JP2012122503A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スリップ制御の実行を最適化し燃費を向上することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ECUは、アクセルOFFであると判断した場合には(ステップS1でYES)、ナビゲーション装置から勾配データを取得し(ステップS2)、現在位置から所定の先読み区間Pfにわたり下り坂が継続しているか否かを判断する。ECUは、下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していると判断した場合には(ステップS3でYES)、アイドル燃料消費量Fidleを算出するとともに、スリップ燃料消費量Fslipを算出する(ステップS5)。そしてECU10は、スリップ燃料消費量Fslipとアイドル燃料消費量Fidleとを比較し、スリップ燃料消費量Fslipの値がアイドル燃料消費量Fidleの値より少ないと判断した場合には(ステップS6でYES)、スリップ制御を実行する(ステップS8)。
【選択図】図5
【解決手段】ECUは、アクセルOFFであると判断した場合には(ステップS1でYES)、ナビゲーション装置から勾配データを取得し(ステップS2)、現在位置から所定の先読み区間Pfにわたり下り坂が継続しているか否かを判断する。ECUは、下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していると判断した場合には(ステップS3でYES)、アイドル燃料消費量Fidleを算出するとともに、スリップ燃料消費量Fslipを算出する(ステップS5)。そしてECU10は、スリップ燃料消費量Fslipとアイドル燃料消費量Fidleとを比較し、スリップ燃料消費量Fslipの値がアイドル燃料消費量Fidleの値より少ないと判断した場合には(ステップS6でYES)、スリップ制御を実行する(ステップS8)。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両の制御装置に関し、特に、減速時にフュエルカットを実行する車両の制御装置に関する。
従来、駆動力源として内燃機関を搭載した車両においては、減速時に内燃機関に対する燃料の供給を停止するフュエルカット制御を実行する制御装置を備えたものが知られている。
このフュエルカット制御を実行する車両の制御装置は、燃料の供給を再開した際にエンジンの回転を維持できない機関回転数まで低下しエンジンストールが発生することを防止するために、内燃機関の機関回転数が所定値を下回るとフュエルカット制御を終了するようになっている。
また、このような車両の制御装置は、一般に、アクセルペダルが解放されたアイドルオンの走行時にフュエルカット制御を開始する場合に、トルクコンバータのロックアップクラッチを解放状態からスリップ係合状態に移行するスリップ制御を開始し、機関回転数の低下を遅らせることによってフュエルカットの継続時間を長くし、燃費を向上するようになっている。
このような車両の制御装置において、アクセルペダルの解放によりスリップ制御を開始する場合に、スロットル開度を徐々に閉状態に移行させることによりロックアップクラッチを解放状態からスリップ係合状態に移行した際に車両に発生する振動を低減するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された従来の制御装置は、ロックアップクラッチの解放状態においてアクセル開度が閉状態となり車両の減速が開始すると、スロットル弁を所定の変化率で徐々に閉じながらロックアップクラッチをスリップ係合状態に移行するよう制御するようになっている。
このように、スリップ係合状態に移行するに際し、アクセルペダルが解放されアクセル開度が閉状態となってもしばらくはスロットル弁が開いた状態を保つといったスロットル制御を実行するので、機関回転数が急激に低下せずロックアップクラッチが係合する際にトルクコンバータの入力側回転数と出力側回転数との差が小さくなるため、ロックアップクラッチが係合した際に車両にショックが発生することを防止するようになっていた。
しかしながら、上述のような特許文献1に記載の従来の制御装置にあっては、アクセルペダルが解放された際にスリップ制御の実行を開始するようになっているものの、フュエルカットが継続する時間を考慮するようなものではなかった。そのため、車両が走行する道路の勾配に起因してスリップ制御が短時間で終了した場合には、スリップ制御に移行する際に実行されるスロットル制御による燃料消費量がフュエルカットにより節約される燃料より多くなり、スリップ制御を実行しなかった場合よりもむしろ燃費が悪化するという可能性があった。つまり、スリップ制御の実行が最適化されておらず、燃費を十分に向上することができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、スリップ制御の実行を最適化し燃費を向上することができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の制御装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関と変速機との間に設けられたトルクコンバータと、前記トルクコンバータの入力部材と出力部材とを機械的に連結可能なロックアップクラッチと、前記入力部材と前記出力部材とが互いにスリップした状態で連結するよう前記ロックアップクラッチをスリップ制御するスリップ制御手段と、前記スリップ制御手段によりスリップ制御が実行されている場合に、前記内燃機関に対しフュエルカット制御を実行するフュエルカット制御手段と、を備えた車両の制御装置において、前記車両の現在位置から先方の所定区間にわたる道路の勾配情報を取得する勾配情報取得手段をさらに備え、前記スリップ制御手段は、前記内燃機関に対する駆動力の要求がなく、かつ、前記勾配情報に基づき前記現在位置における道路が下り坂であると判断したことを条件に、前記フュエルカット制御が実行されずに前記車両が前記所定区間にわたる道路を走行する場合に消費される第1の燃料消費量と、前記車両が前記所定区間にわたる道路を前記フュエルカット制御が実行された状態で走行する場合に前記スリップ制御を開始するために消費される第2の燃料消費量とを予測し、前記第2の燃料消費量が前記第1の燃料消費量よりも少ないと判断した場合には前記スリップ制御を実行することを特徴とする。
この構成により、内燃機関に対する駆動力の要求がなくなりスリップ制御を実行可能な条件が成立した場合においても、現在位置より先方の所定区間の勾配情報に応じてスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。したがって、スリップ制御を開始するために燃料を消費したにもかかわらず、現在位置より先方の下り坂の継続距離が短いことに起因してスリップ制御が短時間で終了し、スリップ制御を実行しなかった場合と比較して燃料消費量が増加することを防止することができる。結果として、車両の燃費を向上することができる。
また、上記(1)に記載の車両の制御装置において、(2)前記スリップ制御手段は、前記勾配情報に基づき下り坂が前記現在位置から先方の所定区間より短いと判断した場合には、前記スリップ制御を実行しないことを特徴とする。
この構成により、下り坂が所定区間よりも短くスリップ制御が短時間で終了する可能性が高い場合には、フュエルカットの継続時間が短くなるため、第2の燃料消費量が第1の燃料消費量より大きくなる可能性が高まるが、このような状況下においてはスリップ制御の実行を回避し、燃料消費量が増加することを防止することができる。結果として、燃費を向上することができる。
また、上記(1)または(2)に記載の車両の制御装置において、(3)前記スリップ制御手段は、アイドル運転状態で前記車両が前記所定区間にわたる道路を走行した場合に消費される燃料を前記第1の燃料消費量として予測することを特徴とする。
この構成により、スリップ制御が実行されない状態で車両が所定区間にわたる下り坂を走行する場合における燃料消費量を精度よく予測することができる。したがって、この燃料消費量とスリップ制御を実行する場合における燃料消費量との比較の精度を高めることができ、車両の燃費を向上することができる。
また、上記(1)から(3)に記載の車両の制御装置において、(4)前記スリップ制御手段による前記スリップ制御の開始時に前記内燃機関に対する吸入空気量を増加させ前記トルクコンバータの入力部材と出力部材との差回転数を前記スリップ制御の開始が可能となる所定値より小さくする吸入空気量制御手段を備え、前記スリップ制御手段は、前記吸入空気量制御手段により前記内燃機関に対する吸入空気量が増加され始めてから前記フュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料を前記第2の燃料消費量として予測することを特徴とする。
この構成により、スリップ制御手段は、吸入空気量を増加させスリップ制御を実行する場合に必要とされる燃料消費量とスリップ制御を実行せずに走行した場合における燃料消費量とを比較することによりスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。
また、上記(1)から(3)に記載の車両の制御装置において、(5)前記スリップ制御手段が前記スリップ制御を開始する際に、前記変速機をダウンシフトさせ機関回転数を上昇させ前記トルクコンバータの入力部材と出力部材との差回転数を前記スリップ制御の開始が可能となる所定値より小さくする変速制御手段を備え、前記スリップ制御手段は、前記変速制御手段により前記変速機に対するダウンシフトが実行され始めてから前記フュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料を前記第2の燃料消費量とすることを特徴とする。
この構成により、スリップ制御手段は、変速機をダウンシフトしてスリップ制御を開始する場合に消費される燃料消費量とスリップ制御を実行せずに走行した場合における燃料消費量とを比較することによりスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。
また、上記(1)から(5)に記載の車両の制御装置において、(6)前記車両が道路の勾配情報を記憶するナビゲーション装置を備え、前記勾配情報取得手段は、前記現在位置から先方の所定区間にわたる道路の勾配情報を前記ナビゲーション装置から取得することを特徴とする。
この構成により、勾配情報取得手段は、現在位置から先方の所定区間にわたる道路の勾配情報を容易に取得することができる。
また、上記(1)から(6)に記載の車両の制御装置において、(7)前記車両の現在位置における道路の勾配を検出する勾配検出手段を備え、前記スリップ制御手段は、前記勾配検出手段により検出された現在位置における道路の勾配と前記勾配情報取得手段により取得された現在位置における道路の勾配とが異なる場合には、前記第1の燃料消費量および前記第2の燃料消費量の予測を行わないことを特徴とする。
この構成により、勾配検出手段により検出された現在位置における道路の勾配と勾配情報取得手段により取得された現在位置における道路の勾配とが異なる場合には、勾配情報が最新の情報でない可能性が高いため、第1の燃料消費量および第2の燃料消費量に対する不確実な予測が実行されることを抑制できる。
また、上記(1)から(7)に記載の車両の制御装置において、(8)前記スリップ制御手段は、アクセル開度が閉状態の場合に前記内燃機関に対する駆動力の要求がないと判断することを特徴とする。
この構成により、スリップ制御手段は、車両が減速状態に移行したことを的確に検出し、第2の燃料消費量が第1の燃料消費量よりも少ないと判断した場合には減速時におけるスリップ制御を実行することができる。
本発明によれば、スリップ制御の実行を最適化し燃費を向上することができる車両の制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両を示す概略構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成を示す骨子図である。なお、本実施の形態においては、本発明に係る車両の制御装置をFR(Front engine Rear drive)車両に適用した場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両を示す概略構成図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成を示す骨子図である。なお、本実施の形態においては、本発明に係る車両の制御装置をFR(Front engine Rear drive)車両に適用した場合について説明する。
図1、2に示すように、車両1は、内燃機関を構成するエンジン2と、エンジン2により出力された回転トルクを増大させるトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3の出力軸の回転速度を変速して出力する変速機構4と、を備えており、変速機構4の出力軸46から出力される回転トルクは、図示しないディファレンシャルギアを介して駆動輪に伝達されるようになっている。
エンジン2は、後述するように、ガソリンあるいは軽油などの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置により構成されている。また、トルクコンバータ3および変速機構4は、自動変速機5を構成している。
トルクコンバータ3は、図1、2に示すように、エンジン2と変速機構4との間に配置されており、エンジン2に入力軸34を介して連結されるポンプ翼車35と、変速機構4の入力軸の一部を構成する出力軸36を介して連結されるタービン翼車37と、一方向クラッチ38によって一方向の回転が阻止されているステータ翼車39とを有している。ポンプ翼車35とタービン翼車37とは、流体を介して動力を伝達するようになっている。また、トルクコンバータ3の入力軸34および出力軸36は、ポンプ翼車35およびタービン翼車37とそれぞれ連結されている。ここで、入力軸34および出力軸36は、本発明に係る入力部材および出力部材をそれぞれ構成する。
さらに、トルクコンバータ3は、ポンプ翼車35とタービン翼車37との間を直結するためのロックアップクラッチ40を備えており、車両1の高速走行時において、作動油によりロックアップクラッチ40が図示しないフロントカバーを掴み、ポンプ翼車35とタービン翼車37とを機械的に直結する係合状態をとることにより、解放状態と比較してエンジン2から変速機構4への動力の伝達効率が上がるようになっている。また、トルクコンバータ3は、後述するように、車速、エンジン回転数あるいはタービン回転数などが所定の条件を満たす場合において、ロックアップクラッチ40が所定の滑り率でスリップするスリップ状態をとるようになっている。
また、ポンプ翼車35には、変速機構4を変速制御するための油圧および各部に潤滑油を供給するための油圧を発生する機械式のオイルポンプ41が設けられている。
変速機構4は、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置42と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置43および第3遊星歯車装置44と、を備えている。第1遊星歯車装置42のサンギヤS1は、クラッチC3を介して入力軸に連結可能であるとともに、一方向クラッチF2およびブレーキB3を介してハウジング45に連結可能となっている。
第1遊星歯車装置42のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジング45に連結可能となっている。また、キャリアCA1は、ブレーキB1と並列に設けられた一方向クラッチF1により、入力軸の回転方向と反対方向への回転が阻止されている。
第1遊星歯車装置42のリングギヤR1は、第2遊星歯車装置43のリングギヤR2と連結されており、ブレーキB2を介してハウジング45に連結可能となっている。第2遊星歯車装置43のサンギヤS2は、第3遊星歯車装置44のサンギヤS3と連結されており、クラッチC4を介して入力軸に連結可能となっている。また、サンギヤS2は、一方向クラッチF4およびクラッチC1を介して入力軸に連結可能となっている。
第2遊星歯車装置43のキャリアCA2は、第3遊星歯車装置44のリングギヤR3と連結されており、クラッチC2を介して入力軸に連結可能であるとともに、ブレーキB4を介してハウジング45に連結可能となっている。また、キャリアCA2は、ブレーキB4と並列に設けられた一方向クラッチF3により、入力軸の回転方向と反対方向への回転が阻止されるようになっている。また、第3遊星歯車装置44のキャリアCA3は、出力軸46に連結されている。
クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置により構成されている。また、クラッチCおよびブレーキBは、後述する油圧制御回路6のトランスミッションソレノイドS1〜S4、およびリニアソレノイドSLT、SLUの励磁、非励磁や図示しないマニュアルバルブの作動状態によって切換えられる油圧回路に応じて、係合状態および解放状態のいずれか一方の状態をとるようになっている。本実施の形態に係る変速機構4は、これらのクラッチCおよびブレーキBの係合状態および解放状態の組み合わせに応じた変速段をとるようになっている。
車両1は、さらに、トルクコンバータ3によるトルクの増大比および変速機構4の変速段を油圧により制御するための油圧制御回路6を備えている。油圧制御回路6は、トランスミッションソレノイドS1〜S4、リニアソレノイドSLT、SLUおよび作動油の油温を測定するためのAT油温センサ32を有している。
車両1は、さらに、車外の空気をエンジン2に導入するための吸気管71を備えており、この吸気管71は、空気の流量を調整するためのスロットル弁31と、エンジン2の運転状態がアイドル状態である場合にエンジン2に供給される空気の流量を調整するためのISC(Idle Speed Control)用バイパス通路73とを有している。
ISC用バイパス通路73には、空気の流量を調整するためのISC用バルブが設けられている。ISC用バルブは、ECU10に制御されるISC用バルブアクチュエータによって駆動されることにより、ISC用バイパス通路73における流量を変更するようになっている。
エンジン2がアイドル運転の状態である場合には、ECU10は、スロットル弁31を全閉とするとともに、後述するISC制御を実行しISC用バルブの開度を調節するようになっている。したがって、アイドル状態において燃焼に必要な空気は、ISC用バイパス通路73を経てエンジン2に供給されるようになっている。
車両1は、さらに、エンジン2の機関回転数Neを測定するためのエンジン回転数センサ21と、エンジン2の吸入空気量を測定する吸入空気量センサ22と、タービン翼車37に接続されたトルクコンバータ3の出力軸36の回転数を測定するためのタービン回転数センサ23と、スロットル弁31の開度を測定するためのスロットル開度センサ24と、変速機構4の出力軸46の回転速度に基づいて車速を測定するための車速センサ25と、エンジン2の冷却水温度を測定するための冷却水温センサ26と、ブレーキペダルに対する踏力を測定するブレーキセンサ27と、を備えている。車両1は、さらにシフトレバー28と、シフトレバー28のポジションを検出する操作位置センサ29と、アクセル開度を測定するためのアクセル開度センサ30と、車両1が走行している路面の勾配を検出する勾配センサ33と、車両1の現在位置および道路情報を記憶するナビゲーション装置48と、を備えている。
エンジン回転数センサ21は、図示しないクランクシャフトの回転に基づいて、エンジン2の回転数を計測するようになっている。
スロットル開度センサ24は、例えば、スロットル弁31のスロットル開度に応じた出力電圧が得られるホール素子により構成されており、スロットル弁31のスロットル開度を表す信号を後述するECU10に出力するようになっている。
車速センサ25は、自動変速機5の出力軸回転数に基づいて、車速を表す信号を後述するECU10に出力するようになっている。
ブレーキセンサ27は、ブレーキペダルに対する運転者の操作踏力に応じたマスターシリンダ圧の変化あるいは操作ストロークを測定するようになっており、測定された踏力に応じた電気信号をブレーキ踏力信号として、後述するECU10に出力するようになっている。
操作位置センサ29は、運転者により操作されたシフトレバー28の操作位置を検出するようになっている。
アクセル開度センサ30は、例えば、ホール素子を用いた電子式のポジションセンサにより構成されており、車両1に搭載されたアクセルペダルが運転者により操作されると、アクセルペダルの位置が示すアクセル開度を表す信号を、後述するECU10に出力するようになっている。
勾配センサ33は、例えば、Gセンサにより構成されており、車両1が走行している路面の勾配に応じた信号を、後述するECU10に出力するようになっている。したがって、本実施の形態に係る勾配センサ33およびECU10の少なくともいずれか一方は、本発明に係る勾配検出手段を構成する。
ナビゲーション装置48は、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて車両1の現在位置を検出するようになっている。また、ナビゲーション装置48は、道路の路面の勾配を含む道路情報を記憶するようになっている。したがって、ナビゲーション装置48は、車両1が下り坂を走行している場合において、車両1の現在位置およびこれから走行する道路に関する道路情報に基づき、車両1が現在走行している下り坂の現在位置からの継続距離を算出するようになっている。
なお、このナビゲーション装置48は、初期の状態で道路の路面の勾配を含まない道路情報を記憶しておき、車両1の勾配センサ33により検出された路面の勾配を表すデータを道路情報に対応させて記憶させるようにしてもよい。この場合、ナビゲーション装置48は、フラッシュメモリなど不揮発性のメモリを備えるようにし、このメモリに路面の勾配を表す情報を道路情報に対応づけて記憶するようにする。
車両1は、さらに、電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)10を備えている。本実施の形態においては、ECU10は、エンジン2を電気的に制御するためのエンジンECU11と、自動変速機5を電気的に制御するためのトランスミッションECU12と、によって構成されている。
ECU10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力インターフェースを有しており、アクセルペダルの操作量に応じてエンジン2が制御されるよう、エンジン2に対してエンジン制御信号を出力するようになっている。
また、ECU10は、エンジン回転数センサ21、吸入空気量センサ22、タービン回転数センサ23、スロットル開度センサ24、車速センサ25、冷却水温センサ26、ブレーキセンサ27、操作位置センサ29、アクセル開度センサ30および勾配センサ33と接続されており、これらのセンサからエンジン回転数、吸入空気量、タービン回転数、スロットル開度、車速、冷却水温、ブレーキ踏力、シフトレバー28の操作位置、アクセル開度および車両1が走行している道路の路面の勾配を表す信号をそれぞれ入力するようになっている。
また、ECU10は、これらの信号に基づいて、トルクコンバータ3におけるロックアップクラッチ40の係合状態や変速機構4における変速段が制御されるよう油圧制御回路6を制御するようになっている。また、ECU10のROMは、車速およびスロットル開度に基づいた変速線図を表すマップや、変速制御を実行するためのプログラムなどを記憶している。
なお、ECU10は、車両1の走行状態に応じて変速段を選択する自動変速モードと、手動操作に応じて変速段を選択する手動変速モードとを有するようになっていてもよい。ここで、車両1の走行状態とは、車両1の速度、スロットル開度、冷却水温およびAT油温などの状態を意味する。
なお、ECU10は、後述するように、本発明に係る車両の制御装置、スリップ制御手段、フュエルカット制御手段、吸入空気量制御手段および変速制御手段を構成する。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置を構成するECU10の特徴的な構成について、図1ないし図4を参照して説明する。
本発明に係る車両の制御装置を構成するECU10は、アクセル開度が"0"を表す信号をアクセル開度センサ30から取得すると、ナビゲーション装置48から現在位置における道路の勾配情報を取得し、車両1が下り坂を走行していると判断した場合には、先読み区間Pfにわたる勾配データを取得する。ここで、本実施の形態に係る先読み区間Pfは、本発明に係る所定区間を意味する。
なお、ECU10は、ナビゲーション装置48から入力された情報に基づき車両1が下り坂を走行していると判断した場合に、勾配センサ33から信号を入力し、ナビゲーション装置48に記憶されている勾配データと実際の勾配とが所定値以上乖離していないか判断するようにしてもよい。ECU10は、勾配データと実際の勾配とが所定値以上乖離していると判断した場合には、勾配データが最新のデータに更新されていないと判断し、以下に詳述するスリップ制御を実行しないようにする。ここで、所定値とは、勾配センサ33による測定誤差やGPSによる現在位置の検出誤差を許容可能とする値に設定されている。
ECU10は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が"0"の状態において、エンジン回転数Neとタービン翼車37の回転数であるタービン回転数Ntとの回転数差が閾値未満である場合には、ロックアップクラッチ40をスリップ係合させるスリップ制御を実行するようになっている。ここで、閾値とは、スリップ制御を実行した際に、ロックアップクラッチ40によるフロントカバーの掴み損ないが発生しない回転数差であり、予め実験的な測定により求められている。
したがって、本実施の形態に係るECU10は、本発明に係るスリップ制御手段を構成する。なお、ECU10は、車速センサ25から入力される車速と変速機構4において形成されている変速比などに基づいてタービン回転数Ntを算出してもよく、あるいは、トルクコンバータ3の出力軸36の近傍に設置された回転数センサにより直接タービン回転数Ntを検出するようにしてもよい。
また、ECU10は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が"0"の状態、すなわちエンジン2のアイドル状態において、スリップ制御が実行されている場合には、エンジン2に対する燃料の供給を停止するフュエルカット制御を実行するようになっている。したがって、本実施の形態に係るECU10は、フュエルカット制御手段を構成する。なお、ECU10は、エンジン回転数が所定値未満、すなわちフュエルカット復帰回転数未満となった場合には、フュエルカットを終了し、エンジンストールの発生を防止するようになっている。
また、ECU10は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が"0"の状態において、ロックアップクラッチ40のスリップ制御を開始するためにエンジン回転数Neを上昇させるようになっている。
具体的には、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が"0"の状態において、ロックアップクラッチ40のスリップ制御を開始するためには、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの回転数差が閾値未満である必要がある。
そこで、ECU10は、エンジン回転数Neが所定値まで低下した場合には、スロットル弁31を制御してスロットル開度を閉状態から所定の開度にまで上昇させ、エンジン回転数Neを上昇させるようになっている。したがって、本実施の形態に係るECU10は、本発明に係る吸入空気量制御手段を構成する。
また、ECU10は、アクセル開度が"0"の状態において、スリップ制御を実行せず車両1をアイドル走行させる場合には、ISC用バルブの開度を調節するISC制御を実行することにより、エンジン回転数Neを調節するようになっている。
また、ECU10は、車両1の現在位置から先読み区間Pfにわたる勾配データを取得した結果、先読み区間Pfにわたる道路が下り坂であると判断した場合には、フュエルカット制御が実行されずに車両1が先読み区間Pfにわたる道路を走行する場合に消費されるアイドル燃料消費量Fidleと、車両1が先読み区間Pfにわたる道路をフュエルカット制御が実行された状態で走行する場合にスリップ制御を開始するために消費されるスリップ燃料消費量Fslipとを予測し、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleよりも少ないと判断した場合には上述したスリップ制御を実行するようになっている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るスリップ制御を説明するためのグラフである。なお、グラフ(a)は、車両1が走行する道路の勾配を示しており、破線はECU10が下り坂であると判断する勾配の閾値を示している。この閾値は、例えば下り勾配率1%に設定されている。また、グラフ(b)は、アクセル開度センサ30により検出されたアクセル開度を、グラフ(c)は、スロットル開度センサ24により検出されたスロットル開度を、グラフ(d)は、ロックアップクラッチ40の係合状態を、グラフ(e)は、積算される燃料消費量の予測値をそれぞれ示している。また、各グラフにおいて、実線はスリップ制御を実行しない場合を、破線はスリップ制御を実行する場合をそれぞれ示している。また、いずれのグラフにおいても横軸は車両1の走行位置Pを表している。
まず、ECU10は、車両1が上り坂を走行している位置P0において(グラフa参照)、アクセル開度が"0"より大きいことを表す信号がアクセル開度センサ30から入力されている(グラフb参照)と判断する。
次に、ECU10は、アクセル開度が"0"であることを表す信号がアクセル開度センサ30から入力されていると判断すると、勾配センサ33から入力される信号に基づき、車両1の現在位置が下りの勾配になっているか否かを判断する。ここで、下りの勾配とは、予め定められた閾値より急な勾配を意味し、閾値として1%が設定されている。
ECU10は、現在位置P1において車両1が下りの勾配を走行していると判断すると、現在位置P1から先方の所定区間離れた位置P4までの区間、すなわち先読み区間Pfにおける勾配情報をナビゲーション装置48から取得する。ここで、先読み区間Pfは、スリップ制御を実行した場合にアイドル噴射を継続するよりも燃料消費量が低下する可能性が十分高くなる距離に設定されており、本実施の形態においては300mに設定されている。
そして、ECU10は、スリップ制御を開始する場合に実行すべきスロットル制御(グラフcの破線参照)において必要とされる燃料消費量を算出する(グラフeの破線参照)。ここで、スロットル制御において必要とされる燃料消費量(以下、スリップ燃料消費量という)Fslipは、本発明に係る第2の燃料消費量を意味する。
ECU10は、スリップ燃料消費量Fslipを、図4に示すスリップ燃料消費量算出マップに基づいて算出する。
スリップ燃料消費量算出マップは、現在のエンジン回転数Neと、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転数ΔNeとを燃料消費量に対応づけたものであり、エンジン回転数Neをタービン回転数Ntに合わせるために必要な燃料消費量を示している。スリップ燃料消費量算出マップはROMに記憶されており、予め実験的な測定により求められている。
また、ECU10は、車両1が現在位置P1から位置P4までの先読み区間を走行する際に、スリップ制御を実行せず、下り坂でアイドル噴射を継続した場合における燃料消費量(以下、アイドル燃料消費量という)Fidleを算出する(グラフeの実線参照)。ここで、アイドル燃料消費量Fidleは、本発明に係る第1の燃料消費量を意味する。
ECU10は、アイドル燃料消費量Fidleを、以下の式(1)に基づいて算出する。
Fidle=Kidle × Pf / V (1)
ここで、Pfは先読み区間の距離を、Vは現在の車速を表す。また、Kidleは、エンジン2のアイドル状態において単位時間における燃料消費量であり、予め実験的な測定により求められている。
ここで、Pfは先読み区間の距離を、Vは現在の車速を表す。また、Kidleは、エンジン2のアイドル状態において単位時間における燃料消費量であり、予め実験的な測定により求められている。
なお、ECU10は、路面勾配や走行抵抗を加味した車両モデルを使用してKidleを算出するようにしてもよい。また、ECU10は、現在の車速Vをナビゲーション装置48から取得した勾配情報に応じて変化させてもよい。この場合、ECU10は、例えば、現在の車速Vと勾配情報から先読み区間Pfにおける平均車速Vavを算出し、上記式(1)において現在の車速Vの代わりに平均車速Vavを用いてFidleを算出するようにする。
そして、ECU10は、スリップ制御を実行した場合には実行しない場合よりも、下り坂の走行中である位置P3を超えた時点において燃料消費量が低下すると予測すると(グラフe参照)、スリップ制御の実行を開始する。そして、位置P2においてロックアップクラッチ40がスリップ状態に移行する。
なお、ECU10は、ナビゲーション装置48から入力される情報に基づき、現在走行している下り坂の継続距離が先読み区間Pfよりも短いと判断した場合には、スリップ制御を実行した方が燃費が悪くなる可能性が高いと判断し、スリップ制御を実行することなくアイドル噴射を継続するようになっている。
次に、本実施の形態に係るスリップ制御処理および燃料消費量予測処理について図5および図6を参照して説明する。
なお、以下の処理は、ECU10を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
まず、図5に示すように、ECU10は、アクセル開度センサ30から入力される信号に基づいて、アクセルOFFであるか否か、すなわちアクセル開度が"0"であるか否かを判断する(ステップS1)。
ECU10は、アクセルOFFであると判断した場合には(ステップS1でYES)、ステップS2に移行する。一方、アクセルOFFでないと判断した場合には(ステップS1でNO)、ステップS9に移行して通常制御を実行する。ここで、通常制御とは、ECU10が後述する燃料消費量予測処理を実行せずにエンジン2や自動変速機5を制御することを意味する。
次に、ECU10は、ナビゲーション装置48から勾配データを取得する(ステップS2)。
次に、ECU10は、ステップS2において入力した勾配データに基づいて、現在位置における道路が下り坂であり、かつ、現在位置から所定の先読み区間Pfにわたり下り坂が継続しているか否かを判断する(ステップS3)。
ECU10は、現在位置における道路が下り坂であり、かつ、下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していると判断した場合には(ステップS3でYES)、ステップS4に移行する。一方、現在位置が下り坂でない、あるいは下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していないと判断した場合には(ステップS3でNO)、ステップS9に移行して通常制御を実行する。なお、ECU10は、先読み区間Pfにわたる勾配データがナビゲーション装置48に記憶されていないと判断した場合においてもステップS9に移行して通常制御を実行する。
次に、ECU10は、ロックアップクラッチ40が係合状態であるか否かを判断する(ステップS4)。
ECU10は、ロックアップクラッチ40が係合状態であると判断した場合には(ステップS4でYES)、ステップS10に移行し、アップシフトを禁止する。このとき、ECU10は、現在の変速段など車両1の走行状態に応じてロックアップクラッチ40を係合状態からスリップ係合状態に移行する。一方、ECU10は、ロックアップクラッチ40が解放状態であると判断した場合には(ステップS4でNO)、ステップS5に移行する。
ECU10はステップS5において、図6に示す燃料消費量予測処理を実行する。
燃料消費量予測処理において、ECU10は、まず、車速センサ25により車速Vを検出する(ステップS11)。
次に、ECU10は、車速Vと、予め定められた先読み区間の距離Pfおよびアイドル状態における単位時間の燃料消費量Kidleとに基づいて、上述した式(1)からアイドル燃料消費量Fidleを算出し(ステップS12)、RAMに記憶する。
次に、ECU10は、エンジン回転数センサ21およびタービン回転数センサ23によりエンジン回転数Neとタービン回転数Ntをそれぞれ検出する(ステップS13)。
次に、ECU10は、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転数ΔNeを算出する(ステップS14)。
そして、ECU10は、エンジン回転数Ne、差回転数ΔNeおよび図4に示すスリップ燃料消費量算出マップに基づいて、スリップ燃料消費量Fslipを算出し(ステップS15)、RAMに記憶する。
図5に戻り、ECU10は、ステップS5において以上のように燃料消費量予測処理を実行すると、RAMに記憶されているスリップ燃料消費量Fslipとアイドル燃料消費量Fidleとを比較し、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより少ないか否かを判断する(ステップS6)。
ECU10は、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより少ないと判断した場合には(ステップS6でYES)、ステップS7に移行する。一方、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidle以上であると判断した場合には(ステップS6でNO)、ステップS9に移行して通常制御を実行する。
ECU10は、ステップS7に移行した場合には、吸入空気量制御を実行する。この吸入空気量制御において、ECU10は、エンジン回転数Neがスリップ制御を実行するために必要な回転数にまで上昇するようスロットル開度を予め定められた値に高める。このスロットル開度は、エンジン2における出力変動がトルクコンバータ3や変速機構4などにより吸収され、車両1の走行に影響を与えない値に設定されている。そして、ECU10は、エンジン回転数センサ21およびタービン回転数センサ23から入力される情報に基づき、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差がスリップ制御を開始可能となる値にまで低下したならば、スロットル開度を再び"0"にする。そして、ECU10は、ロックアップクラッチ40を解放状態からスリップ係合状態に移行するスリップ制御を実行する(ステップS8)。これにより、車両1はフュエルカットを実行した状態で下り坂を走行する。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジン2に対する駆動力の要求がなくなりスリップ制御を実行可能な条件が成立した場合においても、現在位置より先方の先読み区間Pfの勾配情報に応じてスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。したがって、スリップ制御を開始するために燃料を消費したにもかかわらず、現在位置より先方の道路の勾配に起因してスリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleよりも多くなる可能性が高い場合には、スリップ制御を実行せず燃料消費量が増加することを防止することができる。結果として、車両1の燃費を向上することができる。
また、ECU10は、勾配情報に基づき下り坂が現在位置から先方の先読み区間Pfより短いと判断した場合には、スリップ制御の実行を回避できる。したがって、下り坂が先読み区間Pfよりも短くスリップ制御が短時間で終了する可能性が高い場合には、フュエルカットの継続時間が短くなりスリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより大きくなる可能性が高まるが、このような状況下においてはスリップ制御の実行を回避し、燃料消費量が増加することを防止することができる。結果として、燃費を向上することができる。
また、ECU10は、アイドル運転状態で車両1が先読み区間Pfにわたる道路を走行した場合に消費される燃料をアイドル燃料消費量Fidleとして予測するので、スリップ制御が実行されない状態で車両1が先読み区間Pfにわたる下り坂を走行する場合における燃料消費量を精度よく予測することができる。したがって、この燃料消費量とスリップ制御を実行する場合における燃料消費量との比較の精度を高めることができ、車両1の燃費を向上することができる。
また、ECU10は、エンジン2に対する吸入空気量の増加を開始してからフュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料をスリップ燃料消費量Fslipとして予測するので、ECU10は、吸入空気量を増加させスリップ制御を実行する場合に必要とされる燃料消費量とスリップ制御を実行せずに走行した場合における燃料消費量とを比較することによりスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。
また、車両1が道路の勾配情報を記憶するナビゲーション装置48を搭載し、ECU10が現在位置から先方の先読み区間Pfにわたる道路の勾配情報をナビゲーション装置48から取得するので、ECU10は、現在位置から先方の先読み区間Pfにわたる道路の勾配情報を容易に取得することができる。
また、ECU10は、勾配センサ33により検出された現在位置における道路の勾配とナビゲーション装置48により取得された現在位置における道路の勾配とが異なる場合には、アイドル燃料消費量Fidleおよびスリップ燃料消費量Fslipの予測を行わないので、勾配センサ33により検出された現在位置における道路の勾配とナビゲーション装置48により取得された現在位置における道路の勾配とが異なり勾配情報が最新の情報でない可能性が高い場合には、アイドル燃料消費量Fidleおよびスリップ燃料消費量Fslipに対する不確実な予測が実行されることを抑制できる。
また、ECU10は、アクセル開度が閉状態の場合にエンジン2に対する駆動力の要求がないと判断するようになっているので、ECU10は、車両1が減速状態に移行したことを的確に検出し、第2の燃料消費量が第1の燃料消費量よりも少ないと判断した場合には減速時におけるスリップ制御を実行することができる。
なお、以上の説明においては、変速機構4が本発明の変速機を構成する場合について説明したが、これに限定されず、ベルト式無段変速機など変速比を無段で設定可能な無段変速機が本発明の変速機を構成してもよい。
また、以上の説明においては、ECU10がスロットル開度を制御することによりエンジン回転数を上昇させ、スリップ制御を開始する場合について説明したが、これに限定されず、以下に第2の実施の形態として説明するように、ECU10は、変速機構4に対し変速制御を実行することによりスリップ制御を開始するようにしてもよい。
以下、本発明の第2の実施の形態に係る制御装置について、図7および図8を参照して説明する。
なお、第2の実施の形態に係る制御装置において、上述の第1の実施の形態に係る制御装置と同様の構成要素については、図1ないし図6に示した第1の実施の形態と同様の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
ECU10は、ナビゲーション装置48から取得した勾配データに基づいて、現在位置から所定の先読み区間Pfにわたり下り坂が継続していると判断すると、所定の初期条件が成立しているか否かを判断する。
ここで、所定の初期条件とは、アクセル開度が"0"であることを表す信号がアクセル開度センサ30から入力されていること、ロックアップクラッチ40が解放状態になっていること、およびエンジン回転数Neがフュエルカット復帰回転数よりも低下していることを意味し、ECU10は、これらの条件がすべて成立している場合に初期条件が成立していると判断する。
また、本実施の形態において、ECU10は、所定の初期条件が成立していると判断し、ロックアップクラッチ40をスリップ状態に移行してフュエルカット制御を開始する場合には、変速機構4をダウンシフトすることによりエンジン回転数Neをフュエルカット復帰回転数よりも高くするとともに、アップシフトすることによりタービン回転数Ntとエンジン回転数Neとの差回転数が、スリップ制御の実行を可能とする所定値より小さくなるよう油圧制御回路6を制御するようになっている。
そこで、ECU10は、所定の初期条件が成立していると判断すると、フュエルカット制御を開始するために変速機構4をダウンシフトおよびアップシフトする変速制御を実行する場合にエンジン2において消費される燃料消費量を算出するようになっている。したがって、本実施の形態においては、ダウンシフトおよびアップシフトを連続して行う変速制御の実行中にエンジン2において消費される燃料量がスリップ燃料消費量Fslipに相当し、本発明に係る第2の燃料消費量を意味する。
ここで、ECU10がロックアップクラッチ40をスリップ状態に移行する場合に実行する変速制御を説明するためのタイミングチャートを図7に示す。
まず、時刻T1において、ECU10はスリップ制御を実行すると判断すると、油圧制御回路6を介して変速機構4をダウンシフトする。これにより、変速機構4の出力軸46の回転数に対するトルクコンバータ3の出力軸36の回転数、すなわちタービン回転数Ntがダウンシフトによる変速比の変化に応じて上昇する。タービン回転数Ntが上昇すると、トルクコンバータ3の出力軸36の回転がトルクコンバータ3を介して入力軸34に伝達するため、エンジン回転数Neが上昇する。
次に、ECU10は、エンジン回転数センサ21から入力される信号に基づき、エンジン回転数Neが所定値まで上昇したと判断した場合には、油圧制御回路6を介して変速機構4をアップシフトする(時刻T2)。この所定値は、フュエルカット復帰回転数よりも十分に高い値に設定されている。
次に、タービン回転数Ntが変速機構4のアップシフトによる変速比の変化に応じて下降すると、エンジン回転数Neも下降を開始する。
そして、ECU10は、エンジン回転数センサ21およびタービン回転数センサ23から入力される信号に基づいて、タービン回転数Ntとエンジン回転数Neとの差の絶対値が閾値未満となったと判断した場合には、ロックアップクラッチ40に対するスリップ制御の実行を開始するとともに、フュエルカットを開始する(時刻T3)。
したがって、ECU10は、スリップ燃料消費量Fslipを算出する場合に、ダウンシフト時にエンジン回転数Neが上昇することに起因して消費されるスリップ燃料消費量Fslipを、上述した第1の実施の形態と同様の方法により算出するようになっている。
具体的には、ECU10は、エンジン回転数センサ21およびタービン回転数センサ23からエンジン回転数Neおよびタービン回転数Ntを取得する。また、これらの値からエンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転数ΔNeを取得する。
そして、ECU10は、ROMに記憶されているスリップ燃料消費量算出マップに基づいて、スリップ燃料消費量Fslipを算出する。スリップ燃料消費量算出マップは、第1の実施の形態において示したスリップ燃料消費量算出マップと類似するものであり、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差回転数ΔNeと、エンジン回転数Neとをスリップ燃料消費量Fslipに対応づけたものである。このスリップ燃料消費量算出マップは、現在のエンジン回転数Neやタービン回転数Ntに応じて、エンジン回転数Neを上昇させるために通常必要とされるダウンシフトの継続時間や、差回転数ΔNeをアップシフト後に閾値未満とするまでに通常必要とされる時間などを予め実験的な測定により設定し、エンジン回転数Neおよび差回転数ΔNeと燃料消費量Fslipとをこれらの設定された時間などに基づいて対応づけたものである。このように、ECU10は、現在のエンジン回転数Neおよび現在の差回転数ΔNeと、スリップ燃料消費量算出マップとによってスリップ燃料消費量Fslipを算出する。なお、ECU10は、スリップ制御の実行が可能である各変速段に対応した複数のスリップ燃料消費量算出マップをROMに記憶していてもよい。
また、ECU10は、下り坂の先読み区間を車両1がエンジン2のアイドル状態で走行する場合における燃料消費量、すなわちアイドル燃料消費量Fidleを上記式(1)に基づいて算出する。
そして、ECU10は、アイドル燃料消費量Fidleとスリップ燃料消費量Fslipとを比較し、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより少ないと判断した場合には、スリップ制御を開始するために油圧制御回路6を介して変速機構4のダウンシフトおよびアップシフトを実行する。
次に、本実施の形態に係るスリップ制御処理および燃料消費量予測処理について図8を参照して説明する。
なお、以下の処理は、ECU10を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
まず、ECU10は、アクセル開度センサ30から入力される信号に基づいて、アクセルOFFであるか否か、すなわちアクセル開度が"0"であるか否かを判断する(ステップS21)。
ECU10は、アクセルOFFであると判断した場合には(ステップS21でYES)、ステップS22に移行する。一方、アクセルOFFでないと判断した場合には(ステップS21でNO)、ステップS30に移行して通常制御を実行する。
次に、ECU10は、ナビゲーション装置48から勾配データを取得する(ステップS22)。
次に、ECU10は、ステップS22において入力した勾配データに基づいて、現在位置における道路が下り坂であり、かつ、現在位置から所定の先読み区間Pfにわたり下り坂が継続しているか否かを判断する(ステップS23)。
ECU10は、現在位置における道路が下り坂であり、かつ、下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していると判断した場合には(ステップS23でYES)、ステップS24に移行する。一方、現在位置が下り坂でない、あるいは下り坂が先読み区間Pfにわたり継続していないと判断した場合には(ステップS23でNO)、ステップS30に移行して通常制御を実行する。なお、ECU10は、先読み区間Pfにわたる勾配データがナビゲーション装置48に記憶されていないと判断した場合においてもステップS30に移行して通常制御を実行する。
次に、ECU10は、ロックアップクラッチ40が係合状態であるか否かを判断する(ステップS24)。
ECU10は、ロックアップクラッチ40が係合状態であると判断した場合には(ステップS24でYES)、ステップS31に移行し、アップシフトを禁止する。このとき、ECU10は、現在の変速段など車両1の走行状態に応じてロックアップクラッチ40を係合状態からスリップ係合状態に移行する。一方、ECU10は、ロックアップクラッチ40が解放状態であると判断した場合には(ステップS24でNO)、ステップS25に移行する。
ECU10はステップS25において、第1の実施の形態におけるスリップ制御処理と同様に、図6に示す燃料消費量予測処理を実行する。
そして、ECU10は、ステップS25において燃料消費量予測処理を実行することによりRAMに記憶されたスリップ燃料消費量Fslipとアイドル燃料消費量Fidleとを比較し、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより少ないか否かを判断する(ステップS26)。
ECU10は、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidleより少ないと判断した場合には(ステップS26でYES)、ステップS27に移行する。一方、スリップ燃料消費量Fslipがアイドル燃料消費量Fidle以上であると判断した場合には(ステップS26でNO)、ステップS30に移行して通常制御を実行する。
ECU10は、ステップS27に移行した場合には、油圧制御回路6を介して変速機構4をダウンシフトする。ECU10は、このダウンシフトにより、エンジン回転数Neをスリップ制御の実行に必要な回転数にまで上昇させる。
次に、ECU10は、油圧制御回路6を介して変速機構4をアップシフトする(ステップS28)。具体的には、ECU10は、エンジン回転数センサ21から入力される信号に基づき、エンジン回転数Neがスリップ制御の実行に必要な回転数にまで上昇したと判断すると、油圧制御回路6を介して変速機構4をアップシフトする。
そして、ECU10は、スリップ制御の実行を開始する(ステップS29)。具体的には、ECU10は、エンジン回転数センサ21およびタービン回転数センサ23から入力される信号に基づき、タービン回転数Ntが低下した後、エンジン回転数Neが低下することにより差回転数ΔNeがスリップ制御を開始可能となる値にまで低下したならば、ロックアップクラッチ40を解放状態からスリップ係合状態に移行するスリップ制御を実行する。これにより、車両1はフュエルカット制御を実行した状態で下り坂を走行する。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る車両の制御装置は、変速機構4に対するダウンシフトが実行され始めてからフュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料をスリップ燃料消費量Fslipとするので、ECU10は、変速機構4をダウンシフトすることによりスリップ制御を実行する場合に消費される燃料消費量とスリップ制御を実行せずに走行した場合における燃料消費量とを比較することによりスリップ制御を実行するか否かを判断することができる。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、スリップ制御の実行を最適化し燃費を向上することができるという効果を奏するものであり、減速時にフュエルカットを実行する車両の制御装置に有用である。
1 車両
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 変速機構
5 自動変速機
6 油圧制御回路
10 ECU
21 エンジン回転数センサ
22 吸入空気量センサ
23 タービン回転数センサ
24 スロットル開度センサ
25 車速センサ
26 冷却水温センサ
27 ブレーキセンサ
30 アクセル開度センサ
31 スロットル弁
33 勾配センサ
34 入力軸
35 ポンプ翼車
36 出力軸
37 タービン翼車
39 ステータ翼車
40 ロックアップクラッチ
46 出力軸
48 ナビゲーション装置
71 吸気管
73 ISC用バイパス通路
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 変速機構
5 自動変速機
6 油圧制御回路
10 ECU
21 エンジン回転数センサ
22 吸入空気量センサ
23 タービン回転数センサ
24 スロットル開度センサ
25 車速センサ
26 冷却水温センサ
27 ブレーキセンサ
30 アクセル開度センサ
31 スロットル弁
33 勾配センサ
34 入力軸
35 ポンプ翼車
36 出力軸
37 タービン翼車
39 ステータ翼車
40 ロックアップクラッチ
46 出力軸
48 ナビゲーション装置
71 吸気管
73 ISC用バイパス通路
Claims (8)
- 内燃機関と変速機との間に設けられたトルクコンバータと、
前記トルクコンバータの入力部材と出力部材とを機械的に連結可能なロックアップクラッチと、
前記入力部材と前記出力部材とが互いにスリップした状態で連結するよう前記ロックアップクラッチをスリップ制御するスリップ制御手段と、
前記スリップ制御手段によりスリップ制御が実行されている場合に、前記内燃機関に対しフュエルカット制御を実行するフュエルカット制御手段と、を備えた車両の制御装置において、
前記車両の現在位置から先方の所定区間にわたる道路の勾配情報を取得する勾配情報取得手段をさらに備え、
前記スリップ制御手段は、前記内燃機関に対する駆動力の要求がなく、かつ、前記勾配情報に基づき前記現在位置における道路が下り坂であると判断したことを条件に、前記フュエルカット制御が実行されずに前記車両が前記所定区間にわたる道路を走行する場合に消費される第1の燃料消費量と、前記車両が前記所定区間にわたる道路を前記フュエルカット制御が実行された状態で走行する場合に前記スリップ制御を開始するために消費される第2の燃料消費量とを予測し、前記第2の燃料消費量が前記第1の燃料消費量よりも少ないと判断した場合には前記スリップ制御を実行することを特徴とする車両の制御装置。 - 前記スリップ制御手段は、前記勾配情報に基づき下り坂が前記現在位置から先方の所定区間より短いと判断した場合には、前記スリップ制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記スリップ制御手段は、アイドル運転状態で前記車両が前記所定区間にわたる道路を走行した場合に消費される燃料を前記第1の燃料消費量として予測することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
- 前記スリップ制御手段による前記スリップ制御の開始時に前記内燃機関に対する吸入空気量を増加させ前記トルクコンバータの入力部材と出力部材との差回転数を前記スリップ制御の開始が可能となる所定値より小さくする吸入空気量制御手段を備え、
前記スリップ制御手段は、前記吸入空気量制御手段により前記内燃機関に対する吸入空気量が増加され始めてから前記フュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料を前記第2の燃料消費量として予測することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。 - 前記スリップ制御手段が前記スリップ制御を開始する際に、前記変速機をダウンシフトさせ機関回転数を上昇させ前記トルクコンバータの入力部材と出力部材との差回転数を前記スリップ制御の開始が可能となる所定値より小さくする変速制御手段を備え、
前記スリップ制御手段は、前記変速制御手段により前記変速機に対するダウンシフトが実行され始めてから前記フュエルカット制御が実行されるまでの間に消費される燃料を前記第2の燃料消費量とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。 - 前記車両が道路の勾配情報を記憶するナビゲーション装置を備え、
前記勾配情報取得手段は、前記現在位置から先方の所定区間にわたる道路の勾配情報を前記ナビゲーション装置から取得することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。 - 前記車両の現在位置における道路の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
前記スリップ制御手段は、前記勾配検出手段により検出された現在位置における道路の勾配と前記勾配情報取得手段により取得された現在位置における道路の勾配とが異なる場合には、前記第1の燃料消費量および前記第2の燃料消費量の予測を行わないことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1に記載の車両の制御装置。 - 前記スリップ制御手段は、アクセル開度が閉状態の場合に前記内燃機関に対する駆動力の要求がないと判断することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010271555A JP2012122503A (ja) | 2010-12-06 | 2010-12-06 | 車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010271555A JP2012122503A (ja) | 2010-12-06 | 2010-12-06 | 車両の制御装置 |
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JP2012122503A true JP2012122503A (ja) | 2012-06-28 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012122503A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014194251A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-09 | Fuji Heavy Ind Ltd | 変速操作指示装置 |
CN114087098A (zh) * | 2021-12-08 | 2022-02-25 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种基于gps的载货汽车燃油供给系统 |
-
2010
- 2010-12-06 JP JP2010271555A patent/JP2012122503A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114087098A (zh) * | 2021-12-08 | 2022-02-25 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种基于gps的载货汽车燃油供给系统 |
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