JP2012127166A - 窓上部見切り部材と窓上部の見切り構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な排水性を維持しつつ、施工性が向上し、施工品質が安定化し、部品点数の削減を図ることのできる窓上部見切り部材を提供すること。
【解決手段】平板状の水返し部2と、この水返し部の一端2a側から外側に突出し、水抜き穴3が複数形成された断面略L字状の見切り部4と、水返し部の一端から見切り部と同じ側に突出するとともに、見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さLを有する平板状の水切り部5とを備え、水返し部、見切り部および水切り部が一体に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】平板状の水返し部2と、この水返し部の一端2a側から外側に突出し、水抜き穴3が複数形成された断面略L字状の見切り部4と、水返し部の一端から見切り部と同じ側に突出するとともに、見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さLを有する平板状の水切り部5とを備え、水返し部、見切り部および水切り部が一体に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、窓上部における水切りと見切りの両機能を果たす窓上部見切り部材と、この窓上部見切り部材による窓上部の見切り構造に関する。
住宅などの建物の窓上部は、窓枠と外壁材の取り合いとなる部分であり、その納まりが建築上重要であり、また、外壁材の表面を伝って流下する雨水などが窓ガラスを濡らさないようにスムーズに排水する水切り機能も重要視される。
下記特許文献1には、水切りと、敷目板と、化粧カバーとを備えた、窓上部の水切りとして使用される端部構造が記載されている。この端部構造では、壁下地に対し水切りと敷目板を固定具を介して固定し、敷目板に設けられた係合部の上に乾式壁材の下端部を配し、化粧カバーに設けられた係止部を敷目板の係合部に係止し、化粧カバーが敷目板に取り付けられる。
そして、上記端部構造では、乾式壁材の下端部表面を伝って雨水が化粧カバー内に浸入する場合には、雨水を敷目板に形成された流水孔と切り欠きを通じて外部に排水することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された端部構造では、水切りと、敷目板と、化粧カバーとがそれぞれ別体とされているため、取付作業に手間取るなどの施工上の問題が指摘される。また、窓上部に取り付けられる上窓枠は、外壁材による外壁面よりも外側に突出して取り付けられる場合と、外壁面とほぼ同一面上に取り付けられる場合とがあり、その各々に対応した水切り機能を実現するためには、上窓枠の設置形態に応じた形状を有する水切りが必要とされる。その結果、部品点数が多くなるという問題も指摘される。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、良好な排水性を維持しつつ、施工性が向上し、施工品質が安定化し、部品点数の削減を図ることのできる窓上部見切り部材と窓上部の見切り構造を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の窓上部見切り部材は、平板状の水返し部と、この水返し部の一端側から外側に突出し、水抜き穴が複数形成された断面略L字状の見切り部と、水返し部の一端から見切り部と同じ側に突出するとともに、見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さを有する平板状の水切り部とを備え、水返し部、見切り部および水切り部が一体に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の窓上部の見切り構造は、平板状の水返し部と、この水返し部の一端側から外側に突出し、水抜き穴が複数形成された断面略L字状の見切り部と、水返し部の一端から見切り部と同じ側に突出するとともに、見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さを有する平板状の水切り部とを備え、水返し部、見切り部および水切り部が一体に形成されている窓上部見切り部材が、窓開口部に取り付けられた上窓枠の直上において水返し部を胴縁に当接して取り付けられ、外壁材の下端部が見切り部の内側に納められ、水切り部が、上窓枠より屋外側に突出して配置されていることを特徴としている。
本発明の窓上部見切り部材と窓上部の見切り構造によれば、良好な排水性を維持しつつ、施工性が向上し、施工品質が安定化し、部品点数の削減を図ることができる。
図1は、本発明の窓上部見切り部材の一実施形態を示した斜視図である。
窓上部見切り部材1は、直立させて配置可能な平板状の水返し部2と、水返し部2の一端2a側から外側に突出し、水抜き穴3が複数形成された断面略L字状の見切り部4とを備えている。また、窓上部見切り部材1は、水返し部2の一端2aから見切り部4と同じ側に突出するとともに、見切り部4から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さLを有する平板状の水切り部5を備えてもいる。窓上部見切り部材1では、これらの水返し部2、見切り部4および水切り部5が一体に形成されている。
窓上部見切り部材1は、鋼板やアルミニウム板などの金属製の部材であり、金属板6を板金加工して形成されている。すなわち、金属板6は、水返し部2において折り重ねられ、一端部6aが水返し部2に対して略直角に折り曲げられて見切り部4の底壁部4aを形成している。また、金属板6の一端部6aは、底壁部4aの外側の端部において略直角に折り曲げられ、側壁部4bを形成している。側壁部4bは、水返し部2から底壁部4aの突出代分離れて水返し部2に対向して配置されている。これらの底壁部4aおよび側壁部4bから断面略L字状の見切り部4が形成されている。また、見切り部4では、金属板6の一端部6aの先端部が見切り部4の内側に略J字状に折り曲げられ、弾性を有する弾接部7が形成されている。
金属板6の他端部6bは、水返し部2の一端2aにおいて見切り部4と同じ側に折り曲げられ、見切り部4の底壁部4aとの間隔dが次第に大きくなるように傾斜する水切り部5を形成している。このように水切り部5は、金属板6の他端部6bによって形成されているので、他端部6bの先端部は、見切り部4と反対側への折り曲げが可能であり、この折り曲げは、窓上部見切り部材1の施工現場において可能である。
このような窓上部見切り部材1では、水抜き穴3は、見切り部4の底壁部4aに形成されている。水抜き穴3は、図1図中に拡大して示したように、上向き穴3aと下向き穴3bの2種類があり、窓上部見切り部材1の長さ方向に沿って上向き穴3aと下向き穴3bは、交互に一定の間隔で配置されている。
上向き穴3aは、底壁部4aにその長さ方向に切り込みが入れられ、切り込みが入れられた周辺の底壁部4aが上向きに切り起こされてルーバー8が形成され、その正面部から下方に開口している。すなわち、上向き穴3aは、ルーバー8の正面部から底壁部4aを貫通している。下向き穴3bは、底壁部4aにその長さ方向に切り込みが入れられ、切り込みが入れられた周辺の底壁部4aが下向きに切り倒されてルーバー8が形成され、底壁部4aからルーバー8の背面部に開口している。すなわち、下向き穴3bは、底壁部4aを貫通し、水返し部2に対向して配置されるルーバー8の背面部へ抜けている。
このように、上向き穴3aは、見切り部4の底壁部4aを貫通し、また、下向き穴3bは、水返し部2に対向して配置されているので、どちらの水抜き穴3も外部から視認されることはなく、見切り部4の外観は美麗となっている。また、ルーバー8の形成により、風雨に曝されても、風や雨が水抜き穴3から見切り部4の内部に浸入するのが抑制される。
なお、本発明の窓上部見切り部材は、金属製の部材であることに限定されることはなく、水返し部2と、見切り部4と、水切り部5とが一体に形成される限り、樹脂製などであってもよい。樹脂製の窓上部見切り部材は、押出成形などによって作製することができる。
図2は、本発明の窓上部の見切り構造の一実施形態を示した要部断面図である。
図1に示した窓上部見切り部材1が、窓開口部9に取り付けられる上窓枠10の直上に取り付けられている。上窓枠10の直上に位置する壁下地11には、その表面に木製の胴縁12が釘、木ねじなどの固定具により取り付けられている。上窓枠10の屋外側の端縁部の上にシリコーン樹脂などから形成された捨てシーリング13が設けられ、窓上部見切り部材1の水切り部5における最外端部5aを上窓枠10の屋外側に突出させて、水切り部5が、その裏面の一部を捨てシーリング13の上に重ね合わせて配置されている。また、窓上部見切り部材1の水返し部2が、その裏面を胴縁12の下端部12aの表面に当接させて直立状態に配置され、水返し部2の表面側から釘、木ねじなどの固定具14を胴縁12に向けて打入、ねじ込みなどすることにより、窓上部見切り部材1が、上窓枠10の直上に固定されている。上窓枠10の屋外側に突出させた水切り部5の最外端部5aは、下方に折り曲げられ、上窓枠10の屋外側上端縁部10aの上に重ね合わせ美麗に納められている。
外壁材15が、その下端部15aを窓上部見切り部材1の水返し部2と見切り部4の側壁部4bとの間に挿入されて釘、木ねじなどの固定具または専用の取付金具などによって胴縁12に固定されている。側壁部4bは、見切り部4の内側に折り曲げられて形成された弾接部7を有しているので、弾接部7が有する弾性に基づいて弾接部7には、外壁材15の下端部15aの挿入時に外壁材15の下端部15aを胴縁12側に押圧する方向に弾性力が発生し、外壁材15の下端部15aを水返し部2と見切り部4の側壁部4bとの間に挟持する。こうして、上窓枠10と外壁材15の取り合い部分に位置する外壁材15の下端部15aが、見切り部4によって美麗に納められる。また、弾接部7は、断面略J字状の形状を有しているので、外壁材15の表面と接触しても、外壁材15の表面を傷付けることはほとんどない。
なお、外壁材15は、特にその種類に制限はなく、セメント板や、外殻がアルミニウムなどの金属により形成され、その内部に発泡ポリウレタンフォームなどが充填されて形成された、いわゆる金属製外壁材、または樹脂製外壁材などの各種のものが適用可能である。
窓上部見切り部材1は、上記のとおりの水返し部2、見切り部4および水切り部5が一体に形成されたものであるので、上窓枠10の直上に釘、木ねじなどの固定具14によって簡単に取り付け、固定することができる。また、上窓枠10と外壁材15の取り合いとなる部分における水切り機能と見切り機能を簡便に実現することができ、施工性が向上し、施工品質が安定化する。しかも、窓上部見切り部材1は一部材であるので、部品点数の削減が図られる。
降雨により外壁材15の表面に降りかかり、その表面を伝って流下する雨水は、その一部が、窓上部見切り部材1の見切り部4の内側に浸入することがある。しかしながら、見切り部4では、底壁部4aに上記のとおりの水抜き穴3、すなわち、上向き穴3aおよび下向き穴3bが交互に一定の間隔で配置されているので、見切り部4の内側に浸入した雨水は、上向き穴3aまたは下向き穴3bのいずれかの水抜き穴3を通じて見切り部4の底壁部4aの下方に排水される。万一雨水が、水返し部2に回り込むようなことがあっても、直立している水返し部2が、雨水を水抜き穴3に向けて戻すので、見切り部4の内部に雨水が滞留することはほとんどない。
水抜き穴3から見切り部4の底壁部4aの下方に流出する雨水は、水切り部5で受けられ、水切り部5は、上記のとおり傾斜しているため、雨水は、水切り部5の傾斜面を伝って最外端部5aに向かい、ここから下方に排水される。このように、窓上部見切り部材1は、良好な排水性を維持することもできる。また、水切り部5は、上窓枠10より屋外側に突出させて配置可能な長さLを有しているため、最外端部5aの形状を窓の出寸に合わせて適宜に変更可能であり、窓上部見切り部材1の排水性能は、窓の出寸に対応したものとなる。
そして、見切り部4の底壁部4aに形成された複数の水抜き穴3は、上記のとおり、ルーバー8とともに形成され、開口それ自体は、上向き穴3aでは、底壁部4aの下向きであり、また、下向き穴3bでは、水返し部2に対向して配置されるので、外部から視認されることはない。見切り部4の外観は美麗となっている。また、ルーバー8の形成により、風雨に曝されても、風や雨が水抜き穴3から見切り部4の内部に浸入するのが抑制される。
図3は、図2に示した窓上部の見切り構造を用いて設置された窓とその周辺を示した正面図である。
窓16には、その左右に横窓枠17および下部に下窓枠18が設けられ、それぞれにおいて外壁材との取り合いとなる部分に見切り部材19が取り付けられる。これらの横窓枠17および下窓枠18と見切り部材19との間では、窓上部見切り部材1ほど高い水切り性能は要求されないので、耐水性付与のために、シリコーン樹脂などによるシーリング20が施工されている。窓16の4つのコーナー部に位置する窓上部見切り部材1と左右の見切り部材19の間および下部の見切り部材19と左右の見切り部材の間には、正面略L字状の形状を有するキャップ21が取り付けられている。キャップ21によって、窓上見切り部材1と他の見切り部材19とがほぼ同一な形状で、連続する一体物として視認され、窓16の周辺が一体感のある外観に仕上げられる。このように窓16の四周部周辺における取り合いが美麗に納まり、また、耐水性も十分に付与される。
もちろん、本発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。窓上部見切り部材を形成する材料および成形方法、外壁材の種類、壁下地や窓枠の構造の詳細などについて様々な態様が可能である。
1 窓上部見切り部材
2 水返し部
2a 一端
3 水抜き穴
4 見切り部
5 水切り部
8 ルーバー
10 上窓枠
12 胴縁
15 外壁材
15a 下端部
L 長さ
2 水返し部
2a 一端
3 水抜き穴
4 見切り部
5 水切り部
8 ルーバー
10 上窓枠
12 胴縁
15 外壁材
15a 下端部
L 長さ
Claims (2)
- 平板状の水返し部と、この水返し部の一端側から外側に突出し、水抜き穴が複数形成された断面略L字状の見切り部と、前記水返し部の一端から前記見切り部と同じ側に突出するとともに、前記見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さを有する平板状の水切り部とを備え、前記水返し部、前記見切り部および前記水切り部が一体に形成されていることを特徴とする窓上部見切り部材。
- 平板状の水返し部と、この水返し部の一端側から外側に突出し、水抜き穴が複数形成された断面略L字状の見切り部と、前記水返し部の一端から前記見切り部と同じ側に突出するとともに、前記見切り部から遠ざかるように斜めに延び、窓開口部に取り付けられる上窓枠より屋外側に突出させて配置可能な長さを有する平板状の水切り部とを備え、前記水返し部、前記見切り部および前記水切り部が一体に形成されている窓上部見切り部材が、窓開口部に取り付けられた上窓枠の直上において前記水返し部を胴縁に当接して取り付けられ、外壁材の下端部が前記見切り部の内側に納められ、前記水切り部が、前記上窓枠より屋外側に突出して配置されていることを特徴とする窓上部の見切り構造。
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|---|---|---|---|
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| JP2023173943A (ja) * | 2022-05-27 | 2023-12-07 | アイジー工業株式会社 | 乾式壁材と開口部の雨仕舞い構造 |
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-
2010
- 2010-12-17 JP JP2010282201A patent/JP2012127166A/ja active Pending
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