JP2012107998A - 時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラスを支持して胴に固定された縁部材の幅が狭い時計を提供する。
【解決手段】ケース15は、胴21と、縁部材25と、取付けリング35を具備する。胴21は、円形の嵌合孔23を形成し、かつ、表面が縁受け面22aをなし裏面が係合面22bをなる表側端部22を有している。縁部材25は、嵌合孔23を貫通する円筒部26、カバー部27、雄ねじ部28、受け部29を有する。カバー部27は、円筒部の胴外に突出された部位26aの外周に設けられていて縁受け面22aに重なっている。雄ねじ部28を円筒部の胴内に挿入された部位26bの外周に形成する。受け部29は円筒部に形成されムーブメントが有した文字板19の周部を受けている。取付けリング35が、雄ねじ部28に螺合して円筒部26の外周に配設されて係合面22bに接触し、表側端部22をカバー部27との間に挟んで縁部材25を胴21に固定している。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば腕時計や懐中時計のような携帯時計、置き時計、壁掛け時計等の時計に関する。
時計のムーブメントを支持した中枠を収容するケースは、ムーブメントの文字板を透視可能とするガラスを備え、このガラスを支持した縁部材は、取付け部材を用いてケースの胴に固定されている。
この固定のために、縁部材を、筒状部の一端部外周にカバー部を有し、筒状部の他端部内周に雌ねじ部を有した構成とし、取付け部材を、リングベースの内周部に回転操作用の溝を複数設けるとともに、前記内周部から雄ねじ部を直角に折れ曲がるように設けた構成とした腕時計が、従来知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
この腕時計の縁部材は、その筒状部をケースの胴が有する表側端部が形成した嵌合孔に嵌合するとともに、カバー部を表側端部の表面からなる縁受け面に重ねて設けられている。又、取付け部材は、その雄ねじ部を縁部材の雌ねじ部に螺合させて設けられている。それにより、表側端部の裏面からなる係合面に接したリングベースと縁受け面に接したカバー部とで胴の表側端部を挟んで、縁部材が胴に固定されている。
なお、図4(B)は特許文献1に係る腕時計の一部を示している。この図中符号1はケース、符号2は胴、符号3は表側端部、符号3aは縁受け面、符号3bは係合面、符号4は嵌合孔、符号5は縁部材、符号5aは筒状部、符号5bはカバー部、符号5cは雌ねじ部、符号6は取付け部材、符号6aはリングベース、符号6bは溝、符号6cは雄ねじ部、符号7はガラス、符号8は中枠、符号9はムーブメント、符号10は文字板を夫々示している。又、符号5dは筒状部5cの内周側に形成されて文字板10の周部を受ける受け部を示している。
特開2007−171127号公報
従来の腕時計は、縁部材5と取付け部材6との螺合部が、縁部材5が有した筒状部5aの内周側に形成されている。それにより、筒状部5aの径方向に沿う厚みW2は、雌ねじ部5cと雄ねじ部6cが噛み合わされた螺合部の寸法Bと、受け部5dに対する文字板10の掛かり代Cと、文字板10と雄ねじ部6cとの間の隙間Dを合計した寸法に相当している。筒状部5aの厚みW2はそれ以上狭めることができないため、ガラス7を通して視認される筒状部5aの内周面(見切り面)とカバー部5bの外周とで規定される縁部材5の幅W0は、厚みW2に起因して広がっている。
縁部材5の幅が広い時計はデザイン上も好まれない可能性が高い。更に、幅が広い縁部材5は腕時計の重量を増やす因子になるとともに、リングベース6aと雄ねじ部6cとからなる構成の取付け部材6も時計重量を増やす因子になる。そのため、前記のように胴2に縁部材5を固定する従来の構成は、腕時計を軽くする上では不利である。
更に、従来の腕時計は、筒状部5aの胴内側先端と中枠8との間に取付け部材6のリングベース6aが配設されている。言い換えれば、筒状部5aの軸方向にリングベース6aが重なるように配設されている。このため、腕時計の厚みを優先した場合、図4(B)中符号8dで示す逃げ部を中枠8に設けて、この逃げ部8dにリングベース6aを収める構成とする必要がある。これにより、取付け部材6に対する加工箇所が増えてコスト高となる。
本発明の目的は、ガラスを支持して胴に固定された縁部材の幅が狭い時計を提供することにある。
本発明に係る時計は、ケースに、中枠及びこの中枠の内側に支持されたムーブメントが収容されている時計において、前記ケースが、円形の嵌合孔を形成する表側端部を有し、この表側端部の表面が縁受け面をなし前記表側端部の裏面が係合面をなした胴と、前記嵌合孔を貫通する円筒部、この円筒部の前記胴外に突出された部位の外周に設けられていて前記縁受け面に重なるカバー部、前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の外周に形成された雄ねじ部、及び前記円筒部に形成されて前記ムーブメントが有した文字板の周部を受ける受け部を有した縁部材と、前記雄ねじ部に螺合して前記円筒部の外周に配設されるとともに、前記係合面に接して前記カバー部との間に前記表側端部を挟んで前記縁部材を前記胴に固定する取付けリングと、を具備している。
本発明で、縁受け面は、嵌合孔の表側開口端から周囲に張り出すように連続して設けられていても、或いは前記表側開口端と縁受け面とが胴の厚み方向について異なる高さ位置に在るように前記表側開口端との間に段差を形成して設けられていてもよい。又、縁受け面とこれに接するカバー部の裏面は、胴の厚み方向に直交する方向に沿う平面に限らず、胴の厚み方向に斜めに交差する方向に沿う斜面、或いは胴の厚み方向に斜めに交差する方向に沿って湾曲する曲面で形成されていてもよい。
本発明で、胴の表側端部の厚みは、表側端部がその厚み方向に変形することがないように所定の機械的強度を保証できる範囲で可能な限り薄く形成することが、胴の軽量化とともに円筒部の長さが短くなるに伴って縁部材の軽量化を図る上でも、更には、縁部材の取付け安定性を担う円筒部と取付けリングとの螺合部を長く確保しつつ、取付けリングが中枠に干渉することがないようにする上で好ましい。しかし、本発明で、中枠に取付けリングとの干渉を防ぐ逃げ部を加工する場合、胴の表側端部を厚めに形成することが可能である。
更に、本発明で取付けリングを回転操作するための操作部は、例えば中枠に向けて突出する複数の突起であっても、中枠に向けて開放する複数の溝であっても差し支えない。本発明で、縁部材の受け部は、円筒部の内周面から一体に突設された環状凸部で形成することも可能であるが、円筒部の中枠側端部に、中枠側及び円筒部の内側に夫々開放して形成された溝(操作溝)によって形成することが、文字板の表示面積をより大きく確保する上で好ましい。
本発明では、縁部材と取付けリングとの螺合部が、縁部材が有した円筒部の外周に設けられている。これにより、取付けリングが円筒部の幅を増やす要素にならず、円筒部の幅を狭くできる。したがって、ガラスを支持して胴に固定された縁部材の幅が狭い時計を提供できる。
本発明の好ましい形態では、前記取付けリングの厚みが前記縁部材の前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の前記係合面に対する突出長さに略等しく、前記取付けリングの内周全体に雌ねじ部が形成されているとともに、前記取付けリングの複数個所に前記中枠に向けて開放する操作溝が設けられていることを特徴としている。
この好ましい形態では、縁部材に対する取付けリングの厚みと取付けリングの内周面全体に雌ねじ部を形成したことによって、取付けリングの厚みを最小化しつつ胴の表側端部に縁部材を確実に固定する上で必要なねじ山を確保できる。これに加えて、取付けリングを回転操作するために用いる操作部が操作溝であるので、操作部が取付けリングの厚みを増やす因子とならない。そのため、中枠に取付けリングを逃げる逃げ部を設けることなく、取付けリングをこれに対向した中枠に干渉しないように配設できる。
本発明の好ましい形態では、前記表側端部が前記カバー部より薄いことを特徴としている。
この好ましい形態では、胴の表側端部が薄いことに応じて取付けリング全体がカバー部により近付いて配置されるので、表側端部の嵌合孔を貫通して外周に取付けリングが螺合する縁部材の軸方向の長さを短くすることができる。
更に、本発明の好ましい形態では、前記取付けリングに対向されている前記中枠の取付けリング側端面が、平坦面であることを特徴としている。
この好ましい形態では、中枠の取付けリング側端面が平坦面であるので、中枠の取付けリング側部位に取付けリングが収まる逃げ部を要することがなく、中枠の構造及び製造が簡単である。
又、本発明の好ましい形態では、前記ムーブメントの本体部の径が前記円筒部の内径以下であり、前記中枠の取付けリング側端面が前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の先端にも対向していることを特徴としている。
この好ましい形態では、ムーブメントの本体部の径が円筒部の内径以下であるので、本体部が円筒部及び取付けリングと干渉することがない。そのため、円筒部及び取付けリングを逃げる逃げ部を本体部に要することなく、本体部の径が円筒部の内径以下であるムーブメントを備えた時計において本発明の課題を解決することができる。
又、本発明の好ましい形態では、前記ムーブメントの本体部が前記円筒部の内径及び前記文字板より大径であり、前記文字板の外周から食み出した前記本体部の文字板取付け面が、前記中枠の取付けリング側端面と略同じ高さ位置に配置されて前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の先端及び前記取付けリングに対向していることを特徴としている。
この好ましい形態では、ムーブメントの本体部の径が円筒部の内径及び文字板より大径であるにも拘らず、本体部が円筒部及び取付けリングと干渉することがない。そのため、本体部に円筒部及び取付けリングを逃げる逃げ部を要することなく、本体部の径が円筒部の内径及び文字板より大径であるムーブメントを備えた時計において本発明の課題を解決することができる。
本発明によれば、ガラスを支持して胴に固定された縁部材の幅が狭い時計を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る腕時計を示す正面図である。 図1の腕時計の一部を拡大して示す断面図である。 図1の腕時計が備える取付けリングを示す斜視図である。 (A)(B)は図1の腕時計と従来の腕時計との寸法を対比するための比較図である。 本発明の第2実施形態に係る腕時計を示す正面図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
図1中符号11は、時計例えば携帯時計具体的には腕時計を示している。この腕時計11は時計本体12に腕装着用の部材例えばバンド13を取付けて形成されている。図2に示すように時計本体12は、竜頭14(図1参照)が取付けられたケース15に、中枠16とともに、この中枠16の内側に支持されたムーブメント17を収容して形成されている。
中枠16は、金属製でリング形に形成されている。なお、図2には中枠16の一部の断面のみが示されている。この中枠16は周方向に切れ目なく連続する平坦面からなる取付けリング側端面16aを有している。取付けリング側端面16aは、後述の取付けリング35に寄せてこの取付けリング35に近接して対向する端面であり、図2では中枠16の上端面である。
中枠16はその内周に支持部16bを一体に有している。支持部16bは、中枠16の高さ方向中間部の例えば取付けリング側端面16aに寄った位置から中枠16の内側に突出された内向きの凸部からなるとともに、中枠16の周方向に切れ目なく連続して設けられている。
ムーブメント17は、小型電池やぜんまいを動力にしたもの、又は自動巻きのもの、若しくはクォーツ発振モジュールにより時刻等をデジタル表示するデジタル時計対応のもの、或いはデジタル時計対応のものとそれ以外のものとを併用したもの等のいずれであってもよい。このムーブメント17の具体的構成は本発明とは関係がなく、図2の理解を容易にするために、この図2では、ムーブメント17がブロックとして描かれているとともにハッチングを付して描かれている。
ムーブメント17は本体部18に文字板19を取付けて形成されている。本体部18の径は文字板19の径より小さい。この本体部18は、文字板19の裏面に連続する凸部18aを有している。凸部18aは、本体部18の周方向に切れ目なく連続して設けられていて、本体部18の最大径を規定している。ムーブメント17は、その凸部18aを中枠16の支持部16bに図2中上方(後述するガラス側)から引掛けることで、中枠16の内側に支持されている。
ケース15は、胴21の厚み方向一端部に縁部材25を介してガラス32を取付けるとともに、胴21の厚み方向他端部に裏蓋41を取付けて形成されている。金属等からなる裏蓋41は、胴21の裏側端部に形成された雌ねじ部にねじ込まれている。図2中符号42は胴21と裏蓋41との間に挟み込まれた環状のシールパッキンを示している。
胴21は金属製であるが合成樹脂製とすることも可能である。例えばステンレス鋼やチタン等からなる胴21は表側端部22を有している。この表側端部22は、例えば胴21の内側に向けて突出されていて例えば円形の嵌合孔23を形成している。表側端部22の厚みは、図4(A)に示す後述のカバー部27の厚みTより薄く、特に縁部材25を固定する上で必要な強度を保証できる範囲で可能な限り薄いことが好ましく、例えば文字板19の板厚と略同じである。
表側端部22の表面は縁受け面22aをなしている。この縁受け面22aは、例えば嵌合孔23の表側開口端から周囲に張り出すように嵌合孔23に連続した平面で形成されている。表側端部22の裏面は係合面22bをなしている。この係合面22bは、例えば嵌合孔23の裏側開口端から周囲に張り出すように嵌合孔23に連続した平面で形成されていて、縁受け面22aと平行である。
縁部材25は、例えばガラス32を保持するガラス縁として使用されるものであって、ステンレス鋼やチタン等の金属又は合成樹脂の一体品であって環状に形成されている。図2に示すように縁部材25は、円筒部26と、カバー部27と、雄ねじ部28と、受け部29を有している。円筒部26と、カバー部27と、雄ねじ部28と、受け部29は、いずれも縁部材25の周方向に切れ目なく連続しているが、図2ではその一部のみが図示されている。
円筒部26は、嵌合孔23に貫通される部位であり、その中心軸線(図示しない)が延びる方向の長さLは、胴21の表側端部22の厚みより長い。この円筒部26の内周面は、文字板19が視認される領域を規定する見切り面となっている。
カバー部27は表側端部22の縁受け面22aに重ねられる部位である。カバー部27は、図2において円筒部26の上部、つまり、円筒部26の胴外に配置された部位26aの外周に、そこから一体に張り出して設けられている。このカバー部27の先端と円筒部26の内周面とによって、縁部材25の幅Wが規定されている。
カバー部27の裏面に形成された環状の保持溝に、樹脂系の弾性材料で作られた環状のシールパッキン30が嵌合されている。自由状態でのシールパッキン30の厚みは保持溝の深さより大きい。
雄ねじ部28は、図2において円筒部26の下部、つまり、円筒部26の胴内に挿入して配置された部位26bの外周に形成されている。
受け部29は円筒部26に設けられている。具体的には、円筒部26の部位26bの先端部に受け部29が設けられている。この受け部29は、部位26bの先端及び円筒部26の内側に開放された環状の溝により形成されている。
縁部材25の内周側部位に設けられた環状溝31にガラス32の周部が嵌め込み固定されている。この固定は、接着剤を用いてもよく、或いは環状溝31との間に弾性を有するリングを挟んでガラス32を環状溝31に圧入することで行ってもよい。胴21の厚み方向一端部を閉じたガラス32を通して文字板19を視認することが可能である。
このようにガラス32が装着された縁部材25は、取付けリング35を用いて胴21に着脱可能に固定されている。取付けリング35は、金属製であって、図3に示すように内周面全体に雌ねじ部36を設けるともに、複数の操作部例えば操作溝37を設けて形成されている。各操作溝37は取付けリング35の周方向に間隔的に設けられている。この取付けリング35は縁部材25の雌ねじ部28に着脱可能に螺合される。
胴21への縁部材25の固定は裏蓋41が外された状態で以下の手順で行われる。
まず、既にガラス32及びシールパッキン30が組み付けられた縁部材25の円筒部26を、胴21の表側から胴21の嵌合孔23に貫通させる。これにより、縁部材25のカバー部27が胴21の表側端部22の縁受け面22aに重なるとともに、縁部材25の円筒部26の部位26bが胴21内に挿入される。
そのため、この部位26bの外周と、表側端部22の係合面22bと、胴21の表側端部22側の内周面との間にリング収容溝38(図2参照)が形成される。リング収容溝38は胴21の内部に開放している。これとともに、リング収容溝38に円筒部26の部位26bの外周に形成された雄ねじ部28が臨んでいる。更に、表側端部22は、縁部材25の軸方向に沿って互に離れているカバー部27と受け部29との間で、カバー部27の裏面に接するように配設される。
次に、胴21の裏面開口より胴21内に取付けリング35を収めて、その雌ねじ部36を縁部材25の雄ねじ部28に螺合させて、取付けリング35を締め付ける。この締め付けは、少なくとも二箇所の操作溝37に引っ掛かる工具を用いて取付けリング35を回転操作することでなされる。
それにより、取付けリング35の略全体がリング収容溝38に収容されるとともに、この取付けリング35が表側端部22の係合面22bに接した時点から縁部材25が胴21の裏側方向に引き寄せられる。この引き寄せは、縁部材25のカバー部27の裏面が縁受け面22aに接することで終了する。これと同時に、カバー部27と取付けリング35とが胴21の表側端部22を挟むとともに、シールパッキン30がカバー部27と縁受け面22aとの間に圧縮状態に挟まれて縁部材25が胴21に固定される。
又、以上説明した取付けの手順と逆の手順で胴21から縁部材25を外すことができる。この場合、縁部材25を胴21の表側からこじって外さなくてよいので、縁部材25及び胴21の表側端部22が傷付く恐れがない。そして、以上のように胴21に対して縁部材25が着脱可能であるので、縁部材25及びガラス32が損傷した場合、又はシールパッキン30の防水・防塵性能が低下した場合、これら交換対象部品を胴21から外して交換できる。したがって、交換対象部品とともに胴21を廃棄する必要がなくなるので、修理依頼者にとっての交換費用を低減できる。
既述のように胴21に縁部材25が固定された後、ムーブメント17が支持された状態の中枠16が、胴21にその裏側開口を通して収納されるとともに、ムーブメント17と竜頭14との接続が行われる。最後に、胴21に裏蓋41が取付けられて腕時計11の組立て作業が完了する。
この組立て完了状態では、図2に示すようにムーブメント17の文字板19の周部が、縁部材25の受け部29に嵌って支持される。これとともに、中枠16の取付けリング側端面16aが、取付けリング35の操作溝37が開放された端面(図2では下端面)、及び円筒部26の部位26bの先端面(図2では円筒部26の下端面)に夫々近接して対向される。
前記構成の腕時計11では、縁部材25と取付けリング35との螺合部が、縁部材25が有した円筒部26の胴内に挿入された部位26bの外周側に設けられているので、ガラス32支持して胴21に固定された縁部材25の幅Wを狭くできる。
即ち、取付けリング35がカバー部27の裏側で円筒部26の外側に配設されているため、円筒部26の幅W1は、雄ねじ部28の厚みと、受け部29への文字板19の掛かり代Cと、雄ねじ部28と文字板19の周面との間の隙間Dの合計寸法に相当している。これにより、取付けリング35が円筒部26の幅W1を増やす要素にならず、円筒部26の幅W1が狭くなる。それに応じて、ガラス32を支持して胴21に固定された縁部材25の幅Wを狭くできる。
このことは本実施形態を示す図4(A)と従来を示す図4(B)との比較図により明らかである。これら図4(A)及び図4(B)中の各部の寸法E〜Kはいずれも同じであるとともに、ムーブメント9,17の大きさ、腕時計全体の厚みも同じである。又、図4(B)中符号W0は縁部材5の幅、符号W2は縁部材5の筒状部5aの幅を示している。これらの図の対比によれば、W1<W2であるとともに、W<W0であり、実際の寸法を当て嵌めて検証した結果、図4(B)で縁部材5の幅W0が260mm必要であったのに対して、本実施形態に係る図4(A)での縁部材25の幅Wは220mmであり、縁部材25の幅を40mmを狭めることができることが検証された。
更に、前記腕時計11では、図4(A)に示すように縁部材25に対する取付けリング35の厚みAが、表側端部22の係合面22bに対する縁部材25の胴内に挿入された部位26bの突出長さに略等しいとともに、取付けリング35の内周面全体に雌ねじ部36が形成されている。これにより、取付けリング35の厚みを最小化しつつ胴21の表側端部22に縁部材25を確実に固定する上で必要な数のねじ山を取付けリング35に確保できる。加えて、取付けリング35を回転操作するために用いる操作部が、中枠16に向けて開放する操作溝37からなるので、操作溝37が取付けリング35の厚みを増やす因子とならない。
このため、取付けリング35をこれに対向した中枠16に干渉しないように配設できる。これとともに、中枠16の取付けリング側端面16aが平坦面であるので、取付けリング35との干渉を避けるための逃げ部を中枠16に加工する必要がない。したがって、中枠16の構造及び製造が簡単で、それに伴いコストダウンを図ることができる。
更に、縁部材25が固定された胴21の表側端部22はカバー部27より薄肉である。これとともに、取付けリング35は円筒部26の外周に配置されていて円筒部26に対して胴内側先端に重なるように連続する部位を有していない構成である。このため、縁部材25の軸方向の長さLを短くすることができる。このことは、本実施形態に係る図4(A)の構成の方が、図4(B)の構成に比較して、縁部材25の円筒部26の胴内ヘの挿入深さが短いことからも明らかである。
以上のように縁部材25はその幅Wが狭いとともに長さLも短いので、この縁部材25はコンパクトで軽量化されている。しかも、既述のように胴21の表側端部22を薄肉としたことによって胴21も軽量化されている。更に、取付けリング35は、表側端部22を挟むための特別な部位を有することなく内周に雌ねじ部36が形成された単純な構成のねじリングであり、軽量化されている。
これらにより、腕時計11を軽量化できるとともに、胴21、縁部材25、及び取付けリング35の材料コストを低減できる。そのため、胴21と縁部材25のうちの少なくとも一方を金製とする場合、その腕時計の軽量化とコストダウンに大きく貢献することが可能である。
図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成であるか同じ機能を奏する構成については、第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態では、中枠16の肉厚を薄くするとともに、この薄肉化に応じてムーブメント17の本体部18が大径に形成されている。本体部18の最大径は、縁部材25が有した円筒部26の内径より大きいとともに、文字板19より大きい。そのため、本体部18の周部は文字板19より食み出していて、この食み出した周部の上面は文字板取付け面18bの一部をなしている。
文字板取付け面18bは、中枠16の取付けリング側端面16aと同様に平坦面である。この文字板取付け面18bは、中枠16の取付けリング側端面16aと略同じ高さに配置されている。文字板取付け面18bは、円筒部26の胴内に挿入された部位26bの先端面、及び図5において取付けリング35の下面に夫々近接して対向されている。又、取付けリング側端面16aは図5において取付けリング35の下面に近接して対向されている。以上説明した事項以外は、第1実施形態と同じである。
したがって、本体部18の径が円筒部26の内径及び文字板19より大径であるムーブメント17を備えた腕時計11に係る第2実施形態は、第1実施形態で既に説明した理由によって、本発明の課題を解決し、ガラス32を支持して胴21に固定された縁部材25の幅Wを狭くできる。
しかも、縁部材25を既述の構成で胴21の表側端部22に固定したことによって、ムーブメント17の本体部の18径が円筒部26の内径及び文字板19より大径であるにも拘らず、本体部18が円筒部26及び取付けリング35と干渉することがない。そのため、本体部18に円筒部26及び取付けリング35を逃げる逃げ部を要することがない。したがって、本体部18の径が円筒部26の内径及び文字板19より大径であるムーブメント17がケース15に内蔵された腕時計11を提供することができる。
11…腕時計(時計)
12…時計本体
15…ケース
16…中枠
16a…中枠の取付けリング側端面
17…ムーブメント
18…本体部
18b…文字板取付け面
19…文字板
21…胴
22…胴の表側端部
22a…縁受け面
22b…係合面
23…嵌合孔
25…縁部材
26…円筒部
26a…円筒部の胴外に位置された部位
26b…円筒部の胴内に位置された部位
27…カバー部
28…雄ねじ部
29…受け部
32…ガラス
35…取付けリング
36…雌ねじ部
37…操作溝
38…螺合筒部
T…カバー部の厚み
L…縁部材の軸方向に沿う長さ
W…縁部材の幅

Claims (6)

  1. ケースに、中枠及びこの中枠の内側に支持されたムーブメントが収容されている時計において、
    前記ケースが、
    円形の嵌合孔を形成する表側端部を有し、この表側端部の表面が縁受け面をなし前記表側端部の裏面が係合面をなした胴と、
    前記嵌合孔を貫通する円筒部、この円筒部の前記胴外に突出された部位の外周に設けられていて前記縁受け面に重なるカバー部、前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の外周に形成された雄ねじ部、及び前記円筒部に形成されて前記ムーブメントが有した文字板の周部を受ける受け部を有した縁部材と、
    前記雄ねじ部に螺合して前記円筒部の外周に配設されるとともに、前記係合面に接して前記カバー部との間に前記表側端部を挟んで前記縁部材を前記胴に固定する取付けリングと、
    を具備することを特徴とする時計。
  2. 前記取付けリングの厚みが前記縁部材の前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の前記係合面に対する突出長さに略等しく、前記取付けリングの内周全体に雌ねじ部が形成されているとともに、前記取付けリングの複数個所に前記中枠に向けて開放する操作溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記表側端部が前記カバー部より薄いことを特徴とする請求項2に記載の時計。
  4. 前記取付けリングに対向されている前記中枠の取付けリング側端面が、平坦面であることを特徴とする請求項3に記載の時計。
  5. 前記ムーブメントの本体部の径が前記円筒部の内径以下であり、前記中枠の取付けリング側端面が前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の先端にも対向していることを特徴とする請求項4に記載の時計。
  6. 前記ムーブメントの本体部が前記円筒部の内径及び前記文字板より大径であり、前記文字板の外周から食み出した前記本体部の文字板取付け面が、前記中枠の取付けリング側端面と略同じ高さ位置に配置されて前記円筒部の前記胴内に挿入された部位の先端及び前記取付けリングに対向していることを特徴とする請求項4に記載の時計。
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