JP5535872B2 - データセンタ又は計算機システム - Google Patents

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Description

本発明は、サーバ、記憶装置、ネットワーク機器等のIT機器を搭載した多数のラックと、ラック内のIT機器を冷却するための空調機と、を備えたデータセンタ又は計算機システムに係わり、特に、空調機の吐出空気温度を上げることを可能とする省エネ技術に関するものである。
IT機器を搭載したラックを多数設置した計算機システムまたはデータセンタでは、IT機器から発する熱を空調機の冷風により、除熱している。また、現状の計算機システムまたはデータセンタではラック上部に取り付けたセンサで空気温度をモニタし、モニタした複数の地点の温度の最大値が規定温度以下になるように、空調機の吐出空気温度を調整している。しかし、ラック間またはラックの高さ方向の上下間では、ラックからの排気が吸気部へ廻り込むことにより、吸気温度に差がでてくる。そのため、吸気温度が最大となるラック以外でのラックでは、温度の低い空気が空調機から無駄に供給されることになり、必要以上に空調機電力を消費することになる。そこで、空調機の消費電力を低減するために、ラック間またはラックの高さ方向の吸気温度を均一化し、空調機からの吐出空気温度を上げることが必要となる。
また、計算機システムまたはデータセンタのIT機器は、計算又は処理負荷が時間とともに変動し、それに対応してIT機器からの排熱の量も時間的に変化する。それに伴い、ラック間またはラックの高さ方向で吸気温度が時間的に変化する。したがって、空調機の吐出空気温度による消費電力の増加により、空調機の消費電力は増大し、空調機電力の低減が課題となっている。
そこで、空調機電力の低減のために外気導入を行い、空調機の稼働時間を少なくして省電力化をする方式が導入されつつある。しかし、冬場の温度の低い外気は湿度も低く、サーバをはじめとするIT機器への流入空気の環境湿度を満足せず、そのまま外気を導入した場合には、静電気が発生し、IT機器の故障、破損を招くこともあり得る。そのため、外気の温度の低い空気を導入したにも関わらず、空調機を稼働させ、加熱加湿するので、空調機の電力を削減できない場合もある。
ここで、計算機システムまたはデータセンタに関連する温度制御についての従来技術の文献例をみると、次のような特許文献を挙げることができる。すなわち、複数の温度センサの計測結果から、室内の温度分布を求めているものが、特許文献1に開示されている。また、計算機システムまたはデータセンタではないが、赤外線センサを利用して室内の温度分布を求めているものが、特許文献2に開示されている。
さらに、ラックの上段側排気に下段側排気を混合し、混合して温度が下がった排気を吸気側へ送っているものが、特許文献3に開示されている。また、排気側でなく、吸気側にルーバがあり、給気排気の温度によりルーバの開閉を制御しているものが、特許文献4に開示されている。また、ブロワの排気側にダンパがあり、ブロワ故障時に排気が吸気側に逆流しないように故障したブロワのダンパを強制的に閉じているものが、特許文献5に開示されている。
特開2000−283526号公報 特開平05−312381号公報 米国特許第7349209号明細書 特開2009−123887号公報 米国特許第7416481号明細書
サーバ、記憶装置、ネットワーク機器等のIT機器を搭載したラックを多数設置したデータセンタまたは計算機システムでは、IT機器のみならず、空調機の電力を削減し、データセンタまたは計算機システム全体の省エネ化が叫ばれている。すなわち、発熱したIT機器を冷却する際に、ラック上部に取り付けた温度センサで空気温度をモニタし、モニタした複数の地点の温度の最大値が規定温度以下になるようにする従来通りの空調のやり方では大幅な省エネは図れない。その理由は、吸気温度が最大となるラック以外では、温度の低い空気を無駄に供給することになり、必要以上に空調機電力を消費することになるためである。そこで、ラック間またはラックの高さ方向で吸気温度に差を生じにくくする必要がある。
冷却を必要とする室内の温度を速やかにかつ効果的に制御する方法が従来から検討されている。上記の背景技術欄で挙げた特許文献1に記載されている方法は、シミュレーションを用いて室内の温度分布を予測し、複数の温度センサの計測結果から、室内の温度分布を求めている。しかし、特許文献1に記載の技術においては、所定の温度範囲内での判定を行い、床にはめ込まれたファンの風量及び風向きを制御するため、ラック高さ方向での吸気温度の分布形成が生じることがあり、この吸気温度の分布に対する課題に関しては何ら配慮されていない。
また、データセンタまたは計算機システムではないが、室内の空気温度を推定し、室内の空気温度分布を均一にする方法が従来から検討されている。上記の背景技術欄で挙げた特許文献2に記載されている方法は、駆動機構を介して天井に取り付けられた赤外線センサを利用して室内の温度分布を求めている。しかし、特許文献2に記載の技術においては、床下から吹き出す空気の風向き、温度を制御しているため、特許文献1と同様、ラック高さ方向での吸気温度の分布形成が生じることがあり、この吸気温度の分布に対する課題に関しては何ら配慮されていない。
また、吸気と排気を混合させることで吸気温度を均一にする方法が従来から検討されている。上記の背景技術欄で挙げた特許文献3に記載されている方法は、ラックの上段側からの排気に下段側からの排気を混合させ、温度の下がった排気を吸気側へ送っている。しかし、特許文献3に記載の技術においては、吸気温度は均一になるものの、ラック内での循環流があるため、吸気温度が時間とともに徐々に増加することが考えられるため、IT機器の吸気温度が仕様温度を超過する課題を生じ得るが、この課題に関しては何ら配慮されていない。
また、ルーバの開閉により、収納された電子機器を推奨温度以下に保つ方法が従来から検討されている。上記の背景技術欄で挙げた特許文献4に記載されている方法は、IT機器の排気側でなくて吸気側にルーバがあるものであり、給気及び排気の温度により吸気側に設けたルーバの開閉を制御している。しかし、特許文献4に記載の技術においては、吸気側に可動式ルーバを設けているため、排気側からの廻り込みによる吸気温度が上昇する課題を生じ得るが、この課題に関しては何ら配慮されていない。
また、排気の吸気側への逆流を防止する方法が従来から検討されている。上記の背景技術欄で挙げた特許文献5に記載されている方法は、ブロワの排気側にダンパがあり、ブロワ故障時に排気が吸気側に逆流しないように故障したブロワのダンパを強制的に閉じている。しかし、特許文献5に記載の技術においては、ブロワ故障時の逆流防止として、開閉板を設けたものであり、ブロワ通常動作時には流れに対して流体抵抗となる課題を生じ得るが、この課題に関しては何ら配慮されていない。
本発明の目的は、ラックに搭載された各IT機器の吸気温度が均一となるように、ラック排気側から吸気側への高温空気の廻り込み量を制御することによって、空調機の吐出空気温度を上げて省エネを可能とした、ラックと空調機を備えたデータセンタまたは計算機システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
サーバ、記憶装置、又はネットワーク機器を一例とする複数のIT機器を実装したラックと、前記ラックを冷却するための空調機と、を備えたデータセンタ又は計算機システムにおいて、前記ラックの吸気面の温度分布を計測する赤外線カメラと、前記ラックの排気面に設けたキャッピングダクト又はキャッピングカーテンからなる静的風向調整手段と、を設け、前記赤外線カメラで計測した前記ラック吸気面の温度分布に基づいて各IT機器の吸気温度を演算し、前記演算した吸気温度が各IT機器で均一となるように、静的風向調整手段を調整し、前記調整は、前記キャッピングダクト又はキャッピングカーテンの奥行き方向と高さ方向の寸法を拡大または縮小することで行い、前記空調機は、前記均一となるIT機器の吸気温度に対応した前記空調機の吐出温度又は吐出風量を空調制御する構成とする。
また、前記データセンタ又は計算機システムにおいて、前記赤外線カメラに代えて、前記ラックの吸気面に複数の熱電対を配設し、前記熱電対で前記ラックの吸気面の温度分布を計測する構成とする。
また、前記データセンタ又は計算機システムにおいて、前記空調機は、前記IT機器の負荷変動の時間的予測に対応して前記空調機の吐出温度又は吐出風量を空調制御する構成とする。
本発明によれば、ラックに搭載された各IT機器の吸気温度を均一化するように、ラック排気側から吸気側への空気廻り込み量を制御して、空調機の吐出空気温度を上げることができ、これによって空調機の電力消費を少なく済ませることができる。このため、ラックと空調機を設置したデータセンタまたは計算機システムを省エネとすることができる。
本発明の実施形態に係るデータセンタにおけるIT機器を搭載したラックと空調機と天井面設置の温度センサとの配置構造を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータセンタにおけるIT機器を搭載したラックと空調機とラック吸気面に設置の熱電対との配置構造を示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた静的風向制御手段としてのキャッピングダクトを示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた静的風向制御手段としてのキャッピングカーテンを示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としてのルーバを示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としてのルーバの動作例を示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としての多孔板を示す図である。 本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としての多孔板の動作例を示す図である。
本発明の実施形態に係るデータセンタまたは計算機システム(以下、データセンタと称する)について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデータセンタにおけるIT機器を搭載したラックと空調機と天井面設置の温度センサとの配置構造を示す図である。
図1において、1は空調機、2はIT機器を搭載したラック、3はデータセンタ、4は静的制御部(例えば、図3と図4に示すラックの排気側に設けたキャッピングダクトとキャッピングカーテン等)、5は動的制御部(例えば、図5と図6に示すラックの排気側に設けたルーバ、または図7と図8に示すラックの排気側に設けた多孔板等)、6は空気、7は床下、11は赤外線カメラ(ラックの吸気面の温度分布をモニタするもの)、20は床面通風口、をそれぞれ表す。
図1には、IT機器をそれぞれ内部に搭載した5台のラック2と、1台の空調機1とからなるデータセンタ3の概略構成を示す。ラック2に収容されたIT機器としては、サーバ、ストレージ、ルータ等が挙げられる。データセンタ3の天井には赤外線カメラ11が設置されており、監視用カメラと同様、カメラを回転することで、5台のラック2の吸気面(図1の例ではラックの前面側の面)の温度をモニター(計測)することができる。また、カメラを回転させない場合、広角レンズを用いることで5台のラック2の吸気面の温度を計測することもできる。さらに、ラック2の排気面(図1の例ではラックの背面側の面)には後述する静的制御部4又は動的制御部5が設けられている。
本実施形態の構成例では床が二重の構造になっているが、通常の床構造でも同様な効果が得られる。空調機1の底部から吐き出された空気6は、ラック2の床下7を通り、さらに床面の通風口20を通ってラック2の吸気面(ラックの前面側の面)へ流れ込む。ラック2内のIT機器を通過する段階で、IT機器から生じる熱を空気6へ伝達する。ここで、ラック2に搭載されたIT機器内には不図示の冷却用の内蔵ファンが設けられていて、そのファンがラック2の吸気面から空気6を吸い込み、この空気6がラック2内に搭載されたIT機器等の発熱体からの熱と熱交換して、ラック2の排気面から排出される。その際、内蔵ファンによる吸い込み時に吸気側が負圧になるので、排気側の空気が吸気側に廻り込む現象が生じる。
IT機器を通過後の空気6はIT機器からの放熱で高温となり、ラック2の排気面(ラックの背面側の面)を経て、天井へ伝わり、空調機1の上部の吸気口へ流れ込む。続いて、空調機1で冷媒液や冷水等で空気6の温度を下げ、再び空調機1の底部から空気6を吐出す循環式構造となっている。
ここで、従来技術の場合、ラック2から流出した高温の空気6が、IT機器内に設置されている冷却ファンによる負圧現象のために、ラック2の吸気面側へ戻っていた。特に、IT機器を搭載したラック2の上方側で吸気面側への戻りの傾向が強い。このため、ラック2の吸気面側の空気温度が高温となり、この高温の空気温度を下げるために、空調機1の吐出空気温度を下げており、空調機1の消費電力が増大することになった。さらに、ラック2内のIT機器は計算負荷又は処理負荷が時間的に変化しているため、排気面側からの空気6に温度変化があり、その廻り込みによる吸気温度の変化も生じる。
そこで、本実施形態では、ラック吸気側で時間的に変化する吸気温度をリアルタイムに計測できように、赤外線カメラ11を例えばデータセンタ3の天井面に設けて、測定した吸気温度分布の結果に基づいて、ラックの排気面側に設置した、後述するキャッピングダクト(ラック2から流出した空気流路を誘導すべく空気通路を形成する薄板状の四辺形状からなるもの)等の静的制御部4、またはルーバ等の動的制御部8を調整、または制御する構成としている。
すなわち、赤外線カメラ11でラック2の前面側の吸気温度を測定し、ラック2内に搭載されたIT機器の吸気温度を見積もり(演算し)、見積もられた吸気温度が均一になるように、後述する図3と図4に示すように静的制御部4の制御をしたり、また、後述する図5と図6に示すようには動的制御部5の制御をしたりする。ここで、IT機器の動作許容温度が例えば15〜35℃とすると、すべてのラック2内のIT機器の吸気温度が35℃を超えない適宜の温度で均一となるように、静的制御又は動的制御するのが本実施形態の特徴である。その際、IT機器はラックの前面側にすべてが配置されているとは限らず、後面側又は中央側に配置されている場合もあり、赤外線カメラ11によるラック前面側の測定吸気温度とその配置状況とを勘案して静的制御又は動的制御することとなる。
なお、赤外線カメラで計測したラック前面側の吸気温度を基にしてラック内に搭載されたIT機器の吸気温度を見積もり(演算)する制御部は、不図示ではあるが当然に必要であり、IT機器の吸気温度を均一にするように動的制御部5を制御する制御手段も不図示ではあるが必要である。さらに、図3と図4で後述する静的制御部4におけるキャッピングダクト又はキャッピングカーテンのサイズを決定し表示する決定表示手段も不図示ではあるが必要である。
静的制御部4の制御又は動的制御部5の制御により、IT機器の吸気温度を均一にし、最高となる吸気温度を下げることができる。そうすると、最高となる吸気温度を基に空調機の吐出温度(吐出風量でもよい)を制御している空調機1は、その温度制御において吐出空気温度を上げることができる。なお、説明は省略するが、一般的に、空調機1の吐出空気温度を1℃上昇させることで、空調機1の消費電力を2.5%低減することができる。
次に、本発明の実施形態に係るデータセンタの他の構成例について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施形態に係るデータセンタにおけるIT機器を搭載したラックと空調機とラック吸気面に設置の熱電対との配置構造を示す図である。
図2に示す構成例が、図1の構成と異なる点は、ラック2の吸気温度を計測する方法として、図1に示す天井に取り付けた赤外線カメラ11ではなく、吸気面近傍に多点の熱電対19を取り付けた構成である。図2によると、ラック2の吸気面側に描かれた縦線と横線の交点に熱電対19接点を配置している。熱電対19の設置間隔は、IT機器の最小搭載間隔であるU(≒44.5mm)単位(高さ単位)である(IT機器はU単位の高さで実装される)。熱電対19の設置の幅方向は図2では5分割しているが、最小でも右端、中間、左端の3分割は必要である。
多点の熱電対19を用いて、ラック2内に搭載されたIT機器の吸気温度を見積もり(演算し)、この吸気温度が均一になるように、静的制御部4による制御をしたり、動的制御部5による制御をしたりする。図1の場合と同様に、IT機器の吸気温度を均一にして、最高となる吸気温度を下げることができ、最高となる吸気温度に基づいて吐出温度の制御をする空調機1の吐出空気温度を上げることができて消費電力を低減することができる。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける静的制御部を構成する静的風向制御手段について、図3を参照しながら説明する。図3は本実施形態に関するラックの背面側に設けた静的風向制御手段としてのキャッピングダクトを示す図である。
図3には、IT機器を内部に搭載したラック2背面の上下左右の4辺面がキャッピングダクト9で仕切られた構成を示す。キャッピングダクト9の4辺面の薄板形状によってラック2から送られてきた高温の空気を背後に誘導して、吸気側への廻り込みをなくしている。ここで、キャッピングダクト9は、ラック2の高さ方向と奥行き方向へその寸法を拡大/縮小10できるようになっている。図3の図示例で説明すると、キャッピングダクト9の上辺面がラック2の上辺よりも高く形成された形状となっているが、この形状はラックの天井からの廻り込みを無くするようにするためである。
ラック2内におけるIT機器の設置位置と搭載台数、IT機器の消費電力などを判断基準にして、キャッピングダクト9を高さ及び奥行き方向に予め拡大/縮小させて固定しておくことによって、IT機器で高温となった空気の吸気側への廻り込みを少なくすることができる。この廻り込みを少なくすることにより、IT機器の最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける静的制御部を構成する静的風向制御手段について、図4を参照しながら説明する。図4は本実施形態に関するラックの背面側に設けた静的風向制御手段としてのキャッピングカーテンを示す図である。
図4には、ラック2背面の左右の2面がキャッピングカーテン12により仕切られた構成を示す。ラック2の奥行き方向へその寸法を拡大/縮小10できるようになっている。ファンを内蔵するIT機器の実装位置に対応して、キャッピングカーテン12の左右面のそれぞれの奥行き寸法を予め拡大/縮小させて固定しておく。図3に示すキャッピングダクト9より簡便な構造であり、最低限度で、IT機器内のファンによる排気空気の廻り込みをなくすことができる。これによって、IT機器の最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。図4において、図3と同様に、上下面の奥行き寸法を拡大/縮小してもよく、高さ寸法を拡大/縮小してもよい。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける動的制御部を構成する動的風向制御手段について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としてのルーバを示す図である。
図5には、ルーバ13がラック2の上下高さを一定の高さ15で区分けしたサイズを有し、それぞれが上下方向に対して回転14する構成を示す。一定高さ15は1〜3U(UはIT機器の搭載間隔の単位)の程度である。ルーバ13の回転14する角度によって、ラック2に搭載されたIT機器を通過した後の高温の空気の流れを制御でき、吸気側への廻り込みを抑制できる。図5ではルーバ13の回転角度がラック2高さ方向で同じ角度となっている。これはIT機器の計算負荷又は処理負荷が同じで、比較的に排気空気の温度が低い場合の構成例を示したものである。図5に示す構成例により、IT機器の最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける動的制御部を構成する動的風向制御手段について、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としてのルーバの動作例を示す図である。
図6は図5の場合と異なり、IT機器の計算負荷又は処理負荷が異なり、かつ比較的排気温度が高い場合の構成例である。ラック2内のIT機器から流出した高温の空気がラック2の吸気側へ廻り込まないように、ルーバ13の回転角度を制御し、IT機器の吸気温度が均一になるように調整している。この調整により、IT機器の最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける動的制御部を構成する動的風向制御手段について、図7を参照しながら説明する。図7は本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としての多孔板を示す図である。
図7には、動的風向制御手段として、一定の高さ18で区分けした二枚重ねの多孔板16の一方を左右にスライド17させて通過通気量を制御する構成を示す。ここで、多孔板16の高さ15は1〜3U程度である。二枚重ねの多孔板16の一方をスライド17させ、そのスライド量によって多孔板16の開口面積を調整し、ラック2の排気側を通過する空気の量を制御できる。この通過空気量の制御で、IT機器の吸気側への廻り込み量を加減でき、IT機器の吸気温度を均一にすることができる。
図7では、多孔板16のスライド17の量がラック2のラック高さ方向で同じとなっており、ラック上下方向に多数搭載したIT機器の計算負荷又は処理負荷が同じで、比較的に排気空気の温度が低い場合の構成例を示している。この構成例により、IT機器の吸気側での最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。
次に、本実施形態に係るデータセンタにおける動的制御部を構成する動的風向制御手段について、図8を参照しながら説明する。図8は本実施形態に関するラックの背面側に設けた動的風向制御手段としての多孔板の動作例を示す図である。
図8は図7の場合と異なり、IT機器2の計算負荷又は処理負荷が異なり、かつ比較的排気温度が高い場合の構成例である。ラック2内のIT機器から流出した高温の空気がラック2の吸気側へ廻り込まないように、二枚重ねの一方の多孔板16のスライド量を、ラック2の高さ方向に配置した多孔板毎に適宜に制御し、多孔板16の開口面積を調整している。図8の図示例では、上から3つ目の多孔板16は、二枚のそれぞれの多孔板の開口同士がぴったり重なり合って二枚重ね多孔板の開口が最大となった場合であり、上から6つ目は、それぞれの多孔板の開口位置がずれて、二枚重ね多孔板には開口を無くした場合である。二枚重ね多孔板16の開口面積を調整することで、上述したように畢竟、IT機器の吸気温度が均一になるように調整している。図8に示す構成例により、IT機器の最高となる吸気温度を下げることができ、空調機1の吐出空気温度を上げることができる。
以上説明した本発明の実施形態では、IT機器のラックにおける設置位置の差異(例えば、ラックの上方配置)によって、ファンによる廻り込み現象で一部のIT機器の吸気温度に差異が生じていたことを解決しようとするものであるが、IT機器のそれぞれで吸気温度に変化が生じるのは、IT機器のそれぞれの設置位置の差異ばかりではなくて、IT機器の計算負荷又は処理負荷の時間的変化にも前述したように起因する。
例えば、IT機器の時間経過による負荷変動予測(1日の動作で日中は負荷が大であり夜間は負荷が僅少となる)が可能である場合には、リアルタイムでのラック前面側の温度計測の見積もりに基づいたIT機器吸気温度の均一化制御に加えて、当該負荷変動の時間的予測に対応して空調機の吐出温度又は吐出風量を変化させるように制御しても良く、当該制御によれば、ラック前面側の温度計測の見積もりに基づいた制御において発生し得る時間遅れを解消できる。ここで、前記見積もりに基づいた空調制御と前記時間的予測に基づいた空調制御の組み合わせは、周知の従来技術を適宜に適用すればよい。
1 空調機
2 IT機器
3 データセンタ
4 静的制御
5 動的制御
6 空気
7 床下
8 静的風向制御手段
9 キャッピングダクト
10 寸法の拡大/縮小
11 赤外線カメラ
12 キャッピングカーテン
13 ルーバ
14 回転
15 一定高さ
16 多孔板
17 スライド
18 一定高さ
19 熱電対
20 床面通風口

Claims (3)

  1. サーバ、記憶装置、又はネットワーク機器を一例とする複数のIT機器を実装したラックと、前記ラックを冷却するための空調機と、を備えたデータセンタにおいて、
    前記ラックの吸気面の温度分布を計測する赤外線カメラと、前記ラックの排気面に設けたキャッピングダクト又はキャッピングカーテンからなる静的風向調整手段と、を設け、
    前記赤外線カメラで計測した前記ラック吸気面の温度分布に基づいて各IT機器の吸気温度を演算し、前記演算した吸気温度が各IT機器で均一となるように、静的風向調整手段を調整し、
    前記調整は、前記キャッピングダクト又はキャッピングカーテンの奥行き方向と高さ方向の寸法を拡大または縮小することで行い、
    前記空調機は、前記均一となるIT機器の吸気温度に対応した前記空調機の吐出温度又は吐出風量を空調制御する
    ことを特徴とするデータセンタ。
  2. 請求項において、
    前記赤外線カメラに代えて、前記ラックの吸気面に複数の熱電対を配設し、前記熱電対で前記ラックの吸気面の温度分布を計測することを特徴とするデータセンタ。
  3. 請求項において、
    前記空調機は、前記IT機器の負荷変動の時間的予測に対応して前記空調機の吐出温度又は吐出風量を空調制御することを特徴とするデータセンタ。
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