JP6034141B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線検出器に関する。
放射線検出器として、入射された放射線に応じてシンチレーション光(蛍光)を発するシンチレータと、シンチレータから発せられたシンチレーション光を検出する光検出手段と、を備えるものが知られている。光検出手段としては、光電子増倍管又は半導体光検出素子等が使用される。シンチレータ、光電子増倍管及び半導体光検出素子は、いずれも、温度によってその特性が変化する。周囲の温度によらずに放射線検出器としての出力特性を安定させるために、例えば、特許文献1及び2には、シンチレータ及び光電子増倍管を断熱材により囲い、シンチレータ及び光電子増倍管の温度をヒータ等の恒温化手段により所定の温度に保つように工夫された放射線検出器が記載されている。
特開2006−78338号公報 特開昭55−164384号公報
上述のように、放射線検出器においては、周囲の温度によらずに放射線検出器としての出力特性を安定させるための技術開発が進められている。
本発明は、周囲の温度によらずに出力特性を安定させることができる放射線検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る放射線検出器は、シンチレータと、シンチレータに固定され、シンチレータに光学的に結合された半導体光検出素子と、シンチレータの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、シンチレータ及び半導体光検出素子を収容する筐体と、シンチレータと筐体との間、及び、半導体光検出素子と筐体との間に、気体の層が形成されるように、シンチレータを筐体に固定する弾性体と、を備える。
本発明に係る放射線検出器では、シンチレータ及び半導体光検出素子は、シンチレータの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する筐体に収容されており、シンチレータと筐体との間、及び、半導体光検出素子と筐体との間には、気体の層が形成されている。筐体の内部と筐体の周囲との間に温度差が存在する場合、まず、筐体の温度が周囲の温度に向かって変化する。筐体は、シンチレータの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有しているため、シンチレータに比して、その全体の温度が均一化されやすい。続いて、気体の層の温度が筐体の温度に向かって変化する。気体の層は、筐体の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有しているため、筐体に比して、その温度がゆっくり変化する。従って、気体の層の温度に向かって変化するシンチレータ及び半導体光検出素子の温度は、ゆっくり変化しやすく、且つ、全体的に均一化されやすくなる。このように、本願発明においては、シンチレータ及び半導体光検出素子の温度は、所定の温度に保たれるのではなく、周囲の温度に向かってゆっくり変化し且つ全体的に均一化される。シンチレータ及び半導体光検出素子の温度がゆっくり変化し且つ全体的に均一化される場合、半導体光検出素子の温度に合わせて半導体光検出素子の増倍率を調節することが容易にできるようになる。従って、周囲の温度によらずに出力特性を安定させることができる。
シンチレータは、入射したγ線に応じて発光可能なものであってもよい。
筐体は、軽金属により形成されていてもよい。この場合、γ線以外のα線及びβ線等が筐体により遮蔽されるため、γ線を好適に検出することができる。軽金属は水及び水蒸気を通過させないため、シンチレータが潮解性を有している場合、シンチレータの潮解を防止するための密閉性を確保することができる。軽金属は比較的高い熱伝導率を有しているため、シンチレータ及び半導体光検出素子の温度をより全体的に均一化することができる。
筐体は、アルミニウムにより形成されていてもよい。この場合、アルミニウムは加工性に優れているため、筐体を容易に作製することができる。
弾性体は、筐体の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有していてもよい。この場合、筐体からシンチレータへの弾性体を介しての熱伝導が低減されるため、シンチレータ及び半導体光検出素子の温度をさらに全体的に均一化することができる。
放射線検出器は、筐体の内部に配置され、半導体光検出素子の温度を測定する温度センサを備えていてもよい。この場合、半導体光検出素子の温度を好適に検出することができる。
温度センサは、半導体光検出素子を介してシンチレータに固定されていてもよい。この場合、半導体光検出素子の配線と温度センサの配線とを結束することが可能となり、配線が煩雑となることを抑制することができる。
放射線検出器は、温度センサが検出した温度に基づいて、半導体光検出素子の増倍率を制御する制御部を備えていてもよい。この場合、温度センサが検出した温度に基づいて、半導体光検出素子の増倍率を制御部により自動的に調節することができる。
本発明によれば、周囲の温度によらずに出力特性を安定させることができる放射線検出装置を提供することが可能となる。
本実施形態に係る放射線検出器の構成を示す概略構成図である。 図1中の放射線検出部を示す分解斜視図である。 図1の放射線検出器の回路図である。 温度が変化する場合に増倍率を安定させるために必要な逆バイアス電圧を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜3を参照して、本実施形態に係る放射線検出器の構成を説明する。図1は本実施形態に係る放射線検出器の構成を示す概略構成図、図2は図1中の放射線検出部を示す分解斜視図、図3は図1の放射線検出器の回路図である。
図1に示される放射線検出器RDは、放射線としてγ線を検出する。放射線検出器RDは、放射線検出部1、第1の基板2、第2の基板3、バイアス電源部4、及び外枠5を備えている。放射線検出部1は、検出したγ線が有するエネルギー量に応じた信号を出力する。放射線検出部1は、フレキシブル基板FSに形成された配線により、第1の基板2に接続されており、第1の基板2に信号を出力する。
第1の基板2及び第2の基板3は、フレキシブルケーブルFCにより接続されている。第1の基板2は、例えばアナログボードであり、アナログ信号からディジタル信号への変換等が可能となっている。第2の基板3は、例えばディジタルボードである。第2の基板3には、外部機器への接続が可能なコネクタ6が取り付けられている。
バイアス電源部4は、第1の基板2に取り付けられている。バイアス電源部4は、接地されている(図3参照)。バイアス電源部4は、放射線検出部1の半導体光検出素子8の増倍率(ゲイン)を制御する制御部として機能する。バイアス電源部4は、半導体光検出素子8に逆バイアス電圧(逆方向電圧)を印加する。外枠5は、放射線検出部1、第1の基板2、第2の基板3、及びバイアス電源部4等を収容している。
放射線検出部1について、詳しく説明する。放射線検出部1は、シンチレータ7、半導体光検出素子8、温度センサ9、筐体10、及び複数のスペーサ11を有している。
シンチレータ7は、結晶性を有するシンチレータ、セラミックシンチレータ、又はプラスチックシンチレータ等の固体状のシンチレータからなる。シンチレータ7が結晶性を有するシンチレータである場合、シンチレータ7は、CsI、NaI、LaBr、又はGAGGなどの結晶性材料からなる。シンチレータ7がセラミックシンチレータである場合、シンチレータ7は、無機蛍光体の焼結体などからなる。シンチレータ7がプラスチックシンチレータである場合、シンチレータ7は、PETなどからなる。本実施形態では、シンチレータ7は、γ線に応じて発光するCsI(TI)である。シンチレータ7は、直方体状を呈している。
図3に示されるように、半導体光検出素子8は、フォトダイオードアレイPDAからなる。フォトダイオードアレイPDAは、半導体基板に形成された複数のアバランシェフォトダイオードAPDを備えている。各アバランシェフォトダイオードAPDには、クエンチング抵抗Rqが直列に接続されている。フォトダイオードアレイPDAは、アバランシェフォトダイオードAPDのアノード側において、抵抗R1を通して接地されている。フォトダイオードアレイPDAと抵抗R1との間には、フレキシブル基板FSに形成された配線L3が接続されている。フォトダイオードアレイPDA(アバランシェフォトダイオードAPD)からの出力電流が、配線L3を通して、例えば第1の基板2に設けられた増幅器(不図示)に送られる。フォトダイオードアレイPDAは、アバランシェフォトダイオードAPDのカソード側において、フレキシブル基板FSに形成された配線L1を通して、バイアス電源部4に接続されている。
フォトダイオードアレイPDAにおいては、個々のアバランシェフォトダイオードAPDをガイガーモードで動作させる。ガイガーモードでは、アバランシェフォトダイオードAPDのブレークダウン電圧よりも大きな逆バイアス電圧をアバランシェフォトダイオードAPDのアノードとカソードとの間に印加する。すなわち、アノードは、グランド電位とされ、カソードには、正の電位(+HV)が印加される。これらの電位は、相対的なものであり、互いに極性が異なる電位とすることも可能である。ガイガーモードで動作するアバランシェフォトダイオードAPDに光(フォトン)が入射すると、光電子が連鎖的に発生し、アバランシェ増倍が行われる。フォトダイオードアレイPDAは、ガイガーモードで動作する複数のアバランシェフォトダイオードAPDと、それぞれのアバランシェフォトダイオードAPDに対して直列に接続されたクエンチング抵抗Rqと、を備えている。
図1,2に示されるように、半導体光検出素子8は、光学接着剤により、シンチレータ7に固定され、シンチレータ7に光学的に結合されており、シンチレータ7からのシンチレーション光を検出する。半導体光検出素子8は、フレキシブル基板FSに実装されている。
半導体光検出素子8は、シンチレータ7に比して、体積が小さく、熱容量が小さくなっている。このため、シンチレータ7と半導体光検出素子8とにおいては、シンチレータ7の温度が支配的となっている。
温度センサ9は、例えば、ICチップ型の温度センサ又は熱電対等である。温度センサ9は、筐体10の内部に配置されており、半導体光検出素子8の温度を検出する。具体的には、温度センサ9は、フレキシブル基板FSにおいて、半導体光検出素子8の実装面と逆側の面に固定されている。すなわち、温度センサ9は、フレキシブル基板FS及び半導体光検出素子8を介してシンチレータ7に固定されており、スペーサ11を介さずにシンチレータ7に固定されている。温度センサ9は、フレキシブル基板FSに形成された配線L2(図3参照)を通して、バイアス電源部4に接続されており、検出した温度をバイアス電源部4へ出力する。
筐体10は、シンチレータ7、半導体光検出素子8、及び温度センサ9を収容している。筐体10は、中空直方体状を呈しており、筐体上部10aと筐体底部10bとを含んでいる。筐体上部10aと筐体底部10bとは、例えばボルト結合等により結合されている。筐体10は、シンチレータ7であるCsI(TI)を潮解させる原因となる水及び水蒸気の侵入を防止するように、密閉となっている。
筐体10は、シンチレータ7の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有している。筐体10は、例えば、鉄、銅、又は軽金属(例えば、アルミニウム、又はベリリウムなど)等により形成することができる。本実施形態では、筐体10はアルミニウムにより形成されている。例えば、室温付近においては、CsI(TI)の熱伝導率は1.1(W・m−1・k−1)程度、NaIの熱伝導率は3.5(W・m−1・k−1)程度、アルミニウムの熱伝導率は236(W・m−1・k−1)程度である。
スペーサ11は、シンチレータ7と筐体10との間、半導体光検出素子8と筐体10との間、及び、温度センサ9と筐体10との間に、気体の層である空気層Aが形成されるように、シンチレータ7を筐体10に固定している。スペーサ11は、直方体状のシンチレータ7の各角部を覆っており、シンチレータ7の各角部と筐体10との間に配置されている。
スペーサ11は、弾性体である。スペーサ11は、筐体10の縦弾性係数よりも低い縦弾性係数を有すると共に、筐体10の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有している。スペーサ11は、シンチレータ7の縦弾性係数よりも低い縦弾性係数を有していてもよく、シンチレータ7の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有していてもよい。スペーサ11は、例えば、シリコーン樹脂により形成することができる。例えば、室温付近においては、シリコーン樹脂の熱伝導率は0.2(W・m−1・k−1)程度である。
次に、放射線検出器RDの動作について説明する。
放射線検出器RDでは、温度センサ9により検出された温度がバイアス電源部4へ出力される。バイアス電源部4は、温度センサ9により検出された温度に基づいて、半導体光検出素子8に印加する逆バイアス電圧を決定する。
図4は、温度が変化する場合に増倍率を安定させるために必要な逆バイアス電圧を示すグラフである。半導体光検出素子8のアバランシェフォトダイオードAPDにおいては、温度が上昇すると、結晶の格子振動が激しくなることに起因して、一定の逆バイアス電圧の印加時における増倍率が低下する。一方、アバランシェフォトダイオードAPDにおいては、印加される逆バイアス電圧が上昇すると、一定の温度時における増倍率が増加する。従って、図4に示されるように、バイアス電源部4は、温度によらずに半導体光検出素子8の増倍率を安定させるために、温度センサ9により検出された温度が高いほど、半導体光検出素子8に印加する逆バイアス電圧を高く決定する。
バイアス電源部4は、決定した逆バイアス電圧を半導体光検出素子8の各アバランシェフォトダイオードAPDに印加する。これにより、各アバランシェフォトダイオードAPDは、ガイガーモードで動作する。シンチレータ7にγ線が入射され、ガイガーモードで動作するアバランシェフォトダイオードAPDにシンチレータ7からのシンチレーション光が入射すると、アバランシェ増倍が行われる。以上のような動作が、所定の間隔を空けて繰り返される。
特に、本実施形態に係る放射線検出器RDでは、シンチレータ7及び半導体光検出素子8は、シンチレータ7の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する筐体10に収容されており、シンチレータ7と筐体10との間、及び、半導体光検出素子8と筐体10との間には、空気層Aが形成されている。筐体10の内部と筐体10の周囲との間に温度差が存在する場合、まず、筐体10の温度が周囲の温度に向かって変化する。筐体10は、シンチレータ7の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有しているため、シンチレータ7に比して、その全体の温度が均一化されやすい。続いて、空気層Aの温度が筐体10の温度に向かって変化する。空気層Aは、筐体10の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有しているため、筐体10に比して、その温度がゆっくり変化する。従って、空気層Aの温度に向かって変化するシンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度は、ゆっくり変化しやすく、且つ、全体的に均一化されやすくなる。このように、放射線検出器RDにおいては、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度は、所定の温度に保たれるのではなく、周囲の温度に向かってゆっくり変化し且つ全体的に均一化される。シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度がゆっくり変化し且つ全体的に均一化される場合、半導体光検出素子8の温度に合わせて半導体光検出素子8の増倍率を調節することが容易にできるようになる。従って、周囲の温度によらずに出力特性を安定させることができる。
放射線検出器RDでは、上述のように、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度は、所定の温度に保たれるのではなく、周囲の温度に向かってゆっくり変化し且つ全体的に均一化される。従来技術のようにシンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度が所定の温度に保たれる構成では、例えば放射線検出器RDの動作を開始させる際などに、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度と、所定の温度との間に、差がある場合が考えられる。この場合、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度が所定の温度になるまで比較的長い時間待機しなければならない可能性があり、測定時間が長くなる懼れがある。これに対して、本実施形態の放射線検出器RDでは、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度が所定の温度に保たれる構成ではないため、長い時間待機する必要がない。従って、測定時間を低減することができる。
放射線検出器RDでは、筐体10は、軽金属であるアルミニウムにより形成されている。このため、γ線以外のα線やβ線等が筐体により遮蔽されるため、γ線を好適に検出することができる。軽金属は水及び水蒸気を通過させないため、シンチレータ7であるCsI(TI)の潮解を防止するための密閉性を確保することができる。軽金属は比較的高い熱伝導率を有しているため、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度をより全体的に均一化することができる。アルミニウムは加工性に優れているため、筐体10を容易に作製することができる。
筐体10を軽金属であるベリリウムにより形成する場合、アルミニウムにより形成する場合に比して、γ線が筐体10を透過しやすくなるため、低エネルギーでの検出が可能になる。
放射線検出器RDでは、スペーサ11は、筐体10の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有している。このため、筐体10からシンチレータ7へのスペーサ11を介しての熱伝導が低減されるため、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度をさらに全体的に均一化することができる。
放射線検出器RDでは、スペーサ11は、シンチレータ7の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有している。このため、筐体10からシンチレータ7へのスペーサ11を介しての熱伝導が一層低減されるため、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度を一層全体的に均一化することができる。
放射線検出器RDは、筐体10の内部に配置され、半導体光検出素子8の温度を測定する温度センサ9を備えている。このため、半導体光検出素子8の温度を好適に検出することができる。
放射線検出器RDでは、温度センサ9は、半導体光検出素子8を介してシンチレータ7に固定されている。このため、半導体光検出素子8の配線と温度センサ9の配線とを同一のフレキシブル基板FSにより結束することができ、配線が煩雑となることを抑制することができる。
放射線検出器RDは、温度センサ9が検出した温度に基づいて、半導体光検出素子8の増倍率を制御するバイアス電源部4を備えている。このため、温度センサ9が検出した温度に基づいて、半導体光検出素子8の増倍率をバイアス電源部4により自動的に調節することができる。
放射線検出器RDでは、シンチレータ7は、弾性体であるスペーサ11を介して筐体10に固定されているため、シンチレータ7に加わる衝撃を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、温度センサ9は、半導体光検出素子8を介してシンチレータ7に固定されているが、半導体光検出素子8を介さずに直接シンチレータ7に固定されていてもよい。上記実施形態では、上述のように、シンチレータ7と半導体光検出素子8とにおいては、シンチレータ7の温度が支配的となっており、シンチレータ7及び半導体光検出素子8の温度が好適に均一化されるため、温度センサ9が直接シンチレータ7に固定されている場合であっても、半導体光検出素子8の温度を検出することが可能である。
上記実施形態においては、放射線検出器RDは、γ線を検出するものであるが、その他の放射線を検出するものであってもよい。
シンチレータ7、筐体10、及びスペーサ11等の形状は、上記実施形態に限定されず、様々な形状に変更可能である。スペーサ11の個数及び配置は、上記実施形態に限定されず、様々な個数及び配置に変更可能である。
1…放射線検出部、4…バイアス電源部、7…シンチレータ、8…半導体光検出素子、9…温度センサ、10…筐体、11…スペーサ、RD…放射線検出器。

Claims (10)

  1. シンチレータと、
    前記シンチレータに固定され、前記シンチレータに光学的に結合された半導体光検出素子と、
    前記シンチレータの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記シンチレータ及び前記半導体光検出素子を収容する筐体と、
    前記シンチレータと前記筐体との間、及び、前記半導体光検出素子と前記筐体との間に、気体の層が形成されるように、前記シンチレータと前記筐体とに接していると共に前記シンチレータを前記筐体に固定する弾性体と、を備える、
    放射線検出器。
  2. 前記シンチレータは、入射したγ線に応じて発光する、
    請求項1記載の放射線検出器。
  3. 前記筐体は、軽金属により形成されている、
    請求項1又は2記載の放射線検出器。
  4. 前記筐体は、アルミニウムにより形成されている、
    請求項3記載の放射線検出器。
  5. 前記弾性体は、前記筐体の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有している、
    請求項1〜4のいずれか一項記載の放射線検出器。
  6. 前記筐体の内部に配置され、前記半導体光検出素子の温度を測定する温度センサを備える、
    請求項1〜5のいずれか一項記載の放射線検出器。
  7. 前記温度センサは、前記半導体光検出素子を介して前記シンチレータに固定されている、
    請求項6記載の放射線検出器。
  8. 前記温度センサが検出した温度に基づいて、前記半導体光検出素子の増倍率を制御する制御部を備える、
    請求項6又は7記載の放射線検出器。
  9. 前記シンチレータは、直方体状であり、
    前記弾性体は、前記シンチレータの各角部を覆っており、前記シンチレータの前記各角部と前記筐体との間に配置されている、
    請求項1に記載の放射線検出器。
  10. 前記シンチレータは、直方体状であり、
    前記弾性体は、前記シンチレータの各面と前記筐体との間に気体の層が形成されるように、前記シンチレータと前記筐体との間に配置されている、
    請求項1に記載の放射線検出器。
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