JP2011039140A - プロジェクター - Google Patents

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Akira Egawa
明 江川
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Abstract

【課題】プロジェクターの薄型化を可能とし、かつ液晶表示パネル等の冷却対象を順次冷却する冷却用ダクトの圧力損失の増大を抑えることのできるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】本発明の本発明に係るプロジェクターは、入射面から入射した光を画像信号に応じて変調し、射出面から射出させる複数の空間光変調装置21R,21G,21Bと、空間光変調装置に変調された光を被照射面に投写する投写レンズ31と、複数の空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクト50と、冷却用ダクトに冷却風を送り込む第1の送風機40と、を有し、冷却用ダクトは、第1の送風機が送り込む冷却風の最も上流側の空間光変調装置と最も下流側の空間光変調装置との間で分岐されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクター、特に、透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターの技術に関する。
従来、プロジェクターは、投写性能の向上や小型化を目的とする開発が進められている。プロジェクターとしては、例えば、赤色(R)光用、緑色(G)光用、青色(B)光用の各透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターが広く普及している。液晶表示パネル、及び液晶表示パネルの周囲に設けられる偏光板は、照明光の吸収によって発熱する。液晶表示パネルや偏光板の放熱には、例えば、空気を流動させるファンが用いられている。
プロジェクターの冷却構造としては、液晶表示パネルや偏光板が配置される光軸を含む面に対して、略垂直な方向へ空気を流動させる構成が知られている。この場合、各液晶表示パネルへ均等に空気を供給できる一方、各液晶表示パネルを配置する部分の上下にファン、及び空気を流動させるためのダクトを配置することでプロジェクターの薄型化が難しくなる点が課題となる。かかる課題に対しては、光軸を含む面に略平行な方向へ空気を流動させる流路を設け、各液晶表示パネル及び各偏光板へ順次空気を流動させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、各色光を合成するクロスダイクロイックプリズムの周囲に各液晶表示パネルを配置する構成において、各液晶表示パネルを冷却用ダクト内の流路に順番に配置し、冷却用ダクト内を流動する冷却風で各液晶表示パネルを順次冷却する構成が提案されている。
特開2001−281613号公報
1つの液晶パネルに対して冷却風を送り込む場合に比べて、すべての液晶表示パネルに対して冷却風を順次送り込む場合、冷却用ダクトが長くなり、圧力損失が大きくなる。また、各液晶表示パネルはクロスダイクロイックプリズムの周囲に配置されているので、冷却用ダクトも折り曲げて構成する必要があり、さらなる圧力損失の増大を招く。したがって、冷却風の風量が不足し、液晶表示パネル等の冷却対象を十分に冷却できない場合がある。また、すべての液晶表示パネルを冷却するのに十分な量の冷却風を流動させるためには、送風ファンに大きな能力が要求され、装置の大型化や運転騒音の増大といった問題が生じる場合がある。本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、プロジェクターの薄型化を可能とし、かつ液晶表示パネル等の冷却対象を順次冷却する冷却用ダクトの圧力損失の増大を抑えることのできるプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクターは、入射面から入射した光を画像信号に応じて変調し、射出面から射出させる複数の空間光変調装置と、空間光変調装置に変調された光を被照射面に投写する投写レンズと、複数の空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクトと、冷却用ダクトに冷却風を送り込む第1の送風機と、を有し、冷却用ダクトは、第1の送風機が送り込む冷却風の最も上流側の空間光変調装置と最も下流側の空間光変調装置との間で分岐されていることを特徴とする。
冷却用ダクトが、最も上流側の空間光変調装置と最も下流側の空間光変調装置との間で分岐されているので、分岐部分よりも下流側の流路断面積を実質的に拡大することができる。これにより、冷却用ダクト全体の圧力損失の増大を抑えることができる。したがって、冷却用ダクトを流動する冷却風の風量を増加させることができ、空間光変調装置の効果的な冷却を図ることができる。また、第1の送風機に要求される能力も抑えることができ、第1の送風機の小型化や騒音の抑制を図ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、プロジェクターは、3個の空間光変調装置を有し、冷却用ダクトは、第1の送風機が送り込む冷却風の上流側から2番目の空間光変調装置と3番目の空間光変調装置との間で分岐されていることが望ましい。
冷却用ダクトが分岐されることで、第1の送風機から送り込まれた冷却風の一部は分岐された流路に流れ込む。一方、上流側から2番目の空間光変調装置と3番目の空間光変調装置との間で冷却用ダクトを分岐するので、第1の送風機から送り込まれた冷却風のほとんどを2番目の空間光変調装置の近傍に通過させることができる。したがって、一部の冷却風が分岐された流路へ流れてしまうことによる2番目の空間光変調装置の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1の送風機が送り込む冷却風の上流側から1番目の空間光変調装置は、投写レンズの光軸側に射出面を向け、射出面が投写レンズの光軸と略平行となるように配置され、第1の送風機は、冷却風の吹出し方向を投写レンズの光軸側に傾けて配置されていることが望ましい。
一般的に、空間光変調装置の射出面側には、射出側偏光板が配置される。射出側偏光板は、空間光変調装置からの光を適宜遮蔽するため、空間光変調装置に比べて発熱量が大きくなる。第1の送風機は、冷却風の吹出し方向が、1番目の空間光変調装置の入射面と平行な方向よりも投写レンズの光軸側に傾けられているので、射出側偏光板側に多くの冷却風が流れやすくなる。したがって、より発熱量の大きい射出側偏光板を効果的に冷却させることができる。
また、第1の送風機の冷却風の吹出し方向を傾けるために、第1の送風機自体が投写レンズの光軸から離れるように配置されるので、第1の送風機が投写レンズに干渉しにくくなり、設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却用ダクトの分岐部分よりも下流側の領域に対し第1の送風機からの冷却風と逆の方向に冷却風を送り込んで、3番目の空間光変調装置を冷却する第2の送風機をさらに有することが望ましい。
冷却用ダクトの分岐部分よりも下流側の領域に対して、第2の送風機からの冷却風が送り込まれる。第1の送風機と第2の送風機とから送り込まれた冷却風は冷却用ダクトの分岐された流路に流れ込む。したがって、上流側から1番目の空間光変調装置と2番目の空間光変調装置を第1の送風機からの冷却風で冷却し、上流側から3番目の空間光変調装置を第2の送風機からの冷却風で冷却することができる。3番目の空間光変調装置を冷却するための第2の送風機が設けられるので、第1の送風機から送り込まれた冷却風の一部で3番目の空間光変調装置を冷却する場合に比べて、3番目の空間光変調装置をより効果的に冷却することができる。
また、冷却用ダクトの分岐部分よりも下流部分の流路断面積を広げれば、冷却用ダクト全体の圧力損失の増大を抑えることができる。したがって、冷却用ダクトの分岐部分よりも上流側を流動する冷却風も、下流側を流動する冷却風も増加させることができる。また、第1の送風機および第2の送風機に要求される能力も抑えることができ、送風機の小型化や騒音の抑制を図ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、3番目の空間光変調装置は、投写レンズの光軸側に射出面を向け、射出面が投写レンズの光軸と略平行となるように配置され、第2の送風機は、冷却風の吹出し方向を投写レンズの光軸側に傾けて配置されていることが望ましい。第1の送風機の冷却風の吹出し方向を傾けた場合と同様に、より発熱量の大きい射出側偏光板を効果的に冷却させることができるし、設計の自由度を向上させることもできる。
また、本発明の好ましい態様としては、2番目の空間光変調装置が緑色光を変調することが望ましい。緑色光は他の色光に比べて視感度が高いことから、高出力であることが求められることとなる。緑色光が入射する空間光変調装置は、他の色光用空間光変調装置に比べて高温になりやすい。冷却用ダクトの分岐部分よりも上流にある2番目の空間光変調装置が緑色光を変調するので、第1の送風機から送り込まれた冷却風のほとんどを用いて緑色光を変調する空間光変調装置を冷却することができる。したがって、分岐された流路に冷却風の一部が流れ込んでしまう影響を抑えて、高温になりやすい空間光変調装置を効果的に冷却することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、3番目の空間光変調装置が緑色光を変調することが望ましい。緑色光を変調することで高温になりやすい空間光変調装置を、第2の送風機によって効果的に冷却することができる。
図1は、実施例1に係るプロジェクターの概略構成を示す図。 図2は、冷却用ダクトの断面構成を示す図。 図3は、実施例2に係るプロジェクターが有する冷却用ダクトの断面構成を示す図。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクター1の概略構成を示す。なお、図1では、後に詳説する冷却用ダクトを省略している。プロジェクター1は、被照射面であるスクリーン32へ投写光を投写し、スクリーン32で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。光源10は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出するランプ、例えば超高圧水銀ランプである。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレーターレンズ11、12を経た光は、偏光変換素子13にて特定の直線偏光、例えばs偏光に変換される。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ11、第2インテグレーターレンズ12及び重畳レンズ14は、光源10からの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる。反射ミラー15は、重畳レンズ14からの光を反射させることで、光路を略90度折り曲げる。第1ダイクロイックミラー16は、反射ミラー15から入射する光のうち第1色光であるB光を反射し、第2色光であるG光、及び第3色光であるR光を透過させる。第1ダイクロイックミラー16は、反射によりB光の光路を略90度折り曲げる。
反射ミラー17は、第1ダイクロイックミラー16からのB光を反射させ、光路を略90度折り曲げる。B光用フィールドレンズ18Bは、反射ミラー17からのB光を平行化させる。λ/2位相差板19Bは、B光用フィールドレンズ18Bからのs偏光をp偏光に変換する。B光用入射側偏光板20Bは、B光用空間光変調装置21Bの入射面近傍に設けられている。B光用入射側偏光板20Bは、p偏光を透過させる。
B光用空間光変調装置21Bは、B光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置21Bは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。B光用空間光変調装置21Bは、後述する投写レンズ31の光軸AX側に射出面を向け、その射出面が光軸AXと略平行となるように配置されている。B光用射出側偏光板22Bは、B光用空間光変調装置21Bの射出面とクロスダイクロイックプリズム23との間に設けられている。B光用射出側偏光板22Bは、s偏光を透過させる。B光用空間光変調装置21Bでの変調によりp偏光から変換されたs偏光は、B光用射出側偏光板22Bを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
第2ダイクロイックミラー24は、第1ダイクロイックミラー16からのG光を反射させ、R光を透過させる。第2ダイクロイックミラー24は、反射によりG光の光路を略90度折り曲げる。G光用フィールドレンズ18Gは、第2ダイクロイックミラー24からのG光を平行化させる。G光用入射側偏光板20Gは、G光用空間光変調装置21Gの入射面近傍に設けられている。G光用入射側偏光板20Gは、s偏光を透過させる。
G光用空間光変調装置21Gは、G光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置21Gは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。G光用空間光変調装置21Gは、その射出面が、後述する投写レンズ31の光軸AXと略垂直となるように配置されている。G光用射出側偏光板22Gは、G光用空間光変調装置21Gの射出面とクロスダイクロイックプリズム23との間に設けられている。G光用射出側偏光板22Gは、p偏光を透過させる。G光用空間光変調装置21Gでの変調によりs偏光から変換されたp偏光は、G光用射出側偏光板22Gを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
第2ダイクロイックミラー24を透過したR光は、リレーレンズ25を透過した後、反射ミラー26での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー26からのR光は、さらにリレーレンズ27を透過した後、反射ミラー28での反射により光路が折り曲げられる。B光の光路及びG光の光路よりもR光の光路が長いことから、空間光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、R光の光路には、リレーレンズ25、27を用いるリレー光学系が採用されている。R光用フィールドレンズ18Rは、反射ミラー28からのR光を平行化させる。λ/2位相差板19Rは、R光用フィールドレンズ18Rからのs偏光をp偏光に変換する。R光用入射側偏光板20Rは、R光用空間光変調装置21Rの入射側近傍に設けられている。R光用入射側偏光板20Rは、p偏光を透過させる。
R光用空間光変調装置21Rは、R光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置21Rは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。R光用空間光変調装置21Rは、後述する投写レンズ31の光軸AX側に射出面を向け、その射出面が光軸AXと略平行となるように配置されている。R光用射出側偏光板22Rは、R光用空間光変調装置21Rの射出面とクロスダイクロイックプリズム23との間に設けられている。R光用射出側偏光板22Rは、s偏光を透過させる。R光用空間光変調装置21Rでの変調によりp偏光から変換されたs偏光は、R光用射出側偏光板22Rを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム23は、B光用空間光変調装置21Bで変調されたB光と、G光用空間光変調装置21Gで変調されたG光と、R光用空間光変調装置21Rで変調されたR光とを合成する色合成光学系として機能する。クロスダイクロイックプリズム23は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜29、30を有する。第1ダイクロイック膜29は、B光を反射し、G光及びR光を透過させる。第2ダイクロイック膜30は、R光を反射し、B光及びG光を透過させる。投写レンズ31は、クロスダイクロイックプリズム23で合成された光をスクリーン32の方向へ投写する。
図2は、冷却用流体の流路の断面構成を示す。送風ファン40は、冷却用流体を供給する第1の送風機であって、例えばシロッコファンである。送風ファン40は、プロジェクター1の筐体外部から冷却用流体である空気を取り込み、取り込んだ空気を冷却風として吹出口40aから吹き出す。送風ファン40の吹出口40aは、冷却用ダクト50に接続されており、吹出口40aから吹き出された冷却風は、冷却用ダクト50の内部に送り込まれる。送風ファン40は、冷却風の吹出し方向が、B光用空間光変調装置21Bの入射面と平行な方向よりも投写レンズ31の光軸側に傾けられて配置されている。
冷却用ダクト50は、クロスダイクロイックプリズム23の周囲に配置された各色光用空間光変調装置21B、21G、21R、各色光用入射側偏光板20B、20G、20R、各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rを1本のダクトの内部に収容するように構成されている。そのために、冷却用ダクト50は、B光用空間光変調装置21BとG光用空間光変調装置21Gとの間、およびG光用空間光変調装置21GとR光用空間光変調装置21Rとの間で略90度折り曲げられ、クロスダイクロイックプリズム23の周囲を囲むように延びる形状となっている。
冷却用ダクト50は、金属板等の板部材で構成されている。冷却用ダクト50のうち、各色光が通過する部分は、開口50aが形成されている。その開口50aには、透光性の板部材、例えばガラス板50bが取り付けられている。
なお、冷却用ダクト50の内部に配置された各色光用空間光変調装置について、送風ファン40から送り込まれる冷却風の上流側からの順番を用いて説明する場合がある。すなわち、最も上流に配置されたB光用空間光変調装置21Bを1番目の空間光変調装置といい、G光用空間光変調装置21Gを2番目の空間光変調装置といい、R光用空間光変調装置21Rを3番目の空間光変調装置という場合がある。
冷却用ダクト50は、2番目の空間光変調装置と3番目の空間光変調装置との間で分岐されている。すなわち、冷却用ダクト50は、G光用空間光変調装置21GとR光用空間光変調装置21Rとの間で分岐されている。G光用空間光変調装置21GとR光用空間光変調装置21Rとの間で冷却用ダクト50が分岐されているので、G光用空間光変調装置21Gの近傍を流動した冷却風の一部は、R光用空間光変調装置21Rに向かわずに、分岐された流路に流れる。
以上説明したように、冷却用ダクト50がクロスダイクロイックプリズム23の周囲を囲むように延びるので、冷却用ダクト50を含めた冷却構造を、クロスダイクロイックプリズム23の厚さと同様の厚さとすることができ、プロジェクター1の薄型化に寄与することができる。また、冷却用ダクト50に冷却風を送り込めば、各色光用空間光変調装置21B、21G、21R、各色光用入射側偏光板20B、20G、20R、各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rのすべてを冷却風で順次冷却することができるので、冷却構造の簡素化を図ることができる。
また、冷却用ダクト50が途中で分岐されているので、分岐部分よりも下流部分の流路断面積が実質的に拡大されることとなる。これにより、冷却用ダクト50全体の圧力損失の増大を抑えることができる。したがって、冷却用ダクト50を流動する冷却風の風量を増加させることができ、空間光変調装置の効果的な冷却を図ることができる。また、送風ファン40に要求される能力も抑えることができ、送風ファン40の小型化や騒音の抑制を図ることができる。
また、G光は他の色光に比べて視感度が高いことから、高出力であることが求められることとなる。G光が入射することとなる2番目の空間光変調装置であるG光用空間光変調装置21Gは、他の色光用空間光変調装置に比べて高温になりやすい。同様に、G光用の入射側偏光板20G、射出側偏光板22Gも高温になりやすい。冷却用ダクト50は、2番目の空間光変調装置と3番目の空間光変調装置との間、すなわち、G光用空間光変調装置21Gの下流側で分岐されている。したがって、分岐部分を設けたことにより増加した冷却風のほとんどが分岐部分の手前にあるG光用空間光変調装置21Gの近傍を通過するので、G光用空間光変調装置21Gを効果的に冷却することができる。したがって、G光用空間光変調装置21Gの下流での冷却用ダクト50の分岐により圧力損失の増大を抑えるとともに、分岐部分をG光用空間光変調装置21Gの下流とすることで、一部の冷却風が分岐された流路へ流れてしまうことによるG光用空間光変調装置21G、G光用の各偏光板20G、22Gの冷却効率の低下を抑えることができる。
また、射出側偏光板22R、22G、22Bは、空間光変調装置21R、21G、21Bからの光を適宜遮蔽するため、空間光変調装置21R、21G、21Bや、入射側偏光板20R、20G、20Bに比べて発熱量が大きくなる。射出側偏光板22R、22G、22Bは、空間光変調装置21R、21G、21Bの入射面側に配置されている。1番目の空間光変調装置であるB光用空間光変調装置21Bに対応するB光用射出側偏光板22Bは、B光用空間光変調装置21Bよりも投写レンズ31の光軸AX側に配置される。ここで、送風ファン40は、冷却風の吹出し方向が、B光用空間光変調装置21Bの入射面と平行な方向よりも投写レンズ31の光軸側に傾けられて配置されているので、射出側偏光板22B側に多くの冷却風が流れやすくなる。したがって、より発熱量の大きい射出側偏光板22Bを効果的に冷却させることができる。
また、クロスダイクロイックプリズム23に比べて投写レンズ31のサイズが大きいため、冷却風の吹出し方向が光軸AXと平行となるように送風ファン40を配置すると、送風ファンと投写レンズ31とが干渉しやすくなる。そのため、プロジェクター1の筐体内に送風ファン40と投写レンズ31を並べて配置することが困難であるという問題が生じる。本実施例1では、送風ファン40の冷却風の吹出し方向を投写レンズ31の光軸AXに対して傾けている。したがって、送風ファン40自体が投写レンズ31から離れるように配置されるので、送風ファン40が投写レンズ31に干渉しにくくなり、筐体内に両要素を並べて配置しやすくなり、設計の自由度を向上させることができる。
なお、冷却用ダクト50の分岐された流路に流れた冷却風を用いて、プロジェクター1が備える他の部材を冷却してもよい。例えば、光源10や偏光変換素子13に冷却風を吹き付けるように構成してもよい。もちろん、分岐された流路に流れた冷却風をそのままプロジェクター1の筐体外に放出してもよい。
また、冷却用ダクト50の分岐位置も2番目の空間光変調装置と3番目の空間光変調装置の間に限られず、送風ファンから送り込まれる冷却風の最も上流側に配置された空間光変調装置と、最も下流側に配置された空間光変調装置との間で分岐されていればよい。また、プロジェクター1が有する空間光変調装置の個数も3個に限られない。
また、冷却用ダクト50の開口50aに取り付けられているガラス板50bの代わりに、入射側偏光板20R、20G、20B、射出側偏光板22R、22G、22Bを開口50aに取り付けて、冷却用ダクト50の壁面の一部としてもよい。これにより、ガラス板50bが不要となり、部品点数の削減を図ることができる。
図3は、本発明の実施例2に係るプロジェクターが有する冷却用ダクトの断面構成を示す図である。本実施例2では、プロジェクターが、第1の送風機としての送風ファン40に加えて、第2の送風機としての送風ファン60を備える。上記の実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、本実施例2で用いる上流、下流の語は、送風ファン40から送り込まれる冷却風に対する上流、下流を意味する。
送風ファン60は、冷却用ダクト50の最も下流側に配置され、冷却用ダクト50に対して送風ファン40からの冷却風とは逆の方向に冷却風を送り込む。この構成により、冷却用ダクト50の分岐部分よりも下流側の領域に対して、送風ファン40からの冷却風が送り込まれることとなる。送風ファン40と送風ファン60とから送り込まれた冷却風は冷却用ダクト50の分岐された流路に流れ込む。したがって、上流側から1番目の空間光変調装置と2番目の空間光変調装置を送風ファン40からの冷却風で冷却し、上流側から3番目の空間光変調装置を送風ファン60からの冷却風で冷却することができる。送風ファン40とは別個に、3番目の空間光変調装置を冷却するための送風ファン60が設けられるので、送風ファン40から送り込まれた冷却風の一部で3番目の空間光変調装置を冷却する場合に比べて、3番目の空間光変調装置を効果的に冷却することができる。
また、冷却用ダクト50の分岐された流路の流路断面積を広げれば、冷却用ダクト50全体の圧力損失の増大を抑えることができる。したがって、冷却用ダクト50の分岐部分よりも上流側を流動する冷却風だけでなく、下流側を流動する冷却風も増加させることができる。また、送風ファン40、送風ファン60に要求される能力も抑えることができ、送風ファン40、60の小型化や騒音の抑制を図ることができる。
また、送風ファン60は、冷却風の吹出し方向が、R光用空間光変調装置21Rの入射面と平行な方向よりも投写レンズ31の光軸AX側に傾けられて配置されている。送風ファン60の冷却風の吹出し方向を投写レンズ31の光軸AXに対して傾けるので、送風ファン60自体が投写レンズ31から離れるように配置される。したがって、送風ファン40と同様に、送風ファン60も投写レンズ31に干渉しにくくなる。送風ファン60と投写レンズ31が干渉しにくくなるので、筐体内に両要素を並べて配置しやすくなり、設計の自由度を向上させることができる。
なお、各色光用空間光変調装置21R、21G、21Bの配置の順番は、本実施例2で示す順番に限られない。例えば、上流側から3番目の空間光変調装置をG光用空間光変調装置21Gとしてもよい。この場合、3番目の空間光変調装置の冷却を主な目的とする送風ファン60により、G光用空間光変調装置21Gを冷却することができる。したがって、他の空間光変調装置に比べて発熱量の大きくなるG光用空間光変調装置21Gを送風ファン60によって、より効果的に冷却することができる。
上記各実施例のプロジェクターは、光源10として超高圧水銀ランプを用いる構成に限られない。光源10は、超高圧水銀ランプ以外のランプや、発光ダイオード素子(LED)、レーザ光源等を用いる構成としてもよい。プロジェクターは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られず、一つの空間光変調装置により二つ又は三つ以上の色光を変調する構成としてもよい。プロジェクターは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクターであってもよい。
1 プロジェクター、10 光源、11 第1インテグレーターレンズ、12 第2インテグレーターレンズ、13 偏光変換素子、14 重畳レンズ、15、17 反射ミラー、16 第1ダイクロイックミラー、18B B光用フィールドレンズ、18G G光用フィールドレンズ、18R R光用フィールドレンズ、19B、19R λ/2位相差板、20B B光用入射側偏光板、20G G光用入射側偏光板、20R R光用入射側偏光板、21B B光用空間光変調装置、21G G光用空間光変調装置、21R R光用空間光変調装置、22B B光用射出側偏光板、22G G光用射出側偏光板、22R R光用射出側偏光板、23 クロスダイクロイックプリズム、24 第2ダイクロイックミラー、25、27 リレーレンズ、26、28 反射ミラー、29 第1ダイクロイック膜、30 第2ダイクロイック膜、31 投写レンズ、32 スクリーン、40 送風ファン(第1の送風機)、40a 吹出口、50 冷却用ダクト、50a 開口、50b ガラス板、60 送風ファン(第2の送風機)

Claims (7)

  1. 入射面から入射した光を画像信号に応じて変調し、射出面から射出させる複数の空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置に変調された光を被照射面に投写する投写レンズと、
    前記複数の前記空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクトと、
    前記冷却用ダクトに冷却風を送り込む第1の送風機と、を有し、
    前記冷却用ダクトは、前記第1の送風機が送り込む冷却風の最も上流側の前記空間光変調装置と最も下流側の前記空間光変調装置との間で分岐されていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記プロジェクターは、3個の前記空間光変調装置を有し、
    前記冷却用ダクトは、前記第1の送風機が送り込む冷却風の上流側から2番目の前記空間光変調装置と3番目の前記空間光変調装置との間で分岐されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記第1の送風機が送り込む冷却風の上流側から1番目の空間光変調装置は、前記投写レンズの光軸側に前記射出面を向け、前記射出面が前記投写レンズの光軸と略平行となるように配置され、
    前記第1の送風機は、冷却風の吹出し方向を前記投写レンズの光軸側に傾けて配置されていることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記冷却用ダクトの分岐部分よりも下流側の領域に対し前記第1の送風機からの冷却風と逆の方向に冷却風を送り込んで、前記3番目の空間光変調装置を冷却する第2の送風機をさらに有することを特徴とする請求項2または3に記載のプロジェクター。
  5. 前記3番目の空間光変調装置は、前記投写レンズの光軸側に前記射出面を向け、前記射出面が前記投写レンズの光軸と略平行となるように配置され、
    前記第2の送風機は、冷却風の吹出し方向を前記投写レンズの光軸側に傾けて配置されていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクター。
  6. 前記2番目の空間光変調装置が緑色光を変調することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  7. 前記3番目の空間光変調装置が緑色光を変調することを特徴とする請求項4または5に記載のプロジェクター。
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