JP2012137120A - キャリパ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】二系統の油圧経路を有する車両のキャリパ構造において、ブレーキパッドの偏磨耗を抑えると共にブレーキキャリパの小型化を図る。
【解決手段】第二シリンダ26が、第一シリンダ25の径方向外側に環状の溝形状に形成され、第二ピストン28が、第二シリンダ26に嵌入する筒状に形成され、第一シリンダ25及び第二シリンダ26が、互いに同心円上に配置されるキャリパ構造。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車等の二系統の油圧経路を有する車両におけるキャリパ構造に関する。
従来、例えば特許文献1には、ブレーキキャリパのキャリパボディにディスク円周方向で複数のピストンを配置し、これら各ピストンをそれぞれ二系統の油圧経路で個別に作動させるようにしたものが開示されている。
特開2008−240862号公報
上記従来構成の場合、ブレーキパッドの偏磨耗(この場合はディスク平面に対して傾斜した磨耗)を抑えるために、ブレーキキャリパにおけるディスク周方向中央部に一方の油圧経路で作動するピストンを配置すると共に、ブレーキキャリパにおける前記中央部を挟んだディスク周方向両側に他方の油圧経路で作動するピストンをそれぞれ配置し、ブレーキパッドの押圧時に傾斜が生じないようにしている。
しかしながら、上記の如く合計三つのピストンをディスク周方向に並べて配置すると、ブレーキキャリパが大型化するという課題がある。
そこで本発明は、二系統の油圧経路を有する車両のキャリパ構造において、ブレーキパッドの偏磨耗を抑えると共にブレーキキャリパの小型化を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、
互いに独立して作動する第一及び第二ピストン(27,28)、並びに前記各ピストン(27,28)の少なくとも一方からの押圧力によりブレーキディスク(12)を挟圧する一対のブレーキパッド(29)を保持するキャリパボディ(23,23’,23”)と、
前記キャリパボディ(23,23’,23”)に設けられて前記第一ピストン(27)を摺動可能に嵌入させる第一シリンダ(25)及びこの第一シリンダ(25)に連通する第一油圧経路(35)と、
前記キャリパボディ(23,23’,23”)に設けられて前記第二ピストン(28)を摺動可能に嵌入させる第二シリンダ(26)及びこの第二シリンダ(26)に連通する前記第一油圧経路(35)とは独立した第二油圧経路(36)と、を備えるキャリパ構造において、
前記第二シリンダ(26)が、前記第一シリンダ(25)の径方向外側に環状の溝形状に形成され、前記第二ピストン(28)が、前記第二シリンダ(26)に嵌入する筒状に形成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、
前記第一シリンダ(25)及び第二シリンダ(26)が、互いに同心円上に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、
前記第一シリンダ(25)の内周面(51)に環状の第一シール溝(41)が形成されると共に、環状の前記第二シリンダ(26)の径方向内側の内周面(52)に環状の第二シール溝(42)が形成され、
前記各シール溝(41,42)が、前記各シリンダ(25,26)の軸方向で互いにずれて配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、
前記第一シール溝(41)が、前記第二シール溝(42)よりも前記各シリンダ(25,26)の軸方向で奥側にずれて配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、
前記第一油圧経路(35)が、前記第一シリンダ(25)からその軸方向に延びてキャリパ外方に開放することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、
前記第二油圧経路(36)が、前記第二シリンダ(26)からその径方向に延びてキャリパ外方に開放することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、
前記第二シリンダ(26)の断面積が、前記第一シリンダ(25)の断面積より大きいことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、
前記キャリパボディ(23’,23”)が、前記各シリンダ(25,26)の径方向でこれらの間に配置される円筒状の隔壁(55)と、前記第一シリンダ(25)の底壁(25b)と、前記第一油圧経路(35)とを形成する筒部材(61,61’)を別体に備えることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、
前記筒部材(61’)が、前記第一油圧経路(35)を形成する底部(61b)をさらに別体に備えることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、
前記キャリパボディ(23,23’,23”)が、車両(1)の前輪ブレーキ(FB)を構成し、
前記車両(1)が、前記前輪ブレーキ(FB)を単独で作動させる前輪ブレーキ操作子(11)と、前記車両(1)の後輪ブレーキ(RB)及び前記前輪ブレーキ(FB)の両方を作動させる連動ブレーキ操作子(16,11a)とを備え、
前記前輪ブレーキ操作子(11)を操作したときは、前記第二ピストン(28)が作動して前記ブレーキパッド(29)を押圧し、前記連動ブレーキ操作子(16,11a)を操作したときは、前記第一ピストン(27)が作動して前記ブレーキパッド(29)を押圧することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、第一ピストン及び第一シリンダが第二ピストン及び第二シリンダの径方向内側に配置されることで、ディスク周方向で複数のピストンを並べて配置した場合と比べて、二系統の油圧経路を有するキャリパボディを小型化できると共に、各ピストンの力点(ブレーキパッドに対する押圧中心)を互いに容易に近付けることができ、部品点数を抑えつつブレーキパッドの偏磨耗を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載した発明によれば、各ピストンの力点をさらに近付けることができ、ブレーキパッドの偏磨耗をさらに抑えると共に、各シリンダの加工を容易にできる。
請求項3に記載した発明によれば、各シリンダ間の筒状の隔壁の厚みが、各オイルシール溝の位置が重なることで部分的に薄くなることを防止でき、もって隔壁全体の厚みを抑えてキャリパボディをより小型化できる。
請求項4に記載した発明によれば、比較的シール部材を入れ難い筒状の第二シリンダの第二シール溝を各シリンダの軸方向で手前側に配置でき、キャリパボディ全体としてのメンテナンス性を向上できる。
請求項5に記載した発明によれば、第一油圧経路の加工を容易にできると共に、
請求項6に記載した発明によれば、第一油圧経路を避けつつ第二油圧経路を容易に形成できる。
請求項7に記載した発明によれば、第一シリンダの外周側に配置される第二シリンダを形成し易く、かつ各ピストンの作動によるブレーキパッドの押圧力を容易に異ならせることができる。
請求項8に記載した発明によれば、第二シリンダの加工を容易にして生産性を向上できる。
請求項9に記載した発明によれば、第一油圧経路の形状を選択的に切り替えることができる。
請求項10に記載した発明によれば、各シリンダ及び各ピストンを同軸状に配置した軽量コンパクトな連動ブレーキシステムを構成できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 (a)は上記自動二輪車のブレーキシステムの概略構成図、(b)は(a)の変形例を示す。 上記自動二輪車のブレーキキャリパの左側面図である。 上記ブレーキキャリパのシリンダ軸線に沿う断面図である。 上記ブレーキキャリパの変形例を示す図4に相当する断面図である。 上記ブレーキキャリパの他の変形例を示す図4に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車1において、前輪2は左右フロントフォーク3の下端部に軸支され、該左右フロントフォーク3を主とする前輪懸架系4は車体フレーム5の前端部に操舵可能に枢支される。一方、後輪6は左片持ち式のスイングアーム7の後端部に軸支され、該スイングアーム7を主とする後輪懸架系8は車体前後中間部でエンジン5a又は車体フレーム5に上下揺動可能に枢支される。
前輪懸架系4の上端部には左右ハンドル9が取り付けられ、これらの内の右ハンドル9には、前輪ブレーキ用の液圧(油圧)を発生させる右マスターシリンダ10及びこれを作動させる右ブレーキレバー(前輪ブレーキ操作子)11が取り付けられる。前輪2のハブ部右側(又は両側)にはフロントブレーキディスク12が取り付けられ、このフロントブレーキディスク12を挟圧して前輪制動力を発生させるフロントブレーキキャリパ13がフロントフォーク3の下部に取り付けられる。これらフロントブレーキディスク12及びフロントブレーキキャリパ13により、自動二輪車1の前輪ブレーキFB(図2参照)が構成される。
車体前後中間部下側には左右ステップ14が取り付けられ、これらの内の右ステップ14には、前後連動ブレーキ用の液圧(油圧)を発生させるリヤマスターシリンダ15及びこれを作動させるブレーキペダル(連動ブレーキ操作子)16が取り付けられる。後輪6のハブ部左側にはリヤブレーキディスク17が取り付けられ、このリヤブレーキディスク17を挟圧して後輪制動力を発生させるリヤブレーキキャリパ18がスイングアーム7の後端部下側に取り付けられる。これらリヤブレーキディスク17及びリヤブレーキキャリパ18により、自動二輪車1の後輪ブレーキRB(図2参照)が構成される。
図2(a)は、自動二輪車1のブレーキシステムの概略構成を示す。
このブレーキシステムは、右ブレーキレバー11の操作時には前輪ブレーキFBのみを単独で作動させて前輪2を制動する一方、ブレーキペダル16の操作時には前後輪ブレーキFB,RBの両方を作動させて前後輪2,6を制動する前後連動ブレーキとして構成される。
図3,4を併せて参照し、右マスターシリンダ10が発生した油圧は、前油圧経路21を介してフロントブレーキキャリパ13の第二シリンダ26に伝達される。第二シリンダ26内には第二ピストン28が嵌装され、この第二ピストン28の作動時には、左右ブレーキパッド29がフロントブレーキディスク12を挟圧してその回転ひいては前輪2の回転を制動する。
一方、リヤマスターシリンダ15が発生した油圧は、連動油圧経路22を介してフロントブレーキキャリパ13の第一シリンダ25及びリヤブレーキキャリパ18のリヤシリンダ(不図示)に振り分けて伝達される。第一シリンダ25内には第一ピストン27が嵌装され、前記リヤシリンダ内にはリヤシリンダ(不図示)が嵌装される。
そして、第一ピストン27の作動時には、左右ブレーキパッド29がフロントブレーキディスク12を挟圧してその回転ひいては前輪2の回転を制動し、前記リヤピストンの作動時には、左右リヤブレーキパッド(不図示)がリヤブレーキディスク17を挟圧してその回転ひいては後輪6の回転を制動する。なお、図示都合上、図3,4では前輪2左側に配置されるブレーキキャリパ13を示す。
ここで、図2(b)は、上記ブレーキシステムの変形例を示す。これは、図2(a)の構成に対し、リヤマスターシリンダ15及びブレーキペダル16に代わり、左ハンドル9に前後連動ブレーキ用の液圧(油圧)を発生させる左マスターシリンダ10a及びこれを作動させる左ブレーキレバー11a(連動ブレーキ操作子)を取り付けたもので、特にスクータ型の自動二輪車に好適である。
図3,4に示すように、フロントブレーキキャリパ13(以下、単にブレーキキャリパ13という)はフローティング(ピンスライド)型のもので、フロントブレーキディスク12(以下、単にブレーキディスク12という)の径方向外側からこのブレーキディスク12をその軸方向(ディスク軸方向、ディスク面直方向、左右方向、車体幅方向)で跨ぐように設けられるキャリパボディ23と、キャリパボディ23の内側に保持されてブレーキディスク12をその軸方向で挟み込むように配置される左右一対のブレーキパッド29と、キャリパボディ23のディスク軸方向一側(車体幅方向外側、各ピストン25,26が各シリンダ27,28内に入る方向)にディスク軸方向と平行に形成される第一及び第二シリンダ25,26と、第一及び第二シリンダ25,26内にそれぞれディスク軸方向で移動可能に嵌装される第一及び第二ピストン27,28と、キャリパボディ23をディスク軸方向で所定量だけ移動可能に支持するキャリパサポート24とを有する。
キャリパサポート24は、ディスク軸方向と平行な上下一対の締結ボルト31により、フロントフォーク3のキャリパ支持部32に締結固定される。キャリパボディ23は、ディスク軸方向と平行な上下一対のキャリパピン33を介して、ディスク軸方向で移動可能にキャリパサポート24に支持される。
第一シリンダ25の底部側(車体幅方向外側、第一シリンダ25の奥側)には、前油圧経路21からの油圧を受ける第一油圧室25aが形成され、第二シリンダ26の底部側(車体幅方向外側、第二シリンダ26の奥側)には、後油圧経路22からの油圧を受ける第二油圧室26aが形成される。各油圧室25a,26aは互いに独立して設けられている。
第一油圧室25aには、車体幅方向外側からキャリパボディ23における第一シリンダ25の底壁25bを貫通する第一油圧経路35を介して前油圧経路21が接続される。一方、第二油圧室26aには、ディスク径方向外側(図の車体取り付け状態では斜め下後方)からキャリパボディ23における第二シリンダ26の外周壁26cを貫通する第二油圧経路36を介して後油圧経路22が接続される。各油圧経路21,22は互いに独立して設けられる。なお、第二油圧経路36は、図1の車体取り付け状態でディスク径方向に対して水平に近付く側に傾斜して設けられる。
第一シリンダ25の底壁25bには、第一油圧経路35を同軸に貫通させる円筒状の第一油圧給排ボス25dが、車体幅方向外側に突出するように形成される。第一油圧給排ボス25d(第一油圧経路35)のキャリパ外方への開放端(車体幅方向外側端)には、連動油圧経路22の末端に設けたバンジョー38及びこれを締結するバンジョーボルト38aが取り付けられる。これら連動油圧経路22、バンジョー38、バンジョーボルト38a及び第一油圧経路35を介して、リヤマスターシリンダ15からの油圧が第一油圧室25aに供給される。
一方、第二シリンダ26の外周壁26cには、第二油圧経路36を同軸に貫通させる円筒状の第二油圧給排ボス26dが、ディスク径方向外側に突出するように形成される。第二油圧給排ボス26d(第二油圧経路36)のキャリパ外方への開放端(ディスク径方向外側端)には、前油圧経路21の末端に設けたバンジョー37及びこれを締結するバンジョーボルト37aが取り付けられる。これら前油圧経路21、バンジョー37、バンジョーボルト37a及び第二油圧経路36を介して、右マスターシリンダ10からの油圧が第二油圧室26aに供給される。
そして、第一及び第二シリンダ25,26の底部側(車体幅方向外側)に形成した各油圧室25a,26a内に、各マスターシリンダ10,15からの油圧がそれぞれ供給されると、第一及び第二ピストン27,28がそれぞれ車体幅方向内側(車体中心側、ディスク軸方向他側、各ピストン25,26が各シリンダ27,28から出る(ブレーキパッド29側に出る)方向)に移動し、左ブレーキパッド29を車体幅方向内側に押圧してブレーキディスク12の左側面に押し付ける。すると、その反力によりキャリパボディ23が車体幅方向外側に移動し、ブレーキディスク12の車体幅方向内側に位置するサポートアーム23aが車体幅方向外側に移動して、右ブレーキパッド29を車体幅方向外側に押圧してブレーキディスク12の右側面に押し付ける。これにより、左右ブレーキパッド29がブレーキディスク12を挟圧してその回転を制動する。
第二シリンダ26におけるディスク軸方向と直交する断面積は、第一シリンダ25におけるディスク軸方向と直交する断面積よりも大きく設定される。このため、各マスターシリンダ10,15から同等の油圧が供給された場合には、右マスターシリンダ10からの油圧による前輪制動力がリヤマスターシリンダ15からの油圧による前輪制動力よりも大きくなる。すなわち、前輪ブレーキ操作子たる右ブレーキレバー11の操作による前輪制動力を大きく確保でき、かつ後輪ブレーキ操作子たるブレーキペダル16の操作による前輪制動力を抑えることができる。
第一シリンダ25は、車体幅方向内側(ブレーキパッド29側)に開放する円柱状の空間を形成する。第一シリンダ25内には、車体幅方向内側(ブレーキパッド29側)に開放する有底円筒状の第一ピストン27が嵌装される。この第一ピストン27の車体幅方向外側の端面と第一シリンダ25の底面との間に第一油圧室25aが形成される。
第一シリンダ25及び第一ピストン27の中心軸線C1は、ブレーキパッド29のディスク押圧面におけるブレーキディスク12の径方向(ディスク径方向)及び周方向(ディスク周方向)での中心近傍を通過するように配置される。これにより、第一ピストン27がブレーキパッド29を押圧した際には、このブレーキパッド29がディスク径方向及び周方向で偏りなくブレーキディスク12に押し付けられる。
一方、第二シリンダ26は、第一シリンダ25の外周にこれと同軸かつ車体幅方向内側(ブレーキパッド29側)に開放する円筒状(環状の溝形状)の空間を形成する。第二シリンダ26内には、円筒状の第二ピストン28が嵌装される。この第二ピストン28の車体幅方向外側の端面と第二シリンダ26の底面との間に第二油圧室26aが形成される。
第二シリンダ26及び第二ピストン28は、第一シリンダ25及び第一ピストン27と中心軸線C1を共有しており、第二ピストン28がブレーキパッド29を押圧した際にも、このブレーキパッド29がディスク径方向及び周方向で偏りなくブレーキディスク12に押し付けられる。
なお、各シリンダ25,26及び各ピストン27,28が完全に同軸でなくとも、ブレーキパッド29をディスク径方向及び周方向で偏りなくブレーキディスク12に押し付けることができれば、第一シリンダ25及び第一ピストン27と第二シリンダ26及び第二ピストン28とがディスク径方向及び周方向でオフセットして配置される構成であってもよい。また、図4では第一シリンダ25が第二シリンダ26よりも深く形成されるが、これらが同等の深さに形成されたり、あるいは第二シリンダ26が第一シリンダ25よりも深く形成されてもよい。
図4を参照し、第一シリンダ25の内周面51の車体幅方向での中間部には、第一シリンダ25と同軸をなす環状の第一オイルシール溝41が形成される。また、第一シリンダ25の内周面51の車体幅方向内側の端部には、第一シリンダ25と同軸をなす環状の第一ダストシール溝45が形成される。第一ダストシール溝45は第一オイルシール溝41よりも小形とされる。
第一オイルシール溝41には、第一ピストン27の外周面に摺接して第一油圧室25aを油密にシールする環状の第一オイルシール(不図示)が嵌合し保持される。また、第一ダストシール溝45には、同じく第一ピストン27の外周面に摺接して第一シリンダ25内への異物の浸入を防ぐ第一ダストシール(不図示)が嵌合し保持される。
第二シリンダ26の径方向内側及び外側の第二及び第三内周面52,53には、第二シリンダ26と同軸をなす環状の第二及び第三オイルシール溝42,43がそれぞれ形成される。また、第二シリンダ26の第二及び第三内周面52,53の車体幅方向内側の端部には、第二シリンダ26と同軸をなす環状の第二及び第三ダストシール溝46,47がそれぞれ形成される。各ダストシール溝46,47は各オイルシール溝42,43よりも小形とされる。
第二及び第三オイルシール溝42,43には、第二ピストン28の径方向内側及び外側の外周面に摺接して第二油圧室26aを油密にシールする環状の第二及び第三オイルシール(不図示)がそれぞれ嵌合し保持される。また、第二及び第三ダストシール溝46,47には、同じく第二ピストン28の径方向内側及び外側の外周面に摺接して第二シリンダ26内への異物の浸入を防ぐ第二及び第三ダストシール(不図示)がそれぞれ嵌合し保持される。
第一及び第二内周面51,52は、第一シリンダ25の外周壁25cの内外周にそれぞれ形成される。外周壁25cは、各シリンダ25,26の径方向でこれらの間に配置される円筒状の隔壁55を形成する。
第二及び第三オイルシール溝42,43は、車体幅方向で互いに同一位置に形成される。一方、第一オイルシール溝41は、第二及び第三オイルシール溝42,43に対して、車体幅方向外側にずれた位置に形成される。第一オイルシール溝41の車体幅方向外側端は、第二及び第三オイルシール溝42,43の車体幅方向内側端よりも車体幅方向外側に位置する。
これにより、第一オイルシール溝41と第二及び第三オイルシール溝42,43とが車体幅方向で互いにオーバーラップすることがなく、各シリンダ25,26間の隔壁55の肉厚が部分的に減少することが抑えられ、キャリパボディ23の小形軽量化が図られる。また、第二及び第三オイルシール溝42,43が第二シリンダ26の開放側に近付いて配置されることで、環状の溝形状をなす第二シリンダ26内へのオイルシールの取り付けが比較的容易になる。
なお、図中符号57,58は第一及び第二シリンダ25,26内のエア抜きをそれぞれ行う第一及び第二ブリーダボスを、符号57a,58aは第一及び第二ブリーダボス57,58にそのキャリパ外方への開放端から螺着される第一及び第二ブリーダボルトをそれぞれ示す。
以上説明したように、上記実施形態におけるキャリパ構造は、互いに独立して作動する第一及び第二ピストン27,28、並びに前記各ピストン27,28の少なくとも一方からの押圧力によりブレーキディスク12を挟圧する一対のブレーキパッド29を保持するキャリパボディ23と、前記キャリパボディ23に設けられて前記第一ピストン27を摺動可能に嵌入させる第一シリンダ25及びこの第一シリンダ25に連通する第一油圧経路35と、前記キャリパボディ23に設けられて前記第二ピストン28を摺動可能に嵌入させる第二シリンダ26及びこの第二シリンダ26に連通する前記第一油圧経路35とは独立した第二油圧経路36と、を備えるものにおいて、
前記第二シリンダ26が、前記第一シリンダ25の径方向外側に環状の溝形状に形成され、前記第二ピストン28が、前記第二シリンダ26に嵌入する筒状に形成されるものである。
この構成によれば、第一ピストン27及び第一シリンダ25が第二ピストン28及び第二シリンダ26の径方向内側に配置されることで、ディスク周方向で複数のピストンを並べて配置した場合と比べて、二系統の油圧経路を有するキャリパボディ23を小型化できると共に、各ピストン27,28の力点(ブレーキパッド29に対する押圧中心)を互いに容易に近付けることができ、部品点数を抑えつつブレーキパッド29の偏磨耗を最小限に抑えることができる。
また、キャリパ構造は、前記第一シリンダ25及び第二シリンダ26が、互いに同心円上に配置されることで、各ピストン27,28の力点をさらに近付けることができ、ブレーキパッド29の偏磨耗をさらに抑えると共に、各シリンダ25,26の加工を容易にできる。
また、キャリパ構造は、前記第一シリンダ25の内周面51に環状の第一オイルシール溝41が形成されると共に、環状の前記第二シリンダ26の径方向内側の内周面52に環状の第二オイルシール溝42が形成され、前記各オイルシール溝41,42が、前記各シリンダ25,26の軸方向で互いにずれて配置されることで、各シリンダ25,26間の筒状の隔壁55の厚みが、各オイルシール溝41,42の位置が重なることで部分的に薄くなることを防止でき、もって隔壁55全体の厚みを抑えてキャリパボディ23をより小型化できる。
また、キャリパ構造は、前記第一オイルシール溝41が、前記第二オイルシール溝42よりも前記各シリンダ25,26の軸方向で奥側にずれて配置されることで、比較的シール部材を入れ難い筒状の第二シリンダ26の第二オイルシール溝42を各シリンダ25,26の軸方向で手前側に配置でき、キャリパボディ23全体としてのメンテナンス性を向上できる。
また、キャリパ構造は、前記第一油圧経路35が、前記第一シリンダ25からその軸方向に延びてキャリパ外方に開放することで、第一油圧経路35の加工を容易にできると共に、前記第二油圧経路36が、前記第二シリンダ26からその径方向に延びてキャリパ外方に開放することで、第一油圧経路35を避けつつ第二油圧経路36を容易に形成できる。
また、キャリパ構造は、前記第二シリンダ26の断面積が、前記第一シリンダ25の断面積より大きいことで、第一シリンダ25の外周側に配置される第二シリンダ26を形成し易く、かつ各ピストン27,28の作動によるブレーキパッド29の押圧力を容易に異ならせることができる。
また、キャリパ構造は、前記キャリパボディ23が、車両のディスクブレーキたる前輪ブレーキFBを構成し、前記車両が、前記前輪ブレーキFBを単独で作動させる前輪ブレーキ操作子たる右ブレーキレバー11と、前記車両の後輪ブレーキRB及び前記前輪ブレーキFBの両方を作動させる連動ブレーキ操作子たるブレーキペダル16とを備え、前記前輪ブレーキ操作子を操作したときは、前記第二ピストン28が作動して前記ブレーキパッド29を押圧し、前記連動ブレーキ操作子を操作したときは、前記第一ピストン27が作動して前記ブレーキパッド29を押圧することで、各シリンダ25,26及び各ピストン27,28を同軸状に配置した軽量コンパクトな連動ブレーキシステムを構成できる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、図5に示すキャリパボディ23’のように、上記実施形態における各部が一体形成されたキャリパボディ23に対して、各シリンダ25,26の径方向でこれらの間に配置される円筒状の隔壁55と第一シリンダ25の底壁25bとを一体形成してなる有底円筒状の筒部材61を、キャリパボディ23’本体とは別体に設けた構成としてもよい。
筒部材61は、キャリパボディ23’本体における第二シリンダ26の環状の底壁26bの内周側を、車体幅方向で貫通するように設けられる。筒部材61の車体幅方向外側の外周面及び底壁26bの内周面には、互いに対応するネジ山が刻設され、筒部材61の車体幅方向外側を底壁26bの内側に螺着、固定可能である。
これにより、キャリパボディ23’本体に筒部材61を取り付けるのみで、環状の溝形状の第二シリンダ26を有するキャリパボディ23’を形成可能となり、各部が一体形成されたキャリパボディ23に対して、特に第二シリンダ26の形成を容易にすることで生産性を向上させることができる。
また、図6に示すキャリパボディ23”のように、前記筒部材61に対して、第一シリンダ25の底壁25bを底部61bとして本体部61a(隔壁55)とは別体にした筒部材61’を備える構成としてもよい。
底部61bの外周面及び本体部61aの車体幅方向外側の端部の内周面には、互いに対応するネジ山が刻設され、底部61bを本体部61aの内周側に螺着、固定可能である。底部61bは、第一油圧経路35及び第一油圧給排ボス25dを含み、この底部61bを円筒状の本体部61aに取り付けるのみで、第一油圧経路35及び第一油圧給排ボス25dを有する有底円筒状の筒部材61’を形成可能となり、キャリパボディ23の生産性をより向上でき、かつ第一油圧経路35の形状を選択的に切り替えることも可能となる。
さらに、ブレーキキャリパ13が、キャリパボディ23の車体幅方向での両側にそれぞれ第一及び第二シリンダ25,26並びに第一及び第二ピストン27,28を有して左右ブレーキパッド29を車体幅方向での両側から押圧する対向ピストン型のものであってもよい。
また、第一シリンダ25及び第二ピストン27を運転者操作用、第二シリンダ26及び第二ピストン28をブレーキアシスト用にする等、いわゆる前後連動ブレーキではない使い方もできる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、二系統の油圧経路を有する車両であれば自動二輪車に限らず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両にも適用できる等、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(車両)
11 右ブレーキレバー(前輪ブレーキ操作子)
12 ブレーキディスク
13 ブレーキキャリパ
16 ブレーキペダル(連動ブレーキ操作子)
16a 左ブレーキレバー(連動ブレーキ操作子)
23,23’,23” キャリパボディ
25 第一シリンダ
25b 底壁
26 第二シリンダ
27 第一ピストン
28 第二ピストン
29 ブレーキパッド
35 第一油圧経路
36 第二油圧経路
41 第一オイルシール溝(第一シール溝)
42 第二オイルシール溝(第二シール溝)
51,52 内周面
55 隔壁
61,61’ 筒部材
61b 底部
FB 前輪ブレーキ
RB 後輪ブレーキ

Claims (10)

  1. 互いに独立して作動する第一及び第二ピストン(27,28)、並びに前記各ピストン(27,28)の少なくとも一方からの押圧力によりブレーキディスク(12)を挟圧する一対のブレーキパッド(29)を保持するキャリパボディ(23,23’,23”)と、
    前記キャリパボディ(23,23’,23”)に設けられて前記第一ピストン(27)を摺動可能に嵌入させる第一シリンダ(25)及びこの第一シリンダ(25)に連通する第一油圧経路(35)と、
    前記キャリパボディ(23,23’,23”)に設けられて前記第二ピストン(28)を摺動可能に嵌入させる第二シリンダ(26)及びこの第二シリンダ(26)に連通する前記第一油圧経路(35)とは独立した第二油圧経路(36)と、を備えるキャリパ構造において、
    前記第二シリンダ(26)が、前記第一シリンダ(25)の径方向外側に環状の溝形状に形成され、前記第二ピストン(28)が、前記第二シリンダ(26)に嵌入する筒状に形成されることを特徴とするキャリパ構造。
  2. 前記第一シリンダ(25)及び第二シリンダ(26)が、互いに同心円上に配置されることを特徴とする請求項1に記載のキャリパ構造。
  3. 前記第一シリンダ(25)の内周面(51)に環状の第一シール溝(41)が形成されると共に、環状の前記第二シリンダ(26)の径方向内側の内周面(52)に環状の第二シール溝(42)が形成され、
    前記各シール溝(41,42)が、前記各シリンダ(25,26)の軸方向で互いにずれて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリパ構造。
  4. 前記第一シール溝(41)が、前記第二シール溝(42)よりも前記各シリンダ(25,26)の軸方向で奥側にずれて配置されることを特徴とする請求項3に記載のキャリパ構造。
  5. 前記第一油圧経路(35)が、前記第一シリンダ(25)からその軸方向に延びてキャリパ外方に開放することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のキャリパ構造。
  6. 前記第二油圧経路(36)が、前記第二シリンダ(26)からその径方向に延びてキャリパ外方に開放することを特徴とする請求項5に記載のキャリパ構造。
  7. 前記第二シリンダ(26)の断面積が、前記第一シリンダ(25)の断面積より大きいことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のキャリパ構造。
  8. 前記キャリパボディ(23’,23”)が、前記各シリンダ(25,26)の径方向でこれらの間に配置される円筒状の隔壁(55)と、前記第一シリンダ(25)の底壁(25b)と、前記第一油圧経路(35)とを形成する筒部材(61,61’)を別体に備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のキャリパ構造。
  9. 前記筒部材(61’)が、前記第一油圧経路(35)を形成する底部(61b)をさらに別体に備えることを特徴とする請求項8に記載のキャリパ構造。
  10. 前記キャリパボディ(23,23’,23”)が、車両(1)の前輪ブレーキ(FB)を構成し、
    前記車両(1)が、前記前輪ブレーキ(FB)を単独で作動させる前輪ブレーキ操作子(11)と、前記車両(1)の後輪ブレーキ(RB)及び前記前輪ブレーキ(FB)の両方を作動させる連動ブレーキ操作子(16,11a)とを備え、
    前記前輪ブレーキ操作子(11)を操作したときは、前記第二ピストン(28)が作動して前記ブレーキパッド(29)を押圧し、前記連動ブレーキ操作子(16,11a)を操作したときは、前記第一ピストン(27)が作動して前記ブレーキパッド(29)を押圧することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のキャリパ構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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