JP2012114831A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最終ジョブ終了後の電源モードをその時々に応じたユーザからの指示に従って変更することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置10は、ユーザから受け付けたジョブを蓄積部22に記憶しかつ予約ジョブリスト40の末尾に登録すると共に登録されているジョブをリストの先頭から順に実行する。また、電源モードの決定権を付与する特定ユーザをジョブの受け付け毎あるいは最終ジョブの実行終了時に選択し、その特定ユーザから電源モードの指示を受け付け、予約ジョブリスト40の最終ジョブの実行終了後に当該画像処理装置を、最後に選択した特定ユーザから受け付けた指示の示す電源モードに移行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源モードを変更可能な画像処理装置に関する。
オフィスに設置されて複数のユーザで共用されるプリンタや複合機などの画像処理装置は、いつでも直ぐにジョブを受け付けて実行できるように電源モードを通常状態のまま待機させておくと便利である。しかし、使用されない状態が継続すると電力が無駄に消費される。
そこで、ジョブを実行していない待機状態が一定時間継続すると、自動的に省電力モードへ移行する機能を備えたものが一般化している。この機能の有効・無効や省電力モードへ移行するまでの待機状態の継続時間などを、管理者が設定変更できるものもある。
また、ネットワークに接続された端末装置から電源状態を指示可能な画像形成装置が提案されている。たとえば、誰も使わない時間帯に自動で電源オフさせるために、電源オフの予定時刻をネットワークに接続された端末装置から予め指示することのできる画像形成装置が提案されている(特許文献1参照。)。この画像形成装置では、予め登録された権限のあるユーザの端末装置からの指示だけを受け付ける。
特開2006−231636号公報
待機状態が一定時間継続した場合に自動的に省電力モードへ移行する機能を作動させた場合でも、最終ジョブの実行終了後の一定時間は通常状態でジョブを待機するので、この間に次のジョブが発生しなければ、無駄な電力が消費される。一方、最終ジョブ終了後、直ちに省電力モードへ移行するように設定すると、省電力モードへ移行後すぐに次のジョブが投入された場合は、通常状態へ復帰するための待ち時間が発生して利便性が損なわれる。
このように、最終ジョブ終了後の電源モードを固定的に設定すると、消費電力の低減と利便性の両立には限界がある。
仮に、特許文献1に開示されている技術を応用して、最終ジョブ終了後の電源モードの設定を端末装置から指示できる構成とした場合でも、予め登録された権限のあるユーザの端末装置からのみ指示を受け付ける構成では、その時々の使用状況に応じた適切な設定は望めない。一方、誰でもいつでも指示を出せるようにすると、混乱が生じ、他のユーザの使用や利便性が害されることもある。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、最終ジョブ終了後の電源モードをその時々に応じたユーザからの指示に従って変更することのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]ユーザからジョブを受け付けるジョブ受付部と、
前記ジョブ受付部で受け付けたジョブを蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積されているジョブを順次実行するジョブ実行部と、
電源モードの決定権を与える特定ユーザを選択する選択部と、
前記選択部によって選択された特定ユーザから電源モードの指示を受ける指示受付部と、
前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了後に、当該画像処理装置を、前記指示された電源モードに移行させる電源制御部と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
上記発明では、選択部が選択した特定ユーザから電源モードの指示を受け付け、蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了後に、当該画像処理装置を、特定ユーザから指示された電源モードに移行させる。
[2]前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されている最後に実行されるジョブまで連続的実行されるジョブを投入したユーザの中から前記特定ユーザを選択する
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、蓄積部に蓄積されている最後に実行されるジョブまで連続的実行されるジョブを投入したユーザの中から前記特定ユーザを選択する。本発明の画像処理装置は、ジョブを実行していない状態からジョブの実行を開始すると、実行開始後に新たに受け付けたジョブを含めて、蓄積部に蓄積されているすべてのジョブの実行が終了するまで、連続的にジョブを実行する。ここで、最終ジョブの実行終了後の電源モードは、最終ジョブの実行終了毎に決定して切り替えることができるので、各最終ジョブの実行終了後の電源モードの決定権は、その最終ジョブの手前に連続して実行されるジョブを投入したユーザの中から選択することが適当である。
なお、特定ユーザの選択範囲となるユーザは、最終ジョブまで連続的に実行されるジョブの中の一部のジョブを投入したユーザのみに制限してもよい。たとえば、最終ジョブから所定数手前までのジョブのみに制限する、あるいは、最終ジョブの実行終了前の所定時間内に投入されたジョブのみに制限するとしてもよい。
[3]前記選択部は、前記ジョブ受付部がジョブを受け付ける毎に前記特定ユーザを選択し直す
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像処理装置。
上記発明では、ジョブの受け付け毎に、以前の特定ユーザに代えて新たな特定ユーザが選択される。なお、指示受付部は、以前の特定ユーザから指示を受け付けている場合はそれを破棄して新たな特定ユーザからの指示を受け付ける。
[4]前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行が終了したとき前記特定ユーザを選択する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像処理装置。
上記発明では、選択部は、最後のジョブの実行が終了したとき、特定ユーザを選択し、指示受付部はその選択された特定ユーザから指示を受け付ける。なお、指示を受け付ける前に新たなジョブを受け付けると、特定ユーザの選択が破棄され、その特定ユーザからの指示の受け付けも中止される。
[5]前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されているジョブの中で最後に実行されるジョブを投入したユーザを前記特定ユーザに選択する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、選択部は、蓄積されているジョブの中で最後に実行されるジョブ、すなわち、最新に受け付けたジョブ、を投入したユーザを特定ユーザに選択する。なお、蓄積されているジョブの中で最後に実行されるジョブは、[2]に記載した、蓄積部に蓄積されている最後に実行されるジョブまで連続的実行されるジョブ、の1つに含まれる。
[6]前記選択部は、当該画像処理装置のユーザ別の使用頻度に基づいて前記特定ユーザを選択する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、当該画像処理装置のユーザ別の使用頻度に基づいて特定ユーザを選択する。たとえば、使用頻度が最高のユーザを特定ユーザに選択する。また、使用頻度の高いユーザ(たとえば、使用頻度が一定以上のユーザや上位5位までのユーザ)の中から特定ユーザを選択するようにしてもよい。
[7]前記選択部は、各ユーザの優先度に基づいて前記特定ユーザを選択する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[8]前記指示受付部で第1の特定ユーザから電源モードの指示を受けた後、前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了前に前記選択部が別の特定ユーザを選択したとき、前記第1の特定ユーザから受けた指示を破棄する
ことを特徴とする[3]に記載の画像処理装置。
上記発明では、選択部はジョブを受け付ける毎に特定ユーザを選択し直すので、第1の特定ユーザから電源モードの指示を受けた後、蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了前に選択部が別の特定ユーザを選択する場合がある。そこで、新たな特定ユーザが選択されたとき、以前の特定ユーザから指示を受け付けている場合はそれを破棄して新たな特定ユーザからの指示を受け付ける。
[9]前記ジョブ受付部は、ネットワークを介してユーザの端末装置からジョブを受け付ける
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[10]前記指示受付部は、前記特定ユーザの端末装置に表示させた受付画面を通じてユーザから電源モードの指示を受け付ける
ことを特徴とする[9]に記載の画像処理装置。
[11]前記ジョブ受付部が受け付けたジョブに予め電源モードの指示情報が付加されており、
前記指示受付部は、前記選択部によって選択された特定ユーザが投入したジョブに付加されている指示情報から前記指示を受け付ける
ことを特徴とする[9]に記載の画像処理装置。
上記発明では、特定ユーザの端末装置から受信したジョブに付加されている指示情報からその特定ユーザの指示を取得する。
[12]ユーザ別にそのユーザの指示する電源モードが登録された指示記憶部を備え、
前記指示受付部は、前記選択部によって選択された特定ユーザに対応付けて前記指示記憶部に記憶されている電源モードを、前記特定ユーザの指示する電源モードとして受け付ける
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、指示記憶部に各ユーザの指示が予め記憶してあり、指示受付部は、該指示記憶部を参照して特定ユーザの指示を取得する。
[13]前記指示受付部で指示を受け付ける電源モードは、通常状態より消費電力の少ない省電力モードとシャットダウンの中の少なくとも1つである
ことを特徴とする[1]乃至[12]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
なお、省電力モードが、消費電力の異なる複数のモードに区分けされている場合は、指示受付部で指示を受け付け可能な電源モードは、その一部でも、全部でもよい。
本発明に係る画像処理装置によれば、最終ジョブ終了後の電源モードをその時々の状態に応じたユーザからの指示に従って変更することができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置を含む印刷システムのシステム構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 端末装置から新たなジョブを受け付けたときに、電源モードの指示受付画面の表示される端末装置が変化する様子を示す説明図である。 本体ジョブが最終ジョブの状態で端末装置から新たなジョブを受け付けたとき、その端末装置に電源モードの指示受付画面が表示される様子を示す説明図である。 最終ジョブ終了後の電源モードの制御であって、端末装置からジョブが投入される毎に特定ユーザを選択し直して指示を受け付ける場合の処理を示す流れ図である。 最終ジョブ終了後の電源モードの制御であって、最終ジョブの実行終了時に特定ユーザを選択して指示を受け付ける場合の処理を示す流れ図である。 対象ジョブリストの登録処理を示す流れ図である。 予約ジョブリストと対象ジョブリストの登録内容の遷移を対比して示す説明図である。 対象ジョブリストに基づいて特定ユーザを選択する処理の一例を示す流れ図である。 ユーザ別指示リストの一例を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置10を含む印刷システム5の構成例を示している。印刷システム5は、1または2以上の端末装置30と画像処理装置10とをLAN(Local Area Network)などのネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャンジョブ、端末装置30から受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力するPCプリントジョブなどのジョブを実行する機能を備えた、所謂、複合機である。
端末装置30は、ネットワーク2を通じて画像処理装置10に対してジョブを送信する機能を有する装置である。たとえば、端末装置30は、文書作成用のアプリケーションプログラムや画像処理装置10のドライバプログラムなどがインストールされたコンピュータ装置として構成される。
画像処理装置10は、ジョブの実行中に他のジョブを受け付け可能であり、受け付けたジョブを蓄積記憶し、蓄積されているジョブを古いものから順次実行する。詳細には、画像処理装置10は、実行待ちのジョブが登録されてキューの機能を果たす予約ジョブリスト40を備えている。画像処理装置10は、新たにジョブを受け付けると、そのジョブを予約ジョブリスト40の末尾に登録する。また、予約ジョブリスト40の先頭のジョブを実行し、該実行が終了すると、そのジョブを予約ジョブリスト40から削除するようになっている。また、実行の終了したジョブのデータは蓄積部(ハードディスク装置22)から削除される。
また、画像処理装置10は、電源モードとして、ジョブを実行可能な通常状態と、通常状態より消費電力の少ない省電力状態と、シャットダウン(シャットオフとも称す)状態とを有する。
なお、本実施の形態では、省電力状態をさらに細かく区分けしてある。詳細には、省電力状態を、ローパワーモードと、これより消費電力の少ないスリープモードと、さらに消費電力の少ないErP対応モードに区分してある。消費電力の少ないモードほど、通常状態へ復帰するまでの時間を長く要する。省電力状態、シャットダウン状態ではジョブは実行できない。省電力状態のうち、ローパワーモードとスリープモードでは、端末装置30や操作部から新たなジョブを受け付けることができる。シャットダウン、ErPモードではジョブの受け付けもできないが、通常状態への復帰トリガ(たとえば、特定のスイッチの操作)は受け付ける。
画像処理装置10は、予約ジョブリスト40に登録されている最後のジョブ(以後、最終ジョブとする)の実行終了後の電源モードの決定権を与える特定ユーザを所定の選択基準によって選択し、その選択した特定ユーザから電源モードの指示を受け付ける。そして、最終ジョブの実行終了後の電源モードを、特定ユーザの指示した電源モードに切り替える機能を備えている。
図2は、画像処理装置10の概略構成を示している。画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)11と、このCPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、スキャナ部14と、プリンタ部15と、表示部16と、操作部17と、画像処理部18と、不揮発メモリ21と、ハードディスク装置22と、ネットワークI/F部23とを備えている。また、画像処理装置10は、当該画像処理装置10の各部へ電力供給する電源部24を備えている。
CPU11ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することでジョブの実行など画像処理装置10の各機能が実現される。RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
スキャナ部14は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部14は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサ、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部15は、画像データに応じた画像を記録紙上に形成して出力する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザユニットと、現像装置と、転写装置と、分離装置と、クリーニング装置と、定着部とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。プリンタ部15は、インクジェット方式など他の方式でもかまわない。
画像処理装置10の操作パネルは表示部16と操作部17を備えて構成される。表示部16は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部17は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部17は、表示部16の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
画像処理部18は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
不揮発メモリ21は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。予約ジョブリスト40や後述する対象ジョブリスト50は不揮発メモリ21に記憶される。なお、予約ジョブリスト40や対象ジョブリスト50をハードディスク装置22に記憶する構成としてもよい。
ハードディスク装置22は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、ジョブのデータや画像データ、ジョブの実行履歴などの保存に使用される。また、ハードディスク装置22には、予約ジョブリスト40に登録されている実行待ちのジョブのデータが蓄積される。
ネットワークI/F部23は、ネットワーク2を通じて端末装置30やその他の画像処理装置10、外部装置、サーバなどとの間でデータを送受信して通信する機能を果たす。
電源部24は、商用電源を適宜の電圧に変換して画像処理装置10の各部へ電力を供給する。また、CPU11からの指示に従って各部への電力供給状態を切り替える機能を備える。
次に、最終ジョブ終了後の電源モードの制御に関する画像処理装置10の動作について説明する。
画像処理装置10は、最終ジョブの実行終了後の電源モードの決定権を与える特定ユーザを所定の選択基準によって選択し、その選択した特定ユーザから電源モードの指示を受け付け、最終ジョブの実行終了後の電源モードをこの指示された電源モードに移行させる。この動作において、特定ユーザの選択基準、選択タイミング、指示の受け付け方法には複数種類のバリエーションがある。
たとえば、特定ユーザの選択基準には、
A1:最終ジョブを投入したユーザを特定ユーザとする、
A2:画像処理装置10の使用頻度を選択基準とする、
A3:ユーザ別の優先順位を選択基準とする、
などがある。
特定ユーザの選択タイミングには、
B1:新たにジョブが投入されたとき、
B2:最終ジョブの実行が終了したとき、
などがある。
また、指示を受ける方法には、
C1:特定ユーザの端末装置に表示させた受付画面を通じてユーザから電源モードの指示を受け付ける、
C2:端末装置から送信するジョブのデータに電源モードの指示情報を付加しておき、該指示情報から特定ユーザの指示を取得する、
C3:ユーザ別の指示を予め指示記憶部に登録しておき、これを参照して特定ユーザの指示を取得する、
などがある。
指示記憶部は、ユーザの識別情報とそのユーザの指示内容とを対応付けて記憶する。指示記憶部は、たとえば、不揮発メモリ21にデータテーブルとして設けられる。外部のサーバに記憶されてもよい。
ここでは、最終ジョブが端末装置30から受け付けたジョブである場合だけ、特定ユーザからの指示に従って最終ジョブ終了後の電源モードを制御し、最終ジョブが画像処理装置10の操作部17から受け付けたジョブ(以後、これを本体ジョブと呼ぶ)の場合は、画像処理装置10に予め設定されている規定の電源モードを適用する。また、以後の説明では、端末装置30から受け付けるジョブはPCプリントジョブとする。本体ジョブは、プリンタ部15を使用するジョブ(コピージョブやボックスプリントジョブ)などとする。
次に、最終ジョブ終了後の電源モードの制御に関する動作例を説明する。ここでは、ジョブが投入される毎に、そのジョブを投入したユーザ(=この時点での最終ジョブの投入ユーザ)を特定ユーザに選択し、直ちに、その特定ユーザの端末装置30に指示受付画面を表示して指示の受け付け動作を開始する場合(上記A1、B1、C1の組み合わせに相当)を例に説明する。
図3に示すように、予約ジョブリスト40には、登録されるジョブ毎に、当該予約ジョブリスト40の先頭からの順位と、ジョブ名称と、ジョブの投入元を示す情報とが対応付けて登録される。順位1のジョブは予約ジョブリスト40の中で最も古く投入されたジョブであり、順位が増すほど新しいジョブである。端末装置30から受信したジョブの場合、投入元の欄には、該ジョブの投入元が端末装置30の名称(PC1、PC2など)が登録される。本体ジョブの場合は、投入元の欄に「本体」と登録される。なお、本体ジョブを投入したユーザがユーザ認証により特定されている場合は「本体(認証ユーザ名)」のようにそのユーザ名も登録される。
図3(a)に示す予約ジョブリスト40の状態では、PC3から受信したJOB5が最終ジョブなので、画像処理装置10は、JOB5を投入したユーザを特定ユーザに選択する。具体的には、特定ユーザを選択する代わりに、JOB5の投入元の端末装置30であるPC3を選択する。そして、PC3に電源モードの決定権(以後、単に決定権とする)を付与し、PC3の表示装置に最終ジョブ終了後の電源モードの指示を受け付ける指示受付画面61を表示させる。
予約ジョブリスト40には、PC1が投入元のJOB1やPC2が投入元のJOB2も登録されているが、これらは最終ジョブでないので、PC1、PC2には指示受付画面61は表示しない。
なお、指示受付画面61には「シャットオフ」、「ErP」、「スリープ」、「ローパワー」の各選択釦が表示される。ユーザがいずれかの選択釦を操作すると、その選択釦に対応する電源モードの指定を受け付け、指定された電源モードを端末装置30から画像処理装置10に通知する。
図3(b)は、図3(a)の状態からPC4によってJOB6が投入された場合を示している。PC4からのJOB6の投入により、最終ジョブはJOB5からJOB6に変化する。これに伴い、画像処理装置10は、PC3(以前の特定ユーザ)から決定権を剥奪し、PC4(新たな特定ユーザ)に決定権を付与する。具体的には、PC3から指示受付画面61を消去し、PC4に指示受付画面61を表示する。
図4(a)は、最終ジョブが画像処理装置10の操作部17から受け付けた本体ジョブ(JOB5)である場合を示している。予約ジョブリスト40にはPC1から受信したJOB1、PC2から受信したJOB2、PC3から受信したJOB3が登録されているが、図4(a)の状態では、いずれも最終ジョブでないため、どのPCにも決定権は付与せず、いずれのPCにも指示受付画面61は表示しない。
図4(b)は、図4(a)の状態からPC4によってJOB6が投入された場合を示している。PC4からのJOB6の投入により、最終ジョブはJOB5からJOB6に変化する。これに伴い、画像処理装置10は、JOB6の投入元であるPC4に決定権を付与して、PC4の表示装置に指示受付画面61を表示させる。
次に、最終ジョブ終了後の電源モードの制御に関する画像処理装置10の動作の流れをフローチャートに基づいて説明する。
ここでは、特定ユーザを選択するタイミングが前述のB1の場合とB2の場合とに分けて処理の流れを説明する。なお、本処理では、RAM13に格納される指示パラメータの値が、最終ジョブ終了後に移行すべき電源モードを表すものとする。
<特定ユーザを選択するタイミングがB1の場合>
図5は、特定ユーザを選択するタイミングがB1の場合、すなわち、ジョブが投入される毎に特定ユーザを選択し直し、その選択した特定ユーザからの指示の受け付け動作を直ちに開始する場合における、最終ジョブ終了後の電源モードの制御に関する流れを示している。
画像処理装置10は、待機状態あるいはスリープやローパワー状態で端末装置30あるいは当該画像処理装置10の操作部17からジョブを受け付けると、そのジョブに係るデータをハードディスク装置22に記憶すると共に該ジョブを予約ジョブリスト40の末尾(この場合は末尾=先頭)に登録する(ステップS101)。なお、ジョブ受け付け前の電源状態が省電力状態であった場合は、通常状態に復帰する。
次に、予約ジョブリスト40の末尾に登録されているジョブ(最終ジョブ)が本体ジョブか否かを調べ(ステップS102)、本体ジョブであれば(ステップS102;Yes)、最終ジョブ終了後の電源モードについて登録された指示が既にあれば、それを破棄する。具体的には指示パラメータをリセットする。また、前の特定ユーザからの指示の受け付け動作中であった場合は該受け付け動作を終了させる。具体的には前の特定ユーザの端末装置30に指示受付画面61を表示中の場合は、それを消去する(ステップS103)。そして、最終ジョブ終了後の電源モードに関する規定の指示を指示パラメータに登録して(ステップS104)、ステップS114へ移行する。規定の指示は、たとえば、固定的に定められた、あるいは画像処理装置10の管理者が予め設定した電源モードへの移行を示す指示である。規定の指示は不揮発メモリ21などに記憶されている。
本体ジョブでない場合は(ステップS102;No)、最終ジョブ実行終了後の電源モードの決定権を与える特定ユーザの選択と更新を行う(ステップS105)。選択基準は、前述したA1〜A3など各種あり、適宜のものを使用すればよい。
選択した特定ユーザが変化した(新規あるいは前回の特定ユーザと異なる)場合は(ステップS106;Yes)、最終ジョブ終了後の電源モードについて登録された指示が既にあれば、それを破棄(指示パラメータをリセット)する。また、前の特定ユーザからの指示の受け付け動作中であった場合は該受け付け動作を終了させる(ステップS107)。
そして、ステップS105で新たに選択された特定ユーザから最終ジョブ終了後の電源モードに関する指示の受け付け動作を開始する(ステップS108)。指示の受け付け方法が前述のC1の場合は、特定ユーザの端末装置(最終ジョブの投入元の端末装置)30に指示受付画面61を表示する。指示の受け付け方法が前述のC2の場合は、最終ジョブのデータに付加されている指示情報を読み出す。指示の受け付け方法が前述のC3の場合は、最終ジョブを投入したユーザに対応付けて指示記憶部に記憶されている指示を読み出す。なお、指示の受け付け方法が前述のC2、C3の場合は、ステップS108で指示情報や指示を読み出すことで、指示の受け付けも完了する。
特定ユーザから指示を受ける前に(ステップS110;;No)、新たなジョブを受け付けた場合は(ステップS111;Yes)、そのジョブに係るデータをハードディスク装置22に記憶すると共に該ジョブを予約ジョブリスト40の末尾に登録して(ステップS112)、ステップS102へ移行する。これは、指示の受け付け方法がC1の場合に生じ得る。
特定ユーザから指示を受けると(ステップS110;Yes)、その指示内容を指示パラメータに登録して有効化する(ステップS113)。また、指示の受け付け方法がC1の場合は、特定ユーザに対応する端末装置30に表示していた指示受付画面61を消去する。指示の受け付け方法が前述のC2、C3の場合は、ステップS108で指示情報や指示を読み出すことで、指示の受け付けは完了する(ステップS110;Yes)。
その後、最終ジョブの実行が終了する前に新たなジョブを受け付けた場合は(ステップS114;Yes)、そのジョブに係るデータをハードディスク装置22に記憶すると共に該ジョブを予約ジョブリスト40の末尾に登録して(ステップS115)、ステップS102へ移行する。
新たなジョブの受け付け前に最終ジョブの実行が終了したときは(ステップS114;No、ステップS116;Yes)、指示パラメータの示す電源モードへ移行する(ステップS117)。移行後の電源モードがスリープモードまたはローパワーモードのときは(ステップS118;Yes)、ステップS101へ戻り、その他(シャットオフまたはErP)の場合は処理を終了する。
最終ジョブの終了前、あるいは、指示を受ける前に新たなジョブを受け付けてステップS102に戻り、そのジョブが本体ジョブでなく(ステップS102;No)特定ユーザを選択し直す処理を行った場合に(ステップS105)、新たに選択された特定ユーザが前回の特定ユーザと同一の場合がある。この場合に(ステップS106;No)、その特定ユーザから既に指示を受けているときは(ステップS109;Yes)、ステップS114へ移行する。まだ指示を受けていないときは(ステップS109;No)、ステップS110へ移行して、指示の受け付けを待つ。
このように、図5の処理手順では、選択された直後から指示の受け付け動作を開始するので、最終ジョブ終了時点で指示が受け付け済みとなっている場合が多くなり、最終ジョブの終了後、直ちに、電源モードを、指定のモードに移行させることができる。特に、指示の受け付け方法がC1の場合に有効である。
なお、指示パラメータがリセットされている(ステップS110、S111をループしている)状態のまま、最終ジョブが終了して所定時間が経過したときは、予め定めた電源モード(たとえば、規定の指示と同じ電源モード)に自動的に移行するように構成してもよい。
<特定ユーザを選択するタイミングがB2の場合>
図6は、特定ユーザを選択するタイミングがB2の場合、すなわち、最終ジョブの実行終了時点で特定ユーザを選択して指示を受け付ける場合における、最終ジョブ終了後の電源モードの制御の流れを示している。
画像処理装置10は、待機状態あるいはスリープやローパワー状態で端末装置30あるいは当該画像処理装置10の操作部17からジョブを受け付けると、そのジョブに係るデータをハードディスク装置22に記憶すると共に該ジョブを予約ジョブリスト40の末尾(この場合は末尾=先頭)に登録する(ステップS201)。なお、ジョブ受け付け前の電源状態が省電力状態であった場合は、通常状態に復帰する。
その後、最終ジョブの実行終了を待ち(ステップS202;No)、ステップS203;No)、終了前に新たなジョブを受け付けた場合は(ステップS203;Yes)、そのジョブに係るデータをハードディスク装置22に記憶すると共に該ジョブを予約ジョブリスト40の末尾に登録して(ステップS204)、ステップS202へ移行する。
最終ジョブの実行が終了した場合は(ステップS202;Yes)、最終ジョブが本体ジョブか否かを調べ(ステップS205)、本体ジョブであれば(ステップS205;Yes)、最終ジョブ終了後の電源モードに関する規定の指示に対応する電源モードに移行する(ステップS206)。そして、移行後の電源モードがスリープモードまたはローパワーモードのときは(ステップS213;Yes)、ステップS201へ戻り、その他(シャットオフまたはErP)の場合は処理を終了する。
実行の終了した最終ジョブが本体ジョブでない場合は(ステップS205;No)、最終ジョブ実行終了後の電源モードの決定権を与える特定ユーザの選択と更新を行う(ステップS207)。選択基準は、前述したA1〜A3など各種あり、適宜のものを使用すればよい。
選択した特定ユーザから最終ジョブ終了後の電源モードに関する指示の受け付け動作を開始する(ステップS208)。指示の受け付け方法が前述のC1の場合は、特定ユーザの端末装置(最終ジョブの投入元の端末装置)30に指示受付画面61を表示する。指示の受け付け方法が前述のC2の場合は、最終ジョブのジョブデータに付されている指示情報を読み出す。指示の受け付け方法が前述のC3の場合は、最終ジョブを投入したユーザに対応付けて記憶されている指示を指示記憶部から読み出す。なお、指示の受け付け方法が前述のC2、C3の場合は、ステップS208で指示情報や指示を読み出すことで、指示の受け付けも完了する。
特定ユーザから指示を受ける前に(ステップS209;;No)、新たなジョブを受け付けた場合は(ステップS210;Yes)、前の特定ユーザからの指示の受け付け動作を終了させる(ステップS211)。具体的には、前の特定ユーザの端末装置30から指示受付画面61を消去する。
特定ユーザから指示を受けると(ステップS209;Yes)、その指示された電源モードへ移行し(ステップS212)、ステップS213へ進む。なお、指示の受け付け方法がC1の場合は、指示を受け付けた後、特定ユーザの端末装置30から指示受付画面61を消去する。
このように、最終ジョブの実行終了時点で特定ユーザを選択して指示を受け付ける図6の処理手順の場合は、特定ユーザから受けた指示が破棄されるケースは生じない。このため、指示受付画面61から指示を入力するユーザの労力が無駄になることがない。
次に、特定ユーザの選択基準について説明する。
特定ユーザの選択基準A1(最終ジョブの投入ユーザを特定ユーザとする)については前述した通りで省略する。特定ユーザの選択基準がA2(画像処理装置10の使用頻度を選択基準とする)の場合は、ジョブの実行履歴を記録しておき、該実行履歴からユーザ別の使用頻度を求め、最も使用頻度の高いユーザを特定ユーザに選択する。ジョブの履歴は、過去所定期間(たとえば、1ヶ月、半年、あるいは過去の全期間など)におけるユーザ別の端末装置30の使用頻度を認識可能な情報であればよい。たとえば、画像処理装置10は、過去所定期間に実行した各ジョブについてそのジョブの種類、実行結果、投入元などを対応付けたものをジョブの実行履歴として累積記憶する。ジョブ履歴は外部のサーバが記憶管理する構成でもよい。その場合は、そのサーバから取得すればよい。
特定ユーザの選択基準がA3(ユーザ別の優先順位を選択基準とする)の場合には、予めユーザ別の優先順位を登録可能とし、たとえば、最近実行されたジョブの中で優先順位の最も高いユーザを特定ユーザに選択する。優先順位は、役職、使用頻度、など複数の要素から定めてもよい。
特定ユーザの選択基準がA2(画像処理装置10の使用頻度を選択基準とする)やA3(ユーザ別の優先順位を選択基準とする)の場合には、選択対象となるユーザの範囲を、当該画像処理装置10を利用するすべてのユーザとしてもよいし、一部のユーザに限定してもよい。
一部に限定する方法として、最終ジョブまで連続的に実行されたジョブの投入ユーザのみに限定する方法がある。たとえば、最終ジョブまで連続的に実行されたジョブを対象ジョブリスト50(図8参照)に登録し、対象ジョブリスト50の中から特定ユーザを選択する。
図7は、最終ジョブまで連続的に実行されたジョブを対象ジョブリスト50に登録する処理の流れを示している。画像処理装置10は、ジョブを実行していない待機状態にて端末装置30からジョブを受信すると(ステップS301)、対象ジョブリスト50を初期化してクリアした後、受信したジョブを対象ジョブリスト50に登録する(ステップS302)。対象ジョブリスト50にはジョブ名称とこのジョブの投入元が対応付けて登録される。
その後、予約ジョブリスト40の最終ジョブの実行が終了するまでの間に(ステップS303;No、S306;No)、端末装置30からジョブを受信した場合は(ステップS303;Yes、S304;No)、そのジョブを対象ジョブリスト50に追加登録する(ステップS305)。本体ジョブを受け付けたとしてもそのジョブは対象ジョブリスト50に登録しない(ステップS304;Yes)。予約ジョブリスト40の最終ジョブの実行が終了すると(ステップS306;Yes)本処理を終了する。
これにより、最終ジョブまで連続的に実行されるジョブのうち端末装置30から受信したすべてのジョブが対象ジョブリスト50に登録される。
図8は、予約ジョブリスト40と対象ジョブリスト50との関係を例示している。待機状態やスリープ、ローパワーモードの状態で端末装置30からJOB1が投入されると、予約ジョブリスト40にJOB1が登録されると共に、対象ジョブリスト50は初期化された後、JOB1が登録される(同図(a))。
その後、最終ジョブ(この時点ではJOB1)の終了前に、本体ジョブであるJOB2を受け付けると、JOB2は予約ジョブリスト40の末尾に登録されるが、対象ジョブリスト50には登録されない(同図(b))。
その後、最終ジョブ(この時点ではJOB2)の終了前に、端末装置30からJOB3を受け付けると、JOB3は予約ジョブリスト40の末尾に登録されると共に対象ジョブリスト50に追加登録される(同図(c))。
その後、JOB1の実行が終了すると、JOB1は予約ジョブリスト40から削除される。対象ジョブリスト50では実行が終了してもジョブは削除されない(同図(d))。
同図(e)は、その後に新たなジョブの投入がないままJOB4が予約ジョブリスト40の最終ジョブとなったときの状態を示している。予約ジョブリスト40にはJOB4のみが登録され、実行済みのジョブは削除されるが、対象ジョブリスト50には、JOB1、JOB3、JOB4が登録されている。
このように、実行の終了したジョブは順次予約ジョブリスト40から削除されるが、対象ジョブリスト50には、最終ジョブまで連続的に実行されたジョブのうち端末装置30から受信したすべてのジョブが登録される。
たとえば、特定ユーザの選択基準がA2(画像処理装置10の使用頻度を選択基準とする)の場合は、図5のステップS105や図6のステップS207において、その時点で対象ジョブリスト50に登録されているジョブの投入ユーザの中から特定ユーザを選択する。
詳細には、図9に示すように、対象ジョブリスト50に登録されているジョブを投入したそれぞれのユーザについて、そのユーザの過去所定期間における当該画像処理装置10の使用頻度をジョブの実行履歴から取得し(ステップS321)、使用頻度が最も多いユーザを特定ユーザに選択する(ステップS322)。
このように、最終ジョブ終了後の電源モードの決定権を付与する特定ユーザを、その最終ジョブまで連続的に実行されたジョブの投入ユーザの中から選択するので、最近の画像処理装置10を使用したユーザ(当該最終ジョブ終了後の電源モードに係りのあるユーザ)の中から特定ユーザを選択することができる。特に、最終ジョブの実行終了後の電源モードは、最終ジョブの実行終了毎に決定して切り替えることができるので、各最終ジョブの実行終了後の電源モードの決定権を、その最終ジョブの手前に連続して実行されるジョブを投入したユーザの中から選択することにより、その時々において適切なユーザ範囲の中から特定ユーザを選択することができる。
なお、対象ジョブリスト50に登録されているジョブの数が多数となる場合には、対象ジョブリスト50に登録されているジョブのうち最終ジョブから手前の所定範囲のジョブだけにさらに絞り込み、その絞り込んだジョブの投入ユーザの中から特定ユーザを選択するようにしてもよい。たとえば、最終ジョブの手前の所定個のジョブのみに限定する、あるいは、手前の所定時間内に実行されたジョブのみに限定する、手前の所定時間内に投入されたジョブのみに限定する。
次に、指示を受ける方法について説明する。
<指示を受ける方法がC1の場合>
画像処理装置10は、特定ユーザの端末装置30に指示受付画面61を表示させて指示を受け付ける。具体的には、端末装置30に電源モードの指示の受け付けに関する所定のプログラムを常駐させる。ここでは、所定のプログラムは画像処理装置10のドライバプログラムとする。画像処理装置10は、指示受付画面61を表示させる際に所定の表示コマンドを端末装置30に対して送信する。これを受信した画像処理装置10のドライバプログラムは指示受付画面61を自装置の表示装置に表示し、ユーザから電源モードの指示を受け付ける。ユーザから指示を受け付けるとその指示内容を画像処理装置10に対して送信する。
また、画像処理装置10は、指示受付画面61を消去させる際には所定の消去コマンドを端末装置30に対して送信し、これを受信した端末装置30のドライバプログラムは自装置の表示装置に表示している指示受付画面61を消去する。
<指示を受ける方法がC2の場合>
画像処理装置10のドライバプログラムは、所定の印刷設定画面を通じてユーザから最終ジョブ終了後の電源モードに関する指示を受け付け、その受け付けた指示を不揮発メモリなどに記憶する。そして、ジョブを画像処理装置10に送信するとき、記憶してある指示内容、あるいは印刷設定画面で指示が変更されたときはその変更後の指示内容を示す指示情報をジョブのデータに付加して画像処理装置10へ送信する。
C2では、画像処理装置10は、ジョブ受信時にそのジョブを投入したユーザの指示(指示情報)を取得しているので、最終ジョブ終了後、特定ユーザの指示する電源モードへ、直ちに移行することができる。また、ユーザはジョブの送信作業の1つとして電源モードを指示できるので、後に表示される指示受付画面61で指示を別途入力する手間がなく利便性が高い。特に、不揮発メモリに記憶してある指示をそのまま使用する場合は、印刷設定画面から指示をあらためて入力する手間もなく、さらに便利である。
<指示を受ける方法がC3の場合>
画像処理装置10は、最終ジョブ終了後の電源モードに関するユーザ別の指示を所定の操作画面や外部端末から受け付け、その内容を不揮発メモリに記憶する。図10は、ユーザ別の指示を登録する指示記憶部の一例としてのユーザ別指示リスト70である。ユーザ別指示リスト70には、ユーザ別に、そのユーザが使用する端末装置30の名称と、指定された電源モードが対応付けて登録されている。端末装置30の名称は、端末装置30を一意に特定できる情報であればよく、端末装置30のIPアドレスなどでもよい。
C3では、予めユーザ別の指示を受け付けて登録してあるので、指示された電源モードへ、最終ジョブの実行終了後、直ぐに移行することができる。また、画像処理装置10にユーザ別指示リスト70を記憶するので、端末装置30側のドライバプログラムに指示を受け付ける機能や指示受付画面61を表示する機能を設ける必要がない。
以上のように、本発明の画像処理装置は、電源モードの決定権を付与する特定ユーザをジョブの受け付け毎あるいは最終ジョブの実行終了時に選択し、その特定ユーザから電源モードの指示を受け付け、予約ジョブリスト40の最終ジョブの実行終了後に当該画像処理装置を、最後に選択された特定ユーザから受け付けた指示の示す電源モードに移行させるので、最終ジョブの実行終了後の電源モードを、その時々に応じたユーザからの指示に従って変更することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、本体ジョブを対象外にしたが、本体ジョブを投入したユーザを特定ユーザに選択できるようにしてもよい。たとえば、本体ジョブを投入したユーザがユーザ認証などで特定可能な場合であって指示の受けつけ方法がC2あるいはC3の場合は、本体ジョブを投入したユーザを特定ユーザに選択することができる。C1の場合、画像処理装置10の表示部16や操作部17からそのユーザの指示を受け付けるように構成すればよい。
なお、指示の受け付け方法がC2やC3などのように予め特定ユーザの指示を取得している場合は、図6の処理手順が適切である。
最終ジョブの実行終了後の電源モードの選択肢を、シャットオフ、ErP、スリープ、ローパワーの4種類としたが、選択肢の数や種類はこれに限定されず、より多くても、少なくてもかまわない。選択肢は、たとえば、ErPの1種類でもよい。この場合、ErPの指示が有ればErPモードに移行し、指示がなければ規定の電源モードに移行する、ように構成すればよい。
実施の形態では画像処理装置10が複合機の場合を例に説明したが、端末装置からジョブを受信して実行する装置であればよく、ネットワーク接続可能な複写機、プリンタ、スキャナなどでもかまわない。
2…ネットワーク
5…印刷システム
10…画像処理装置(MFP)
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…スキャナ部
15…プリンタ部
16…表示部
17…操作部
18…画像処理部
21…不揮発メモリ
22…ハードディスク装置
23…ネットワークI/F部
24…電源部
30…端末装置(PC)
40…予約ジョブリスト
50…対象ジョブリスト
61…指示受付画面
70…ユーザ別指示リスト

Claims (13)

  1. ユーザからジョブを受け付けるジョブ受付部と、
    前記ジョブ受付部で受け付けたジョブを蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部に蓄積されているジョブを順次実行するジョブ実行部と、
    電源モードの決定権を与える特定ユーザを選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された特定ユーザから電源モードの指示を受ける指示受付部と、
    前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了後に、当該画像処理装置を、前記指示された電源モードに移行させる電源制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されている最後に実行されるジョブまで連続的実行されるジョブを投入したユーザの中から前記特定ユーザを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記選択部は、前記ジョブ受付部がジョブを受け付ける毎に前記特定ユーザを選択し直す
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行が終了したとき前記特定ユーザを選択する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択部は、前記蓄積部に蓄積されているジョブの中で最後に実行されるジョブを投入したユーザを前記特定ユーザに選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 前記選択部は、当該画像処理装置のユーザ別の使用頻度に基づいて前記特定ユーザを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記選択部は、各ユーザの優先度に基づいて前記特定ユーザを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  8. 前記指示受付部で第1の特定ユーザから電源モードの指示を受けた後、前記蓄積部に蓄積されている最後のジョブの実行終了前に前記選択部が別の特定ユーザを選択したとき、前記第1の特定ユーザから受けた指示を破棄する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  9. 前記ジョブ受付部は、ネットワークを介してユーザの端末装置からジョブを受け付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  10. 前記指示受付部は、前記特定ユーザの端末装置に表示させた受付画面を通じてユーザから電源モードの指示を受け付ける
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記ジョブ受付部が受け付けたジョブに予め電源モードの指示情報が付加されており、
    前記指示受付部は、前記選択部によって選択された特定ユーザが投入したジョブに付加されている指示情報から前記指示を受け付ける
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. ユーザ別にそのユーザの指示する電源モードが登録された指示記憶部を備え、
    前記指示受付部は、前記選択部によって選択された特定ユーザに対応付けて前記指示記憶部に記憶されている電源モードを、前記特定ユーザの指示する電源モードとして受け付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  13. 前記指示受付部で指示を受け付ける電源モードは、通常状態より消費電力の少ない省電力モードとシャットダウンの中の少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つに記載の画像処理装置。
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