JP2012123340A - 撮影レンズ及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】AF時の静音化または高速化に有利であり、近距離領域においても静音化または高速化に有利な撮影レンズを提供すること。
【解決手段】少なくとも無限遠物体から第1の近距離物体へのフォーカシングを行う第1のモードと、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体へのフォーカシングを行う第2のモードをもつ撮影レンズにおいて、第1のモードと第2のモードにて光軸に沿って移動するフォーカスレンズ群を有し、
フォーカスレンズ群は2枚以下のレンズからなり、且つ、フォーカスレンズ群は第1のモードと第2のモードでのフォーカシング動作において光軸方向に移動するレンズ群であり、第1のモードから第2のモードへの変更の際に、フォーカスレンズ群とは別に光軸に沿って物体側へ移動する1つ又は複数のモード変更レンズ群を備え、所定の条件式を満足する。
【選択図】図1

Description

発明は、撮影レンズ、特に近距離撮影可能な撮影レンズ及びそれを備えた撮像装置に関する。
従来より近距離撮影が可能な撮影レンズが知られている。例えば、特許文献1には、無限遠物体への合焦時(β=0)の状態から等倍(β=−1)にて複数のレンズ群が光軸方向に移動する撮影レンズが開示されている。
特開2000−292700号公報
この特許文献1に開示されるズームレンズは、無限遠物体合焦付近にて移動するレンズ群は1つのみである。しかしながら、移動するレンズ群が大きく、オートフォーカスにおける電力消費が大きくなりやすい。加えて、近距離側でのフォーカシング動作には複数のレンズ群が移動する。そのため、やはり電力消費が大きくなりやすく、近距離撮影時のオートフォーカス動作が遅くなりやすく、動画撮影時の雑音も生じやすい。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、オートフォーカス時の静かな駆動(静音化)もしくは高速化に有利であり、近距離領域においても静音化もしくは高速化に有利な撮影レンズを提供することを目的とするものである。
更には、近距離合焦時にて光学性能を確保しやすい撮影レンズを提供することを更なる目的とするものである。
また更には、不使用時、もしくは、通常撮影時における全長の小型化に有利な撮影レンズを提供することを目的とするものである。
そして、上述の撮影レンズを備える撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮影レンズは、
少なくとも無限遠物体から第1の近距離物体へのフォーカシングを行う第1のモードと、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体へのフォーカシングを行う第2のモードをもつ撮影レンズにおいて、
第1のモードと第2のモードにて光軸に沿って移動するフォーカスレンズ群を有し、
フォーカスレンズ群は2枚以下のレンズからなり、且つ、フォーカスレンズ群は第1のモードと第2のモードでのフォーカシング動作において光軸方向に移動するレンズ群であり、
第1のモードから第2のモードへの変更の際に、フォーカスレンズ群とは別に光軸に沿って物体側へ移動する1つ又は複数のモード変更レンズ群を備え、
以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
6<dB/dA<50 (1)
ただし、
dAは、フォーカスレンズ群の入射面から射出面までの光軸上での距離、
dBは、第1のモードから第2のモードへの変更の際に移動する全てのレンズ群のうち、最も物体側の入射面から最も像側の射出面までの光軸上での距離であり、その距離が変化する場合はその最大値、
である。
フォーカスレンズ群を2枚以下のレンズで構成とすることでフォーカスレンズ群を軽くでき、撮影時のフォーカス速度の高速化、省電力化、静音化に有利となる。
近距離側撮影を行いたい場合、モード変更レンズ群を物体側に移動させることで第1のモードから第2のモードに切り替えられる。そして、近距離撮影領域においても撮影時のフォーカス速度の高速化、省電力化、静音化に有利となる。
条件式(1)は、モード変更のために移動するレンズ群とフォーカスレンズ群のそれぞれの光軸上での厚みの好ましい比率を特定するものである。
条件式(1)の下限を下回らないようにしてフォーカスレンズ群の光軸上での距離を小さくすることでオートフォーカス時の高速化、省電力化等に有利となる。
条件式(1)の上限を上回らないようにしてモード変換時に移動するレンズ群の光軸方向の長さを小さくすることでレンズ群を移動させるための機構を小さくできる。
上述の発明において、さらに以下の構成の少なくとも1つ、もしくは複数を同時に満足することがより好ましい。
フォーカスレンズ群は1つのレンズ群からなり、第1のモードと第2のモードでのフォーカシング動作において光軸方向に移動する唯一のレンズ群であることが好ましい。
また、モード変換レンズ群のいずれか1つのレンズ群が、フォーカスレンズ群の物体側直前のレンズ群であり、フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が第1のモードよりも第2のモードにて物体側に移動することが望ましい。
モード変換レンズ群とフォーカスレンズ群との距離を第1、第2のモードで離れすぎないように構成でき、例えば、光学系全体を保持する鏡筒を繰り出すメカ機構を用いる場合には不使用時の光学系の小型化につながる。
また、撮影レンズ中の最も物体側のレンズ群がモード変換レンズ群のうちのいずれかのレンズ群であることが望ましい。
これにより、第1のモードにおけるレンズ全長の短縮化に有利となり、小型化につながる。
また、第1のモードから第2のモードへの変更の際に、物体側へ移動するモード変更レンズ群として第1のモード変更レンズ群と第2のモード変更レンズ群を有することが望ましい。
モード変換レンズ群を複数にすることにより第1のモード、第2のモードにおける光学性能の確保に有利となる。
また、第1のモードから第2のモードへの変更の際に、第1のモード変更レンズ群と第2のモード変更レンズ群との相対的な距離が変化することが望ましい。
第2のモードに変更した際の球面収差、像面湾曲などの補正に有利となる。
また、第1のモード変更レンズ群はフォーカスレンズ群の物体側に位置し、第2のモード変更レンズ群はフォーカスレンズ群の像側に位置することが望ましい。
フォーカスレンズ群を2つのモード変更レンズ群の間に配置にすることで、フォーカスレンズ群の径を小さくでき軽量化に有利となり、オートフォーカスの高速化につながる。
また、第1のモードから第2のモードへの変更の間の任意の状態にて、フォーカシングの際にモード変更レンズ群を固定し、フォーカスレンズ群のみが光軸方向に移動可能なことが望ましい。
ユーザーが倍率設定を比較的簡単に設定することができる。
例えば、第1のモードと第2のモードの間の変更途中の任意の倍率をマニュアル操作にて選択し、オートフォーカス駆動はフォーカスレンズ群の移動により行うことが可能となる。
また、任意の倍率に対するフォーカスレンズ群とモード変更レンズ群との位置の組み合わせが複数存在するため、収差補正上有利な状態を選択することが可能となる。
また、第1のモードにおける第1の近距離物体への合焦時の物像間距離よりも、第2のモードにおける第2の近距離物体への合焦時の物像間距離のほうが長いことが望ましい。
第1のモードと第2のモードの切り替えにて撮影可能な物像間距離の範囲、または撮影倍率が一部オーバーラップすることにより、撮影可能な物像間距離範囲、または撮影倍率の中抜けを防ぐことができる。
また、第1のモードから第2のモードへの変更の間の任意の状態にて、フォーカスレンズ群の位置を一意的に決めることにより、モード変更の際の倍率を一意的に決めることが可能なことが望ましい。
ユーザーが倍率設定を比較的簡単に設定できるようになる。
また、任意の倍率に対するフォーカスレンズ群とモード変更レンズ群の位置の組み合わせが複数存在するため、収差補正上有利な状態を選択することが可能なため、高い性能を達成できる。
例えば、第1のモードと第2のモードの切り替えを鏡筒周辺の操作リングにより行い、リングに倍率目盛りを設け、目盛りを所望する位置に止めた場合、フォーカスレンズ群の位置を特定の位置に固定して、目盛りの倍率になるようにできる。
また、フォーカスレンズ群が以下の条件式(2)、(3)を満足することが望ましい。
2<|fA/ΔA1|<35 (2)
2<|fA/ΔA2|<35 (3)
ただし、
ΔA1は、第1のモードにおけるフォーカスレンズ群の光軸方向での可動範囲、
ΔA2は、第2のモードにおけるフォーカスレンズ群の光軸方向での可動範囲、
fAは、フォーカスレンズ群の焦点距離、
である。
第1のモード、第2のモードにおけるフォーカス可能域を大きくするために、フォーカスレンズ群の可動範囲はある程度大きいほうが好ましい。
条件式(2)、(3)の下限を下回らないようにしてフォーカスレンズ群の屈折力を適度に抑えることで、フォーカスレンズ群の移動による収差変動を抑えやすくなり、フォーカス時の性能の確保に有利となる。
条件式(2)、(3)の上限を上回らないようにしてフォーカス可能域を確保することがユーザーの使用ニーズを満たす上で好ましい。
また、フォーカスレンズ群は、光軸方向へのウォブリング移動とともにフォーカシングのための移動を行うことが望ましい。
静止画撮影時、動画撮影時ともに、ウォブリングすることでピント状態を予測できる。このため、フォーカスレンズの移動方向を瞬時に判断できる。これにより、撮影時のフォーカス速度を速くすることができる。特に動画撮影時にフォーカスをスムーズにすることができる。
また、モード変更レンズ群が第1のモードの状態から像面側へ移動して沈胴収納されることが望ましい。
これにより、携帯時の撮影レンズをコンパクトにすることができる。
特にモード変更作業の延長で沈胴を行えるようにすることによって、沈胴用に特別な操作系を設けることなく、比較的容易に沈胴機構を設けることができる。
また、第1のモードから第2のモードへの変更の際に、モード変更レンズ群とフォーカスレンズ群が共に物体側へ移動することが望ましい。
モード変更時にフォーカスレンズ群を物体側へ移動させることで、フォーカスレンズ群の軸外光束が高くなり過ぎないように構成できる。また、径方向の小型化により、フォーカスレンズ群の軽量化につながる。
また、撮影レンズ群は、物体側から像側に順に、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群を有し、
第1レンズ群と第3レンズ群がモード変更レンズ群であり、
第2レンズ群がフォーカスレンズ群であり、
第1のモードから第2のモードへの変更の際に、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群が像面に対して物体側へ移動することが望ましい。
フォーカスレンズ群を複数のモード変更レンズ群の間に配置することで、径方向のサイズを小さくでき軽量化できる。撮影レンズの光軸方向の厚みを抑えた構成にでき、小型化にも有利である。
また、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群はいずれも正の屈折力を有し、第1のモードから第2のモードへの変更の際に、第1レンズ群と第3レンズ群との距離が大きくなるように移動することが望ましい。
第2のモードにおける球面収差、像面湾曲などの補正に有利となる。
また、フォーカスレンズ群は負レンズと正レンズの2枚のレンズからなることが望ましい。
小型化と収差補正の両立に有利となり、遠距離合焦側と近距離合焦側での光学性能の確保に有利となる。
また、第3レンズ群が以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
1<f3/f<5 (4)
ただし、
f3は、第3レンズ群の焦点距離、
fは、第1のモードにおける無限遠物体への合焦時における撮影レンズの焦点距離、
である。
条件式(4)は、第3レンズ群の好ましい屈折力を特定するものである。
条件式(4)の下限を下回らないように、第3レンズ群の屈折力を抑えることで像面湾曲等の収差発生を抑えやすくなる。
条件式(4)の上限を上回らないように、第3レンズ群の屈折力を確保することで、撮影レンズの全長を短縮化しやすくなり、鏡筒の小型化に有利となる。
また、撮影レンズ群は、物体側から像側に順に、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群からなり、
第1レンズ群と第2レンズ群がモード変更レンズ群であり、
第3レンズ群がフォーカスレンズ群であり、
第1のモードから第2のモードへの変更の際に、少なくとも第1レンズ群と第2レンズ群が相互の間隔を変更し且つ像面に対して物体側へ移動することが望ましい。
リアフォーカスでフォーカス時の球面収差の変動を抑えると共に、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔変更により諸収差の変動を抑えやすくなる。
撮影レンズ中の何れかのレンズ群が非球面のレンズ面を含むことが望ましい。
これにより、非点収差やコマ収差をコンパクトな構成で補正することに有利となる。
また、フォーカスレンズ群が以下の条件式(5)を満足するこが望ましい。
0.5<|fA/f|<10 (5)
ただし、
fAは、フォーカスレンズ群の焦点距離、
fは、第1のモードにおける無限遠物体への合焦時における撮影レンズの焦点距離、
である。
条件式(5)は、フォーカスレンズ群の好ましい屈折力を特定するものである。
条件式(5)の下限を下回らないように屈折力を適度に抑えることで、フォーカスレンズ群のフォーカス感度の過剰を抑えることでフォーカシングの制御が容易となる。
条件式(5)の上限を上回らないように屈折力の絶対値を確保することで、フォーカスのための移動量の増大を抑えつつフォーカス可能域を広くでき、鏡筒の小型化につながる。
また、撮影レンズ中の最も像側のレンズ群がモード変換レンズ群のうちのいずれかのレンズ群であることが望ましい。
これにより、第2のモードでの撮影レンズのレンズ構成部分の厚みを抑えやすくなり、レンズ群を保持する枠の薄型化に有利となる。
また、フォーカスレンズ群が撮影レンズ中の最も像側のレンズ群であり、
フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が第1のモードよりも第2のモードにて物体側に移動することが望ましい。
フォーカスレンズ群を最も像側のレンズ群とすることでフォーカシング時の球面収差の変動を抑えやすくなる。
また、フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が第1のモードよりも第2のモードにて物体側に移動し、
フォーカスレンズ群以外の全てのレンズ群は第1のモードから第2のモードへの変更の際に物体側に移動するモード変更レンズ群であることが望ましい。
これにより、レンズ群を保持する枠を薄くでき、沈胴時の小型化に有利となる。
また、モード変更レンズ群が2つのレンズ群からなり、そのうち物体側のレンズ群を第1のモード変更レンズ群とし、像側のレンズ群を第2のモード変更レンズ群としたときに、以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
0.00<|(D1G−D2G)/D1G|<1.00 (6)
ただし、
D1Gは、第1のモードから第2のモードへ変更したときの第1のモード変更レンズ群の物体側への移動量、
D2Gは、第1のモードから第2のモードへ変更したときの第2のモード変更レンズ群の物体側への移動量、
である。
条件式(6)の下限値を下回らないように、且つ、上限値を上回らないように第1、第2のモード変更レンズ群の間隔を変更しつつ双方のレンズ群を物体側に移動させることで間隔の変更による収差補正機能を確保できる。よって、第1のモードと第2のモードでの諸収差の変動を抑えることに有利となる。
また、第2のモードにおける第3の近距離物体へフォーカスした際の撮影倍率が撮影レンズにおける最大撮影倍率であることが好ましい。
最大撮影倍率付近でのフォーカス速度の高速化等に有利となる。
また、上述の何れかの撮影レンズと、その撮影レンズを取り付けることで撮影可能とするカメラ本体部を備えた撮像装置としてもよい。
上述の構成は複数を同時に満足することが好ましい。
また、上述の各条件式について、下限値と上限値を以下の限定することで効果をより確実にでき好ましい。
条件式(1)にて、
下限値を7、更には7.5とすることが好ましい。
上限値を40、更には30とすることが好ましい。
条件式(2)または(3)にて、
下限値を5、更には10とすることが好ましい。
上限値を30、更には26とすることが好ましい。
条件式(4)にて、
下限値を2とすることが好ましい。
上限値を4とすることが好ましい。
条件式(5)にて、
下限値を0.7、更には1とすることが好ましい。
上限値を8、更には6とすることが好ましい。
条件式(6)にて、
下限値を0.001、0.05、0.10、更には0.15とすることが好ましい。
上限値を0.6、0.40、更には0.30とすることが好ましい。
上述の各発明を、任意に複数を同時に満足することがより好ましい。また、各条件式について、より限定した条件式の数値範囲の上限値あるいは下限値のみを限定しても構わない。また、上述の各構成は、任意に組み合わせて構わない。
本発明によれば、オートフォーカス時の静かな駆動(静音化)もしくは高速化に有利であり、近距離領域においても静音化もしくは高速化に有利な撮影レンズを提供することができる。
更には、近距離合焦時にて光学性能を確保しやすい撮影レンズを提供できる。
また更には、不使用時、もしくは、通常撮影時における全長の小型化に有利な撮影レンズを提供できる。
そして、上述の撮影レンズを備える撮像装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の撮影レンズの実施例1であって、(a)は、第1のモードにおいて無限遠物体への合焦時のレンズ断面図、 (b)は、第1のモードにおいて第1の近距離物体への合焦時のレンズ断面図、 (c)は、第2のモードにおいて無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体への合焦時のレンズ断面図、 (d)は、第2のモードにおいて第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時のレンズ断面図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−1において遠距離物体への合焦時のレンズ断面図、 (b)は、モード3−1においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面図、 (c)は、モード3−1において近距離物体への合焦時のレンズ断面図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−2において遠距離物体への合焦時のレンズ断面図、 (b)は、モード3−2においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面図、 (c)は、モード3−2において近距離物体への合焦時のレンズ断面図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−3において遠距離物体への合焦時のレンズ断面図、 (b)は、モード3−3においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面図、 (c)は、モード3−3において近距離物体への合焦時のレンズ断面図、である。 本発明の撮影レンズの実施例2の図1と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の図1と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図2と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図3と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図4と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例4の図1と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例5の図1と同様の図である。 (a)は実施例1の撮影レンズの沈胴状態のレンズ断面図、(b)は実施例3の撮影レンズの沈胴状態のレンズ断面図、である。 (a)は実施例1の第1のモードにおいて無限遠物体への合焦時の収差図、(b)は、第1のモードにおいて第1の近距離物体への合焦時の収差図、である。 (a)は、実施例1の第2のモードにおいて無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体への合焦時のレンズ断面図、(b)は、第2のモードにおいて第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時のレンズ断面図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−1において遠距離物体への合焦時の収差図、(b)は、モード3−1においてデフォルト状態での合焦時の収差図、(c)は、モード3−1において近距離物体への合焦時の収差図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−2において遠距離物体への合焦時の収差図、(b)は、モード3−2においてデフォルト状態での合焦時の収差図、(c)は、モード3−2において近距離物体への合焦時の収差図、である。 本発明の撮影レンズの実施例1の変形例であって、(a)は、モード3−3において遠距離物体への合焦時の収差図、(b)は、モード3−3においてデフォルト状態での合焦時の収差図、(c)は、モード3−3において近距離物体への合焦時の収差図、である。 本発明の撮影レンズの実施例2の図13と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例2の図14と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の図13と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の図14と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図15と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図16と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例3の変形例の図17と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例4の図13と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例4の図14と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例5の図13と同様の図である。 本発明の撮影レンズの実施例5の図14と同様の図である。 本発明による撮影レンズを組み込んだデジタルカメラの外観を示す後方斜視図である。 (a)は、鏡筒に組み込んだ状態の実施例1の撮影レンズの断面構成図である。(b)は、これを光軸方向から見た正面図である。 デジタルカメラの主要部の内部回路の構成ブロック図である。
以下に、本発明に係る撮影レンズ、撮像装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下、本発明の撮影レンズの実施例1とその変形例、実施例2、実施例3とその変形例、実施例4、実施例5について説明する。
実施例1、2、3、4、5の第1のモード時無限遠合焦状態のレンズ断面を図1(a)、図5(a)、図6(a)、図10(a)、図11(a)に示す。
第1のモード時至近状態(第1の近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図1(b)、図5(b)、図6(b)、図10(b)、図11(b)に示す。
第2のモード時最遠距離合焦状態(第2の近距離物体への合焦時)のレンズ断面構成を図1(b)、図5(c)、図6(c)、図10(c)、図11(c)に示す。
第2のモード時至近状態(第3の近距離物体への合焦時)のレンズ断面構成を図1(d)、図5(d)、図6(d)、図10(d)、図11(d)に示す。
実施例1の変形例であって、モード3−1において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図2(a)に示す。
モード3−1においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図2(b)に示す。
モード3−1において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図2(c)に示す。
また、実施例1の変形例であって、モード3−2において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図3(a)に示す。
モード3−2においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図3(b)に示す。
モード3−2において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図3(c)に示す。
さらに、実施例1の変形例であって、モード3−3において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図4(a)に示す。
モード3−3においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図4(b)に示す。
モード3−3において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図4(c)に示す。
実施例3の変形例であって、モード3−1において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図7(a)に示す。
モード3−1においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図7(b)に示す。
モード3−1において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図7(c)に示す。
また、実施例3の変形例であって、モード3−2において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図8(a)に示す。
モード3−2においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図8(b)に示す。
モード3−2において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図8(c)に示す。
さらに、実施例3の変形例であって、モード3−3において遠距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図9(a)に示す。
モード3−3においてデフォルト状態での合焦時のレンズ断面構成を図9(b)に示す。
モード3−3において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図9(c)に示す。
また、図12(a)は実施例1の撮影レンズの沈胴状態のレンズ断面構成を示している。図12(b)は実施例3の撮影レンズの沈胴状態のレンズ断面構成を示している。
図1〜図11中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、明るさ(開口)絞りはS、第3レンズ群はG3、電子撮像素子のカバーガラスの平行平板はC、像面はIで示してある。
なお、カバーガラスCの表面に波長域制限用の多層膜を施してもよい。また、そのカバーガラスCにローパスフィルタ作用を持たせるようにしてもよい。カバーガラスCは、ローバスフィルターの機能を有する構成、当該機能を持たない構成のいずれでも良い。
加えて、カバーガラスCには、付着したごみを超音波振動で除去するフィルタ機能を持たせても良い。
前述の平行平板を機能ごとに複数の平行平板に分けてもよい。
また、数値データの長さの単位はmm、角度の単位は°(度)である。
物体距離は数値データでは無限遠としているが、フォーカス状態の変更に応じたデータに示すようにレンズ群を移動させることでフォーカシング状態を変更している。
(実施例1)
実施例1の撮影レンズは、図1に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、明るさ絞りSを備える正の屈折力の第3レンズ群G3と、を配置している。
第1のモードにおいて、無限遠物体から第1の近距離物体への合焦時に第2レンズ群G2のみが物体側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時には、全てのレンズ群が物体側へ移動し、レンズの繰り出しが行われる。
第2のモードにおいて、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時に、第2レンズ群G2のみが物体側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時に、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3との間隔が広がるようにして、全体的に物体側へ繰り出す。これにより、フローティングの効果により、収差変動を抑えることができる。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、両凸正レンズからなる。第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、両凸正レンズとからなる。第3レンズ群G3は、明るさ絞りと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズと、両凸正レンズとからなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凹負レンズの両面の2面に用いている。
このような光学系とすることで、第1のモード、第2のモードにおけるフォーカシングの高速化や省エネ化に有利となる。
図においては、第1の近距離物体へ合焦時における物像間距離よりも第2の近距離物体への合焦時における物像間距離のほうが大きい。また、第1の近距離物体へ合焦時における倍率よりも第2の近距離物体への合焦時における倍率のほうが大きい。
図では第1の近距離物体への合焦時における状態から第2の近距離物体への合焦時における状態へ変化するように示しているが、モードの変更時の各レンズ群の移動のさせ方はこれに限らない。例えば、モード変更動作時に倍率が一定になるようにフォーカスレンズ群である第2レンズ群G2の位置を調整しながら各レンズ群を物体側へ移動させてもよい。
またはモード変更動作にて倍率の絶対値が連続的に大きくなるようにフォーカスレンズ群である第2レンズ群G2を移動させるようにしてもよい。
又は、第1のモードにおける至近状態からより近距離に合焦し続けるように、第1から第2のモードへ変更するために第1レンズ群と第2レンズ群との距離を一定にして物体側に移動するようにし、逆に遠距離から近距離へ合焦する際にはレンズ群は第3レンズ群寄りに位置し第3レンズ群と一定の距離でもって像側に移動するように制御するようにしてもよい。
いずれの場合でも、モード変更時のフォーカスレンズ群の位置を一意的に決めることにより、モード変更の際の倍率を一意的に決めることを可能としている。
(実施例1の変形例)
実施例1の変形例の撮影レンズは、上述した実施例1の撮影レンズとレンズ構成は同じである。このため、重複する説明は省略する。
また、本変形例の第1のモードと第2のモードとにおけるレンズ状態も、上記実施例1と同じである。
本変形例では、さらに第3−1モード(適宜「モード3−1」という)、第3−2モード(適宜「モード3−2」という)、第3−3モード(適宜「モード3−3」という)の3つのモードを有している。
ここで、第2のモードにおける最至近の物像間距離(近距離3)をLとおく。このとき、モード3−1は4L、モード3−2は2L、モード3−3は4L/3、となるような位置状態である。
モード1からモード3−1に変更すると、フォーカス群は、一意的に決定されるデフォルト位置に移動する。同様に、モード3−2、モード3−3でもデフォルト位置となる。
モード2では、デフォルトは最至近物点の位置となる。モード1からモード2への変更の際、フォーカス群の位置はモード1の無限遠物点の位置→モード3−1のデフォルト位置→モード3−2のデフォルト位置→モード3−3のデフォルト位置→モード2の最至近物点の位置、の順に連続的に移動する。
このようにモード変更時のフォーカス位置の決め方とすることで、全体繰り出しの操作に応じて定まった倍率とすることができ、目盛等による倍率設定が行え、マニュアル操作によるフォーカシングを行う際に有利となる。
また、各モードにおけるフォーカシングをオートフォーカスにて行う際は、フォーカスレンズ群である第2レンズ群を移動させることにより各モード状態にて高速のフォーカシングが行える。
光学系全体の繰り出し動作により近距離へのフォーカシングを行うか、フォーカスレンズ群のみの移動によりフォーカシングを行うかはユーザーが適宜設定可能であることが好ましい。
図2は、本変形例のモード3−1のレンズ断面の構成を示している。図2(a)は、遠距離物点での合焦状態、図2(b)は、デフォルトでの合焦状態、図2(c)は、近距離物点での合焦状態を、それぞれ示している。
図2(a)から図2(c)へかけて、フォーカスレンズ群である第2レンズ群が、物体側へ移動する。
図3、図4は、それぞれモード3−2、モード3−3における図2と同様の図である。ここで、第2レンズ群G2が物体側へ移動することでフォーカシングを行う。
(実施例2)
実施例2の撮影レンズは、図5に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、明るさ絞りSを備える正の屈折力の第3レンズ群G3と、を配置している。
第1のモードにおいて、無限遠物体から第1の近距離物体への合焦時に第2レンズ群G2が物体側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時には、全てのレンズ群が物体側へ移動し、レンズの繰り出しが行われる。
第2のモードにおいて、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時に、第2レンズ群G2が物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凹負レンズと、両凸正レンズとからなる。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。第3レンズ群G3は、明るさ絞りと、両凹負レンズと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズと、像面側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
非球面は、用いられていない。
この実施例2においては第1の近距離物体へ合焦した状態よりも第2の近距離物体へ合焦した状態にて物像間距離が短く、倍率の絶対値が大きくなっている。
そのため、第1のモードから第2モードへの変更途中にて第1、第2のモードには無い倍率となる状態が存在する。第1のモードから第2のモードへの変更方式は第2レンズ群の稼動できる範囲にて任意に定めてよいが、倍率の変化が滑らかになるように第2レンズ群の位置を制御することが好ましい。
(実施例3)
実施例3の撮影レンズは、図6に示すように、物体側から順に、明るさ絞りSを備える正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3と、を配置している。
第1のモードにおいて、無限遠物体から第1の近距離物体への合焦時に第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時には、全てのレンズ群が物体側へ移動し、レンズの繰り出しが行われる。
第2のモードにおいて、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時に、第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時に、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3との間隔が狭まるようにして、全体的に物体側へ繰り出す。これにより、フローティングの効果により、収差変動を抑えることができる。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズと、明るさ絞りと、からなる。第2レンズ群G2は、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズと、両凸正レンズとからなる。第3レンズ群G3は、両凹負レンズからなる。
非球面は、第2レンズ群G2の像面側の両凸正レンズの両面に用いられている。
モード変更時の第3レンズ群の移動方式は、物体側移動に限らず、移動可能な範囲内において任意に定めてよい。
(実施例3の変形例)
実施例3の変形例の撮影レンズは、上述した実施例3の撮影レンズとレンズ構成は同じである。このため、重複する説明は省略する。
また、本変形例の第1のモードと第2のモードとにおけるレンズ状態も、上記実施例3と同じである。
本変形例では、さらに第3−1モード、第3−2モード、第3−3モードの3つのモードを有している。
ここで、第2のモードにおける最至近の物像間距離(近距離3)をLとおく。このとき、モード3−1は4L、モード3−2は2L、モード3−3は4L/3、となるような位置状態である。
モード1からモード3−1に変更すると、フォーカス群は、一意的に決定されるデフォルト位置に移動する。同様に、モード3−2、モード3−3でもデフォルト位置となる。
モード2では、デフォルトは最至近物点の位置となる。モード1からモード2への変更の際、フォーカス群の位置はモード1の無限遠物点の位置→モード3−1のデフォルト位置→モード3−2のデフォルト位置→モード3−3のデフォルト位置→モード2の最至近物点の位置、の順に連続的に移動する。
デフォルト状態における第3レンズ群の移動方向は、第1のモードから第2のモードへの変更途中では、少なくとも変更動作に従って像側へ移動する。
図7は、本変形例のモード3−1のレンズ断面の構成を示している。図7(a)は、遠距離物点での合焦状態、図7(b)は、デフォルトでの合焦状態、図7(c)は、近距離物点での合焦状態を、それぞれ示している。
図7(a)から図7(c)へかけて、フォーカスレンズ群である第3レンズ群が、像側へ移動する。
図8、図9は、それぞれモード3−2、モード3−3における図2と同様の図である。ここで、第3レンズ群G3が物体側へ移動することでフォーカシングを行う。
(実施例4)
実施例4の撮影レンズは、図10に示すように、物体側から順に、明るさ絞りSを備える正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、を配置している。
第1のモードにおいて、無限遠物体から第1の近距離物体への合焦時に第2レンズ群G2が像面側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時には、全てのレンズ群が物体側へ移動し、レンズの繰り出しが行われる。
第2のモードにおいて、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時に、第2レンズ群G2が像面側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、明るさ絞りと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズと、両凸正レンズとからなる。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。
非球面は、第2レンズ群G2の像面側の両凸正レンズの両面に用いられている。
モード変更時における第2レンズ群の移動方式は、移動可能な領域の範囲内で任意としてよい。
(実施例5)
実施例5の撮影レンズは、図11に示すように、物体側から順に、明るさ絞りSを備える正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、を配置している。
第1のモードにおいて、無限遠物体から第1の近距離物体への合焦時に第2レンズ群G2が物体側へ移動する。
また、第1のモードから第2のモードへの切替え時には、全てのレンズ群が物体側へ移動し、レンズの繰り出しが行われる。
第2のモードにおいて、無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体への合焦時に、第2レンズ群G2が物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹負レンズと、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと、明るさ絞りと、両凹負レンズと両凸正レンズとの接合レンズとからなる。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
非球面は、第2レンズ群G2のもっとも像面側の両凸正レンズの像側面と、第2レンズ群G2の像側面との2面に用いられている。
この実施例においても、モード変更時における第2レンズ群の移動方式は移動可能な範囲にて任意におこなってもよい。
以下に、上記各実施例の数値データを示す。記号は上記の外、fは全系焦点距離、BFはバックフォーカス、f1、f2…は各レンズ群の焦点距離、IHは像高、FNOはFナンバー、ωは半画角、WEは広角端、STは中間焦点距離状態、TEは望遠端、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズ面間の間隔、ndは各レンズのd線の屈折率、νdは各レンズのアッベ数である。後述するレンズ全長は、レンズ最前面からレンズ最終面までの距離にバックフォーカスを加えたものである。BF(バックフォーカス)は、レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算して表したものである。
なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A10y10+A12y12
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。また、非球面係数において、「E−n」(nは整数)は、「10−n」を示している。
数値実施例1
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1* -28.416 1.00 1.58313 59.38
2* 27.152 0.90
3 59.029 2.61 1.88300 40.76
4 -22.026 可変
5 -83.975 1.00 1.84666 23.78
6 79.450 0.20
7 18.492 2.23 1.88300 40.76
8 -589.840 可変
9 ∞ 可変
10(絞り) ∞ 1.00
11 1036.210 1.00 1.72825 28.46
12 14.719 3.59
13 -13.597 1.00 1.84666 23.78
14 149.004 3.37 1.81600 46.62
15 -14.745 0.30
16 63.836 2.78 1.90366 31.32
17 -38.092 9.23
18 ∞ 可変
19 ∞ 4.08 1.51633 64.14
20 ∞ 1.30
像面(撮像面)∞

非球面データ
第1面
K=-1.656
A4=-3.45569e-05,A6=-1.81632e-07,A8=1.42064e-11
第2面
K=-10.037
A4=8.25272e-05,A6=-5.69998e-07


無限遠 近距離1 近距離2 近距離3
IH 11.15 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.91 25.29 25.14 25.53
FNO. 2.86 2.63 2.82 2.59
画角2ω 50.20 44.84 46.35 41.36

d4 3.75 1.00 3.75 1.00
d8 1.00 3.75 1.00 3.75
d9 0.00 0.00 0.50 0.50
d18 9.63 9.63 12.00 12.00

群焦点距離
f1=58.60 f2=34.63 f3=63.39

物像距離 近距離1 251.8097913
物像距離 近距離2 266.7908343
物像距離 近距離3 161.9904492
倍率 近距離1 -0.129870803
倍率 近距離2 -0.12080338
倍率 近距離3 -0.249995456
数値実施例1の変形例

モード3−1
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.97 25.00 25.35
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 49.20 48.71 43.94

d4 3.75 3.49 1.00
d8 1.00 1.26 3.75
d9 0.13 0.13 0.13
d18 10.22 10.22 10.22

fb (in air) 22.69 22.39 19.39
全長 (in air) 48.54 48.24 45.24

モード3−2
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 25.03 25.12 25.41
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 48.23 46.87 43.06

d4 3.75 3.02 1.00
d8 1.00 1.73 3.75
d9 0.25 0.25 0.25
d18 10.82 10.82 10.82

fb (in air) 22.52 21.67 19.21
全長 (in air) 48.50 47.65 45.19


モード3−3
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 25.08 25.29 25.47
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 47.28 44.52 42.20

d4 3.75 2.24 1.00
d8 1.00 2.51 3.75
d9 0.38 0.38 0.38
d18 11.41 11.41 11.41

fb (in air) 22.36 20.57 19.03
全長 (in air) 48.46 46.67 45.13

モード3-1 モード3-1 モード3-1
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 878.903759 647.9617966 216.1417987
倍率 -0.030363557 -0.042284666 -0.160069243

モード3-2 モード3-2 モード3-2
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 470.1216975 323.9808983 192.0973976
倍率 -0.060618361 -0.094304656 -0.190155945

モード3-3 モード3-3 モード3-3 モード4沈胴
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 334.330522 215.9872655 174.8724625 −
倍率 -0.090765389 -0.160701685 -0.220131699 −
数値実施例2
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 -26.077 1.00 1.58089 66.69
2 31.261 2.92
3 279.802 3.00 1.76365 49.97
4 -23.245 可変
5 16.927 2.50 1.70010 56.33
6 110.723 可変
7(絞り) ∞ 1.96
8 -24.829 1.00 1.61187 38.75
9 18.004 1.31
10 -70.212 1.00 1.68037 32.51
11 11.000 4.50 1.71258 55.59
12 -24.544 2.53
13 -345.632 2.00 1.88300 40.77
14 -28.271 11.54
15 ∞ 可変
16 ∞ 4.08 1.51633 64.14
17 ∞ 1.30
像面(撮像面)∞


無限遠 近距離1 近距離2 近距離3
IH 11.15 11.15 11.15 11.15
焦点距離 25.30 25.96 25.30 25.96
FNO. 2.86 2.69 2.86 2.69
画角2ω 50.24 45.36 47.52 42.98

d4 2.08 0.02 2.08 0.02
d6 1.62 3.68 1.62 3.68
d15 9.63 9.63 12.23 12.23

群焦点距離
f1=732.92 f2=28.23 f3=81.64

物像距離 近距離1 321.133415
物像距離 近距離2 309.3651421
物像距離 近距離3 193.9093571
倍率 近距離1 -0.1
倍率 近距離2 -0.102640439
倍率 近距離3 -0.2


数値実施例3
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 13.721 1.00 1.59551 39.24
2 10.166 1.88
3 ∞ 0.00
4 13.230 3.00 1.88300 40.76
5 -363.271 1.00 1.57135 52.95
6 9.623 0.99
7 ∞ 1.50
8(絞り) ∞ 1.50
9 ∞ 可変
10 -11.304 1.00 1.76182 26.52
11 76.318 5.50 1.74100 52.64
12 -13.667 0.30
13* 33.785 5.70 1.58313 59.38
14* -21.834 可変
15 -521.642 1.40 1.49700 81.54
16 80.258 可変
17 ∞ 9.63
18 ∞ 2.21 1.51633 64.14
19 ∞ 3.42
像面(撮像面)∞

非球面データ
第13面
K=2.048
A4=-2.75448e-05,A6=-3.71457e-08
第14面
K=0.300
A4=1.11814e-05,A6=-2.83924e-08


無限遠 近距離1 近距離2 近距離3
IH 11.15 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.93 23.27 24.91 23.25
FNO. 2.86 2.67 2.86 2.67
画角2ω 50.71 52.91 49.40 51.31

d9 5.64 5.64 5.14 5.14
d14 0.57 9.13 0.57 9.13
d16 8.78 0.22 11.10 2.54

群焦点距離
f1=623.02 f2=18.81 f3=-139.84

物像距離 近距離1 287.1248576
物像距離 近距離2 323.6498585
物像距離 近距離3 173.1452699
倍率 近距離1 -0.1
倍率 近距離2 -0.09346869
倍率 近距離3 -0.2
(数値実施例3の変形例)

モード3−1
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.92 24.70 23.26
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 50.40 50.63 52.53

d9 5.51 5.51 5.51
d14 0.57 1.65 9.13
d16 9.36 8.28 0.80
d20 -0.00 -0.00 -0.00

fb (in air) 23.28 21.83 12.39
全長 (in air) 54.13 53.75 51.80

モード3−2
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.92 24.37 23.26
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 50.08 50.66 52.14

d9 5.39 5.39 5.39
d14 0.57 3.24 9.13
d16 9.94 7.27 1.38
d20 -0.00 -0.00 -0.00

fb (in air) 23.28 19.71 12.39
全長 (in air) 54.01 53.12 51.68

モード3−3
遠距離 デフォルト 近距離
IH 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.91 23.90 23.25
FNO. 2.86 2.86 2.86
画角2ω 49.74 50.85 51.73

d9 5.26 5.26 5.26
d14 0.57 5.66 9.13
d16 10.52 5.43 1.96
d20 0.00 0.00 -0.00

fb (in air) 23.28 16.62 12.39
全長 (in air) 53.88 52.32 51.55

モード3-1 モード3-1 モード3-1
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 1123.64737 692.1886327 241.1337
倍率 -0.02333003 -0.038785619 -0.125020955

モード3-2 モード3-2 モード3-2
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 589.8632359 345.3163423 210.6754823
倍率 -0.046670372 -0.084208011 -0.150052989

モード3-3 モード3-3 モード3-3 モード4沈胴
フォーカス群位置 最遠 デフォルト 最至近
物像距離 412.3445376 229.0360493 189.0940381 −
倍率 -0.070021286 -0.138426652 -0.175096356 −
数値実施例4
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 20.357 3.10 1.88300 40.76
2 56.116 0.10
3 14.804 0.95 1.71300 53.87
4 7.197 7.87
5 ∞ 0.45
6(絞り) ∞ 1.15
7 ∞ 3.99
8 -16.892 0.83 1.69895 30.13
9 19.669 3.86 1.77250 49.60
10 -23.985 0.10
11* 33.830 4.20 1.58313 59.38
12* -12.588 可変
13 36.891 2.00 1.51633 64.14
14 14.627 可変
15 ∞ 可変
16 ∞ 2.21 1.51633 64.14
17 ∞ 3.42
像面(撮像面)∞

非球面データ
第11面
K=0.000
A4=-4.49818e-05,A6=1.02178e-09
第12面
K=-0.935
A4=2.10096e-05,A6=-1.60991e-07


無限遠 近距離1 近距離2 近距離3
IH 11.15 11.15 11.15 11.15
焦点距離 25.00 21.81 25.00 21.81
FNO. 2.86 2.53 2.86 2.53
画角2ω 46.41 47.06 42.05 42.32

d12 0.10 4.68 0.10 4.68
d14 13.05 8.47 13.05 8.47
d15 9.63 9.63 15.52 15.52

群焦点距離
f1=16.13 f2=-48.42

物像距離 近距離1 151.8574881
物像距離 近距離2 170.1538021
物像距離 近距離3 106.5408394
倍率 近距離1 -0.23
倍率 近距離2 -0.235509551
倍率 近距離3 -0.5

数値実施例5
単位mm

面データ
面番号 r d nd νd
物面 ∞ ∞
1 43.511 1.00 1.69895 30.13
2 13.303 4.13
3 -18.044 0.80 1.67270 32.10
4 67.616 0.59
5 88.071 2.41 1.88300 40.76
6 -24.506 0.15
7 18.267 2.31 1.88300 40.76
8 1033.306 2.64
9(絞り) ∞ 12.26
10 -17.118 0.80 1.76182 26.52
11 17.225 4.70 1.80610 40.88
12* -21.077 可変
13 39.859 2.62 1.69350 53.18
14* 423.561 可変
15 ∞ 可変
16 ∞ 4.08 1.51633 64.14
17 ∞ 1.30
像面(撮像面)∞

非球面データ
第12面
K=-11.881
A4=-1.01540e-04,A6=2.03527e-06,A8=-1.80083e-08,A10=9.84216e-11
第14面
K=0.000
A4=-1.73932e-05,A6=-9.70104e-08,A8=1.15729e-09,A10=-4.69886e-12


無限遠 近距離1 近距離2 近距離3
IH 11.15 11.15 11.15 11.15
焦点距離 24.56 23.20 24.56 23.20
FNO. 2.86 2.70 2.86 2.70
画角2ω 49.76 49.56 48.20 47.56

d12 5.03 0.09 5.03 0.09
d14 0.52 5.46 0.52 5.46
d15 9.63 9.63 11.95 11.95

群焦点距離
f1=32.77 f2=63.27

物像距離 近距離1 290.2861704
物像距離 近距離2 319.8827898
物像距離 近距離3 176.5882721
倍率 近距離1 -0.1
倍率 近距離2 -0.094466851
倍率 近距離3 -0.2
実施例1、2、3、4、5の第1のモード時無限遠合焦状態の収差をそれぞれ、図13(a)、図18(a)、図20(a)、図25(a)、図27(a)に示す。
第1のモード時至近状態(第1の近距離物体への合焦時の収差を図13(b)、図18(b)、図20(b)、図25(b)、図27(b)に示す。
実施例1、2、3、4、5の第2のモード時最遠距離合焦状態(第2の近距離物体への合焦時)のレンズ断面構成を図14(a)、図19(a)、図21(a)、図26(a)、図28(a)に示す。
第2のモード時至近状態(第3の近距離物体への合焦時の収差を図14(b)、図19(b)、図21(b)、図26(b)、図28(b)に示す。
実施例1の変形例であって、モード3−1において遠距離物体への合焦時の収差を図15(a)に示す。
モード3−1においてデフォルト状態での合焦時の収差を図15(b)に示す。
モード3−1において近距離物体への合焦時の収差を図15(c)に示す。
また、実施例1の変形例であって、モード3−2において遠距離物体への合焦時の収差を図16(a)に示す。
モード3−2においてデフォルト状態での合焦時の収差を図16(b)に示す。
モード3−2において近距離物体への合焦時の収差を図16(c)に示す。
さらに、実施例1の変形例であって、モード3−3において遠距離物体への合焦時の収差を図17(a)に示す。
モード3−3においてデフォルト状態での合焦時の収差を図17(b)に示す。
モード3−3において近距離物体への合焦時の収差を図17(c)に示す。
実施例3の変形例であって、モード3−1において遠距離物体への合焦時の収差を図22(a)に示す。
モード3−1においてデフォルト状態での合焦時の収差を図22(b)に示す。
モード3−1において近距離物体への合焦時のレンズ断面構成を図22(c)に示す。
また、実施例3の変形例であって、モード3−2において遠距離物体への合焦時の収差を図23(a)に示す。
モード3−2においてデフォルト状態での合焦時の収差を図23(b)に示す。
モード3−2において近距離物体への合焦時の収差を図23(c)に示す。
さらに、実施例3の変形例であって、モード3−3において遠距離物体への合焦時の収差を図24(a)に示す。
モード3−3においてデフォルト状態での合焦時の収差を図24(b)に示す。
モード3−3において近距離物体への合焦時の収差を図24(c)に示す。
これらの収差図において、球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。各図中、 “ω”は半画角を示す。
次に、各実施例における条件式の値を掲げる。

実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
dB/dA 7.511309098 10.967508 22.12809286 14.3547705 15.03746969
|fA/ΔA1| 12.58517245 13.68421563 16.33537013 10.58649013 12.79504613
|fA/ΔA2| 12.58517245 13.68421563 16.33537013 10.58649013 12.79504613
|fA/f| 1.390170081 1.115989295 5.609556511 1.936613381 2.575792859
f3/f 2.54441 3.22739 - - -
|(D1G-D2G)/D1G| 0.174216 - 0.274725 - -
(デジタルカメラ)
図29は、上述した撮影レンズを備える撮像装置の撮影者に面する側(背面側)の構成を示す斜視図である。図29に示す撮像装置300は、デジタル一眼カメラであり、本体部100と、本体部100に着脱自在なレンズ部200と、を備える。
電源スイッチ104は、撮像装置300の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える。レリーズスイッチ102は、撮影の指示を与えるレリーズ信号を入力する。撮影モード切換スイッチ103は、撮像装置300に設定された各種撮影モード切換えの指示を与える切換信号を入力する。操作スイッチ108は、撮像装置300の各種設定を選択または決定の指示を与える指示信号を入力する。メニュースイッチ106は、撮像装置300に設定された操作メニュー画面の表示の指示を与える指示信号を入力する。プレビュースイッチ109は、撮像した画像データのレックビュー表示の指示を与える指示信号を入力する。動画スイッチ105は、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号を入力する。
レリーズスイッチ102は、外部から押圧による進退可能であり、半押しされた場合に撮像準備動作を指示するファーストレリーズ信号の入力を受ける。一方、レリーズスイッチ102は、全押しされた場合に静止画撮像を指示するセカンドレリーズの入力を受け付ける。
操作スイッチ108は、メニュー画面等における選択設定を行う上下左右の各方向ボタン108a〜108dと、メニュー画面等における各方向ボタン108a〜108dによる操作を決定する決定ボタン108e(OKボタン)とを有する。なお、操作スイッチ108は、ダイヤルスイッチ等を用いて構成してもよい。
フラッシュ発光部101は、キセノンランプやLED(Light Emitting Diode)等を用いて構成される。フラッシュ発光部101は、撮像装置300が撮像する視野領域へ向けて補助光であるストロボ光を照射する。フラッシュ充電部は、電源部から電源供給を受けて電圧を昇圧して充電する。フラッシュ駆動部は、フラッシュ充電部が昇圧した電圧をフラッシュ発光部101に印加させることにより、フラッシュ発光部101を駆動する。
表示部107は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示部107は、撮像素子が生成した画像データに対応する画像または画像処理部14が画像データに対して特殊効果処理を行った画像データに対応する画像を所定の表示フレームレート、たとえば60fps(Frame Per Second)で表示する。表示部107は、撮像装置300の操作情報や撮影に関する情報を適宜表示する。
不揮発性メモリは、フラッシュメモリを用いて構成される。不揮発性メモリは、撮像装置300を動作させるための各種プログラム、本実施の形態にかかる撮像プログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データやパラメータ等を記憶する。不揮発性メモリは、撮像装置300で実行される各種撮影モードに関する情報を記憶する撮影モード情報記憶部と、画像処理部が行う特殊効果処理に関する情報を記憶する特殊効果処理情報記憶部と、画像処理部が行う特殊補助効果処理に関する情報を記憶する特殊補助効果処理情報記憶部とを有する。なお、不揮発性メモリは、本体部100に装着可能なレンズ部200の種類に応じたレンズ特性等に関する情報を記憶していてもよい。
外部メモリは、撮像装置300の外部から装着されるメモリカード等の記録媒体を用いて構成される。外部メモリは、記録媒体インターフェース(図示せず)を介して撮像装置300に装着されることで画像データ等の情報を記憶する一方、制御部の制御のもと、記憶した各種情報を表示部107、画像処理部および不揮発性メモリに出力する。
外部通信部は、通信インターフェースとしての機能を有し、ネットワーク(図示せず)を介してサーバ(図示せず)やパーソナルコンピュータ(図示せず)等の外部処理装置と相互方向に送受信を行う。外部通信部は、外部処理装置との間で送受信を行うことにより、撮像装置300の各種プログラム、特殊効果処理情報および特殊補助効果処理情報等に関するデータを取得して制御部に出力する。なお、外部通信部は、有線または無線LAN(Local Area Network)等を介してネットワークに接続される。
電源供給部は、撮像装置300の各構成部に電源部の電力を供給する。電源部は、撮像装置300に着脱自在なバッテリを用いて構成される。なお、電源供給部は、外部電源から供給される電力を撮像装置300の各構成部に供給するようにしてもよい。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。制御部は、操作入力部からの操作信号や指示信号に応じて不揮発性メモリからプログラムを読み出して実行し、撮像装置300を構成する各部に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置300の動作を統括的に制御する。
制御部は、操作入力部によって画像処理部が行う特殊効果処理における画像処理の変更を指示する変更指示信号が入力された場合、画像処理部が画像データに対して行う特殊効果処理を、表示部107が所定の表示フレームレートで表示可能な複数の画像処理を組み合わせることにより特殊効果を生じさせる第1特殊効果処理から所定の表示フレームレートよりも高速な表示フレームレートで表示可能な複数の画像処理を組み合わせることにより特殊効果を生じさせる第2特殊効果処理に切換える。
たとえば、制御部は、画像処理部が画像データに対して行う特殊効果処理を、表示フレームレート60fpsで表示可能な第1特殊効果処理から表示フレームレート120fpsで表示可能な第2特殊効果処理に切換える。
また、撮影者は、モード切替えスイッチ110を操作することで、モード1、モード2、さらには、モード3−1、3−2、3−3を任意に切替えることができる。
さらに、モードの切替えは、マニュアルで行い、合焦動作はオートフォーカスすることも可能である。
モードの切替えは、ボタン操作、レバー操作、ダイヤル操作、上述のような電気的スイッチによりマニュアル切替え、ソフト的な処理操作のような自動的な切替えなど様々な例を挙げることができる。
例えば、撮影者がマクロ撮影している状態において、被写体がある被写体距離の範囲に入ってきたときに、自動的にモードを切替えることもできる。
このような場合、フォーカスレンズが移動しているとき、第2のモードに切替えながら、フォーカシングを継続することも可能である。さらに、第2の近距離物点状態から無限遠物点状態への合焦動作において、レンズの全体繰り込みを行いながら、フォーカシングすることも可能である。
なお、上記各実施例で述べた撮影レンズでは、第1のモードと第2のモードとの撮影領域(物像間距離)がオーバーラップする構成と、オーバーラップしていない構成とが含まれている。
次に、レンズ部200(適宜「撮影レンズ200」という。)について説明する。
図5(a)は、レンズ部200の概要を示す断面図である。また、図5(b)は図5(a)の1群枠を駆動する機構を説明するための、主要部品を被写体の側から見た図である。ここでは撮影レンズの被写体側を前方、カメラボディ側を後方とする。
上述した実施形態1の撮影レンズ200は交換式のレンズであり、撮影レンズ200の後端にはカメラボディである本体部100に取り付けるための、いわゆるバヨネット式のマウント73が設けられている。マウント73はビス等で固定枠71に固定されている。また、マウント73には不図示の電気信号端子が設けられており、カメラボディに撮影レンズ200が装着されることで基板60と電気的に接続されて、カメラボディと撮影レンズ200との電気通信や、電力供給が行なわれる。
撮影レンズ200は、前方から2枚のレンズを保持する1群枠10と、次の2枚のレンズを保持する2群枠20と、残りの4枚のレンズを保持し、絞り機構を保持した3群枠30からなる。
各枠の駆動機構は同様な機構に構成されている。このため、ここでは1群枠10の駆動機構についてのみ説明する。固定枠71の内周側突出部の穴に、リードネジが形成された軸状の1群送りネジ12の一端部が嵌合し、他端が固定枠71に固定された前固定枠72の穴に嵌合し、光軸に平行な軸回りに回転自在に1群送りネジ12は保持されている。1群送りネジ12の後端部には1群ネジギア16がカシメや圧入等で固着されている。
一方、固定枠71の別の突出部に板状の1群モータ台14と一体の1群モータ11がビス等で固定されている。そして、1群モータ11の回転軸の一端には1群モータギア15が圧入等で固定され、1群モータギアには1群ネジギア16が噛合している。さらに、1群モータ11の回転軸の他端には回転軸中心に対して放射状に複数のスリットを設けた1群位置検出ハネ13が圧入等で固定されている。
1群枠10の外周側に設けられた突起には1群送りネジ12にネジ嵌合する雌ネジが形成されている。1群送りネジ12の設置位置と光軸に対して反対側には固定枠71の内周側の突出部に両端を固定され、光軸に平行に設置された1群ガイド軸17が保持されている。
1群ガイド軸17は1群枠10の外周に設けられた突起に形成された光軸に対して放射方向に延びる長穴に嵌合し、1群送りネジ12のネジ嵌合とで固定枠71に位置決めされて保持されている。
次に、1群枠10の動作について説明する。1群モータ11を回転させると、1群モータギア15に噛合している1群ネジギア16が回転し、1群ネジギア16と一体の1群送りネジ12が回転する。すると、1群送りネジ12に噛合している1群枠10は1群送りネジ12の回転軸回りに回転する力が作用する。ここで、1群枠10の回転は1群ガイド軸17により止められているので、1群送りネジ12の1回転で、そのネジピッチ分、光軸方向に移動する。
この時、1群送りネジ12の部分で発生するガタや、1群ガイド軸17の部分で発生するガタは夫々、不図示のバネ等でガタが無くなるように押圧して、1群モータ11の回転が確実に1群枠10に伝わるようにしている。このような構成で、モータ軸他端に取り付けた1群位置検出ハネ13でモータ軸の回転を検出することにより、1群枠10の位置を正確に検出することが可能となる。
また、2群枠20、3群枠30の駆動動作も、1番枠10の動作と基本的に同じであるため、重複する説明は省略する。
絞り40は絞りハネ41と光軸回りに回転自在に絞り台43と絞りフタ44で保持された絞り板42と、複数の絞りハネ41との間にカムとピンの機構を設けている。この機構により、絞り板42が回転すると、複数の絞りハネ41が同時にカムに沿って動作し、絞りフタ44の開口を絞る、いわゆる虹彩絞りを形成する。絞り板42の外周側突出部に歯車が設けられており、モータ軸の一端に取り付けられた絞りモータギア45が噛合している。
従って、絞り台43に絞りモータ台46を介して取り付けられている絞りモータ47が回転すると、絞り板42が回転し、絞りハネ41が形成する虹彩絞りの大きさを変化させることができる。
次に、操作環50について説明する。操作環50は固定枠の外周部に光軸回りに回転自在に嵌合している。操作環50の内周側には円筒状のスケール51が設けられている。スケール51は等ピッチでN極、S極が交互に円周方向に帯状(帯の長手方向は光軸方向)並んだ磁気スケールである。
スケール51と対向して固定枠71の外周部に設けられた位置検出器52は例えばGMR素子(巨大磁気抵抗素子)であり、スケール51の磁場変化によりその抵抗が変化し、電圧信号の変動としてスケール51との相対位置変化を出力する。この電気信号に応じて、各モータを制御することにより、手動で各枠を制御することも可能である。手動にするか自動(オートフォーカス)にするかは、不図示の撮影レンズあるいはカメラボディに設けたボタンあるいはレバー、ダイヤル等の操作でもって設定可能としている。
上に述べたモータ、位置検出器はフレキシブル基板を通して、撮影レンズの主要回路が搭載された基板60に電気接続されており、基板60に搭載された不図示のCPU(中央演算素子)で各々制御される。
ここで示したモータは回転電磁モータであるが、圧電体を用いた圧電モータでも良いし、光軸方向に直接動作するリニアモータでも良い。モータをステッピングモータとすれば、モータの位置検出器は不要となることは勿論である。
また、枠の位置はモータにつけた位置検出ハネをフォトインターラプタで検出する方法をとったが、GMRとかホール素子のような磁気検出方式でも良いし、静電容量の変化を検出する静電方式等でも良い。また、枠の位置検出には、光エンコーダを用いることもできる。さらに、モータの回転を検出するのでは無く、枠の動きを直接検出する方法でも良い。ここでは、記載がないが、位置の原点位置を検出するための位置検出器を設置すると、原点位置を所定の状態で確認する動作をすると、位置検出をより正確にすることが可能となる。
操作環50の位置検出に関しても、磁気式でなく、光式の検出器でも良いし、静電式の検出器でも良い。
(内部回路構成)
図31は、上記デジタルカメラ140の主要部の内部回路の構成ブロック図である。なお、以下の説明では、上記の処理手段は、例えばCDS/ADC部124、一時記憶メモリ117、画像処理部118等からなり、記憶手段は、例えば記憶媒体部119等からなる。
図31に示すように、デジタルカメラ140は、操作部112と、この操作部112に接続された制御部113と、この制御部113の制御信号出力ポートにバス114及び115を介して接続された撮像駆動回路116並びに一時記憶メモリ117、画像処理部118、記憶媒体部119、表示部120、及び設定情報記憶メモリ部121を備えている。
上記の一時記憶メモリ117、画像処理部118、記憶媒体部119、表示部120、及び設定情報記憶メモリ部121は、バス122を介して相互にデータの入力又は出力が可能なように構成され、また、撮像駆動回路116には、CCD149とCDS/ADC部124が接続されている。
操作部112は各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらの入力ボタンやスイッチを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部に通知する回路である。
制御部113は、例えばCPU等からなる中央演算処理装置であり、不図示のプログラムメモリを内蔵し、そのプログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、操作部112を介してカメラ使用者から入力される指示命令を受けてデジタルカメラ140全体を制御する回路である。
CCD149は、本発明による撮影光学系141を介して形成された物体像を受光する。CCD149は、撮像駆動回路116により駆動制御され、その物体像の各画素ごとの光量を電気信号に変換してCDS/ADC部124に出力する撮像素子である。
CDS/ADC部124は、CCD149から入力する電気信号を増幅しかつアナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ117に出力する回路である。
一時記憶メモリ117は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部124から出力される上記RAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部118は、一時記憶メモリ117に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部119に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部113から指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
記録媒体部119は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、それらカード型又はスティック型のフラッシュメモリに、一時記憶メモリ117から転送されるRAWデータや画像処理部118で画像処理された画像データを記録して保持する装置の制御回路である。
表示部120は、液晶表示モニターを備え、その液晶表示モニターに画像や操作メニュー等を表示する回路である。設定情報記憶メモリ部121には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、そのROM部から読み出された画質パラメータの中から操作部112の入力操作によって選択された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。設定情報記憶メモリ部121は、それらのメモリへの入出力を制御する回路である。
このように構成されたデジタルカメラ140は、撮影光学系141が、本発明により、十分な広角域を有し、コンパクトな構成としながら、高変倍で全変倍域で結像性能が極めて安定的であるので、高性能・小型化・広画角化が実現できる。そして、広角側、望遠側での速い合焦動作が可能となる。
以上のように、本発明にかかる撮影レンズは、近距離合焦時にて光学性能を確保しやすく、オートフォーカス時に静かに駆動できるレンズに有用である。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
S 絞り
C カバーガラス
I 像面
10 1群枠
11 1群モータ
12 1群送りネジ
13 1群位置検出ハネ
14 1群モータ台
15 1群モータギア
16 1群ネジギア
17 1群ガイド軸
20 2群枠
21 2群モータ
22 2群送りネジ
23 2群位置検出ハネ
24 2群モータ台
25 2群モータギア
26 2群ネジギア
30 3群枠
31 3群モータ
32 3群送りネジ
33 3群位置検出ハネ
34 3群モータ台
35 3群モータギア
36 3群ネジギア
40 絞り
41 絞りハネ
42 絞り板
43 絞り台
44 絞りフタ
45 絞りモータギア
46 絞りモータ台
47 絞りモータ
50 操作環
51 スケール
52 位置検出器
60 基板
71 固定枠
72 前固定枠
73 マウント
100 本体部
200 レンズ部
300 撮像装置104 電源スイッチ104
102 レリーズスイッチ
103 撮影モード切換スイッチ
108 操作スイッチ
106 メニュースイッチ
109 プレビュースイッチ
105 動画スイッチ
102 レリーズスイッチ
108 操作スイッチ
108a〜108d 各方向ボタン
108e 決定ボタン(OKボタン)
101 フラッシュ発光部
107 表示部
112 操作部
113 制御部
114 バス
115 バス
116 撮像駆動回路
117 一時記憶メモリ
118 画像処理部
119 記憶媒体部
120 表示部
121 設定情報記憶メモリ部
122 バス
124 CDS/ADC部
140 デジタルカメラ
141 撮影光学系
149 CCD

Claims (27)

  1. 少なくとも無限遠物体から第1の近距離物体へのフォーカシングを行う第1のモードと、前記無限遠物体よりも近距離の第2の近距離物体から前記第1の近距離物体よりも近距離の第3の近距離物体へのフォーカシングを行う第2のモードをもつ撮影レンズにおいて、
    前記第1のモードと前記第2のモードにて光軸に沿って移動するフォーカスレンズ群を有し、
    前記フォーカスレンズ群は2枚以下のレンズからなり、且つ、前記フォーカスレンズ群は前記第1のモードと前記第2のモードでのフォーカシング動作において光軸方向に移動するレンズ群であり、
    前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、前記フォーカスレンズ群とは別に光軸に沿って物体側へ移動する1つ又は複数のモード変更レンズ群を備え、
    以下の条件式(1)を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    6<dB/dA<50 (1)
    ただし、
    dAは、前記フォーカスレンズ群の入射面から射出面までの光軸上での距離、
    dBは、前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に移動する全てのレンズ群のうち、最も物体側の入射面から最も像側の射出面までの光軸上での距離であり、その距離が変化する場合はその最大値、
    である。
  2. 前記フォーカスレンズ群は1つのレンズ群からなり、前記第1のモードと前記第2のモードでのフォーカシング動作において光軸方向に移動する唯一のレンズ群であることを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
  3. 前記モード変換レンズ群のいずれか1つのレンズ群が、前記フォーカスレンズ群の物体側直前のレンズ群であり、前記フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が前記第1のモードよりも前記第2のモードにて物体側に移動することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影レンズ。
  4. 前記撮影レンズ中の最も物体側のレンズ群が前記モード変換レンズ群のうちのいずれかのレンズ群であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  5. 前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、物体側へ移動するモード変更レンズ群として第1のモード変更レンズ群と第2のモード変更レンズ群を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  6. 前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、前記第1のモード変更レンズ群と前記第2のモード変更レンズ群との相対的な距離が変化することを特徴とする請求項5に記載の撮影レンズ。
  7. 前記第1のモード変更レンズ群は前記フォーカスレンズ群の物体側に位置し、前記第2のモード変更レンズ群は前記フォーカスレンズ群の像側に位置することを特徴とする請求項5または6に記載の撮影レンズ。
  8. 前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の間の任意の状態にて、フォーカシングの際に前記モード変更レンズ群を固定し、前記フォーカスレンズ群のみが光軸方向に移動可能なことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  9. 前記第1のモードにおける前記第1の近距離物体への合焦時の物像間距離よりも、前記第2のモードにおける前記第2の近距離物体への合焦時の物像間距離のほうが長いことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  10. 前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の間の任意の状態にて、前記フォーカスレンズ群の位置を一意的に決めることにより、モード変更の際の倍率を一意的に決めることが可能なことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  11. 前記フォーカスレンズ群が以下の条件式(2)、(3)を満足することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    2<|fA/ΔA1|<35 (2)
    2<|fA/ΔA2|<35 (3)
    ただし、
    ΔA1は、前記第1のモードにおける前記フォーカスレンズ群の光軸方向での可動範囲、
    ΔA2は、前記第2のモードにおける前記フォーカスレンズ群の光軸方向での可動範囲、
    fAは、前記フォーカスレンズ群の焦点距離、
    である。
  12. 前記フォーカスレンズ群は、光軸方向へのウォブリング移動とともにフォーカシングのための移動を行うことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  13. 前記モード変更レンズ群が前記第1のモードの状態から像面側へ移動して沈胴収納されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  14. 前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、前記モード変更レンズ群と前記フォーカスレンズ群が共に物体側へ移動することを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  15. 前記撮影レンズ群は、物体側から像側に順に、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群を有し、
    前記第1レンズ群と前記第3レンズ群が前記モード変更レンズ群であり、
    前記第2レンズ群が前記フォーカスレンズ群であり、
    前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が像面に対して物体側へ移動することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  16. 前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群はいずれも正の屈折力を有し、前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群との距離が大きくなるように移動することを特徴とする請求項15に記載の撮影レンズ。
  17. 前記フォーカスレンズ群は負レンズと正レンズの2枚のレンズからなることを特徴とする請求項14から16のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  18. 前記第3レンズ群が以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項15から17のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    1<f3/f<5 (4)
    ただし、
    f3は、前記第3レンズ群の焦点距離、
    fは、前記第1のモードにおける前記無限遠物体への合焦時における前記撮影レンズの焦点距離、
    である。
  19. 前記撮影レンズ群は、物体側から像側に順に、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が前記モード変更レンズ群であり、
    前記第3レンズ群が前記フォーカスレンズ群であり、
    前記第1のモードから前記第2のモードへの変更の際に、少なくとも前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が相互の間隔を変更し且つ像面に対して物体側へ移動することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  20. 前記撮影レンズ中の何れかのレンズ群が非球面のレンズ面を含むことを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  21. 前記フォーカスレンズ群が以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    0.5<|fA/f|<10 (5)
    ただし、
    fAは、前記フォーカスレンズ群の焦点距離、
    fは、前記第1のモードにおける前記無限遠物体への合焦時における前記撮影レンズの焦点距離、
    である。
  22. 前記撮影レンズ中の最も像側のレンズ群が前記モード変換レンズ群のうちのいずれかのレンズ群であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  23. 前記フォーカスレンズ群が前記撮影レンズ中の最も像側のレンズ群であり、
    前記フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が前記第1のモードよりも前記第2のモードにて物体側に移動することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  24. 前記フォーカスレンズ群の光軸方向への移動域が前記第1のモードよりも前記第2のモードにて物体側に移動し、
    前記フォーカスレンズ群以外の全てのレンズ群は第1のモードから第2のモードへの変更の際に物体側に移動するモード変更レンズ群であることを特徴とする請求項1から23のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  25. 前記モード変更レンズ群が2つのレンズ群からなり、そのうち物体側のレンズ群を第1のモード変更レンズ群とし、像側のレンズ群を第2のモード変更レンズ群としたときに、
    以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    0.00<|(D1G−D2G)/D1G|<1.00 (6)
    ただし、
    D1Gは、前記第1のモードから前記第2のモードへ変更したときの前記第1のモード変更レンズ群の物体側への移動量、
    D2Gは、前記第1のモードから前記第2のモードへ変更したときの前記第2のモード変更レンズ群の物体側への移動量、
    である。
  26. 前記第2のモードにおける前記第3の近距離物体へフォーカスした際の撮影倍率が前記撮影レンズにおける最大撮影倍率であることを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  27. 請求項1から26の何れか一項に記載の撮影レンズと、前記撮影レンズを取り付けることで撮影可能とするカメラ本体部を備えたことを特徴とする撮像装置。

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