JP2011075763A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの光学部品に対し温度分布を考慮して効率よく冷却するようにした投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る投写型映像表示装置は、冷却対象とする光学系を構成する一つの光学部品に対し、高速冷却風及び低速冷却風を供給可能とする。光学部品としては、温度むらが生じやすく耐熱的に温度上昇が問題となりやすい光学部品である。そして、このような光学部品の高温領域に向けては高速冷却風を吹き出し、比較的低温の低温領域に向けては低速冷却風を吹き出す冷却風による吹出構造を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、投写型映像表示装置に係り、特に、冷却風により光学部品を冷却するようにした投写型映像表示装置に関する。
従来、投写型映像表示装置は、筺体内に光源などを含む照明光学系、照明光を赤色光、緑色光、青色光に分離する分離光学系、映像情報に従ってこれら色光を変調するライトバルブ、変調された変調光を合成する合成光学系、合成光を拡大投写する投写レンズなどの光学系により全体の光学系が構成されている。ところで、最近は、映像の高照度化により光量の大きい光源が用いられるとともに、装置の小型化により内部に熱がこもる傾向がある。このため、ライトバルブの出口側偏光板、照明光学系に含まれる偏光ビームスプリッタ(PBS)などの熱に弱い光学部品の冷却が重要になってきている。
また、これら光学部品の冷却は、一般に送風機からの吹き出し空気をダクトにより対象物まで送り、風向板やノズルを用いて所定の場所に所定の風量を供給するように行われている。このような従来の冷却方式は、特許文献1や特許文献2により知られている。
特開2007−298890号公報 特開2000−81667号公報
上記従来の冷却方法では、冷却対象の光学部品により温度上昇や耐熱温度が相違するため、これを考慮して冷却対象部品に応じて風量やノズルの吹き付け位置が選定されていた。しかし、前述の温度に弱い光学部品では、光学部品全体が均一に温度上昇しているのではなく温度分布にバラツキがあった。すなわち、図8に示すように中央部の光量が多く集まる部分では温度が高くなり、周辺に向かうにつれ温度が低くなるという傾向がある。しかしながら、従来の冷却方式では、これら光学部品を冷却する送風機を用い一定風速の空気流が対象部品全体に吹き付けられており、部品内における温度分布まで考慮した冷却方式は採られていなかった。このため、部分的な温度上昇に対し全体的に風量増加させる方式であったため、光源の光量の増加や小型化に伴い風量増加が著しくなり、効率の悪化や騒音の増大を招いていた。
本発明は、このような実情に鑑み、光学部品に対し温度分布を考慮して効率よく冷却するようにした投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る投写型映像表示装置は、このような目的を達成するために成されたものであって、冷却対象とする光学系を構成する一つの光学部品に対し、高速冷却風及び低速冷却風を供給可能とするとともに、前記光学部品の高温領域に向けては高速冷却風を吹き出し、比較的低温の低温領域に向けては低速冷却風を吹き出す冷却風吹出構造を備えていることを特徴とする。この構成によれば、光学部品の温度分布に対応して吹出対象領域を選定し、対象領域の温度に応じて風速及び風量を変更するというきめ細かい冷却を行うことができる。これにより、無駄な風量、風速を回避することができ、冷却効果の向上、効率の向上及び騒音の低下を図ることができる。また、光学部品の温度むらが緩和されるとともに冷却性能が向上し、光学部品の信頼性が向上し、寿命が改善される。
また、前記高速冷却風を吹き出す高速通風路の先端には冷却風を吹き出す吹出ノズルが形成されていることが好ましい。このように構成すると、高温部分に効率よく冷却風を吹き付けることができ冷却性能を向上させることができる。
また、前記高速冷却風を吹き出す吹出ノズルは、低速冷却風を吹き出す吹出口の中に位置し、周囲が低速冷却風の吹出気流に取り囲まれていることが好ましい。冷却を必要としている光学部品は、一般に中央部が高温となり周辺部に向かうにつれ温度が下がる傾向にある。したがって、このように構成すると、冷却対象の光学部品の温度分布に最適な冷却風の吹出しとなるので、最適な冷却を行うことができる。また、周辺部に送る冷却風には、周囲の空気が誘引されるので、周辺の冷却のために送る送風量を軽減し、より一層の効率向上を図ることができる。
また、前記低速冷却風を吹き出す吹出口は低速通風路の先端に接続され、前記高速冷却風を吹き出す吹出ノズルは高速通風路の先端に形成され、低速通風路と高速通風路とは、少なくとも吹出口手前から二重ダクト式に構成されていることが好ましい。このように構成すると、冷却対象への冷却風の通風路の構成が簡略化される。
また、前記低速通風路は、送風機に接続される送風ダクトと、吹出口手前側の吹出チャンバとから構成され、この吹出チャンバの上方が吹出口として形成され、高速通風路は、送風機に接続される送風ダクトと、前記吹出チャンバ内に挿入される内側ダクトとからなり、高速通風路はこの挿入部において低速通風路に支持されていることが好ましい。このように構成することにより、高速通風路の取付けが容易になる。
前記低速通風路は送風ダクトが吹出チャンバの側方に接続され、前記高速通風路の内側ダクトは平断面が側方から導入される送風ダクトからの空気流に向かって先細の形状に形成されていることが好ましい。このようにすると、側方から導入される低速通風路の送風ダクトからの空気流を円滑に高速通風路の背面側へも導入することができ、高速通風路の吹出ノズルの周囲に均一な低速空気流を形成することができる。
また、前記低速冷却風を吹き出す吹出口は、前記吹出チャンバの平断面積より小さく形成されるとともに、前記吹出チャンバの上面から立ち上げられた立上壁により形成されていることが好ましい。このように構成すると、吹出口が吹出チャンバより小さく絞られているので、低速通風路の送風ダクトからの導入される動圧の影響を緩和し、吹出口からの吹出気流の風速分布を均一にすることができる。また、立上壁に風向板の機能を持たせることができる。
また、前記高速通風路は、吹出ノズルが形成されている先端部に、低速通風路側に設けられた係合部と係合する係合部を備えていることが好ましい。このように構成すると、吹出ノズルの位置及び方向が安定し的確に対象高温部を的確に冷却することができる。
前記高速冷却風を吹き出すための送風機と、前記低速冷却風を吹き出すための送風機とは異種送風機であって、高速冷却風を吹き出すための送風機は、低速冷却風を吹き出すための送風機より高圧に適した送風機であることが好ましい。このように構成すると、用途に最適な送風機を選択することができる。
本発明に係る投写型映像表示装置によれば、光学部品の温度分布に対応して吹出対象領域を選定し、対象領域の温度に応じて風速及び風量を変更するというきめ細かい冷却を行うことができる。これにより、無駄な風量、風速を回避することができ、冷却効果の向上、効率の向上及び騒音の低下を図ることができる。また、光学部品の温度むらが緩和されるとともに冷却性能が向上し、光学部品の信頼性が向上し、寿命が改善される。
本発明の実施の形態に係る代表的な投写型映像表示装置の光学系である。 同投写型映像表示装置における赤色光用ライトバルブ周りの平面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である 変形例に係る投写型映像表示装置の低速通風路の吹出チャンバの断面図である。 変形例に係る投写型映像表示装置の高速通風路の平断面図である。 変形例に係る投写型映像表示装置における高速通風路の先端部に形成された係合部の斜視図である。 光学部品における一般的な温度分布を示す図面である。
先ず初めに、本発明の実施の形態に係る投写型映像表示装置の光学系について図1に基づき説明する。
この投写型映像表示装置は、液晶投写型映像表示装置であって、例として3板式を示す。その光学系として、照明光を射出する照明光学系10、照明光学系10から射出された照明光を赤色光、緑色光及び青色光に分離する色分離光学系20を備えている。さらに、この光学系には、色分離光学系20によって分離された赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれ変調する各色光用のライトバルブ30,40,50と、ライトバルブ30,40,50により変調された変調光を合成する色合成光学系60とを備えている。また、この光学系は、色合成光学系60から射出された合成光をカラー映像光としてスクリ−ン等に対し拡大投写するための投写光学系70を備えている。
照明光学系10は、光源ランプ11、インテグレータレンズ12、偏光ビームスプリッタ13、及びコンデンサーレンズ14、反射ミラー15、リレーレンズ16を有している。光源ランプ11から出射された光束は、入射側に配設される第1レンズアレイと、出射側に配設される第2レンズアレイとからなるインテグレータレンズ12に照射される。インテグレータレンズ12に照射された光束は、第1レンズアレイの複数のセルレンズにより複数の微小な部分光束に分割される。そして、第1レンズアレイから出射された複数の部分光束のそれぞれが対応する第2レンズアレイのセルレンズ上に集光される。また、インテグレータレンズ12から出射された光束は、偏光ビームスプリッタ13において光を所定の偏光光に揃えられ、コンデンサーレンズ14、反射ミラー15、リレーレンズ16を通して色分離光学系20へ出射される。
色分離光学系20は、ダイクロイックミラー21,22、反射ミラー23,24,25、リレーレンズ26,27、コンデンサーレンズ28r、28g、28bなどから構成されたものであって、照明光学系10から射出される照明光を赤色光、緑色光及び青色光に分離する機能を有している。
第1のダイクロイックミラー21は、赤色光を透過させるとともに、緑色光及び青色光を反射する。第1のダイクロイックミラー21を透過した赤色光は、反射ミラー23で反射され、コンデンサーレンズ28rを透過して赤色光用ライトバルブ30を照明する。コンデンサーレンズ28rは、照明光学系10からの複数の部分光束がそれぞれ赤色光用ライトバルブ30を照明するように集光し、各部分光束がそれぞれ略平行な光束となるように設定されている。なお、後述する緑色光用ライトバルブ40及び青色光用ライトバルブ50の入射側に配設されたコンデンサーレンズ28g,28bもコンデンサーレンズ28rと同様に設定されている。
第1のダイクロイックミラー21で反射された緑色光と青色光のうち緑色光は、第2のダイクロイックミラー22によって反射され、コンデンサーレンズ28gを透過して緑色光用ライトバルブ40を照明する。一方、青色光は、第2のダイクロイックミラー22を透過し、リレーレンズ26、反射ミラー24、リレーレンズ27を順次通過して青色光用ライトバルブ50を照明する。
赤色光用ライトバルブ30は、前記従来のものと同様であって、入射側に配置された入射側偏光板31、光学補償板32、透過型の液晶パネル33、プリ偏光板34、出射側偏光板35などから構成されている。また、緑色光用ライトバルブ40は、入射側に配置された入射側偏光板41、光学補償板42、透過型の液晶パネル43、プリ偏光板44、出射側に配置された出射側偏光板45などから構成されている。また、青色光用ライトバルブ50は、入射側に配置された入射側偏光板51、光学補償板52、透過型の液晶パネル53、プリ偏光板54、出射側に配置された出射側偏光板55などから構成されている。
色合成光学系60は、クロスダイクロイックプリズム61などから構成されている。また、クロスダイクロイックプリズム61は、赤色光用ライトバルブ30にて変調されて出射された赤色光を反射させる反射面61a及び青色光用ライトバルブ50にて変調されて出射された青色光を反射させる反射面61bを備えている。そして、クロスダイクロイックプリズム61に入射した赤色光及び青色光は反射面61a,61bで反射され、クロスダイクロイックプリズム61に入射して直進透過する緑色光と合成され、合成光がカラー映像として出射されるように構成されている。
投写光学系70は、クロスダイクロイックプリズム61の出射側に配置されており、投写レンズユニットなどから構成されている。
そして、このような光学系において、温度上昇が問題になるのが光源であるが、その他耐熱温度が比較的低く問題になるのが偏光ビームスプリッタ13、ライトバルブ30.40.50を構成する光学部品である。また、最も温度上昇が問題になるのは、出射される光量を制限する出射側偏光板35,45、55である。また、これら光学部品は光源から出射される照明光が中央部の光量が多いことに起因し、図8に示すように中央部で温度が高くなり周辺に向かうにつれ温度が低くなるという傾向にある。
そこで、本発明に係る光学部品の冷却構造を赤色光用ライトバルブ30周りを例にとり、図2〜図4に基づいて説明する、なお、図2は平面図であるが、本明細書における説明において、上下方向を言うときは図2における紙面に直角で手前側を上方とする。
図2は、赤色光用ライトバルブ30を構成する光学部品の冷却風による冷却構造を示す模式平面図である。この図に示すように、赤色光用ライトバルブ30の光学部品の下方には、二重ダクト式に通風路が形成されている。外側の通風路は低速で空気を吹き出す低速通風路80であり、内側の通風路は高速で空気を吹き出すための高速通風路90である。
低速通風路80は、送風機81と、送風機81の吹出側に接続されている送風ダクト82と、赤色光用ライトバルブ30を構成する光学部品に対し冷却風を下方から供給するための吹出口83と、吹出口83の手前に形成された吹出チャンバ84とから構成されている。
送風機81は、吹出口83から吹き出す吹出風速が低いことに見合うような仕様の低圧用の通常のファン、例えばシロッコファンが選択されている。送風ダクト82は、吹出チャンバ84に対し側方から冷却風を導入するように構成されている。吹出口83は、この実施例では吹出チャンバ84を上方に開放した形状により形成されている。吹出口83の大きさは、図2の紙面における左右方向の寸法が光学部品の左右方向の寸法より若干大きくなるように形成されている。また、吹出口83の光軸方向の寸法が入射側偏光板31から出射側偏光板35を含む大きさに形成されている(図3参照)。このような構成により、吹出口83は、後述する高速通風路90の吹出ノズル94からの高速冷却風が吹き付けられる部分を除き、光学部品全体の範囲にわたり所定風量及び所定風速の冷却風を吹き付けることができるように設定されている。なお、吹出口83から吹き出す冷却風の風速は吹出ノズル94からの冷却風より遅いことを前提としているので、本明細書においては吹出口83から吹き出す冷却風側を低速といい、吹出ノズル94から吹き出す冷却風側を高速と称している。
高速通風路90は、送風機91と、送風機91の吹出側に接続されている送風ダクト92と、吹出チャンバ84の内部に挿入される内側ダクト93と、高速通風路90の先端部に、すなわち、この実施の形態における内側ダクト93の先端部に形成された吹出ノズル94とにより形成されている。
送風機91は、吹出ノズル94から吹き出す吹出風速が高速であることに適合する仕様の高圧用ファン、例えばターボファンが選択されている。送風ダクト92は、吹出チャンバの下面から上方に向かうように導入されている。ここでは、吹出チャンバ84内のダクト部を内側ダクト93と称しているが、この内側ダクト93は、送風ダクト92との連結部において、吹出チャンバ84により支持されている。また、内側ダクト93は、平断面形状が側方の送風ダクト82から導入される空気流に向かって先細の三角形状となるように形成されている(図2及び図4参照)。このように構成することにより、送風ダクト82から導入される空気流が内側ダクト93との背後、つまり図2における右側に流れ易くするように工夫されている。
吹出ノズル94は、温度が上昇し易い出射側のプリ偏光板34及び出射側偏光板35の中央部を冷却するために、図2から分かるように、光軸方向は赤色光用ライトバルブ30における液晶パネル33から出射側偏光板35をカバーする寸法とされている。また、左右方向についてはこれら光学部品の中央部に所定の風速の高速冷却風を吹き付けられるようにその大きさ及び位置が設定されている。さらに、吹出ノズル94は、先端に行くに従い内側寸法が小さくなるように傾斜するテーパ部94aにより形成されている。
以上は、プリ偏光板34及び出射側偏光板35の中央部を強力に冷却する構成について説明したが、本実施の形態に係る投写型映像表示装置においては、緑色光用ライトバルブ40におけるプリ偏光板44及び出射側偏光板45や、青色光用ライトバルブ50におけるプリ偏光板54及び出射側偏光板55についても同様に冷却するものとする。
このように構成された投写型映像表示装置においては、次のようにして光学部品が冷却される。
光学系を構成する光学部品の中には、ライトバルブ30.40.50を構成する入射側偏光板31,41,51、光学補償板32,42,52、液晶パネル33,43,53、プリ偏光板34,44,54、出射側偏光板35,45,55や、偏光ビームスプリッタ13のように熱に弱い部品がある。また、これら部品については、図8に示すように温度分布が均一ではなく、光軸に直交する面上の中央部の温度が高くなり易いという傾向がある。すなわち、これら光学部品は中央部が高温領域となり、その周辺が比較的温度の低い低温領域となっている。また、これら光学部品の中でもプリ偏光板34,44,54、出射側偏光板35,45,55の温度上昇が最も問題となっている。本実施の形態においてはこれら部品の中央部の高温領域を特に強力に冷却するように、高速高圧用の送風機91を用いて吹出ノズル94から冷却空気を高速で吹き付けている。これにより、これら光学部品の高温領域の温度を低下させることができ、温度むらを緩和することができる。また、中央の高温領域周辺の低温領域に対して通常の送風機81により送風して冷却し、さらにその周囲部分を巻き込み風により冷却するというように、二つ以上の速度の違う冷却風としているので、光学部品の冷却を効率よく行うことができる。また、このように構成することにより、光学部品の温度むらを抑え、温度分布の平衡化をすることができる。
この実施の形態に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので、次のような作用効果を奏することができる。
(1)高速冷却風及び低速冷却風を供給可能とするとともに、光学部品の高温領域に向けては高速冷却風を吹き出し、比較的低温の低温領域に向けては低速冷却風を吹き出す冷却風吹出構造を備えている。このようにきめ細かい冷却手段がとられていることにより、無駄な風量、風速を回避することができ、冷却効果の向上、効率の向上及び騒音の低下を図ることができる。また、光学部品の温度むらが緩和されるとともに冷却性能の向上が行われるため、光学部品の信頼性及び寿命を向上することができる。
(2)高速通風路90の先端には冷却風を吹き出す吹出ノズル94が形成されているので、光学部品の高温部分に効率よく冷却風を吹き付けることができ、冷却性能を向上させることができる。
(3)また、高速冷却風を吹き出す吹出ノズル94は、低速冷却風を吹き出す吹出口83の中に位置し、周囲が低速冷却風の吹出気流に取り囲まれている。したがって、冷却対象の光学部品の温度分布に最適な冷却風の吹出となるので、最適な冷却を行うことができる。また、周辺部に送る冷却風には、周囲の空気が誘引されるので、周辺の冷却のために送る送風量を軽減しより一層の効率向上を図ることができる。
(4)また、低速通風路80の先端に形成されている吹出口83の中に、高速通風路90の先端の吹出ノズル94が形成され、高速通風路90と低速通風路80とは、少なくとも吹出口手前から二重ダクト式に構成されているので、冷却対象に対する冷却風の通風路の構成が簡略化される。
(5)低速通風路80は吹出口手前側が吹出チャンバ84に構成され、高速通風路90は送風機91に接続される送風ダクト92が吹出チャンバ84内に挿入されて二重ダクト式に構成されて内側ダクト93が形成されるとともに、内側ダクト93が低速通風路80により支持されているので、高速通風路90の取付けが容易である。
(6)低速通風路80は送風ダクト82が吹出チャンバ84の側方に接続され、高速通風路90は吹出チャンバ84内における平断面が側方から導入される送風ダクト82からの空気流に向かって先細の形状に形成されている。したがって、側方から導入される低速通風路80の送風ダクト82からの空気流を円滑に高速通風路(内側ダクト93)の背面側、図2における右側へも導入することができ、高速通風路90の周囲に均一な低速空気流を形成することができる。
(7)高速冷却風を吹き出すための送風機91と、低速冷却風を吹き出すための送風機81とは異種送風機であって、高速冷却風を吹き出すための送風機91は、低速冷却風を吹き出すための送風機81より高圧に適した送風機であるので、用途に最適な送風機を選択することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・前記実施の形態においては、プリ偏光板34,44,54及び出射側偏光板35,45,55について二つの風速の冷却風により冷却する冷却構造を説明したが、ライトバルブ30.40.50を構成する他の光学部品や、偏光ビームスプリッタ13や、光源などの温度分布にばらつきの生じる部品に対しても同様の冷却を行うようにしてもよい。
・図5に示すように、低速冷却風を吹き出す吹出口83を吹出チャンバ84の平断面積より小さく形成するとともに、吹出チャンバ84の上面から立ち上げられた立上壁84bにより形成してもよい。このように構成すると、吹出口83が吹出チャンバ84より小さく絞られているので、送風ダクト82から導入される動圧の影響を緩和し、吹出口83からの吹出気流の風速分布を均一にすることができる。また、立上壁84bに風向板の機能を持たせることができる。
・また、高速通風路90の内側ダクト93の送風ダクト82接続側の平断面形状を先細の三角形状ではなく他の先細形状、例えば半円形(図6参照)や半楕円形などとしてもよい。このようにしても、内側ダクト93の背後(図2における右側)に低速通風路からの空気を円滑に流すことができる。
・高速通風路90の先端部、すなわち、前記実施の形態における内側ダクト93の吹出ノズル94が形成されている先端部に、低速通風路80に対し位置決めする係合部を設けるようにしてもよい。内側ダクト93を前述のように低速通風路80を貫通する挿入部84aで固定しているが、吹出ノズル94の位置関係をより正確にすることにより、対象領域に冷却風を的確に吹き付けることが可能となる。図7はこれを具体化したもので、吹出ノズル94の近傍から吹出チャンバ84の上端部に向かって伸びる腕部95を形成し、その先端部に断面円形の曲げ棒状の係合部95aを形成する。一方、吹出チャンバ84側にはこの係合部95aを差し込む孔形状の係合部85aを備えた支持部85を形成する。したがって、この曲げ棒状の係合部95aを孔形状の係合部85aに差し込むことにより、吹出ノズル94の位置、方向を安定化し、その冷却風の方向を的確にすることができる。
・前記実施の形態において、低速通風路80は、図から見て明らかなように送風ダクト82の断面積が吹出チャンバ84の平断面積より小さく形成されていたが、これに限定されるものではなく、スペースの都合などにより送風ダクト82の断面積を大きくしてもよい。同様に、高速通風路90の送風ダクト92についても、その断面積を大きくしてもよいことは勿論である。
・低速通風路80の先端部に形成される吹出口83に風向調整板を設けて対象領域に吹き付ける風量、風速をさらにきめ細かく調整するようにしてもよい。同様に高速通風路90の吹出ノズル94にそのような機構を設けるようにしてもよい。
本発明に係る投写型映像表示装置は、液晶投写型映像表示装置等各種の投写型映像表示装置に幅広く用いることができる。
80…低速通風路、81、91…送風機、82,92…送風ダクト、83…吹出口、84…吹出チャンバ、84a…挿入部、84b…立上壁、85a,95a…係合部、90…高速通風路、93…内側ダクト、94…吹出ノズル。

Claims (9)

  1. 冷却対象とする光学系を構成する光学部品に対し、高速冷却風及び低速冷却風を供給可能とするとともに、前記光学部品の高温領域に向けては高速冷却風を吹き出し、比較的低温の低温領域に向けては低速冷却風を吹き出す冷却風吹出構造を備えていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記高速冷却風を吹き出す高速通風路の先端には冷却風を吹き出す吹出ノズルが形成されていることを特徴とする請求項1記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記高速冷却風を吹き出す吹出ノズルは、低速冷却風を吹き出す吹出口の中に位置し、周囲が低速冷却風の吹出気流に取り囲まれていることを特徴とする請求項2記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記低速冷却風を吹き出す吹出口は低速通風路の先端に接続され、前記高速冷却風を吹き出す吹出ノズルは高速通風路の先端に形成され、低速通風路と高速通風路とは、少なくとも吹出口手前から二重ダクト式に構成されていることを特徴とする請求項3記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記低速通風路は、送風機に接続される送風ダクトと、吹出口手前側の吹出チャンバとから構成され、この吹出チャンバの上方が吹出口として形成され、高速通風路は、送風機に接続される送風ダクトと、前記吹出チャンバ内に挿入される内側ダクトとからなり、高速通風路はこの挿入部において低速通風路に支持されていることを特徴とする請求項4記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記低速通風路は送風ダクトが吹出チャンバの側方に接続され、前記高速通風路の内側ダクトは平断面が側方から導入される送風ダクトからの空気流に向かって先細の形状に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の投写型映像表示装置。
  7. 前記低速冷却風を吹き出す吹出口は、前記吹出チャンバの平断面積より小さく形成されるとともに、前記吹出チャンバの上面から立ち上げられた立上壁により形成されていることを特徴とする請求項6記載の投写型映像表示装置。
  8. 前記高速通風路は、吹出ノズルが形成されている先端部に、低速通風路側に設けられた係合部と係合する係合部を備えていることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の投写型映像表示装置。
  9. 前記高速冷却風を吹き出すための送風機と、前記低速冷却風を吹き出すための送風機とは異種送風機であって、高速冷却風を吹き出すための送風機は、低速冷却風を吹き出すための送風機より高圧に適した送風機であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の投写型映像表示装置。
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