JP2012120735A - 骨補填材、及び骨補填材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コラーゲンからなる帯状の成形体及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる骨補填材、及びコラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる骨補填材。
【選択図】図1
Description
本発明の第一の骨補填材を形成するための第一の生体材料は、コラーゲンからなる帯状の成形体及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる。本発明の第二の骨補填材を形成するための第二の生体材料は、コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる。これらの生体材料は、生体内分解性を有するのが好ましい。
前記帯状の成形体は、コラーゲンからなるもの、リン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるもの、及びコラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有するものである。前記コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有するものは、コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を積層してなる。
本発明の骨補填材に使用する生体材料は、コラーゲン及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体、又はコラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体を、例えば図1(a)又は図1(b)に示すようなかご状に編んだもの、又は図2(a)〜図2(c)に示すようなシート状に編んだものである。これらのかご状又はシート状生体材料の編み方は、目的に応じて選ぶことができるが、編み目の隙間が円相当径で0〜50 mmであり、前記編み目の隙間が25 cm2あたり1個以上有するような編み方を採用するのが好ましい。具体的には、いわゆる格子編み(図2(a))、網代編み(図2(b))、六つ目編み(図2(c))等が好ましく、格子編み又は網代編みがより好ましい。図1(a)は、格子編みによって作製されたかご状生体材料を示し、図1(b)は、六つ目編みによって作製されたかご状生体材料を示す。
本発明の第一の骨補填材は、前記第一のかご状又はシート状の生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる。本発明の第二の骨補填材は、前記第二のかご状又はシート状の生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる。前記かご状生体材料を使用する場合、前記かご状生体材料に充填材を充填し、前記シート状生体材料で蓋をするのが好ましい。
第一の生体材料を製造する方法は、コラーゲンからなるシート状の成形体、及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体を得る工程、前記シートを帯状に裁断する工程、及び前記帯状の成形体を編んでかご状又はシート状生体材料を作製する工程を有する。コラーゲン又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体は、コラーゲン又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる多孔体を圧縮成形して作製するのが好ましい。以下では、リン酸カルシウム/コラーゲン複合体としてアパタイト/コラーゲン複合体を例に説明する。
リン酸水溶液に溶解したコラーゲンの水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH6.8〜7.6に調製し、さらにリン酸緩衝溶液(PBS)の2.5〜10倍程度の濃縮液を加えて、イオン強度を0.2〜0.8に調整する。コラーゲン溶液のpH及びイオン強度を調節することにより、コラーゲンの繊維化を促進することができる。
アパタイト/コラーゲン複合体からなる多孔体は、アパタイト/コラーゲン複合体繊維が集合してなる複数の繊維層からなる。繊維層は10〜500μm程度の厚さを有する板状であり、ランダムな向き及びランダムな層数で重なっている。繊維層の間には、アパタイト/コラーゲン複合体繊維が集合してなる柱が散在する。微視的に見ると、繊維層の重なり方向は散在する柱によって支持されているだけであるので、この方向にはアパタイト/コラーゲン複合体からなる多孔体は比較的脆いと考えられ、一方で層方向には強度を有すると考えられる。しかし、上述のように、繊維層の重なりはランダムであるので、巨視的に見ると、繊維層の重なり方向は平均化されており、向きによる強度の比はそれほど大きくない。
(i) 原料
アパタイト/コラーゲン複合体繊維は、コラーゲン、リン酸又はその塩、及びカルシウム塩を原料とする。コラーゲンとしては特に限定されず、動物等から抽出したものを使用できる。なお由来する動物の種、組織部位、年齢等は特に限定されない。一般的には哺乳動物(例えばウシ、ブタ、ウマ、ウサギ及びネズミ)や鳥類(例えばニワトリ)の皮膚、骨、軟骨、腱、臓器等から得られるコラーゲンが使用できる。また魚類(例えばタラ、ヒラメ、カレイ、サケ、マス、マグロ、サバ、タイ、イワシ及びサメ)の皮、骨、軟骨、ひれ、うろこ、臓器等から得られるコラーゲン様蛋白を使用してもよい。なおコラーゲンの抽出方法も特に限定されず、一般的な抽出方法によることができる。また動物組織から抽出したものではなく、遺伝子組み替え技術によって得られたコラーゲンを使用してもよい。
コラーゲン/リン酸(塩)水溶液、及びカルシウム塩水溶液(又は懸濁液)を調製する。コラーゲン/リン酸(塩)水溶液はコラーゲンとリン酸(塩)とが溶解した水溶液で、コラーゲンの濃度は0.5〜1質量%が好ましく、0.5〜0.9質量%がより好ましい。またリン酸(塩)の濃度は10〜240 mmol/Lが好ましく、100〜120 mmol/Lがより好ましい。カルシウム塩水溶液(又は懸濁液)の濃度は50〜800 mmol/Lが好ましく、200〜400 mmol/Lが特に好ましい。各溶液の濃度を調整することにより、アパタイト/コラーゲン複合体の繊維長を調整することができる。具体的には、各溶液の濃度を高くすると繊維長は短くなり、各溶液の濃度を低くすると繊維長は長くなる。コラーゲンは、あらかじめ薄い濃度のリン酸水溶液に溶解した状態で、前述のリン酸(塩)水溶液に加えるのが好ましい。コラーゲンをあらかじめ溶解したコラーゲン+リン酸水溶液は、コラーゲンの濃度が0.5〜1質量%、リン酸の濃度が10〜30 mmol/Lであるのが好ましい。
添加すべきカルシウム塩水溶液の量とほぼ同量の(好ましくは添加すべきカルシウム塩水溶液の0.5〜2倍、より好ましくは0.8〜1.2倍)の水(約40℃)に、コラーゲンを含有するリン酸(塩)水溶液及びカルシウム塩水溶液を同時に滴下する。滴下条件によって、合成するアパタイト/コラーゲン複合体繊維の長さを制御できる。滴下速度は10〜50 ml/min程度であるのが好ましく、反応溶液は50〜300 rpm程度で撹拌するのが好ましい。滴下中、反応溶液中のカルシウムイオン濃度を3.75 mM以下、かつリン酸イオン濃度を2.25 mM以下に維持するのが好ましい。これにより、反応溶液のpHは8.9〜9.1に保たれる。カルシウムイオン及び/又はリン酸イオンの濃度が上記範囲を超えると、複合体の自己組織化が妨げられる。本明細書中「自己組織化」とは、コラーゲン繊維に沿って、ハイドロキシアパタイト(アパタイト構造を有するリン酸カルシウム)が生体骨特有の配向をしていること、すなわちハイドロキシアパタイトのC軸がコラーゲン繊維に沿うように配向していることを意味する。以上の滴下条件により、アパタイト/コラーゲン複合体繊維は、多孔体の原料として好適な1mm以下の長さで、自己組織化したものとなる。
アパタイト/コラーゲン複合体繊維に水、リン酸水溶液等を加えて撹拌し、ペースト状の分散物を調製する。この分散物が含有する液体の含有量は、80〜99体積%であるのが好ましく、90〜97体積%であるのがより好ましい。つまり、複合体繊維の含有量は、1〜20体積%であるのが好ましく、3〜10体積%であるのがより好ましい。アパタイト/コラーゲン複合体繊維にはあらかじめ水蒸気を付着させておくのが好ましい。この場合は、アパタイト/コラーゲン複合体繊維に付着させた水蒸気の量を差し引いて、加える水の量を決める必要がある。
P = Y /(X+Y)×100 ・・・ (1)
[ただし、Xは分散物中のアパタイト/コラーゲン複合体繊維の体積、Yは分散物中の液体の体積を示す。]により表される。このため加える液体の量によって、多孔体の気孔率Pを制御することができる。液体を加えた後で分散物を撹拌することにより、アパタイト/コラーゲン複合体繊維が切断され繊維長の分布幅が大きくなるため、製造する多孔体の強度が向上する。
分散物にリン酸緩衝溶液(PBS)の2.5〜10倍程度の濃縮液を加えて撹拌し、イオン強度を0.2〜0.8に調整する。より好ましいイオン強度は、PBSと同程度のイオン強度(0.2〜0.8程度)である。分散物のイオン強度を大きくすることにより、コラーゲンの繊維化を促進することができる。
アパタイト/コラーゲン複合体繊維を含むゲル体を凍結させる。目的とするアパタイト/コラーゲン複合体からなる多孔体の平均気孔径は、ゲル体の凍結に要する時間に依存する。凍結する温度は−100〜0℃であるのが好ましく、−100〜−10℃であるのがより好ましく、−80〜−20℃であるのが特に好ましい。−100℃未満では、得られるアパタイト/コラーゲン複合体からなる多孔体の平均気孔径が小さくなり過ぎる。0℃超では、凍結しないか凍結に長時間を要する上、多孔体の平均気孔径が大きくなり過ぎる。
図3に示すように、ブロック状に成形した架橋前のコラーゲン又はアパタイト/コラーゲン複合体からなる多孔体1を(図3(a))、一軸加圧機等で圧縮して(図3(b))シート状の成形体2を成形する(図3(c))。多孔体は、圧縮前の厚さを100%として、1〜20%の厚さになるまで圧縮するのが好ましく、3〜15%の厚さになるまで圧縮するのがさらに好ましく、5〜12%の厚さになるまで圧縮するのが最も好ましい。圧縮後のシート状の成形体の厚さは、0.1〜5 mmであるのが好ましく、0.1〜3 mmであるのがさらに好ましく、0.2〜1 mmであるのが最も好ましい。加圧は1〜10000 kg/cm2で行うのが好ましく、100〜1000 kg/cm2で行うのがさらに好ましい。加圧時間は、1〜30分が好ましい。また、加圧時に30〜140℃の熱をかけても良い。
得られたコラーゲン又はアパタイト/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体2を、所望の幅にスリットし(図3(d))、コラーゲン又はアパタイト/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体3を作製する(図3(e))。
得られたコラーゲンからなる帯状の成形体及び/又はアパタイト/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体を用いて、格子編みによって図1(a)に示すかご状生体材料を作製する方法を図4に示す。まず底になる部分を、図4(a)に示すように、縦横それぞれ交互に重ねて編み、水平に置いた底部に対し、各帯状の成形体を縦に立ち上げる。この立ち上げた縦の帯状の成形体に、図4(b)に示すように、別の帯状の成形体を交互に重ねて編み側面部を形成する(図4(c))。側面部を編んだ帯状の成形体の端面は、編み込んだ状態で放置しておいても良いし、圧着等の方法により接合してもよい。所定の高さまで編んだ後で、図1(a)に示すように、かごの縁を他の帯状の成形体で圧着等の方法により接合して縁取りする。
第二の生体材料を製造する第一の方法は、コラーゲンからなるシート状の成形体及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体を得る工程、前記シートを積層して複合シートを作製する工程、前記複合シートを帯状に裁断する工程、及び前記帯状の成形体を編んでかご状又はシート状生体材料を作製する工程を有する。
コラーゲン層及びアパタイト/コラーゲン複合体層を有する複合体のシートは、第一の生体材料を作製する場合と同様にして作製したコラーゲンのシート状の成形体及びアパタイト/コラーゲン複合体のシート状の成形体を、一軸加圧機等で圧縮して積層し一体化することにより得られる。圧縮後のシート膜厚は、0.1〜5 mmであるのが好ましく、0.1〜3 mmであるのがさらに好ましく、0.2〜1 mmであるのが最も好ましい。加圧は1〜10000 kg/cm2で行うのが好ましく、100〜1000 kg/cm2で行うのがさらに好ましい。加圧時間は、1〜30分が好ましい。また、加圧時に30〜40℃の熱をかけても良い
第一の生体材料を作製する場合と同様にして作製したコラーゲンのゲル体及びアパタイト/コラーゲン複合体のゲル体を、重ねた状態で凍結及び乾燥することにより、図5(a)に示すように、コラーゲン多孔体5a及びアパタイト/コラーゲン複合体多孔体5bが一体となった複合ブロック5を作製し、この複合ブロック5を、一軸加圧機等で圧縮して(図5(b))複合シート6に成形する(図5(c))。複合ブロック5は、圧縮前の厚さを100%として、1〜20%の厚さになるまで圧縮するのが好ましく、3〜15%の厚さになるまで圧縮するのがさらに好ましく、5〜12%の厚さになるまで圧縮するのが最も好ましい。圧縮後のシート膜厚は、0.1〜5 mmであるのが好ましく、0.1〜3 mmであるのがさらに好ましく、0.2〜1 mmであるのが最も好ましい。加圧は1〜10000 kg/cm2で行うのが好ましく、100〜1000 kg/cm2で行うのがさらに好ましい。加圧時間は、1〜30分が好ましい。また、加圧時に30〜40℃の熱をかけても良い。このようにゲルの状態で一体化させることにより、より密着性に優れたコラーゲン層及びアパタイト/コラーゲン複合体層からなるシートが得られる。
(1) 充填材を充填してなるかご状骨補填材
前記第一又は第二のかご状生体材料に、固体状及び/又はペースト状のアパタイト/コラーゲン複合体を充填し、かご状骨補填材を作製する。前記固体状アパタイト/コラーゲン複合体としては、直方体、角柱状、円柱状、シート状、円盤状、球状、粉末状、顆粒状、繊維状等のものを用いることができる。かご状骨補填材は、前記シート状生体材料で蓋をするのが好ましい。
前記第一又は第二のシート状生体材料は、固体状及び/又はペースト状のアパタイト/コラーゲン複合体を骨欠損部に充填した後、前記アパタイト/コラーゲン複合体が補填部位から漏れ出さないようにするための蓋として使用する。このシート状生体材料は、帯状の成形体を編んでなるので、高い強度を有するとともに、柔軟性を有するので、どのような形状の部位にも適用することが可能である。
(A) アパタイト/コラーゲン複合体繊維の合成
120 mMのリン酸水溶液168 mlに、コラーゲンを含むリン酸水溶液(コラーゲン濃度:0.85質量%、リン酸濃度:20 mM)を235 g加えて撹拌し、希釈コラーゲン/リン酸水溶液を調製した。他方、400 mMの水酸化カルシウム懸濁液を200 ml調製した。反応容器に200 mlの純水を入れ、40℃に加熱した。この反応容器に希釈コラーゲン/リン酸水溶液と水酸化カルシウム懸濁液とをそれぞれ約30 ml/分の速度で同時に滴下し、得られた反応溶液を200 rpmで撹拌して、アパタイト/コラーゲン複合体繊維を含むスラリーを作製した。滴下中の反応溶液のpHは8.9〜9.1に保持した。生成したアパタイト/コラーゲン複合体の繊維長は概ね1mm以下であった。アパタイト/コラーゲン複合体繊維を含むスラリーは凍結乾燥した。アパタイト/コラーゲン複合体繊維中のアパタイト/コラーゲンの配合比は、質量基準で8/2であった。
凍結乾燥したアパタイト/コラーゲン複合体繊維1gに純水3.6 mlを加えて撹拌し、ペースト状の分散物とした。このペースト状分散物にイオン強度が0.8となるまで、10倍濃縮のPBSを加え、1NのNaOH水溶液をpHがほぼ7になるまで加えた。得られた分散物中のアパタイト/コラーゲン複合体の濃度は95体積%であった。
100 mm×100 mm×5 mmのアパタイト/コラーゲン複合体多孔体の100 mm×100 mmの面に、一軸加圧機で100 kg/cm2の圧力を室温で60秒間かけてシート状に成形した。5 mmの厚さの多孔体は0.5 mmに圧縮され、100 mm×100 mm×0.5 mmのシート状アパタイト/コラーゲン複合体が得られた。得られたシート状アパタイト/コラーゲン複合体を、5 mm幅にスリットし、帯状アパタイト/コラーゲン複合体を得た。
2・・・シート状の成形体
3・・・帯状の成形体
5・・・複合ブロック
5a・・・コラーゲン多孔体
5b・・・アパタイト/コラーゲン複合体多孔体
6・・・複合シート
Claims (10)
- コラーゲンからなる帯状の成形体及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなることを特徴とする骨補填材。
- コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなることを特徴とする骨補填材。
- 請求項1又は2に記載の骨補填材において、前記かご状又はシート状生体材料は、編み目の隙間が円相当径で0〜50 mmであることを特徴とする骨補填材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の骨補填材において、前記かご状又はシート状生体材料は、編み目の隙間を25 cm2あたり1個以上有することを特徴とする骨補填材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の骨補填材において、前記固体状充填材が、アパタイト/コラーゲン複合体の粉末、顆粒又は繊維であることを特徴とする骨補填材。
- コラーゲンからなる帯状の成形体及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる骨補填材を製造する方法であって、コラーゲン及び/又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体を得る工程、前記シート状の成形体を帯状に裁断し帯状の成形体を得る工程、及び前記帯状の成形体をかご状又はシート状に編む工程を有することを特徴とする骨補填材の製造方法。
- コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる骨補填材を製造する方法であって、コラーゲンからなるシート状の成形体及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体を得る工程、前記シート状の成形体を積層して複合シートを作製する工程、前記複合シートを帯状に裁断し帯状の成形体を得る工程、及び前記帯状の成形体をかご状又はシート状に編む工程を有することを特徴とする骨補填材の製造方法。
- コラーゲン層及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体層を有する帯状の成形体をかご状又はシート状に編んでなる生体材料と、固体状及び/又はペースト状の充填材とからなる骨補填材を製造する方法であって、コラーゲンからなる多孔体及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる多孔体を重ねて成形し複合ブロックを得る工程、前記複合ブロックを圧縮しコラーゲン及びリン酸カルシウム/コラーゲン複合体が積層した複合シートを得る工程、前記複合シートを帯状に裁断し帯状の成形体を得る工程、及び前記帯状の成形体をかご状又はシート状に編む工程を有することを特徴とする骨補填材の製造方法。
- 請求項6又は7に記載の骨補填材を製造する方法において、前記コラーゲン又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなるシート状の成形体は、コラーゲン又はリン酸カルシウム/コラーゲン複合体からなる多孔体を圧縮成形して作製することを特徴とする骨補填材の製造方法。
- 請求項6〜9のいずれかに記載の骨補填材を製造する方法において、前記かご状又はシート状の編み物を、架橋処理する工程を有することを特徴とする骨補填材の製造方法。
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