JP5530286B2 - マルチパック用包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を並列した状態のまま包装するマルチパック用包装箱に関する。なお、本発明でいう「容器」とは、内容物が充填されている製品の形態のものをいう。
従来から、缶ビールや缶ジュース等の複数個の容器を複数個一列あるいは複数列で起立させた状態のまま整列させて置き、つぎに容器の上部、側部および下部を包み込むようにして包装し、側面板が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部が形成された紙製のマルチパック用包装箱が使用されている。
このようなマルチパック用包装箱の使用により、複数個の缶ビールや缶ジュース等を1個の包装体にまとめて一度にかつ簡易に持ち運ぶことができるようになり、さらに、纏め売りの効果も相俟って当該マルチパック用包装箱の使用が近年急速に拡大しつつある。
このようなマルチパック用包装箱においては、容器群の一部の側面が覗く開口部に、内容物の飛び出しや脱落を防止するために、内側に折り込まれて容器を保持する機能を有する押込フラップ片と、この当該押込フラップ片の上下にそれぞれ連接されて上面板の隅部および底面板の隅部にまで至る上部抜き止め片および下部抜き止め片が、それぞれ、連接されて構成されているタイプのもの(いわゆる『ガセット有りのタイプ』と呼ばれているもの(例えば、U.S.P.698,8617))と、これらの押込フラップ片、上部抜き止め片および下部抜き止め片が存在しないタイプのもの(いわゆる『ガセット無しのタイプ』と呼ばれているもの)の2種が存在する。
後者の『ガセット無しのタイプ』のマルチパック用包装箱は、紙材の使用量を減らすことができ、かつ組立も簡便となるので、コストダウンを図るという観点からは、極めて好適な形態であると言えるが、内容物の飛び出しや脱落を防止するために特に、綿密に配慮された包装箱の設計が必要となる。
このような観点から、『ガセット無しのタイプ』のマルチパック用包装箱では、内包される缶等の容器をガセット無しでホールドすることができるように、例えば、缶上部の外方および缶下部の外方が当接する箇所にホールド用の開口部、切り込み、スリット等が形成されたマルチパック用包装箱が提案されている(特開2009−166848号公報、実公昭50−016854号公報など)。
特開2009−166848号公報 実公昭50−016854号公報 U.S.P. 698,8617
しかしながら、上記の提案においては、側面板が存在しない両端部の開口部において、容器の一部を紙端部から突出させたもの、すなわち、容器の一部を側面開口端から突出させて、紙原料の使用量の削減をさらに図り(板紙幅等を縮小させて使用面積を小さくする)、かつ箱強度や容器保持力等のマルチパック用包装箱として必要な機能を維持させた設計仕様のものは提案されていない。
このような実状のもとに、本発明は創案されたものであって、その目的は、紙原料の使用量の削減を図り(板紙幅等を縮小させて使用面積を小さくする)製造コストの低減に寄与できる包装箱であり、かつ箱強度や保持力等の必要な機能を維持させた新規なマルチパック用包装箱を提供することにある。
本出願に係る発明者が、ガセット部を持たないマルチパック用包装箱において、板紙幅等を縮小させて使用面積を小さくするために、容器を保持する缶上部のホールド開口部の位置および大きさ等について、鋭意研究した結果、ある仕様条件を満たす場合において、例えば、3缶×2列に配置された缶群を包むマルチパック用包装箱を持ち運ぶ際に、中央に位置する缶がマルチパック外方に移動する力を受けて外側に移動し、両端の缶がマルチパック用包装箱の内側に移動することを見出し、これにより持ち運びの際の缶保持力を増強させることが確認でき、本願発明に想到したものである。
すなわち、本発明は、並列に配置された複数個の円筒状の容器群の上面を覆う上面板と、この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆うように配置された対向する側面板と、これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器の側面が覗く開口部が形成されるマルチパック用包装箱において、前記並列に配置された複数個の容器は、2列×3個の状態で配列されており、前記側面板の両端部の開口部側の端部は、押込フラップ片、上部抜き止め片および下部抜き止め片が存在しない状態で開放されており、前記上面板と前記側面板との折り線箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、前記上部開口穴は、前記側面板の開口部側の両端にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とを有し、中部開口穴の幅P22の方が端部開口穴の幅P11よりも大きくなるように形成されており、前記端部開口穴の中心線は、前記側面板の端に位置して収納されている対応する容器の中心線より、外方にずれており、前記上面板および側面板の前記開口部側の端部における端部基準線L1から、開口部側の端部に位置する容器の上面の突出距離H1が、容器胴部の直径Dに対して15〜25%突出した状態にあり、前記円筒状の容器は、直径Do(単位:mm)の上蓋口部を備えており、直径Do(単位:mm)との関係で前記ずれの距離K1(単位:mm)を示したK1/Doの値が、K1/Do=0.9〜4.4%の範囲であり、容器の保持力が強化されているように構成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記上蓋口部の直径Doの値が、50.8〜59.3mmの範囲となるように構成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記端部開口穴の幅P11と前記中部開口穴の幅P22の比(P22/P11)が1.06〜1.5となるように構成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記端部開口穴の幅P11は、容器胴部の直径Dに対して、15〜42%の範囲となるように構成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記ホールド用の上部開口穴の構成において、前記中部開口穴の開口面積S2の方が端部開口穴の開口面積S1よりも大きくなるように形成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記端部開口穴の開口面積S1と中部開口穴の開口面積S2の比(S2/S1)が1.5〜3.1となるように構成される。
また、本発明のマルチパック用包装箱の好ましい態様として、前記ホールド用の上部開口穴は、底面に向かう下方に行くにつれて幅が漸減する形態となるように構成される。
本発明のマルチパック包装製品は、上記記載のマルチパック用包装箱に容器を収納して構成される。
本発明のマルチパック用包装箱は、上面板と側面板との折り線箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、上部開口穴は、側面板の両端(開口部側の両端)にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とを有している。ここで、中部開口穴の幅P22を端部開口穴の幅P11よりも大きく形成し、端部開口穴の中心線を、側面板の端に位置して収納されている対応する容器の中心線より、外方にずらすことにより、包装箱を持ち上げた際の容器保持力が強化される。これにより、紙の使用量を大幅に削減させたにもかかわらず、箱強度や容器保持力等の必要な機能を維持させた新規なマルチパック用包装箱を実現させることができるという効果が発現する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるマルチパック用包装箱の展開図を示したものである。 図2は、本発明の要部を説明するための図面であって、上面板2とこの上面板の両端に連接する側面板3、4の接合部近傍を示した部分拡大平面図である。当該図面においては、容器として缶容器の図面を追加記載しており、包装仕様と容器との関係をも示している。 図3は、図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図であり、箱の中に缶ビールで代表される缶容器が並列に複数個配置されている状態を示す斜視図である。 図4(a),(b)は、本願発明の作用を説明するためのモデル図面であって、図4(a)は、本願発明の作用が奏される前の状態を示す図面であり、図4(b)は、本願発明の作用が奏されている状態を示す図面である。 図5は、本発明の第2の実施形態におけるマルチパック用包装箱の展開図を示したものである。 図6は、本発明の第3の実施形態におけるマルチパック用包装箱の展開図を示したものである。
以下、本発明のマルチパック用包装箱1の好適な形態の一例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるマルチパック用包装箱1の展開図を示したものである。図2は、本発明の第1の実施形態におけるマルチパック用包装箱1の要部を説明するための図面であって、上面板2とこの上面板の両端に連接する側面板3、4の接合部近傍を示した部分拡大平面図である。特に、図2においては、容器として缶容器の図面を追加記載しており、包装仕様と容器との位置関係等をも明示している。図3は、図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図であり、箱の中に缶ビールで代表される円筒状の缶容器が並列に複数個配置されている状態を示す斜視図(第1の実施形態)である。
図4(a),(b)は、本願発明の作用を説明するためのモデル図面であって、図4(a)は、本願発明の作用が奏される前の状態を示す図面であり、図4(b)は、本願発明の作用が奏されている状態を示す図面である。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるマルチパック用包装箱の展開図を示したものである。図5に示される第2の実施形態におけるマルチパック用包装箱が、図1に示される第1の実施形態と異なるのは、主に、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴21,22,21の形状および開口面積等である。第2の実施形態における上部開口穴21,22,21は全体的に高さの低い略台形形状として形成されている。
図6は、本発明の第3の実施形態におけるマルチパック用包装箱の展開図を示したものである。図6に示される第3の実施形態におけるマルチパック用包装箱が、図1に示される第1の実施形態と異なるのは、主に、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴21,22,21の形状および開口面積等である。第3の実施形態における上部開口穴21,22,21は、全体的に開口を大きくした略半円形状として形成されている。
本発明における好適な実施の形態として、缶容器(缶ビール)を6個収納(直列した3缶を2列に並列させて収納)することができる一般的なマルチパック用包装箱1を例示して説明する。
なお、マルチパック用包装箱1の中に並列に配置される複数個の容器群は、2列×n個(n=3〜6の中から選定された整数)の状態で配列されているものが好適な対象となる。そして、各容器は、直径Dの容器胴と、直径Doの上蓋口部を有している(ただしD≧Do)。特に、容器が缶ビールの缶容器の場合、上蓋口部の直径Doは、缶蓋の外周の直径である。
まず、最初に本発明のマルチパック用包装箱1の形態として、図1に示される第1の実施形態を代表例にとって、説明する。
本発明のマルチパック用包装箱1は、図1に示される展開シート(パック用シート)を組み立てることによって形成することができ、展開シートは、図1に示されるごとく横長の略矩形形状をなしている。
本発明では、展開シートの多数個配列の際に、図1における縦辺1a方向を便宜上、『幅方向(図1の矢印で幅方向と示された箇所を参照)』と呼ぶ。
図1に示される展開シートにおいて、その中央部は上面板2を構成し、その両端にそれぞれ側面板3、4が連接されている。そして、側面板3の先端側となる図面の左側部分には底面板5が形成され、側面板4の先端側となる図面の右側部分には底面板6がそれぞれ形成されている。
上面板2は、直列3個を並列2列に起立状態に整列させた缶ビール6個の上面を覆うことができるように、図面の縦辺1a方向には略ビール缶3缶分、図面の横辺1b方向には略ビール缶2缶分の長さからなる面積を備えている(実際には、紙原料の使用量の削減を図ることを目的としているために、この面積はできるだけ小さくてすむように設計されている)。そして、上面板2の両側には缶ビールの側部を覆うようにその高さに略相当する側面板3、4がそれぞれ境界線をなす折り線2a、2bを介して連接されている。
底面板5、6には、係着部で互いに係着し得る係止部7(底面板5側)および係止部8(底面板6側)が、それぞれ形成されている。
図面の左側に位置している底面板5側の係止部7は、先端部を形成する展開シートの一方の縦辺1aに平行な第1係止部7aと、その内側に位置する第2係止部7bを有し構成されている。本実施の形態において、係止部7は、縦辺1aの中央とその両端側の3箇所にそれぞれ設けられている。
この実施形態では、第1係止部7aの形状は切り抜かれた縦長の孔で一辺が直線部となっており、第2係止部7bは、図示のごとく切り込まれた形状となっている。
これに対し、図面の右側に位置している底面板6側の係止部8は、前記第1係止部7aおよび第2係止部7bとにそれぞれ係着し得るように形成された第1係止部8aおよび第2係止部8bとから構成されている。
この実施の形態では、第1係止部8aの形状は、縦辺1aに平行な直線で中央が内側に凹部bとなる切り込みとなっている。第2係止部8bの形状は第1係止部8aの幅から先細りとなって首部dに至り、これに続く先端は首部dより幅のある頭部cとして形成されている。
なお、係止部7(底面板5側)および係止部8(底面板6側)の形態は、本実施形態で示される形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採択することができる。
底面板5、6を係着することにより、缶ビール等の容器19群を包むように収納できるマルチパック用包装箱1が組立てられる。そして、図2や図3に示されるようにマルチパック用包装箱1の側面板3、4が存在しない両端部において容器群の一部の側面が覗く開口部Pがそれぞれ形成されることになる。
側面板3,4の両端部の開口部側の端部は、(いわゆる押込フラップ片、上部抜き止め片および下部抜き止め片が存在しない)ガセット無しの状態で開放されている。すなわち、側面板3,4の開口部側の両端部には、それぞれ、内側に折り込まれて容器を保持する機能を有する押込フラップ片等が存在しない、いわゆる『ガセット無しのタイプ』である。
このような『ガセット無しのタイプ』とすることにより、紙材の使用量を減らすには有利に働く。かつ、組立も簡便となるので、コストダウンを図るという観点からは、極めて好適な形態である。しかしながら、破損強度と容器保持力を両立させて内容物の飛び出しや脱落を防止するために特に、本願発明のごとく、綿密に配慮された包装箱の設計が必要となる。この本願発明の要部については、後述する。
本発明の実施形態における上面板2は、その開口部P側において、わずかな切り欠き部50が形成されている(図1〜図3参照)。このような切り欠き部50は、製品の引き出し等の向上やデザイン性等を考慮して適宜決められるものであり、特に、実施の形態に限定されるものではない。もちろん、切り欠き部50の存在は必須のものではなく、切り欠き部50を備えていないマルチパック用包装箱であってもよい。
なお、図1に示される上面板2における、符号16はフィンガーホール(指掛け穴:2箇所)、符号17は切り取り線をそれぞれ表している。符号17で示されている切り取り線は、上面引裂き開口片を形成しており、図1の符号17a側から上面引裂き開口片の引き剥がし操作が開始されるようになっている。
また、図1に示されるように底面板5と側面板3との折り線3a,5aの近傍には、容器の底部の一部が係止される底ホールド用の開口穴13a,13b,13cが形成されており、同様に、底面板6と側面板4との折り線4a,6aの近傍には、容器の底部の一部が係止される底ホールド用の開口穴13a,13b,13cが形成されている。
底ホールド用の開口穴13a,13b,13cの幅は、通常、使用されている幅である5〜55mmの範囲、好ましくは20〜27mmの範囲とされる。
(本発明の要部構造の説明)
本発明の要部は、上述したように、『ガセット無しのタイプ』とすることにより、紙材の使用量を減らしつつ組立も簡便として、コストダウンを図り、かつ、破損強度と容器保持力を両立させて内容物の飛び出しや脱落を防止することのできる新規な包装箱の構成にある。特に、図2を参照しつつ、詳細に説明する。図2は、本発明の要部をわかりやすく説明するための図面であって、上面板2とこの上面板の両端に連接する側面板3、4の接合部近傍を示した部分拡大平面図である。当該図面においては、容器として缶容器の図面を追加記載しており、包装仕様と容器との関係をも明確に示している。
本発明においては、容器保持力の向上のために、上面板2と側面板3との折り線2aの箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴21,22,21が形成されている。ここに言う、折り線2aの箇所とは、厳密には、側面板3の箇所が主体となっていることを意味し、大部分の上部開口穴21,22,21は、側面板3に形成されている。
同様に、上面板2と側面板4との折り線2bの箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴21,22,21が形成されている。ここに言う、折り線2bの箇所とは、厳密には、側面板4の箇所が主体となっていることを意味し、大部分の上部開口穴21,22,21は、側面板4に形成されている。
このような上部開口穴21,22,21は、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するために設けられており、その個数は、容器の数量に対応して設けられている。つまり、各容器ごとに、容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止する必要があるからである。
本発明において、3缶直列配置の方向における上部開口穴21,22,21の中で、両端に形成されている端部開口穴21,21(第1の実施形態においては、底面板に向かって略逆三角形状)の幅P11は、それよりも内側に形成されている他の中部開口穴22(第1の実施形態においては、底面板に向かって略逆さベル形状)の幅P22よりも小さくなるように設定されている。逆に言えば、中部開口穴22の幅P22の方が、端部開口穴21の幅P11よりも大きくなるように設定されている。
このような設定により、図4に示されるような缶移動の現象が顕著に生じる。図4(a)は、本願発明の作用が奏される前の状態をモデル的に示す図面であり、図4(b)は、本願発明の作用が奏されている状態をモデル的に示す図面である。すなわち、上面板2に設置してあるフィンガーホール16(指掛け穴)を利用して、マルチパック包装箱を持ち上げた際に、図4(b)に示されるように、開口穴を比較的に大きくしてある中部開口穴22に位置する中央の缶が外方に移動(図4(b)の矢印(α))するとともに、端部開口穴21に位置する両端の缶が内側に移動(図4(b)の矢印(β))する。このような作用によって、収納状態が中央部へと密になり、マルチパック包装箱を持ち運ぶ際に缶の保持力を高めることができるのである。
図2に示されるように、端部開口穴21,21の幅P11と中部開口穴22の幅P22の比(P22/P11)は、1.0〜1.5の範囲、より好ましくは、1.2〜1.4の範囲とされる。このような数値設定は、図1〜3に示される第1の実施形態、図5に示される第2の実施形態、および図6に示される第3の実施形態の開口穴を総括的に勘案して求めたものである。各実施形態毎に個別に表示するならば、第1の実施形態における好適な(P22/P11)値は、1.1〜1.5の範囲、第2の実施形態における好適な(P22/P11)値は、1.1〜1.5の範囲、第3の実施形態における好適な(P22/P11)値は、1.03〜1.1の範囲、とされる。
端部開口穴21の幅P11は、容器胴部の直径Dに対して、15〜80%の範囲、より好ましくは、20〜35%の範囲とされる。このような数値設定は、図1〜3に示される第1の実施形態、図5に示される第2の実施形態、および図6に示される第3の実施形態の開口穴を総括的に勘案して求めたものである。各実施形態毎に個別に表示するならば、第1の実施形態における好適な値は、28〜35%の範囲、第2の実施形態における好適な値は、28〜35%の範囲、第3の実施形態における好適な値は、69〜80%の範囲、とされる。
さらに図2に示されるように、収納される容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴21,22,21の開口面積について考察すると、両端に形成されている端部開口穴21,21の開口面積S1は、それよりも内側に形成されている他の中部開口穴22の開口面積S2よりも小さく設定される。逆に言えば、中部開口穴22の開口面積S2の方が、端部開口穴21の開口面積S1よりも大きくなるように設定されている。そして、端部開口穴21,21の開口面積S1と中部開口穴22の開口面積S2の比(S2/S1)は、1.5〜3.1の範囲とされることが望ましい。本願発明の作用効果を有効に発現させるためである。このような数値設定は、図1〜3に示される第1の実施形態、図5に示される第2の実施形態、および図6に示される第3の実施形態の開口穴を総括的に勘案して求めたものである。各実施形態毎に個別に表示するならば、第1の実施形態における好適な(S2/S1)値は、1.9〜3.1の範囲、第2の実施形態における好適な(S2/S1)値は、1.2〜1.8の範囲、第3の実施形態における好適な(S2/S1)値は、1.3〜1.6の範囲、とされる。
なお、ホールド用の上部開口穴21,22,21は、底面に向かう下方に行くにつれて幅が漸減する形態とすることが望ましい。缶容器との密着度を向上させるためである。特に、第1の実施形態における中部開口穴22は外部への缶移動を促進させるために、中部開口穴22の下部ライン22a(図1)は、缶容器(特に缶ビール)のショルダーの位置と同じか、あるいは同じ位置から±3mmの範囲に入る箇所に相当するように設定するのがよい。
さらに、本発明において、特に重要なことは、図2に示されるように端部開口穴21の中心線G1が、開口部側の端に位置して収納されている容器の中心線B1より、外方(開口部側)にずれていることである。なお、端部開口穴の中心線G1は、端部基準線L1に平行となるように引かれた線であり、容器の中心線B1も、端部基準線L1に平行となるように引かれた線である。ずれ距離K1(単位:mm)を上蓋口部の直径Do(単位:mm)との関係で示したK1/Doの値を、K1/Do=0.9〜4.4%を目安に設定することができる。このようないわゆる「ずれの仕様」は、第2の実施形態および第3の実施形態の場合も同様である。
このようにして両端部に位置する端部開口穴21の中心位置を、缶容器の中心位置に対して、紙幅方向の外側に向けて所望の距離K1のずれを生じさせることによって、図4(b)に示されるようなマルチパック包装箱を持ち運ぶ際に、『容器の保持力が強化されている』作用が働き、缶の保持力が高められるような缶移動がさらにスムーズに行われる。つまり、中部開口穴22を端部開口穴21,21よりも大きくする仕様、および所望の距離K1のずれを生じさせる仕様の組み合わせによって、本願発明の相乗的な効果が発現する。
なお、本発明でいう、『容器の保持力が強化されている』とは、開口穴21、22の大きさが同じで、かつ距離K1のずれが生じていない仕様を基準仕様として、この基準仕様と比較して保持力の向上が確認できる仕様のものをいう。
なお、ビール飲料の場合、上蓋口部の直径Doの値は、50.8〜59.3mmの範囲である。ちなみに、上蓋口部の直径Doの値が、56.4mmの場合、ずれ距離K1の値は、0.5〜2.5mm、より好ましくは1.0〜2.0mmの範囲とされる。
また、図2に示されるごとく本発明において、上面板2の開口部側の端部における端部基準線L1から、開口部側の端部に位置する容器の上面の突出距離H1は、容器胴部の直径Dに対して1.5%〜31.1%、好ましくは、15%〜25%突出した状態となるように構成される。
この数値が大きいほど、紙材の使用量を減らしつつコストダウンを図ることができるが、この反面で、破損強度と容器保持力を維持することが困難となる。この一方で、上記の数値が小さいほど、破損強度と容器保持力を維持することは容易となるが、この反面で、紙材の使用量を減らしつつコストダウンを図ることが困難となってしまう。
また、本発明における上面板2の幅Wは、容器胴の直径Dと、上蓋口部の直径Doを用いて表した場合(ただしD>Do)、前記上面板の幅Wは、容器胴の直径Dと、上蓋口部の直径Doを用いて表した場合、W=D〜D+Doの範囲(Wの値は、D以上、D+Do以下)となるように構成することが望ましい。
上記のホールド用の開口である上部開口穴21,22,21を形成しつつ幅Wを狭めることによって、紙材の帯状の長手方向の使用量を減らすことができる。かつ本願発明のホールド用の開口である上部開口穴21,22,21を本願所望の仕様とすることで、容器の破損強度と容器保持力を維持できる。
また、図2に示されるように、本発明における端部開口穴21の幅P11の外方端から端部基準線L1までの距離Q1は、4〜10mmの範囲、好ましくは5〜8mmの範囲に設定するのが好ましい。この範囲で落下した場合の強度を確保するためである。また、紙材の使用量を減らしてコストダウンを達成するためにはこの距離Q1はできるだけ小さくすることが望ましい。
なお、マルチパック用包装箱1の中に並列に配置される複数個の容器群が、2列×4個の状態で配列されている場合、容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴の配列は、開口穴の符号で示すと、21,22,22,21の配列とされる(21:端部開口穴、22:中部開口穴)。フィンガーホール16(指掛け穴)は、例えば、開口穴21と22の間に形成すればよい。
また、2列×5個の状態で配列されている場合、容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するための開口である上部開口穴の配列は、開口穴の符号で示すと、21,22,22,22,21の配列とされる(21:端部開口穴、22:中部開口穴)。フィンガーホール16(指掛け穴)は、例えば、開口穴21と22の間に形成すればよい。
また、2列×6個の状態で配列されている場合、容器の上面の外方(外側に近い箇所)を係止するためのホールド用の開口である上部開口穴の配列は、開口穴の符号で示すと、1,22,22,22,22,21の配列とされる(21:端部開口穴、22:中部開口穴)。フィンガーホール16(指掛け穴)は、例えば、開口穴21と22の間に形成すればよい。
上述してきた要部構成を備える本発明のマルチパック用包装箱の中に容器を収納することにより、マルチパック包装製品が完成する。
なお、本発明における実施形態では缶ビールの包装を例にとって説明したが、このものに限定されるものではない。例えば、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等のノンアルコール飲料缶などその他の各種缶製品にも適用できることは勿論のことである。
以下、具体的実験例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
〔実験例I〕
図1に示されるような6缶入りのマルチパック用包装箱を用いて、中部開口穴22を端部開口穴21,21よりも大きくする仕様、および所望の距離K1のずれを生じさせる仕様の組み合わせによって、本願発明の効果が発現することの確認実験を行った。
なお、用いた缶容器は、350mlの缶ビール容器である。容器胴の直径D=66mm、上蓋口部の直径Do=56.4mmである。
(実施例I−1)
図1および図2に示されるような6缶入りのマルチパック用包装箱における発明要部の構成仕様を下記の通りに設定した。
・P11=21mm
・P22=29mm
・P22/P11=1.38
・S1=1.41563cm2
・S2=3.85412cm2
・S2/S1=2.72
・K1=2.0mm
・K1/Do=(2.0/56.4)=3.5%
・H1=13mm
・W=119mm
このような要部の仕様を備える実施例I−1の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルについて、上面板2に設置してあるフィンガーホール16(指掛け穴)を利用して、マルチパック包装箱を持ち上げた状態で、開口部側に位置する1つの缶の上端部を水平方向に引くことにより缶を取り出し、その取り出しの際の最大張力をデジタル荷重計で測定して「缶保持力」とした。
結果を下記表1に示した。
(比較例*I−1)
上記実施例I−1において、中部開口穴22と端部開口穴21,21とを同じ大きさとするとともに、所望の距離K1のずれを生じさせないようにした。
それ以外は上記実施例I−1と同様にして、比較例*I−1の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・P11=21mm
・P22=21mm
・P22/P11=1.00
・S1=1.41563cm2
・S2=1.41563cm2
・S2/S1=1.00
・K1=0.0mm
・K1/Do=0
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表1に示した。
(比較例*I−2)
上記実施例I−1において、所望の距離K1のずれを生じさせないようにした。それ以外は、上記実施例I−1と同様にして、比較例*I−2の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=0.0mm
・K1/Do=0
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表1に示した。
(比較例*I−3)
上記実施例I−1において、中部開口穴22と端部開口穴21,21とを同じ大きさとした。それ以外は上記実施例I−1と同様にして、比較例*I−3の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・P11=21mm
・P22=21mm
・P22/P11=1.00
・S1=1.41563cm2
・S2=1.41563cm2
・S2/S1=1.00
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表1に示した。
(実施例I−2)
上記実施例I−1において、所望の距離K1のずれ値を、2.0mmから1.0mmに変えた。それ以外は上記実施例I−1と同様にして、実施例I−2の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=1.0mm
・K1/Do=(1.0/56.4)=1.8%
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表1に示した。
(比較例*I−4)
上記実施例I−1において、所望の距離K1のずれ値を、2.0mmから3.0mmに変えた。それ以外は上記実施例I−1と同様にして、比較例*I−4の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=3.0mm
・K1/Do=(3.0/56.4)=5.3%
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表1に示した。
Figure 0005530286
なお、測定データである「缶保持力」は、比較例*I−1を1.00として、この値との関係で、相対評価値として表した。「缶保持力」の値が大きいほど、容器がしっかりと保持されており、容器保持力が高いことを意味する。なお、「缶保持力」測定に際して容器の破損は生じておらず、破損強度にも優れていることが確認されている。
〔実験例II〕
図5に示されるような6缶入りのマルチパック用包装箱を用いて、中部開口穴22を端部開口穴21,21よりも大きくする仕様、および所望の距離K1のずれを生じさせる仕様の組み合わせによって、本願発明の効果が発現することの確認実験を行った。
なお、用いた缶容器は、上記の実験例Iと同様に、350mlの缶ビール容器である。容器胴の直径D=66mm、上蓋口部の直径Do=56.4mmである。
(実施例II−1)
図5に示されるような6缶入りのマルチパック用包装箱における発明要部の構成仕様を下記の通りに設定した。
・P11=12mm
・P22=20mm
・P22/P11=1.67
・S1=0.965607cm2
・S2=1.44557cm2
・S2/S1=1.5
・K1=2.0mm
・K1/Do=(2.0/56.4)=3.5%
・H1=13mm
・W=119mm
このような要部の仕様を備える実施例II−1の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルについて、上面板2に設置してあるフィンガーホール16(指掛け穴)を利用して、マルチパック包装箱を持ち上げた状態で、開口部側から1つの缶を取り出し、その取り出しの際の「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
(比較例*II−1)
上記実施例II−1において、中部開口穴22と端部開口穴21,21とを同じ大きさとするとともに、所望の距離K1のずれを生じさせないようにした。それ以外は上記実施例II−1と同様にして、比較例*II−1の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・P11=12mm
・P22=12mm
・P22/P11=1.00
・S1=0.965607cm2
・S2=0.965607cm2
・S2/S1=1.00
・K1=0.0mm
・K1/Do=0
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
(比較例*II−2)
上記実施例II−1において、所望の距離K1のずれを生じさせないようにした。それ以外は、上記実施例II−1と同様にして、比較例*II−2の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=0.0mm
・K1/Do=0
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
(比較例*II−3)
上記実施例II−1において、中部開口穴22と端部開口穴21,21とを同じ大きさとした。それ以外は上記実施例II−1と同様にして、比較例*II−3の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・P11=12mm
・P22=12mm
・P22/P11=1.00
・S1=0.965607cm2
・S2=0.965607cm2
・S2/S1=1.00
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
(実施例II−2)
上記実施例II−1において、所望の距離K1のずれ値を、2.0mmから1.0mmに変えた。それ以外は上記実施例II−1と同様にして、実施例II−2の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=1.0mm
・K1/Do=(1.0/56.4)=1.8%
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
(比較例*II−4)
上記実施例II−1において、所望の距離K1のずれ値を、2.0mmから3.0mmに変えた。それ以外は上記実施例II−1と同様にして、比較例*II−4の6缶入りのマルチパック用包装製品サンプルを作製した。
すなわち、
・K1=3.0mm
・K1/Do=(3.0/56.4)=5.3%
とした。
このサンプルについて、上記と同様な要領で、「缶保持力」を測定した。
結果を下記表2に示した。
Figure 0005530286
なお、測定データである「缶保持力」は、比較例*II−1を1.00として、この値との関係で、相対評価値として表した。「缶保持力」の値が大きいほど、容器がしっかりと保持されており、容器保持力が高いことを意味する。なお、「缶保持力」測定に際して容器の破損は生じておらず、破損強度にも優れていることが確認されている。
上記の結果より、本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明のマルチパック用包装箱は、上面板と側面板との折り線箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、上部開口穴は、側面板の両端(開口部側の両端)にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とを有している。ここで、中部開口穴の幅P22を端部開口穴の幅P11よりも大きく形成し、端部開口穴の中心線を、側面板の端に位置して収納されている対応する容器の中心線より、外方にずらすことにより、包装箱を持ち上げた際の容器保持力が強化される。これにより、紙の使用量を大幅に削減させたにもかかわらず、箱強度や容器保持力等の必要な機能を維持させた新規なマルチパック用包装箱を実現させることができるという効果が発現する。
本発明のマルチパック用包装箱は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を包装するための包装箱であり、包装産業一般に利用することができる。
1…マルチパック用包装箱
2…上面板
3、4…側面板
5、6…底面板
21…端部開口穴
22…中部開口穴

Claims (8)

  1. 並列に配置された複数個の円筒状の容器群の上面を覆う上面板と、
    この上面板の両側部に連接され並列された各容器の側面を覆うように配置された対向する側面板と、
    これら側面板に連接され互いに係着しうる係止部を有する底面板とを備え、前記底面板を係着することにより前記容器群を包むように収納することができるとともに、側面板が存在しない両端部において容器の側面が覗く開口部が形成されるマルチパック用包装箱において、
    前記並列に配置された複数個の容器は、2列×3個の状態で配列されており、
    前記側面板の両端部の開口部側の端部は、押込フラップ片、上部抜き止め片および下部抜き止め片が存在しない状態で開放されており、
    前記上面板と前記側面板との折り線箇所に、各容器に対応して設けられ、収納される容器の上面の外方を係止するための上部開口穴が形成されており、
    前記上部開口穴は、前記側面板の開口部側の両端にそれぞれ形成される端部開口穴と、端部開口穴よりも内側に形成されている中部開口穴とを有し、中部開口穴の幅P22の方が端部開口穴の幅P11よりも大きくなるように形成されており、
    前記端部開口穴の中心線は、前記側面板の端に位置して収納されている対応する容器の中心線より、外方にずれており、
    前記上面板および側面板の前記開口部側の端部における端部基準線L1から、開口部側の端部に位置する容器の上面の突出距離H1が、容器胴部の直径Dに対して15〜25%突出した状態にあり、
    前記円筒状の容器は、直径Do(単位:mm)の上蓋口部を備えており、
    前記直径Do(単位:mm)との関係で前記ずれの距離K1(単位:mm)を示したK1/Doの値が、K1/Do=0.9〜4.4%の範囲であり、
    容器の保持力が強化されていることを特徴とするマルチパック用包装箱。
  2. 前記上蓋口部の直径Doの値が、50.8〜59.3mmの範囲である請求項1または請求項に記載のマルチパック用包装箱。
  3. 前記端部開口穴の幅P11と前記中部開口穴の幅P22の比(P22/P11)が1.06〜1.5である請求項1または請求項2に記載のマルチパック用包装箱。
  4. 前記端部開口穴の幅P11は、容器胴部の直径Dに対して、15〜42%の範囲とされる請求項1ないし請求項のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
  5. 前記ホールド用の上部開口穴の構成において、前記中部開口穴の開口面積S2の方が端部開口穴の開口面積S1よりも大きくなるように形成されている請求項1ないし請求項のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
  6. 前記端部開口穴の開口面積S1と中部開口穴の開口面積S2の比(S2/S1)が1.5〜3.1である請求項に記載のマルチパック用包装箱。
  7. 前記ホールド用の上部開口穴は、底面に向かう下方に行くにつれて幅が漸減する形態である請求項1ないし請求項のいずれかに記載のマルチパック用包装箱。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のマルチパック用包装箱に容器を収納してなるマルチパック包装製品。
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