JP4874378B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、一対のビード部と、ビード部からタイヤ半径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に位置するトレッド部と、を備え、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、タイヤ幅方向最外側に位置する主溝の外側にてタイヤ周方向に配列された複数のショルダー陸部と、を有する空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの転がり抵抗は、車両の燃費性能に大きく影響する。この転がり抵抗を低減するための方法として、従来から、空気入りタイヤを軽量化する方法が知られている。しかしながら、単に空気入りタイヤを構成する部材の使用量を減らすのみでは、転がり抵抗以外の他のタイヤ物性、例えば操縦安定性能などが悪化することが知られている。
ここで、トレッドパターンの各部位におけるタイヤ走行時の歪量と転がり抵抗との関係につき鋭意検討したところ、本発明者らは、トレッドパターンを構成する陸部、例えばブロックでの歪量を低減することが、転がり抵抗の低減に大きな効力を奏することを見出した。したがって、転がり抵抗の低減と他のタイヤ物性の維持向上とを図る場合、単に空気入りタイヤを構成する部材の使用量を減らすのみだけでなく、併せてトレッドパターンの各部位におけるタイヤ走行時の歪量を低減することが重要であることが判明した。
下記特許文献1では、左右のビード部間にカーカス層を延設した、車両装着方向が指定された空気入りタイヤであって、車両内側に位置するショルダー部の表面に、タイヤ周方向に環状に延在する窪み部を設け、該窪み部によりタイヤの輪郭をタイヤ赤道面に対して車両内側と車両外側で非対称に形成した空気入りタイヤが記載されている。かかる特許文献に記載の空気入りタイヤでは、ショルダー部に窪み部を設けたため、その窪み部の分だけタイヤ重量を減らすことができる。しかしながら、かかる構成によれば、ショルダー部に設けられた窪み部に隣接する陸部でのタイヤ走行時の撓み量が著しく低下することで、この部分での歪量が大きくなる傾向がある。したがって、トレッドパターンの各部位におけるタイヤ走行時の歪量が低減されるわけではないことから、転がり抵抗の低減が充分に図れるわけではない。加えて、かかる構成によれば、ショルダー部に設けられた窪み部に隣接する陸部の横剛性(タイヤ幅方向における剛性)が大きく低下することから、特に空気入りタイヤの操縦安定性能が悪化する傾向があった。
また、下記特許文献2では、ショルダーブロックのタイヤ周方向の中央部分に、それの、ほぼ接地端位置からサイドウォール部側の端縁位置まで、タイヤ幅方向に延びる窪み部を設けた空気入りタイヤが記載されている。かかる特許文献に記載の空気入りタイヤでは、ショルダーブロックのタイヤ周方向の中央部分に、タイヤ幅方向に延びる窪み部を設けたため、その窪み部の分だけタイヤ重量を減らすことができる。しかしながら、かかる構成によれば、ショルダーブロックにおいて歪量が大きくなり、トレッドパターンの各部位におけるタイヤ走行時の歪量が低減されるわけではないことから、転がり抵抗の充分な低減が図れるわけではない。加えて、かかる構成によれば、接地端位置からタイヤ幅方向外側に位置するショルダーブロックが、その窪み部によって分断されることから、ショルダーブロックの横剛性が低下する。このため、特に空気入りタイヤの操縦安定性能が悪化する傾向があった。
特開2008−114810号公報 特開平9−193614号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操縦安定性能を良好に維持・向上しつつ、転がり抵抗を低減し、かつ耐ハイドロプレーニング性能を向上した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ半径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に位置するトレッド部と、を備え、前記トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、タイヤ幅方向最外側に位置する前記主溝の外側にてタイヤ周方向に配列された複数のショルダー陸部と、を有する空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端よりもタイヤ幅方向外側位置から前記サイドウォール部側の端縁位置に向かって、そのタイヤ周方向長さが漸減するようにタイヤ周方向両側部が削除されたものであることを特徴とする。
上記構成によれば、ショルダー陸部において、タイヤ新品時の接地端からタイヤ幅方向内側の削除開始位置まで一定の距離を有することから、ショルダー陸部の一部を削除した場合であっても、ショルダー陸部の横剛性の低下を抑制することができる。その結果、上記空気入りタイヤでは、操縦安定性能を良好に維持・向上することができる。
また、タイヤ周方向における、ショルダー陸部の中心部は、サイドウォール部側の端縁位置まで削除されずに残存することから、この部分が支柱となってショルダー陸部の横剛性の向上に寄与するとともに、ショルダー陸部における歪の集中を緩和し、歪量を低減することができる。これにより、ショルダー陸部を構成するゴム部の一部を削除することで、空気入りタイヤを軽量化しつつ、かつタイヤ走行時におけるショルダー陸部での歪量を低減することができる。その結果、上記空気入りタイヤでは、転がり抵抗を低減することができる。
さらに、タイヤ周方向長さが漸減するように、ショルダー陸部のタイヤ周方向両側部が削除されていることから、特にショルダー陸部を区画する横溝の排水性能が向上する。その結果、上記空気入りタイヤでは、耐ハイドロプレーニング性能を向上することができる。
本発明において、「接地端」とは、正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤを平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するタイヤ軸方向の最外位置を指す。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであればDesign Rim、或いはETRTOであればMeasuring Rimとなる。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車用である場合には180KPaとする。「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”であるが、タイヤが乗用車用であるときには最大負荷能力の対応荷重の88%とする。
上記空気入りタイヤにおいて、複数の前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端において、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものであり、タイヤ新品時の接地端におけるタイヤ周方向長さが最大である前記ショルダー陸部の、タイヤ幅方向内側の削除開始位置を、タイヤ新品時の接地端におけるタイヤ周方向長さが最小である前記ショルダー陸部の、タイヤ幅方向内側の削除開始位置よりも、タイヤ幅方向内側としたものであることが好ましい。
基本的に、陸部の剛性はその面積に比例することから、ショルダー陸部においても、そのタイヤ周方向長さが長いほど、陸部の剛性が高くなる。上記構成によれば、タイヤ周方向長さが異なる複数のショルダー陸部が存在する場合において、タイヤ新品時の接地端におけるタイヤ周方向長さが最大であるショルダー陸部の削除開始位置を、タイヤ周方向長さが最小であるショルダー陸部の削除開始位置よりも、タイヤ幅方向内側としている。これにより、タイヤ周方向長さが異なる複数のショルダー陸部が存在する場合であっても、各ショルダー陸部同士の剛性を、タイヤ周方向で略均一化するとともに、ショルダー陸部の剛性、特にはショルダー陸部の横剛性の低下をより確実に抑制することができる。その結果、上記空気入りタイヤでは、操縦安定性能をさらに良好に維持・向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、複数の前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端において、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものであり、タイヤ新品時の接地端における前記ショルダー陸部の平均タイヤ周方向長さLMに対して、タイヤ周方向長さが0.9LM未満であるものをSサイズ、タイヤ周方向長さが1.1LMを超えるものをLサイズとしたとき、(i)Sサイズである前記ショルダー陸部については、前記削除開始位置を35%摩耗時における接地端E35上、またはE35よりもタイヤ幅方向外側とし、(ii)Lサイズである前記ショルダー陸部については、前記削除開始位置を25%摩耗時における接地端E25上、またはE25よりもタイヤ幅方向内側としたものであることが好ましい。かかる構成によれば、タイヤ新品時の接地端から、Sサイズのショルダー陸部の削除開始位置まで十分な距離を有することから、ショルダー陸部の剛性、特にはショルダー陸部の横剛性の低下をさらに確実に抑制することができる。これに加えて、Lサイズのショルダー陸部の削除開始位置を上記の如く設計することで、各ショルダー陸部同士の剛性を、タイヤ周方向で確実に均一化することができる。その結果、上記空気入りタイヤでは、操縦安定性能を特に良好に維持・向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー陸部は、タイヤ幅方向内側における削除開始位置よりもタイヤ幅方向外側にて、窪み部を有するものであることが好ましい。かかる構成によれば、ショルダー陸部において、新品時の接地端からタイヤ幅方向内側の削除開始位置まで一定の距離を確保しつつ、窪み部を形成することで、ショルダー陸部を構成するゴム部の一部を、さらに削除することができる。その結果、上記構成によれば、空気入りタイヤをより軽量化することができるため、転がり抵抗をさらに低減することができる。
本発明の空気入りタイヤの一例を概略的に示すタイヤ子午線断面図 ショルダー陸部の部分拡大図の一例 ショルダー陸部の部分拡大図の他の例 ショルダー陸部の部分拡大図の他の例
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の空気入りタイヤの一例を概略的に示すタイヤ子午線断面図であり、図2はショルダー陸部の部分拡大図の一例である。図1および図2において、WDはタイヤ幅方向を示し、PDはタイヤ周方向を示す。図1および図2に示す空気入りタイヤは、一対のビード部1と、ビード部1からタイヤ半径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部2と、両サイドウォール部2間に位置するトレッド部3と、を備える。このトレッド部3には、タイヤ周方向PDに延びる複数本の主溝4と、タイヤ幅方向WDの最外側に位置する主溝4の外側にてタイヤ周方向PDに配列された複数のショルダー陸部5とが形成されている。
図2に示すとおり、本実施形態に係る空気入りタイヤでは、ショルダー陸部5として、主溝4と、タイヤ幅方向WDに延びる横溝6と、により区画されたショルダーブロック5が形成された例を示す。しかしながら、本発明においては、ショルダー陸部5として、例えば新品時の接地端Enよりもタイヤ幅方向内側の少なくとも一部分が、タイヤ周方向PDにて連設されたショルダーリブが形成されたものであっても良い。
ショルダーブロック(ショルダー陸部)5は、図2に示すとおり、タイヤ新品時の接地端Enよりもタイヤ幅方向外側位置を削除開始位置Pとして、サイドウォール部2側の端縁位置に向かって、そのタイヤ周方向長さが漸減するようにタイヤ周方向両側部が削除されている(図2において、削除部分を点線で示す)。かかる構成によれば、ショルダーブロック5において、タイヤ新品時の接地端Enからタイヤ幅方向内側の削除開始位置Pまで一定の距離を有することから、ショルダーブロック5の一部を削除した場合であっても、ショルダーブロック5の横剛性の低下を抑制することができる。
図2に示すショルダーブロック5では、その削除開始位置Pを30%摩耗時における接地端E30上としている。本発明においては、ショルダーブロック5の削除開始位置Pを、少なくとも15%摩耗時における接地端E15よりもタイヤ幅方向外側とすることが好ましい。この場合、タイヤ新品時の接地端Enからタイヤ幅方向内側の削除開始位置Pまで、十分な距離が確保されることから、ショルダーブロック5の横剛性をより高めることができる。なお、本発明において、「m%摩耗時における接地端」とは、図1に示すとおり、タイヤ幅方向最外側に位置する主溝4の深さHのm%が、タイヤ走行に伴い摩耗した時点(この時点での、ショルダーブロック5の踏面をAとする)での接地端Emを意味するものする。
本発明において、ショルダー陸部5は、タイヤ周方向長さが漸減するようにタイヤ周方向両側部が削除されるが、この削除後のショルダー陸部5の踏面側の角部を全て、曲率半径Rが0.5〜3となるように面取処理することが好ましい。この場合、特にショルダー陸部5の溝底側角部において歪量を低減することができる。その結果、空気入りタイヤの転がり抵抗をさらに低減することができる。
図2に示すとおり、タイヤ周方向PDにおける、ショルダーブロック5の中心部は、サイドウォール部2側の端縁位置まで削除されずに残存することから、この部分が支柱となってショルダーブロック5の横剛性の向上に寄与するとともに、ショルダーブロック5における歪の集中を緩和し、歪量を低減することができる。これにより、ショルダーブロック5を構成するゴム部の一部を削除することで、空気入りタイヤを軽量化しつつ、かつタイヤ走行時におけるショルダーブロック5での歪量を低減することができる。
さらに、タイヤ周方向長さが漸減するように、ショルダーブロック5のタイヤ周方向両側部が削除されていることから、特にショルダーブロック5を区画する横溝6の排水性能が向上する。
本実施形態では、削除開始位置Pにおける、ショルダーブロック(ショルダー陸部)5のタイヤ周方向長さをX、サイドウォール部2側の端縁位置PEにおける、ショルダーブロック(ショルダー陸部)5のタイヤ周方向長さをX1としたとき、0.1X≦X1≦0.6Xとなるように設定している。このように設定した場合、特に空気入りタイヤの操縦安定性能を良好に維持・向上しつつ、転がり抵抗を低減できるため好ましい。
本発明において、複数のショルダー陸部5は、タイヤ新品時の接地端Enにおいて、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものであっても良い。図3では特に、タイヤ新品時の接地端Enにおいて、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するショルダー陸部5のうち、タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが最大であるショルダー陸部5Lと、タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが最小であるショルダー陸部5Sと、を示して説明する。上記5Lのタイヤ周方向長さL1と5Sのタイヤ周方向長さL2との関係としては、例えば1.1L2≦L1≦1.6L2のものが例示される。
図3に示す実施形態では、5Lのタイヤ幅方向内側の削除開始位置PLを、5Sのタイヤ幅方向内側の削除開始位置PSよりもタイヤ幅方向内側としている。これにより、タイヤ周方向長さが異なる複数のショルダー陸部5が存在する場合であっても、各ショルダー陸部5同士の剛性を、タイヤ周方向で略均一化するとともに、ショルダー陸部5の剛性、特にはショルダー陸部5の横剛性の低下をより確実に抑制することができる。その結果、上記空気入りタイヤでは、操縦安定性能をさらに良好に維持・向上することができる。
本発明の空気入りタイヤは、ショルダー陸部を上記の如き構成する以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、複数のショルダー陸部5が、タイヤ新品時の接地端において、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有する例を示した。しかしながら、本発明においては、ショルダー陸部5の全てが、タイヤ新品時の接地端において、同じタイヤ周方向長さを有するものであっても良い。
(2)前述の実施形態では、タイヤ新品時の接地端Enにおいて、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するショルダー陸部5(タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが最大であるショルダー陸部5L、タイヤ周方向長さが最小であるショルダー陸部5S)を備える空気入りタイヤの例を示した。本発明においては特に、タイヤ新品時の接地端におけるショルダー陸部の平均タイヤ周方向長さLMに対して、タイヤ周方向長さが0.9LM未満であるものをSサイズ、タイヤ周方向長さが1.1LMを超えるものをLサイズとしたとき、(i)Sサイズであるショルダー陸部については、削除開始位置を35%摩耗時における接地端E35上、またはE35よりもタイヤ幅方向外側とし、(ii)Lサイズであるショルダー陸部については、削除開始位置を25%摩耗時における接地端E25上、またはE25よりもタイヤ幅方向内側としたものであっても良い。かかる構成によれば、タイヤ新品時の接地端から、Sサイズのショルダー陸部の削除開始位置まで十分な距離を有することから、ショルダー陸部の剛性、特にはショルダー陸部の横剛性の低下をさらに確実に抑制することができる。これに加えて、Lサイズのショルダー陸部の削除開始位置を上記の如く設計することで、各ショルダー陸部同士の剛性を、タイヤ周方向で確実に均一化することができる。その結果、この実施形態に係る空気入りタイヤでは、操縦安定性能を特に良好に維持・向上することができる。
この実施形態に係る空気入りタイヤにおいては、Sサイズであるショルダー陸部の削除開始位置は、45%摩耗時における接地端よりもタイヤ幅方向内側であることが好ましく、Lサイズであるショルダー陸部の削除開始位置は、15%摩耗時における接地端よりもタイヤ幅方向外側であることが好ましい。なお、Sサイズのショルダー陸部は、そのタイヤ周方向長さが1種類のものだけで構成されても良く、2種類以上のもので構成されても良い。Lサイズのショルダー陸部も同様である。また、タイヤ新品時の接地端におけるショルダー陸部の平均タイヤ周方向長さLMに対して、タイヤ周方向長さが0.9LM以上、1.1LM未満であるものをMサイズとしたとき、本実施形態に係る空気入りタイヤは、このMサイズに該当するショルダー陸部を1種類または2種類以上備えるものであっても良く、Mサイズに該当するショルダー陸部を備えないものであっても良い。
(3)前述の実施形態では、ショルダーブロック(ショルダー陸部)5が窪み部を有しない例を示した。しかしながら、本発明においては、図4に示すとおり、ショルダー陸部5が、タイヤ幅方向内側における削除開始位置Pよりもタイヤ幅方向外側にて、窪み部7を有するものであっても良い。かかる構成によれば、ショルダー陸部5において、新品時の接地端Enからタイヤ幅方向内側の削除開始位置Pまで一定の距離を確保しつつ、窪み部7を形成することで、ショルダー陸部5を構成するゴム部の一部を、さらに削除することができる。その結果、空気入りタイヤをより軽量化することができるため、転がり抵抗をさらに低減することができる。特に、ショルダー陸部の横剛性の低下をより確実に抑制するために、窪み部7は横溝6に対して開口しない(閉塞する)ものであることがより好ましい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例などについて説明する。なお、実施例などにおける評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)転がり抵抗
テストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を使用し、ドラム走行試験にて測定した転がり抵抗を指数評価した。比較例1の転がり抵抗の逆数を100として指数評価し、指数が大きいほど転がり抵抗が低減されていることを示す。尚、走行条件は、ドラム径=1.7m、キャンバー角=0°、空気圧=210kPa、速度=80km/h、荷重=4300Nとした。
(2)操縦安定性能(ドライ操縦安定性能)
実車(国産4ドア セダン)の全輪にテストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を装着して空気圧230kPaとし、前輪に1100kg、後輪に780kgの荷重が負荷される状態でドライ路面を走行させ、直進や旋回、制動などを実施してドライバーの官能試験により評価した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が大きいほど操縦安定性に優れていることを示す。
(3)耐ハイドロプレーニング性能
タイヤ幅方向最外側に位置する主溝の深さの50%が、タイヤ走行に伴い摩耗したテストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を使用し、水深8mmの湿潤路面を走行したときの耐ハイドロプレーニングの発生速度を測定して評価した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が大きいほど耐ハイドロプレーニング性能に優れていることを示す。
実施例1
全てのショルダーブロックを、図2に示すショルダーブロック5にて構成し、その削除開始位置を、一律30%摩耗時における接地端とし、X1=0.2Xとなるように、全てのショルダーブロック5のタイヤ周方向両側部を削除した空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
実施例2
ショルダーブロック5を、タイヤ新品時の接地端Enにおいて、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものとし、図3に示すとおり、タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが最大であるショルダー陸部5Lの削除開始位置を、25%摩耗時における接地端E25とし、タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが最小であるショルダー陸部5Sの削除開始位置を、35%摩耗時における接地端E35とし、タイヤ新品時の接地端Enにおける5Lのタイヤ周方向長さを1.11LM、5Sのタイヤ周方向長さを0.89LMとし、タイヤ新品時の接地端Enにおけるタイヤ周方向長さが、L1とL2との間となるショルダーブロック5の削除開始位置を、30%摩耗時における接地端E30とし、X1=0.2Xとなるように、全てのショルダーブロック5のタイヤ周方向両側部を削除した空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
実施例3
図4に示すとおり、ショルダーブロック(ショルダー陸部)5が、タイヤ幅方向内側における削除開始位置Pよりもタイヤ幅方向外側にて、窪み部7を有すること以外は、実施例2と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
全てのショルダーブロック(ショルダー陸部)5が、削除されていないこと以外は実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
全てのショルダーブロック(ショルダー陸部)5が、新品時の接地端Enを削除開始点Pとして、タイヤ周方向に環状に延在する窪み部を有すること以外は実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例3
全てのショルダーブロック(ショルダー陸部)5が、新品時の接地端Enを削除開始点Pとして、タイヤ周方向の中央部分に、タイヤ幅方向に延びる窪み部を設けたこと以外は実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
Figure 0004874378
表1の結果から、実施例1〜3に係る空気入りタイヤでは、操縦安定性能が良好に維持・向上されつつ、転がり抵抗が低減され、かつ耐ハイドロプレーニング性能が向上されていることがわかる。一方、比較例2および3に係る空気入りタイヤでは、ショルダー陸部の横剛性が低下することから、転がり抵抗がそれほど低減されるものではなく、加えて操縦安定性能が悪化することがわかる。
1:ビード部
2:サイドウォール部
3:トレッド部
4:主溝
5:ショルダーブロック(ショルダー陸部)
6:横溝
7:窪み部

Claims (4)

  1. 一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ半径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に位置するトレッド部と、を備え、前記トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、タイヤ幅方向最外側に位置する前記主溝の外側にてタイヤ周方向に配列された複数のショルダー陸部と、を有する空気入りタイヤにおいて、
    前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端よりもタイヤ幅方向外側位置から前記サイドウォール部側の端縁位置に向かって、そのタイヤ周方向長さが漸減するようにタイヤ周方向両側部が削除されたものであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 複数の前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端において、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものであり、
    タイヤ新品時の接地端におけるタイヤ周方向長さが最大である前記ショルダー陸部の、タイヤ幅方向内側の削除開始位置を、タイヤ新品時の接地端におけるタイヤ周方向長さが最小である前記ショルダー陸部の、タイヤ幅方向内側の削除開始位置よりも、タイヤ幅方向内側としたものである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 複数の前記ショルダー陸部は、タイヤ新品時の接地端において、複数種類の異なるタイヤ周方向長さを有するものであり、
    タイヤ新品時の接地端における前記ショルダー陸部の平均タイヤ周方向長さLMに対して、タイヤ周方向長さが0.9LM未満であるものをSサイズ、タイヤ周方向長さが1.1LMを超えるものをLサイズとしたとき、
    (i)Sサイズである前記ショルダー陸部については、前記削除開始位置を35%摩耗時における接地端E35上、またはE35よりもタイヤ幅方向外側とし、
    (ii)Lサイズである前記ショルダー陸部については、前記削除開始位置を25%摩耗時における接地端E25上、またはE25よりもタイヤ幅方向内側としたものである請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダー陸部は、タイヤ幅方向内側における削除開始位置よりもタイヤ幅方向外側にて、窪み部を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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