JP2012132267A - 階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】踏板間の強度を確保でき、さまざまな蹴上げ高に対応することができるとともに、収まりもよく、材料や製造のコストを削減することができる。
【解決手段】建築物の上階と下階とに掛け渡された桁1に間隔をおいて複数の踏板2を設け、少なくとも一側部を開放した階段において、上部踏板2aの張り出し側の先端部と下部踏板2bの基部とを支持部材16で支持するとともに、当該支持部材16は、上部踏板2aの先端部に固定される上部固定部17と、下部踏板2bの基部に固定される下部固定部18と、これら上部固定部17と下部固定部18との間に設けられた柱部19とを一体に結合してなるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の上階と下階とに掛け渡された桁に間隔をおいて複数の踏板を設け、少なくとも一側部を開放した階段に関する。
建築物の上階と下階とを連絡する室内階段にはいろいろな構造のものが知られているが、桁の上に踏板受け材を固定し、踏板受け材上に踏板を支持させただけの階段は、構造が単純でデザインがシンプルになるため、人気が高い。また、必要とされる桁数や部品点数の削減、施工の簡素化などの面でコストが低く抑えられ、有利である(特許文献1参照)。
ところが、この種の階段は、少なくとも片側が開放されているので、踏板の両端又は一端は支持がない状態となっている。このため、踏板が階段を使用する人の体重が加わると、左右に撓みやすく、また踏板と桁の接合部分に応力が集中しやすいという問題があった。そのため、上下の踏板を支持材で連結支持する構造が採用されている(特許文献2参照)。
特開2005−320775号公報 特開2010−13925号公報
踏板間の支持材は踏板の端部に取り付けるようにすれば、踏板の補強効果が大きく、意匠的にもすっきりするが、特に壁際に階段を設置する場合は、連結材の作業スペースが確保しにくく、施工性に問題があった。さらに、踏板の側部に手摺を設ける場合、手摺柱の下端には方形のプレートが固定され、手摺柱の下端を踏板の側端に形成されて切り欠きに入れ込み、プレートを踏板の下面に当接して固定していた。このため、連結材を同じ側の端部に取り付ける際、連結材とプレートが相互に干渉しあうため、取り合いの問題が生じ、手摺柱の部分には支持材を取り付けることができないという問題もあった。また、階段は、階高に対応して踏板の段数、角度、蹴上げ、蹴込みなど、さまざまな条件に対応しなければならず、そのためには条件毎に支持材を複数種類準備しておく必要がある。例えば、蹴上げ高は階高と踏板の段数によって異なるから、上下の踏板間に設けられる支持材は、長さの異なるものを予め揃えておかなければならない。したがって、コスト高になるという欠点があった。
本発明は上記問題点を解消し、踏板間の強度を確保でき、さまざまな蹴上げ高に対応することができるとともに、収まりもよく、材料や製造のコストを削減することができる階段を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、建築物の上階と下階とに掛け渡された桁に間隔をおいて複数の踏板を設け、少なくとも一側部を開放した階段において、上部踏板の張り出し側の先端部と下部踏板の基部とを支持部材で支持するとともに、当該支持部材は、上部踏板の先端部に固定される上部固定部と、下部踏板の基部に固定される下部固定部と、これら上部固定部と下部固定部との間に設けられた柱部とを一体に結合してなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記上部固定部と下部固定部には、それぞれ柱部に連結する連結部と、上部踏板の先端部と下部踏板の基部とに当接する当接部とを設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、下部固定部の当接部には、下部踏板の基部の端面に当接する垂直当接部を形成し、該垂直当接部を下部踏板の基部の端面に固定手段を介して固定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2において、上記上部固定部の当接部を上部踏板の前端部に沿わせ、上部踏板に当接部を固定する固定手段を上部踏板の先端部の近傍に打ち込むことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、支持部材は、上部踏板と下部踏板の長手方向の少なくとも一側部に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、支持部材の上部固定部と下部固定部と柱部とを互いに個別に構成するとともに、柱部をアルミニウムの押出型材としたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかにおいて、支持部材を略コ字状に形成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかにおいて、上部固定部の当接部の挿通孔は、上側が上部踏板の先端部に近く、下側が当該先端部から遠くなるように斜めに形成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれかにおいて、下部の踏板が上部の昇降方向に対して曲るように配置されているとともに、支持柱によって支持されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1〜8のいずれかにおいて、全ての踏板がストレートに配置され、最下部の踏板と床面との間にも上記支持部材と同じ構成の支持部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、上部踏板と下部踏板の少なくとも一側部が開放されていても、これらの踏板は支持部材によって支持されているから、上下の踏板間の強度を確保でき、踏板を支持する桁が1本であっても、踏板に荷重が加わった場合にねじれ等の変形が発生せず、安定に支持することができる。また、上り下りする際に変形による不安感もない。支持部材は上部踏板の先端部に形成される上部固定部と、下部踏板の基部に形成される下部固定部と、これら上部固定部と下部固定部との間に設けられた柱部とを一体に結合してなるものであるから、柱部を切断して長さを調整することによって、さまざまな蹴上げ高に対応することができ、収まりもよく、必要最小限の部材によって構成されるので、材料や製造のコストを削減することができる。
請求項2に係る発明によれば、上部固定部と下部固定部には、それぞれ柱部に連結する連結部と、上部踏板の先端部と下部踏板の基部とに当接する当接部とを設けたから、支持部材は踏板の内側に納まり、外側方に突出することがないので、外観がすっきりする。
請求項3に係る発明によれば、下部固定部の当接部には、下部踏板の基部の端面に当接する垂直当接部を形成し、該垂直当接部を下部踏板の基部の端面に固定手段を介して固定したので、支持部材の位置決めを容易確実に行うことができるとともに、垂直当接部から下部踏板の基部の端面に向けてビス等の固定手段を水平に打ち込んで固定することができるので、支持部材の固定作業を容易に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、上記上部固定部の当接部を上部踏板の前端部に沿わせ、上部踏板に当接部を固定する固定手段を上部踏板の先端部の近傍に打ち込むので、狭い場所でも容易に施工でき、踏板に手摺のプレートがあるような場合でも、プレートに干渉するようなことがない。
請求項5に係る発明によれば、支持部材は、上部踏板と下部踏板の長手方向の少なくとも一側部に配置されているので、下部踏板の踏み面の中央側に足を乗せたときに、足先に支持部材がぶつかるおそれはほとんどない。したがって、安全に上り下りすることができる。
請求項6に係る発明によれば、支持部材の上部固定部と下部固定部と柱部とを互いに個別に構成するとともに、柱部をアルミニウムの押出型材としたので、上下部の踏板間の支持強度を確保することができるとともに、柱部は切り詰め加工しやすく、その長さ調整を容易に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、支持部材を略コ字状に形成したので、柱部を上下部の踏板の端部にラインが揃った状態で配置することができ、意匠性がよい。
請求項8に係る発明によれば、上部固定部の当接部の挿通孔は、上側が上部踏板の先端部に近く、下側が当該先端部から遠くなるように斜めに形成されているので、固定手段を上記挿通孔に挿通させる場合、階段の下側(裏側)から斜めに挿通させることができ、ビス止め作業を容易に行うことができる。
請求項9に係る発明によれば、下部の踏板が上部の昇降方向に対して曲るように配置されているとともに、支持柱によって支持されているので、支持部材は上下位の踏板を介して他の全ての支持部材と連結され、下部は支持柱によって支持されているので、1つの踏板に加わる荷重はその上下方の全ての支持部材と支持柱とに分散される。このように、1つの踏板に加わる荷重を全ての支持部材と支持柱とで支持する構造であるから、上下の踏板間の強度を十分に確保することができる。
請求項10に係る発明によれば、全ての踏板がストレートに配置され、最下部の踏板と床面との間にも同じ構成の支持部材が設けられているので、1つの踏板に加わる荷重はその上下方の全ての支持部材に分散される。このように、1つの踏板に加わる荷重を全ての支持部材で支持する構造であるから、上下の踏板間の強度を十分に確保することができる。
本発明に係る下曲りタイプの階段の斜視図 上記階段の側面図 図2の一部の拡大図 支持部材の取付態様を示す側面図 上記階段の一部の正面図 支持部材の取付態様を示す斜視図 支持部材の分解斜視図 (a)(b)は上部固定部の底面図及び(a)のX−X線上の断面図 (a)(b)はストレートタイプの階段の側面図及び正面図
図1は下曲りタイプの階段の斜視図、図2はその側面図である。これらの図において、階段は、建築物の上階と下階とに掛け渡された桁1と、桁1に間隔をおいて設けられた複数の踏板2とを備えたストレート部Aと、ストレート部Aの下部から踏板がストレート部Aの昇降方向に対して略直角に曲がるように設けられた曲り部Bとから構成され、ストレート部Aの一側には手摺3が設けられているが、踏板2の両側は壁等に支持されていない。階段は一側のみが壁等に支持されずに開放されていてもよい。
ストレート部Aは、1本の桁1と、桁1に間隔をおいて設けられた複数の踏板2と、手摺3とから構成されている。桁1は2本でもよいが、その場合でも踏板2が桁1の外側方にはみ出すものとする。
桁1は断面が方形(断面が丸形でもよい)の中空の金属部材で、その上端は斜めに切断されて上下階間の壁体4に当接され、固定金具を介して固定されている。桁1の下端も斜めに切断されて下階の床面6に当接され、固定金具を介して固定されている。
桁1には、その上面の長手方向に沿って等間隔に踏板受け部材8が固定されている。ただし、最下段とその上の2段分については踏板受け部材8は設けられていない。
踏板受け部材8は、図3に示されるように、断面が台形の中空部材で、平行でない対辺部10の角度は、桁1の上面と踏板2(水平)とのなす角度に設定されている。上記対辺部10はそれぞれ桁1と踏板2とにビス止め固定されている。
踏板2は踏板受け部材8上に固定されているが、最下段の踏板2nを除いて長方形に形成されている。最下段の踏板2nの幅は、内側が狭く、外側は広い台形状に形成され、平行な対辺をなす外側縁と内側縁との間の幅寸法は、他の踏板2と同じに形成されている。
次に、曲り部Bは、ストレート部Aの最下段の踏板2nに続く上下2段の踏板2a、2bによって構成され、これらの踏板2a、2bは、それぞれ下階の床面に支持柱11、12を介して支持されている。上部踏板2aは剣先状に形成され、下部踏板2bは上記最下段の踏板2nと略対称となるように形成されている。曲り部Bは、ストレート部Aに対して直角に曲がるように構成されている。
踏板2は木製でも合成樹脂製でも金属製でもよい。
支持柱11、12は中空部材で、その上端と下端はそれぞれ固定金具を介して下階の床面6と上下段の踏板2a、2bにそれぞれ固定されている。固定金具の詳細は省略するが、床面に固定される固定板の対辺部から固定爪を立ち上げ形成したもので、固定金具を支持柱11、12で覆い、固定爪を支持柱11、12の外側からビスで共締めすればよい。固定爪のみを支持柱11、12の外側に出し、固定爪と支持柱11、12とをビス止めしてもよい。桁の上下端を固定する固定金具も同様である。支持柱11、12は木製であってもよく、また断面は角形でも丸形でもよい。
また、ストレート部Aの一側には手摺3が設けられている。この手摺3は、複数の踏板2の一端に立設された手摺柱13と、手摺柱13の上端に支持された手摺材14と、手摺柱13間のパネル15とから構成されている。手摺柱13の下端に設けられた固定プレート32(図1参照)は踏板2の下面に固定されている。図4に示されるように、桁1の角度が大きくなると、手摺柱13を設けた踏板2の先端と手摺3柱の側面との間の間隔が小さくなり、この間隔が手指が入る程度に小さくなるときは、この隙間にゴムやスポンジなどの詰め物5を充填するのが好ましい。
次に、ストレート部Aと曲り部Bにおいて、上部踏板2aの先端部30とその下部踏板2bの基部31は、真上から見たときに蹴込み部分が重なり合うように、つまり上部踏板2aの先端部30が下部踏板2bの基部31よりも前方に突出するように設けられている。そして、上部踏板2の張り出し側の先端部30と下部踏板2の基部31との間に、つまり上下部の踏板2a、2bの蹴込み部に相当する部分には支持部材16が設けられている。
なお、上部踏板2aと下部踏板2bとは、相対的に上下の関係にある踏板を指すものとする。以下も同様である。
支持部材16は、図4〜図7に示されるように、上部踏板2aの先端部に形成された上部固定部17と、下部踏板2bの基部に形成された下部固定部18と、これら上部固定部17と下部固定部18との間に設けられた柱部19とから構成されている。
上部固定部17は、長方形の厚板状に形成され、一端側には2個のビス挿通孔21、他端側に1個の連結用ビス挿通孔22が形成された当接部24と、当接部24の他端側から垂下形成された断面略コ字形の連結部25とから構成されている。
下部固定部18は、上部固定部17と略同じ大きさの厚板状の水平当接部26と、水平当接部26の一側端から垂下した垂直当接部27と、水平当接部26の一端から垂直に立ち上げ形成された断面コ字形の連結部28とから構成されている。垂直当接部27の一端側には2個の連結用ビス挿通孔29が形成されている。他端側に1個の連結用ビス挿通孔23が形成されている。
柱部19は方形の筒状体で、内壁にはビスホール20が形成されている。柱部19の内部には上部固定部17、下部固定部18の連結部25、28が嵌合するように形成されている。
なお、支持部材16は、図5に示されるように、踏板2の正面に正対したとき、向かって右側の支持部材16は柱部19の左側に上下部の固定部17、18が延び、向かって左側の支持部材16は、柱部19の右側に上下部の固定部17、18が延びるものの2種類が設けられている。各部の構成は基本的に同じである。そして、両支持部材16の上部固定部17の2個のビス挿通孔21は、当接部24の幅方向に傾くように斜めに形成されている。傾きの方向は、図8(a)(b)に示されるように、ビス挿通孔21は、その上側が上部踏板2aの先端部に近く、下側が先端部から遠くなるように斜めに形成されている。支持部材16を階段の一側にのみ設ける場合は、1種類だけでよいことはもちろんである。
上部固定部17と下部固定部18はアルミニウム等の金属や合成樹脂によって形成してもよいが、柱部19はアルミニウムの押出型材によって形成するのが好ましい。
上記構成において、支持部材16は、図7に示されるように、柱部19の上端に上部固定部17の連結部25を嵌入するとともに、連結用ビス挿通孔22から挿通したビスをビスホール20にねじ込んで固定し、同様にして、柱部19の下端に下部固定部18の連結部28を嵌入するとともに、連結用ビス挿通孔23から挿通したビスをビスホール20にねじ込んで固定することにより、全体として略コ字状となるように組み立てられている。
次に、上部踏板2aと下部踏板2bとを支持部材16で連結支持するにあたっては、支持部材16は、上部踏板2aと下部踏板2bの側端部に配置する。本実施態様では、図1及び図5等に示されるように、支持部材16を上部踏板2aと下部踏板2bの長手方向の両側に配置した態様であるが、一側部のみに配置する構成であってもよい。
まず、上部踏板2aの先端部30は下部踏板2bの基部31よりも前方に突出するように設けられているので、図4及び図6に示されるように、上部踏板2aの張り出し側の先端部30と下部踏板2bの基部31との間に支持部材16を配置する。このとき、上部固定部17の当接部24は上部踏板2aの上面の先端部に沿うように、下部固定部18の水平当接部26は下部踏板2bの上面の基部31に沿うように配置する。また、下部踏板2bの垂直当接部27は下部踏板2bの基部の端面に当接させる。そして、上部踏板2aの当接部24に形成された2個のビス挿通孔21からビス7aを矢印pで示す方向にねじ込み、同様に、下部踏板2bの垂直当接部27に形成された2個のビス挿通孔29からビス7bを矢印qで示す水平方向にねじ込んで固定する。曲り部Bの上下部踏板2a、2bはそれぞれ支持柱11、12によって支持されているので、特に支持部材を設ける必要はないが、設けてもよい。なお、支持部材16の固定手段はビスに限定されない。釘、打ち込みネジ等であってもよい。
上述のように、上部踏板2aと下部踏板2bの両側は開放されているが、これらの踏板2a、2bは支持部材16によって支持されている。しかも、支持部材16は上下位の踏板を介して他の全ての支持部材16と連結され、下部は支持柱11、12によって支持されているので、1つの踏板に加わる荷重はその上下方の全ての支持部材16と支持柱11、12に分散される。このように、1つの踏板に加わる荷重を全ての支持部材16と支持柱11、12で支持する構造であるから、上下の踏板2間の強度を十分に確保でき、踏板2を支持する桁1が1本であっても、踏板2に荷重が加わった場合にねじれ等の変形が発生せず、安定に支持することができ、上り下りする際に変形による不安感もない。
支持部材16は上部踏板2aの先端部に形成される上部固定部17と、下部踏板2bの基部に形成される下部固定部18と、これら上部固定部17と下部固定部18との間に設けられた柱部19とを一体に結合してなるものであるから、柱部19を切断して長さを調整することによって、さまざまな蹴上げ高に対応することができ、収まりもよく、必要最小限の部材によって構成されるので、材料や製造のコストを削減することができる。長さ調整後の柱部19に対しても上部固定部17と下部踏板2bとは連結することができるので、無駄になることがない。
上部固定部17と下部固定部18には、それぞれ柱部19に差し込み連結する連結部25、28と、上部踏板2aの上面と下部踏板2bの下面とに当接する当接部24、26とを設けたから、支持部材16は踏板2の内側に納まり、外側方に突出することがないので、外観がすっきりする。
次に、下部固定部18の当接部には、下部踏板2bの基部の端面に当接する垂直当接部27を形成し、該垂直当接部27を下部踏板2bの基部の端面にビスを介して固定したので、支持部材16の位置決めを容易確実に行うことができるとともに、桁1の裏側で垂直当接部12から下部踏板2bの基部の端面に向けてビス7bを矢印qで示すように水平に打ち込んで固定することができるので、支持部材の固定作業を容易に行うことができる。
また、上部固定部17の当接部24を上部踏板2aの前端部に沿わせ、上部踏板2aに当接部を固定するビスを上部踏板2aの先端部の近傍に打ち込むので、狭い場所でも容易に施工でき、踏板2に手摺3のプレートがあるような場合でも、プレートに干渉するようなことがない。
さらに、支持部材16は、上部踏板2aと下部踏板2bの長手方向の少なくとも一側部に配置されているので、下部踏板2bの踏み面の中央部側に足を乗せたときに、足先に支持部材16がぶつかるおそれはほとんどない。したがって、安全に上り下りすることができる。
また、支持部材16の上部固定部17と下部固定部18と柱部19とを互いに個別に構成するとともに、柱部19をアルミニウムの押出型材としたので、上下部の踏板2a、2b間の支持強度を確保することができるとともに、柱部19は切り詰め加工しやすく、柱部19の長さ調整を容易に行うことができる。
支持部材16を略コ字状に形成したので、柱部19を上下部の踏板2の端部にラインが揃った状態で配置することができ、意匠性がよい。
上部固定部17の当接部24のビス挿通孔21、22は、上側が上部踏板2aの先端部に近く、下側が当該先端部から遠くなるように斜めに形成されているので、ビス7aをビス挿通孔21に挿通させる場合、階段の下側(裏側)から矢印pで示すように斜めに挿通させることができ、ビス止め作業を容易に行うことができる。
なお、本発明に係る階段の実施態様は下曲りタイプのものに限定されない。図9(a)(b)に示すストレートタイプの階段にも適用することができるのはもちろんである。同図に示す符号で示す部材は、前述に示した部材と同じものを示している。この場合、最下部の踏板2と床面6との間にも上記支持部材と同じ構成の支持部材16が配置されている。これにより、全ての踏板がストレートに配置され、最下部の踏板2と床面6との間にも支持部材16が設けられているので、1つの踏板2に加わる荷重はその上下方の全ての支持部材16に分散して支持され、上下の踏板間の強度を十分に確保することができる。
また、支持部材も上述のものに限定されない。例えば、下部固定部18を上部固定部17と同じ構成とし、柱部の上端と下端に上部固定部17と同じ固定部を連結するものであってもよい。この場合、図9(a)(b)に示すタイプの階段において、最下部の支持部材16に適用することができる。床面6に当接する下部固定部(18)は上部固定部(17)と同じとなるので、上部固定部は下部固定部を兼用することができ、床面6に当接するために特別の部材を製作する必要がない。
さらに、支持部材16の数は限定されない。複数個あればよい。また、その位置も踏み板2の中央よりも端部側にあればよく、端部に限定されない。
1 桁
2 踏板
2a 上部踏板
2b 下部踏板
16 支持部材
17 上部固定部
18 下部固定部
19 柱部
21、22 ビス挿通孔
24、26 当接部
27 垂直当接部
25、28 連結部

Claims (10)

  1. 建築物の上階と下階とに掛け渡された桁に間隔をおいて複数の踏板を設け、少なくとも一側部を開放した階段において、
    上部踏板の張り出し側の先端部と下部踏板の基部とを支持部材で支持するとともに、当該支持部材は、上部踏板の先端部に固定される上部固定部と、下部踏板の基部に固定される下部固定部と、これら上部固定部と下部固定部との間に設けられた柱部とを一体に結合してなる
    ことを特徴とする階段。
  2. 上記上部固定部と下部固定部には、それぞれ柱部に連結する連結部と、上部踏板の先端部と下部踏板の基部とに当接する当接部とを設けたことを特徴とする、請求項1に記載の階段。
  3. 下部固定部の当接部には、下部踏板の基部の端面に当接する垂直当接部を形成し、該垂直当接部を下部踏板の基部の端面に固定手段を介して固定したことを特徴とする、請求項2に記載の階段。
  4. 上記上部固定部の当接部を上部踏板の前端部に沿わせ、上部踏板に当接部を固定する固定手段を上部踏板の先端部の近傍に打ち込むようにしたことを特徴とする、請求項2に記載の階段。
  5. 支持部材は、上部踏板と下部踏板の長手方向の少なくとも一側部に配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の階段。
  6. 支持部材の上部固定部と下部固定部と柱部とを互いに個別に構成するとともに、柱部をアルミニウムの押出型材としたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の階段。
  7. 支持部材を略コ字状に形成したことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の階段。
  8. 上部固定部の当接部の挿通孔は、上側が上部踏板の先端部に近く、下側が当該先端部から遠くなるように斜めに形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の階段。
  9. 下部の踏板が上部の昇降方向に対して曲るように配置されているとともに、支持柱によって支持されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の階段。
  10. 全ての踏板がストレートに配置され、最下部の踏板と床面との間にも上記支持部材と同じ構成の支持部材が設けられていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の階段。
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