して第1被検眼像として記憶し、この第1被検眼像を用いて瞳孔像を検出することにしたので、瞳孔像が映っている可能性の高い第1被検眼像を用いて他方の被検眼に対するオートアライメントに移行することができ、かつ、被検者の顔が額当てに対して斜めに傾いていたり、測定ヘッドの機械中心と被検眼の瞳孔間距離の中心とがずれていたりして、第1被検眼像の瞳孔像が検出できない場合でも、第2被検眼像を用いて瞳孔像を検出できるので、測定ヘッドを一方の被検眼から他方の被検眼に向かって移動させて、他方の被検眼のアライメント作業の迅速化をより一層早く図ることができる。
図1は検者が検眼装置を介して被検者に向かい合って検査を行う場合のモニタ部の姿勢を説明するための検眼装置の外観図であり、(a)はモニタ部の表示画面が検者の側に向けられている状態を示す側面図であり、(b)は(a)に示す矢印A方向からモニタ部の表示画面を見た状態を示す説明図である。 図2は被験者の側に検者が立って検査を行う場合のモニタ部の姿勢を説明するための検眼装置の外観図であり、(a)はモニタ部の表示画面が被検者の側に向けられている状態を示す側面図であり、(b)は(a)に示す矢印B方向からモニタ部の表示画面を見た状態を示す説明図である。 図3は検眼装置の側面側に検者が立った状態で検査を行う場合のモニタ部の姿勢を説明するための検眼装置の外観図であり、(a)は(b)に示す矢印C方向からモニタ部の表示画面を見た状態を示す検眼装置の側面図であり、(b)は被験者側から見てモニタ部の表示画面が右側に向けられている状態を示す説明図である。 図4は検眼装置の側面側に検者が座った状態で検査を行う場合のモニタ部の姿勢を説明するための検眼装置の外観図であり、(a)は(b)に示す矢印D方向からモニタ部の表示画面を見た状態を示す検眼装置の側面図であり、(b)は被験者側から見てモニタ部の表示画面が右側に向けられている状態を示す説明図である。 図5は検眼装置の側面側に検者が座った状態で検査を行う場合のモニタ部の姿勢を説明するための検眼装置の外観図であり、(a)は(b)に示す矢印E方向からモニタ部の表示画面を見た状態を示す検眼装置の側面図であり、(b)は被験者側から見てモニタ部の表示画面が左側に向けられている状態を示す説明図である。 図6は図1ないし図5に示す取付部の内部の概略構造を示す斜視図である。 図7は被検眼に対する測定ヘッドのアライメント完了時の被検眼像の表示状態の説明図である。 図8は被検眼に対する測定ヘッドのアライメント完了前の被検眼像の表示状態の説明図である。 図9は測定ヘッドの移動量の説明図であり、(a)は被検者の右眼に対向する位置に測定ヘッドが移動した状態を示す説明図であり、(b)は被検者の左眼に対向する位置に測定ヘッドが移動した状態を示す説明図である。 図10は被検者の右眼に対向する位置に測定ヘッドがあることを模式的に示す図である。 図11は図9(b)に示す位置関係に他方の被検眼と測定ヘッドとがあるときの表示画面上に映っている被検眼像に基づき、瞳孔中心位置の検出の一例を示す模式図である。 図12は検眼動作手順の詳細を説明するためのフローチャートである。 図13は従来の検眼装置の測定の一例を説明するための図であって、(a)は被検者の顔が額当てに正しく当たっている状態を真上から見た図であり、(b)は被検者の顔が額当てに正しく当たっている状態を正面から見た図である。 図14は従来の検眼装置の測定の不具合の一例を説明するための図であって、(a)は被検者の顔が額当てに斜めに当たっている状態を真上から見た図であり、(b)は被検者の顔が額当てに斜めに当たっている状態を正面から見た図である。 図15は従来の検眼装置の測定の不具合の他の例を説明するための図であって、(a)は被検者の顔が額当ての中心に対して横にずれている状態を真上から見た図であり、(b)は被検者の顔が額当ての中心に対して横にずれている状態を正面から見た図である。
図1ないし図5において、1は検眼装置である。この検眼装置1は、ベース部2と測定ヘッド3と、顎受け部4とから概略構成されている。その顎受け部4にはこれと一体に額当て5が設けられている。
被検者は、顎受け部4に顎を置き、額当て5に額を当てた状態で検査を受ける。
測定ヘッド3の内部には、図1(a)、図2(a)等に破線で示すようにCCD等の撮像素子を有する公知の観察・撮影用の光学系6が設けられている。この光学系6により、被検者の前眼部、被検眼の角膜、眼底等が観察・撮影可能である。光学系6には、例えば、特開2010−131286号公報に開示のものを用いることができる。
測定ヘッド3の被検者に対面する側には、図2(b)等に示すように、前眼部照明用の光源7が輪環状に配置されている。この光源7は、角膜形状を測定する測定光源としても用いられる。
ベース部2には、図1(a)、図2(a)等に破線で示すように測定ヘッド3を駆動する駆動制御回路部8が設けられている。
駆動制御回路部8の駆動部には、例えば、公知のステッピングモータが用いられ、駆動制御回路部8の駆動機構にも、特開2010−131286号公報に開示のものを用いることができる。駆動制御回路部8の制御回路のハードウエアの構成についても同様に特開2010−131286号公報に開示のものを用いることができる。
測定ヘッド3は、被検眼に対して上下左右前後方向に駆動される。その測定ヘッド3の頂部9には、図1ないし図5に示すように、モニタ部10が設けられる。
その測定ヘッド3の頂部9には、図6に拡大して示すように、取付部11が設けられている。
この取付部11は、板金製の垂直軸受け部材12と板金製の水平軸受け部材13とから大略構成されている。垂直軸受け部材12は台座部12aと固定板部12b、12bとから概略構成されている。
固定板部12b、12bはネジ等の固定部材により測定ヘッド3の頂部9に固定される。その台座部12aには垂直筒部14が形成されている。水平軸受け部材13は、図6に示すように、水平板部13aと一対の支承板部13b、13bとから構成されている。
一対の支承板部13b、13bは、水平板部13aから起立されている。その水平板部13aには、その中央に円形開口(図示を略す)が形成されている。垂直筒部14はこの円形開口に挿通される。
水平板部13aは垂直筒部14に支承され、抜け止めリング部材15’と摩擦リング板(図示を略す)により垂直軸方向に適宜の圧力を受けつつ垂直筒部14の軸回り方向に適宜の力を受けて回動可能とされ、その垂直軸回り方向適宜の位置で停止状態を維持可能とされている。
その支承板部13b、13bには、図6に示すように、支持アーム部材13dが回動可能に支承される。支持アーム部材13dは一対のアーム板部13e、13fと取付けブラケット板部13gとから大略構成されている。
アーム板部13eには水平軸部13hが設けられている。アーム板部13fには円形開口13jが形成されている。
水平軸部13hは支承板部13bの一方に水平軸回り方向に回動可能に支承されている。その水平軸部13hには公知のトルクヒンジ部材が用いられる。
支承板部13bの他方には、円形開口13jに対向する円形開口13kが形成されている。その円形開口13j、13kには、図6に示すように中空筒部19が挿通される。
この中空筒部19は支承板部13bの他方に固定され、支持アーム部材13dはこの中空筒部19と水平軸部13hとにより水平軸回りに回動可能とされている。
その中空筒部19には、例えば、軸方向に間隔を開けて環状溝20が形成されている。この環状溝20には軸方向の抜け止めリング部材としてのC形止め輪21が装着される。これにより、中空筒部19は支承板部13bに対する軸方向の抜け止めが図られている。
その中空筒部19の貫通穴19a、垂直筒部14の貫通穴14aを通じて、モニタ部10と測定ヘッド3とを電気的に接続するリード線16bが引き出される。これにより、モニタ部10の回動操作に伴うリード線16bのねじれが防止される。
取付けブラケット板部13gは、図6に示すように、一対のアーム板部13e、13fに跨って配置されている。その取付けブラケット板部13gには、回路基板23が配設されている。この回路基板23はその裏側が制御回路ユニット24の配設部とされ、その表側が図1(b)、図2(b)、図3(a)、図4(a)、図5(a)に示す表示画面25とされている。
アーム板部13eと支承板部13bとには、モニタ部10の水平軸回りの回動を検出する検出センサー25a、25bが設けられている。
この検出センサ−25a、25bは、例えば、モニタ部10が水平状態のときにオンし、水平状態から所定角度を超えたときに、オフする構成とされている。
なお、取付部11は、図1ないし図5に示すカバー部材28aによって被覆される。
制御回路ユニット24は、その検出センサー25a、25bと協働してモニタ部10が水平軸回りに回動されて、その表示画面25が逆さまになる前と逆さまになったときとで、被検眼像と操作ボタンとの見た目上の位置が同じ位置となるようにかつ表示画面25に表示される画像情報が上下左右反転するように制御する。
制御回路ユニット24は、例えば、その検出センサー25a、25bによる出力信号の立ち上がりと立ち下がりを検出すると、その表示画面25による画像情報が上下左右反転するように制御する。
その表示画面25に表示される操作ボタンの詳細については、説明を省略する。
被検眼像等表示領域には、観察中の前眼部像の他、測定結果やその他検査に関連する文字、記号、符号等の他、図形等の画像が適宜表示される。
その図7には、ここでは、被検者の前眼部像Gfと測定結果S,C、Aが表示され、その図7において、Gf’は虹彩像、Gf”は瞳孔像である。また、P1は角膜輝点像、P2はアライメント指標像である。
制御回路ユニット24は、例えば、タッチパネルによる操作モードで、かつ、前眼部像Gfの観察モードのときに、検者が指等でその被検眼像等表示領域25cをタッチすると、タッチ箇所tpに対応する画像部位が画面中央に位置するように、測定ヘッド3を上下左右に駆動し、これにより、被検眼像の瞳孔像Gf”が画面中央に位置するように制御される。
すなわち、制御回路ユニット24は、例えば、図8に示すように、表示画面上の基準位置G0としての画面中心からタッチ箇所tpまでの画面上での距離Lを演算し、この距離Lに基づいて左右方向ステッピングモータと上下方向ステッピングモータとを駆動制御することにより、被検眼に対して測定ヘッド3を左右上下に移動させる。
制御回路ユニット24は、目標エリアマーク25gの近傍に瞳孔中心PDOが位置して、角膜輝点像P1が検出されると、図7に示すように、角膜輝点像P1の検出位置と画面中心との距離に基づいて自動的に測定ヘッド3が上下左右方向に駆動されると共に、角膜輝点像P1のピントが合焦するように、測定ヘッド3が前後方向に駆動され、角膜輝点像P1が目標エリアマーク25g内に入りかつ角膜輝点像P1の出力値が所定値を超えると測定が自動的に実行される。
モニタ部10の姿勢が図1に示す姿勢の状態から図2に示す姿勢になるようにモニタ部10を回動させると、又は、モニタ部10の姿勢が図3、図4に示す姿勢の状態から図5に示す姿勢の状態になるようにモニタ部10を回動させると、モニタ部10が水平軸回りに回動されて表示画面25が逆さまになる前と逆さまになったときとで被検眼像と操作ボタンとの見た目上の位置が同じ位置となるようにかつ表示画面25に表示される画像情報が上下左右反転するように制御され、結果として、図1、図3、図4に示すモニタ部10の姿勢のときの表示画面25と図2、図5に示す姿勢のときの表示画面25とは、図7、図8に示すように見た目上同じとなる。
この検眼装置1は、両眼測定モードで駆動させることもでき、駆動制御回路部8は瞳孔中心検出回路部として機能し、測定ヘッド3は、駆動制御回路部8により所定の動作手順に従って図9(a)、(b)に示すように一方の被検眼Erから他方の被検眼Elに向かって自動的に規定移動量Xだけ駆動される。その動作手順の詳細については、後述することとし、次に瞳孔中心位置検出の一例と動作の概略を図10、図11を参照しつつ説明する。
図10、図11は表示画面上での瞳孔中心検出の一例を示す説明図である。
測定ヘッド3は、図10に示すように、アライメントが完了し、一方の被検眼Erの瞳孔中心位置PDOと表示画面上の基準位置G0とが大略一致しているものとする。
測定ヘッド3は、一方の被検眼Erの測定終了後、規定移動量Xだけ移動される。駆動制御回路部8は、この測定ヘッド3が規定移動量Xだけ移動する手前の位置、例えば、規定移動量Xよりも8mm手前の位置で、他方の被検眼Elを撮像して、第1被検眼像を取得する。である。
ついで、駆動制御回路部8は引き続き測定ヘッド3の駆動を継続し、規定移動量Xだけ移動後に他方の被検眼Elを撮像し、第2被検眼像を取得する。
図11はその取得された第1被検眼像、第2被検眼像を示している。
駆動制御回路部8は、取得した第1被検眼像、第2被検眼像に基づいて瞳孔中心検出処理を実行する。
駆動制御回路部8は、例えば、図11に示すように、撮像素子の各画素を走査線S1…Sn毎に走査して輝度信号の変化を検出する。
瞳孔像Gf”は虹彩像Gf’よりも暗いので、撮像素子の走査により、明暗変化を有する輝度信号SPが得られる。
例えば、この輝度信号の立ち上がり箇所SP1と立ち下がり箇所SP2との画素番号と画素のサイズとにより、瞳孔像の箇所が検出され、かつ、立ち上がり箇所SP1と立ち下がり箇所SP2とにより表示画面上での瞳孔中心位置PDOが求められ、ひいては、瞳孔像Gfが検出される。
以下に、一方の被検眼の検眼測定から他方の被検眼の検眼測定に至るまでの一連の動作手順の詳細を図12に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ここでは、両眼測定モードが設定されているものとして説明する。
一方の被検眼に対する測定が終了したものとして説明する。
測定ヘッド3は、一方の被検眼Erの測定直後においては、その表示画面上の基準位置G0と一方の被検眼Erの瞳孔中心位置PDOとは概略一致している。
駆動制御回路部8は、第1ステップとして、予め定められた規定移動量X分だけ、一方の被検眼Erに対向する位置から他方の被検眼Elに向けて測定ヘッド3を駆動する(S.1)。この規定移動量Xは例えば60mmであるが、切り替えスイッチ(図示を略す)により適宜設定変更可能である。
ついで、駆動制御回路部8は、第2ステップとして、測定ヘッド3の機械中心位置MOを超えた位置でかつ規定移動量Xよりも手前の位置で他方の被検眼Elを撮像して第1被検眼像を記憶する(S.2)。
駆動制御回路部8は、第1被検眼像を取得後、引き続き測定ヘッド3を規定移動量X分だけ移動させ、第3ステップとして、測定ヘッド3が規定移動量Xだけ移動された位置で他方の被検眼を撮像して第2被検眼像を記憶する(S.3)。駆動制御回路部8は、第2被検眼像の取得後、第4ステップとして、この第2被検眼像の瞳孔像を検出する処理を行う(S.4)。
駆動制御回路部8は、ステップS.4の処理実行後、第2被検眼像の瞳孔像の検出の有無を判断する(S.5)。S.5において、YESのときには、規定移動量Xだけ移動された位置で、他方の被検眼に対するオートアライメントを実行する(S.6)。
駆動制御回路部8は、ステップS.5において、NOのときには、第5ステップとして、第1被検眼像の瞳孔像を検出する処理を行う(S.7)。
ついで、駆動制御回路部8は、ステップS.7の処理後、第1被検眼像の瞳孔像の検出の有無を判断する(S.8)。S8において、YESのときには測定ヘッド3を規定移動量よりも手前の位置に戻して(S.9)、オートアライメントを実行する(S.6)。
そして、駆動検出回路部8は、ステップS.8において、NOのときには、検者が表示画面25をタッチすると、基準位置G0からタッチ箇所tpまでの距離Lを演算し、瞳孔中心PDOが基準位置G0に近づく方向に測定ヘッド3を駆動する(S.10)。
ついで、駆動制御回路部8は、ステップS.6に移行し、オートアライメントを実行した後、オートアライメントがOKか否かを判断し(S.11)、OKの場合、他方の被検眼Elの測定を行い(S.12)、オートアライメントがNOの場合、S.6のオートアライメント処理を繰り返す。
3…測定ヘッド
6…光学系
8…駆動制御回路部
10…モニタ部
25…表示画面

Claims (2)

  1. 被検者に対面して上下左右前後方向に可動されかつ被検眼像を光学系を介して観察しつつ検査を行う測定ヘッドと、前記測定ヘッドを前記上下左右前後方向に駆動する駆動制御回路部とを備え、前記駆動制御回路部は、一方の被検眼の測定後、前記一方の被検眼に対向する位置から他方の被検眼に対向する位置に向けて前記測定ヘッドを予め定められた規定移動量だけ移動させる第1ステップと、前記測定ヘッドの機械中心位置を超えた位置でかつ前記規定移動量よりも手前の位置で前記被検眼を撮像して第1被検眼像を記憶する第2ステップと、前記測定ヘッドが規定移動量移動された位置で前記被検眼を撮像して第2被検眼像を記憶する第3ステップと、第2被検眼像の瞳孔像を検出する第4ステップと、第2被検眼像の瞳孔像が検出されなかったときに第1被検眼像の瞳孔像を検出する第5ステップと、第4ステップにより瞳孔像が検出されたときには前記規定移動量だけ移動された位置で前記被検眼に対するオートアライメントを実行しかつ第5ステップにより瞳孔像が検出されたときには前記測定ヘッドを前記規定移動量よりも手前の位置に戻してオートアライメントを実行することを特徴とする検眼装置。
  2. 前記測定ヘッドはタッチパネル式の表示画面を有するモニタ部を備え、前記駆動制御回路部は、第5ステップにおいて第1被検眼像の瞳孔像が検出されなかったときには、表示画面にタッチすることにより前記測定ヘッドを駆動することを特徴とする請求項1に記載の検眼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109793494A (zh) * 2019-03-07 2019-05-24 重庆医科大学附属第一医院 便于瞳孔观察测量的瞳孔笔
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