JP2012113586A - プラント運転監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アラーム解析の際、アラームに対応した過去の操作を抽出することで、アラーム解析を容易に行い、運転員の熟練度に依存しないアラーム解析を行えるようにする。
【解決手段】プラントの運転状態から運転監視画面を構成して表示装置7に表示するとともに、運転監視画面を複数備えて切り替え表示することができるプラント運転監視装置において、プラントのアラーム発生時に運転員が行った運転監視画面の切り替え操作を記録するアラーム連動操作履歴データベース9と、新規アラーム発生時に、当該アラームに関する過去事例のときの運転員が行った運転監視画面の切り替え操作をアラーム連動操作履歴データベース9から抽出するアラーム連動操作抽出手段10と、現在表示されている運転監視画面の一部に、過去事例のときの運転員が行った運転監視画面の切り替え操作内容を含めて表示する画面表示制御手段5を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラント運転監視装置に係り、特に運転員のアラーム発生時作業をサポートすることができるプラント運転監視装置に関する。
化学プラントや上下水プラントなどのプラント設備を運転監視するシステムにおいては、プラント上で検知したアラームを監視画面上に表示して発生したアラームの解析を行っている。
運転員は、監視画面上に表示されたアラーム関連情報から、アラーム原因を究明して、その原因を取り除き、プラントを安定化させるべくプラントを制御操作する。この場合に、運転員の熟練度、経験に応じて安定に至るまでのプロセス、所要時間が相違する。プラント運転監視装置は、監視画面上にアラーム関連情報を表示することにより、運転員のアラーム発生時作業をサポートしている。
運転員によるアラーム解析をサポートする手法として、特許文献1では過去の履歴データベースを備えて、運転員の機器操作回数、操作頻度などを画面上に視覚的に協調表示させている。
特許文献2においても過去の履歴データベースを備えて、警報及び操作に関する情報を回数の多い順に表示する。
特開平8-36682号公報 特開2001−23059号公報
特許文献1,2は、いずれも過去の履歴データベースを備えて運転員によるアラーム解析をサポートしているが、ここで着目した履歴データは操作端である機器の操作に関する情報(回数、頻度など)である。つまり、過去事例のアラーム発生の場合に最終的に操作した操作端機器を教示することで、当該機器操作による安定運転への移行を示唆するものである。
アラームの際の最終操作端を教示する特許文献1,2の考え方はそれなりに評価できるが、ここにはアラーム原因の究明の要素が欠如している。つまり、アラームの発生原因が判明して初めて、安定化に向けての対応操作、従って操作端機器が特定されるわけであるが、特許文献1,2では途中経過を省略してしまっている。
結果としては、同じ機器操作に至る可能性はあるが、何故その操作端を操作する必要性があるのかといった論理的思考の部分が欠如したままに操作端機器を制御すればよいというものではない。
係るアラーム原因の究明の場面では、運転員の熟練度、経験が大きく左右する。運転員の熟練度により、問題を特定するまでに要する時間が大きく相違する。アラーム発生の際に運転員は、いかなるプロセスを経由して原因究明にたどり着くのか、かかる解析過程は多くの場合にマニュアルに記載されるものではなく、運転員の暗黙知に属する。ベテラン運転員が、なぜ迅速に解析できるのか、その過程が明確にできれば、若手運転員への技術伝承、暗黙知から形式知への変更が可能である。
本発明においては、アラーム解析作業の支援を通じて、熟練した運転員の操作を形式知とし、若手運転員への技術継承を促すことができるプラント運転監視装置を提供することを目的とする。
本発明では、プラントの運転状態から運転監視画面を構成して表示装置に表示するとともに、運転監視画面を複数備えて切り替え表示することができるプラント運転監視装置において、プラントのアラーム発生時に運転員が行った運転監視画面の切り替え操作を記録するアラーム連動操作履歴データベースと、新規アラーム発生時に、当該アラームに関する過去事例のときの運転員が行った運転監視画面の切り替え操作をアラーム連動操作履歴データベースから抽出するアラーム連動操作抽出手段と、現在表示されている運転監視画面の一部に、過去事例のときの運転員が行った運転監視画面の切り替え操作内容を含めて表示する画面表示制御手段を備える。
また、表示装置の画面操作のための入力手段と、入力手段による運転監視画面の切り替え操作内容を得る操作内容入力手段とを備え、アラーム連動操作履歴データベースは、アラーム発生時にプラントから得られる発生アラームデータと、操作内容入力手段から得られる使用操作データを互いに関連付けて記憶する。
また、アラーム連動操作抽出手段は、過去事例のときの運転員が行った運転監視画面の切り替え操作内容を、アラーム連動操作履歴データベースから抽出するときに、予め定められたソート条件により抽出する。
また、ソート条件とは、発生したアラームに対して、平均操作時間の速さおよび熟練度指数の多さにより操作を抽出する。
また、運転監視画面は、アラーム発生計器の表示画面、アラーム発生系統のグラフィック表示画面、アラーム発生時の関連する各種データの時系列(トレンド)表示画面を含む。
また、アラーム連動操作履歴データベースに格納された運転監視画面の切り替え操作内容の一部を選択して保管するアラーム連動操作データベースを備え、アラーム連動操作抽出手段は、アラーム連動操作データベースに保管した切り替え操作内容を、アラーム連動操作履歴データベースに保管した切り替え操作内容に優先して抽出し、画面表示制御手段により運転監視画面を構成する。
アラーム発生時に過去に操作した内容を特定のメニュー上に配置することで、アラームに関連した画面への遷移を容易に行うことが可能となり運転員の煩雑さを解消することが可能となる。さらに、アラーム連動操作履歴データベースからアラーム連動操作データベースへの移行により、暗黙知である操作を形式知とすることで、運転員の熟練度によらずに、アラーム解析を可能とする。
本発明のプラント運転監視装置の構成を示す図。 表示装置に表示される運転監視画面の表示例を示す図。 メニュー14の表示例を示す図。 アラーム連動操作の記録方法を示す図。 アラーム連動操作履歴の抽出方法を示す図。 アラーム連動操作履歴テーブルの構成を示す図。 発生アラームテーブルの構成を示す図。 アラーム種別テーブルの構成を示す図。 使用操作テーブルの構成を示す図。 操作種別テーブルの構成を示す図。 操作者テーブルの構成を示す図。 テーブル間連系の構図を示す図。 アラーム連動操作記録手段の処理フローを示す図 アラーム連動操作抽出手段の処理フローを示す図 アラーム連動操作データベースへの移行を示す図
以下、図を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例に係わるプラント運転監視装置の構成を示すものである。図1の実施例では、プラント1からプラント情報入力手段2によりプラントデータおよびアラームを入力し、それぞれプラント情報データベース3、アラーム履歴データベース4に保存する。プラント情報データベース3は、プラント1の最新データを保存する。アラーム履歴データベース4は、プラント1で発生したアラームを時系列に保存する。
画面表示制御手段5では、プラント情報データベース3およびアラーム履歴データベース4に保存されたデータを取込み、表示装置7に表示する運転監視画面を作成する。また、表示装置7には、キーボードやマウス、あるいはタッチパネルなどの入力装置71が付いており、それらの入力装置71を操作することで、操作内容入力手段6により操作内容OPを検出して、画面表示制御手段5による運転監視画面上の操作を行う。
アラーム連動操作記録手段8は、プラント情報入力手段2からアラームALの発生を入力した場合、アラーム以降に運転員が表示装置7に対して実行した運転監視画面上の操作内容OPを、アラーム連動操作履歴データベース9へ記録する。この記録は、予め設定された一定時間、または操作回数が予め設定された一定数に達するまで実行される。なお、アラーム連動操作記録手段8の詳細な処理内容については、図13のフロー図を用いて別途説明する。
アラーム連動操作抽出手段10では、アラーム発生時に表示装置7に表示する運転監視画面にアラーム表示を行う際、対応する過去アラームのときに運転員が実行・操作した内容を、運転監視画面のメニュー上へ表示する。過去事例で運転員が実行・操作した内容は、アラーム連動操作履歴データベース9から抽出する。対応する過去アラームとしては、今回発生したアラーム種別と同一、或いは類似の過去アラーム事例を抽出し、そのときに運転員が表示装置7に向かって行なった操作内容を抽出して表示させる。なお、アラーム連動操作抽出手段10の詳細な処理内容については、図14のフロー図を用いて別途説明する。
アラーム連動操作移行手段11では、アラーム連動操作履歴データベース9に蓄積したデータを解析し、解析結果のアラーム連動操作データベース12への移行を行う。
図2は、表示装置7に表示される運転監視画面Dの表示例を示す。運転監視画面Dの上部欄13には、発生したアラームの内容が、例えば発生年月日時刻、入力信号名(PIC1002),発生事象(PH発生)として表示される。
また、運転監視画面Dの中央部150には、このアラームが検出されたプラント部位の周辺機器、検出器などが表示される。図2の例では容器Tに接続される配管Lと、配管L上の弁Vが表示されている。また、検出器がその入力信号名(PIC1000からPIC1002)と共に表示されている。
また、画面上下には、メニュー欄100が準備されており、各欄には発生したアラームの監視、操作に関連した画面やウィンドウを呼び出すことができるファンクションキーなどが配置されている。また、メニュー欄100の表示の一部として、図1のアラーム連動操作抽出手段10にて抽出された過去アラーム事例のときの操作が、メニュー14に表示される。運転員がメニュー14を操作した後、アラーム連動操作抽出手段10にて抽出されていた、次の操作が表示される。
図3は、運転監視画面Dのメニュー14の上にマウスポインタ101をおいて、右クリックしたときに表示される複合メニュー15を示す。複合メニュー15では、アラーム連動操作抽出手段10にて抽出された過去アラーム事例のときに、運転員が実行した複数の操作が同時に表示される。図3の例では、アラーム発生計器の表示、アラーム発生系統のグラフィック表示、アラーム発生時の関連する各種データの時系列(トレンド)表示が表示されており、過去事例では運転員がこの順番に画面遷移させて現象の解明に当ったことが判る。
また、複合メニュー15内には、アラーム連動操作の記録方法や抽出方法を選択するためのオプション16も含まれる。これらは、アラーム連動操作抽出手段10により抽出された過去事例から得られた情報を表示したものである。
図3でオプション画面16を選択したときの画面(アラーム連動操作設定画面)例を図4、図5に示す。このオプション画面はタブ構成されており、図4は記録タブTAB1を選択したときのアラーム連動操作設定画面であり、図5は抽出タブTAB2を選択したときのアラーム連動操作設定画面である。
図4は、図3の複合メニュー15内のオプション16から選択したアラーム連動操作の記録方法を設定する設定画面17の選択内容を示す。図1のアラーム連動操作記録手段8では、記録方法設定画面17で設定された記録時間や記録数に基づいて、アラーム発生後の操作をアラーム連動操作履歴データベース9に記録する。ここでは、記録時間はアラーム発生から5分間、記録数は5回とした。
図5は、図3の複合メニュー15内のオプション16から選択したアラーム連動操作の抽出方法を設定する設定画面18の選択内容を示す。アラーム連動操作履歴データベース9から抽出する操作の最大抽出数とソート条件を指定する。操作の最大抽出数とは、今回のアラーム解析で参考にする過去事例の数を意味しており、ここでは過去事例を5例までとした。
また、ソート条件指定において、操作回数を指定した場合には、同一操作のカウント数に基づいて抽出を行う。平均操作時間を指定した場合には、同一操作の操作時間の平均値に基づいて抽出を行う。熟練度を指定した場合には、同一操作の操作者に割り振られた熟練度の合計に基づいて抽出を行う。
次に図6から図12により、アラーム連動操作履歴データベース9の内部構成を説明する。このデータベース9は、互いに連携する複数のテーブルから構成されており、図12にテーブル間連系の構図を示す。このテーブル全体の中心に置かれるのは、図6のアラーム連動操作履歴テーブルであるので、最初に図6について説明する。
図6のアラーム連動操作履歴テーブルは、インデックスを示すID(19)と、発生したアラームを示す発生アラームNo(20)と、運転員が操作した内容を示す使用操作No(21)と、運転監視装置のログオンにより特定された操作者No(22)と、アラーム発生から運転員が操作を行った操作時間(23)で構成される。
このうち、発生アラームNo(20)と、使用操作No(21)と、操作者No(22)を新たなインデックスとして、それぞれ別種のテーブルが参照される。発生アラームNo(20)からは、図7の発生アラームテーブルが、使用操作No(21)からは、図9の使用操作テーブルが、操作者No(22)からは図11の操作者テーブルがそれぞれ参照できる。
図6の発生アラームNo(20)は、図7の発生アラームテーブルのID(20)を指し示す。図6の使用操作No(21)は、図9の使用操作テーブルのID(21)を指し示す。図6の操作者No(22)は、図11の操作者テーブルの操作者No(22)を指し示す。
図7は、発生アラームテーブルの構成を示す。このテーブルは、インデックスを示すID(20)と、発生アラームの種類を示すアラーム種別No(25)と、発生アラームに付加されたTAGなどの拡張情報を示す付加情報1(26)と、付加情報2(27)、および図1のアラーム連動操作データベース12への移行を示す移行フラグ(28)で構成される。
この発生アラームテーブルからは、アラーム種別No(25)を更なるインデックスとして、図8のアラーム種別テーブルが参照できる。図7のアラーム種別No(25)は、図8のアラーム種別テーブルのアラーム種別No(25)を指し示す。
図8のアラーム種別テーブルは、発生したアラーム種別コードを示すアラーム種別No(25)と、アラームの名称を示すアラーム名称(30)と、アラーム出力時の書式フォーマットを示すアラームフォーマット(31)で構成される。
図12に戻り、使用操作No(21)からは、図9の使用操作テーブルが参照できる。図9の使用操作テーブルは、インデックスを示すID(21)と、操作した内容を示す操作種別No(33)と、画面番号やTAGなどの拡張情報を示す付加情報1(34)と、付加情報2(35)で構成される。
さらに、図9の使用操作テーブルの操作種別No(33)からは、これをさらなるインデックスとして、図10の操作種別テーブルが参照できる。図10の操作種別テーブルは、操作内容を示す操作種別No(33)と、操作名称(37)で構成される。
再度図12に戻り、図6の操作者No(22)からは、図11の操作者テーブルが参照できる。図11の操作者テーブルは、操作者に番号を割当てた操作者No(22)と、操作者(39)と、熟練度(40)で構成される。熟練度(40)は、操作者の熟練度を重み付けしたものである。
図12に示すように、図6から図11に示す各テーブル間をインデックスで紐付け可能な構成をとることで、アラーム連動操作抽出手段10により、データの抽出を行う際に、操作時間の平均や熟練度の合計を集計することで、操作回数以外の要因による抽出を可能とする。
なお、図6から図11の各種テーブルは、過去の経験に基づく経験値として互いにデータ連携されて記憶されているものとする。
図13に、アラーム連動操作記録手段8の処理フローを示す。運転員がアラームの発生を認知し、図1のキーボードやマウス、あるいはタッチパネルなどの入力装置71を操作して運転監視画面を操作した際、アラーム連動操作記録手段8が実行される。
処理が開始されると、ステップS01において、現在アラームが発生しているかの判定が行われ、アラームが発生していない場合、処理は終了する。アラームが発生している場合、ステップS02において、現在時刻からアラーム発生時刻を減算することで経過時間の算出を行う。
次に、ステップS03において、算出した経過時間と記録時間を比較し、経過時間が記録時間以上の場合、処理は終了する。なお、ここで記録時間は、図4のアラーム連動操作設定画面において、設定された時間であり、この場合は5分間である。
経過時間が記録時間に満たない場合、ステップS04において現在の操作記録数と最大操作記録数を比較し、現在の記録数が最大記録数以上の場合は、処理を終了する。ここでアラーム連動操作記録数も、図4のアラーム連動操作設定画面において、設定された回数であり、この場合は5回である。
現在のアラーム連動操作記録数が最大記録数に満たない場合、ステップS05において、今回新規に発生したアラームについてのデータ(発生アラームデータ)ALを、プラント情報入力手段から取得する。発生アラームデータALは、少なくとも図7に定義される情報と、図8に定義される情報を含むものとして構成されており、例えば図2の画面上の計器「入出力信号名PIC1002」からのアラームであって、その内容は「PH発生」であったとする。
ステップS05では、今回取得した発生アラームデータALについての情報「PIC1002」「PH発生」をキーとして、図7の発生アラームテーブルを参照して、類似する過去事例を参照する。具体的には、アラーム種別No(25)と、付加情報1(26)および付加情報2(27)が一致する行の情報を取得する。
今回のアラームでは、図2に記載のプラントにおいて入出力信号名がPIC1002の計測器から発生しており、かつアラームの内容がPH発生であるので、図6のID(19)順に発生アラームNo(20)に対応する図7のアラーム種別No(25)を探り、「PH発生」を意味するアラーム種別No(07007)と、「入出力信号名PIC1002」を記載する付加情報1の一致する発生アラームテーブル(図7)の行の情報を取得する。この例では、図7のID1がこれに当る。
なお、一致する行が存在しない場合、今回発生したアラームに対する過去事例が存在しないことを意味するので、今回発生したアラームの情報を、新たな知見としてアラーム連動操作履歴データベース9に記憶するために、図7の発生アラームテーブルに、新たに行の追加を行う。行の追加後は、処理を終了する。
ところで、図7の発生アラームテーブルには、図1のアラーム連動操作データベース12への移行を示す移行フラグ(28)が含まれている。次に、ステップS06では、取得した発生アラームデータの移行フラグを判定する。
なお、移行フラグの意味については、図11を用いて後述するが、要するにアラーム連動操作履歴データベース9に記憶された過去の経験値についての確認済みデータをアラーム連動操作データベース12に移した場合に移行済みとしている。移行の判断は、アラーム連動操作移行手段を用いて、オフタイム(アラームが発生していない状態)に実行される。移行済みを示す「1」の場合、処理を終了する。
図7のID1の事例では、移行フラグ(28)が未移行を示す値「0」である。この場合、ステップS07において、今回新規に発生したアラーム以後に運転員が表示装置7の運転監視画面に向かって行った画面の操作内容に関するデータ(使用操作データ)を、操作内容入力手段6から取得する。
なお、使用操作データは、図9の情報と、図10の情報を含む形式で構成されており、ここでは、例えば図2の画面Dの計器「入出力信号名PIC1002」からのアラーム以後の運転員操作として、「計器表示画面」を選択操作したものとする。
ステップS07において、操作内容入力手段6から取得した使用操作データに含まれる情報「入出力信号名PIC1002」「計器表示画面」などをキーとして、図9の使用操作テーブルを参照する。具体的には、操作種別No(33)と、付加情報1(34)および付加情報2(35)が一致する行の情報を取得する。
なお、一致する行が存在しない場合、今回発生したアラームに対する過去事例が存在しないことを意味するので、今回発生したアラーム後の操作情報を、新たな知見としてアラーム連動操作履歴データベース9に記憶するために、図7の発生アラームテーブルに、新たに行の追加を行う。行の追加後は、処理を終了する。
図2のアラーム事例では、「入出力信号名PIC1002」が関与しており、図9の使用操作テーブルを参照して、「入出力信号名PIC1002」を含む付加情報1(34)として、図9の1行目の情報が抽出される。この操作種別No「1」は、計器表示であることから、過去事例では計器表示を参照する操作を実行したことが抽出できる。
ステップS08では、ここまでの処理にて取得した図7の発生アラームデータのIDと、図9の使用操作データのIDを、アラーム連動操作履歴データベース9に登録する。なお、この登録のときに、上記IDで特定された図11の操作者Noおよび図6の経過時間も関連してアラーム連動操作履歴データベース9に登録される。
図13のフローによる処理は、アラーム発生直後にオンラインで実行され、この結果としてアラーム連動操作履歴データベース9には、以上のようにして得られた過去の経験値と今回のアラームに対する操作内容が記憶されている。
図14には、図1のアラーム連動操作抽出手段10の処理フローを示す。図14のフローによる処理もまた、アラーム発生直後にオンラインで実行されるものである。アラームがプラント1で発生し、画面表示制御手段5に通知された際、アラーム連動操作抽出手段10が実行される。
処理が開始されると、通知されたアラームALから、ステップS10において発生アラームデータの取得を行う。発生アラームデータが取得できない場合、処理は終了する。
発生アラームデータが取得できると、ステップS11において図7の発生アラームデータの移行フラグ(28)を判定する。移行済みを示す「1」の場合、ステップS17において、移行済みのアラーム連動操作データベース12から操作情報の抽出を行う。
ステップS17では、さらに移行済みのアラーム連動操作データベース12から抽出した操作情報を画面表示制御手段5に送出して、過去事例のときの操作内容を図2の運転監視画面Dのメニュー14に反映させる。この結果、図3のメニュー画面14上でのポインタ101の右クリックにより、複合メニュー15には過去アラーム事例のときに、運転員が実行した複数の操作が同時に表示される。図3の例では、アラーム発生計器の表示、アラーム発生系統のグラフィック表示、アラーム発生時の関連する各種データの時系列(トレンド)表示が表示されており、過去事例では運転員がこの順番に画面遷移させて現象の解明に当ったことが判る。
未移行を示す値「0」の場合、ステップS12において抽出設定のソート条件を判定し、ソート条件を各々設定する。これらの設定は、図5のアラーム連動操作設定画面のソート部分18を用いて行われる。ステップS13ではソート回数を、ステップS14では操作時間を、ステップS15では熟練度を設定する。
ステップS16では、ステップS13からステップS15のいずれかにおいて設定されたソート条件に基づいて、アラーム連動操作履歴データベース9から今回の発生アラームに対する使用操作データの抽出を行う。
今回のアラーム発生事例の場合には、図7の発生アラームデータのID(ID1)に関連する情報と、図9の使用操作データのID(ID1)に関連する情報と、上記IDで特定された図11の操作者Noおよび図6の経過時間の情報が抽出可能である。
ステップS16では、ステップS17と同様にして、アラーム連動操作履歴データベース9から抽出した操作情報を画面表示制御手段5に送出して、過去事例のときの操作内容を図2の運転監視画面Dのメニュー14に反映させる。この結果、図3のメニュー画面14上でのポインタ101の右クリックにより、複合メニュー15には過去アラーム事例のときに、運転員が実行した複数の操作が同時に表示される。図3の例では、アラーム発生計器の表示、アラーム発生系統のグラフィック表示、アラーム発生時の関連する各種データの時系列(トレンド)表示が表示されており、過去事例では運転員がこの順番に画面遷移させて現象の解明に当ったことが判る。
上記のように、図14の処理もアラーム直後に実行され、移行済み情報が存在する場合にはアラーム連動操作データベース12の情報を運転監視画面Dのメニュー14に反映させ、移行済み情報が存在しない場合にはアラーム連動操作履歴データベース9の情報を運転監視画面Dのメニュー14に反映させて、過去事例での運転員による画面操作を表示する。
最後に、アラームが発生していないオフタイムに実行するアラーム連動操作移行手段11の機能について説明する。図15は、アラーム連動操作移行手段11を作動させたときの表示装置7に表示される運転操作画面の一例を示している。この画面は、アラーム連動操作移行ダイアログ画面である。この画面上で、選択項目はアラーム種別101と、抽出条件102である。
運転員は、この画面に対峙して、まずアラーム種別項目に移行を行うアラーム種別101を選択し、付加情報1および付加情報2を指定する。図15の例では、アラーム種別101として選択ボタン108により、「PH発生」を選択したとする。この場合、図7のアラーム種別(25)の欄の0707が、図8に示すようにアラーム名称「PH発生」を意味しており、これをキーとして図7の付加情報(26)としてアラーム発生を検知した計測器名称を意味するPIC1002が、付加情報(27)として情報なしが読み出されて、画面表示される。
次に操作員がこの画面上で、抽出条件102を選択すべく、選択ボタン109を用いて熟練度を選択したとする。これにより、アラーム連動操作履歴データベース9から、抽出条件に従った操作がリスト表示される。この場合には、熟練度を抽出条件としており、アラーム連動操作履歴データベース9の各種のテーブルの中から、指定された熟練度の要求に応じた操作がリスト表示される。
また、表示された操作の中から、特定の操作を選択し、右矢印ボタン103をクリックして、移行操作リスト104を構成する。移行操作リスト104の項目は、優先順番を上下矢印105により変更を可能とする。各種の抽出条件により出力された内容から、特定の移行操作リスト104を構成し、移行ボタン106をクリックすると、アラーム連動操作データベース12に移行操作リストの情報が登録される。また、移行を行った図7の発生アラームテーブルの移行フラグ(28)には、移行を示す1がセットされる。
以上により、発生したアラームに対する過去に操作した内容を運転監視画面のメニュー上に表示することで容易に操作が可能となる。また、蓄積した操作履歴データベースから特定の操作を抽出して移行させることで、常に同じ操作を行うことが可能となる。
本発明は、各種プラントにおいて適用できる。
1:プラント
2:プラント情報入力手段
3:プラント情報データベース
4:アラーム履歴データベース
5:画面表示制御手段
6:操作内容入力手段
7:表示装置
8:アラーム連動操作記録手段
9:アラーム連動操作履歴データベース
10:アラーム連動操作抽出手段
11:アラーム連動操作移行手段
12:アラーム連動操作データベース

Claims (6)

  1. プラントの運転状態から運転監視画面を構成して表示装置に表示するとともに、前記運転監視画面を複数備えて切り替え表示することができるプラント運転監視装置において、
    プラントのアラーム発生時に運転員が行った前記運転監視画面の切り替え操作を記録するアラーム連動操作履歴データベースと、新規アラーム発生時に、当該アラームに関する過去事例のときの運転員が行った前記運転監視画面の切り替え操作を前記アラーム連動操作履歴データベースから抽出するアラーム連動操作抽出手段と、現在表示されている運転監視画面の一部に、前記過去事例のときの運転員が行った前記運転監視画面の切り替え操作内容を含めて表示する画面表示制御手段を備えることを特徴とするプラント運転監視装置。
  2. 請求項1記載のプラント運転監視装置において、
    前記表示装置の画面操作のための入力手段と、該入力手段による運転監視画面の切り替え操作内容を得る操作内容入力手段とを備え、前記アラーム連動操作履歴データベースは、アラーム発生時にプラントから得られる発生アラームデータと、前記操作内容入力手段から得られる使用操作データを互いに関連付けて記憶することを特徴とするプラント運転監視装置。
  3. 請求項1記載のプラント運転監視装置において、
    前記アラーム連動操作抽出手段は、前記過去事例のときの運転員が行った前記運転監視画面の切り替え操作内容を、前記アラーム連動操作履歴データベースから抽出するときに、予め定められたソート条件により抽出することを特徴とするプラント運転監視装置。
  4. 請求項3記載のプラント運転監視装置において、
    前記ソート条件とは、発生したアラームに対して、平均操作時間の速さおよび熟練度指数の多さにより操作を抽出することを特徴とするプラント運転監視装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のプラント運転監視装置において、
    前記運転監視画面は、アラーム発生計器の表示画面、アラーム発生系統のグラフィック表示画面、アラーム発生時の関連する各種データの時系列(トレンド)表示画面を含むことを特徴とするプラント運転監視装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のプラント運転監視装置において、
    前記アラーム連動操作履歴データベースに格納された前記運転監視画面の切り替え操作内容の一部を選択して保管するアラーム連動操作データベースを備え、前記アラーム連動操作抽出手段は、アラーム連動操作データベースに保管した切り替え操作内容を、前記アラーム連動操作履歴データベースに保管した切り替え操作内容に優先して抽出し、前記画面表示制御手段により運転監視画面を構成することを特徴とするプラント運転監視装置。
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