JP2012141413A - 積層型電子写真感光体、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層型電子写真感光体における感光層は、(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する電荷発生層12、電荷輸送剤と、除電光波長に吸収を有し、(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤と、バインダ樹脂とを含有する電荷輸送層13が順次積層されたものである。ここで、(A)は「Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する」であり、(B)は「示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する」である。
【選択図】図1
Description
上記感光層は、
1)下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する電荷発生層、
電荷輸送剤と、除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤と、バインダ樹脂とを含有する電荷輸送層が順次積層された感光層、又は
2)下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する第一電荷発生層、
電荷輸送剤とバインダ樹脂とを含有する電荷輸送層、
除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤と、ベース樹脂とを含有する第二電荷発生層が順次積層された感光層であることを特徴とする積層型電子写真感光体。
(A):Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する
(B):示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する
上記バインダ樹脂又は上記ベース樹脂100質量部に対して、0.001〜1.0質量部であることを特徴とする(1)記載の積層型電子写真感光体。
前記像担持体の表面を帯電させるための帯電部と、
前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成するための露光部と、
前記静電潜像をトナー像として現像するための現像部と、
前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写するための転写部と、
前記像担持体の表面を除電するための除電部と、を有し、前記像担持体が(1)〜(4)いずれかに記載の積層型電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。
本実施形態の積層型電子写真感光体は、感光層を構成する電荷発生層に、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤を使用し、かつ電荷輸送層に除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤を含有することを特徴とする。ここで、上記(A)は、「Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する」であり、上記(B)は、「示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する」である。
積層型電子写真感光体において用いる導電性基体は、電子写真感光体の導電性基体として用いることができるものであれば、特に限定されない。具体的には、導電性を有する材料からなるものであってもよいし、プラスチック材料等の表面を、導電性を有する材料で被覆したものであってもよい。また、導電性を有する材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等が挙げられる。また、導電性を有する材料としては、導電性を有する材料を1種で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて、例えば、合金等として用いてもよい。また、上記導電性基体としては、上記の中でも、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが好ましい。アルミニウム又はアルミニウム合金を用いることによって、より好適な画像を形成することができる電子写真感光体を提供することができる。このことは、感光層から導電性基体への電荷の移動が良好であることによると考えられる。
上記形状に応じて適宜選択することができる。
積層型電子写真感光体の感光層は、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含む電荷発生層、電荷輸送剤と、除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤と、バインダ樹脂とを含有する電荷輸送層をこの順に積層して形成される。なお、上記(A)は、「Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する」であり、上記(B)は、「示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する」である。以下、本発明の積層型電子写真感光体の感光層について、表面層である電荷輸送層について説明した後、電荷発生層について説明する。
積層型電子写真感光体の感光層を構成する電荷輸送層は、電荷輸送剤に加え、画像形成工程の転写工程において発生する露光メモリを抑制するために、所定の電荷発生剤を含有することを特徴とする。すなわち、本発明の積層型電子写真感光体の感光層を構成する電荷輸送層は、電荷輸送剤と電荷発生剤とを含有しているため、電荷発生層で発生した電荷を輸送することができるとともに、上記画像形成工程の転写工程において発生する露光メモリを抑制することができる。
すなわち、電荷輸送層に含まれている電荷発生剤は、画像形成工程において照射される光のエネルギーを吸収し、電荷を発生する。そして、その発生した電荷は、積層型電子写真感光体表面の露光されなかった部分に存在する逆極性の電荷を打ち消して露光メモリの発生を抑制している。
電荷輸送層に含まれている電荷発生剤は、画像形成工程の除電工程において使用される除電光波長に吸収を有し、上記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤であることが必要である。また、除電光波長に吸収を有し、上記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶は、電荷輸送層形成用の塗布液中で結晶転移を起こさないために露光メモリの発生を防止し、画像特性及び電気的特性の低下を防止することができるからである。
積層型電子写真感光体を構成する感光層の電荷輸送層には、除電光波長に吸収を有する上記電荷発生剤の他、通常の電荷輸送層と同様に電荷輸送剤とバインダ樹脂とが含まれている。電荷輸送剤は、電子写真感光体の感光層に含まれる電荷輸送剤として用いることができるものであれば、特に限定されない。一般的に負帯電型の積層型電子写真感光体の場合には、正孔輸送剤が用いられ、正帯電型の積層型電子写真感光体の場合には、電子輸送剤が用いられる。
バインダ樹脂は、積層型電子写真感光体のバインダ樹脂として用いることができるものであれば、特に限定されない。具体的には、種々の樹脂を使用することができ、例えば、スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、アイオマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の重合体を例示することができる、これらの樹脂は、1種類又は2種類以上を混合して用いることもできる。好適な樹脂としては、スチレン系樹脂、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート等であり、特にポリカーボネートが好適である。バインダ樹脂の製造方法は特に限定されない。例えば、公知のポリカーボネート樹脂の製造方法に従い製造することができる。
積層型電子写真感光体の電荷発生層は、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤を含有することを特徴としている。ここで、(A):「Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する」であり、(B):「示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する」である。
本発明の積層型電子写真感光体は、上記(A)及び(B)の条件を満たす所定の光学特性及び熱的特性を有するチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤を含有する電荷発生層と、除電光波長に吸収を有し、所定の光学的特性及び熱的特性を有するチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤を含有する電荷輸送層とを組み合わせた感光層を備えることによって、画像形成工程の転写工程において発生する露光メモリの発生を抑制し、良好な画像を提供することができるものとなっている。
電荷発生層には、上記電荷発生剤とベース樹脂とが含まれている。電荷発生層に使用することができるベース樹脂は、通常の積層型電子写真感光体が電荷発生層、電荷輸送層の順に形成されるため、電荷輸送層の塗布溶剤に溶解しないように、バインダ樹脂とは異なるものが選択される。上記ベース樹脂の具体例としては、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタン−アクリレート樹脂等が挙げられる。電荷発生層に用いるベース樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
積層型電子写真感光体における感光層は、導電性基体上、又は導電性基体上に形成された下引き層の上に、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層して形成される。
以上、本発明について一実施形態を示して具体的に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の構成の範囲内において適宜変更を加えて実施することができる。
第二実施形態は、像担持体と、像担持体の表面を帯電させるための帯電部と、像担持体の表面を露光して静電潜像を形成するための露光部と、静電潜像をトナー像として現像するための現像部と、トナー像を像担持体から被転写体へ転写するための転写部と、像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング部と、像担持体の表面電荷を除電するための除電部と、を有する画像形成装置に関する。
(下引き層の形成)
アルミナとシリカとで表面処理した後、湿式分散によりメチルハイドロジェンポリシロキサンにより表面処理された酸化チタン(テイカ株式会社製、SMT−A(試作品)、数平均一次粒子径10nm)2.0質量部と、6,12,66,610四元共重合ポリアミド樹脂(東レ株式会社製、アミランCM8000)1.0質量部とを、メタノール10.0質量部、ブタノール1.0質量部、及びトルエン1.0質量部からなる溶媒を用いて、ビーズミルにより5.0時間分散処理して下引き層用塗布液を調製した。
下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン(以下、「K型チタニルフタロシアニン」という。)1.5質量部と、ポリビニルブチラール樹脂(ベース樹脂、電気化学工業株式会社製、デンカブチラール#6000C)1.0質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテル40質量部及びテトラヒドロフラン40質量部からなる分散媒とを混合し、ビーズミルにより2時間分散処理して電荷発生層形成用の塗布液を調製した。得られた電荷発生層形成用の塗布液を開口3.0μmのフィルタでろ過した後、下引き層上にディップコート法により電荷発生層用の塗布液を塗布した。上記塗布液の塗布後、50℃で5分間処理し、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。なお、上記K型チタニルフタロシアニンは、特開2007−161992号公報に開示された実施例1に従って製造した。
電荷発生層に含まれる電荷発生剤である上記K型チタニルフタロシアニンについて、(A)の条件である、Cu−Kα特性X線回折スペクトルのブラッグ角の測定を行った。Cu−Kα特性X線回折スペクトルのブラッグ角の測定は、K型チタニルフタロシアニン0.3gをテトラヒドロフラン5.0g中に分散させ、温度23±1℃、相対湿度50〜60RHの条件下、密閉系で7日間、保管した後、X線回折装置(理学電機株式会社製、商品名「RINT 1100」)のサンプルホルダーに充填して測定をした。なお、測定条件は、初期測定、再測定ともに表1に示す通りとした。
次いで、電荷輸送剤として、下記の化学式で表される正孔輸送剤(HTM−1)50.0質量部、更に電荷発生剤として、X型無金属フタロシアニン0.001質量部、バインダ樹脂100質量部を、テトラヒドロフラン500質量部及びトルエン200質量部からなる溶媒に溶解して、電荷輸送層形成用の塗布液を調製した。得られた電荷輸送層形成用の塗布液を電荷発生層と同様の方法によって電荷発生層上に速やかに塗布した後、120℃で40分間熱処理し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。なお、上記X型無金属フタロシアニンは公知の製法によって作製したものを用いた。
電荷輸送層に含まれる電荷発生剤の含有量及び電荷輸送剤の含有量を表3に記載の含有量に変えた以外は、実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作製した。なお、上記実施例及び比較例において、電荷輸送層に含まれる正孔輸送剤として、下記化学式で表されるHTM−1を使用した。
電荷輸送層に含まれる電荷発生剤を上記K型チタニルフタロシアニンとし、その含有量を表3に記載の含有量に変えた以外は実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作製した。
電荷輸送層に電荷発生剤を含めないものとし、電荷輸送剤の含有量を表3に記載の含有量に変えた以外は、実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作製した。
電荷輸送層に含まれる電荷発生剤を上記表2に示す光学特性及び熱的特性を有するチタニルフタロシアニン(以下、「Y型チタニルフタロシアニン」という。)とし、その含有量を表3に記載の含有量に変えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。なお、上記Y型チタニルフタロシアニンは、特開平8−176456号公報に開示された実施例1に従って製造し、上記実施例1と同様に、光学特性及び熱的特性を測定した。Y型チタニルフタロシアニンの光学特性及び熱的特性の測定結果を表2に示した。
電荷輸送層に含まれる電荷発生剤をそれぞれY型チタニルフタロシアニン、X型無金属フタロシアニン、K型チタニルフタロシアニンとし、その含有量を表3に記載の含有量に変えた以外は、実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作製した。
実施例1〜19、比較例1〜11及び参考例1〜3で作製した積層型電子写真感光体の電荷輸送層の670nm及び780nm吸光度を測定した。なお、吸光度の測定は、アルミ基板上に上記積層型電子写真感光体の電荷輸送層の塗布膜を形成し、塗布膜をアルミ基板から除去し、分光光度計(HITACHI製分光光度計U−3000)で定法に従って行った。
上記実施例及び比較例で作製した積層型電子写真感光体を、帯電ローラを備えた市販のプリンタ(京セラミタ株式会社製FS−C5300DN)を負帯電現像プロセスに改造した装置に装着し、1.0時間連続通紙を行い、その直後に露光メモリの評価を実施した。
「◎」露光メモリはまったく観察されない。
「○」若干の露光メモリが観察できるが、実際の使用上問題ない。
「△」うっすらとした露光メモリが確認されるが、はっきりとした画像メモリは確認されない。
「×」はっきりとした露光メモリが確認される。
電気特性は、イメージドラムユニットを改造し現像部材を除去し、所定の治具にて、電位プローブ(表面電位測定器モンロー社製244型)を用いて表面電位及び感度を測定した。
10’下引き層を有する積層型電子写真感光体
11 導電性基体
12 第一電荷発生層
13 電荷輸送層(電荷発生剤含有)
14 下引き層
20 積層型電子写真感光体の変形例
20’下引き層を有する積層型電子写真感光体
21 電荷輸送層
22 第二電荷発生層
Claims (5)
- 導電性基体上に感光層が形成された積層型電子写真感光体であって、
前記感光層は、
1)下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する電荷発生層、
電荷輸送剤と、除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤と、バインダ樹脂とを含有する電荷輸送層が順次積層された感光層、又は
2)下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する第一電荷発生層、
電荷輸送剤とバインダ樹脂とを含有する電荷輸送層、
除電光波長に吸収を有し、下記(A)及び(B)の条件を満たすチタニルフタロシアニン結晶、又は除電光波長に吸収を有するX型無金属フタロシアニン結晶を主成分とする電荷発生剤とベース樹脂とを含有する第二電荷発生層が順次積層された感光層であることを特徴とする積層型電子写真感光体。
(A):Cu−Kα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θ±0.2°=27.2°に1つのピークを有する
(B):示差走査熱量分析において、吸着水の気化に伴うピーク以外に270〜400℃の範囲内に1つのピークを有する - 前記電荷輸送層又は前記第二電荷発生層に含有される前記電荷発生剤の含有量が、
前記バインダ樹脂又は前記ベース樹脂100質量部に対して、0.001〜1.0質量部であることを特徴とする請求項1記載の積層型電子写真感光体。 - 前記電荷輸送層又は前記第二電荷発生層の吸光度は、前記除電光波長に対して、0.001〜0.85であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層型電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層は、前記ベース樹脂を含んでいないことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の積層型電子写真感光体。
- 像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させるための帯電部と、
前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成するための露光部と、
前記静電潜像をトナー像として現像するための現像部と、
前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写するための転写部と、
前記像担持体の表面を除電するための除電部と、を有し、前記像担持体が請求項1〜4いずれか1項に記載の積層型電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。
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