JP2012103062A - 放射線検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体の温度の上昇を抑制することができ、筐体を形成する材料の制約を受けず、放射線検出パネルが集積回路から受ける熱的影響を低減することができる放射線検出装置を提供する。
【解決手段】 放射線検出装置は、放射線検出パネルと、支持部材13と、回路基板と、集積回路を搭載したフレキシブル回路基板15と、筐体46と、接続部材47と、放熱部材53と、断熱部材52と、熱伝導部材51と、を備えている。放熱部材53は、筐体46の外側に位置し、開口46bを貫通して集積回路に対向し、開口46bから漏れる電磁界をシールドする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放射線検出装置に関する。
従来、放射線、特にX線を検出するX線検出装置は、工業用の非破壊検査や医療診断、構造解析などの科学研究用など広い分野で利用されている。
X線検出装置の中でも、光検出器及び蛍光体層を有するX線検出パネルを備えた高感度で高鮮鋭なX線検出装置が知られている。光検出器は、複数のフォトセンサ及び複数の薄膜トランジスタ(TFT)が2次元に配置された光電変換素子部を有する。蛍光体層は、光検出器上に直接形成されている。蛍光体層は、X線を光電変換素子部で検出可能な光に変換する。
X線検出パネルは、板状の支持部材の一面に支持されている。回路基板は、支持部材の他面に支持され、X線検出パネルを駆動する。X線検出パネルと回路基板とは、フレキシブル回路基板にて電気的に接続されている。フレキシブル回路基板上又はフレキシブル回路基板の一端には検出用集積回路が設けられている。
X線検出装置が作動すると、回路基板や検出用集積回路は熱を発生する。発生した熱の一部はX線検出装置の筐体内部の空気中へ放出される。しかし、その熱のほとんどは、熱伝導により、より温度の低い部材へと移動する。
従って、回路基板や検出用集積回路で発生した熱は、回路基板を支持する支持部材へと伝導する。さらに、支持部材に伝導した熱は、より低温であるX線検出パネルへと伝導する。
X線検出パネルに熱が伝わると、X線検出パネルの温度が上昇し、動作温度が高温となる。すると、光電変換素子の暗電流およびTFTのリーク電流が増加し、固定ノイズの量が変動するため、画像むらの原因となる課題がある。
検出用集積回路の発熱量は、全体的に均一でないだけでなく部分的にも均一でない。検出用集積回路の熱伝導性は、全体的に均一でないだけでなく部分的にも均一でない。このため、X線検出パネルの温度に部分的なばらつきが生じる。このため、X線検出パネルにおいて、部分的に、上記暗電流及びリーク電流の値が変動し、部分的に固定ノイズが変化する。
この課題に対し、検出用集積回路やX線検出パネルを冷却装置で冷却する方法が提案されている。冷却装置としては、自然放冷式の冷却器もあるが、十分な冷却性能を得るには、ペルチェ素子や、冷水循環装置などが用いられている。
また、リーク電流の変化量が一定となるように、使用する24時間前からX線検出装置に通電する方法も提案されている。
一方、検出用集積回路で発生した熱を、熱伝導部材を通じて筐体に逃がす方法が提案されている。
特開2000−258541号公報 特開2005−283262号公報 国際公開第2010/038877号パンフレット 米国特許第5,811,790号明細書
しかしながら、検出用集積回路を冷却するためにペルチェ素子や冷水循環装置などの冷却装置を用いた場合、その冷却装置を制御する必要があるため、余分なシステムが必要になる問題がある。
使用する24時間前からX線検出装置に通電するのでは、環境にやさしくないばかりか、使用できるまでに時間がかかりすぎ、実用的でない問題がある。
一方、検出用集積回路で発生した熱を筐体に放熱すると、筐体表面の温度が上昇する。放射線検出装置を扱う技師や患者が筐体に触れると低温火傷の恐れがある。また放熱効率を確保するため、筐体にはアルミなど熱伝導性に優れる材料を使用する必要がある。アルミなどの金属を使用すると軽量化が困難となる。さらに筐体の熱容量が大きいため、検出用集積回路の温度に応じて、放熱量を適切に制御することが困難である。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、筐体の温度の上昇を抑制することができ、筐体を形成する材料の制約を受けず、放射線検出パネルが集積回路から受ける熱的影響を低減することができる放射線検出装置を提供することにある。
一実施形態に係る放射線検出装置は、
放射線を検出する放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルを一面に支持する支持部材と、
前記支持部材の他面に支持され、前記放射線検出パネルを駆動する回路基板と、
前記放射線検出パネルと前記回路基板とを電気的に接続し、集積回路を搭載したフレキシブル回路基板と、
前記放射線検出パネル、支持部材、回路基板及びフレキシブル回路基板を収納し、熱伝導性を有し、一部に開口が設けられた筐体と、
前記筐体内に収納され、前記支持部材及び筐体に接続された接続部材と、
前記筐体の外側に位置し、前記開口を貫通して前記集積回路に対向し、前記開口から漏れる電磁界をシールドする放熱部材と、
前記放熱部材及び筐体間に挟持された断熱部材と、
前記集積回路及び放熱部材間に挟持された熱伝導部材と、を備えていることを特徴としている。
また、一実施形態に係る放射線検出装置は、
放射線を検出する放射線検出パネルと、
前記放射線検出パネルを一面に支持する支持部材と、
前記支持部材の他面に支持され、前記放射線検出パネルを駆動する回路基板と、
前記放射線検出パネルと前記回路基板とを電気的に接続し、集積回路を搭載したフレキシブル回路基板と、
前記放射線検出パネル、支持部材、回路基板及びフレキシブル回路基板を収納し、断熱性を有し、一部に開口が設けられた筐体と、
前記筐体内に収納され、前記支持部材及び筐体に接続された接続部材と、
前記筐体の外側に位置し、前記開口を貫通して前記集積回路に対向し、前記開口から漏れる電磁界をシールドする放熱部材と、
前記集積回路及び放熱部材間に挟持された熱伝導部材と、を備えていることを特徴としている。
図1は、一実施形態に係るX線検出装置の一部を示す断面図である。 図2は、図1に示したX線検出パネルの一部及びフレキシブル回路基板を展開して示す断面図である。 図3は、上記X線検出装置の一部を示す分解斜視図であり、一部を切り欠いたX線検出パネルを示す図である。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係るX線検出装置11について詳細に説明する。X線検出装置11は、図示しないX線照射部から照射されるX線が被写体を透過して入射されることにより形成されるX線像を検出し、X線像を示すアナログ信号を生成し、アナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
図1は、X線検出装置11の一部を示す断面図である。
図1に示すように、X線検出装置11は、放射線検出パネルとしてのX線検出パネル12、板状の支持部材13、回路基板群14、フレキシブル回路基板15、筐体46及び接続部材47、検出用集積回路43、シールド板50、熱伝導部材51、及び放熱部材53を備えている。
支持部材13は、X線検出パネル12を一面に支持する。支持部材13は、導電性を有している。回路基板群14は、支持部材13の他面に支持され、X線検出パネル12を電気的に駆動する。フレキシブル回路基板15は、X線検出パネル12と回路基板群14とを電気的に接続している。
筐体46は、X線検出パネル12、支持部材13、回路基板群14、フレキシブル回路基板15、接続部材47、検出用集積回路43、シールド板50、熱伝導部材51を収納している。筐体46は、X線検出パネル12と対向した位置に形成された開口46aを有している。筐体46は、検出用集積回路43に対向した一部に設けられた開口46bを有している。この実施形態において、筐体46は熱伝導性を有している。
複数のスペーサ33は、アナログ回路基板31及び支持部材13に接続され、電気導電性及び熱伝導性を有している。複数のスペーサ34は、アナログ回路基板31及びデジタル回路基板32に接続され、電気導電性及び熱伝導性を有している。スペーサ33及びスペーサ34は、多段に積み重なっている。
アナログ回路基板31は、スペーサ33を介して支持部材13に電気的に接続されている。デジタル回路基板32は、スペーサ34、アナログ回路基板31及びスペーサ33を介して支持部材13に電気的に接続されている。なお、スペーサ33及びスペーサ34は、一体に形成され、デジタル回路基板32に直に接続されてもよい。
このため、アナログ回路基板31、デジタル回路基板32及び支持部材13の基準電位を同一にすることができる。
接続部材47は、支持部材13及び筐体46に接続されている。接続部材47は、アナログ回路基板31の開口及びデジタル回路基板32の開口を通る。なお、接続部材47は、アナログ回路基板31およびデジタル回路基板が配置されていない部分を通っても良い。
上記のように、回路基板群14及び支持部材13は、電気的に接続されている。回路基板群14、支持部材13の基準電位は同一となる。このため、回路基板群14の基準電位と、支持部材13の電位とに差が生じた場合に発生する恐れのある回路基板群14の信号(検出信号)へのノイズの混入を抑制することができる。
また、この実施形態において、接続部材47は支持部材13に打ち込まれている。なお、接続部材47を支持部材13に接続する手段は種々変形可能であり、例えば、溶接により接続されていてもよい。
図1、図2及び図3に示すように、X線検出パネル12は、光検出器21と、光検出器21上に直接形成された蛍光体層22と、を有している。蛍光体層22は、光検出器21のX線の入射側に位置している。蛍光体層22は、X線を光検出器21で検出可能な光に変換するものである。
光検出器21は、ガラス基板23、複数の配線部25、複数の薄膜トランジスタ(TFT)26、電荷取出部(電極パッド部)A及びフォトセンサ24を有している。フォトセンサ24は、複数のフォトダイオード27を有している。
光電変換素子部28は、ガラス基板23上に2次元的に形成されている。詳しくは、光電変換素子部28、ガラス基板23上にマトリクス状に形成されている。各光電変換素子部28は、フォトダイオード27及びTFT26で形成されている。フォトダイオード27は、蛍光体層22で変換された光を電気信号に変換するものである。フォトダイオード27で変換された電気信号は、TFT26に与えられる。
配線部25は、ガラス基板23上に形成され、TFT26に接続されている。電荷取出部Aは、ガラス基板23の外周部に形成されている。電荷取出部Aは、配線部25に接続されている。
回路基板群14は、図示しない制御基板、アナログ回路基板31、デジタル回路基板32、図示しない電源回路基板、などを備えている。制御基板は、X線検出パネルを制御するものである。アナログ回路基板31は、フレキシブル回路基板15からのアナログ信号を、受信する機能、処理する機能及びデジタル信号へ変換する機能の少なくとも1つを有している。
デジタル回路基板32は、他の基板を制御する機能、及びX線検出装置11の外部と通信する機能の少なくとも1つを有している。電源回路基板は、他の基板に電源を供給するものである。
回路基板群14は、複数のスペーサ33及び複数のスペーサ34により、支持部材13の他面に離間した状態で支持されている。
フレキシブル回路基板15は、フレキシブル基板41と、フレキシブル基板41の一端に接続されたIC搭載基板42と、集積回路(IC)としての検出用集積回路43とを備えている。検出用集積回路43は、IC搭載基板42に実装されている。フレキシブル基板41の他端は、X線検出パネル12の電荷取出部A上に、異方導電性接着材44を介して配置されている。コネクタ45は、IC搭載基板42の一端に設けられている。IC搭載基板42は、コネクタ45により、アナログ回路基板31に接続されている。
また、断熱材16は、断熱性に優れた樹脂系の材料、若しくはファイバー系の材料を利用することができる。断熱材16は、X線検出パネル12と回路基板群14との間に配置されている。この実施の形態において、断熱材16は、X線検出パネル12及び支持部材13間に挟持されている。断熱材16は、図示しない接着材や両面接着テープにより、X線検出パネル12及び支持部材13に接着されている。断熱材16は制電特性を有している。断熱材16は、板状に形成され、1乃至5mmの厚みを有している。
入射窓49は、筐体46の外側に取付けられている。入射窓49は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されている。入射窓49は、X線検出パネル12に間隔を置いて対向配置されている。入射窓49は、開口46aに重ねられ、筐体46に接続されている。入射窓49はX線を透過するため、X線は入射窓49を透過してX線検出パネル12に入射される。
仕切り材としての熱可塑性樹脂材48は、X線検出パネル12と筐体46との間に設けられている。熱可塑性樹脂材48は、X線検出パネル12の外周部及び筐体46を接合している。この実施の形態において、熱可塑性樹脂材48は、分断されること無しに枠状に一体に形成されている。なお、熱可塑性樹脂材48は、分断された複数の分割部で形成されていてもよい。
シールド板50は、IC搭載基板42に支持され、検出用集積回路43の表面に対向しているとともに接触している。シールド板50は、導電性及び熱伝導性を有し、接地されている。この実施形態において、シールド板50は、IC搭載基板42の接地線に接続されている。シールド板50は、検出用集積回路43に作用する(作用する恐れのある)電磁界をシールドするものである。
放熱部材53は、筐体46の外側に位置している。放熱部材53の一部は、開口46bを貫通してシールド板50に対向している。放熱部材53は、開口46bから漏れる(漏れる恐れのある)電磁界をシールドするものである。
シールド板50及び放熱部材53間には、熱伝導部材51が挟持されている。放熱部材53及び筐体46間には、断熱部材52が挟持されている。断熱部材52は、放熱部材53から筐体46への熱の伝導を遮断するものである。
検出用集積回路43からは大きな熱量が発生する。発生した熱は、シールド板50と熱伝導部材51を通して、放熱部材53へ主に熱伝導で伝えられる。X線検出装置11には、冷却ユニットが取り付けられている。冷却ユニットは、放熱部材53を冷却可能である。
冷却ユニットは、放熱部材53に取り付けられた放熱フィン54と、放熱フィン54に取り付けられた冷却ファン55とを有している。このため、検出用集積回路43から放熱部材53に伝えられた熱は、放熱フィン54及び冷却ファン55により、X線検出装置11の周囲(外部)へ放出される。放熱部材53と筐体46の間には断熱部材52が配置され、検出用集積回路43の熱が筐体46伝わらないように断熱されている。放熱部材53が電気的に浮遊していると漏れ電流が流れる可能性があるため、放熱部材53は接地もしくはフレームグランドに電気的に接続されている。
検出用集積回路43又はIC搭載基板42(フレキシブル回路基板15)には、図示しない温度センサが取り付けられている。温度センサは、検出用集積回路43又はIC搭載基板42の温度を測定可能である。この実施形態において、温度センサは、検出用集積回路43に取り付けられ、検出用集積回路43の温度を測定可能である。
温度センサ及び冷却ファン55には、図示しない制御部が接続されている。制御部は、温度センサで測定した温度に応じて冷却ファン55の動作を制御可能である。詳しくは、制御部は、冷却ファン55のオン/オフを切替えたり、冷却ファン55の回転数を調整したりすることが可能である。
以上のように構成された上記実施形態に係るX線検出装置11によれば、X線検出装置11は、X線検出パネル12、支持部材13、回路基板群14のいずれかの回路基板、検出用集積回路43を搭載したフレキシブル回路基板15、シールド板50、筐体46、接続部材47、放熱部材53、断熱部材52及び熱伝導部材51を備えている。
X線検出装置11が作動すると、検出用集積回路43から熱が発生する。検出用集積回路43から発生した熱の一部は筐体46内部の空気中へ伝達される。しかし、検出用集積回路43から発生した熱のほとんどは、熱伝導によりより温度の低い部材へと伝導する。
したがって、検出用集積回路43から発生した熱は、シールド板50、熱伝導部材51を通して、放熱部材53に伝導されることになる。このため、検出用集積回路43から発生した熱でX線検出パネル12の動作温度が高くなるのを低減でき、画像むらの発生を抑制することができる。一方、筐体46と放熱部材53の間には断熱部材52が配置され、放熱部材53の熱は筐体46には伝わりにくい。したがって筐体46の温度上昇を抑えることができる。
検出用集積回路43の温度は図示しない温度センサで測定され、図示しない制御部によって冷却ファン55のオン/オフまたは回転数が制御される。検出用集積回路43の温度が一定温度以下になれば、制御部が冷却ファン55を停止(オフ)させるか、冷却ファン55の回転数を落とすことにより、冷却ファン55に要する電力を低減することができる。
ここで、上記実施形態に係るX線検出装置11の比較例として、筐体46に検出用集積回路43の熱を放熱する場合について説明する。この場合、筐体46の熱容量が大きいため、検出用集積回路43の温度が一定温度以上になってから冷却ファン55をオンしたり、冷却ファン55の回転数を上げたりしても、検出用集積回路43の温度は上昇を続けることになる。また、冷却ファン55を、常時、オンしたり、冷却ファン55の回転数を上げたりして高い冷却能力を維持すると、検出用集積回路43の温度が低下してもさらに冷却を続けることになる。この場合、検出用集積回路43の温度を精度よく制御することができないため、無駄な電力を消費することになる。
検出用集積回路43はpAレベルの微小電流を増幅するため、外部ノイズの影響を受けやすい。放熱部材53から侵入した外部ノイズは、熱伝導部材51を通して、シールド板50側に印加される。しかし、シールド板50はIC搭載基板42の接地線に接続され、ノイズは接地線を通じてグランドラインに流れるため、検出用集積回路43に与える影響を低減することができる。
支持部材13は導電性を有している。このため、各回路基板の基準電位を同一にすることができる。
上記のことから、筐体46の温度の上昇を抑制することができ、筐体46を形成する材料の制約を受けず、X線検出パネル12が検出用集積回路43から受ける熱的影響を低減することができるX線検出装置を得ることができる。また、制御部は、必要に応じて冷却ファン55のオン/オフまたは冷却ファン55の回転数を制御して放熱量を調整することができる。このため、冷却ファン55の電力を節約し、検出用集積回路43や回路基板の温度をノイズが抑制できる範囲に制御することができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、放熱部材53に冷却ユニットが取り付けられていなくともよい。また、放熱部材53には、上記冷却ユニットに限らず、図示しない熱伝導支持部材が取り付けられていてもよい。熱伝導支持部材は、放熱部材53に接続され、放熱部材53を支持し、熱伝導性を有したものである。熱伝導支持部材としては、例えば、X線検出装置11を搭載したX線撮影装置の架台の一部が挙げられる。これにより、検出用集積回路43で発生した熱を、X線検出装置11を搭載したX線撮影装置側で放熱することができる。
上述した実施形態では、検出用集積回路43に、シールド板50、熱伝導部材51及び放熱部材53を配置したが、回路基板群14のひとつ、もしくは回路基板群14上のICに配置してもよい。例えば、シールド板50を延出して、回路基板群14上のICに接触させてもよい。
上述した実施形態では、検出用集積回路43に図示しない温度センサを取り付けたが、この替わりに、検出用集積回路43自体に温度検出器機能を組み込みんでもよい。
また、回路基板群14にX線検出装置11の周囲からノイズが入るのを回避するため、筐体46を導体で形成したり、非導電性の樹脂材料に導電性の材料を混ぜた材料で形成したりしてもよい。その他、非導電性樹脂材料製の筐体46の内側又は外側に、導電性の塗料を塗布したり、導電性のコーティングを施したりしてもよい。この場合は、断熱部材52に電磁シールド効果のある材料を使用してもよい。
一方、上述した実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。例えば、アルミなどに比べて熱伝導性が低い材料で筐体46を形成した場合、すなわち、筐体46が断熱性を有している場合、断熱部材52を省略してもよい。
シールド板50は、フレキシブル回路基板15に支持されているが、これに限らず種々変形可能であり、例えば支持部材13、回路基板群14及びフレキシブル回路基板15の何れかに支持されていればよい。
X線検出装置11は、シールド板50無しに形成されていてもよい。この場合、放熱部材53は、開口46bを貫通して検出用集積回路43(集積回路)に対向する。また、熱伝導部材51は、検出用集積回路43(集積回路)及び放熱部材53間に挟持される。
X線検出パネルは、X線を光に変換してから電気信号に変換する、間接変換型のX線検出パネルに限定されるものではなく、X線を直接、電気信号に変換する直接変換型のX線検出パネルであっても上述した効果を得ることができる。
この発明は、上記X線検出装置に限定されるものではなく、他のX線検出装置等、各種の放射線検出装置であれば適用することが可能である。
11…X線検出装置、12…X線検出パネル、13…支持部材、14…回路基板群、15…フレキシブル回路基板、31…アナログ回路基板、32…デジタル回路基板、41…フレキシブル基板、42…IC搭載基板、43…検出用集積回路、46…筐体、46b…開口、47…接続部材、50…シールド板、51…熱伝導部材、52…断熱部材、53…放熱部材、54…放熱フィン、55…冷却ファン。

Claims (4)

  1. 放射線を検出する放射線検出パネルと、
    前記放射線検出パネルを一面に支持する支持部材と、
    前記支持部材の他面に支持され、前記放射線検出パネルを駆動する回路基板と、
    前記放射線検出パネルと前記回路基板とを電気的に接続し、集積回路を搭載したフレキシブル回路基板と、
    前記放射線検出パネル、支持部材、回路基板及びフレキシブル回路基板を収納し、熱伝導性を有し、一部に開口が設けられた筐体と、
    前記筐体内に収納され、前記支持部材及び筐体に接続された接続部材と、
    前記筐体の外側に位置し、前記開口を貫通して前記集積回路に対向し、前記開口から漏れる電磁界をシールドする放熱部材と、
    前記放熱部材及び筐体間に挟持された断熱部材と、
    前記集積回路及び放熱部材間に挟持された熱伝導部材と、を備えていることを特徴とする放射線検出装置。
  2. 放射線を検出する放射線検出パネルと、
    前記放射線検出パネルを一面に支持する支持部材と、
    前記支持部材の他面に支持され、前記放射線検出パネルを駆動する回路基板と、
    前記放射線検出パネルと前記回路基板とを電気的に接続し、集積回路を搭載したフレキシブル回路基板と、
    前記放射線検出パネル、支持部材、回路基板及びフレキシブル回路基板を収納し、断熱性を有し、一部に開口が設けられた筐体と、
    前記筐体内に収納され、前記支持部材及び筐体に接続された接続部材と、
    前記筐体の外側に位置し、前記開口を貫通して前記集積回路に対向し、前記開口から漏れる電磁界をシールドする放熱部材と、
    前記集積回路及び放熱部材間に挟持された熱伝導部材と、を備えていることを特徴とする放射線検出装置。
  3. 前記集積回路又はフレキシブル回路基板の温度を測定可能な温度センサと、
    前記放熱部材を冷却可能な冷却ユニットと、
    前記温度センサで測定した温度に応じて前記冷却ユニットの動作を制御可能な制御部と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記放熱部材に接続され、前記放熱部材を支持し、熱伝導性を有した熱伝導支持部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線検出装置。
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