JP2012131430A - インストルメントパネルモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】加飾パネルの意匠上の自由度を向上させる。
【解決手段】インストルメントパネルモジュール10では、エアバッグドア20の車両後側に加飾パネル取付部26が形成されている。この加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20との間に車両上下方向の段差28を有している。また、リテーナ36に形成された後側フランジ部62は、前側フランジ部58及び一対のドア支持部42,44よりも一段下がって形成されて、加飾パネル取付部26の裏面26Cに接合されている。そして、加飾パネル16の前端側は、車両前側に延長されており、その前端16Aは、リテーナ36の枠部40に形成された後側壁部52の上部52Aよりも車両前側に位置した状態でエアバッグドア20の後端20Aと突き合わされている。このように、加飾パネル16の前端側を車両前側に延長することができるので、加飾パネル16の意匠上の自由度を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、インストルメントパネルモジュールに関する。
従来、インストルメントパネルに形成された係合孔に係合された突起部を有し、インストルメントパネルに取り付けられた加飾パネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、インストルメントパネルに形成されたエアバッグドアの裏面に接合されたドア支持部と、インストルメントパネルの裏側に設けられ、エアバッグを囲う枠状の側板部と、この側板部の周囲に形成され、インストルメントパネルの裏面に振動溶着等により接合された周辺支持部とを有するリテーナを備えたエアバッグドア支持構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−44577号公報 特開2009−248610号公報 特開2008−62808号公報 特許2998745号公報 実用新案登録第3037101号公報
しかしながら、上述のエアバッグドア支持構造では、ドア支持部と周辺支持部とが同一面上でエアバッグドアの裏面及びインストルメントパネルの裏面に振動溶着されている。従って、このインストルメントパネルに上述の加飾パネルを設定する場合には、この加飾パネルの前端を周辺支持部よりも車両前側に設定することができず、このことが加飾パネルの意匠上の大きな制約となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、加飾パネルの意匠上の自由度を向上させることができるインストルメントパネルモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のインストルメントパネルモジュールは、助手席の前方部位に形成され車両後側又は車両前側に開放されるエアバッグドアと、前記エアバッグドアの車両後側に形成されると共に前記エアバッグドアとの間に車両上下方向の段差を有し且つ前記エアバッグドア側の部位に前記エアバッグドアの後端に沿って車両幅方向に延び車両後側へ向けて切り欠かれた切欠きが形成された加飾パネル取付部と、を有するインストルメントパネルと、前記エアバッグドアの裏側に設けられると共にガスの供給を受けて前記エアバッグドアを押圧して開放し前記インストルメントパネルの表側に膨張展開されるエアバッグと、前記エアバッグを囲うと共に、前記エアバッグの車両後側に位置する後側壁部の上部が前記切欠きの内側に位置された枠部と、前記枠部の上部から車両前側及び車両幅方向両側に延出し前記インストルメントパネルの裏面に接合されたフランジ本体部と、前記後側壁部の上部よりも車両下側の部位から車両後側に延出し前記加飾パネル取付部の裏面に接合された後側フランジ部とを有し、前記インストルメントパネルに取り付けられたリテーナと、前記加飾パネル取付部の表面に取り付けられると共に、前端が前記後側壁部の上部よりも車両前側に位置した状態で前記エアバッグドアの後端と突き合わされた加飾パネルと、を備えている。
このインストルメントパネルモジュールによれば、エアバッグドアの車両後側には、エアバッグドアとの間に車両上下方向の段差を有する加飾パネル取付部が形成されており、リテーナに形成された後側フランジ部は、フランジ本体部よりも一段下がって形成されて、加飾パネル取付部の裏面に接合されている。また、加飾パネル取付部の表面には、加飾パネルが取り付けられており、この加飾パネルの前端は、リテーナの枠部に形成された後側壁部の上部よりも車両前側に位置した状態でエアバッグドアの後端と突き合わされている。
このように、このインストルメントパネルモジュールによれば、加飾パネルの前端がエアバッグドアの後端と突き合わされる位置まで、加飾パネルの前端側を車両前側に延長することができる。従って、加飾パネルの意匠上の自由度を向上させることができる。
請求項2に記載のインストルメントパネルモジュールは、請求項1に記載のインストルメントパネルモジュールにおいて、前記加飾パネル取付部及び前記切欠きにおける車両幅方向の少なくとも一部が前記エアバッグドアの後端と車両幅方向にオーバーラップしている構成である。
このインストルメントパネルモジュールによれば、エアバッグドアとの間に車両上下方向の段差を有する加飾パネル取付部と、この加飾パネル取付部におけるエアバッグドア側の部位に形成された切欠きは、その車両幅方向の少なくとも一部がエアバッグドアの後端と車両幅方向にオーバーラップしている。従って、これにより、エアバッグドアの後端を自由端とすることができる。この結果、このエアバッグドアの後端がインストルメントパネルにヒンジ部や破断予定部等を介して連結された場合に比して、エアバッグドアの開放時の抵抗を少なくすることができるので、エアバッグドアを円滑に開放させることができる。
請求項3に記載のインストルメントパネルモジュールは、請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネルモジュールにおいて、前記リテーナが、前記エアバッグドアの裏面に接合されたドア支持部と、車両前後方向に沿って切断した断面がU字状とされ、前記後側壁部と前記ドア支持部とを連結するヒンジ部と、を有し、前記加飾パネルの前端と前記エアバッグドアの後端との間の境界部が、車両側面視にて前記インストルメントパネルの表面の法線方向に延び前記ヒンジ部の底部を通過する仮想線上に位置された構成である。
このインストルメントパネルモジュールによれば、加飾パネルの前端とエアバッグドアの後端との間の境界部は、車両側面視にてインストルメントパネルの表面の法線方向に延びヒンジ部の底部を通過する仮想線上に位置されている。従って、エアバッグドアがヒンジ部を支点として車両後側に開放される場合でも、加飾パネルにおけるエアバッグドア側の部位がエアバッグドアの開放を妨げることを抑制し、エアバッグドアを円滑に開放させることができる。
請求項4に記載のインストルメントパネルモジュールは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のインストルメントパネルモジュールにおいて、前記加飾パネルに、前記加飾パネル取付部及び前記後側フランジ部を貫通し前記加飾パネル取付部及び前記後側フランジ部に固定されたクリップが形成された構成である。
このインストルメントパネルモジュールによれば、クリップは、エアバッグドアに近い位置に形成された加飾パネル取付部及び後側フランジ部に固定されている。従って、加飾パネルの前端からクリップまでのモーメント長を短くすることができるので、エアバッグの膨張時にエアバッグの押圧力が加飾パネルの前端側に作用した場合でも、加飾パネルの外れを抑制することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、加飾パネルの前端がエアバッグドアの後端と突き合わされる位置まで、加飾パネルの前端側を車両前側に延長することができる。従って、加飾パネルの意匠上の自由度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルモジュールにおける助手席側の部分の斜視図である。 図1に示されるインストルメントパネルモジュールにおいて加飾パネルをインストルメントパネルから取り外した状態を示す分解斜視図である。 図1の3−3線拡大断面図である。 図1に示されるリテーナの斜視図である。 図1に示されるインストルメントパネルモジュールをインストルメントパネルの裏側から見た図である。 図1に示されるエアバッグドアの変形例を示す図3に対応する断面図である。 図1に示される加飾パネル取付部及び加飾パネルの変形例を示す分解斜視図である。 比較例に係るインストルメントパネルモジュールの図3に対応する断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向右側をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルモジュール10は、インストルメントパネル12と、助手席用エアバッグ装置14と、加飾パネル16とを備えている。
インストルメントパネル12は、樹脂製とされている。このインストルメントパネル12は、車室前部に配置されており、車両幅方向に延びている。図2に示されるように、このインストルメントパネル12における図示しない助手席の前方部位であって車両上下方向の中間部には、車両前後方向に並ぶ一対のエアバッグドア18,20が形成されている。
この一対のエアバッグドア18,20のうち車両後側のエアバッグドア20は、本発明におけるエアバッグドアに相当する。この一対のエアバッグドア18,20の車両幅方向両側には、車両前後方向に延びる一対の縦破断予定部22が形成されている。一方、車両前後方向における一対のエアバッグドア18,20の間には、車両幅方向に延びる横破断予定部24が形成されている。また、エアバッグドア18の車両前側には、車両幅方向に延びるヒンジ部25が形成されている。この一対の縦破断予定部22、横破断予定部24、ヒンジ部25は、いずれもインストルメントパネル12及び一対のエアバッグドア18,20よりも薄肉に形成された薄肉部によって構成されている。
図2,図3に示されるように、インストルメントパネル12には、エアバッグドア20の車両後側に加飾パネル取付部26が形成されている。この加飾パネル取付部26は、後述する加飾パネル16を取り付けるためのものであり、この加飾パネル16が取り付けられるように、加飾パネル16よりも僅かに大きく形成されている。
この加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20との間に車両上下方向(エアバッグドア20の板厚方向)の段差28を有するように、エアバッグドア20に対して車両下側(インストルメントパネル12の裏側)に一段下がって形成されている。図1に示されるように、この加飾パネル取付部26の後端26Aは、インストルメントパネル12の後端12Aに位置されている。
また、図2に示されるように、この加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20よりも車両幅方向両側に広がっている。つまり、加飾パネル取付部26は、その車両幅方向中央側の一部がエアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向にオーバーラップしている。なお、ここでは、一例として、この加飾パネル取付部26は、例えば、インストルメントパネル12の車両幅方向外側に形成された空調吹出部30から図示しないセンタクラスタにまで形成されている。
この加飾パネル取付部26におけるエアバッグドア20側の部位である前側部26Bには、車両前側に開口する切欠き32が形成されている。この切欠き32は、エアバッグドア20の後端20Aに沿って車両幅方向に延びると共に、車両後側へ向けて切り欠かれている。
この切欠き32は、後述するリテーナ36の枠部40に形成された後側壁部52の上部52A(図3参照)との干渉を回避するためのものであり、その内側に後側壁部52の上部52Aを収容する形状及び大きさで形成されている。ここでは、一例として、切欠き32は、エアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向の幅が同一に形成されている。つまり、この切欠き32は、その車両幅方向の全体がエアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向にオーバーラップしている。なお、図2では、切欠き32の理解の容易のために、図3に示されるリテーナ36の図示が省略されている。
そして、このように、エアバッグドア20の車両後側にエアバッグドア20と車両上下方向の段差28を有する加飾パネル取付部26が形成されると共に、この加飾パネル取付部26の前側部26Bに切欠き32が形成されることにより、エアバッグドア20の後端20Aは、自由端とされている(図3も参照)。
また、この加飾パネル取付部26には、図2に示されるように、車両上下方向(板厚方向)に貫通する複数の貫通孔34が形成されている。この複数の貫通孔34は、車両幅方向に間隔を空けて形成されている。
図1に示されるように、助手席用エアバッグ装置14は、インストルメントパネル12における車両上下方向の中間部に設けられている。つまり、この助手席用エアバッグ装置14は、所謂ミッドマウント式の助手席用エアバッグ装置とされている。この助手席用エアバッグ装置14は、図3に示されるように、リテーナ36及びエアバッグユニット38を備えている。
リテーナ36は、一対のエアバッグドア18,20の裏側に設けられており、枠部40と、一対のドア支持部42,44と、フランジ46とを有して構成されている。枠部40は、後述するエアバッグ70を囲うように、一対のエアバッグドア18,20の周囲部に沿って枠状に形成されている。
この枠部40には、エアバッグ70の車両前側に前側壁部48が形成され、エアバッグ70の車両幅方向両側に横側壁部50(図4参照)が形成されている。また、この枠部40には、エアバッグ70の車両後側に後側壁部52が形成されている。前側壁部48及び後側壁部52の上下方向中間部には、板厚方向に貫通する係合孔53がそれぞれ形成されている。
一対のドア支持部42,44は、それぞれ板状に形成されており、各エアバッグドア18,20の裏面に例えば振動溶着等により接合されている。この一対のドア支持部42,44は、前側壁部48の上部48A及び後側壁部52の上部52Aにヒンジ部54,56を介してそれぞれ連結されている。ヒンジ部54,56は、それぞれ車両前後方向に切断した断面がU字状とされている。そして、ヒンジ部54は、車両前側のエアバッグドア18を車両前側に開放可能に支持しており、ヒンジ部56は、車両後側のエアバッグドア20を車両後側に開放可能に支持している。
フランジ46は、図4に示されるように、前側壁部48から車両前側に延出する前側フランジ部58と、横側壁部50から車両幅方向両側に延出する一対の横側フランジ部60と、後側壁部52から車両後側に延出する後側フランジ部62とを有している。前側フランジ部58と一対の横側フランジ部60は、本発明におけるフランジ本体部に相当し、それぞれ前側壁部48の上部48A及び横側壁部50の上部50Aに形成されている。
一方、後側フランジ部62は、前側フランジ部58、一対の横側フランジ部60、及び、一対のドア支持部42,44よりも一段下がるように、後側壁部52の上部52Aよりも車両下側の部位に形成されている。
そして、図3に示されるように、前側フランジ部58は、一対のエアバッグドア18,20よりも車両前側においてインストルメントパネル12の裏面12Bに接合されている。また、図4に示される一対の横側フランジ部60は、一対のエアバッグドア18,20よりも車両幅方向両側においてインストルメントパネル12の裏面12Bに接合されている(図5参照)。この前側フランジ部58及び一対の横側フランジ部60は、例えば振動溶着等によりインストルメントパネル12の裏面12Bに接合されている。
一方、後側フランジ部62は、図3,図5に示されるように、上述の加飾パネル取付部26の裏面26Cに例えば振動溶着等により接合されている。この後側フランジ部62は、例えば、上述の前側フランジ部58及び一対の横側フランジ部60がインストルメントパネル12の裏面12Bに接合されると同時に、加飾パネル取付部26の裏面26Cに接合される。
そして、上述のように、前側フランジ部58及び一対の横側フランジ部60がインストルメントパネル12の裏面12Bに接合されると共に、後側フランジ部62が加飾パネル取付部26の裏面26Cに接合されることにより、リテーナ36は、インストルメントパネル12に取り付けられている。また、このようにしてリテーナ36がインストルメントパネル12に取り付けられた状態では、図3に示されるように、後側壁部52の上部52Aは、切欠き32の内側に位置されている。
また、上述の後側フランジ部62には、板厚方向に貫通する貫通孔64が形成されている。この貫通孔64は、上述の加飾パネル取付部26に形成された複数の貫通孔34(図2参照)のうち車両幅方向の中央部に形成された貫通孔34と連通している。
エアバッグユニット38は、ケース66と、インフレータ68と、エアバッグ70とを有している。ケース66は、枠部40の内側に設けられており、図示しないインストルメントパネルリインフォースメントに固定されている。このケース66は、一対のエアバッグドア18,20側に開口された箱状に形成されている。このケース66には、前側壁部48及び後側壁部52へ向けて延びる一対の係合片72が形成されており、この一対の係合片72は、係合孔53にそれぞれ係合されている。
インフレータ68は、円盤状のディスクタイプとされており、一対のエアバッグドア18,20の板厚方向を軸方向として配置されている。そして、このインフレータ68は、ケース66の底部66Aに固定されている。このインフレータ68は、図示しない制御装置から出力された信号が入力された場合には、エアバッグ70が膨張展開されるように、このエアバッグ70の内部にガスを供給する。
なお、上述の図示しない制御装置は、車両に実際に前面衝突が生じたことが検出されたとき、又は、車両において前面衝突が生じると予測されたときに、インフレータ68に信号を出力する。
エアバッグ70は、ケース66の内側に折畳状態で収容されており、その基端部70Aは、ケース66の底部66Aに固定されている。このエアバッグ70は、ガスの供給を受けた場合には、一対のエアバッグドア18,20を押圧して開放し、インストルメントパネル12の表側に膨張展開される。
加飾パネル16は、図2に示されるように、車両幅方向に延びる長尺状に形成されている。この加飾パネル16は、加飾パネル取付部26の車両幅方向の全長に亘って形成されている。この加飾パネル16には、貫通孔34に対応する位置に複数のクリップ74が形成されている。各クリップ74には、図3に示されるように、先端に弾性片76が形成されている。
そして、貫通孔34,64に対応する位置に形成されたクリップ74は、貫通孔34,64に挿入されると共に、弾性片76が貫通孔64の周縁部と係合されることにより、加飾パネル取付部26及び後側フランジ部62に固定されている。また、特に図示しないが、図2に示されるその他のクリップ74は、貫通孔34に挿入されると共に、その先端に形成された弾性片が貫通孔34の周縁部と係合されることにより、加飾パネル取付部26に固定されている。
そして、加飾パネル16は、この複数のクリップ74により加飾パネル取付部26の表面26Dに取り付けられている。また、図3に示されるように、加飾パネル16が加飾パネル取付部26の表面26Dに取り付けられた状態では、加飾パネル16の前端16Aは、後側壁部52の上部52Aよりも車両前側に位置した状態でエアバッグドア20の後端20Aと突き合わされている。さらに、加飾パネル16の表面16Bは、エアバッグドア20の表面20Bと略面一状を成している。
また、加飾パネル16の前端16Aとエアバッグドア20の後端20Aとの間の境界部78は、車両側面視にてインストルメントパネル12の表面12Cの法線方向に延びヒンジ部56の底部56Aを通過する仮想線L1上に位置されている。
なお、図3に示されるように、加飾パネル16には、車両下側に延びるリブ80が形成されており、上述のクリップ74は、このリブ80の先端に形成されている。また、このリブ80の先端は、加飾パネル取付部26の表面26Dに当接されている。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係る作用及び効果を明確にするために、比較例について説明する。以下に説明する比較例において、上述の本発明の一実施形態と同様の機能を有する構成については、比較の容易のために、同一符合を用いる。
図8に示されるように、比較例に係るインストルメントパネルモジュール110では、加飾パネル取付部26が後側フランジ部62よりも車両後側に位置されている。また、後側フランジ部62は、前側フランジ部58及び一対のドア支持部42,44と同一面上に形成されており、インストルメントパネル12の裏面12Bにおける車両後側のエアバッグドア20と加飾パネル取付部26との間に接合されている。
しかしながら、この比較例に係るインストルメントパネルモジュール110では、一対のドア支持部42,44と後側フランジ部62とが同一面上でエアバッグドア20の裏面及びインストルメントパネル12の裏面に振動溶着されている。
従って、このインストルメントパネル12に加飾パネル16を設定する場合には、後側フランジ部62の長さ寸法a、加飾パネル取付部26の車両前側に形成された縦壁部27と後側フランジ部62との間の隙間の寸法b、及び、縦壁部27の厚さ寸法cを合わせた合計寸法Cをエアバッグドア20の後端20A(回転中心)と加飾パネル16の前端16Aとの間に確保する必要がある。このため、加飾パネル16の前端16Aを後側フランジ部62よりも車両前側に設定することができず、このことが加飾パネル16の意匠上の大きな制約となっている。
これに対し、図3に示されるように、本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルモジュール10によれば、加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20の車両後側に形成されると共に、エアバッグドア20との間に車両上下方向の段差28を有している。また、後側フランジ部62は、前側フランジ部58、一対の横側フランジ部60(図4参照)、及び、一対のドア支持部42,44よりも一段下がって形成されて、加飾パネル取付部26の裏面26Cに接合されている。そして、加飾パネル16の前端側は、車両前側に延長されており、その前端16Aは、リテーナ36の枠部40に形成された後側壁部52の上部52Aよりも車両前側に位置した状態でエアバッグドア20の後端20Aと突き合わされている。
このように、このインストルメントパネルモジュール10によれば、加飾パネル16の前端16Aがエアバッグドア20の後端20Aと突き合わされる位置まで、加飾パネル16の前端側を車両前側に延長することができる。従って、加飾パネル16の意匠上の自由度を向上させることができる。
しかも、図2に示されるように、エアバッグドア20の車両後側にエアバッグドア20と車両上下方向の段差28を有する加飾パネル取付部26が形成されると共に、この加飾パネル取付部26の前側部26Bに切欠き32が形成されることにより、エアバッグドア20の後端20Aは、自由端とされている。これにより、このエアバッグドア20の後端20Aがインストルメントパネル12にヒンジ部等を介して連結された場合に比して、エアバッグドア20の開放時の抵抗を少なくすることができるので、エアバッグドア20を円滑に開放させることができる。
また、図3に示されるように、加飾パネル16の前端16Aとエアバッグドア20の後端20Aとの間の境界部78は、車両側面視にてインストルメントパネル12の表面12Cの法線方向に延びヒンジ部56の底部56Aを通過する仮想線L1上に位置されている。従って、エアバッグドア20がヒンジ部56を支点として車両後側に開放される場合でも、加飾パネル16におけるエアバッグドア20側の部位がエアバッグドア20の開放を妨げることを抑制し、エアバッグドア20を円滑に開放させることができる。
また、クリップ74は、エアバッグドア20に近い位置に形成された加飾パネル取付部26及び後側フランジ部62に固定されている。従って、加飾パネル16の前端16Aからクリップ74までのモーメント長を短くすることができるので、エアバッグ70の膨張時にエアバッグ70の押圧力が加飾パネル16の前端側に作用した場合でも、加飾パネル16の外れを抑制することができる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
本発明の一実施形態において、インストルメントパネル12は、一対のエアバッグドア18,20を有していたが、図6に示されるように、車両上側に開放されるエアバッグドア18のみを有していても良い。なお、この場合には、このエアバッグドア18が本発明におけるエアバッグドアに相当する。
このように構成されていても、エアバッグドア18の車両後側にエアバッグドア18と車両上下方向の段差28を有する加飾パネル取付部26が形成されると共に、この加飾パネル取付部26の前側部に切欠き32が形成されることにより、エアバッグドア18の後端18Aは、自由端とされる。これにより、このエアバッグドア18の後端18Aがインストルメントパネル12に破断予定部等を介して連結された場合に比して、エアバッグドア18の開放時の抵抗を少なくすることができるので、エアバッグドア18を円滑に開放させることができる。
また、加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20よりも車両幅方向両側に広がっていたが、図7に示されるように、エアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向の幅が同一に形成されていても良い。
つまり、加飾パネル取付部26は、エアバッグドア20の後端20Aを自由端とすることができるように、その車両幅方向の少なくとも一部がエアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向にオーバーラップしていれば良い。
また、図7に示されるように、加飾パネル16も、エアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向の幅が同一に形成されていても良い。
また、図2に示されるように、切欠き32は、エアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向の幅が同一に形成されていたが、エアバッグドア20よりも車両幅方向両側に広がっていても良い。
つまり、この切欠き32も、エアバッグドア20の後端20Aを自由端とすることができるように、その車両幅方向の少なくとも一部がエアバッグドア20の後端20Aと車両幅方向にオーバーラップしていれば良い。
また、助手席用エアバッグ装置14は、インストルメントパネル12における車両上下方向の中間部に備えられたミッドマウント式の助手席用エアバッグ装置とされていたが、例えば、インストルメントパネル12の上部に備えられるトップマウント式の助手席用エアバッグ装置とされていても良い。
また、加飾パネル16は、複数のクリップ74により加飾パネル取付部26に取り付けられていたが、その他にも、例えば、振動溶着等により加飾パネル取付部26に取り付けられていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
次に、特許請求の範囲に記載された発明以外に、上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
つまり、前記エアバッグドアは、前記インストルメントパネルにおける車両上下方向中間部に形成されている、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のインストルメントパネルモジュールである。
このインストルメントパネルモジュールによれば、エアバッグユニットがインストルメントパネルの上部に備えられた所謂トップマウント式の構造に比して、エアバッグが助手席の乗員により近い位置で展開される。これにより、助手席の乗員に対する拘束性能を向上させることができる。
10 インストルメントパネルモジュール
12 インストルメントパネル
12B 裏面
12C 表面
16 加飾パネル
16A 前端
20 エアバッグドア
20A 後端
26 加飾パネル取付部
26B 前側部(エアバッグドア側の部位)
26C 裏面
26D 表面
28 段差
32 切欠き
36 リテーナ
40 枠部
44 ドア支持部
48 前側壁部
48A 上部(枠部の上部の一部)
50 横側壁部
50A 上部(枠部の上部の一部)
52 後側壁部
52A 上部
56 ヒンジ部
56A 底部
58 前側フランジ部(フランジ本体部の一部)
60 横側フランジ部(フランジ本体部の一部)
62 後側フランジ部
70 エアバッグ
74 クリップ
78 境界部
L1 仮想線

Claims (4)

  1. 助手席の前方部位に形成され車両後側又は車両前側に開放されるエアバッグドアと、前記エアバッグドアの車両後側に形成されると共に前記エアバッグドアとの間に車両上下方向の段差を有し且つ前記エアバッグドア側の部位に前記エアバッグドアの後端に沿って車両幅方向に延び車両後側へ向けて切り欠かれた切欠きが形成された加飾パネル取付部と、を有するインストルメントパネルと、
    前記エアバッグドアの裏側に設けられると共にガスの供給を受けて前記エアバッグドアを押圧して開放し前記インストルメントパネルの表側に膨張展開されるエアバッグと、
    前記エアバッグを囲うと共に、前記エアバッグの車両後側に位置する後側壁部の上部が前記切欠きの内側に位置された枠部と、前記枠部の上部から車両前側及び車両幅方向両側に延出し前記インストルメントパネルの裏面に接合されたフランジ本体部と、前記後側壁部の上部よりも車両下側の部位から車両後側に延出し前記加飾パネル取付部の裏面に接合された後側フランジ部とを有し、前記インストルメントパネルに取り付けられたリテーナと、
    前記加飾パネル取付部の表面に取り付けられると共に、前端が前記後側壁部の上部よりも車両前側に位置した状態で前記エアバッグドアの後端と突き合わされた加飾パネルと、
    を備えたインストルメントパネルモジュール。
  2. 前記加飾パネル取付部及び前記切欠きは、車両幅方向の少なくとも一部が前記エアバッグドアの後端と車両幅方向にオーバーラップしている、
    請求項1に記載のインストルメントパネルモジュール。
  3. 前記リテーナは、
    前記エアバッグドアの裏面に接合されたドア支持部と、
    車両前後方向に沿って切断した断面がU字状とされ、前記後側壁部と前記ドア支持部とを連結するヒンジ部と、
    を有し、
    前記加飾パネルの前端と前記エアバッグドアの後端との間の境界部は、車両側面視にて前記インストルメントパネルの表面の法線方向に延び前記ヒンジ部の底部を通過する仮想線上に位置されている、
    請求項1又は請求項2に記載のインストルメントパネルモジュール。
  4. 前記加飾パネルには、前記加飾パネル取付部及び前記後側フランジ部を貫通し前記加飾パネル取付部及び前記後側フランジ部に固定されたクリップが形成されている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のインストルメントパネルモジュール。
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