JP2012104191A - 磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波磁界アシスト記録方式において、主磁極からの磁界強度の向上と狭トラック記録を両立し、高記録密度を実現できる磁気記録ヘッドを提供する。
【解決手段】主磁極120のトレーリング側に高周波磁界を発する発振器110を備え、浮上面で見たとき、主磁極のトレーリング側端部のトラック幅Pwと発振器のリーディング側端部のトラック幅Twoの比Pw/Twoが0.85以上1.25以下であり、主磁極のトレーリング側端部とリーディング側端部の間にトラック幅がPwより広い箇所を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、磁気記録媒体に対し高周波磁界を印加することにより磁化反転を誘導する機能を有する磁気ヘッド、及びそれを搭載した磁気記録再生装置に関するものである。
近年、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録再生装置においては、年率40%程度の急速な記録密度の増加が求められており、2012年ごろには面記録密度は、1Tbits/inch2に達すると予想されている。面記録密度の向上には、磁気記録ヘッド及び再生ヘッドの微細化と磁気記録媒体における磁性粒子の粒径の微細化が必要である。しかし、磁気記録ヘッドの微細化により記録磁界強度は減少するため、記録能力不足の問題が予測される。また、磁気記録媒体を構成する磁性粒子の粒径が微細化すると熱揺らぎの問題が顕在化するため、粒径の微細化と同時に保磁力や異方性エネルギーを増加させる必要があり、結果的に記録が困難になる。したがって、面記録密度の向上には記録能力の向上が鍵である。そこで、熱や高周波磁界の印加により記録時のみ一時的に磁気記録媒体の保磁力を低下させるアシスト記録が提案されている。
一方、高周波磁界印加によるアシスト記録方式は、「マイクロ波アシスト記録(MAMR)」という名称のもとに、近年着目されている。MAMRでは、強力なマイクロ波帯の高周波磁界をナノメートルオーダーの領域に印加して記録媒体を局所的に励起し、磁化反転磁界を低減して情報を記録する。磁気共鳴を利用するため、記録媒体の異方性磁界に比例する周波数の高い高周波磁界を用いないと、大きな磁化反転磁界の低減効果は得られない。特許文献1には、高周波アシスト磁界を発生させるための、GMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)に類似する構造の積層膜を電極で挟んだ構造の高周波発振器が開示されている。高周波発振器は、GMR構造に発生するスピン揺らぎをもつ伝導電子を非磁性体を介して磁性体に注入することにより微小な高周波振動磁界を発生させることができる。非特許文献1に記載された「Microwave Assisted Magnetic Recording」には、垂直磁気ヘッドの主磁極に隣接して、スピントルクによって高速回転する高周波磁界発生層(Field Generation Layer:以下、FGLと略)を配置してマイクロ波(高周波磁界)を発生せしめ、磁気異方性の大きな磁気記録媒体に情報を記録する技術が開示されている。さらに、非特許文献2には、発振器を磁気記録ヘッドの主磁極と主磁極後方のトレーリングシールドの間に配置させ、高周波磁界の回転方向を記録磁界極性に応じて変化させることにより、磁気記録媒体の磁化反転を効率的にアシストする技術が開示されている。また、非特許文献2には、主磁気極のトラック幅が発振器のトラック幅よりも大きいMAMRヘッドにおいて、記録トラック幅を発振器の幅とほぼ等しく記録できると記載されている。
特開2005−025831号公報
"Microwave Assisted Magnetic Recording": J-G. Zhu et. al., IEEE trans. Magn., Vol.44, No.1, pp.125 (2008) "Medium damping constant and performance charactristics in microwave assisted magnetic recording with circular as field": Y. Wang et al., Journal of Applied Physics, Vol.105, pp.07B902 (2009)
近年、磁気記録において要求される記録密度は、1Tb/in2を超える程度になっており、MAMRでこの程度の記録密度を実現するには、強力な高周波磁界をナノメートルオーダーの領域に照射して磁性記録媒体を局所的に磁気共鳴状態にし、磁化反転磁界を低減して情報を記録する必要がある。非特許文献文献1や2に開示された技術を用いれば、1Tb/in2以上の記録密度を実現できる可能性があることが報告されている。これらの技術では、記録ヘッドのトラック幅が発振器幅よりも広くても、実際に記録される磁気トラック幅は発振器幅とほぼ等しくなると説明されている。つまり、MAMRでは幅広の主磁極を用いることが出来るため、記録磁界強度も大きくなるという利点があると考えられている。本発明者等もMAMR方式の技術を用いることで、どれくらいの記録密度向上の可能性があるのかをマイクロマグネティックシミュレーションにより検討した。この際に、記録信号の信号品質と磁気トラック幅に着目した。ここで、信号品質は良好なほど高い線記録密度を実現することが出来、これを示す指標として一般的には(SNR:Signal-to-Noise Ratio)が用いられる。一方、磁気トラック幅を狭小化できるほどトラック密度を向上させることが出来、この指標としてMWW(Magnetic Write Width)が用いられる。
検討の結果、非特許文献1や2に記載の構成を用いると、ある条件では3Tb/in2以上の高い記録密度の実現が期待できることを確認した。本検討では記録ヘッドの主磁極トラック幅は発振器のトラック幅40nmよりも十分に広い70nmとした。また、磁気記録媒体は非特許文献2に記載されているものと概ね同じ構成を想定し、粒径5nm、異方性磁界Hk30kOe、Hk分散を5%とし、粒径分散や粒間の交換結合分散はゼロとした。
しかし、現実の媒体では粒径分散や交換結合分散はゼロではなく、10〜20%程度の分散がある考えられる。このような現実の媒体を想定し、粒径分散や交換結合分散を考慮した磁気記録媒体を用いると、記録密度は大幅に低下することが明らかになった。これは、磁気記録トラック幅MWWが分散考慮前の40nmから58nmに大幅に増加したことが主な原因である。MWWの増加は媒体分散により媒体の反転磁界分散が増加したためであり、MWWを狭小化するためにはクロストラック方向の実効的な磁界勾配を向上させることが有効である。
本発明は、高周波磁界を発生する発振器を用いる方式のマイクロ波アシスト記録において、狭トラック記録と高記録密度の達成が可能な磁気記録ヘッド及び磁気記録装置を提供するものである。
本発明では、上記課題を解決する為に、マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)方式を前提として、磁気情報を記録する磁気記録媒体、磁気記録媒体の磁化反転を促進するための高周波磁界を印加できる発振器、磁気記録媒体に記録信号を記録するための記録ヘッド、記録信号を再生するための再生ヘッドを有する磁気記録再生装置を用いる。
発振器の構成としては、高周波発振をすることで磁気記録媒体に高周波磁界を印加する高周波磁界印加層(FGL:Field Generation Layer)を含む必要がある。記録ヘッドとしては、媒体対向面に記録磁界を印加するための主磁極を備えている構造が必要である。発振器は主磁極から見てヘッド進行方向後方、すなわちトレーリング側に主磁極に近接した位置に配置する。主磁極の磁気ヘッド進行方向前方、後方、もしくはその両方にシールドを備えることができる。また、主磁極のトラック幅方向の外側の両方もしくは片側にサイドシールドを備えてもよい。本構成の磁気記録再生装置の発振器を搭載した磁気記録ヘッドにおいて、主磁極と発振器のお互いに対向する面の浮上面位置でのトラック幅に適切な関係を持たせることにより、記録トラック幅の狭小化による高記録密度の実現が可能となる。具体的には、主磁極のトレーリング端のトラック幅Pwと発振器のリーディング端のトラック幅Twoを以下の関係を満たす構成にする。
0.85×Two<Pw<1.25×Two (1)
さらに、上記の構成において記録磁界強度を向上させるために、主磁極のトレーリング端のトラック幅Pwよりもリーディング側の位置におけるトラック幅の方が大きい構成とする。より具体的には、主磁極は以下のA,Bに代表される形状とする。
A.浮上面におけるトラック幅が、発振器に近接するトレーリング端の位置からリーディング側に広がっていくテーパー形状を有する主磁極。
B.浮上面におけるトラック幅が、リーディン端とトレーリング端の間の所定位置からトレーリング端に向かって狭くなっていく凸型である主磁極。
さらに、上記A,Bの構成において、記録時の隣接トラックのデータ消去を抑制することを目的として、以下のCの構成とすることができる。
C.上記A,Bの構成において、浮上面におけるトラック幅が、リーディン端とトレーリング端の間の所定位置からリーディング端に向かって狭くなっていく主磁極。
上記A,B,Cの構成において、ダウントラック方向の磁界勾配の向上及び、高周波磁界印加層の回転方向が記録極性に応じた効率的方向に回転させることを目的として、磁気記録ヘッドを下記Dの構成とすることができる。
D.発振器よりもトレーリング方向の発振器に近接した位置にトレーリングシールドを有する磁気記録ヘッド。さらに本構成において、主磁極よりもリーディング側にリーディングシールドを設けた構成であってもよい。
上記Dの磁気記録ヘッドにおいて、クロストラック方向の磁界勾配の向上を目的として下記Eの構成としてもよい。
E.主磁極のトラック幅方向の両端もしくは片側にサイドシールドを設けた構成。
本発明によれば、発振器のリーディング端のトラック幅と主磁極のトレーリング端のトラック幅を概ね等しくすることにより、記録トラックの幅を狭小化することができる。さらに、主磁極をトレーリング端からリーディング側に向かってトラック幅が広がる形状とすることにより、記録トラック幅の増大を招くことなく記録磁界強度の向上が可能となり、高線記録密度を実現することができる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例による磁気記録再生ヘッドの概略図。 主磁極、トレーリングシールド及び発振器の一実施例を示す概略摸式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の一例を示す模式図。 記録ヘッド部の詳細な構成例を示す模式図。 主磁極と発振器の一例を示す模式的斜視図。 最適な主磁極幅と発振器幅の関係を示す図。 面記録密度と主磁極幅の関係を示す図。 主磁極、トレーリングシールド及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 磁気記録ヘッドの記録磁界強度と主磁極幅の関係を示す図。 転移湾曲と主磁極幅の関係を示す図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極及び発振器の他の例を示す模式図。 媒体対向面から見た主磁極、発振器、トレーリングシールド、及びサイドシールドの例を示す図。 媒体対向面から見た主磁極、発振器、トレーリングシールド、及びサイドシールドの例を示す図。 媒体対向面から見た主磁極、発振器、トレーリングシールド、及びサイドシールドの例を示す図。 磁気記録再生装置の概略図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。理解を容易にするため、以下の図において同じ機能部分には同一の符号を付して説明する。
〔実施例1〕
図1に、本発明の一実施例による磁気記録再生ヘッドの概略図を示す。磁気記録再生ヘッドは、記録ヘッド部100と再生ヘッド部200から構成される、記録再生分離ヘッドである。記録ヘッド部100は高周波磁界を発生するための発振器110、記録磁界を発生するための主磁極120、主磁極120に磁場を励磁するためのコイル160、副磁極130aを有する。さらに、本実施例では主磁極のトレーリング方向にトレーリングシールド130bを設けているが、必ずしも設ける必要はない。ここで、トレーリング方向はヘッドの媒体に対する進行方向と反対の方向であり、リーディング方向はヘッドの媒体対に対する進行方向であると定義している。また、図1には示していないが、主磁極120のトラック幅方向の外側にサイドシールドを設けてもよい。サイドシールドは主磁極120の両側に設けてもよいし、外側と内側のどちらか一方にだけ設けてもよい。また、磁気記録媒体300を参考のために図示している。本実施例では、磁気記録媒体300に対する磁気記録再生ヘッドの進行方向から見て、再生部200が先頭で記録部100が後方の配置であるが、ヘッドの進行方向から見て記録部100が先頭で再生部200が後方になるように配置を逆転した構成であってもよい。
図2は、記録部100の一部である主磁極120と発振器110を示す概略模式図である。図3は、主磁極120と発振器110を磁気記録媒体の対向面から見た図である。図3ではトレーリングシールド130bは省略している。本実施例の特徴は、主磁極120のトレーリング端における浮上面でのトラック幅Pwと発振器110のリーディング端位置における浮上面でのトラック幅Twoが概ね等しく、以下の関係を持つことである。
0.85×Two<Pw<1.25×Two (1)
上記数値範囲の技術的意義と効果に関しては後述する。
再生ヘッド部200は、下部磁気シールド220と上部磁気シールド230によって再生センサ210を挟んだ構造を有する。再生センサ210は、記録信号を再生する役割を担うことさえ出来れば特に制限はない。再生センサ210は、例えば所謂GMR(Giant Magneto-Resistive)効果を有する再生センサであってもよいし、TMR(Tunneling Magneto-Resistive)効果を有する再生センサであってもよいし、EMR(Electro Mechanical Resonant)効果を有する再生センサであってもよい。また、外部磁界に対して逆極性の応答をする2つ以上の再生センサを有する所謂差動型再生センサであってもよい。また、下部磁気シールド220と上部磁気シールド230は、再生信号品質の向上に重要な役割を担うため設けることが好ましい。
図4は、記録ヘッド部100のさらに詳細な構成例を示す模式図である。記録ヘッド部100に設けられた発振器110は、高周波磁界を発生するFGL111、スピン透過性の高い材料からなる中間層112、FGL111にスピントルクを与えるためのスピン注入固定層113、FGLの磁化回転を安定化させるための回転ガイド層114を有する。発振器110の構成は、図4に示すように主磁極120側から回転ガイド層114、FGL111、中間層112、スピン注入固定層113の順に積層してもよいし、反対に主磁極120側からスピン注入固定層113、中間層112、FGL111、回転ガイド層114の順に積層してもよい。回転ガイド層114は、FGL111の発振の安定性の観点から設けることが好ましいが、必ずしもなくてもよい。
本実施例のFGL111の材料はFe70Co30であり、膜厚は15nmである。Fe70Co30の飽和磁化は2.4Tであり、高い高周波磁界を発生することが出来る。FGL111の材料としては、磁性体でさえあればFGLとしての役割を担うことが可能である。FeCo合金の他に、NiFe合金やCoFeGe,CoMnGe,CoFeAl,CoFeSi,CoMnSi,CoFeSiなどのホイスラー合金、TbFeCoなどのRe−TM系アルモファス系合金、CoCr系合金などでもよい。また、CoIrなど負の垂直異方性エネルギーを持つ材料でもよい。膜厚も15nm以上、あるいは以下であっても本発明の趣旨に反するものではないが、FGL111の膜厚は5nm以上30nm以下の範囲であることが好ましい。5nm以上に設定するのは、膜厚が薄すぎると高周波磁界強度が低下しすぎるためであり、30nm以下に設定するのは膜厚が厚すぎるとFGL111が多磁区化し磁界強度の低下を招くためである。
本実施例の中間層112はCuであり、膜厚は2nmである。中間層112の材料としては非磁性体の伝導材料であることが好ましく、例えばAu,Ag,Pt,Ta,Ir,Al,Si,Ge,Tiなどを用いることが出来る。本実施例のスピン注入固定層113はCo/Ptであり、膜厚は8nmである。また、本実施例に用いたCo/Ptの垂直異方性磁界Hkは8kOeである。スピン注入固定層113に垂直異方性を持った材料を用いることによりFGL111の発振を安定させることが出来、例えばCo/Ptの他にCo/Ni,Co/Pd,CoCrTa/Pdなどの人工格子磁性材料を用いることが好ましい。また、発振の安定性は若干失われるが、FGL111と同様の材料を用いることも出来る。本実施例の回転ガイド層114は、垂直異方性エネルギーを持ったCo/Niであり、膜厚は8nmである。また、本実施例におけるCo/Niの垂直異方性磁界Hkは8kOeである。回転ガイド層114もスピン注入固定層113と同様の材料を用いることが好ましい。以上のような発振器110の構成とすることにより、磁気記録媒体300の記録層に高い高周波磁界を印加することができる。
本実施例の主磁極120、副磁極130aとシールド130bには、飽和磁化が大きく、結晶磁気異方性がほとんどないCoFe合金を用いた。
図5に、主磁極120と発振器110の模式的斜視図を示す。上述したように、発振器110と主磁極120のトラック幅はほぼ等しく、本構成例では40nmとした。発振器の素子高さ方向の幅(SHo)の狙い値は40nmであるが、FGLから適切な高周波磁界強度と周波数が得られるように設計することが可能である。また、主磁極120の浮上面から拡幅開始部までの高さ(ネック高さ)(TH)の狙い値は60nmとした。THも適切な記録磁界強度が得られるように設計することが出来る。さらに、浮上面から見てTHよりも上部のトラック幅方向の広がりの大きさも適切に設定することが可能である。
以下に、発振器110と主磁極120の相互に対向する面におけるトラック幅PwとTwoの最適な関係の範囲、及びその範囲に設定することにより得られる効果を図6、図7と表1を用いて説明する。表1は、後述する構造A,B,Cにおける発振器幅、主磁極幅、SNR、線記録密度、磁気トラック幅、面記録密度を表にして示したものである。
Figure 2012104191
初めに本検討に用いたヘッド、媒体の条件を示す。浮上面での主磁極120のトラック幅Pwと発振器110のトラック幅Twoは、10nmから120nmの範囲で変化させた。主磁極120のネック高さTHはPwにより変化させており、Pwの1.5倍とした。発振器の素子高さSHoはTwoと等しい値とした。主磁極120の材料はFe70Co30であり、飽和磁化は2.4Tである。トレーリングシールド130bと主磁極120の距離は、上述の発振器の各層の膜厚と等しく33nmである。磁気記録媒体300の記録層は異方性磁界Hkが30kOe、粒径が5nm、膜厚12nmとした。また、主磁極120や発振器110の浮上面と磁気記録媒体300の記録層の最上面の間の距離は6nmであるとした。
上述の条件における、本発明による最適なPwとTwoの関係を図6に示す。PwとTwoの関係は先述した式(1)を満たせばよい。図7は、Twoが一定の時の実現可能な面記録密度(Areal density)とPwの関係を示した図である。図6及び図7中の符号A,B,Cは、表1に示した構造A、構造B、構造Cに対応している。構造A,B,CのTwoはいずれも40nmである。Twoが40nmの場合、面記録密度は、PwがTwoと等しい40nmのときに最大の2.5Tb/in2となる(構造A)。しかし、Pwが狭い25nmのときには1.5Tb/in2(構造B)、Pwが広い70nmのときには1.8Tb/in2(構造C)に低下する。面記録密度が最大の2.5Tb/in2から10%程度低下することを許容できるものとすると、Twoが40nmの場合、Pwの最適範囲はTwoの85%以上125%以下の範囲である。
また、図6にはTwoが40nmの例のみを示しているが、図7にはTwoが25nmの場合とTwoが60nmの場合についても、実現可能な面記録密度とPwの関係を示した。図7から分かるように、Twoが40nm以外のときにもTwoとPwをほぼ等しくすることにより、記録密度が最大になることが分かる。したがって、PwとTwoが式(1)の関係を保つことが出来れば、Twoの大きさに応じた最高の面記録密度を実現可能である。しかし、Two又はPwが10nm程度以下の時には、発振器110からの高周波磁界もしくは主磁極120からの記録磁界強度が著しく低下するため、記録パターンを飽和記録することが出来ず、記録密度も著しく低下する。よって、TwoとPwは10nm程度以上にする必要がある。反対に、Two又はPwが100nm以上の時には記録密度が1Tb/in2を下回るため、現行の垂直記録方式に対する利得が小さく、MAMR方式を採用するメリットが小さい。したがって、TwoとPwは10nm以上100nm以下であることが望ましい。
TwoとPwが式(1)の関係から外れた場合に面記録密度が低下する理由を、表1を用いて、構造Bと構造Cを例にとり説明する。構造BのTwoが40nmでPwが25nmの時には、PwとTwoが大きく異なるためにクロストラック方向の実効的な磁界勾配の低下及びPwの狭小化に伴う記録磁界強度の低下によりSNRが大きく低下する。また、MWWはPwが40nmの時よりは僅かに狭い36nmになる。このMWWの低減量はPwが40nmから25nmへの幾何幅の低減量と比較すると小さい。これは、現実的な分散を有する磁気記録媒体では、MWWの狭小化にはPwとTwoの両方の狭小化が必要であるためである。よって、PwがTwoの0.85倍よりも狭い時には記録密度が大きく減少するのである。
次に、Twoに対してPwが大きい場合について、面記録密度が低下する理由を、構造Cを例に説明する。構造CのTwoが40nmでPwが70nmの時には、Pwが40nmのときよりも記録磁界強度は増加するため、SNR自体は構造Aとほとんど同じになる。しかし、Pwが広がることによりMWWが大きく広がり、Pwが40nmのときのMWW40nmから57nmにまで広がってしまう。結果として、線記録密度はほとんど一定のまま、トラック密度が大きく劣化し、面記録密度の劣化を招く。よって、PwがTwoの1.25倍よりも広い時にも記録密度が大きく減少するのである。したがって、PwをTwoの大きさに応じて式(1)の関係を保つような寸法とすることで、高面記録密度の実現を容易とする磁気記録再生ヘッドを実現することができる。
〔実施例2〕
本発明の第2の実施例を以下に示す。本実施例の構成は、記録部100の主磁極120の形状のみが実施例1とは異なる。図8に本実施例の発振器110、主磁極120とトレーリングシールド130bの模式図を示す。また、図9に本実施例の発振器110、主磁極120を浮上面から見た模式図を示す。図9ではトレーリングシールド130bは割愛している。
本実施例は実施例1と同様に、浮上面で見たとき、主磁極120のトレーリング端におけるトラック幅Pwと発振器100のリーディング端位置におけるトラック幅Twoが概ね等しく、式(1)の関係を有する。実施例1と異なる本実施例の特徴は、主磁極110の形状が、トレーリング端からリーディング側に向かってトラック幅が広がっていく形状である点である。以後、主磁極120の浮上面でのトラック幅の最大値をPwmと定義する。より具体的な構成例は、図9に示すように、トラック幅はトレーリング端からリーディング方向に広がっていき、ある位置で最大Pwmとなり、トラック幅が最大となった位置からリーディング端までは一定のトラック幅Pwmである形状である。また、図10に示す形状のように、トラック幅はトレーリング端でのトラック幅Pwからリーディング端でのトラック幅Pwmになるまで広がり続けてもよい。
以上のような構成とすることにより、大幅なMWWの増加を招くことなく記録磁界強度の向上が可能となり、SNRや線記録密度の向上が可能となる。
さらに上記の構成に加えて、主磁極120の幾何学的形状に以下のような特徴を持たせることにより、大きな効果を得ることが出来る。
10°<θt<70° (2)
1.3<Pwm/Pw<3 (3)
ここで、θtはヘッド進行方向に対する主磁極120のトレーリング端からのテーパー角度である。θtが70°よりも大きいの場合は、テーパー部からの磁界の影響が大きくMWWが大幅に増加するため、70°以下に設定することが望ましい。θtが10°以下の場合は、テーパーを設けない構成との差が小さく、磁界強度の向上効果もほとんど得られないため、10°よりも大きくすることが好ましい。同様に、Pwm/Pwは1.3以下ではテーパーを設けることによる効果が小さいため、1.3よりも大きくすることが好ましい。反対にPwm/Pwが大きすぎても特に特性上の大きな問題は生じないが、ヘッドの製造上PwとPwmの差が3倍を超えるとPwの寸法誤差が増大するため、Pwm/Pwは3未満に設定することが好ましい。例えば、図9に示す構成例の場合、Pwは40nm、Pwmは62nmであり、Pwm/Pwは1.6、θtは42°である。図10に示す構成例のPwは40nm、Pwmは82nmであり、Pwm/Pwは2.1、θtは25°である。よって、図9と図10に示す構成は、式(2)と式(3)の条件を満たしており、MWWの増加を招くことなく記録磁界強度の向上が可能である。
次に、表2、図11、図12を用いて、本実施例により得られる効果の詳細を説明する。図9と図10に示した構成は、ほぼ同等の効果が得られるため、両構成共に構造Dと表記している。表2は、実施例1の構造A、及び本実施例の構造Dにおける発振器幅、主磁極幅、SNR、線記録密度、磁気トラック幅、面記録密度を表にして示したものである。
Figure 2012104191
表2から分かるように、本実施例の構造Dは実施例1の構造Aよりも高い面記録密度の実現が可能である。これは、MWWの増加を招くことなくSNRや線記録密度の向上が可能であるためである。
本実施例の構造DによりSNRが向上する理由は、図11に示すように、主磁極120からの磁界強度が増加することが要因である。磁界強度は媒体の記録層の膜厚方向の中心で評価している。本実施例では主磁極120の浮上面と媒体の記録層表面の距離を6nm、記録層の膜厚を12nmとしたので、図11に示す磁界強度は浮上面から媒体方向に12nm移動した点における値である。
ここで、MAMRではなく通常の記録方式において、主磁極120の形状を構造Aから構造Dのものに変化させても効果はなく、寧ろSNRは劣化する。実際に、現状のハードディスクドライブの製品ではトレーリング端からリーディング側にトラック幅が広がるような主磁極形状を持つ磁気記録ヘッドは採用されていない。これは転移湾曲を考えることにより説明できる。転移湾曲とは、記録磁化のビット境界線の湾曲量である。ビット境界線の湾曲は小さいほど、再生時に感知すべき信号成分のみを再生できるため、転移湾曲は小さい方が記録密度を向上できる。しかし、主磁極120の磁界強度はトラックの中心の方がトラック端よりも高いので、トラックの中心でのビットの転移は主磁極から遠い位置において起こり、トラック端部でのビットの転移は主磁極から近い位置において起こる。すなわち、ヘッド磁界の等磁界曲線の湾曲に起因した記録パターンの転移湾曲が発生するのである。図12に、主磁極120の形状が異なる構造Aと構造DでMAMR方式と通常の記録方式で記録した時の転移湾曲を示す。
図12には、通常の記録方式(PMR)で主磁極の形状のみが構造Aと構造Dのものと等しい構成を構造A’と構造D’と表示する。通常の記録方式では、構造D’は構造A’よりも転移湾曲が大きいことが分かる。このため、構造D’では構造A’よりもSNRが劣化する。一方、MAMR方式では、発振器110が主磁極120に近接して配置しているため、転移湾曲はヘッド磁界の等磁界曲線の湾曲に依らず非常に小さくなり、構造Aと構造Dでほぼ等しくなる。したがって、構造Dでは構造Aよりも転移湾曲の増大を招くことなく磁界強度の増加が可能であるため、SNRと線記録密度が向上するのである。
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例を以下に示す。本実施例は、主磁極120の形状のみが実施例2とは異なる。本実施例も実施例2と同様に、浮上面で見たとき、主磁極120のトレーリング端におけるトラック幅Pwと発振器110のリーディング端位置におけるトラック幅Twoが概ね等しく、式(1)の関係を有し、主磁極120はトレーリング端のトラック幅Pwよりもリーディング側でのトラック幅の方が大きい。図13、図14、図15に本実施例の具体的な構成例を示す。なお、図13、図14、図15にはトレーリングシールド130bを図示していないが、設けてもよい。
本実施例の特徴は、図13、図14、図15に示すように、浮上面で見たとき主磁極120のトラック幅が、トレーリング端からリーディング側に一定幅で一定距離進んだ後、幅が広がる凸型の形状を有する点である。言い換えると、実施例2に示した構成のθtが概ね0°の構成である。厳密には、トレーリング端からリーディング側の所定位置まで一定のトラック幅Pwであり、その位置よりもリーディング側に向かってトラック幅が広がり、Pwよりも広いトラック幅Pwmとなる形状である。本実施例は、図13、図14、図15に示す何れの構成においても実施例2に記載の構成とほぼ同等の効果が得られるため、効果に関する説明は省略する。
図13に示す主磁極の浮上面形状は、トレーリング端からリーディン側の所定位置までは一定のトラック幅Pwを有し、そこで急激にトラック幅が広がり、その後リーディング端まで一定のトラック幅Pwmとなる形状である。図14に示す主磁極の浮上面形状は、トレーリング端からリーディン側の所定位置までは一定のトラック幅Pwを有し、そこからリーディング端までトラック幅が広がり続け、最終的にリーディング端において最大のトラック幅Pwmとなる形状である。図15に示す主磁極の浮上面形状は、トレーリング端からリーディン側の所定位置までは一定のトラック幅Pwを有し、そこからリーディング端の決められた位置まで徐々にトラック幅が広がり続け、その後はリーディング端までトラック幅が一定のPwmとなる形状である。
本実施例の効果を十分に得るために、図13、図14、図15に示す形状は、さらに以下のような関係を満たすことが好ましい。
1.3<Pwm/Pw<3 (3)
0.2<t/Pw<2 (4)
ここで、式(3)を満たす必要がある理由に関しては実施例2と同一であるため、説明は省略する。式(4)に記載のtはトレーリング端から主磁極幅の最大値であるPwmとなる位置までのヘッド進行方向の距離である。t/Pwが0.2以下の時には、主磁極幅がPwよりも広がっている位置からの磁界の影響が大きすぎるため、MWWの大幅の増大を招くため、0.2よりも大きくすることが好ましい。反対に、t/Pwが2以上の時には磁化転移が形成される主磁極120と発振器110の境界位置における磁界強度の向上効果が大幅に低減するため、2よりも小さくすることが好ましい。
図13、図14、図15に示した構成の幾何寸法例を以下に示す。図13の構成として好ましい寸法の一例は、Pwが40nm、Pwmが68nm、Pwm/Pwが1.7、tが12nm、t/Pwが0.3である。図14の構成として好ましい寸法例は、Pwが40nm、Pwmが67nm、Pwm/Pwが1.7、tが31nm、t/Pwが0.8である。図15の構成として好ましい寸法例は、Pwが40nm、Pwmが67nm、Pwm/Pwが1.7、tが22nm、t/Pwが0.6である。これらの寸法をとる図13、図14、図15の構成は、いずれも式(3)と式(4)を満たしており、MWWの大幅な増大を招くことなく、磁界強度を向上することが出来る。
〔実施例4〕
本発明の第4の実施例を以下に示す。本実施例は、主磁極120の形状のみが実施例2,3とは異なる。本実施例も実施例2,3と同様に、浮上面で見たとき、主磁極120のトレーリング端におけるトラック幅Pwと発振器110のリーディング端位置における浮上面でのトラック幅Twoが概ね等しく、式(1)の関係を有し、主磁極120のトレーリング端のトラック幅Pwよりもリーディング側でトラック幅が広い部位を有する。図16から図21に本実施例の具体的な構成例を示す。なお、図にはトレーリングシールドを図示していないが、設けてもよい。
本実施例の特徴は、浮上面で見たとき主磁極120のトラック幅が、リーディング端における幅Pwrからトレーリング側に向かって広がり幅Pwmになる主磁極形状を有することである。このような構成とすることにより、実施例2,3の構成の効果に加えて、主磁極120から隣接トラックへの漏洩磁界が低減するので、隣接トラックの記録磁化消去を抑制することが可能になる効果を得ることができる。本実施例は、実施例2,3に記載の構成よりは、主磁極の面積自体が減少しているので記録磁界強度は若干減少するが、隣接トラックの記録磁化の消去を抑制できるのでトラック密度の向上が容易であり、全体として面記録密度の向上が容易である。図16から図21に示した本実施例の構成は、何れもほぼ同等の効果を実現することが可能である。
次に、図16から図21に示す主磁極120形状の詳細を説明する。いずれの構成においても、浮上面における主磁極120のトレーリング端のトラック幅をPw、トレーリング端からリーディング端の間のある位置において最大となるトラック幅をPwm、リーディング端のトラック幅をPwrと定義している。
図16、図17に示した主磁極形状は、トレーリング端でのトラック幅Pwからリーディング側のある位置でのトラック幅Pwmまで広がっていく形状であり、トレーリング側の形状は実施例2に示した構成に近い。図16の構成では、トラック幅がPwからPwmになると、すぐにリーディング端に向かってトラック幅が小さくなるが、図17に示した構成例では、トラック幅がPwmで概ね一定の領域があった後、リーディング端に向かってトラック幅が小さくなり、リーディング端でトラック幅Pwrになる。
一方、図18、図19、図20、図21に示した構成例は、トレーリング端のトラック幅Pwがリーディング側に向かって所定位置まで一定の幅を維持した後、広がる凸型の形状であり、トレーリング側の形状は実施例3の実施例の形状に近い。図18の構成では、トラック幅が最大値Pwmになった後すぐにリーディング端に向かってトラック幅が小さくなる。図19の構成では、トラック幅がPwmで概ね一定の領域があった後リーディング端に向かってトラック幅が小さくなる。図20と図21の構成は、トレーリング側からリーディング側に向かってトラック幅がPwからPwmに徐々に広がっていく領域を有する構成である。図20と図21の構成の相違点は、図20の構成ではトラック幅がPwmの最大値になった後すぐにリーディング端に向かってトラック幅が小さくなる形状であるのに対し、図21の構成ではトラック幅がPwmで概ね一定の領域があった後リーディング端に向かってトラック幅が小さくなる形状である点である。
本実施例の効果を十分に得るために、図16から図21に示す形状は、さらに以下のような関係を満たすことが好ましい。
(条件A)θt≠0°の時
10°<θt<70° (2)
1.3<Pwm/Pw<3 (3)
5°<θr<60° (5)
Pwr/Pwm<0.7 (6)
(条件B)θt〜0°の時
1.3<Pwm/Pw<3 (3)
0.2<t/Pw<2 (4)
5°<θr<60° (5)
Pwr/Pwm<0.7 (6)
ここでθrは、主磁極120の幅がPwmからリーディング方向に幅が減少し始める位置でのヘッド進行方向に対する角度である。θrが5°未満の時は隣接トラックへの漏洩磁界の低減効果が十分でないため、θrは5°よりも大きくすることが好ましい。反対にθrが60°よりも大きい場合は、ヘッド製造上PwmとPwrの幾何寸法誤差が増大するため、θrは60°未満にすることが好ましい。式(5)を満たす限りはPwrの下限はゼロでもよいが、Pwr/Pwmが0.7以上では隣接トラックへの漏洩磁界の低減効果が十分に得られないため、0.7未満に設定することが好ましい。
図16と図17に示す構成は条件Aのときであり、式(2)、式(3)、式(5)、式(6)を満たせばよい。一方、図18から図21に示す構成は条件Bのときであり、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)を満たせばよい。
寸法の例について説明する。図16から図21に示した構成例のPw,Pwm,Pwrはいずれも等しく、それぞれ40nm,65nm,25nmであり、式(3)と式(6)を満たしている。図16と図17に示した構成例のθtはいずれも24°であり、図16に示した構成例のθrは23°、図17に示した構成例のθrは35°であり、式(2)と式(5)を満たす。図18から図21に示した構成例では、図18と図19の構成例のtは12nm、t/Pwは0.3、図20と図21の構成例のtは22nm、t/Pwは0.6であり、何れの構成例も式(4)を満たす。図18から図21の構成例のθrは、順に23°,35°,28°,35°であり、式(5)を満たす。
以上のような構成により、主磁極120からの磁界強度を増加しつつ狭トラック記録が可能で、隣接トラック信号消去を抑制できる磁気記録再生ヘッドを実現できる。
〔実施例5〕
本発明の第5の実施例を以下に示す。本実施例の記録ヘッドを浮上面から見た模式図を図22に示す。本実施例では、主磁極と発振器の形状は実施例2と同じである。実施例2と異なる点は、主磁極120のトラック幅方向の外側にサイドシールド140を設けている点である。なお、サイドシールド140は、実施例2の構成以外に実施例1,3,4の構成に設けてもよい。サイドシールド140を設けることにより、主磁極120と発振器110からのトラック幅方向への磁界勾配の向上が可能であり、記録時の書き広がりを抑制し、トラック密度を向上することができる。
サイドシールド140は、図22に示すように主磁極120のトラック幅方向の両端に設けていてもよいし、図23に示すようにトラック幅方向のどちらか片側一方にだけ設けていてもよい。主磁極に対してトラック幅方向の片側一方にだけサイドシールド140を設ける構成は、磁気記録媒体の半径方向にトラック幅方向端部を重ね書きしながら一方向に記録する所謂シングル記録(shingle recording)において有効である。さらに、これらの構成ではサイドシールド140とトレーリングシールド130bは接しているが、必ずしも接している必要はない。
また、図24に示すように、サイドシールド140を主磁極120のトラック幅方向の外側にだけ設けて、発振器110のトラック幅方向の外側にはシールドを設けないようにすることもできる。この場合には、発振器110からの高周波磁界のトラック幅方向への磁界勾配は劣化するが、反対に発振器110からの高周波磁界の強度自体は向上するため、異方性磁界Hkが大きく記録が難しい媒体に記録する場合において特に有効である。
〔実施例6〕
本発明の第6の実施例を以下に示す。図25は、本発明の磁気記録ヘッドを搭載した磁気記録再生装置の構成例を示す概念図である。磁気記録ヘッドは実施例1〜5の何れのものであってもよく、ヘッドスライダ600に搭載される。
図25に示した磁気記録再生装置は、磁気記録媒体300をスピンドルモータ400にて回転させ、アクチュエータ500によってヘッドスライダ600を磁気記録媒体300の所望のトラック上に誘導する。即ち磁気ディスク装置においてはヘッドスライダ600上に形成した再生ヘッド及び記録ヘッドがこの機構に依って磁気記録媒体300上の所定の記録位置に近接して相対運動し、信号を順次書き込み、及び読み取る。アクチュエータ500はロータリーアクチュエータであることが望ましい。磁気記録媒体300は各ビットが連続して存在する所謂連続媒体でもよいし、複数のトラック間に記録ヘッドにより書き込み不可能な非磁性である領域が設けられている所謂ディスクリートトラックメディアでもよい。また、基板上に、凸状の磁性パターンと磁性パターン間の凹部を充填する非磁性体とを含む所謂パターンド媒体でもよい。記録信号は信号処理系700を通じて記録ヘッドにて媒体上に記録し、再生ヘッドの出力を、信号処理系700を経て信号として得る。さらに再生ヘッドを所望の記録トラック上へ移動せしめるに際して、再生ヘッドからの高感度な出力を用いてトラック上の位置を検出し、アクチュエータを制御して、ヘッドスライダの位置決めを行うことができる。本図ではヘッドスライダ600、磁気記録媒体300を各1個示したが、これらは複数であっても構わない。また磁気記録媒体300は両面に磁気記録層を有して情報を記録してもよい。情報の記録がディスク両面の場合、ヘッドスライダ600は磁気記録媒体300の両面に配置する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100:記録部
110:発振器
111:高周波磁界発生層(FGL)
112:中間層
113:スピン注入固定層
114:回転ガイド層
120:主磁極
130a:副磁極
130b:トレーリングシールド
140:サイドシールド
160:コイル
200:再生部
210:再生センサ
220:下部磁気シールド
230:上部磁気シールド
300:磁気記録媒体
400:スピンドルモータ
500:アクチュエータ
600:ヘッドスライダ
700:記録信号処理系

Claims (9)

  1. 記録磁界を発生させる主磁極と、
    前記主磁極のトレーリング側に前記主磁極に近接して設けられた高周波磁界を発生する発振器とを備え、
    前記主磁極のトレーリング側端部の浮上面におけるトラック幅Pwと前記発振器の前記主磁極側の端部の浮上面におけるトラック幅Twoが次の関係
    0.85×Two<Pw<1.25×Two
    を満たすことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極のトレーリング側端部とリーディング側端部の間に、浮上面におけるトラック幅が前記トラック幅Pwよりも大きい箇所を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 請求項2に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極の浮上面におけるトラック幅が、トレーリング側端部からリーディング側に向かって徐々に拡大している領域を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 請求項2に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極の浮上面におけるトラック幅が、トレーリング側端部からリーディング側に向かって所定距離の間だけ前記Pwを維持し、その後前記Pwよりも大きくなった箇所を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極のトレーリング側端部とリーディング側端部の間に、浮上面におけるトラック幅がリーディング側端部のトラック幅より広い箇所を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極のトレーリング方向にトレーリングシールドを有し、リーディング側からトレーリング側に前記主磁極、前記発振器、前記トレーリングシールドの順に配置されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記主磁極のクロストラック方向の両側もしくは片側にサイドシールドを有することを特徴とする磁気ヘッド。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の磁気ヘッドにおいて、更に、一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シールドの間に配置された再生センサとを備えることを特徴とする磁気ヘッド。
  9. 磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、
    前記磁気記録媒体に対して情報の書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体の所望トラック上に位置決めするヘッド駆動部とを備える磁気記録再生装置において、
    前記磁気ヘッドとして請求項7に記載の磁気ヘッドを用いたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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