JP2012127029A - 古紙再生処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】古紙再生処理装置は、再生パルプをパルパーから抄紙部へ移送する移送経路の途中に、前記移送経路の上流側から流入する再生パルプを貯留するとともに、前記移送経の下流側へ供給する貯留タンク85が設けられ、前記貯留タンク85には、内部に貯留する再生パルプを攪拌する攪拌羽根81と、前記攪拌羽根81の駆動手段82と、前記貯留タンク85の底面に形成された前記再生パルプを下流側へ流出させる流出口87とを備え、前記攪拌羽根81の下部に、貯留タンク85の下部に滞留する再生パルプを、前記流出口87へ掻き寄せる掻き寄せ部90を設けてなる。
【選択図】図3
Description
しかし、古紙から再生紙を製紙する場合には、古新聞紙がリサイクル品として回収される住宅街等やオフィス等の紙の消費場所と、古紙から紙を再生する再製紙工場とは離れており、古紙の回収、運搬にコストとエネルギーを要する。また、オフィスでは古紙の持ち出しにより紙に記載された機密情報等が外部へ漏洩するおそれがある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる古紙再生処理装置の構成概略図である。図1において、古紙再生処理装置100は、再生パルプ部1、貯留部8、希釈処理部9、脱墨部2、抄紙部3、仕上げ部4、排液処理部5、及び制御部10を一体的に備えるものである。再生パルプ部1は古紙原料6を離解して再生パルプを製造するものであり、貯留部8は再生パルプ部1からの再生パルプを一旦貯留するものであり、希釈処理部9は、貯留部8からの再生パルプを希釈するものであり、脱墨部2は希釈処理部9からの再生パルプを脱墨するものであり、抄紙部3は脱墨部2からの再生パルプを抄紙して再生紙7を調製するものであり、仕上げ部4は、抄紙部3からの再生紙7を裁断等することにより仕上げを行うものであり、排液処理部5は、古紙再生処理により生じた排液を処理するものである。制御部は各部の動作を制御するものである。
図2は、再生パルプ部1の構成概略図である。図2に示すように、再生パルプ部1は、古紙原料供給部14、計測部17、パルパー18を備えている。
図3は、貯留部8の構成概略図、図4は貯留部8の貯留タンク85の平面図、図5は、貯留タンクの下部の拡大斜視図を示す。貯留部8は貯留タンク85を備えている。貯留タンク85は、再生パルプをパルパー18から下流側の脱墨部2へ移送する移送経路の途中に設けられ、前記移送経路の上流側から流入する再生パルプを貯留するとともに、前記移送経路の下流側へ供給するものである。
図1示す脱墨部2は、インク成分、トナー成分等の印刷用着色成分を、再生パルプを含む液体から分離して、脱墨後の再生パルプを調製するためのものである。脱墨部2は、公知の脱墨装置により構成される。尚、脱墨部2による脱墨処理は省略することも可能であり、脱墨処理を省略する場合には、図1に示すように希釈処理部9から流出した再生パルプを含む液体は抄紙部3へと送られる。
図6は、抄紙部3及び仕上部4のカレンダー部41の概略斜視図である。抄紙部3は、脱墨部2による脱墨の終了した、または脱墨処理を省略した場合には、希釈処理部9から送られた再生パルプを抄紙するものであり、抄紙装置Sにより構成される。図6に示すように、抄紙部3は、ヘッドボックス31、ワイヤー部32、脱水部33、ドライヤー部34からなる。
複数の回転ローラ35に掛け渡して展張したメッシュベルト36を有し、メッシュベルト36の内方には、メッシュベルト36の網目から流下する水を受ける受水部37を設けている。受水部37は後述する排液処理部5の白水タンク52(図1参照)に接続されている。
仕上げ部4は、カレンダー部41及びカット部42(図1参照)を有しており、カレンダー部41は仕上げ前の再生紙65の平坦度を上げるための複数のプレスローラ43を備え、カット部42は紙を所定のシートサイズにカットする裁断刃(図示省略)を備えている。
図1に示すように、排液処理部5は、脱墨排水タンク51、白水タンク52の各槽体を有し、汚染の程度が高く再利用が困難な脱墨排水タンク51内の排水は、必要により所定の廃液処理を行って無毒化した後古紙再生処理装置100の外部に排出するよう構成されている。汚染の程度が低く再利用が可能な白水タンク52内の白水は、フィルターを通してインク、トナー等を除去し、必要により薬剤を添加し中和するなどの処理を施した後、もう一度パルパー18及び希釈処理部86等へ供給し再度利用可能に構成されている。
本実施形態にかかる古紙再生処理装置100の作用につき以下に説明する。まず、制御部10が制御することで、図2に示すように、シュレッダータンク12内の古紙原料6が、排出口13から受皿16へ排出される。次に、計測部17で必要な古紙原料6の量が計測され、攪拌槽23に投入される。そして、攪拌槽23において、給水部24から必要量の水が供給され、攪拌手段25により古紙原料6と水とが攪拌され、古紙原料6の離解処理が行われる。
図7は、第2の実施形態にかかる貯留タンク85の平面図であり、図8は貯留タンク85の下部の部分拡大斜視図である。本第2の実施形態では、掻き寄せ部90aが、攪拌羽根81の回転方向Tに対して後方へ窪んだ窪み部97を有し、攪拌羽根81の回転時において、この窪み部97が流出口87の上方を通過するよう構成されている。
図9は、第3の実施形態にかかる貯留タンク85の平面図であり、図10は前記貯留タンク85の下部の拡大斜視図である。図9に示すように、本第3の実施形態では、掻き寄せ部90bを構成する掻き寄せ部材95bが、矩形薄板状に形成され、この薄板状の掻き寄せ部材95bの先端近傍の2箇所で、鉛直方向に沿って鈍角に屈曲して形成されている。そして、掻き寄せ部材95bは、剛性を有する一対の支持部材54b,68bに挟持されている。攪拌羽根81の回転方向Sに対し、掻き寄せ部材95bの前方に位置する挟持部材54bは掻き寄せ部材95bの上部のみに付設され、一方、掻き寄せ部材95bの後方に位置する支持部材68bは、掻き寄せ部材95bの上端より掻き寄せ部材95bの上下長さの4分の3程度の長さ位置まで付設されている。そして、前後の支持部材54b、68bによって挟持されてなる掻き寄せ部材95bの一端側の上部が、攪拌羽根81の下部に螺子96cにより螺着され、他端側の屈曲部分が、攪拌羽根81の回転方向Sに対し、後方へ窪んだ窪み部97aを構成している。尚、図9、10では、攪拌羽根81の回転方向Sを、図7の回転方向Tとは逆方向となる反時計回りとして示している。
1 再生パルプ部
3 抄紙部
6 古紙原料
7 再生紙
18 パルパー
81 攪拌羽根
85 貯留タンク
87,87a 流出口
90,90a,90b 掻き寄せ部
97,97a 窪み部
100 古紙再生処理装置
Claims (2)
- 古紙原料を離解して再生パルプを製造するパルパーを有し、後段の抄紙部へ再生パルプを供給する再生パルプ部と、
前記再生パルプ部から供給された再生パルプを抄紙して再生紙を調製する抄紙部とを備える古紙再生処理装置において、
再生パルプをパルパーから抄紙部へ移送する移送経路の途中に、前記移送経路の上流側から流入する再生パルプを貯留するとともに、前記移送経路の下流側へ供給する貯留タンクが設けられ、
前記貯留タンクには、内部に貯留する再生パルプを攪拌する攪拌羽根と、前記攪拌羽根の駆動手段と、前記貯留タンクの底面に形成された前記再生パルプを下流側へ流出させる流出口とを備え、
前記攪拌羽根の下部に、貯留タンクの下部に滞留する再生パルプを、前記流出口へ掻き寄せる掻き寄せ部を設けてなる古紙再生処理装置。 - 掻き寄せ部は、攪拌羽根の回転方向に対して後方へ窪んだ窪み部を有し、
前記攪拌羽根の回転時において、前記窪み部が前記流出口の上方を通過することを特徴とする請求項1に記載の古紙再生処理装置。
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