JP2012116218A - 立席型のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間の運転時にも腰部の違和感を低減できる立席型のシート装置を提供する。
【解決手段】着座者100の臀部110を支えるシート座面部1は、尾骨部120から座骨下部130を支える座面後部2と、この座面後部2の前方に延在して着座者の大腿部140を支える座面前部3とを有し、これら座面後部2と座面前部3との間に段差4を設けてある。シート座面部1を、全体的に前方斜め下方に向けて所定の前傾傾斜角度θをもって配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、着座者の立ち姿勢を保つ立席型のシート装置に関する。
従来、産業車両などでは立ち姿勢で運転するものがあり、この立ち姿勢で運転する場合のシート装置が提案されている。このシート装置は、背もたれ部とシート部とによって形成された背もたれパットを備え、この背もたれパットが昇降調整機構を介して運転席に取り付けられている。これにより、運転姿勢の選択を可能として、長時間運転による着座者の疲労を軽減させようとしている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−132525号公報
しかしながら、かかる従来の立席型のシート装置は、背もたれパットの背部や臀部を保持する面を臀部形状に合わせる構成やその背もたれパットの昇降機能だけでは、着座者の脊柱は歩行時のような理想的なS字形を保持することはできない。その結果、腰椎は歩行時に対して傾斜角が大きく後傾することになり、常に腰椎が曲げられた状態となる。このため、着座時間が長くなることに伴って腰部に違和感を生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、長時間の運転時における腰部の違和感を低減できる立席型のシート装置を提供するものである。
本発明の立席型のシート装置にあっては、着座者の臀部を支えるシート座面部が、着座者の尾骨部から座骨下部を支える座面後部と、この座面後部の前方に配置されて座面後部に沿って延在し、着座者の大腿部を支える座面前部と、を有しており、前記シート座面部を、全体的に前方に向けて斜め下方に傾斜する所定の前傾傾斜角度をもって配置するとともに、着座者がシート座面部に着座したときに、座面後部が座面前部よりも下方となるように配置して座面後部と座面前部との境界部分に段差が生じるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、座面後部によって支えられた着座者の座骨下部が、段差によってシート座面部の前方および下方から支持されて尾骨部が押し上げられる。これにより、体幹の重心軸が、側面視において着座時の尾骨後方位置から股関節部位置近傍に向かって前方に移動する結果、骨盤全体が人体の歩行時に近いような起立した状態を安定して保持することができる。このため、長時間の着座に対して腰部の違和感を低減させることができる。
図1は、本発明にかかる立席型のシート装置の第1の実施形態を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態のシート装置に着座者が着座した状態のシート座面部と着座者の腰部骨格との関係を模式的に示す側面図である。 図3は、本発明のシート装置を説明するために人体の歩行時の骨格構造を示す側面図である。 図4は、第1の実施形態のシート装置に着座者が着座した時の骨格構造を示す側面図である。 図5は、図3中I部に示す骨盤の状態を示す拡大図である。 図6は、図4中II部に示す骨盤の状態を示す拡大図である。 図7は、本発明のシート装置を説明するために通常の着座時の骨格構造を示す側面図である。 図8は、本発明にかかるシート装置においてシート座面部の前傾傾斜角度に対する下肢自重分担率の関係を示すグラフである。 図9は、本発明にかかる立席型のシート装置の第2の実施形態を示す斜視図である。 図10は、本発明にかかる立席型のシート装置の第3の実施形態を示す斜視図である。 図11は、第3の実施形態のシート装置の設置状態を示す図10中III−III線に沿った断面図である。 図12は、本発明にかかる立席型のシート装置の第4の実施形態を示す斜視図である。 図13は、第4の実施形態にかかるシート装置の変形例を示す斜視図である。 図14は、本発明にかかる立席型のシート装置の第5の実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1〜図8は、本発明にかかる立席型のシート装置の第1の実施形態を示す。このシート装置は、図示を省略したが、たとえば、運転者(着座者)が立った状態で運転操作する産業車両などに適用することができる。しかし、これに限ることなく通常用いられる立席用の椅子としても用いることができ、着座者は立ち姿勢を保った状態で着座できるようになっている。
すなわち、本実施形態のシート装置は、図1に示すように、着座者100(図4参照)の臀部110を支持するシート座面部1を備える。このシート座面部1は、図1,2に示すように、着座者100の尾骨部120から座骨下部130を支える座面後部2と、この座面後部2の前方に配置されて延在し、着座者100の大腿部140を支持する座面前部3とを有する。座面前部3は、座面後部2よりもシート座面部1の直交方向に対して上側に配置されており、これら座面後部2と座面前部3との間に段差4が形成されている。即ち、段差4は、座面後部2の前端部2fから前方斜め上方に向けて延在して、座面前部3の後端部3rに連結されている。なお、本実施形態では、座面後部2の後端部2rおよび座面前部3の前端部3fは、下方に滑らかに湾曲する円弧面2C、3Cとなっている。
また、シート座面部1は、図示省略した床面や台座に設置されて用いられるが、そのシート座面部1は、図2に示すように、所定の前傾傾斜角度θをもって全体的に前方斜め下方に向けて配置されている。なお、このとき、シート座面部1と上記床面や台座との間に、着座者100の体型に応じて高さを調整する機構を設けてもよい。なお、前傾傾斜角度θについては後ほど詳細に説明する。
このように構成されたシート座面部1は、図2に示すように、着座者100が着座した状態では、座骨下部130が段差4によって前方および下方から支持される。また、シート座面部1に前傾傾斜角度θが設けられていることにより、着座者100の骨盤150は、起立した状態でシート座面部1に保持されることになる。
ここで、骨盤150の起立した状態とは、図3に示す起立した人体10の骨格構造における骨盤150の配置と同等の状態を指し、実際には図4に示すほぼ立位状態でシート座面部1に保持されている骨格構造における骨盤150の配置となる。
図3に示された骨盤150の起立状態と、図4に示された骨盤150の起立状態とをより詳細に示すと、それぞれ図5および図6に示すような骨盤150の配置が見られる。このとき、2足歩行時の骨盤起立角度α1は、ほぼ立位着座時の骨盤起立角度α2よりも大きい状態にあるのが普通である。これは、歩行時には体幹(上半身)の重心軸C1(図3参照)が、ほぼ立位着座時の体幹の重心軸C2(図4参照)よりも側面視にて人体10の前側に位置するためである。
しかしながら、図4に示す本実施形態における骨盤150の起立状態は、図7に示すように、通常に着座した時の骨盤150の配置に比較して歩行時の骨盤150の配置に近い状態となり、骨盤150に直接に結合している仙骨160はほぼ起立した状態となっている。これは、歩行時とほぼ立位着座時では重心軸C1、C2が近い状態で位置するのに対して、通常の着座時では体幹の重心軸C3が側面視で尾骨部120の後方に位置することに起因している。
このように、本実施形態では、着座に伴う骨盤150周りの支持位置とその保持角度とにより、図4に示すように、体幹のうち脊柱170の形状を仙骨160を含む腰椎部180の保持角度を通常の着座姿勢に対して起立させることで、歩行時と同等のS字形を形成させることが可能となる。
一方、図4に示す骨盤150の配置を実現するために必要な上述の前傾傾斜角度θは、自重の臀部110と下肢の分担割合にて規定することができる。図8に、シート座面部1の前傾傾斜角度θnを変化させたときに、下肢の自重分担率が変化する様子を示す。
すなわち、図8に示すように、シート座面部1の前傾傾斜角度θnが0から推移する際に、途中の約25度付近で自重分担曲線Kの曲率が変化する変化点Pが存在する。これは前傾傾斜角度θnが0、つまり、通常着座によるシート座面角度の場合には、下肢自重分担率が10数パーセントであり、これは膝から下部の人体部位の重さを受け持っているが、この変化点Pまではその重さに大腿部140の重さが徐々に加わっていく過程Aが存在するためである。
変化点P以降の自重分担曲線Kは、人体の骨格上、体幹重心軸C2が側面視において前方に移動して、積極的に臀部110への自重押し付け量と自重分担の割合とを下肢が支配的に制御する領域に入ることになる。このため、変化点P以降では骨盤150の起立が、シート座面部1の前傾傾斜角度θnの増加と、下肢の積極的な自重分担の両方の効果とにより促進されることになる。なお、図8に示す自重分担曲線Kは、一般的には体格に関わりなく同様な変化点Pを有する傾向が示されることが確認されており、その対応する角度θnと分担率は、実際に着座することにより個々の体型毎に計測して規定することができる。
本実施形態で骨盤150の姿勢を最適状態に保持するために有効な前傾傾斜角度θn、すなわち、前述した前傾傾斜角度θは、図8に示す変化点Pを含む領域で、下肢自重分担率が20〜50パーセントの領域Bとして規定することができる。この領域Bは、体格差およびその他に人体骨格上、あるいは皮下脂肪率などの個別の体型に対応する形で領域を規定している。
また、下肢自重分担率が20〜50パーセントの領域とは、下肢の筋肉の積極的な使用を可能とする領域として知られており、そのため、ほぼ立位着座時の体幹の姿勢安定において下肢の役割が増加して有効に機能する効果も得られる領域として規定することができる。
したがって、本実施形態では、前傾傾斜角度θが、体幹の重心軸C2が股関節部位近傍に向かって前方に移動した位置で、かつ、シート座面部1に自重支持した状態で、自重が臀部110と下肢とに分担される際における下肢の分担率が20%〜50%の範囲となるように設定される。
また、本実施形態では、シート座面部1の座面後部2と座面前部3とが、段差4によって上下方向の高低差Sをもって配置されているが、これら座面後部2と座面前部3とはほぼ平行に配置されるようになっている。
このように、座面後部2と座面前部3とが略平行に配置されることにより、着座者100の大腿部140の対地傾斜角度も前傾傾斜角度θをもって支持されることになる。
さらに、本実施形態では、段差4の高低差Sの大きさが大腿部140の非干渉高さに設定されている。
ここで、大腿部140の非干渉高さとは、図2に示すように、骨盤150が前傾傾斜角度θに沿って起立した際に、座面前部3によって大腿骨190とその下部筋肉および皮下脂肪などの表層軟組織200からなる大腿部140の下部を支持する上で、座面後部2に支持された臀部110との接触により形成される有効座面に対する段差4の干渉が過度にならない大きさとして、その段差4が人体の骨格構造上で規定される高さである。
以上の構成により、第1の実施形態の立席型のシート構造によれば、座面後部2と座面前部3との間に介在する段差4によって、シート座面部1には座面後部2の前端部2fよりも座面前部3の後端部3rが上方となるように高低差Sを持たせてあり、かつ、そのシート座面部1を、前傾傾斜角度θをもって全体的に前方斜め下方に向けて傾斜配置させてある。したがって、座面後部2によって支えられた着座者100の座骨下部130が前方および下方から段差4によって支持されるため、尾骨部120が押し上げられ、さらに、下肢部の自重分担が前傾傾斜角度θで設定された最適な割合になる。これにより、体幹の重心軸C2が、側面視において着座時の尾骨後方位置から股関節部位置近傍に向かって前方に移動する結果、骨盤150全体が人体の歩行時に近いような起立した状態を安定して保持することができる。
また、着座者100の人体構造上、骨盤150が起立している状態では、これに結合している腰椎18もほぼ起立した状態となるため脊柱170の下部が起立し、これにより脊柱170全体がいわゆるS字形を形成することになる。人体構造では、このように脊柱170がS字形を形成した状態が2足起立姿勢で安定できる姿勢であり、腰椎部180への偏心荷重の低減に伴って腰部違和感を低減できる。
また、第1の実施形態によれば、上述した前傾傾斜角度θは、体幹の重心軸C2が股関節部位近傍に向かって前方に移動した位置で、かつ、シート座面部1に自重支持した状態で、自重が臀部110と下肢とに分担される際の下肢分担率が20%〜50%の範囲となるように設定されている。これにより、骨盤150の起立が、シート座面部1の前傾傾斜角度θnの増加と、下肢の積極的な自重分担の両方の効果によって促進され、脊柱170のS字形をより確実かつ自然に形成できるようになる。
さらに、第1の実施形態によれば、前傾傾斜角度θに設定されたシート座面部1の座面後部2と座面前部3とがほぼ平行に配置されているので、座面後部2に着座者100の骨盤150全体が保持されて歩行時に近い起立状態を保持できる。また、骨盤150に続く大腿部140の下部も同じ前傾傾斜角度θで保持されるので、自然に安定した着座姿勢をとることができる。
さらにまた、第1の実施形態によれば、段差4の段差Sの大きさが大腿部140の非干渉高さに設定されているので、大腿部140の下部を支持する上で、臀部110の接触により形成される有効座面に対して段差4で過度な干渉が生じないため、座骨下部130の前方かつ下方への保持性を確実とした骨盤150の起立姿勢をとることができる。また、これに加えて、座面前部3における大腿部140の保持部の圧迫感が抑制されるため、自然に下肢の着床による安定した着座姿勢をとることができる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、シート座面部1の少なくとも座面後部2と座面前部3の表面を、圧縮変形自在なウレタンなどの表面部材5で覆い、着座者100が着座した際に座面後部2を覆った表面部材5が沈み込むことによって、上述した所定の前傾傾斜角度θを設定するようにしたことにある。なお、本実施形態では、シート座面部1の座面後部2、座面前部3および段差4を含む全体が表面部材5によって覆われている。
もちろん、このようにシート座面部1を表面部材5で覆った場合にも、着座者100がシート座面部1に着座して臀部110を支持させた際に、尾骨部120から座骨下部130を支える座面後部2の表面部材5の沈み込み後の有効座面の支持角度が、対地水平面に対して第1の実施形態と同様に前傾傾斜角度θとなるように設定される。
また、本実施形態では、シート座面部1は、着座者100が着座したときの座面後部2を覆う表面部材5の沈み込み量を座面前部3よりも大きくしてある。
したがって、第2の実施形態の立席型のシート装置によれば、第1の実施形態と同様の機能を発揮しつつ、シート座面部1を覆った表面部材5によって、着座者100の臀部110および大腿部140の接触部分の当たりが柔軟となり、着座位置がずれた場合の片当たりによる刺激を緩和することができる。
また、着座者100が着座したときの座面後部2の表面部材5の沈み込み量を座面前部3よりも大きくしたので、第1の実施形態と同様に、尾骨部120から座骨下部130までの接触部がシート座面部1の座面後部2に設定される。これにより、着座者の座骨下部130を確実に保持することができ、第1の実施形態と同様の機能を発揮することができる。
[第3の実施形態]
図10および図11は、本発明の第3の実施形態を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、着座者100の臀部110の形状に沿って形成した凹部6によって座面後部2を形成し、その凹部6の前端に段差4Aを設けた点にある。なお、本実施形態では、シート座面部1Aが凹部6を形成するに十分な厚肉に形成されている。
また、本実施形態のシート座面部1Aは、図11に示すように第1の実施形態と同様に前傾傾斜角度θを付けて床面や台座に設置されて、着座者100の脊柱170をS字形に保持することになる。このとき、シート座面部1Aは、本来の前傾傾斜角度θが得られるように設置角度の調整が可能なように取り付けられる。
したがって、第3の実施形態の立席型のシート装置にあっても、第1の実施形態と同様の機能を発揮することができる。なお、本実施形態にあっても、段差4Aの高低差Sの大きさが大腿部140の非干渉高さに設定されていることが好ましく、また、着座者100が着座したときの座面後部2の沈み込み量を座面前部3よりも大きくしておくことが好ましい。
[第4の実施形態]
図12は、本発明の第4の実施形態を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、シート座面部1Bが、左右両側に前後方向に延在する一対の左、右フレーム7と、この一対のフレーム7間に張り渡すベルト部材8を備えて構成されたことにある。この場合、ベルト部材8の張力は座面前部3に設けたものよりも座面後部2に設けたものの方が小さく設定されている。
すなわち、本実施形態では、シート座面部1Bの座面後部2に相当する部分が幅広の布状ベルト81を一対のフレーム7間に張架して形成されるとともに、座面前部3に相当する部分が同様に幅広の布状ベルト82をフレーム7間に張架して形成されている。そして、座面後部2の布状ベルト81によって着座者100の尾骨部120から座骨下部130を支持するとともに、座面前部3の布状ベルト82によって大腿部140を支持するようになっている。
このとき、座面後部2の布状ベルト81の張力を座面前部3の布状ベルト82よりも弱くして、着座者100が着座した際の布状ベルト81の沈み込みを、布状ベルト82よりも大きくしている。これにより、第1の実施形態と同様に着座者100の座骨下部130の前方かつ下方を保持するとともに、前傾傾斜角度θをシート座面部1Bに設けることで、骨盤150の起立を実現できるようになっている。この場合、着座者100が着座したとき、布状ベルト81の方が布状ベルト82よりも深く沈み込むため、両ベルト81,82の間に段差が生じる。
なお、上述した一対の左、右フレーム7は、それらの前端部と後端部を連結する前、後フレーム71によって支持され、それら左、右フレーム7および前、後フレーム71は全体として矩形状をなしている。
したがって、第4の実施形態の立席型のシート装置にあっても、第1の実施形態と同様の機能を発揮することができる。
図13は、第4の実施形態の変形例を示し、シート座面部1Bの上側に、圧縮変形自在なウレタンなどの柔軟材料9を配置したものである。
したがって、本変形例によれば、柔軟材料9の変形による有効座面の構成と、それに対する前傾傾斜角度θの設定をもって、着座者100の臀部110および大腿部140の支持部の接触部分の当たりを柔軟にし、片当たりによる刺激を緩和することができる。
[第5の実施形態]
図14は、本発明の第5の実施形態を示し、前記第1の実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、シート座面部1Cを、所定厚さを有する圧縮変形可能な肉厚材料10で全体を形成し、この肉厚材料10の座面後部2の硬度を座面前部3よりも低く設定したことにある。これにより、着座者100が着座したとき、座面前部3よりも座面後部2の方が深く沈み込むため、座面前部3と座面後部2との間に段差が生じる。
厚肉材料10は、座面後部2と座面前部3とで硬さが異なるウレタンなどの材料で形成され、座面後部2の硬さが座面前部3よりも柔らかく形成される。そして、座面後部2と座面前部3との境界11部分において、座骨下部130の支持部が座面後部3に沈み込むように着座することで、骨盤150の前方および下方の保持と、座面前部3および座面後部2の着座による変形後の有効座面の前傾傾斜角度θを保持することで、骨盤150を起立させる姿勢を保持できる。
したがって、第5の実施形態のシート装置にあっても、第1および第2の実施形態と同様の機能を発揮できる。
ところで、本発明の立席型のシート装置は、前記各実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。
1、1A、1B、1C シート座面部
2 座面後部
2f 座面後部の前端部
3 座面前部
3r 座面前部の後端部
4、4A 段差
5 表面部材
7 フレーム
8 ベルト部材
10 肉厚材料
100 着座者
110 臀部
120 尾骨部
130 座骨下部
140 大腿部
150 骨盤
θ 前傾傾斜角度
S 高低差
C2 体幹の重心軸

Claims (7)

  1. 着座者の臀部を支持するシート座面部を有し、着座者の立ち姿勢を保持する立席型のシート装置であって
    前記シート座面部は、着座者の尾骨部から座骨下部を支持する座面後部と、この座面後部の前方に配置されて座面後部の延在方向に沿って延び、着座者の大腿部を支持する座面前部と、を備え、
    着座者がシート座面部に着座したときに、前記座面後部が座面前部よりもシート座面部の直交方向に対して下方に配置されて座面後部と座面前部との境界部分に段差が生じるように構成するとともに、
    前記シート座面部は、前方斜め下方にむけて所定の前傾傾斜角度で傾斜配置されたことを特徴とする立席型のシート装置。
  2. 前記所定の前傾傾斜角度は、体幹の重心軸が股関節部位近傍に向かって前方に移動した位置で、かつ、前記シート座面部に自重支持した状態で、自重が臀部と下肢とに分担される際の下肢分担率が20%〜50%となるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載の立席型のシート装置。
  3. 前記シート座面部の少なくとも表面が圧縮変形可能な表面部材で覆われ、着座者が着座した際に前記表面部材が沈み込んで前記シート座面部が前記所定の前傾傾斜角度になるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の立席型のシート装置。
  4. 前記段差の大きさが大腿部の非干渉高さに設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の立席型のシート装置。
  5. 前記着座者が着座した場合における表面部材の座面後部の沈み込み量を座面前部よりも大きくしたことを特徴とする請求項3または4に記載の立席型のシート装置。
  6. 前記シート座面部は、左右両側に前後方向に延在する一対のフレームと、この一対のフレーム間に張り渡すベルト部材とを備えてなり、このベルト部材の張力は座面前部よりも座面後部が小さく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の立席型のシート装置。
  7. 前記シート座面部は、所定厚さを有する圧縮変形可能な肉厚材料で全体を形成し、この肉厚材料の前記座面後部の硬度が前記座面前部よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の立席型のシート装置。
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