JP2012125694A - カーテンコーター、塗工液誘導具 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑液の供給を伴うことなく、従来に比して厚みの小さいカーテン形状に塗工液を落下させることができるよう改善されたカーテンコーターを提供する。
【解決手段】幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口20より塗工液30を吐出させることによりカーテン形状に形成された前記塗工液30を被塗工物70に落下させるとともに、前記被塗工物70を前記塗工液30で塗工するカーテンコーターにおいて、前記カーテン形状に形成された前記塗工液30の両端部31,31の厚みが、中央部32の厚みに比して大きいことを特徴とするカーテンコーター。
【選択図】図1

Description

本発明は、従来に比して薄い塗工膜を形成するためのカーテンコーターに関する。また、従来に比して薄い塗工膜を形成するために用いる、カーテンコーター用の塗工液誘導具に関する。
カーテン形状に落下させた塗工液の下に被塗工物を通過させることにより、被塗工物に塗工膜を形成させるカーテンコーターが用いられている。
ところで、カーテンコーターによって塗工される塗工膜の厚みは、塗工液の濃度、被塗工物の通過速度、塗工液の落下流量(吐出量)によって決定される。そこで、これらの条件を変化させることにより塗工膜の厚みを所望の厚みを調整することが考えられる。
まず、塗工液の濃度を変化させることにより、塗工膜の厚みを調整することを考える。他の条件が同じであれば、塗工液濃度が大きければ、被塗工物に形成される塗工厚は大きくなり、塗工液濃度が小さければ、被塗工物に形成される塗工厚も小さくなる。しかし、塗工液の濃度を変化させると、塗工液の粘度等の物性も変化するため、調整範囲に限界がある。また、塗工液の濃度を調整する溶媒の性質によっては特定の濃度を変えると特性が変化する可能性もあるため、濃度を常に所望の濃度に調整できるわけではない。
他の方法として、被塗工物配送台の移動速度を変化させることにより塗工物の移動速度を変化させ、結果として、塗工膜の厚みを変化させることが可能である。被塗工物配送台の移動速度を大きくすれば、被塗工物上に落下する塗工液の単位面積あたりの量が小さくなるため、塗工厚は小さくなる。しかし、移動速度を過度に大きくすると移動速度に塗工膜の形成が間に合わなくなるため、均一な塗工が行えない可能性がある。
そこで、塗工液の落下流量を変えることにより、カーテン形状に落下させた塗工液の厚みを小さくすることが考えられる。塗工液の落下流量を小さくすれば、被塗工物上に落下する塗工液量が小さくなるため、塗工厚は小さくなる。係る方法により、他の要件を変化させずに、塗工される塗工膜の厚みを調整することが可能となる。
しかし、塗工液をカーテン形状を形成させながら落下させるためには、一定以上の流量で落下させる必要があることが知られている。塗工液の性質にも左右されるが、カーテン形状に落下する塗工液の幅方向(以下、単に、「幅方向」という。)において1cmあたりに1cm3/secより流量を小さくすると、カーテン形状に落下させることが困難であるとされている。塗工液の流量を過度に減少させると、例えば、図6に示すように、表面張力の働き等により、カーテン形状に形成された塗工液130の両端部131,131が幅方向において内方に引っ張られるために、下方に行くほど幅方向の大きさdが小さくなるネックインが発生する。この状態では、塗工幅が狭くなるだけでなく、塗工液の落下状態が更に不安定となり、例えば図7に示すように、塗工液の落下形状が櫛の歯形状135となることがある。係る形状となると、塗工膜を形成することが不可能となる。
そこで、特許文献1および特許文献2には、下方に向かって流れ落ちる塗工液で形成されたカーテンの両端部を挟むように設けられているネックイン防止用のカーテンコーターのエッジガイドに関する技術が提示されている。
特許文献1に提示されたエッジガイドは、主に潤滑液を吸引する潤滑液吸引口を有する潤滑液吸引室と、潤滑液吸引室の下方に設けられ、エッジガイド下面の上記潤滑液吸引口の付近に開口し主に塗料を吸引する塗料吸引口を有する塗料吸引室とを有し、潤滑液吸引室の真空度と塗料吸引室の真空度はそれぞれ別々に制御されていることを特徴とする。係る構成により、エッジガイドの溝の下端で潤滑液吸引室によって潤滑液が吸引されてしまい塗料のカーテン膜の端部がエッジガイドから離れてしまっても、塗料のカーテン膜の端部を塗料吸引室によって強力に吸引することによって、塗料のカーテン膜がウェブに到達するまでにネックインを起こすことなく、塗料のカーテン膜が安定し、ウェブ塗布層のエッジ部の厚塗りを起こすことがない旨が主張されている。
また、特許文献2に提示されたエッジガイドは、内側の面の上端付近に潤滑液の供給口、内側の面の下端付近に潤滑液の吸入口が設けられ、内側の面の潤滑液の供給口と潤滑液の吸入口との間の帯状の領域には親水性のコーティングが施され、内側の面の親水性のコーティングが施された帯状の領域を挟む両側の領域には撥水性のコーティングが施さていることを特徴とする。また後者は、従来よりも少ない潤滑液量で塗料のカーテン膜のネックインを防止することができ、エッジガイド内面に均一で薄い潤滑液膜を形成することによって、カーテン膜の安定性を高め、潤滑液量が少量で済むので潤滑液回収用の吸入装置を簡略化できるとともに廃棄塗料を低減することができるなどの優れた効果がある旨が主張されている。
特開2009−136752号公報 特開2009−172471号公報
しかし、特許文献1および特許文献2の技術はいずれも、塗工液とは別に潤滑液を供給することによりネックインを防止しようとするものである。係る構成によると、塗工液と潤滑液とからなる少なくとも2系統の供給ラインが必要となるため、構造的に複雑となる。また、供給量をそれぞれ調整する必要が生じることにより流量の管理が煩雑となるため、カーテンコーターの運転に高度の技量が要求される。
本発明は係る状況を鑑みなされたもので、潤滑液の供給を必要とすることなく、従来に比して厚みの小さいカーテン形状に塗工液を落下させることができるよう改善されたカーテンコーターを提供することにある。また、同様の機能を有するカーテンコーター用の冶具を提供することにある。
本発明に係るカーテンコーターは、幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口より塗工液を吐出させることにより、カーテン形状に形成された前記塗工液を被塗工物に落下させるとともに前記被塗工物を前記塗工液で塗工するカーテンコーターにおいて、前記カーテン形状に形成された前記塗工液の両端部の厚みが、中央部の厚みに比して大きいことを特徴とする。
本発明によると、カーテン形状に形成された塗工液の両端部の厚みが、中央部の厚みに比して大きいため、中央部に比して両端部の塗工液流量が大きくなる。その結果、両端部に働く表面張力の影響を相対的に小さくすることができるため、両端部が中央に引き寄せられる効果を抑制することができる。従って、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生が抑制される。
本発明に係るカーテンコーターは、前記塗工液吐出口の幅方向の大きさより、カーテン形状の両端部間の大きさが小さくなるように前記カーテン形状を形成することが好ましい。
本発明によると、塗工液吐出口の幅方向の大きさより、カーテン形状の幅方向の大きさが小さくなるようにカーテン形状を形成するため、カーテン形状に落下する前記塗工液の両端部の厚みを、中央部の厚みに比して大きくすることが容易に可能となる。
本発明に係るカーテンコーターは、前記塗工液吐出口の両端部の口径が、中央部の口径に比して大きいことが好ましい。
本発明によると、塗工液吐出口の両端部の口径が、中央部の口径に比して大きいため、中央部に比して両端部の塗工液流量が大きくなる。
本発明に係るカーテンコーターは、前記塗工液吐出口の両端部より吐出された塗工液を、幅方向において内方に誘導する塗工液誘導部を備えることが好ましい。
本発明によると、塗工液吐出口の両端部より吐出された塗工液が、幅方向において内方に誘導されるため、誘導された塗工液は、カーテン形状の両端部に供給される。その結果、中央部に比して両端部の塗工液流量が大きくなる。よって、両端部に働く表面張力の影響を相対的に小さくすることができるため、両端部が中央に引き寄せられる効果を抑制することができる。従って、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生が抑制される。
本発明に係るカーテンコーターは、カーテン形状に形成された塗工液の両端部に接するように配設されるエッジガイドを更に備えることが好ましい。
本発明によると、カーテン形状に形成された塗工液の両端部にエッジガイドが接することにより、ネックインの発生が一層抑制される。
本発明に係る塗工液誘導具は、幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口より塗工液を吐出させることによりカーテン形状に形成された前記塗工液を被塗工物に落下させるとともに、前記被塗工物を前記塗工液を用いて塗工するカーテンコーターに用いられる。また、同塗工液誘導具は、カーテン形状に形成された前記塗工液の両端部に接するように配設されるとともに、前記塗工液吐出口の両端部から吐出された前記塗工液を中央部側に誘導する。
本発明によると、塗工液吐出口の両端部から吐出された前記塗工液を中央部側に誘導する塗工液誘導具を用いることにより、カーテン形状に形成された塗工液を被塗工物に落下させるとともに被塗工物を塗工液で塗工するカーテンコーターにおけるネックインの発生を抑制することが可能となる。また、この塗工液誘導具を配設可能な構造を有するカーテンコーターであれば、他の構成にかかわらず、ネックインの発生を抑制することができる。例えば、塗工液誘導具を取り外し可能に構成すれば、必要に応じてネックインの発生を抑制する効果を発生させることができる。
本発明に係るカーテンコーターによると、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生を抑制することができるため、潤滑液の供給を伴うことなく、従来に比して厚みの小さいカーテン形状に塗工液を落下させることができる。
図1は第1の実施形態のカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。 図2は同実施形態のカーテンコーターの側方から見た模式図である。 図3は第2の実施形態のカーテンコーターの実施方法を示した正面図である。 図4はカーテンコーターの変更例を示した一部断面斜視図である。 図5はカーテンコーターの他の変更例を示した斜視図である。 図6は従来のカーテンコーターの実施例であって、ネックインが発生したカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。 図7は従来のカーテンコーターの実施例であって、くし型形状の塗工液の落下が発生したカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係るカーテンコーターを図1および図2を用いて説明する。なお、以下の説明において、方向および向きについては、図1に記載した方向および向きを用いる。
図1はカーテンコーターの概略を説明する斜視図である。
カーテンコーターは塗工液を供給するポンプPと、ポンプPにより供給された塗工液30をカーテン形状に形成するカーテン形成部1と、被塗工物を塗工するために配送する被塗工物配送台60とを備えている。
カーテン形成部1の上部には後方が前方に比して高い位置に形成された平滑な塗工液テーブル10が形成されている。また、塗工液テーブル10には、幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口20が設けられている。この塗工液吐出口20から吐出された塗工液30が、均一な厚みの膜を形成しながら塗工液テーブル10上を流れ、塗工液テーブル10の前方端部11より落下することにより、カーテン形状の塗工液30が形成される。この塗工液テーブル10の前方端部11はなめらかに下方に湾曲しているため、塗工液30は、形成された膜形状を崩すことなく、カーテン形状を形成しつつ下方に落下する。
塗工液テーブル10の前方端部11の下方には塗工液吐出口20の両端部21,21より吐出された塗工液30を、幅方向における内方に誘導する塗工液誘導部15が備えられている。より具体的には、塗工液誘導部15はカーテンコーター本体とは別体の塗工液誘導具50,50を塗工液テーブル10の前方端部11の下方であって、幅方向における外方にそれぞれ配設することによって形成されている。塗工液誘導具50は上方から下方に向かって、幅方向の内方に突出するなめらかな斜面51を有するとともに、同斜面51にカーテン形状の幅方向における外方の端部31が接するように配設される。カーテン形状の両端部31,31を斜面51,51に沿って落下させることにより、両端部31,31の塗工液30が内方に誘導されるため、塗工液吐出口20の幅方向の大きさDより、カーテン形状の幅方向の大きさdが小さくなる。その結果、誘導された塗工液が落下するため、カーテン形状の両端部31,31の厚みは中央部32より厚くなる。すなわち、カーテン形状の両端部31,31の塗工液の流量は中央部32より大きくなる。
すでに述べたように、カーテンコーターにおいて、塗工液30の流量を過度に減少させると、ネックインが発生し、更に櫛の歯形状の落下に移行すると、塗工物の塗工が不可能となる。このネックインはカーテン形状の両端部に流れる塗工液の流量が少ないため、表面張力の影響が重力の影響に対して相対的に大きくなるために発生する。従って、両端部31,31の塗工液30の流量を増加させることにより、発生を抑制することができる。具体的には、両端部31,31の流量がネックインが発生する流量以上であれば、ネックインは発生しない。この場合、中央部の流量は必ずしも増やす必要がない。そのため、中央部32の流量は両端部31,31より少ない流量(例えば、1cmあたりに1cm3/sec未満の流量)であってもネックインは発生しない。また、櫛の歯形状の落下が発生することもない。つまり、このカータンコーターを用いることにより、ネックインおよび櫛の歯形状の落下を抑制しつつ、中央部32の流量を従来に比して小さくすることが可能である。その結果、従来に比して薄い塗工が可能となる。
塗工液誘導部15の下方にはカーテン形状に形成された塗工液30の両端部31,31に接するようにエッジガイド40が配設されている。より具体的には、エッジガイド40は、垂直方向に延設された滑らかな面である接液面41を有し、同接液面41を塗工液30の幅方向における両端部31,31に接するように設けられている。両端部31,31の塗工液30をエッジガイド40の接液面41に沿って落下させることにより、ネックインの発生を一層抑制することが可能となる。
エッジガイド40の下方には、被塗工物である紙70を積載して前後方向に移動する被塗工物配送台60を備えている。より具体的には、図2(a)および図2(b)に示すように、被塗工物配送台60は、積載した紙70をモーターの動力により移動させるためのベルトコンベアーである。被塗工物をこのベルトコンベアーの後方から前方に移動させることにより、カーテン形状の塗工液30が被塗工物に塗工されることにより塗工膜35が形成される。
このカーテンコーターによる塗工は以下のように行われる。
図2(a)に示すように、まずポンプPを稼働させることにより、非図示の塗工液タンクから塗工液30がカーテン形成部1に供給される。塗工液30は塗工液吐出口20より吐出され、塗工液テーブル10上を流れるとともに、塗工液テーブル10の前方端部11から落下する。落下した塗工液30は液受80によって受けられ、上述の塗工液タンクに戻される。この状態において、塗工液30がカーテン形状を形成して落下するように、塗工液30の流量を調整する。
落下する塗工液30がカーテン形状を形成するとともに形状が安定したら、所望の厚みの塗工膜35を得られる流量になるよう、塗工液の流量を更に調整する。同時に、被塗工物配送台60を稼働させることにより、被塗工物である紙70の供給を開始する。塗工液30の流量および紙70の供給がともに安定していることを確認の後、矢印に示したように、カーテン形成部1を前方に移動させる。
図2(b)に示すように、カーテン形成部1の移動により、カーテン形状に形成された塗工液30が、紙70の上に落下するため、塗工が開始される。紙70の供給速度と塗工液30の流量を適時調整することにより、所望の厚みの塗工膜35が、紙70上に形成される。塗工を終了させるときは、矢印に示したように、カーテン形成部1を後方に移動させた後、紙の供給、塗工液の供給を順に停止させる。
以上に説明した本実施形態によれば、上記した以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、塗工液誘導部15の働きにより塗工液吐出口20の両端部21,21より吐出された塗工液30が、幅方向における内方に誘導されるため、誘導された塗工液30が、カーテン形状の両端部31,31に供給される。その結果、中央部32に比して両端部31,31の塗工液流量が大きくなる。よって、両端部31,31に働く表面張力の影響を相対的に小さくすることができるため、両端部31,31が中央に引き寄せられる効果を抑制することができる。従って、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生および櫛の歯形状の落下が抑制される。
(2)本実施形態においては、塗工液誘導部15が別体の塗工液誘導具50により実現されているため、上記ネックイン発生の抑制を必要に応じて行うことができる。また、塗工液誘導具50を取り付けることができるのであれば、従来のカーテンコーターにおいても上記ネックイン発生および櫛の歯形状の落下の抑制が可能となる。
(3)本実施形態においては、カーテンコーターがネックインを防止するためのエッジガイド40を備えるため、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生および櫛の歯形状の落下が一層抑制される。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態に係るカーテンコーターを図3を用いて説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態におけるカーテン形成部の形態を変更した形態であるため、同様の機能を備える部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3はカーテンコーターのカーテン形成部1の形態を説明するための正面図である。カーテン形成部1の上部には後方が前方に比して高い位置に形成された平滑な塗工液テーブル10が形成されている。また、塗工液テーブル10には、幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口20が設けられている。
本実施形態において、塗工液吐出口20は中央部22の口径r2に比して両端部21,21の口径r1が大きくなっている。そのため吐出される塗工液30の流量も両端部ほど大きくなる。その結果、塗工液テーブル10上に形成される塗工液30の膜の厚みも中央部32に比して両端部31,31が大きくなるため、塗工液テーブル10前方端部11より落下することにより、形成されるカーテン形状の塗工液30の厚みも中央部32に比して両端部31,31ほど大きくなる。
以上に説明した第2の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)カーテン形状に形成された塗工液30の両端部31,31の厚みが同方向の中央部32の厚みに比して大きいため、中央部32に比して両端部31,31の塗工液流量が大きくなる。その結果、両端部31,31に働く表面張力の影響を相対的に小さくすることができるため、両端部31,31が中央に引き寄せられる効果を抑制することができる。従って、下方に行くほどカーテン形状の幅方向の大きさが狭くなるネックインの発生が抑制される。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
・上記実施形態においては、1つの塗工液吐出口20を備えているが、複数の塗工液吐出口を備えていてもよい。例えば、図4に示すように、カーテン形成部1が2つの塗工液吐出口20a,20bを備えていれば、1度の塗工工程で、2層の塗工が可能となる。この場合においても、カーテン形状の両端部31,31の厚みが同方向の中央部32の厚みに比して大きくなるように塗工液30のカーテン形状を形成することにより、ネックインの発生を抑制することができる。また、カーテン形成部1が3つ以上の塗工液吐出口を備えていてもよい。
・第2の実施形態においては、塗工液誘導部15およびエッジガイド40を備えていないが、少なくともいずれかを備えていてもよい。塗工液吐出口20の形状に加えて、係る構成を有すれば、ネックインの発生を抑制する効果を一層大きくすることができる。
・上記各実施形態においては、塗工液テーブル10を備え、同塗工液テーブル10上に塗工液膜を形成させたうえで、カーテン形状に塗工液30を落下させるカーテンコーターに本発明を適用したが、他の方式のカーテンコーターに適用してもよい。例えば、図5に示すように、塗工液吐出口20から直接下方に塗工液30を落下させることにより、カーテン形状の塗工液30を形成する方式のカーテンコーターについて適用してもよい。
・上記各実施形態においては、塗工液誘導部15は塗工液誘導具50によって形成されているが、他の構成であってもよい。例えば、エッジガイド40の上方の端部を上方に延設して塗工液誘導部15を形成してもよいし、カーテン形成部1に直接設けてもよい。この場合別体の塗工液誘導具50を用いる必要がないため部品点数を削減することができる。要は、塗工液吐出口20の両端部21,21より吐出された塗工液30を、内方に誘導する構成であれば、塗工液誘導部15の形態にかかわらず、同様の作用効果を有する。
1 カーテン形成部
10 塗工液テーブル
11 前方端部
15 塗工液誘導部
20 塗工液吐出口
20a 塗工液吐出口
20b 塗工液吐出口
21 (塗工液吐出口の)端部
22 (塗工液吐出口の)中央部
30 塗工液
31 (塗工液の)端部
32 (塗工液の)中央部
35 塗工膜
40 エッジガイド
41 接液面
50 塗工液誘導具(塗工液誘導部)
51 斜面
60 被塗工物配送台
70 紙(被塗工物)
80 液受
130 塗工液
131 端部
135 櫛の歯形状
P ポンプ
r1 口径
r2 口径
図1は第1の実施形態のカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。 図2は同実施形態のカーテンコーターの側方から見た模式図である。 図3は参考形態のカーテンコーターの実施方法を示した正面図である。 図4はカーテンコーターの変更例を示した一部断面斜視図である。 図5はカーテンコーターの他の変更例を示した斜視図である。 図6は従来のカーテンコーターの実施例であって、ネックインが発生したカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。 図7は従来のカーテンコーターの実施例であって、くし型形状の塗工液の落下が発生したカーテンコーターを示した一部断面斜視図である。
参考形態]
以下、本発明の参考形態に係るカーテンコーターを図3を用いて説明する。なお、参考形態は、第1の実施形態におけるカーテン形成部の形態を変更した形態であるため、同様の機能を備える部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
参考形態において、塗工液吐出口20は中央部22の口径r2に比して両端部21,21の口径r1が大きくなっている。そのため吐出される塗工液30の流量も両端部ほど大きくなる。その結果、塗工液テーブル10上に形成される塗工液30の膜の厚みも中央部32に比して両端部31,31が大きくなるため、塗工液テーブル10前方端部11より落下することにより、形成されるカーテン形状の塗工液30の厚みも中央部32に比して両端部31,31ほど大きくなる。
以上に説明した参考形態によれば、以下の効果を得ることができる。
なお、上記第1の実施形態および参考形態は以下のように変更しても良い。
・上記第1の実施形態および参考形態においては、1つの塗工液吐出口20を備えているが、複数の塗工液吐出口を備えていてもよい。例えば、図4に示すように、カーテン形成部1が2つの塗工液吐出口20a,20bを備えていれば、1度の塗工工程で、2層の塗工が可能となる。この場合においても、カーテン形状の両端部31,31の厚みが同方向の中央部32の厚みに比して大きくなるように塗工液30のカーテン形状を形成することにより、ネックインの発生を抑制することができる。また、カーテン形成部1が3つ以上の塗工液吐出口を備えていてもよい。
・上記参考形態においては、塗工液誘導部15およびエッジガイド40を備えていないが、少なくともいずれかを備えていてもよい。塗工液吐出口20の形状に加えて、係る構成を有すれば、ネックインの発生を抑制する効果を一層大きくすることができる。
・上記第1の実施形態および参考形態においては、塗工液テーブル10を備え、同塗工液テーブル10上に塗工液膜を形成させたうえで、カーテン形状に塗工液30を落下させるカーテンコーターに本発明を適用したが、他の方式のカーテンコーターに適用してもよい。例えば、図5に示すように、塗工液吐出口20から直接下方に塗工液30を落下させることにより、カーテン形状の塗工液30を形成する方式のカーテンコーターについて適用してもよい。
・上記第1の実施形態および参考形態においては、塗工液誘導部15は塗工液誘導具50によって形成されているが、他の構成であってもよい。例えば、エッジガイド40の上方の端部を上方に延設して塗工液誘導部15を形成してもよいし、カーテン形成部1に直接設けてもよい。この場合別体の塗工液誘導具50を用いる必要がないため部品点数を削減することができる。要は、塗工液吐出口20の両端部21,21より吐出された塗工液30を、内方に誘導する構成であれば、塗工液誘導部15の形態にかかわらず、同様の作用効果を有する。

Claims (6)

  1. 幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口より塗工液を吐出させることにより、カーテン形状に形成された前記塗工液を被塗工物に落下させるとともに前記被塗工物を前記塗工液で塗工するカーテンコーターにおいて、
    前記カーテン形状に形成された前記塗工液の両端部の厚みが、中央部の厚みに比して大きいことを特徴とするカーテンコーター。
  2. 前記塗工液吐出口の幅方向の大きさより、カーテン形状の両端部間の大きさが小さくなるように前記カーテン形状を形成する請求項1に記載のカーテンコーター。
  3. 前記塗工液吐出口の両端部の口径が、中央部の口径に比して大きい請求項1または請求項2に記載のカーテンコーター。
  4. 前記塗工液吐出口の両端部より吐出された塗工液を、幅方向において内方に誘導する塗工液誘導部を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーテンコーター。
  5. カーテン形状に形成された塗工液の両端部に接するように配設されるエッジガイドを更に備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーテンコーター。
  6. 幅方向に延設されたスリット形状の塗工液吐出口より塗工液を吐出させることによりカーテン形状に形成された前記塗工液を被塗工物に落下させるとともに、前記被塗工物を前記塗工液を用いて塗工するカーテンコーターに用いられ、
    カーテン形状に形成された前記塗工液の両端部に接するように配設されるとともに、前記塗工液吐出口の両端部から吐出された前記塗工液を中央部側に誘導するための塗工液誘導具。
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