JP2012129440A - 半導体発光素子の製造方法及び半導体積層構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持基板及び半導体成長膜におけるクラック等の欠陥の発生を防止ししつつ、半導体発光素子の電気的特性の向上を図ることができる半導体発光素子の製造方法、及びこれよって形成される半導体積層構造を提供すること。
【解決手段】成長用基板の上に半導体成長膜、電極及び成長基板側接合金属膜を順次形成して発光体部を形成する工程と、支持基板の裏面に凹部及び/又は凸部を形成し、支持基板の表面に支持基板側接合金属膜を形成して支持体部を形成する工程と、成長基板側接合金属膜と支持基板側接合金属膜とを密着するとともに加熱し、成長基板側接合金属膜及び支持基板側接合金属膜を溶融させて支持体部及び発光体部を接合する工程と、を有すること。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体発光素子の製造方法及び半導体積層構造に関し、特に、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を支持基板によって支持した後に成長用基板を除去して半導体発光素子を製造する方法、及びこれによって形成される半導体積層構造に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子は、液晶ディスプレイのバックライトを代表とする表示機器光源に従来から用いられていた。近年においては、半導体発光素子は一般照明及び車両用灯具等の照明機器分野にも用いられるようになった。
一般的に、照明機器は表示機器よりも高い発光出力が必要になるため、照明機器においては表示機器における駆動電流の数十倍の駆動電流が必要になる場合がある。例えば、携帯電話用液晶ディスプレイのバックライトの光源として半導体発光素子を用いる場合には、約20ミリアンペア(mA)の駆動電流を半導体発光素子に流していたが、照明機器の光源として半導体素子を用いる場合には、約1アンペア(A)の駆動電流を半導体発光素子に流す必要がある。このような駆動電流の増加にともない半導体発光素子の発熱量も増加するため、半導体発光素子から生じた熱を速やかに放熱する要求が高まっている。かかる放熱対策としては、成長用基板よりも熱伝導性の高い支持基板に、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を熱圧着して支持させ、その後に熱伝導性の低い成長用基板を除去する方法が知られている。例えば、特許文献1においては、成長用基板であるサファイア基板上に結晶成長した半導体成長膜を、サファイア基板よりも熱導電性が高い熱導電性絶縁基板によって支持する方法が開示されている。
しかしながら、成長用基板が有する熱膨張係数と支持基板が有する熱膨張係数との差が異なると、半導体成長膜を支持基板に熱圧着した後に、両基板に働く応力差によって支持基板の割れ、及び半導体成長膜内部にクラックが生じ、半導体発光素子の電気的特性及び信頼性の低下等の問題を引き起こしていた。
このような熱膨張係数が異なる異種の基板を接合する際に発生する応力を緩和する方法として、接合界面が凹凸になるように半導体成長膜及び支持基板の接合面に凹凸加工を施す方法や、支持基板の接合界面側に複数の溝を並置するように形成し、当該溝部分に充填材料を埋め込む方法が知られている。例えば、特許文献2には、シリコンウエハとガラスとを接合する方法において、シリコンウエハ及びガラスの接合界面側に凹凸を形成することが開示されている。また、特許文献3には、支持基板の接合界面側に設けられた複数の溝を弾性部材で充填し、半導体成長膜を接合することが開示されている。
特表2008−545267号公報 特開2003−221284号公報 特許4230455号公報
しかしながら、半導体成長膜又は支持基板の接合界面側に凹凸又は溝を形成すると、半導体成長膜及び支持基板の接合界面側に形成される電極又は絶縁膜にも凹凸が生じ、半導体発光素子内の発光分布や半導体発光素子の特性にばらつきが生じやすくなる。ここで、電極又は絶縁膜に凹凸が生じないように平坦化処理を施すことも考えられるが、凹部上における電極又は絶縁膜の厚さは大きくなり、凸部上に形成される電極又は絶縁膜の厚さは小さくなり、電極及び絶縁膜の厚さが不均一となって半導体発光素子の特性のばらつきが生じやすくなる。また、当該平坦化工程を設けると、製造工程が増加して半導体発光素子のコストが上昇するおそれがある。同様に、溝を弾性部材で充填する製造方法においても、製造工程の増加及び弾性部材のコストよって半導体発光素子自体のコストが上昇するおそれがある。
また、半導体成長膜又は支持基板の接合界面側に形成した電極又は絶縁膜をパターンニングしてから半導体成長膜と支持基板とを接合する場合には、成長用基板が有する熱膨張係数と支持基板が有する熱膨張係数との差によってパターンニングされた電極又は絶縁膜が所望の位置からずれが生じてしまう。かかるずれが生じると、半導体発光素子の所望の位置に電極又は絶縁膜を形成することが困難となり、半導体発光素子のリーク不良等の問題を引き起こしてしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持基板及び半導体成長膜におけるクラック等の欠陥の発生を防止ししつつ、半導体発光素子の電気的特性の向上を図ることができる半導体発光素子の製造方法、及びこれよって形成される半導体積層構造を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光素子の製造方法は、成長用基板の上に半導体成長膜、電極及び成長基板側接合金属膜を順次形成して発光体部を形成する工程と、支持基板の裏面に凹部及び/又は凸部を形成し、前記支持基板の表面に支持基板側接合金属膜を形成して支持体部を形成する工程と、前記成長基板側接合金属膜と前記支持基板側接合金属膜とを密着するとともに加熱し、前記成長基板側接合金属膜及び前記支持基板側接合金属膜を溶融させて前記支持体部及び前記発光体部を接合する工程と、を有することを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明の半導体積層構造は、裏面に凹部及び/又は凸部が形成された支持基板と、前記支持基板の表面上に形成された金属接合膜と、前記金属接合膜上に形成された電極と、前記電極上に形成された発光層を含む半導体成長膜と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体発光装置の製造方法においては、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を支持する支持基板の裏面に凹部及び/又は凸部を形成した後に、接合金属膜を介して当該支持基板上に半導体成長膜を熱圧着している。かかる製造方法によれば、熱圧着時における支持基板の反り返りが抑制されることにより、支持基板及び半導体成長膜におけるクラック等の欠陥の発生を防止され、半導体発光素子の電気的特性の向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を示す断面図である。 図1(c)における破線で囲まれた領域の拡大図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法における各製造工程を示す断面図である 支持基板の底面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法の効果を説明するための模式図及び断面図である。 (a)はシリコン基板の底面図であり、(b)は図9(a)の線9a−9aに沿った断面図である。 シリコン基板に凹部及び凸部を形成する方法を示す断面図である。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、図1乃至図7を参照しつつ、実施例1に係る半導体発光素子の製造方法について詳細に説明する。図1、図4及び図6、図7は、実施例1に係る半導体発光素子の製造方法における各製造工程を示す断面図である。図2は、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を示す断面図である。図3は、図1(c)における破線で囲まれた領域3の拡大図である。図4は、支持基板の底面図である。
[成長用基板準備工程]
実施例1においては、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)によりAlxInyGazN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)からなる半導体成長膜を形成する基板(成長用基板)として2インチのC面サファイア基板11(以下、単にサファイア基板11と称する)を準備する(図1(a))。サファイア基板11の厚さは、約430μmである。
[半導体成長膜形成工程]
次に、サファイア基板11を水素雰囲気中で摂氏1000度(1000℃)、10分間加熱してサーマルクリーニングを行う。次に、MOCVD法により、サファイア基板11上に低温バッファ層12、下地GaN層13、n−GaN層14、活性層15、p−AlGaNクラッド層16、p−GaN層17からなる半導体成長膜20を形成する(図1(b)、図2)。ここで、半導体成長膜20を構成する各半導体層は、MOCVD法によりウルツ鉱型結晶構造のC軸方向に沿って、サファイア基板11上に順次積層される。また、半導体成長膜20の膜厚は、約6μmである。
より具体的には、先ず、基板温度(成長温度)を500℃とし、TMG(トリメチルガリウム)(流量10.4μmol/min)及びNH(流量3.3LM)を約3分間供給してGaNからなる低温バッファ層12をサファイア基板11上に形成する。その後、基板温度を1000℃まで昇温し、約30秒間保持することによって低温バッファ層12を結晶化させる。続いて、基板温度を1000℃に保持したままTMG(流量45μmol/min)及びNH(流量4.4LM)を約20分間供給し、0.8μmの層厚を有する下地GaN層13を形成する。
次に、基板温度が1000℃の状態にてTMG(流量45μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントガスとしてSiH(流量2.7×10-9μmol/min)を約120分間供給し、5μmの層厚を有するn−GaN層14を形成する。
次に、n−GaN層14上に活性層15を形成する。実施例1では、活性層15としてInGaN/GaNからなる多重量子井戸構造を適用した。すなわち、InGaN/GaNを1周期として5周期の成長を行う。具体的には、基板温度を700℃とし、TMG(流量3.6μmol/min)、TMI(トリメチルインジウム)(流量10μmol/min)、NH(流量4.4LM)を約33秒間供給し、2.2nmの層厚を有するInGaN井戸層を形成する。続いて、TMG(流量3.6μmol/min)、NH(流量4.4LM)を約320秒間供給し、15nmの層厚を有するGaN障壁層を形成する。かかる成長を5周期分繰り返すことにより活性層15が形成される。
次に、基板温度を870℃まで昇温し、TMG(流量8.1μmol/min)、TMA(トリメチルアルミニウム)(流量7.5μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントとしてCpMg(bis-cyclopentadienyl Mg)(流量2.9×10-7μmol/min)を約5分間供給し、約40nmの層厚を有するp−AlGaNクラッド層16を形成する。続いて、基板温度を保持したまま、TMG(流量18μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントとしてCpMg(流量2.9×10-7μmol/min)を約7分間供給し、約150nmの層厚を有するp−GaN層17を形成する。サファイア基板11上には、これらの各半導体層によって構成される半導体成長膜20が形成される(図2)。
[p側電極及び成長用基板側接合金属膜形成工程]
次に、p側電極21と、接合層22、拡散防止層23及び共晶層24からなる成長用基板側接合金属膜25とを半導体成長膜20上に形成する(図1(c)、図3)。
より具体的には、先ず、露出したp−GaN層17を覆うようにレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。ここでは、後述する分離工程においてチップ化された各半導体発光素子のそれぞれのp側電極21の形状に対応するように、レジストのパターニングが施される。なお、p側電極21の形状は、半導体発光素子の発光特性及び電気的特性に応じて適宜その形状を変更することができる。
続いて、パターニングされたレジストの開口部分に電子ビーム蒸着法により、Pt(1nm)、Ag(300nm)、Ti(100nm)、Pt(200nm)、及びAu(200nm)を順次積層する。ここで、Pt(1nm)及びAg(300nm)からなる層がp側電極21であり、Ti(100nm)からなる層が接合層22であり、Pt(200nm)からなる層が拡散防止層23であり、Au(200nm)からなる層が共晶層24である。すなわち、p側電極21はPt(1nm)及びAg(300nm)を順次積層したPt/Agから構成され、成長用基板側接合金属膜25はTi(100nm)、Pt(200nm)、及びAu(200nm)を順次積層したTi/Pt/Auから構成されている。なお、上述した各金属の厚さは一例に過ぎず、適宜変更することができる。例えば、Tiの層厚は0.1〜100nmの範囲内で変更できる。また、p側電極21は、Ptに代えてNi又はTi等を用いてもよい。
その後、当該レジストを除去し、Pt/Agから構成されるp側電極21、及びTi/Pt/Auから構成される成長用基板側接合金属膜25の形成が完了する。
なお、p側電極21は、上述した金属の積層構造によって半導体成長膜20との優れた密着性及びオーミック性を備える。更に、p側電極21は、活性層15から放出される光を効率よく反射する。
また、上述した工程を経て形成された状態のウエハを、以下において発光体部30と称する。
[支持体部形成工程]
先ず、ホウ素(B)が添加されたシリコンからなる2インチのシリコン基板(支持基板)31を準備する(図4(a))。シリコン基板31の厚さは、約525μmである。
次に、準備したシリコン基板31を熱酸化炉に投入し、酸素及び水蒸気雰囲気下において熱酸化処理を施し、シリコン基板31の裏面31aに二酸化シリコン膜(SiO)32を形成する(図4(b))。以下において、シリコン基板31の裏面31aとは反対側の面を表面31bとする。
続いて、二酸化シリコン膜32の上にレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。当該パターニングされたレジストが残存した状態のシリコン基板31をバッファードフッ酸(BHF:Buffered Hydrogen Fluoride)に浸漬し、二酸化シリコン膜32にウエットエッチングを施して二酸化シリコン膜32をパターニングする(図4(c))。なお、二酸化シリコン膜32のパターニング完了後に、当該レジストを除去する。
更に、シリコン基板31の裏面側を水酸化カリウム水溶液(KOH)に浸し、パターニングされた二酸化シリコン膜32をマスクとしてシリコン基板31の裏面31aにエッチングを施す。なお、エッチング溶液として用いられる水酸化カリウム水溶液の濃度は、約40重量パーセントである。そして、パターニングされた二酸化シリコン膜32が形成された状態のシリコン基板31を再びバッファードフッ酸に浸漬させて、シリコン基板31の裏面31aに残存する二酸化シリコン膜32を除去する。これにより、シリコン基板31の裏面側における凹凸加工が完了し、シリコン基板31の裏面31aに凹部33及び凸部34が形成される(図4(d)、図5)。
実施例1においては、凹部33(すなわち、凸部34によって囲まれた開口部分)の形状は円形であり、凹部33がシリコン基板31の裏面31a上に所定の間隔を置いてマトリックス状に配置されている。また、実施例1においては凹部33の底面の直径(Φ)を約8μmとし、シリコン基板31の裏面31aおける凹部33の占める割合(すなわち、凹部密度)を約60%とした。また、凹部33の深さ(H)を約5μmとした。なお、かかる凹部33及び凸部34の形状は、シリコン基板31の裏面31a上に形成された二酸化シリコン32の形状に起因するため、二酸化シリコン32の形状を適宜変更することによって、凹部33及び凸部34の形状を変更してもよい。
次に、シリコン基板31の表面31bに複数の金属を堆積して支持基板側接合金属膜35を形成する(図4(e))。具体的には、電子線加熱蒸着法により、シリコン基板31の表面31b上にPt(200nm)、Ti(150nm)、Ni(50nm)、Au(100nm)、Pt(200nm)及びAuSn(1000nm)を順次積層して、Pt/Ti/Ni/Au/Pt/AuSnからなる支持基板側接合金属膜35が形成される。ここで、Niには、AuSnの溶融時において、Snを吸収する役割がある。また、Niには、AuSnの溶融後の再固化時における剥離を抑制する効果がある。更に、Niの膜厚は、AuSnに対する濡れ性を高め且つ剥離を抑制する観点から、約100nm以上であることが望ましい。なお、Pt又はPd(パラジウム)もAuSnの溶融後の再固化時における剥離を抑制する効果があるため、Niに代えてPt又はPdからなる層を形成してもよい。Auには、AuSnの濡れ性向上及びNiの酸化を防止する効果がある。AuSnのAuとSnとの組成比は、例えば、重量比で約8:2、原子数比で約7:3である。
本工程の終了により、発光体部30を支持する支持体部40の形成が完了する。
[貼り合せ工程]
次に、成長用基板側接合金属膜25と支持基板側接合金属膜35とを対向した状態で密着する(図6(a))。その後、密着した発光体部30及び支持体部40を真空下で熱圧着する。熱圧着の条件は、例えば、直径2インチのウエハに対して、圧力が約6kN、温度が約330℃、圧着時間が約10分間である。この熱圧着によってAuSnが溶融し、Au及びNiが溶融しているAuSnに溶解する。更に、Au及びSnが拡散し吸収される。続いて、溶融したAuSnが固化することにより、発光体部30と支持体部40との接合(貼り合わせ)が完了する(図6(b))。なお、熱圧着は、真空下だけに限定されることはなく、例えば、直径2インチのウエハに対して、圧力が5〜10kN、温度が310〜350℃の窒素雰囲気下で行ってもよい。また、熱圧着条件は一例に過ぎず、共晶接合に適した温度であれば適宜変更することができる。
[成長用基板除去工程]
次に、レーザリフトオフ(LLO:Laser Lift Off)法により、サファイア基板11を剥離する(図6(c))。より具体的には、サファイア基板11の裏面(半導体成長膜20が形成されていない面)側からエキシマレーザ光を照射する。エキシマレーザ光の波長は約266nmである。また、エキシマレーザ光の光源として、KrFエキシマレーザ光源を用いた。
エキシマレーザ光はサファイアに対しては透過性を有する一方、半導体成長膜20を構成するGaNに吸収されるという特性を有する。従って、実施例1においては、サファイア基板11との界面付近で、低温バッファ層12及び下地GaN層13の一部が金属Ga及びNガスに分解される。これにより、レーザ光照射部分においてサファイア基板11が剥離される。なお、実施例1においては、レーザ光源としてKrFエキシマレーザを用いたが、波長193nmのArFエキシマレーザ、又は波長266nmのNd:YAGレーザを用いてもよい。また、当該GaNの分解によって露出する半導体成長膜20のn−GaN層14の表面は、C−面(N面)になる。また、実施例1においては、LLO法を用いてサファイア基板11を剥離したが、研削・研磨又は反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)によってサファイア基板11を除去してもよい。更に、特定の溶液に溶解する材料からなる成長用基板を使用する場合には、当該特定の溶液を用いて成長用基板を除去してもよい。
その後、LLOによって発生した金属Gaを熱水で除去する。更に、サファイア基板11が剥離されたことによって表出した半導体成長膜20の表面(すなわち、n−GaN層14の表面)に、塩酸、リン酸、硫酸、水酸化カリウム溶液、若しくは水酸化ナトリウム溶液を用いたウエットエッチング、Arプラズマ若しくは塩素系プラズマを用いたドライエッチング、又は研磨等によって所望の表面処理を施す。なお、当該表面処理後において、更にウエットエッチング又はドライエッチングにより、n−GaN層14の表面に光取り出し効率を向上させる突起等の構造体を形成してもよい。
[素子分割工程]
次に、半導体成長膜20を貫通し、個々の半導体発光素子を区画するためのストリート(貫通孔)41を半導体成長膜20に形成する(図7(a))。
具体的には、先ず、半導体成長膜20の表面上にレジストを塗布する。続いて、フォトリソグラフィによって当該レジストを格子状にパターニングする。更に、上述したレジストが形成された状態のウエハを反応性イオンエッチング装置に投入し、パターニングされたレジストをマスクとし、Clプラズマによるドライエッチングを半導体成長膜20に施す。これにより、半導体成長膜20を貫通する格子状のストリート41が形成される。ストリート41により、半導体成長膜20は例えば一辺が約1mmの複数の素子片に分割される。
なお、p側電極21は既に素子片のそれぞれに設けられるように区画されているため、本工程においてはp側電極21を個々の半導体発光素子に設けられるように分割する必要はない。このため、ストリート41は、半導体成長膜20の表面から半導体成長膜20を目視した場合に、p側電極21と重なる(オーバラップ)するこなく、p側電極21を囲むように形成する必要がある。
また、実施例1においてはドライエッチングによってストリート41を形成したが、上述した方法に限定されない。例えば、KOH又はNaOH等のアルカリ溶液を用いたウエットエッチング、更には当該ウエットエッチングと上述したドライエッチングを組み合わせた方法により、ストリート41を形成してもよい。
[n側電極形成工程]
次に、半導体成長膜20のp側電極21が形成された面とは逆側の面上(すなわち、n−GaN層14上)にn側電極42を形成する(図7(b))。
具体的には、先ず、半導体成長膜20を覆うようにレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。ここでは、分割されたそれぞれの半導体成長膜20を構成するp−GaN層17の中央部が露出するように、レジストのパターニングが施される。パターニングされたレジストの開口部分に電子ビーム蒸着法により、Ti及びAlを順次堆積する。その後、当該レジストを除去し、Ti/Alから構成されるn側電極42を形成する。
なお、n側電極42は1×10−4Ωcm以下の接触抵抗を有することが好ましく、当該接触抵抗を有することができる材料であれば、上述した構成に限定されることはい。例えば、n側電極42はTi/Al/Ti/Auから構成されてもよい。
[個片化工程]
次に、支持基板側接合金属膜35にYAGレーザを照射することによってシリコン基板31及び支持基板側接合金属膜35を切断し、上記工程を経たウエハを個片化(チップ化)する。個片化の方法はYAGレーザの照射に限られず、ダイシング又はポイントスクライブ/ブレイキングを用いることができる。以上の各工程を経ることによって、半導体成長膜20、p側電極21、成長用基板側接合金属膜25、凹部33及び凸部34からなる裏面31aを備えるシリコン基板31、支持基板側接合金属膜35、並びにn側電極42から構成される半導体発光素子50が完成する(図7(c))。そして、シリコン基板31の裏面31aには、支持体部形成工程において形成した凹部33及び凸部34が残存している。
次に、実施例1に係る半導体発光素子の製造方法の効果について、図8(a)、(b)、(c)を参照しつつ説明する。図8(a)は平坦な成長用基板に平坦なシリコン基板を熱圧着した場合の模式図であり、図8(b)は熱圧着によって実施例1に係るシリコン基板31に加わる応力を説明するための模式図であり、図8(c)は熱圧着前後におけるp側電極31の位置を説明するための断面図である。なお、図8(a)においては、接合用の金属膜は簡略化のために図示していない。
実施例1に係る半導体発光素子の製造方法においては、成長用基板にサファイア基板11が用いられ、支持基板にシリコンからなるシリコン基板31が用いられている。ここで、サファイアの熱膨張率は7.5W/cm・Kであり、シリコンの熱膨張率は2.4W/cm・Kである。従って、図8(a)に示されているように、サファイア基板81とシリコン基板82とを熱圧着した場合には、上述した熱膨張率の相違により、シリコン基板82よりもサファイア基板81が熱膨張し、シリコン基板82にはシリコン基板82の中心から外縁に向かった単位長さ(mm)当たりの偏移に対して、シリコン基板82とサファイア基板81との界面からシリコン基板82の界面とは逆側の面(すなわち、裏面82a)に向かって1.5μmの偏移が生じた状態(1.5μm/mm)で圧縮応力を受けている。すなわち、シリコン基板82は、図8(a)の双方向矢印8aに示されて方向に反り返ってしまう。
しかしながら、実施例1に係る半導体発光素子の製造方法においては、シリコン基板31の裏面31aに凹部33及び凸部34を形成しているため、上述した熱圧着後において、シリコン基板31にはシリコン基板31の中心から外縁に向かうについて凹凸形成面である裏面31aから表面31bに向かって偏移する圧縮応力を受ける。すなわち、シリコン基板31は、図8(b)の双方向矢印8bによって示されて方向に反り返かえる応力が働く。そして、貼り合せ工程後において、シリコン基板31には図8(a)の双方向矢印8aによって示されたような応力も働き、双方向矢印8aと8bによって示された応力が相殺されて、シリコン基板31の反り返りが抑制される。実施例1のように、約430μmの厚さを有するサファイア基板31上に、膜厚が約6μmの半導体成長膜20を形成し、シリコンからなる厚さ約525μmのシリコン基板31の裏面31aに深さが約5μmの凹部33を約60%の凹部密度で形成し、これらを熱圧着で貼り合せる場合には、シリコン基板31の偏移量を0.1μm/mm未満に抑制できることがわかった。上述したようにシリコン基板31の偏移を抑制することにより、半導体成長膜20内部におけるクラックの発生、及びシリコン基板31の割れを防止することができ、半導体発光素子50の電気的特性及び信頼性の向上を図ることが可能になった。
また、上述したようにシリコン基板31の偏移を抑制することにより、実施例1のように熱圧着前にp側電極21をパターニングしても、熱圧着によってパターンニングされたp側電極21が所望の位置から偏移することがないことも判った。具体的には、図8(c)に示されているように、実施例1に係る半導体発光素子の製造方法によれば、上述したようにシリコン基板31の偏移が抑制されているため、発光体部30を支持体部40に単に密着させた状態におけるシリコン基板31の表面31bの中心からp側電極21のそれぞれの距離は、熱圧着後におけるシリコン基板31の表面31bの中心からp側電極21のそれぞれの距離と等しい。すなわち、p側電極21のそれぞれは、熱圧着前後においてシリコン基板31の表面31bの中心に対する位置が偏移していない。
一方、裏面に凹凸パターンが形成されていない支持基板を用いた場合には、支持基板の反り返りが生じるため、発光体部30を支持体部40に単に密着させた状態における支持基板の表面の中心からp側電極21のそれぞれの距離は、熱圧着後における支持基板の表面の中心からp側電極21のそれぞれの距離と比較し小さく、シリコン基板31の外縁に向かうにつれてその差は大きくなる。
すなわち、支持基板の表面の中心近傍に位置するp側電極21は、熱圧着前後において支持基板の表面の中心に対する位置が偏移していないが、支持基板の表面の外縁近傍に位置するp側電極21は、熱圧着前後において支持基板の表面の中心に対する位置が大きく偏移している。
以上のことから、実施例1の半導体発光素子の製造方法によれば、半導体発光素子50の所望の位置にp側電極21を容易に形成することができ、半導体発光素子50のリーク不良等の問題を防止することができる。
なお、実施例1においては、熱圧着前にp側電極21及び成長用基板側接合金属膜25のみをパターニングしたが、例えば、半導体成長膜20を熱圧着前にパターニングした場合においても、熱圧着に伴う半導体成長膜20についての偏移が抑制され、電気的特性の優れた半導体発光素子50を形成することができる。更には、半導体成長膜20又はp側電極21上等に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜をパターニングした後に熱圧着する場合においても、熱圧着に伴う当該絶縁膜の偏移が抑制され、電気的特性の優れた半導体発光素子50を形成することができる。
また、サファイア基板11の厚さ及びシリコン基板31の厚さによっては、凹部密度及び凹部33の深さ(H)を適宜変更し、上述した偏移を抑制する必要がある。具体的には、サファイア基板11に対してシリコン基板31が薄い場合には、サファイア基板11の応力の影響が大きくなるため、凹部密度を60%以上に設定し、又は凹部33の深さ(H)を5μm以上にすることが好ましい。ここで、凹部33の深さ(H)を深くしすぎるとシリコン基板31の強度が低下するため、凹部33の深さ(H)は、20μm以下にすることが望ましい。一方、上述した実施例の場合よりもサファイア基板に対してシリコン基板31が厚くなる場合には、サファイア基板11の応力の影響が小さくなるため、凹部密度を60%以下に設定し、又は凹部33の深さ(H)を5μm以下にしても、上述したようなシリコン基板31の反り返りを抑制することができる。なお、かかる場合においても、凹部33の深さ(H)は、3μm以上にすることが好ましい。
なお、成長用基板としては、C面サファイア基板に限らず、R面サファイア基板、GaN基板、MgAl又はSiC等の基板を用いることもできる。更に、支持基板としては、シリコン基板に限らず、GaP基板、Ge基板、AlN基板、CuW基板を用いることもできる。これらの基板を用いて半導体発光素子50を製造する場合には、各基板の厚さ、熱膨張率を考慮して、支持基板の裏面に設けられる凹部密度及び凹部の深さを適宜調整することにより、上述したような支持基板の反り返りを抑制することができる。
以上のように実施例1の半導体発光装置の製造方法においては、サファイア基板11上に結晶成長した半導体成長膜20を支持するシリコン基板31の裏面31aに凹33部及び凸部44を形成した後に、成長用基板側接合金属膜25及び支持基板側接合金属膜35を介してシリコン基板31上に半導体成長膜20及びp側電極21を熱圧着している。かかる製造方法によれば、熱圧着時におけるシリコン基板31の反り返りが抑制されることにより、シリコン基板31及び半導体成長膜20におけるクラック等の欠陥の発生を防止され、半導体発光素子50の電気的特性の向上を図ることができる。
実施例1においては、凹部33をマトリックス状に規則的に並置して形成したが、シリコン基板31の中心付近における凹部密度を小さくし、シリコン基板31の外縁に向かって当該凹部密度が大きくなるように、凹部33を配置してもよい。かかる場合を図9(a)、(b)及び図10(a)〜(f)を参照しつつ詳細に説明する。図9(a)はシリコン基板31の底面図であり、図9(b)は図9(a)の線9a−9a(一点鎖線で示す)に沿った断面図である。図10(a)〜(f)は、シリコン基板31に凹部33及び凸部34を形成する方法を示す断面図である。なお、シリコン基板31の構造及び凹凸加工以外は実施例1と同一であるため、シリコン基板31の構造及び凹凸加工以外の内容については説明を省略する。また、実施例1と同一部分については、同一符号を付す。
図9(a)、(b)に示されているように、シリコン基板31の裏面31aの中心から10mmまでの円形の領域91においては、凹部密度が約35%、凹部33の深さ(H)が約2μmである。そして、領域91の外側を囲み且つ領域91の外周から更に10mm広がった円環状の領域92においては、凹部密度が約45%、凹部33の深さ(H)が約4μmである。更に、領域92の外側を囲み且つシリコン基板31の外縁にまで広がった円環状の領域93においては、凹部密度が約60%、凹部33の深さ(H)が約5μmである。
シリコン基板31の凹凸加工の具体的な方法としては、先ず、シリコン基板31を熱酸化炉に投入し、酸素及び水蒸気雰囲気下において熱酸化処理を施し、シリコン基板31の裏面31aに二酸化シリコン膜32を形成する。続いて、二酸化シリコン膜32の上にレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。当該パターニングされたレジストが残存した状態のシリコン基板31をバッファードフッ酸に浸漬し、二酸化シリコン膜32にウエットエッチングを施して二酸化シリコン膜32をパターニングする(図10(c))。ここでは、シリコン基板31の裏面31aの領域93上に位置する二酸化シリコン膜32のみをパターニングし、他の領域(領域91、92)上に位置する二酸化シリコン膜32にはパターニングをしない。なお、パターニング後に当該レジストを除去する。
次に、シリコン基板31の裏面側を水酸化カリウム水溶液に浸し、パターニングされた二酸化シリコン膜32をマスクとしてシリコン基板31の裏面31aにエッチングを施す。ここでは、シリコン基板31の裏面31aを約1μmのみ除去するようにエッチングを施す。これにより、シリコン基板31の裏面31aの領域93上には、深さ1μmの凹部33が形成される(図10(b))。
次に、二酸化シリコン膜32の上に再びレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。当該パターニングされたレジストが残存した状態のシリコン基板31をバッファードフッ酸に浸漬し、二酸化シリコン膜32にウエットエッチングを施して二酸化シリコン膜32をパターニングする(図10(c))。ここでは、シリコン基板31の裏面31aの領域92上に位置する二酸化シリコン膜32のみをパターニングし、領域91、93上に位置する二酸化シリコン膜32にはパターニングをしない。なお、領域93上に位置する二酸化シリコン膜32については、上述した工程によって既にパターニングが施されている。また、パターニング後に当該レジストを除去する。
次に、シリコン基板31の裏面側を水酸化カリウム水溶液に浸し、パターニングされた二酸化シリコン膜32をマスクとしてシリコン基板31の裏面31aにエッチングを施す。ここでは、シリコン基板31の裏面31aを約2μmのみ除去するようにエッチングを施す。これにより、シリコン基板31の裏面31aの領域93上においては凹部33の深さが3μmとなり、シリコン基板31の裏面31aの領域92上には、深さ2μmの凹部33が形成される(図10(d))。
次に、二酸化シリコン膜32の上に再びレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。当該パターニングされたレジストが残存した状態のシリコン基板31をバッファードフッ酸に浸漬し、二酸化シリコン膜32にウエットエッチングを施して二酸化シリコン膜32をパターニングする(図10(e))。ここでは、シリコン基板31の裏面31aの領域91上に位置する二酸化シリコン膜32をパターニングする。なお、領域92、93上に位置する二酸化シリコン膜32については、上述した工程によって既にパターニングが施されている。また、パターニング後に当該レジストを除去する。
次に、シリコン基板31の裏面側を水酸化カリウム水溶液に浸し、パターニングされた二酸化シリコン膜32をマスクとしてシリコン基板31の裏面31aにエッチングを施す。ここでは、シリコン基板31の裏面31aを約2μmのみ除去するようにエッチングを施す。これにより、シリコン基板31の裏面31aの領域93上においては凹部33の深さが5μmとなり、シリコン基板31の裏面31aの領域93上においては凹部33の深さが4μmとなり、シリコン基板31の裏面31aの領域91上には、深さ2μmの凹部33が形成される(図10(f))。以上の工程を経て、シリコン基板31の凹凸加工が完了する。
実施例2においては、反り返り量の大きいシリコン基板31の外縁近傍に高い密度で凹部33を設け、反り返り量の小さいシリコン基板31の中心部分には低い密度で凹部33を設けているため、シリコン基板31の強度を高く維持しつつ、熱圧着によるシリコン基板31の反り返りを抑制することができる。これにより、半導体成長膜20内部におけるクラックの発生、及びシリコン基板31の割れを防止することができ、半導体発光素子50の電気的特性及び信頼性の向上を図ることが可能になる。更には、半導体発光素子50の所望の位置にp側電極21を容易に形成することができ、半導体発光素子50のリーク不良等の問題を防止することができる。
なお、実施例2については、シリコン基板31の中心から外縁に向かうにつれて、凹部33の深さ及び凹部密度を大きくしたが、いずれかのみを高くする構造であってもよく、かかる場合においても上述した効果を得ることが可能である。更に実施例1と同様に、成長用基板はC面サファイア基板に限らず、R面サファイア基板、GaN基板、MgAl又はSiC等の基板であってもよく、支持基板はシリコン基板に限らず、GaP基板、Ge基板、AlN基板、CuW基板であってもよい。これらの基板を用いて半導体発光素子50を製造する場合においても、各基板の厚さ、熱膨張率を考慮して、支持基板の裏面に設けられる凹部密度、凹部密度の分布、凹部の深さ及び凹部の深さの分布を適宜調整することにより、上述したような支持基板の反り返りを抑制することができる。
11 C面サファイア基板(成長用基板)
20 半導体成長膜
21 p側電極
25 成長用基板側接合金属膜
30 発光体部
31 シリコン基板(支持基板)
33 凹部
34 凸部
35 支持基板側接合金属膜
40 支持体部
42 n側電極
50 半導体発光素子

Claims (8)

  1. 成長用基板の上に半導体成長膜、電極及び成長基板側接合金属膜を順次形成して発光体部を形成する工程と、
    支持基板の裏面に凹部及び/又は凸部を形成し、前記支持基板の表面に支持基板側接合金属膜を形成して支持体部を形成する工程と、
    前記成長基板側接合金属膜と前記支持基板側接合金属膜とを密着するとともに加熱し、前記成長基板側接合金属膜及び前記支持基板側接合金属膜を溶融させて前記支持体部及び前記発光体部を接合する工程と、を有することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記支持基板の裏面における前記凹部が占める割合及び前記凹部の深さの少なくともいずれか一方は、前記支持基板の裏面の中央部と外縁部とで異なることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記支持体部を形成する工程において、前記支持基板の裏面における前記凹部が占める割合を前記支持基板の外縁に向かうにつれて大きくすることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記支持体部を形成する工程において、前記凹部の深さを前記支持基板の外縁に向かうにつれて大きくすることを特徴とする請求項2又は3に記載の製造方法。
  5. 前記凹部の深さは3μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の製造方法。
  6. 前記電極の形成後において前記電極をパターニングすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の製造方法。
  7. 裏面に凹部及び/又は凸部が形成された支持基板と、
    前記支持基板の表面上に形成された金属接合膜と、
    前記金属接合膜上に形成された電極と、
    前記電極上に形成された発光層を含む半導体成長膜と、を有することを特徴とする半導体積層構造。
  8. 前記凹部の深さは3μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項7に記載の半導体積層構造。
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