JP2012106585A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】乗心地性と操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性とを高いレベルで両立させるようにした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部2にタイヤ周方向に延びる複数の主溝3により区画された陸部4を形成した車両への装着位置が指定された空気入りタイヤ1において、主溝3の側壁とトレッド表面とのなす角度を、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、角度αとβとの関係をα<90°<βにすると共に、角度αを車両内側から車両外側に向けて順次小さくし、かつ角度βを車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、乗心地性と操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性とを両立させるようにした空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤの操縦安定性能、特にコーナリング性能を向上させるための手法として、トレッド部を構成するゴムの硬度を高めることが行われてきた。ところが、トレッドゴムの硬度を高めると、タイヤ走行時における衝撃緩和機能が不充分になって乗心地性が低下するという問題があった。
コーナリング走行時における操縦安定性能を改善するための対策として、タイヤ周方向に延びる主溝のトレッド表面の法線に対する溝壁角度を左右で異ならせ、ショルダー側に位置する溝壁角度をタイヤ赤道線側に位置する溝壁角度より大きくするようにした提案がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、これらの提案では、過酷な条件下で走行するタイヤにあっては、良好な接地状況を確保することが難しくなり、操縦安定性能を改善するための対策としては充分なものではなかった。
さらに、これを改善するための対策として、主溝の側壁のトレッド表面の法線に対する車両外側の角度を車両外側に向かって順次大きくし、主溝の側壁のトレッド表面の法線に対する車両内側の角度を車両内側に向かって順次大きくするようにした提案がある(特許文献2参照)。しかしながら、この提案では、主溝の側壁が略V字状の形態からなるため
に、タイヤ走行時における衝撃緩和機能が不足して、良好な乗心地性が得られないという問題があった。
特開昭60−193704号公報 特許第4346374号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、乗心地性と操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性とを高いレベルで両立させるようにした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数の主溝により区画された陸部を形成する共に、車両への装着位置を指定した空気入りタイヤにおいて、前記主溝の側壁とトレッド表面とのなす角度を、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、前記角度αとβとの関係をα<90°<βにすると共に、前記角度αが車両内側から車両外側に向けて順次小さくなり、かつ前記角度βが車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、主溝の側壁とトレッド表面とのなす角度を、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、角度αとβとの関係をα<90°<βとしたので、タイヤ走行時における上下方向の入力がトレッド部により効率よく緩和されて、乗心地性を向上させることができる。
さらに、前記角度αを車両内側から車両外側に向けて順次小さくなるようにすると共に、前記角度βを車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにしたので、旋回走行時における横方向の力に対して、車両外側に位置する陸部のエッジ部が常に路面上に残るため、良好な接地状況が保たれて操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性を向上させることができる。
上述する構成において、角度αを60°以上に設定することにより、乗心地性を確実に向上させることができる。また、相互に隣り合う主溝間における角度α及びβの角度差をそれぞれ3〜10°となるように調整することにより、旋回走行時における操縦安定性を確実に向上させることができる。
さらに、陸部の両側における角度αとβとの和α+βを180〜220°にすることにより、陸部の剛性を適正に確保することができるので、旋回走行時における操縦安定性を一層確実に向上させることができる。
また、主溝の側壁のうち車両内側に位置する側壁の深さ方向の中間位置に、側壁から車両外側に向けて隆起する張出し部を形成することにより、乗心地性をさらに向上させることができる。
本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す断面図である。 図1のタイヤのトレッド部の要部を拡大して示す断面図である。 主溝の深さと陸部の幅との関係を説明するための一部断面図である。 本発明の他の実施形態による主溝の側壁の形態を示す一部断面図である。 実施例において採用したタイヤのトレッドパターンを示す一部平面図である。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す断面図、図2は図1のタイヤにおけるトレッド部の要部を拡大して示す断面図である。
図1において、本発明の空気入りタイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に延びる複数本(図では4本)の主溝3が設けられ、これら主溝3により陸部4が区画形成されている。
そして、本発明の空気入りタイヤ1では、車両への装着位置が指定されており、各主溝3の側壁とトレッド表面とのなす角度を、図2に示すように、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、角度αとβとの関係をα<90°<βにすると共に、角度αが車両内側から車両外側に向けて順次小さくなり、かつ角度βが車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにしている。
なお、図2では、主溝3の側壁とトレッド表面とのなす角度αとβとを、車両内側から車両外側に向けて順次α1、α2、α3及びβ1、β2、β3と表示している。
このように角度αとβとの関係をα<90°<βに設定したことにより、タイヤ走行時における上下方向の入力がトレッド部2により効率よく緩和されて、乗心地性を向上させることができる。
さらに、角度αを車両内側から車両外側に向けて順次小さくなるようにすると共に、角度βを車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにしたので、旋回走行時における横方向の力に対して、車両外側に位置する陸部4のエッジ部が常に路面上に残るため、良好な接地状況が保たれて操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性を向上させることができる。
本発明において、上述する角度αを60°以上に設定することが好ましい。これにより、乗心地性を確実に向上させることができる。ここで、角度αを60°未満にすると、陸部4の倒れが大きくなってタイヤ走行時における上下方法の入力は大幅に緩和されるが、これに伴い陸部4の剛性が著しく低下するため、乗心地性が低下する原因になる。なお、上述する角度βの大きさは、タイヤの要求性能に基づいて設定される主溝3の本数やトレッドパターンの形態に応じて適宜定められる。
また、本発明において、主溝3における上記角度α1、α2、α3の角度差及び上記角度β1、β2、β3の角度差は、特に限定されるものではないが、相互に隣り合う主溝3間において、それぞれ3〜10°、好ましくは5〜8°となるように設定するとよい。これにより、旋回走行時における操縦安定性を確実に向上させることができる。
さらに好ましくは、陸部4の両側における角度αとβ(図2におけるα1とβ1、α2とβ2、α3とβ3)との和α+βが180〜220°、最も好ましくは180〜190°となるように調整するとよい。これにより、陸部4の剛性が適正に確保されて、旋回走行時における操縦安定性を一層確実に向上させることができる。
なお、図1及び図2の実施形態では、トレッド部2にタイヤ周方向に延びる4本の主溝3を形成した場合を示したが、本発明の空気入りタイヤ1では、主溝3の本数はこれに限られるものではない。しかし、旋回走行時における操縦安定性を確保する観点から、図3に示すように陸部4の幅Wを確保する必要があるため、主溝3の深さHと陸部4の幅Wとの関係を、タイヤのサイズ(トレッド幅)に応じて、H≦Wとなるように設定することが好ましい。
また、本発明の空気入りタイヤ1において、タイヤ周方向に延びる主溝3及び陸部4の平面形態は、それぞれ特に限定されるものではなく、主溝3をストレート溝やジグザグ溝、又はこれらの組み合わせによって構成し、陸部4をブロック列やリブ列、又はこれらの組み合わせによって構成することができる。
本発明において、さらに好ましくは、図4に例示するように、主溝3の側壁のうち車両内側(図の左側)に位置する側壁の深さ方向の中間位置に、側壁から車両外側(図の右側)に向けて隆起する張出し部5を形成するとよい。これにより、図中左側の陸部4の剛性が適正に確保されて乗心地性をさらに向上させることができる。この場合において、張出し部5の隆起高さhを0.1〜2.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmとなるように設定するとよい。
上述するように、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数の主溝を形成し、これら主溝の側壁とトレッド表面とのなす角度を、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、角度αとβとの関係をα<90°<βにすると共に、角度αを車両内側から車両外側に向けて順次小さくし、かつ角度βを車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにしたことにより、乗心地性と操縦安定性、特に旋回走行時における操縦安定性とを高いレベルで両立させるようにしたもので、近年の乗心地性と操縦安定性とを重視する高性能車両に対して幅広く適用させることができる。
タイヤサイズを225/45R17、タイヤ構造を図1、トレッドパターンを図5と共通にして、図2に示す主溝3の側壁とトレッド表面とのなす角度α1、α2、α3、β1、β2、β3を表1のように異ならせて、従来タイヤ(従来例)及び本発明タイヤ(実施例1〜3)をそれぞれ作製した。
これら4種類のタイヤについて、以下の試験方法により乗心地性及び操縦安定性を評価し、その結果を表1に併記した。
〔乗心地性〕
各タイヤをリム(17×7.5J)に組み込み、前輪の空気圧を210kPa、後輪の空気圧を230kPaにして国産車両の前後輪に装着し、アスファルト路面からなる周回テストコースを平均速度80km/hにて走行させ、熟練された3名のテストドライバーによる官能評価を行った。この評価結果を従来タイヤを3とする5点法により集計し、その平均値を表1に併記した。数値が大きいほど乗心地性が優れていることを示す。
〔操縦安定性評価〕
各タイヤをリム(17×7.5J)に組み込み、前輪の空気圧を210kPa、後輪の空気圧を230kPaにして国産車両の前後輪に装着し、アスファルト路面からなる周回テストコースを平均速度80〜150km/hにて旋回走行を繰り返し行い、熟練された3名のテストドライバーによる官能評価を行った。この評価結果を従来タイヤを3とする5点法により集計し、その平均値を表1に併記した。数値が大きいほど操縦安定性(旋回走行性)が優れていることを示す。
Figure 2012106585
表1の結果から、本発明タイヤは従来タイヤに比較して、乗心地性及び旋回走行時における操縦安定性が高いレベルで両立していることがわかる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 主溝
4 陸部
5 張出し部
α、β 主溝の側壁とトレッド表面とのなす角度

Claims (7)

  1. トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数の主溝により区画された陸部を形成する共に、車両への装着位置を指定した空気入りタイヤにおいて、
    前記主溝の側壁とトレッド表面とのなす角度を、車両内側においてαとし、車両外側においてβとしたときに、前記角度αとβとの関係をα<90°<βにすると共に、前記角度αが車両内側から車両外側に向けて順次小さくなり、かつ前記角度βが車両内側から車両外側に向けて順次大きくなるようにした空気入りタイヤ。
  2. 前記角度αを60°以上にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 相互に隣り合う主溝間における前記角度α及びβの角度差をそれぞれ3〜10°にした請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記陸部の両側における前記角度αとβとの和α+βを180〜220°にした請求項1、2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記主溝の深さHと前記陸部の幅Wとの関係をH≦Wにした請求項1、2、3又は4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記主溝の側壁のうち車両内側に位置する側壁の深さ方向の中間位置に、該側壁から車両外側に向けて隆起する張出し部を形成した請求項1、2、3、4又は5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記張出し部の隆起高さhが0.1〜2.0mmである請求項6に記載の空気入りタイヤ。
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