JP2012103430A - 液晶プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶ライトバルブを構成する光学部品毎に風量及び吹き付け対象範囲を設定するようにして冷却風による冷却を効率化した液晶プロジェクタを提供すること。
【解決手段】本発明に係る液晶プロジェクタは、複数の液晶ライトバルブ毎に、液晶ライトバルブを構成する光学部品に対し冷却風を吹き付けるためのノズルを有している。そして、これらノズルのうちの少なくとも一つの液晶ライトバルブ30B用のノズル70Bは、ダクト60との連絡口を成す流入口75から冷却風を吹き出す流出口76に至る通風路が単一通路に形成される。また、このノズル70Bの流出口76における光軸と直交する幅方向寸法は、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択し得るように設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶プロジェクタに関し、特に、液晶ライトバルブを冷却風で冷却するための冷却システムに関する。
従来、液晶ライトバルブによって形成された映像を、投射レンズを介してスクリーン上に拡大投影する液晶プロジェクタが知られている。このような液晶プロジェクタの代表的なものは、赤、緑及び青の各色光用の透過型液晶ライトバルブを用いてカラー映像表示を行う、所謂3板式液晶プロジェクタである。また、従来、このような3板式液晶プロジェクタに関し、例えば特許文献1,特許文献2、特許文献3等に開示されているように、液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するための種々の冷却システムが提案されている。
これら冷却システムは、通常、冷却風を発生させるための冷却ファン、冷却ファンからの冷却風を搬送するためのダクト、ダクトから光学部品に向けて冷却風を吹き出すノズル(流出部とも言われている)を備えている。そして、ノズルは、赤、緑及び青の各色光用液晶ライトバルブ毎に設けられており、さらに、これらノズルは、液晶表示パネルの入射側の光学部品へ送付する入射側ノズルと液晶表示パネルの出射側の光学部品へ送風する出射側ノズルとを一対のものとするように構成されている。
次に、このような従来の冷却システムの具体例として、特許文献1に記載されているものを図8〜図10に示す。
図8に示すように、ダクト100には、緑色光用液晶ライトバルブへ冷却風を送風するための第1冷却ファンを接続する接続口101と、青色光用液晶ライトバルブ及び赤色光用液晶ライトバルブに冷却風を送風するための第2冷却ファンを接続する接続口102とが設けられている。また、ダクト100の上面には、ノズル110として、緑色光用液晶ライトバルブへ冷却風を吹き付けるための緑色光用のノズル110G、青色光用液晶ライトバルブへ冷却風を吹き付けるための青色光用のノズル110B、及び赤色光用液晶ライトバルブへ冷却風を吹き付けるための赤色光用のノズル110Rが設けられている。そして、各ノズル110G,110B,110Rは、入射側ノズル111G,111B,111Rと出射側ノズル112G,112B,112Rとを一対のものとするように構成されている。
また、液晶ライトバルブは、図9に示すように、各色光を合成するクロスダイクロイックプリズム121に向かって、入射プリ偏光板(無機偏光板)122、入射偏光板123、光学補償板124、液晶セルなどを含む液晶表示パネル125、出射プリ偏光板126、出射偏光板127が順に配置されている。そして、ノズル110を構成する一方の入射側ノズル111は、ダクト100から供給された冷却風を入射プリ偏光板122から液晶表示パネル125にかけて設けられている入射側光学部品の表面全体へ送風するように形成されている。また、ノズル110を構成する他方の出射側ノズル112は、ダクト100から供給された冷却風を液晶表示パネル125から出射偏光板127にかけて設けられている出射側光学部品の表面全体へ送風するように形成されている。なお、本明細書において、ノズル110、入射側ノズル111、出射側ノズル112等において、特に断りなくR,G,Bやr,g,bを省略した符号を用いて説明する内容は、何れの色光用に対しても共通することを意味する。
また、ノズル110を構成する入射側ノズル111及び出射側ノズル112は、図9及び図10に示すように、光軸方向X及び光軸と直交する幅方向Yの何れの方向の寸法も、流出口111a,112aから流入口111b,112bに向かって大きくなる角錐形状に形成されている。また、入射側ノズル111の流入口111bと出射側ノズル112の流入口112bとの間には、ノズル幅と略同一寸法幅のリブ113がダクト100内へ向けて突出するように設けられている。このリブ113は、ダクト100内を流通する冷却風を衝突させることにより、入射側ノズル111への風量を増すように作用させるものであって、その突出寸法の大小により入射側ノズル111への風量を調節している。なお、入射側ノズル111及び出射側ノズル112の風量設定及び風向調節は、リブ113の突出寸法、入射側ノズル111及び出射側ノズル112それぞれの流入口面積、流出口面積及びノズル形状などにより行われている。
特開2010−61004号公報 特開平8−234155号公報 特開2007−298890号公報
しかしながら、従来の冷却システムにおけるノズル110は、図10に示すように、入射側ノズル111及び出射側ノズル112とも光軸方向Xの寸法及び光軸と直交する幅方向Yの寸法とも、流出口111a,112aに向かうにつれ小さくなる所謂先細の角錐状に形成されていた。このため、図8及び図9に示すように、入射側ノズル111の流出口111aと出射側ノズル112の流出口112aとの間に大きな間隙114が形成されていた。この結果、この間隙114に対応する個所では、部分的に冷却風の吹き出しが行われないため光学部品の冷却効果が低下する要因となっていた。また、入射側ノズル111の流入口111bと出射側ノズル112の流入口112bとの間には、風量を調節するためのリブ113が形成されていた。このリブ113は、ノズル110の流入口としてのスペースをその厚み分小さくしており、流入口における通風抵抗を形成していた。さらに、このリブ113の先端付近に剥離が起こり、リブ113の先端部から背部にかけて渦流が発生するため、ダクト内の通風抵抗が大きくなっていた。このように、従来の冷却システムにおいては、冷却風を効率よく吹き出すことができないという問題があるとともに、騒音が大きくなるという問題があった。
ところで、液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するための冷却風量は、本来的には各光学部品の耐熱性を考量して定められるべきであって、液晶表示パネル125を境としてその入射側の光学部品と出射側の光学部品とに画一的に区別して設定されるものではない。
本発明は、このような背景の下に成されたものであって、液晶ライトバルブを構成する光学部品毎に風量及び吹き付け範囲を設定するようにして冷却風による冷却を効率化した液晶プロジェクタを提供することを目的とする。
光変調するための複数の液晶ライトバルブと、液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するための冷却風を発生する冷却ファンと、冷却ファンからの冷却風を搬送するダクトと、液晶ライトバルブを構成する光学部品に対し前記ダクトにより搬送された冷却風を吹き付けるための、各液晶ライトバルブ用のノズルとを有し、これらノズルのうちの少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルは、前記ダクトとの連絡口を成す流入口から冷却風を吹き出す流出口に至る通風路が単一通路に形成されるとともに、この流出口の、光軸と直交する幅方向寸法は、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、液晶ライトバルブ毎に単一通路により形成されたノズルを介して冷却風が吹き付けられるので、従来のように、冷却風を吹き出すことのできない仕切部が無く、ノズルに必要なスペース全体を単一の吹出口として有効に活用することができる。また、従来のように、流入口からダクト内に突出するリブが形成されていないので、このようなリブの存在による圧力損失や騒音の発生が無く、効率よく冷却風を吹き出すことができる。また、流出口の、光軸と直交する幅方向寸法は、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されている。したがって、液晶ライトバルブを構成する光学部品に関し光学部品により必要とする冷却風量に差がある場合には、多量の冷却風の吹き付けを必要としない光学部品に対する吹出部分の流出口の幅方向寸法を小さくするとともに、多量の冷却風の吹き付けを必要とする光学部品に対する吹出部分の流出口の幅方向寸法を大きくすることができる。そして、このように構成することにより、冷却風を有効に活用することができる。
また、前記少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルにおける流出口の、光軸を中心とした光軸と直交する幅方向寸法は、耐熱性の高い光学部品へ冷却風を吹き出す部分において対象光学部品の幅方向寸法より小さく、耐熱性の低い光学部品へ冷却風を吹き出す部分において対象光学部品の幅方向寸法に対応するように設定されていることが好ましい。
このように構成されていると、耐熱性の高い光学部品に対しては、幅方向の中心部の温度上昇しやすい範囲に対し冷却風を吹き付けることにより、少ない冷却風量で効率よく光学部品を冷却することができる。これにより、耐熱性の低い光学部品への冷却風量の供給量を大きくすることができるとともに、耐熱性の低い光学部品の表面に対しては全体的に冷却風を吹き付けることにより、全体的に使用上限の温度以下に温度上昇を抑制することができる。
また、前記少なくとも一つの液晶ライトバルブは、液晶表示パネル、液晶表示パネルの入射側に配置された入射側光学部品、及び液晶表示パネルの出射側に配置された出射側光学部品を有し、前記入射側光学部品は、前記出射側光学部品と比較して耐熱性の高い光学部品が選定され、前記ノズルの流出口は、出射側光学部品へ冷却風を吹き出す出射側部分において光軸と直交する幅方向寸法が光学部品の幅方向寸法に対応するように設定されるとともに、入射側光学部品へ冷却風を吹き出す入射側部分において光軸と直交する幅方向寸法が光学部品の幅方向寸法より小さく設定され、これにより平面視T字型に形成されていることが好ましい。
このように構成されていると、耐熱性の高い光学部品が選定されている入射側光学部品に対しては、平面視T字型の流出口における幅方向寸法の小さい部分から光学部品の幅方向の中心部分に対して冷却風を吹き付けることにより効率良く冷却を行うことができるとともに、節約された冷却風を出射側光学部品の冷却に回すことができる。これにより出射側光学部品として耐熱性の低いものを使用することを可能にしている。したがって、出射偏光板として偏光機能に優れている有機偏光板を使用することを可能にし、映像を良質にすることができる。
また、前記ノズルは、前記出射側部分及び前記入射側部分を形成する壁部が流出口から流入口に向けて拡がるように形成されていることが好ましい。
このように構成されていると、ダクトからノズルにかけての通風抵抗を減少させることができるとともに、冷却風量を向上させることができる。
また、前記ノズルは、前記出射側部分を形成する、光軸と直交する方向に拡がる壁部のうちの風上側の壁部が滑らかな曲面を描いて風上側に拡がるように形成されていることが好ましい。
このように構成されていると、多風量を必要とする出射側部分に対しダクトから冷却風をスムーズに導くことができるので、ダクトからノズルにかけての通風抵抗を減少させることができるとともに、冷却風量を向上させることができる。
また、前記複数の液晶ライトバルブが赤色光用液晶ライトバルブ、緑色光用液晶ライトバルブ及び青色光用液晶ライトバルブである場合は、前記少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルは、青色光用液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するためのものであることが好ましい。
このように構成されていると、前述のノズルを使用することによる効果を顕著に発揮させることができる。
なお、緑色光用液晶ライトバルブについてはもともと照射される光量が大きいため、冷却風量を低下させることがやや困難である。また、赤色光用液晶ライトバルブについては、もともと照射される光量が少ないので、耐熱性の高い光学部品を使用する必要性が少なく、前述のようなノズルを使用しても大きな成果を得ることが困難である。
本発明に係る液晶プロジェクタによれば、液晶ライトバルブを構成する光学部品に冷却風を吹き付けるためのノズルにおいて、従来のような仕切部が無く、ノズル全体を単一の吹出口として有効に活用することができる。また、従来のように、ノズルの流入口からダクト内に突出するリブが形成されていないので、このようなリブの存在による圧力損失や騒音の発生が無く、効率よく冷却風を吹き出すことができる。また、流出口の、光軸と直交する幅方向寸法が、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されているので、光学部品の耐熱性を考量して有効に冷却風を活用することができる。
本発明の実施の形態に係る液晶プロジェクタの概略構成図である。 同液晶プロジェクタにおける液晶ライトバルブ周辺の概略構成図である。 同液晶プロジェクタにおける液晶ライトバルブを冷却する冷却システムのダクトの外観斜視図である。 同冷却システムの構成図であって、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。 同冷却システムのノズルの斜視図である。 同ノズルの平面図である。 図5におけるVII−VII断面図である。 従来例に係る液晶ライトバルブを冷却する冷却システムのダクトの斜視図である。 同冷却システムの断面図である。 同冷却システムのノズルの形状説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る液晶プロジェクタについて説明する。
本発明の一実施の形態に係る液晶プロジェクタは、図1にその概略構成が示されるように、光変調装置として赤、緑及び青の各色光用の液晶表示パネルを用いた3板式液晶プロジェクタであり、以下に説明する光学系が外装ケース1内に収納されている。
この光学系は、平行な白色光を出射する照明光学系10と、この照明光学系10から射出される光束を複数の色光束に分離する色分離光学系20と、各色光束を映像情報に従って光変調する光変調装置30と、変調された各色光束を合成する色合成装置40と、合成された映像光を投射する投射レンズ50とを有する。
照明光学系10は、略平行な光束を出射する2個の光源ランプ11と、2個のUVフィルタ12と、2個の全反射ミラー13と、1個のハーフミラー14と、インテグレータレンズ15と、入射光を所定の直線偏光光成分に変換する偏光変換素子16と、コンデンサレンズ17とを備えている。2個の光源ランプ11から出射された光は、UVフィルタ12で紫外線成分が除去された後、2個の全反射ミラー13と1個のハーフミラー14とにより合成されてインテグレータレンズ15に入射され、光の照度分布が均一化される。また、インテグレータレンズ15から出射された光は、偏光変換素子16で1種類の偏光光に変換されてコンデンサレンズ17を介して色分離光学系20のダイクロイックミラー21に出射される。
色分離光学系20は、ダイクロイックミラー21,22、全反射ミラー23a,23b,23c、リレーレンズ24a,24b、コンデンサレンズ25,26,27などから構成されている。
光変調装置30は、赤色光成分を変調する赤色光用液晶ライトバルブ30R、緑色光成分を変調する緑色光用液晶ライトバルブ30G、及び青色光成分を変調する青色光用液晶ライトバルブ30Bを備えている。さらに、この実施の形態においては、黄色光成分を変調する光変調素子からなるYe変調素子30Yが緑色光用液晶ライトバルブ30Gの入射側に配置されている。
ここで、色分離光学系20及び光変調装置30についてさらに詳しく説明する。
照明光学系10から出射された白色光は、ダイクロイックミラー21により赤色光成分が透過され、緑色光成分、黄色光成分、及び青色光成分が反射される。この赤色光成分は、リレーレンズ24a、全反射ミラー23a及びコンデンサレンズ25を介して光変調手段である赤色光用液晶ライトバルブ30Rに入射される。赤色光用液晶ライトバルブ30Rに入射された赤色光成分は変調された後、倍率色収差を補正する収差補正レンズ42を経て色合成装置40を構成するクロスダイクロイックプリズム41へ出射される。
また、ダイクロイックミラー21で反射された緑色光成分、黄色光成分、及び青色光成分のうち、緑色光成分及び黄色光成分はダイクロイックミラー22で反射されて、コンデンサレンズ26を介して黄色光成分を変調するYe変調素子30Yに入射される。Ye変調素子30Yで黄色光成分が変調された光は、緑色光用液晶ライトバルブ30Gの入射偏光板32gの透過軸と一致する光成分のみが緑色光用液晶ライトバルブ30Gに入射される。そして、緑色光用液晶ライトバルブ30Gでは、緑色光成分が変調され、このようにして変調された緑色光成分に黄色光成分が重畳されてクロスダイクロイックプリズム41へ出射される。
また、第1のダイクロイックミラー21で反射された青色光成分は、第2のダイクロイックミラー22を透過し、リレーレンズ24b、全反射ミラー23b,23c及びコンデンサレンズ27を介して青色光用液晶ライトバルブ30Bに入射される。青色光用液晶ライトバルブ30Bに入射された青色光成分は変調されてクロスダイクロイックプリズム41へ出射される。
クロスダイクロイックプリズム41へ入射された赤色光成分、黄色光成分が重畳された緑色光成分、及び青色光成分は合成されて、投射レンズ50からスクリーン等へ投影される。
また、このような構成において赤色光用液晶ライトバルブ30Rは、図2に示すように、入射プリ偏光板(無機偏光板)31r、入射偏光板32r、光学補償板33r、液晶セルなどを含む液晶表示パネル34r、出射プリ偏光板35r、出射偏光板36rからなる。入射プリ偏光板31rは、赤色光用液晶ライトバルブ30Rに達する光束が楕円偏光となっているので、これを一定方向の直線偏光に偏光するものである。入射偏光板32rは、一定方向の偏光光のみを通過させるものであり、この入射偏光板32rと対を成す出射偏光板36rとの協働作用により、液晶表示パネル34rにおいて変調された一定方向の偏光のみを通過させるように作用する。また、光学補償板33rは、液晶表示パネル34rにおける複屈折を補償するものである。液晶表示パネル34rは、入射する赤色の光束を映像信号に基づいて変調するものである。出射プリ偏光板35rは光量を減少させることにより、出射偏光板36rの負担を軽減するものである。
緑色光用液晶ライトバルブ30G及び青色光用液晶ライトバルブ30Bは、同じく図2に示すように、光変調する色光が相違するが、その構成は基本的には赤色光用液晶ライトバルブ30Rと同一である。すなわち、緑色光用及び青色光用の液晶ライトバルブ30G,30Bにおける入射プリ偏光板31g,31b、入射偏光板32g,32b、光学補償板33g,33b、液晶表示パネル34g,34b、出射プリ偏光板35g,35b、及び出射偏光板36g,36bは、赤色光用液晶ライトバルブ30Rにおける入射プリ偏光板31r、入射偏光板32r、光学補償板33r、液晶表示パネル34r、出射プリ偏光板35r、及び出射偏光板36rの構成に対応する。
このような光学系を備えた液晶プロジェクタにおいて、液晶ライトバルブを構成する光学部品間の隙間に冷却風を送風してこれら光学部品を冷却する冷却システムは、図3に示すような構成が採用されている。なお、本明細書で上下の方向をいうときは図3における上下方向をいうものとするが、この上下方向は、液晶プロジェクタを据置設置した場合の上下方向に一致する。
すなわち、この冷却システムは、液晶ライトバルブを含む光学系の下方に図3に示すようなダクト60を有する。このダクト60は、液晶ライトバルブを構成する光学部品の表面に冷却風を吹き付けるためのノズルに対し、冷却ファンから送出される冷却風を搬送するものである。また、ダクト60の上面には、赤色光用液晶ライトバルブ30Rへ冷却風を吹き出すためのノズル70R、Ye変調素子30Yを含む緑色光用液晶ライトバルブ30Gへ冷却風を吹き出すためのノズル70G、青色光用液晶ライトバルブ30Bへ冷却風を吹き出すためのノズル70Bが設けられている。なお、図示したダクト60の内部には、これらノズル70R,70G,70Bに対し冷却風を送風する冷却ファンが組み込まれているが、この図には図示されていない。
上記において青色光用液晶ライトバルブ30Bへ冷却風を吹き出すためのノズル70Bを備えた冷却システム、すなわち、青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品を冷却するための冷却システムに本発明の中核を成すノズルが適用されている。また、上記実施の形態において、赤色光用液晶ライトバルブ30R及び緑色光用液晶ライトバルブ30Gを冷却するための冷却システムは、従来の冷却システムの延長上のものであって、光学部品に対し冷却風を吹きつけるためのノズルとしては従来のノズルと同様のものが用いられている。したがって、以下本発明に係る冷却システムとして、図4〜図7に基づき、青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品を冷却するための冷却システムについて、特に、その中核を成すノズル70Bを中心に説明する。
本発明の中核を成すノズル70Bは、ダクト60との連絡口を成す流入口75から冷却風を吹き出す流出口76に至る通風路が単一通路に形成されている。また、このノズル70Bの流出口76における光軸と直交する幅方向寸法は、一定の寸法に設定される必要が無く、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されている。本発明に係る冷却システムは、これを基本的な考えとしている。
すなわち、ノズル70Bは、多量の冷却風の吹き付けを必要としない光学部品に対する吹出部分の、光軸を中心とする流出口の幅方向寸法を小さくするとともに、多量の冷却風の吹き付けを必要とする光学部品に対する吹出部分の幅方向寸法を大きくしている。したがって、このようなノズル70Bが用いられた冷却システムにおいては、多量の冷却風の吹き付けを必要としない光学部品に対しては、その幅方向の中心部分へ比較的早い風速の冷却風を吹きつけることにより、冷却風量を低減しながら効率よく冷却を行っている。そして、低減させた冷却風を多量の冷却風の吹き付けを必要と光学部品の冷却に回せるようにしている。
より具体的には、青色光用液晶ライトバルブ30Bにおける液晶表示パネル34bの出射側光学部品は、従来通りの比較的耐熱性の低い光学部品が使用されており、多量の冷却風を必要とする。一方、入射側光学部品には、従来のものと比較して耐熱性の高い光学部品、すなわち多量の冷却風を必要としない光学部品が使用されている。したがって、この発明の中核を成すノズルが適用されることにより、光源ランプの照度増大にも拘わらず、出射偏光板として偏光機能に優れた有機偏光板の使用を可能としている。なお、この有機偏光板は、無機偏光板に比し、偏光機能に優れるが耐熱性及び耐光性の点で劣る。このため、ノズル70Bの流出口76における光軸と直交する幅方向寸法(この幅方向寸法は、光軸を中心とする幅方向寸法である)は次のように設定されている。すなわち、出射側光学部品に対し冷却風を吹き出す出射側部分71bの幅方向寸法W1は、図4及び図5に示すように、光学部品の幅方向寸法と同一乃至は少し広めに設定されている。これに対し、入射側光学部品に対し冷却風を吹き出す入射側部分72bの幅方向寸法W2は、光学部品の幅方向寸法Wより小さく設定されている。
したがって、ノズル70Bは、液晶表示パネル34bに対応する部分を境として幅方向寸法を大小に異ならせた平面視T字型に形成されている。また、この場合において、出射側部分71bの光軸方向寸法S1は、出射側光学部品が配置されている領域の光軸方向寸法に対応するように設定されるとともに、入射側部分72bの光軸方向寸法S2は、入射側光学部品が配置されている領域の光軸方向寸法に対応するように設定されている(図4及び図5参照)。
また、このノズル70Bにおいて、出射側部分71b及び入射側部分72bを形成する壁部81,82,83,84,85,91,92,93は、図5〜図7に示すように、流出口76から流入口75に向けて拡がるように形成されている。また、出射側部分71bを形成する光軸と直交する方向に拡がる壁部81,82,83のうち、ダクトの風上側に位置する壁部81,82は、滑らかな曲面を描いてダクト60の風上側に向けて大きく拡がるように形成されている。
以上のような構成を備えた青色光用液晶ライトバルブ30Bの光学部品を冷却する冷却システムは、次のように作用する。
ダクト60により冷却ファンからノズル70Bに搬送されてきた冷却風は、入射側部分72bと出射側部分71bとに流入する。このとき出射側部分71b及び入射側部分72bから流出される冷却風量は、出射側部分71b及び入射側部分72bの形状により、すなわち、流出口76の形状及び面積、流入口75の形状及び面積、壁部81〜85,91〜93の傾斜や形状などにより設定される。
また、この実施の形態においては、出射側部分71b及び入射側部分72bを形成する壁部81,82,83,84,85,91,92,93が流出口76から流入口75に向けて拡がるように形成されているため、ダクトからノズルにかけての通風抵抗が小さくなっているため、冷却ファンの動力を少なくするとともに吐出風量を大きくすることができる。また、特にこの実施の形態においては、出射側部分71bを形成する、光軸と直交する方向に拡がる壁部81,82,83のうちの風上側の壁部81,82が滑らかな曲面を形成しながら大きく傾斜されているので、多風量を必要とする出射側部分71bに対しダクト60から冷却風がスムーズに導かれる。
また、出射側部分71b及び入射側部分72bから吹き出される風量及び吹き付け対象範囲を調節するように、出射側部分71b及び入射側部分72bの幅方向寸法W1、W2が設定されている。この実施の形態においては、出射側部分71bの幅方向寸法W1が、光学部品の幅方向寸法Wと同等又は若干大きくなるように設定されているので、耐熱性の小さい出射側光学部品に対しては、幅方向全体にわたり冷却風が吹き付けられる。これに対し、入射側部分72bの幅方向寸法W2が、光学部品の幅方向寸法Wよりも小さく設定されているので、耐熱性の大きい入射側光学部品に対しては幅方向の中心部分に対して比較的風速の早い冷却風が吹き付けられる。この結果、入射側光学部品は、比較的早い風速の冷却風が中心領域に吹き付けられので、少ない風量で効率よく冷却される。また、入射側光学部品に対する冷却風量が節約された分、出射側光学部品の冷却に使用し得る冷却風量を増大することができる。
上記構成の冷却システムは、赤色光用液晶ライトバルブ30Rや緑色光用液晶ライトバルブ30Gを構成する光学部品を冷却する冷却システムに対しても、同様に適用することができる。しかしながら、本実施の形態においては、赤色光用液晶ライトバルブ30R及び緑色光用液晶ライトバルブ30Gを冷却する冷却システムには本発明の中核を成すノズルが採用されていない。その理由を次に述べる。赤色光用液晶ライトバルブ30Rについては、もともと照射される光量が少なく、発熱量が少ないため、光学部品の耐熱性に対応して冷却風量を厳密に使用しなければならないほどの必要性が少なかったためである。また、緑色光用液晶ライトバルブ30Gについては、逆に照射される光量が大きく、入射側光学部品の冷却について冷却風量を減らせるほどの余裕がなかったためである。
以上のように構成された実施の形態に係る冷却システムによれば、次の効果を奏することができる。
(1)ノズル70Bは、青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品全体に対する冷却風を単一の通風路から吹き出すようにしているので、従来のように、冷却風が吹き出されない仕切部が無く、ノズルに必要なスペース全体を単一の吹出口として有効に活用することができる。したがって、従来のように入射側部分72bと出射側部分71bとの間に大きな間隙が無く、液晶ライトバルブを構成する光学部品に対し部分的に冷却風が吹き付けられ難いという個所も無く、光学部品全体を冷却することができる。
(2)また、従来のように、流入口からダクト60内に突出するリブが形成されていないので、リブが存在することによる圧力損失や騒音の発生が無く、効率よく冷却風を吹き付けることができる。
(3)また、ノズル70Bにおける流出口76の光軸と直交する幅方向寸法は、基本的に、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されている。したがって、多量の冷却風の吹き付けを必要としない光学部品に対する吹出部分の流出口の幅方向寸法を小さくするとともに、多量の冷却風の吹き付けを必要とする光学部品に対する吹出部分の幅方向寸法を大きくすることを基本的な考え方としている。そして、このように構成することにより、冷却風を有効に活用することができる。
(4)また、この基本的な考え方の延長として、耐熱性の高い光学部品に対しては、幅方向の中心部の温度上昇しやすい範囲に対し冷却風を吹き付けることにより、少ない冷却風量で効率よく光学部品を冷却することができる。そして、これにより、耐熱性の低い光学部品への冷却風量の供給量を大きくすることができるとともに、耐熱性の低い光学部品の表面に対しては全体的に冷却風を吹き付けることにより全体的に温度上昇を抑制することができる。
(5)青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品を冷却する冷却システムにおいては、耐熱性の高い光学部品が選定されている入射側の光学部品に対しては、光学部品の幅方向の中心部分に対して冷却風を吹き付けることにより、少ない冷却風で効率のより冷却が行われている。
(6)また、青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品を冷却する冷却システムにおいては、入射側光学部品の冷却において節約された冷却風が出射側光学部品を冷却する冷却風に加算されることにより、出射側光学部品として耐熱性の低いものを使用することを可能にしている。これにより、出射偏光板として偏光機能に優れている有機偏光板を使用することを可能とし、映像を良質にすることができる。
(7)また、ノズル70Bは、出射側部分71b及び入射側部分72bを形成する壁部81,82,83,84,85,91,92,93が流出口76から流入口75に向けて拡がるように形成されているので、ダクト60からノズル70Bにかけての通風抵抗を減少させることができ、冷却風量を向上させることができる。
(8)また、ノズル70Bは、出射側部分71bを形成する、光軸と直交する方向に拡がる壁部81,82,83のうちの風上側の壁部81,82が滑らかな曲面を描いて風上側に大きく拡がるように形成されている。これにより、ダクト60からノズル70Bへ冷却風をスムーズに導くことができるので、ダクト60からノズル70Bにかけての通風抵抗を減少させることができるとともに、冷却風量を向上させることができる。
(9)また、前述の3板式液晶プロジェクタにおいて、青色光用液晶ライトバルブ30Bを構成する光学部品を冷却するための冷却システムに対して本発明の中核を成すノズルが適用されているので、本発明の効果を顕著に発揮することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・本発明は、冷却対象とする液晶ライトバルブを構成する光学部品の耐熱性が一律でない場合に、光学部品の耐熱性に対応して流出口76における吹出部分の光軸と直交する幅方向寸法W1を変化させるようにするものである。したがって、前述の実施の形態においては、入射側光学部品と出射側光学部品との間に耐熱性に差があり、入射側の光学部品の耐熱性が大きいことに鑑み、流出口76は平面視T字型を成すように設定されていたが、このような形状に限定されるものではない。つまり、耐熱性の高い光学部品へ吹き出す部分の幅方向寸法が小さく設定されているものは、本発明に包含される。したがって、流出口76の平面視形状は、T字型などの特定の形状に限定されるものではなく、十字型、H型などの他の形状とすることもあり得る。
・前記実施の形態において、流出口76における吹出部分の光軸と直交する幅方向寸法は、2通りの幅方向寸法W1,W2に設定されているが、光学部品の耐熱性のレベルに対応して3通り以上の寸法に設定してもよい。なお、この場合において、本発明における「耐熱性の低い光学部品」を、耐熱性の最も低い光学部品を意味するものとし、この耐熱性の最も低い光学部品より耐熱性の高い光学部品を「耐熱性高い光学部品」として取り扱うようにしてもよい。
・ダクト60内の冷却空気の流れとノズル70Bとの相対位置関係に関し、前記実施の形態においては、ノズル70Bの入射側部分72bがダクト60の風上側に位置し、ノズル70Bの出射側部分71bがダクト60の風下側に位置する位置関係とされていた。しかし、本発明においては、ダクト60内の冷却空気の流れとノズル70Bとの相対位置関係は、特別なものに限定されない。すなわち、ノズル70Bが反対の向きに配置されたものや、90度回転されて配置されたものなど何でも良く、特別の相対位置関係を要するものではない。
・前記実施の形態においては、本発明の中核を成すノズルが青色光用液晶ライトバルブ30Bの光学部品の冷却システムにのみ適用されていたが、赤色光用液晶ライトバルブ30Rや緑色光用液晶ライトバルブ30Gなどに適用されてもよい。本発明は、これら三つの液晶ライトバルブ30R,30G,30Bのうちの少なとも一つの液晶ライトバルブの冷却のために前述の特徴的なノズルが適用されるものであって、これらのうちの任意の一つ又は二つにこのようなノズルが適用されるものでもよいし、三つ全てにこのようなノズルが適用されるものでもよい。
・本発明の中核を成すノズルを、上述の緑色光用液晶ライトバルブ30Gに適用する場合は、冷却システムとしてはYe変調素子30Yを含めて冷却するように行うのが好ましい。なお、本発明が適用されるプロジェクタとしては、緑色光用液晶ライトバルブ30Gの光学系にこのYe変調素子30Yを含まないものも包含される。
・また、前記実施の形態においては、赤色光用液晶ライトバルブ30Rの系統に収差補正レンズ42がクロスダイクロイックプリズム41の入射面に配置されていたが、本発明が適用される液晶プロジェクタとしては、このような収差補正レンズ42が用いられないものも包含される。また、そればかりでなく、全ての色光の系統にこのような収差補正レンズ42が用いられているものであってもよい。
・前記実施の形態に係る液晶プロジェクタにおいては、特に説明しなかったが、赤色光用液晶ライトバルブ30R、緑色光用液晶ライトバルブ30G及び青色光用液晶ライトバルブ30Bそれぞれに対し専用の冷却ファンが用いられている。しかし、それぞれの液晶ライトバルブに対し専用の冷却ファンを用いたものに限定されるものではなく、適宜の組み合わせの液晶ライトバルブに対して冷却ファンを共用するようにしてもよい。
・赤色光用液晶ライトバルブ30R、緑色光用液晶ライトバルブ30G及び青色光用液晶ライトバルブ30Bには、前述のように液晶表示パネル34r,34g,34b、入射偏光板32r,32g,32b、出射偏光板36r,36g,36bを備えたものであれば、他の光学部品は必要に応じ適宜増減されたものとしてもよい。
・ノズル70Bの出射側部分71b及び入射側部分72bの具体的な寸法は、光学部品の耐熱性、冷却ファンの送風性能等に影響されるので、特別に拘った部分以外の部分については、図示されたものは一例であり本発明を拘束するものではない。
・前記実施の形態において、ノズル70B,70G,70Rはダクト60と一体に形成されているものとして記載したが、別体で形成されたものをダクト60の上面に貼り付け等により固定したものとしてもよい。
本発明に係る液晶プロジェクタは、ホームシアター、会議室、研修室、教室、娯楽場、各種展示室、スタジオなど多方面の施設における映像表示システムとして利用することができる。
W,W1,W2…幅方向寸法、S1,S2…光軸方向寸法、30B…(青色光用)液晶ライトバルブ、30G…(緑色光用)液晶ライトバルブ、30R…(赤色光用)液晶ライトバルブ、34b,34g,34r…液晶表示パネル、60…ダクト、70B,70G,70R…ノズル、71b…出射側部分、72b…入射側部分、75…流入口、76…流出口、81,82,83,91…(光軸と直交する幅方向に拡がる)壁部、84,85,92,93…(光軸方向に拡がる)壁部。

Claims (6)

  1. 光変調するための複数の液晶ライトバルブと、
    液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するための冷却風を発生する冷却ファンと、
    冷却ファンからの冷却風を搬送するダクトと、
    液晶ライトバルブを構成する光学部品に対し前記ダクトにより搬送された冷却風を吹き付けるための、各液晶ライトバルブ用のノズルとを有し、
    これらノズルのうちの少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルは、前記ダクトとの連絡口を成す流入口から冷却風を吹き出す流出口に至る通風路が単一通路に形成されるとともに、この流出口の、光軸と直交する幅方向寸法は、冷却対象の光学部品毎に冷却風の吹き付け範囲を選択するように設定されている
    ことを特徴とする液晶プロジェクタ。
  2. 前記少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルにおける流出口の、光軸を中心とした光軸と直交する幅方向寸法は、耐熱性の高い光学部品へ冷却風を吹き出す部分において冷却対象の光学部品の幅方向寸法より小さく、耐熱性の低い光学部品へ冷却風を吹き出す部分において冷却対象の光学部品の幅方向寸法に対応するように設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶プロジェクタ。
  3. 前記少なくとも一つの液晶ライトバルブは、液晶表示パネル、液晶表示パネルの入射側に配置された入射側光学部品、及び液晶表示パネルの出射側に配置された出射側光学部品を有し、
    前記入射側光学部品は、前記出射側光学部品と比較して耐熱性の高い光学部品が選定され、
    前記ノズルの流出口は、出射側光学部品へ冷却風を吹き出す出射側部分において光軸と直交する幅方向寸法が光学部品の幅方向寸法に対応するように設定されるとともに、入射側光学部品へ冷却風を吹き出す入射側部分において光軸と直交する幅方向寸法が光学部品の幅方向寸法より小さく設定され、これにより平面視T字型に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶プロジェクタ。
  4. 前記ノズルは、前記出射側部分及び前記入射側部分を形成する壁部が流出口から流入口に向けて拡がるように形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶プロジェクタ。
  5. 前記ノズルは、前記出射側部分を形成する、光軸と直交する方向に拡がる壁部のうちの風上側の壁部が滑らかな曲面を描いて風上側に拡がるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の液晶プロジェクタ。
  6. 前記複数の液晶ライトバルブが赤色光用液晶ライトバルブ、緑色光用液晶ライトバルブ及び青色光用液晶ライトバルブである場合は、前記少なくとも一つの液晶ライトバルブ用のノズルは、青色光用液晶ライトバルブを構成する光学部品を冷却するためのものである
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の液晶プロジェクタ。
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