JP2012145276A - サーバ室用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】サーバの急激な負荷変動に追従できるサーバ室用空調システムを提供する。
【解決手段】サーバ室4は、空調機から冷気A1が給気され通過する給気ゾーン11と、サーバラック3を通過した暖気A2が通過する還気ゾーン12と、が区画されている。サーバ室用空調システム1は、サーバ2の消費電力の変動値(負荷変動値)を検知する消費電力センサ(検知部)18を備え、ダウンブロー型空調機(空調機)7を制御する制御部16は、消費電力センサ18においてサーバ2の消費電力が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内におけるサーバ2の消費電力の変動値が所定値を超えたと判断したときに、給気ゾーン11に給気する冷気A1を増量するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明はデータセンターや電算センターにおける空調システム、特に多数のサーバをサーバラックに収容して設置するサーバ室を対象とする空調システムに関する。
この種の空調システムとしては、サーバに対する冷却を効率的に行う目的でサーバ室内にコールドアイルとホットアイルを明確に分離して形成する所謂コールドアイル・ホットアイル空調方式によるものが主流となっている。
これは、例えば、特許文献1に示されているように、サーバ室の床を孔あきパネルを有する二重床として、その床上にサーバを収容した多数のサーバラックを間隔をおいて配列し、サーバ室の壁面またはサーバ室に隣接する空調機室に設置されたダウンブロー型空調機より二重床内に冷気を供給し、二重床から孔あきパネルを通してサーバラック間に冷気を上向きに吹き出すことによって、サーバ室内をコールドアイルすなわち二重床からの冷気(給気)が直接供給されて低温に維持される給気ゾーンと、ホットアイルすなわちサーバラックを冷却した後の暖気(還気)が流通する還気ゾーンとに明確に分離するようにしたものである。
このような空調システムでは、冷却効果を更に高めるために、コールドアイルおよびホットアイルの上部をそれぞれ塞いだり、コールドアイルおよびホットアイルの上部側に互いを区画するたれ壁を設置したりして、コールドアイルおよびホットアイル間の熱の回りこみを防いでいる。また、サーバラックの列ごとに専用の空調機を設置して、空調システムの冷却効果を高めることも行われている。
このような空調システムで使用される空調機の風量制御は、定風量制御が主流であるが、最近では、少数ではあるがインバータファンを利用して温度環境に応じて風量を変化させる制御も行われている。
空調システムにおける風量制御のパラメータとしては、一般的に、空調機からの給気(サプライ)温度、空調機への還気(リターン)温度、コールドアイル内部の温度、ホットアイル内部の温度が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−184070号公報 特開2010−78218号公報
従来の風量制御のパラメータを温度変化とする空調システムでは、空気温度変化に応じて空調機から吹き出される冷気の供給量を徐々に増やすものである。このため、サーバの負荷が急激に増加しサーバの温度が急激に上昇しても、風量制御のパラメータとして挙げられている温度が上昇するまでには時間差があるため、空調機から吹き出される冷気の供給量が急激に増やされるということはなかった。
このため、空調システムにおける風量制御は、サーバの急激な負荷変動にあまり追従できていないという問題がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、サーバの急激な負荷変動に追従できるサーバ室用空調システムを提供することを課題とする。
上記課題を達成するため、本発明に係るサーバ室用空調システムは、サーバを収容した複数のサーバラックが設置されたサーバ室を空調機によって空調するサーバ室用空調システムであって、前記サーバ室は、前記空調機から冷気が給気され通過する給気ゾーンと、前記サーバラックを通過した前記冷気が通過する還気ゾーンと、が区画され、前記サーバの負荷変動値を検知する検知部を備え、前記空調機を制御する制御部は、前記検知部において前記サーバの負荷が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内における前記サーバの負荷変動値が所定値を超えたと判断したときに、前記給気ゾーンに給気する前記冷気を増量または減量するように構成されていることを特徴とする。
本発明では、サーバの負荷変動値を検知する検知部を備え、空調機を制御する制御部は、検知部においてサーバの負荷が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内におけるサーバの負荷変動値が所定値を超えたと判断したときに、給気ゾーンに給気する冷気を増量または減量するように構成されていることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部はこの負荷変動をすぐに検知するため、サーバに急激な負荷変動が生じてから給気ゾーンに給気される冷気が増量されるまでの時間を短縮することができる。
そして、サーバに急激な負荷変動が生じてサーバの温度が急激に上昇したときに、すぐに給気ゾーンに給気される冷気が増量されるため、サーバの急激な温度上昇によってサーバ室内の温度が大きく上昇することを防ぐことができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記検知部は、前記サーバの消費電力または電流の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知するように構成されてもよい。
このように構成されることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部はサーバの消費電力または電流の変動値からこの負荷変動をすぐに検知することができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記検知部は、前記還気ゾーンの温度の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知するように構成されてもよい。
このように構成されることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部は還気ゾーンの温度の変動値からこの負荷変動をすぐに検知することができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記検知部は、前記給気ゾーン内に高さ方向へ所定の間隔をあけて設けられた複数の温度センサを備え、前記高さ方向の温度差の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知するように構成されてもよい。
このように構成されることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部は給気ゾーン内の高さ方向の温度差の変動値からこの負荷変動をすぐに検知することができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記給気ゾーンと前記還気ゾーンとは、仕切り部材にて分離されていて、前記検知部は、前記給気ゾーンと前記還気ゾーンとの差圧の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知するように構成されてもよい。
このように構成されることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部は給気ゾーンと還気ゾーンとの差圧の変動値からこの負荷変動をすぐに検知することができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記制御部は、前記空調機の給気ファンをインバータ制御するように構成されることが好ましい。
このように構成されることにより、空調機の省エネルギーを図ることができる。
また、本発明に係るサーバ室用空調システムでは、前記制御部は、前記給気ゾーン内の温度に応じて前記空調機を制御していて、前記検知部において前記負荷変動値が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内におけるサーバの負荷変動幅が所定値を超えたと判断したときに、前記給気ゾーンに給気する前記冷気を増量または減量するように構成されていることが好ましい。
このように構成されることにより、給気ゾーン内の温度に応じてサーバ室の温度を効率よく制御できるとともに、サーバの負荷が急激に変動したときには、冷気を増量することにより、サーバ室の温度が急激に上昇することを防ぐことができる。
本発明によれば、サーバの負荷変動値を検知する検知部を備え、空調機を制御する制御部は、検知部においてサーバの負荷が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内におけるサーバの負荷変動値が所定値を超えたと判断したときに、給気ゾーンに給気する前記冷気を増量または減量するように構成されていることにより、サーバに急激な負荷変動が生じた場合に、検知部はこの負荷変動をすぐに検知するため、サーバに急激な負荷変動が生じてから給気ゾーンに給気される冷気が増量されるまでの時間を短縮することができる。
そして、サーバに急激な負荷変動が生じてサーバの温度が急激に上昇したときに、すぐに給気ゾーンに給気される冷気が増量されるため、サーバの急激な温度上昇によってサーバ室内の温度が大きく上昇することを防ぐことができる。
本発明の第1実施形態によるサーバ室用空調システムの一例を示す図である。 第1実施形態によるサーバ室用空調システムによる還気ゾーンの温度と給気ファンの電力との関係を示す図である。 従来のサーバ室用空調システムによる還気ゾーンの温度と給気ファンの電力との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態によるサーバ室用空調システムの一例を示す図である。 本発明の第3実施形態によるサーバ室用空調システムの一例を示す図である。 本発明の第4実施形態によるサーバ室用空調システムの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態によるサーバ室用空調システムの変形例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるサーバ室用空調システムについて、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態によるサーバ室用空調システム1は、サーバ2を収容したサーバラック3が設置されたサーバ室4を対象とする空調システムである。
サーバ室4は、二重床5となっており、この二重床5の上に複数のサーバラック3が設置されている。
サーバ室4の隣には、空調室6が設置され、空調室6には、サーバ室4の二重床5の内部に冷気A1を供給可能なダウンブロー型空調機7が設置されている。
本実施形態では、サーバラック3は、複数台で4列を形成するように設置されている。ここで、サーバラック3の列をサーバラック列8として以下説明する。
サーバラック列8には、複数のサーバラック3が互いにその側面が当接するように並べられている。このとき1つのサーバラック列8に並べられた複数のサーバラック3は、その前後方向が同じ向きとなっている。また、1つのサーバラック3には、複数のサーバ2が収容されていて、複数のサーバ2も前後方向がサーバラック3の前後方向と同じ向きとなっている。
本実施形態では、4つのサーバラック列8が、互いに所定の間隔をあけて配列されている。
隣り合うサーバラック列8は、前面8aまたは後面8bどうしが対向している。また、配列の両端部に位置するサーバラック列8は、サーバ室4の壁9と所定の間隔があくように設置されている。
そして、前面8aどうしが対向するサーバラック列8の間、および、前面8aがサーバ室4の壁9と対向しているサーバラック列8と壁9との間には、サーバ2を冷却するための冷気A1が通過するコールドアイルとしての給気ゾーン11が形成されている。また、後面8bどうしが対向するサーバラック列8の間には、サーバ2を冷却した後の暖気A2が通過するホットアイルとしての還気ゾーン12が形成されている。
給気ゾーン11は、下方の二重床5にグレーチングなどの孔あきパネル5aが設けられていて、孔あきパネル5aを通して二重床5の内部から給気ゾーン11に冷気A1が供給されている。
還気ゾーン12は、上方の天井13に孔あきパネル13aが設けられていて、孔あきパネル13aを通して還気ゾーン12の暖気A2が天井13裏に排出されている。
天井13裏に排出された暖気A2は、空調室6に移動して、ダウンブロー型空調機7に吸引されるように構成されている。
上述したサーバ室用空調システム1では、ダウンブロー型空調機7から吹き出された冷気A1が、二重床5の内部に供給され、二重床5の孔あきパネル5aを通して床上の給気ゾーン11へ供給される。そして、この冷気A1は、給気ゾーン11からサーバ2の周囲を通過して還気ゾーン12へ移動することにより、サーバ2を冷却している。そして、この冷気A1は、サーバ2の熱を帯びて暖気A2となっている。
そして、還気ゾーン12へ移動した暖気A2は、還気ゾーン12から天井13裏へ排出され、空調室6に移動して、ダウンブロー型空調機7に吸引されている。
また、給気ゾーン11には、給気ゾーン11の空気温度を測定する第1温度センサ15が設けられている。この第1温度センサ15は、ダウンブロー型空調機7を制御する制御部16と接続されている。また、この制御部16は、給気ファン17をインバータ制御している。
なお、第1温度センサ15は、給気ゾーン11の上部側の空気温度を測定できるように、給気ゾーン11の上部側に設置されていることが好ましいが、第1温度センサ15の設置高さは任意に設定されてよい。また、第1温度センサ15の幅方向や奥行き方向の位置も任意に設定されてよい。
そして、制御部16は、第1温度センサ15で検知された温度を基にダウンブロー型空調機7の給気ファン17を制御し、ダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1の量を調整している。
実際には、制御部16は、給気ゾーン11の温度が上昇すると、ダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を給気ゾーン11の温度上昇に対応して徐々に増量させ、給気ゾーン11の温度が下降すると、ダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を徐々に減量させている。
また、各サーバ2には、その消費電力を測定可能な消費電力センサ(検知部)18が設けられている。そして、この消費電力センサ18は、各サーバ2の消費電力の変動値を測定することができる。
この消費電力センサ18は、制御部16と接続されている。そして、サーバ2の消費電力が増加して、消費電力センサ18によって測定されたサーバ2の消費電力が所定値を超えたとき、あるいは、消費電力センサ18によって測定された所定時間内におけるサーバ2の消費電力の変動値(変動幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されている。
そして、消費電力センサ18からこの信号を受けた制御部16は、ダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させるように、給気ファン17を制御するように構成されている。
なお、制御部16は、消費電力センサ18から信号を受けたときには、第1温度センサ15の情報よりもこの信号を優先して制御を行い、消費電力センサ18からの信号がない場合は、第1温度センサ15の情報を基に給気ファン17の制御を行うように構成されている。
次に、上述したサーバ室用空調システム1の効果について図面を用いて説明する。
第1実施形態によるサーバ室用空調システム1によれば、サーバ2の消費電力の変動値を測定する消費電力センサ18を備えていることにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じたときに、このサーバ2の急激な負荷変動をすぐに検知することができる。
そして、サーバ2の消費電力が増加して、消費電力センサ18で測定されたサーバ2の消費電力が所定値を超えたとき、あるいは、消費電力センサ18で測定された所定時間内におけるサーバ2の消費電力の変動値(上昇幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されていることにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じてから給気ゾーン11に給気される冷気A1が増量されるまでの時間を短縮することができる。
これにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じたことによって、還気ゾーン12の温度が大きく上昇することがないため、サーバ室4内の温度上昇を防ぐことができる。
ここで、消費電力センサ18で測定された消費電力に応じて給気ファン17の制御を行う第1実施形態によるサーバ室用空調システム1と、第1温度センサ15で測定された温度変化に応じて給気ファン17を制御する従来のサーバ室用空調システムを比較する実験を行った。
この実験では、サーバ室4には、サーバラック3が6台で構成された2つのサーバラック列8が給気ゾーン11を挟んで互いの前面を向かい合わせるように設置され、各サーバラック列8の後方に還気ゾーン12が形成されている。
そして、サーバ2の消費電力を急激に変化させ、このときの給気ファン17の電力と還気ゾーン12の温度変化とを測定した。この実験では、サーバラック列8に設置されたサーバ2の消費電力の合計を、21kWから30kWに一気に変化させた。
第1実施形態によるサーバ室用空調システム1では、各サーバラック列8における負荷(消費電力)の最大値を60kWとし、この最大値に達したときに給気ファン17が100%運転するように、負荷と給気ファン17の回転数とが比例するような制御を行った。
一方、従来のサーバ室用空調システムでは、第1温度センサ15によって測定される給気ゾーン11の温度が、26℃となるように給気ファン17の回転数の制御を行った。
図2に、第1実施形態によるサーバ室用空調システム1の給気ファン17の消費電力の変化と、還気ゾーン12の温度変化とを示し、図3に、従来のサーバ室用空調システムの給気ファン17の消費電力の変化と、還気ゾーン12の温度変化とを示す。このとき、給気ファン17の消費電力が増えることにより、給気ファン17の回転数が増え、給気ゾーン11へ供給される冷気A1が増量されている。
図2より、第1実施形態によるサーバ室用空調システム1では、サーバ2の消費電力が21kWから30kWに変化したときに、給気ファン17の消費電力が一気に増大したことがわかる。
一方、図3より、従来のサーバ室用空調システムでは、サーバ2の消費電力が急激に変化した後も、徐々に給気ファン17の消費電力が増加していくことがわかる。
そして、第1実施形態によるサーバ室用空調システム1では、従来のサーバ室用空調システムよりも、サーバ2の消費電力が急激に変化した後の給気ゾーン11に供給される冷気A1の量が多いため、給気ゾーン11の温度上昇が少ないことがわかる。
この実験から、給気ゾーン11の温度に応じて給気ファン17の制御を行う従来のサーバー室用空調システムよりも、サーバ2の消費電力の変動値に応じて給気ファン17の制御を行う第1実施形態によるサーバー室用空調システムの方が、サーバ2の負荷が急激に上昇したときの給気ゾーン11の温度上昇を少なくすることができ、サーバ室4の温度を最適に保つことができることがわかる。
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態によるサーバ室用空調システム21では、第1実施形態のサーバ室用空調システム1の消費電力センサ18(図1参照)に代わって、還気ゾーン12の温度を測定する第2温度センサ22が設けられている。この第2温度センサ22は、所定時間内における還気ゾーン12の温度の変動値を測定することができる。
なお、本実施形態では、図に示すように、第2温度センサ22は、還気ゾーン12の高さ方向の中間部に設置されているが、第2温度センサ22の設置位置は任意に設定されてよい。
そして、この第2温度センサ22は、消費電力センサ18と同様に、ダウンブロー型空調機7を制御する制御部16と接続されている。そして、還気ゾーン12の温度が上昇して、第2温度センサ22で測定された還気ゾーン12の温度が所定値を超えたとき、あるいは、第2温度センサ22で測定された所定時間内における還気ゾーン12の温度の変動値(上昇幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されている。
第2実施形態では、サーバ2の急激な負荷変動を、還気ゾーン12の温度の変動値から検知している。
第2実施形態によるサーバ室用空調システム21によれば、還気ゾーン12の温度を測定する第2温度センサ22が設けられていることにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じたときに、このサーバ2の急激な負荷変動をすぐに検知することができるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
図5に示すように、第3実施形態によるサーバ室用空調システム31では、第1実施形態のサーバ室用空調システム1の消費電力センサ18(図1参照)に代わって、給気ゾーン11内に高さ方向へ所定の間隔をあけて設けられた複数の温度センサ32を有する第3温度センサ部33を備えている。
この第3温度センサ部33は、複数の温度センサ32から給気ゾーン11の高さ方向の温度差の変動値を測定することができる。
なお、本実施形態では、図に示すように、複数の温度センサ32は高さ方向へ等間隔あけるように設置されているが、温度センサ32の高さ方向の間隔はそれぞれ異なっていてもよい。
また、この第3温度センサ部33は、消費電力センサ18と同様に、ダウンブロー型空調機7を制御する制御部16と接続されている。
そして、給気ゾーン11の温度が上昇して、第3温度センサ部33で測定された給気ゾーン11の高さ方向の温度差が所定値を超えたとき、あるいは、第3温度センサ部33で測定された所定時間内における給気ゾーン11の高さ方向の温度差の変動値(上昇幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されている。
第3実施形態では、サーバ2の急激な負荷変動を、給気ゾーン11の高さ方向の温度差の変動値から検知している。
第3実施形態によるサーバ室用空調システム31によれば、給気ゾーン11の高さ方向の温度差の変動値を測定する第3温度センサ部33が設けられていることにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じたときに、このサーバ2の急激な負荷変動をすぐに検知することができるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
図6に示すように、第4実施形態によるサーバ室用空調システム41では、サーバラック3上方の給気ゾーン11と還気ゾーン12とは、仕切り部材42で分離されている。
そして、第4実施形態によるサーバ室用空調システム41は、第1実施形態のサーバ室用空調システム1の消費電力センサ18(図1参照)に代わって、給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧の変動値からサーバ2の負荷変動値を測定する差圧センサ部43を備えている。
また、この差圧センサ部43は、消費電力センサ18と同様に、ダウンブロー型空調機7を制御する制御部16と接続されている。
そして、給気ゾーン11の空気圧が還気ゾーン12の空気圧よりも小さくなって、差圧センサ部43で測定された給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧が所定値を超えたとき、あるいは、差圧センサ部43で測定された所定時間内における給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧の変動値(上昇幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気に増量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されている。
また、給気ゾーン11の空気圧が還気ゾーン12の空気圧よりも大きくなって、差圧センサ部43で測定された給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧が所定値を超えたとき、あるいは、差圧センサ部43で測定された所定時間内における給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧の変動値(上昇幅)が所定値を超えたときは、制御部16がダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1を所定量まで一気にあるいは徐々に減量させる信号をダウンブロー型空調機7へ送るように構成されている。
第4実施形態では、サーバ2の急激な負荷変動を、給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧の変動値から検知している。
第4実施形態によるサーバ室用空調システム41によれば、給気ゾーン11と還気ゾーン12との差圧の変動値を測定する差圧センサ部43が設けられていることにより、サーバ2に急激な負荷変動が生じたときに、このサーバ2の急激な負荷変動をすぐに検知することができるため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
以上、本発明によるサーバ室用空調システムの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、サーバラック3は、複数のサーバラック列8を構成するようにレイアウトされているが、給気ゾーン11および還気ゾーン12が設けられていれば、これ以外の形態にレイアウトされていてもよい。
また、上述した第1実施形態乃至第4実施形態のサーバ室用空調システム1,21,31,41は、いずれか2つ以上を組み合わされたサーバ室用空調システムを構成してもよい。
また、第1実施形態では、サーバ2の消費電力を測定し、サーバ2の消費電力の変動値を消費電力センサ18が検知しているが、消費電力センサ18に代わってサーバ2の使用電流の変動値を検知する電流センサを設置し、サーバ2の消費電力に代わって、サーバ2の電流を測定して、この電流の変動値からサーバ2の負荷変動を検知してもよい。
また、上述した第1実施形態では、サーバ室4の隣に空調室6が設置されているが、図7に示すサーバ室用空調システム51のように、サーバ室4を二重床とせずに、サーバ室4の下方に空調室52を設置する構成としてもよい。
この場合、還気ゾーン12の上部が塞ぎ部材54で塞がれていて、給気ゾーン11と還気ゾーン12とが区画されている。なお、給気ゾーン11と還気ゾーン12との区画は、塞ぎ部材54の設置に代わって、天井垂れ壁の設置など他の方法で行ってもよい。
そして、給気ゾーン11および還気ゾーン12の下方の床55には、グレーチングなどの孔あきパネル5aが設置されている。また、空調室52には、孔あきパネル5aの孔部を介して給気ゾーン11に通じる給気チャンバ11aが区画形成されるとともに、給気チャンバ11aの周囲に孔あきパネル5aの孔部を介して還気ゾーン12に通じる還気チャンバ12aが形成され、給気チャンバ11aと還気チャンバ12aとの間にユニット型空調機53が設置されている。
これにより、ユニット型空調機53から吹き出された冷気A1は、給気チャンバ11aおよび孔あきパネル5aを通して給気ゾーン11に供給され、サーバラック3を通過することで暖気A2となって還気ゾーン12に移動し、還気ゾーン12の暖気A2は、孔あきパネル5aおよび還気チャンバ12aを通してユニット型空調機53に吸引され、循環することになる。
なお、図7では、消費電力センサ18が設けられているが、消費電力センサ18に代わって、または消費電力センサ18と併せて、第2温度センサ22(図4参照)、第3温度センサ部33(図5参照)、差圧センサ部43(図6参照)のうち1つ以上が設けられていてもよい。
1,21,31,41 サーバ室用空調システム
2 サーバ
3 サーバラック
4 サーバ室
6 空調室
7 ダウンブロー型空調機(空調機)
11 給気ゾーン
12 還気ゾーン
16 制御部
17 給気ファン
18 消費電力センサ(検知部)
22 第2温度センサ(検知部)
32 温度センサ
33 第3温度センサ部(検知部)
42 仕切り部材
43 差圧センサ部
A1 冷気
A2 暖気
また、給気ゾーン11には、給気ゾーン11の空気温度を測定する第1温度センサ15が設けられている。この第1温度センサ15は、ダウンブロー型空調機7を制御する制御部16と接続されている。また、この制御部16は、給気ファン17をインバータ制御している。
なお、第1温度センサ15は、給気ゾーン11の上部側の空気温度を測定できるように、給気ゾーン11の上部側に設置されていることが好ましいが、第1温度センサ15の設置高さは任意に設定されてよい。また、第1温度センサ15の幅方向や奥行き方向の位置も任意に設定されてよい。
そして、制御部16は、第1温度センサ15で検知された温度を基にダウンブロー型空調機7の給気ファン17を制御し、ダウンブロー型空調機7から吹き出される冷気A1の量を調整している。
なお、制御部16は、インバータ制御以外の、例えば台数制御などで給気ファン17を制御してもよい。

Claims (7)

  1. サーバを収容した複数のサーバラックが設置されたサーバ室を空調機によって空調するサーバ室用空調システムであって、
    前記サーバ室は、
    前記空調機から冷気が給気され通過する給気ゾーンと、
    前記サーバラックを通過した前記冷気が通過する還気ゾーンと、が区画され、
    前記サーバの負荷変動値を検知する検知部を備え、
    前記空調機を制御する制御部は、前記検知部において前記サーバの負荷が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内における前記サーバの負荷変動値が所定値を超えたと判断したときに、前記給気ゾーンに給気する前記冷気を増量または減量するように構成されていることを特徴とするサーバ室用空調システム。
  2. 前記検知部は、前記サーバの消費電力または電流の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知することを特徴とする請求項1に記載のサーバ室用空調システム。
  3. 前記検知部は、前記還気ゾーンの温度の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知することを特徴とする請求項1に記載のサーバ室用空調システム。
  4. 前記検知部は、前記給気ゾーン内に高さ方向へ所定の間隔をあけて設けられた複数の温度センサを備え、前記高さ方向の温度差の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知することを特徴とする請求項1に記載のサーバ室用空調システム。
  5. 前記給気ゾーンと前記還気ゾーンとは、仕切り部材にて分離されていて、
    前記検知部は、前記給気ゾーンと前記還気ゾーンとの差圧の変動値から前記サーバの負荷変動値を検知することを特徴とする請求項1に記載のサーバ室用空調システム。
  6. 前記制御部は、前記空調機の給気ファンをインバータ制御していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサーバ室用空調システム。
  7. 前記制御部は、前記給気ゾーン内の温度に応じて前記空調機を制御していて、前記検知部において前記サーバの負荷が所定値を超えたと判断したとき、または、所定時間内における前記サーバの負荷変動値が所定値を超えたと判断したときに、前記給気ゾーンに給気する前記冷気を増量または減量するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のサーバ室用空調システム。
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