JP2012121610A - マルチパック用包装箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 側面板の両端部の上面板側には、内側に折り込まれて容器を保持する機能を有する押込フラップ片と抜き止め帯片を有する保持フラップ機構部が形成されており、上面板と側面板との折り線箇所に、少なくとも開口部に近い箇所に位置する両端部の容器に対応して設けられた上部開口穴であって、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、上部開口穴と保持フラップ機構部によって、容器の上面の外方が係止されるように構成される。
【選択図】 図1
Description
基部に近い両側部の幅で規定される基準幅をW0(この部分を『基部端部』と称す)とした場合、前記基準幅W0の基部近傍から、先端部の容器底の固定に必要な設置幅W1に至るまでに、基準幅W0よりも広幅の2つの拡張部38、36が形成されている。鏡像関係にある一対の拡張部38,38又は36,36を纏めて1つの拡張部としてカウントする。片の先端35形状は、図6に示されるように、容器100の容器底110の周縁に形成されたリング状の凸状リム部111の内側湾曲形状に沿った形状とされる。リング状の凸状リム部111の内側に当接させ、保持力を向上させるためである。
図8に示されるように基部に近い両側部の幅で規定される基準幅W0よりも広幅W4の拡張部38,38が可動片の先端に向かって両側部に形成されている。なお、鏡像関係にある拡張部38,38を纏めて1つの拡張部としてカウントする。
(比較例1のマルチパック用包装箱)
上記の特許文献1(特開2004−161337号公報)に記載された形態と略同等である現行品を比較例1のマルチパック用包装箱とした。すなわち、上部開口穴(端部開口穴21)が全く形成されていない仕様であって、かつ、押込フラップ片の上下にそれぞれ連接されて上面板の隅部および底面板の隅部にまで至る上部抜き止め片(上部ガゼット)および下部抜き止め片(下部ガゼット)が、それぞれ、連接されて構成されている仕様とした。
図1に示されるような6缶入りのマルチパック用包装箱を用いて、中部開口穴22を端部開口穴21,21よりも大きくする仕様、すなわち、開口面積比(S2/S1)=1.39とした。また、所望のずれ量である偏芯量の距離K1=0(偏芯量ゼロ)とした。容器底固定片30は比較例1との比較の公正を期すために使用しなかった。用いた缶容器は、上記と同様の350mlの缶ビール容器とした。
上記実施例1のマルチパック用包装箱のサンプルにおいて、所望のずれ量である偏芯量の距離K1=2.0とした。それ以外は、上記実施例1のマルチパック用包装箱と同様にして、実施例2のマルチパック用包装箱を作製した。
上記実施例1のマルチパック用包装箱のサンプルにおいて、所望のずれ量である偏芯量の距離K1=3.0とした。それ以外は、上記実施例1のマルチパック用包装箱と同様にして、実施例3のマルチパック用包装箱を作製した。
上記実施例1のマルチパック用包装箱において、中部開口穴22を設けなかった。それ以外の仕様は上記実施例1のマルチパック用包装箱と同様にして、実施例4のマルチパック用包装箱を作製した。用いた缶容器は、上記と同様の350mlの缶ビール容器とした。
図1に示される展開図において、縦辺1a方向(幅方向)の最大長さは、上記比較例1の現行マルチパック用包装箱のそれと比較して92.5%の長さであり、横辺1b方向の最大長さは、上記比較例1の現行マルチパック用包装箱のそれと比較して96.7%の長さであった。
上記実施例2のマルチパック用包装箱において、中部開口穴22を設けなかった。それ以外の仕様は上記実施例2のマルチパック用包装箱と同様にして、実施例5のマルチパック用包装箱を作製した。用いた缶容器は、上記と同様の350mlの缶ビール容器とした。
上記実施例3のマルチパック用包装箱において、中部開口穴22を設けなかった。それ以外の仕様は上記実施例3のマルチパック用包装箱と同様にして、実施例6のマルチパック用包装箱を作製した。用いた缶容器は、上記と同様の350mlの缶ビール容器とした。
図9に示されるように、直列した3缶を2列に並列させて収納した各マルチパック用包装箱サンプルについて、2列の左右から入れ違いの状態で互いに押圧センサーP付きの押し込み装置で直列した3缶の高さ中央を押圧し、直列した3缶の群が互いに包装箱の開口部Pから抜け出すまでの最大押圧量を左右それぞれの押圧センサーPで測定した。左右の値の平均値を求め、容器保持力として評価した。サンプル数n=5とした。
2…上面板
3、4…側面板
5、6…底面板
21…上部開口穴(端部開口穴)
22…上部開口穴(中部開口穴)
30…容器底固定片
90…保持フラップ機構部
91…押込フラップ片
92…抜き止め帯片
Claims (10)
- 並列に配置された複数個の容器群の上面を覆う上面板と、
この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆うように配置された対向する側面板と、
これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成されるマルチパック用包装箱において、
前記側面板の両端部の上面板側には、内側に折り込まれて容器を保持する機能を有する押込フラップ片と抜き止め帯片を有する保持フラップ機構部が形成されており、
前記上面板と前記側面板との折り線箇所に、少なくとも開口部に近い箇所に位置する両端部の容器に対応して設けられた上部開口穴であって、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、
前記上部開口穴と前記保持フラップ機構部によって、前記容器の上面の外方が係止されることを特徴とするマルチパック用包装箱。 - 前記両端部の容器に対応して設けられた上部開口穴の中心線は、前記側面板の端に位置して収納されている対応する容器の中心線より、外方にずれて形成されている請求項1に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記保持フラップ機構部は、山折り線を介して包装箱の内部に折り込まれる押込フラップ片と、当該押込フラップ片に谷折り線を介して連結され、容器を係止する抜き止め帯片を有して構成されており、抜き止め帯片の一部が前記上部開口穴の開口によって形作られている請求項1または請求項2に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記山折り線の片端および前記谷折り線の片端は、それぞれ、前記上部開口穴に至るまで延設されている請求項3に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記山折り線は、前記上面板に向かうにつれて開口部である外側方向側に傾斜したラインとして構成される請求項4に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記上面板と前記側面板との折り線箇所に、各容器に対応して収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
- 前記上部開口穴を、前記側面板の開口部側の両端にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とに分けた場合において、前記中部開口穴の幅P22の方が端部開口穴の幅P11よりも大きくなるように形成される請求項6に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記上部開口穴を、前記側面板の開口部側の両端にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とに分けた場合において、前記中部開口穴の開口面積S2の方が端部開口穴の開口面積S1よりも大きくなるように形成される請求項6または請求項7に記載のマルチパック用包装箱。
- 前記底面板と前記側面板との折り線を跨ぐように容器底固定片が形成される請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のマルチパック用包装箱に容器を収納してなるマルチパック包装製品。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7454172B2 (ja) | 2019-10-29 | 2024-03-22 | 三菱鉛筆株式会社 | 陳列用ホルダー |
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- 2010-12-09 JP JP2010274770A patent/JP5315530B2/ja active Active
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