JP2012109313A - 熱伝導シート、熱伝導シートの製造方法、及び放熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の熱伝導シートは、熱伝導層10と、熱伝導層10の表面の両面又は片面に設けられた粘着層20と、を有する。熱伝導層10は、(A)109Ω・m以上の体積抵抗率及び20W/mK以上の熱伝導率を有する非球状粒子12と、(B)109Ω・m以上の体積抵抗率および50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物14と、を含み、非球状粒子12の長軸方向が、熱伝導層10の厚み方向に沿うように配向する。そして、粘着層20は、熱伝導層10に含有される前記有機高分子化合物14を主成分として含む。
【選択図】なし
Description
<1> 熱伝導層と、前記熱伝導層の表面の両面又は片面に設けられた粘着層と、を有し、
前記熱伝導層が、(A)20W/mK以上の熱伝導率を有し、鱗片状、楕球状、板状又は棒状である非球状粒子と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物と、を含み、前記非球状粒子(A)の長軸方向が、前記熱伝導層の厚み方向に沿うように配向し、
前記粘着層は、前記熱伝導層に含有される前記有機高分子化合物(B)を主成分として含む熱伝導シート。
(ロ)前記組成物に圧力をかけて、前記非球状粒子の長軸方向が主たる面に対して略平行な方向に配向する1次シートを作製する工程、
(ハ)前記1次シートを積層又は捲回して成形体を作製する工程、
(ニ)前記成形体に含まれる前記非球状粒子の長軸方向に対して90度〜60度の角度で、前記成形体をスライスして2次シートを作製する工程、及び
(ホ)前記2次シートの両面又は片面に、前記有機高分子化合物(B)を含む粘着層を形成する工程、
を経て形成される前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
放熱体と、
前記発熱体と前記放熱体との間に、該発熱体及び放熱体の双方に接するように配置した、前記<1>〜<9>のいずれか1項に記載の熱伝導シートと、
を有する放熱装置。
(ロ)前記組成物に圧力をかけて、前記非球状粒子の長軸方向が主たる面に対して略平行な方向に配向する1次シートを作製する工程、
(ハ)前記1次シートを積層又は捲回して成形体を作製する工程、
(ニ)前記成形体に含まれる前記非球状粒子の長軸方向に対して90度〜60度の角度で、前記成形体をスライスして2次シートを作製する工程、及び
(ホ)前記2次シートの両面又は片面に、前記有機高分子化合物(B)を含む粘着層を形成する工程、
を含む前記<1>〜<9>のいずれか1項に記載の熱伝導シートの製造方法。
本発明は、熱伝導層と、前記熱伝導層の表面の両面又は片面に設けられた粘着層と、を有する。そして、前記熱伝導層が、(A)20W/mK以上の熱伝導率を有し、鱗片状、楕球状、板状又は棒状である非球状粒子と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物と、を含む。また、前記非球状粒子(A)の長軸方向が、前記熱伝導層の厚み方向に沿うように配向する。前記粘着層は、前記熱伝導層に含有される前記(B)有機高分子化合物を主成分として含む。
本発明の熱伝導シートは、熱伝導層10と、熱伝導層10の表面の両面又は片面に設けられた粘着層20と、を有する。熱伝導層10は、(A)20W/mK以上の熱伝導率を有する非球状粒子12と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物14と、を含む。そして、粘着層20は、熱伝導層10に含有される前述の有機高分子化合物14を主成分として構成される。
本発明の熱伝導層10で、非球状粒子12が上述のような配向を示さなければ、充分な熱伝導性を得ることができない。
熱伝導層10の表面での非球状粒子12の露出は、熱伝導層10の表面のSEM観察で評価できる。少なくとも3個以上の粒子を画面内で確認できる倍率でシート表面の写真を撮影し、総計30個以上の粒子が確認できる枚数の写真を用いて、観察される粒子の面積と表示画面の面積との比の平均値から、粒子の露出した面積率を求めることができる。
特に粘着層20に用いる有機高分子化合物14と熱伝導層10に用いられる有機高分子化合物14の相溶性が高いほど、粘着層20と熱伝導層10が一体化しやすくなり、粘着層20と熱伝導層10との界面の接着力が向上しやすくなる。その結果、粘着層20と熱伝導層10の界面破壊が起こりにくくなり、熱伝導シート全体の粘着力を向上させる傾向がある。
そこで、粘着層20の厚みは0.1μm〜25μmとすることが好ましく、0.3μm〜10μmがより好ましく、0.5μm〜8μmがさらに好ましい。
以下では、熱伝導シートを構成する部材毎に、用い得る材料を説明する。
〔(A)非球状粒子〕
本発明の熱伝導シートに含まれる非球状粒子12は、20W/mK以上の熱伝導率を有する。非球状粒子12の熱伝導率は、熱伝導層10の熱伝導性を高める観点から、20W/mK以上であることが好ましく、100W/mK以上であることがより好ましく、150W/mK以上であることが更に好ましい。
Bw:有機高分子化合物の質量組成(質量%)
Cw:その他の任意成分の質量組成(質量%)
Ad:非球状粒子の比重(本発明においてAdは黒鉛の場合は2.1、窒化ほう素の場合は2.2、炭素繊維の場合は1.8で計算する。)
Bd:有機高分子化合物の比重
Cd:その他の任意成分の比重
有機高分子化合物14は、ガラス転移温度(Tg)が50℃以下となる有機高分子化合物であれば、特に限定なく使用することが可能である。有機高分子化合物14のガラス転移温度(Tg)は、−70〜20℃であることが好ましく、−60〜0℃であることがより好ましい。前記Tgが50℃以下の場合は、柔軟性に優れ、発熱体及び放熱体に対する密着性が向上する傾向がある。本発明において、ガラス転移温度の測定は、熱機械測定(TMA)を用いて行う。
熱伝導層10は、難燃剤を含有することができる。難燃剤としては特に限定されず、例えば、赤りん系難燃剤やりん酸エステル系難燃剤を含有することができ、りん酸エステル系難燃剤を含有することが好ましい。
熱伝導層10は、更に必要に応じてウレタンアクリレート等の靭性改良剤;酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の吸湿剤;シランカップリング剤、チタンカップリング剤、酸無水物等の接着力向上剤;ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の濡れ向上剤;シリコーン油等の消泡剤;無機イオン交換体等のイオントラップ剤;等を適宜添加することができる。
粘着層20は、熱伝導層10に含有される有機高分子化合物14と同種の有機高分子化合物14が主成分として含有される。よって、粘着層20に含有される有機高分子化合物14は、50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する。ここで、「主成分として」とは、粘着層20中、50体積%以上含むことをいい、有機高分子化合物14を50体積%以上含むことが好ましく、60体積%以上含むことがより好ましく、70体積%以上含むことが更に好ましい。
塗布液を塗布して塗膜を形成した後、有機溶媒を除去すべく乾燥・加熱することが好ましい。
本発明の熱伝導シートの粘着層20の粘着面は、保護シートによって保護されていてもよい。
保護シートの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルナフタレート、メチルペンテンフィルム等の樹脂、コート紙、コート布、アルミ等の金属が挙げられる。
本発明の熱伝導シートは、(1)混練工程、(2)1次シート形成工程、(3)成形体形成工程、(4)スライス工程[2次シート(熱伝導層)形成工程]、(5)粘着性付与工程を含む工程により製造する。
1次シートは、下記の(1)混練工程、及び(2)1次シート形成工程、を含む工程を経て作製される。
混錬工程では鱗片状、楕球状又は棒状である熱伝導性の非球状粒子12と有機高分子化合物14とを含有する組成物を混練し、混練物を得る。混練手段としては公知の方法を用いることができ、2本ロール、ニーダー等の装置を利用することが好ましい。
組成物の調製は、所定の非球状粒子12と所定の有機高分子化合物14とを均一に混合することが可能であれば、いずれの公知の方法を用いて実施してもよい。特に限定されるものではないが、例えば、予め有機高分子化合物14を溶剤に溶かして溶液を形成し、その溶液に非形状粒子および難燃剤などその他の添加剤を加え、それらを攪拌した後に乾燥する方法、またはロール混練、ニーダー、ブラベンダ、あるいは押出機を使用して各成分を混合する方法に従って組成物を調製することが可能である。
1次シート形成工程では、混練して得られた混練物をシート状にすることで1次シートを形成する。シート状にする方法は、圧延、プレス、押出および塗工からなる群から選択される少なくとも1つの成形方法を用いることが好ましい。特に圧延およびプレスを用いることで非球状粒子12の長軸をより確実にシート面内方向に配向させることが可能となる。また、圧延およびプレスを用いることで、シート成形時に圧力が加えることができ、非球状粒子12同士を接触させやすくなり、より高い熱伝導性が得られる傾向がある。
2次シートは、下記の(3)成形体形成工程、及び(4)スライス工程、を含む工程を経て作製される。
成形体形成工程では、1次シートを積層する、又は捲回することで成形体を作製する。
積層工程では1次シートを所定の大きさに切り抜き積層して成形体を得る、あるいは一枚のシートをその端を切断せずに折り畳む形態で積層して成形体を得てもよい。捲回工程では、1次シートを捲回して成形体を得る。捲回する方法は特に限定されない。捲回の形状は特に限定されず、例えば円筒形でも角筒形でもよい。
スライス工程では、前記成形体の積層面に対して60度〜90度の角度でスライスすることによって、任意の厚みの2次シート(熱伝導層)を得る。
スライスに使用可能な切断具は、特に限定されるものではないが、鋭利な刃を備えたスライサーおよびカンナ等を使用することが好ましい。鋭利な刃を備えた切断具の使用により、スライス後に得られる2次シートの表面近傍の粒子配向の乱れを抑制でき、かつ厚みの薄いシートを作製できる。
熱伝導シートは、下記の(5)粘着性付与工程を含む工程を経て作製される。
粘着性付与工程では、粘着性を付与する2次シートのいずれかの面、例えば、2次シートの両面又は片面に、有機高分子化合物14を含有する粘着層20を形成して熱伝導シートを得ることができる。
粘着層20を形成する方法は公知の方法で形成することができる。例えば、粘着層20を形成するための塗布液を用いたバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法、リバースロール・コート法、キス・コート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアナイフコート法、ワイヤーバーバーコート法、パイプドクター法、カーテン・コート法、スピンコート法、ディップコート法、交互積層法などを採用することができる。
本発明の放熱装置は、発熱体と放熱体との間に本発明の熱伝導シートを介在させた構造を有する。
本発明の熱伝導シートを適用する発熱体としては、少なくともその表面温度が200℃を超えないものであることが好ましい。本発明の熱伝導シートを好適に使用できる温度は−10℃〜120℃の範囲である。本発明の放熱装置に好適な発熱体としては、例えば、半導体パッケージ、ディスプレイ、LED、電灯等が挙げられる。
<1次シート用組成物の混錬>
非球状粒子として鱗片状で平均長径が500〜1000μmの黒鉛(平均粒子径300μm、熱伝導率200W/mK)を35体積%、有機高分子化合物としてアクリル酸エステル共重合樹脂(HTR−280DR、ナガセケムテックス社製、アクリル酸ブチル/アクリロニトリル/アクリル酸共重合体、Mw90万、Tg−30.9℃、体積抵抗率>1013Ω・m、15質量%トルエン溶液)の固形分を40体積%、難燃剤としてりん酸エステル系であるビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)を25体積%配合して、1次シート用組成物を得た。
油圧プレスにより前記混練物を数十mm厚まで圧縮し、さらに80℃のメタルロールを数回通し、端部を切り落とし、50mm×200mm×1mm厚の1次シートを作製した。
前記1次シートを積層し、厚みが50mmの成形体を得た後、油圧プレスにより0.1MPa以下の圧力で加圧した。
台にナイフが固定され、そのナイフの刃先が台のスライド面から突出しているスライス工具に、前記成形体の積層面がスライド面に接するように成形体を載せた。これを0.3MPaで押圧しながらスライドさせて、成形体をスライスし、2次シート(熱伝導層)を得た。スライスする際、成形体の温度は−10℃に調節し、成形体を5cm/分でスライドさせた。また、台からの刃先の突出量は、2次シートの厚みが0.20mmになるように調整した。
得られた2次シートをSEMで観察したところ、2次シートの表面から露出する粒子の面積率は40%であった。
アクリル酸エステル共重合樹脂(HTR−280DR、ナガセケムテックス社製、アクリル酸ブチル/アクリロニトリル/アクリル酸共重合体、Mw90万、Tg−30.9℃、体積抵抗率>1013Ω・m、15質量%トルエン溶液)をメチルエチルケトンとトルエンの混合溶媒で希釈し、粘着剤塗工液を得た。粘着剤塗工液を離型PETフィルム(A−31、帝人ディポンフィルム)に塗工し、100℃5分間乾燥し、厚み1μmの粘着層を形成した粘着フィルムを得た。粘着層の厚みは、光学式の膜厚測定器(F20、フィルメトリクス社製)により測定した。
得られた熱伝導シートをSEMで観察したところ、粒子の長軸方向のシート表面に対する角度の平均値は85度であり、シートの厚み方向に対する粒子の配向が認められた。
得られた熱伝導シートの70℃におけるアスカーC硬度を、上述の方法により測定したところ、36であった。
熱伝導シートの熱伝導率をレーザーフラッシュ法にて評価した。キセノンフラッシュアナライザー(NETZSCH社製NanoflashLFA447)を用いて、熱伝導シートを0.6MPaで挟んだ2枚の銅板(1mm厚)にXeフラッシュを照射し、裏面銅板の温度の時間依存性を測定し、3層モデルを解析することで熱伝導シートの熱伝導率を評価した。
次いで、熱抵抗を計算式(熱抵抗[℃・cm2/W]=10×熱伝導シートの厚み[mm]/熱伝導率[W/mK])から評価した。ここで熱伝導シートの厚みは、前記の熱伝導シートを0.6MPaで挟んだ2枚の銅板の厚みから、銅板の厚みを差し引いた値とした。得られた厚み、熱伝導率を表1に示す。
熱伝導シートの一方の面の離型PETフィルムを剥離して粘着層を露出させ、易接着層付きPETフィルム(A4100、東洋紡社製)における易接着層が形成されていない面に、露出した粘着層をラミネータにより25℃、0.3MPa、0.1m/minで貼合した。
実施例1と同様にして、但し、粘着層の厚みを3μmに変えて、熱伝導シートを作製した。この熱伝導シートについて、実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、但し、粘着層の厚みを8μmに変えて、熱伝導シートを作製した。この熱伝導シートについて、実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、但し、粘着層の厚みを25μmに変えて、熱伝導シートを作製した。この熱伝導シートについて、実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
下記の粘着フィルムを実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
アクリル酸エステル共重合樹脂(HTR−280DR、ナガセケムテックス社製、アクリル酸ブチル/アクリロニトリル/アクリル酸共重合体、Mw90万、Tg−30.9℃、体積抵抗率>1013Ω・m、15質量%トルエン溶液)をメチルエチルケトンとトルエンの混合溶媒で希釈し、粘着剤塗工液を得た。粘着剤塗工液を離型PETフィルム(A−31、帝人ディポンフィルム)に塗工し、100℃5分間乾燥し、厚み10μmの粘着層を形成した粘着フィルムを得た。
実施例1と同様にして、但し、2次シートに粘着層を付設せずに、熱伝導シートを作製した。この熱伝導シートについて、実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
粘着性の熱伝導シート(熱伝導性両面粘着シリコーンテープ、TC−10SAS、信越化学工業社製)を用いて、実施例1と同様に評価を行い、その結果を表1に示す。
また、実施例1〜4の熱伝導シートは、アスカーC硬度が40以下であることから、熱応力緩和性に優れる。
12 非球状粒子
14 有機高分子化合物
20 粘着層
Claims (13)
- 熱伝導層と、前記熱伝導層の表面の両面又は片面に設けられた粘着層と、を有し、
前記熱伝導層が、(A)20W/mK以上の熱伝導率を有し、鱗片状、楕球状、板状又は棒状である非球状粒子と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物と、を含み、前記非球状粒子(A)の長軸方向が、前記熱伝導層の厚み方向に沿うように配向し、
前記粘着層は、前記熱伝導層に含有される前記有機高分子化合物(B)を主成分として含む熱伝導シート。 - 前記非球状粒子(A)が、黒鉛である請求項1に記載の熱伝導シート。
- 前記粘着層の厚みが、0.1μm〜25μmである請求項1又は請求項2に記載の熱伝導シート。
- 前記有機高分子化合物(B)が、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系高分子化合物を含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
- 前記熱伝導層が、更に(C)りん酸エステル系難燃剤を、1〜50体積%の範囲で含有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
- 前記熱伝導層の厚みが、前記非球状粒子(A)の長径の4倍以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
- 熱伝導率が、0.5W/mK以上である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
- 前記粘着層の外側表面のピール強度が、0.5N/25mm以上である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱伝導シート。
- (イ)(A)20W/mK以上の熱伝導率を有する非球状粒子と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物、を含む組成物を混錬する工程、
(ロ)前記組成物に圧力をかけて、前記非球状粒子の長軸方向が主たる面に対して略平行な方向に配向する1次シートを作製する工程、
(ハ)前記1次シートを積層又は捲回して成形体を作製する工程、
(ニ)前記成形体に含まれる前記非球状粒子の長軸方向に対して90度〜60度の角度で、前記成形体をスライスして2次シートを作製する工程、及び
(ホ)前記2次シートの両面又は片面に、前記有機高分子化合物(B)を含む粘着層を形成する工程、
を経て形成される請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の熱伝導シート。 - 発熱体と、
放熱体と、
前記発熱体と前記放熱体との間に、該発熱体及び放熱体の双方に接するように配置した、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の熱伝導シートと、
を有する放熱装置。 - (イ)(A)20W/mK以上の熱伝導率を有する非球状粒子と、(B)50℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子化合物、を含む組成物を混錬する工程、
(ロ)前記組成物に圧力をかけて、前記非球状粒子の長軸方向が主たる面に対して略平行な方向に配向する1次シートを作製する工程、
(ハ)前記1次シートを積層又は捲回して成形体を作製する工程、
(ニ)前記成形体に含まれる前記非球状粒子の長軸方向に対して90度〜60度の角度で、前記成形体をスライスして2次シートを作製する工程、及び
(ホ)前記2次シートの両面又は片面に、前記有機高分子化合物(B)を含む粘着層を形成する工程、
を含む請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の熱伝導シートの製造方法。 - 前記工程(ニ)が、前記有機高分子化合物(B)のガラス転移温度よりも40℃低い温度から該ガラス転移温度よりも30℃高い温度までの温度範囲内で実施される請求項11に記載の熱伝導シートの製造方法。
- 前記工程(ホ)が、支持基材上に形成された前記粘着層を2次シートに転写する工程である請求項11又は請求項12に記載の熱伝導シートの製造方法。
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