JP6103926B2 - 空調機運転制御装置および方法 - Google Patents

空調機運転制御装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、サーバを収納した複数のサーバラックとこのサーバラックを冷却する複数の空調機とが配置されたサーバルームやデータセンタにおいて、各々のサーバに不足なく気流を供給できるように床吹出口の圧力を制御する空調機運転制御装置および方法に関するものである。
CRAC(Computer Room Air Conditioner)は、多数のサーバラックが設置されたサーバルームまたはデータセンタに設置される高顕熱型パッケージ空調機である。サーバルーム内はCRACによって空気分散を行い、過度に空気の動きがあるエリアやホットスポット(熱溜まり)のエリアをなくす必要がある。また、サーバルームでは機器から出る一定の熱負荷を基準にして、最善のレイアウトでCRACを設置する。サーバラックからの暖気はサーバルームの天井裏の排気プレナム(天井裏空間)に排出される。CRACは、この暖気(還気)を上部から吸い込み、吸い込んだ空気を冷却する。CRACによって冷却された冷気(給気)は、サーバルームの床下の給気プレナム(床下空間)に排出され、給気プレナムからサーバルームに吹き出すようになっている。CRACは、給気温度が一定になるように、あるいは還気温度が一定になるように制御を行っている(例えば特許文献1参照)。
従来の制御では、温度設定値が固定のため、空調負荷に応じた適切な設定値となっていないときは、安全を顧慮した冷やし過ぎの状態となり、CRACのエネルギー消費効率(COP)が悪くなるという問題点があった。また、従来の制御では、時間的・場所的に変動する空調負荷に追従する機能がないため、時間的・場所的に温熱環境が変わってしまい、熱溜まり等が生じ、サーバ機器の寿命を縮めてしまう恐れがあった。
そこで、空調負荷をゾーン毎に算出し、この空調負荷に基づいて各空調機の還気温度設定値を算出して各空調機を制御する技術が提案されている(特許文献2参照)。この特許文献2に開示された技術によれば、冷し過ぎの状態を抑えることができ、各空調機のエネルギー消費効率を向上させることができる。また、空調負荷の変化に対応することができる。
特開2009−140421号公報 特開2012−159213号公報
以上のように、特許文献1に開示された従来の技術では、空調機のエネルギー消費効率が悪いという問題点があり、さらに空調負荷の変化に対応することができないという問題点があった。
一方、特許文献2に開示された従来の技術では、これらの問題点を解決することができる。しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示された技術では、給気温度が一定になるように、あるいは還気温度が一定になるように空調機を個別に制御しているだけなので、吹出圧力の分布状況により、冷熱(気流)が個々のサーバに対し供給されていない可能性があり、サーバ機器の寿命を縮めてしまう恐れがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、エネルギー消費量を低減することができると同時に、個々のサーバに不足なく気流を供給することができる空調機運転制御装置および方法を提供することを目的とする。
本発明は、サーバを収納した複数のサーバラックとこのサーバラックを冷却する複数の空調機とが配置されたサーバルームにおける空調機運転制御装置であって、サーバルームの全ての床吹出口の圧力計から床吹出口給気圧力計測値を取得する床吹出口給気圧力取得手段と、全てのサーバラックの電力計からサーバラックの消費電力計測値を取得する消費電力取得手段と、各サーバラックの消費電力計測値からそれぞれ対応する床吹出口の床吹出口給気圧力目標値を算出する床吹出口給気圧力算出手段と、各サーバラックの消費電力計測値に基づいて、各空調機が冷却を担当する、サーバルームの分割領域であるゾーンを空調機毎に定義するゾーン定義手段と、前記床吹出口給気圧力計測値とこれに対応する前記床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口の床吹出口給気圧力計測値をそのゾーンに対応する空調機の制御量とし、この制御量と当該床吹出口の床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差に基づいて空調機のファンインバータ出力値をゾーン毎に算出する空調機ファン制御手段と、全てのサーバラックの温度センサからラック上面温度計測値を取得するラック上面温度取得手段と、前記ラック上面温度計測値と所定のラック上面温度目標値との温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じて対応するゾーンの前記ファンインバータ出力値を補正するインバータ出力補正手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、サーバを収納した複数のサーバラックとこのサーバラックを冷却する複数の空調機とが配置されたサーバルームにおける空調機運転制御方法であって、サーバルームの全ての床吹出口の圧力計から床吹出口給気圧力計測値を取得する床吹出口給気圧力取得ステップと、全てのサーバラックの電力計からサーバラックの消費電力計測値を取得する消費電力取得ステップと、各サーバラックの消費電力計測値からそれぞれ対応する床吹出口の床吹出口給気圧力目標値を算出する床吹出口給気圧力算出ステップと、各サーバラックの消費電力計測値に基づいて、各空調機が冷却を担当する、サーバルームの分割領域であるゾーンを空調機毎に定義するゾーン定義ステップと、前記床吹出口給気圧力計測値とこれに対応する前記床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口の床吹出口給気圧力計測値をそのゾーンに対応する空調機の制御量とし、この制御量と当該床吹出口の床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差に基づいて空調機のファンインバータ出力値をゾーン毎に算出する空調機ファン制御ステップと、全てのサーバラックの温度センサからラック上面温度計測値を取得するラック上面温度取得ステップと、前記ラック上面温度計測値と所定のラック上面温度目標値との温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じて対応するゾーンの前記ファンインバータ出力値を補正するインバータ出力補正ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、各サーバラックの消費電力計測値からそれぞれ対応する床吹出口の床吹出口給気圧力目標値を算出し、各サーバラックの消費電力計測値に基づいてゾーンを空調機毎に定義し、床吹出口給気圧力計測値とこれに対応する床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口の床吹出口給気圧力計測値をそのゾーンに対応する空調機の制御量とするようにしたので、個々のサーバに不足なく気流を供給することができると同時に、各床吹出口で給気圧力が必要最低限となる制御、すなわち搬送動力が必要最低限となる制御を実現することができ、エネルギー消費量を低減することができる。また、本発明では、床吹出口給気圧力目標値をサーバラックの消費電力計測値に基づいて決めるので、空調負荷の変動に対応した制御を実現することができる。
また、本発明では、ラック上面温度計測値と所定のラック上面温度目標値との温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じてファンインバータ出力値を補正するようにしたので、全てのサーバラックの空気取入口付近の温度がラック上面温度目標値程度になるようにすることができ、適正な温熱環境になるようにすることができる。
本発明の実施の形態に係るサーバルームの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るサーバルームの構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る空調機運転制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空調機運転制御装置の動作を示すフローチャートである。
本発明では、複数の床吹出口のうち、最も圧力の低い床吹出口の圧力を適正値に制御することで、全ての床吹出口で必要な気流を確保する。また、本発明では、床吹出口の適正な圧力を、空調負荷によって決める。具体的には、空調負荷として全てのラックの電力量を計測し、その電力量を基に床吹出口の適正圧力を決定する。また、本発明では、ラックの電力量の集計結果から、空調機ごとに処理する範囲であるゾーンを決定する。さらに、本発明では、ラック上部の空気温度を計測することで、圧力制御出力に補正をかけ、過冷却を防止する。
本発明では、空調機の温度設定が適正であること(床吹出口の圧力が適正のとき、ラック吸込温度が例えば27℃となるような温度設定であること)を前提にしている。また、本発明では、空調機の搬送がインバータにより操作可能であることを前提にしている。また、本発明では、ラックの消費電力が分かれば、対応する床吹出口の適正圧力が相関式により分かることを前提にしている。さらに、本発明では、空調機のファン容量が十分に大きいことを前提にしている。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るサーバルームの構成を示す平面図、図2はサーバルームを横から見た側面図である。サーバルーム1内には、複数のサーバラック2と、複数の空調機3とが設置されている。前述のとおり、各サーバラック2の背面から排出される暖気は、サーバルーム1の天井裏の空間である排気プレナム12に排出される。各空調機3は、この暖気(還気RA)を上部から吸い込み、吸い込んだ空気を冷却する。空調機3のファン30は、冷却された冷気(給気SA)をサーバルーム1の床下の空間である給気プレナム13に送り出す。給気SAは、サーバルーム1の床吹出口10からサーバルーム1に吹き出し、各サーバラック2の前面からサーバラック2内に吸い込まれるようになっている。
全ての床吹出口10には、それぞれ床吹出口10の給気SAの圧力PVを計測する圧力計11が設けられている。また、全てのサーバラック2には、それぞれサーバラック2の消費電力(サーバラック2に収納された機器の消費電力)を計測する電力計20が設けられている。また、全てのサーバラック2には、それぞれサーバラック2の空気取入側(図2の例では前面)の上面温度を計測する温度センサ21が設けられている。
次に、複数の空調機3を制御する空調機運転制御装置4について説明する。図3は空調機運転制御装置4の構成を示すブロック図である。空調機運転制御装置4は、全ての床吹出口10の圧力計11から床吹出口給気圧力計測値PVを取得する床吹出口給気圧力取得部40と、全てのサーバラック2の電力計20から消費電力計測値Wを取得する消費電力取得部41と、全てのサーバラック2の温度センサ21からラック上面温度計測値Tを取得するラック上面温度取得部42と、各サーバラック2の消費電力計測値Wからそれぞれ対応する床吹出口10の床吹出口給気圧力目標値SPを算出する床吹出口給気圧力算出部43と、各サーバラック2の消費電力計測値Wに基づいて、各空調機3が冷却を担当する、サーバルーム1の分割領域であるゾーンを定義するゾーン定義部44と、各空調機3のファン回転数を調整するファンインバータ出力値を算出する空調機ファン制御部45と、ラック上面温度計測値Tと所定のラック上面温度目標値TSPとの温度偏差に応じてファンインバータ出力値を補正するインバータ出力補正部46とを備えている。
図4は空調機運転制御装置4の動作を示すフローチャートである。床吹出口給気圧力取得部40は、全ての床吹出口10の圧力計11から床吹出口給気圧力計測値PVを取得する(図4ステップS1)。
消費電力取得部41は、全てのサーバラック2の電力計20からサーバラック2の消費電力計測値Wを取得する(図4ステップS2)。
ラック上面温度取得部42は、全てのサーバラック2の温度センサ21からラック上面温度計測値Tを取得する(図4ステップS3)。
次に、床吹出口給気圧力算出部43は、各サーバラック2の消費電力計測値Wからそれぞれサーバラック2に対応する床吹出口10の床吹出口給気圧力目標値SPを、予め定められた相関式により床吹出口毎に算出する(図4ステップS4)。ここで、サーバラック2に対応する床吹出口10とは、サーバラック2の前面の空気取入口に近い床吹出口のことである。各サーバラック2と各床吹出口10との対応関係は予め定義されている。このような定義は、サーバラック2や床吹出口10の配置状況に応じて、設計者が予め定義しておけばよい。
また、相関式は、以下のようにして事前に求めておけばよい。まず、サーバラック2の消費電力計測値W(IT負荷)と必要な風量との関係は以下のように表すことができる。
W[kW]=ρ[kg/m3]×F[m3/s]×c[kJ/kgK]×Td[K]
・・・(1)
式(1)において、ρは空気の密度、Fは風量、cは空気の比熱、Tdは温度差である。温度差Tdは、サーバラック2に収納されるサーバの種別等によって決まる変数であり、既知の値である。
また、風量Fと床吹出口10の開口面積Sから、ベルヌーイの定理により必要な床吹出口給気圧力目標値SPを算出することができる。
F[m3/s]=0.839×S[m2]×√SP ・・・(2)
式(2)は、ベルヌーイの式から導入される一般式で、文献「ASHRAE Applocations Handbook Ch.51」で定義されている。空気の密度ρ、空気の比熱c、温度差Td、床吹出口10の開口面積Sは既知の値なので、サーバラック2の消費電力計測値Wから床吹出口給気圧力目標値SPを求める相関式を、式(1)、式(2)により定めることができる。
ゾーン定義部44は、各サーバラック2の消費電力計測値Wに基づいて、各空調機3が冷却を担当する、サーバルーム1の分割領域であるゾーンを空調機毎に定義する(図4ステップS5)。複数のサーバが搭載されたサーバラック2の場合、サーバラック2の各サーバで消費される電力の殆どは熱に変わる。したがって、ゾーンを決定すれば、このゾーンに含まれるサーバラック2の消費電力から、ゾーン毎の消費電力、すなわちゾーン毎の空調負荷を算出することができる。
ゾーン定義部44は、以下のようにしてゾーンを空調機毎に決定すればよい。まず、サーバラック2からみると、そのサーバラック2は最も大きい影響を受ける空調機3のゾーンに属していると考える。すなわち、空調機3からみると、単純にその空調機3が賄うサーバラック2の範囲を、その空調機のゾーンとする。そのため、ゾーンの決定は、空調機3とサーバラック2の配置によるところが大きい。例えば、空調機3Aの前に10台の密集したサーバラック2(負荷50kW)が配置され、空調機3Aから少し離れた空調機3Bの前に2台のサーバラック2(負荷20kW)が配置されているとする。このとき、空調機3Aと空調機3Bのゾーンは、それぞれの負荷が35kW(70÷2)となるようにするのではなく、単純に、空調機3Aならば、その前の10台のサーバラック2の範囲を空調機3Aが担当するゾーンとし、空調機3Bならば、その前の2台のサーバラック2の範囲を空調機3Bが担当するゾーンとするというように、影響度の大きいところをゾーンとすればよい。なお、空調機3のゾーンが決定されると、各空調機3は、空調機の負荷率が均一になるように、ファン30を使って風量を制御する(給気と還気の温度差を一定にする)。
次に、空調機ファン制御部45は、床吹出口給気圧力計測値PVとこれに対応する床吹出口給気圧力目標値SPとの圧力偏差(PV−SP)をゾーン毎および床吹出口毎に算出する(図4ステップS6)。そして、空調機ファン制御部45は、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口10の床吹出口給気圧力計測値PVをそのゾーンに対応する空調機3の制御量PV’とし、最も圧力偏差が大きい当該床吹出口10の床吹出口給気圧力目標値SPとの圧力偏差(PV’−SP)が零になるようにファンインバータ出力値をゾーン毎(空調機毎)に算出する(図4ステップS7)。
空調機ファン制御部45は、空調機毎に算出したファンインバータ出力値をそれぞれ対応する空調機3のファン30のモータに与えることにより、空調機3のファン回転数を制御する(図4ステップS8)。こうして、床吹出口給気圧力がゾーン毎(空調機毎)に制御される。
インバータ出力補正部46は、ラック上面温度計測値Tと所定のラック上面温度目標値TSP(例えば27℃)とをゾーン毎およびサーバラック毎に比較して、ラック上面温度計測値Tとラック上面温度目標値TSPとの温度偏差(T−TSP)が所定の範囲外の場合(図4ステップS9においてYES)、温度偏差(T−TSP)に応じて対応するゾーンのファンインバータ出力値を補正する(図4ステップS10)。
具体的には、インバータ出力補正部46は、ゾーン内で最も温度偏差が大きいサーバラック2のラック上面温度計測値Tをそのゾーンの代表的なラック上面温度計測値T’とし、温度偏差(T’−TSP)に所定の係数を掛けた値を補正値として、この補正値を当該ゾーンのファンインバータ出力値に加えることでファンインバータ出力値を補正する。このとき、温度偏差(T’−TSP)が正の場合には、上記所定の係数を正の値として、ファンインバータ出力値が増大(床吹出口給気圧力が増大)するように補正し、温度偏差(T’−TSP)が負の場合には、上記所定の係数を負の値として、ファンインバータ出力値が減少(床吹出口給気圧力が減少)するように補正する。インバータ出力補正部46は、このようなファンインバータ出力値の補正をゾーン毎(空調機毎)に行う。こうして、ラック上面温度計測値T’がラック上面温度目標値TSPと大きくずれている場合に、ラック上面温度計測値T’がラック上面温度目標値TSPと一致するように、ファンインバータ出力値を補正することができる。
空調機運転制御装置4は、以上のようなステップS1〜S10の処理をサーバルーム1の空調制御が終了するまで(図4ステップS11においてYES)、一定時間毎に行う。
以上のように、本実施の形態では、各サーバラック2の消費電力計測値Wからそれぞれ対応する床吹出口10の床吹出口給気圧力目標値SPを算出し、各サーバラック2の消費電力計測値Wに基づいてゾーンを空調機毎に定義し、床吹出口給気圧力計測値PVとこれに対応する床吹出口給気圧力目標値SPとの圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口10の床吹出口給気圧力計測値PVをそのゾーンに対応する空調機3の制御量とするようにしたので、個々のサーバに不足なく気流を供給することができると同時に、各床吹出口10で給気圧力が必要最低限となる制御、すなわち搬送動力が必要最低限となる制御を実現することができ、エネルギー消費量を低減することができる。
また、本実施の形態では、床吹出口給気圧力目標値SPをサーバラック2の消費電力計測値Wに基づいて決めるので、空調負荷の変動に対応した制御を実現することができる。また、本実施の形態では、ラック上面温度計測値Tと所定のラック上面温度目標値TSPとの温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じてファンインバータ出力値を補正するようにしたので、全てのサーバラック2の空気取入口付近の温度がラック上面温度目標値TSP(例えば27℃)程度になるようにすることができ、適正な温熱環境になるようにすることができる。
なお、各空調機3の下部には図示しない給気温度センサが設置され、各空調機3の上部には図示しない還気温度センサが設置されている。空調機運転制御装置4の図示しない温度制御部は、給気温度センサで計測された給気温度計測値が所定の給気温度目標値と一致するように、あるいは還気温度センサで計測された還気温度計測値が所定の還気温度目標値と一致するように、空調機3の図示しない熱交換器を流れる熱媒(冷水)の流量を制御する。温度制御部は、このような温度制御を空調機毎に行う。この温度制御については周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
本実施の形態で説明した空調機運転制御装置4は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、サーバルームやデータセンタを冷却する技術に適用することができる。
1…サーバルーム、2…サーバラック、3…空調機、4…空調機運転制御装置、10…床吹出口、11…圧力計、12…排気プレナム、13…給気プレナム、20…電力計、21…温度センサ、40…床吹出口給気圧力取得部、41…消費電力取得部、42…ラック上面温度取得部、43…床吹出口給気圧力算出部、44…ゾーン定義部、45…空調機ファン制御部、46…インバータ出力補正部。

Claims (2)

  1. サーバを収納した複数のサーバラックとこのサーバラックを冷却する複数の空調機とが配置されたサーバルームにおける空調機運転制御装置であって、
    サーバルームの全ての床吹出口の圧力計から床吹出口給気圧力計測値を取得する床吹出口給気圧力取得手段と、
    全てのサーバラックの電力計からサーバラックの消費電力計測値を取得する消費電力取得手段と、
    各サーバラックの消費電力計測値からそれぞれ対応する床吹出口の床吹出口給気圧力目標値を算出する床吹出口給気圧力算出手段と、
    各サーバラックの消費電力計測値に基づいて、各空調機が冷却を担当する、サーバルームの分割領域であるゾーンを空調機毎に定義するゾーン定義手段と、
    前記床吹出口給気圧力計測値とこれに対応する前記床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口の床吹出口給気圧力計測値をそのゾーンに対応する空調機の制御量とし、この制御量と当該床吹出口の床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差に基づいて空調機のファンインバータ出力値をゾーン毎に算出する空調機ファン制御手段と
    全てのサーバラックの温度センサからラック上面温度計測値を取得するラック上面温度取得手段と、
    前記ラック上面温度計測値と所定のラック上面温度目標値との温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じて対応するゾーンの前記ファンインバータ出力値を補正するインバータ出力補正手段とを備えることを特徴とする空調機運転制御装置。
  2. サーバを収納した複数のサーバラックとこのサーバラックを冷却する複数の空調機とが配置されたサーバルームにおける空調機運転制御方法であって、
    サーバルームの全ての床吹出口の圧力計から床吹出口給気圧力計測値を取得する床吹出口給気圧力取得ステップと、
    全てのサーバラックの電力計からサーバラックの消費電力計測値を取得する消費電力取得ステップと、
    各サーバラックの消費電力計測値からそれぞれ対応する床吹出口の床吹出口給気圧力目標値を算出する床吹出口給気圧力算出ステップと、
    各サーバラックの消費電力計測値に基づいて、各空調機が冷却を担当する、サーバルームの分割領域であるゾーンを空調機毎に定義するゾーン定義ステップと、
    前記床吹出口給気圧力計測値とこれに対応する前記床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差をゾーン毎および床吹出口毎に算出し、ゾーン内で最も圧力偏差が大きい床吹出口の床吹出口給気圧力計測値をそのゾーンに対応する空調機の制御量とし、この制御量と当該床吹出口の床吹出口給気圧力目標値との圧力偏差に基づいて空調機のファンインバータ出力値をゾーン毎に算出する空調機ファン制御ステップと
    全てのサーバラックの温度センサからラック上面温度計測値を取得するラック上面温度取得ステップと、
    前記ラック上面温度計測値と所定のラック上面温度目標値との温度偏差が所定の範囲外の場合に、この温度偏差に応じて対応するゾーンの前記ファンインバータ出力値を補正するインバータ出力補正ステップとを含むことを特徴とする空調機運転制御方法。
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