JP2022511442A - 反射体を有する放射線検出装置 - Google Patents

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Abstract

放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサと、光センサを取り囲む反射体と、を含むことができる。光センサは、配線板に結合することができ、反射体は、配線板に結合することができる。放射線検出装置は、光電子増倍管を含む放射線検出装置と比較して、より小形かつより堅牢にすることができる。

Description

本開示は、ハウジング内に分析器を有する放射線検出装置に関する。
放射線検出装置は、X線、ガンマ線、アルファ線、ベータ線などの放射線を検出するために使用することができ、内部に構成要素を有する封止されたハウジングを含むことができる。この放射線検出装置は、シンチレータおよびSiPMを含むことができ、シンチレータは、SiPMによって方向付けおよび検出され得る光子を出力することによって、あるタイプの放射線を検出することに反応する。
SiPMは、吸収される光子数に比例した総電荷を伴う電子信号を送達することができる半導体ベースのデバイス(典型的には、シリコン)である。それは、ガイガーモードで動作する非常に多くのアバランシェフォトダイオード(APD)から成る。これらのガイガーモードアバランシェフォトダイオード(G-APD)はまた、単一光子アバランシェフォトダイオードとも呼ばれる場合があり、別々の急冷抵抗器を介して並列に接続される。APDは、入射する光子を電気信号に変換し、なだれ増倍を通じてその電気信号を増幅する。APDを動作させるには、その端子の両端に印加される電圧が必要である。この印加される逆電圧(または「バイアス電圧」)が降伏電圧よりも大きい場合、APDは、ガイガーモードと呼ばれるものとして動作する。ガイガーモードで動作するSiPMは、光子を計数することによって光強度を測定することができる。SiPMが単位時間当たりに計数することができる光子数は、SiPM内に含まれるG-APDの数、および個々のG-APDが光子を検出してすぐに放電した後、どの程度速やかに再充電することができるかに依存する。単一のG-APDは、それによって何個の光子が同時に吸収されるのかに関係なく同じ出力信号を生成するため、SiPMを飽和させた結果として光子を実際より少なく計数しないように、予想される光子密度に対して適切に対処するのに十分なG-APD(または画素)を提供するSiPMを選択することができる。
放射線検出装置が実行することができる機能は、構成要素によって決定され得る。SiPM内のG-APDは、並列に接続され、G-APDの並列アレイを形成し、通常、25~100μmのピッチで離間される。しかしながら、SiPMのノイズレベル、およびG-APDの再充電速度は、SiPMの精度および性能に悪い影響を及ぼす。放射線検出装置のさらなる改良が、所望されている。
実施形態は、例として示されており、添付の図に限定されない。
一実施形態による放射線検出装置の断面図の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1の装置の配線板およびインターフェース板の一部の斜視図の例示を含む。 図1の装置で使用することができる制御モジュールの描写を含む。 図1の装置を使用する方法のフロー図を含む。
当業者は、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺通りには描かれていないことを認識している。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を改善するのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示を理解するのを助けるために提供される。以下の説明は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。この焦点は、本教示を説明するのを助けるために提供されており、本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願で開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
「化合物半導体」という用語は、少なくとも2つの異なる元素を含む半導体材料を意味することを意図している。例には、0≦x<1として、SiC、SiGe、GaN、InP、AlxGa(1-x)N、CdTeなどが含まれる。III-V族半導体材料は、少なくとも1つの三価金属元素および少なくとも1つの15族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。III-N半導体材料は、少なくとも1つの三価金属元素および窒素を含む半導体材料を意味することを意図している。第13族-第15族半導体材料は、少なくとも1つの第13族元素および少なくとも1つの第15族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。II-VI半導体材料は、少なくとも1つの二価金属元素および少なくとも1つの16族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。
「アバランシェフォトダイオード」とは、受光面積が1mm2以上であり、比例モードで動作する単一のフォトダイオードを指す。
「SiPM」という用語は、各フォトダイオードが1mm2未満のセルサイズを有し、ガイガーモードで動作する複数のフォトダイオードを含む光電子増倍管を意味することを意図している。SiPMにおけるダイオード用の半導体材料は、シリコン、化合物半導体、または別の半導体材料を含み得る。
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図している。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的にリスト化されていないかまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)である。
また、「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために使用される。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、または複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それら複数の物品に代えて単一の物品が使用され得る。
「約」、「およそ」、または「実質的に」という言葉の使用は、パラメータの値が規定の値または位置に近いことを意味することを意図している。ただし、わずかな違いにより、値または位置が記載どおりにならない場合がある。したがって、値の最大10パーセント(10%)(および半導体ドーピング濃度の最大20パーセント(20%))の差は、説明されているとおりの理想的な目標からの合理的な差である。
グループ番号は、IUPAC元素周期表、2016年11月28日付けバージョンに基づく元素周期表内の列に対応する。
他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。材料、方法、および例は、例示的なものにすぎず、限定的であることを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料および処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、シンチレーション技術、放射線検出技術および測距技術内の教科書およびその他の情報源に見られ得る。
放射線検出装置は、分析器が含まれるハウジングから分析器を取り外す必要なしに装置の機能性を変更できるように構成することができる。機能性は、放射線イベントのカウント、様々な種類の放射線の識別(例えば、ガンマ線と中性子との識別)、放射線に対応する同位体の識別、光センサの利得補償の提供、シンチレータの光出力の調整に関する情報の、温度の関数としての提供、別の適切な機能の実行、またはそれらの任意の組み合わせを含む機能をアクティブ化または非アクティブ化することで変更できる。
一態様では、この放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサと、放射線の特性を判定するための分析器と、シンチレータ、光センサ、および分析器を収容するハウジングと、を備えることができ、放射線検出装置は、ハウジングから分析器を取り外すことなく、機能性を変化させることができるように構成される。
一実施形態では、この放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサと、放射線の特性を判定するための分析器と、シンチレータ、光センサ、および分析器を収容するハウジングと、を備えることができる。本明細書で使用されるとき、「光センサ」は、1つ以上のSiPMを指し、その場合には、複数のSiPMが、1×2アレイ、2×2アレイ、4×4アレイなどのアレイ状に配列することができる。
一実施形態では、この放射線検出装置は、光センサおよび分析器に結合されたインターフェースをさらに含むことができる。別の実施形態では、光センサは、半導体ベースの光電子増倍管(SiOM)を含むことができる。光電子増倍管(PMT)を備えた放射線検出装置と比較すると、半導体ベースの光電子増倍管を備える放射線検出装置が、より小型でかつより堅牢に作製することができる。半導体ベースの光電子増倍管は、放射線検出装置に接続されたケーブルによって電力を供給することを可能にし、インターフェース板は、半導体ベースの光電子増倍管を動作させるのに十分な電力を供給することができる。図および非限定的な実施形態に注意が向けられる。
図1は、放射線検出装置100の一実施形態を示す。放射線検出装置100は、軍事用途などのための医用画像化装置、坑井検層装置、セキュリティ検査装置であり得る。放射線検出装置100は、内部に構成要素を含むハウジング110を含む。ハウジングは、取り外し可能に封止されてもよいか、または気密封止されてもよい。特定の実施形態では、ハウジング110は、IP67のIPコード定格に従って封止することができ、IPコードは、国際電気標準会議規格60529、第2.2版(2013)である。代替的に、または加えて、ハウジング110内の構成要素が、ハウジング内に実装される前に別々に気密封止してシールドすることができる。
ハウジング110は、ガンマ線、イオン化粒子などの放射線の吸収に応答して、シンチレーション光を放出する材料を含み得るシンチレータ120を含む。シンチレータ120の例示的で非限定的な材料には、ハロゲン化アルカリ、ハロゲン化希土類、エルパソライト、希土類含有ケイ酸塩、ペロブスカイト酸化物などが含まれ得る。例えば、シンチレータ120は、NaI(Tl)結晶、CsI(Tl)結晶、CsI(Na)結晶、LaBr3結晶、CLLB結晶、LYSO結晶、LSO結晶、CdWO4結晶、CeBr3結晶、ヨウ化ストロンチウム結晶、BGO結晶、CaF2(Eu)結晶等のうちのいずれか1つを含むことができる。NaI(Tl)結晶は、タリウムで活性化されたヨウ化ナトリウムシンチレーション結晶である。CsI(Tl)結晶は、タリウムで活性化されたヨウ化セシウムシンチレーション結晶である。CsI(Na)結晶は、ナトリウムで活性化されたヨウ化セシウムシンチレーション結晶である。LaBr3結晶は、臭化ランタン結晶である。(Cs2LiLaBr6(Ce))結晶は、ガンマ中性子シンチレーション結晶である。LYSO結晶(Lu1.8Y.2SiO5:Ce)は、セリウムドープルテニウム系シンチレーション結晶である。LSO結晶(LuSiO(Ce))は、セリウムドープルテニウムオキシオルトシリケート系シンチレーション結晶である。CdWO4結晶は、カドミウムタングステン酸塩(CdWO4)シンチレーション結晶である。CeBr3結晶は、臭化セリウム(CeBr3)シンチレーション結晶である。BGO結晶(Bi4Ge3O12)は、ゲルマン酸ビスマス系シンチレーション結晶である。CaF2(Eu)結晶は、ユーロピウムドープ弗化カルシウム系シンチレーション結晶である。これらのシンチレーション結晶のいずれかは、本開示に記載された物品および放射線検出器において使用することができる。
ハウジング110が封止されると、吸湿性であるか、またはハウジング110に隣接する周囲条件と不利に相互作用する材料を保護することができる。シンチレータ120は、反射体132によって取り囲まれている。反射体132は、シンチレータ120を横方向に取り囲むことができるか、または全ての側でシンチレータを取り囲むことができる。反射体132は、鏡面反射体、拡散反射体、または両方を含み得る。1つ以上の弾性部材は、シンチレータ120をハウジング110内の定位置に保つことに役立ち得る。図示の実施形態では、エラストマー材料134が反射体132を取り囲むことができ、シンチレータ120とハウジング110との間にばね136が配置されてもよい。図示されていないが、ばね136とシンチレータ120との間にプレートを使用して、シンチレータ120の表面に沿ってより均一に圧力を分散させてもよい。
光センサ152が、光カプラ140を介してシンチレータ120に光学的に結合され得る。一実施形態では、光センサ152は、SiPMまたはアバランシェフォトダイオードを含むことができる半導体ベースの光電子増倍管とすることができる。一実施形態では、半導体ベースの光電子増倍管は、1つ以上のSiPM152を含み得る。図示の実施形態に見られるように、SiPM152は、プリント配線板154に装着することができる。一実施形態では、SiPM152は、プリント配線板154と光カプラ140との間に存在し得る。一実施形態では、光カプラ140は、シリカとすることができる。別の実施形態では、SiPM152は、エポキシまたはゴムシリコーンを使用して光カプラ140に結合することができる。各SiPM152は、光子がSiPMの個々のマイクロセルと相互作用するときに光子を検出する数千個のマイクロセルを含み得る。しかしながら、シンチレータ120によって生成された一部の光子は、SiPM152を外してしまう場合があり、PCB154によって吸収されるか、ないしSiPM152と相互作用することが妨げられる場合がある。したがって、光子が、必ずしも検出器100によって適切に計数され得ない。このようにして失われた光子の数は、SiPM152により被覆されていないPCB154の領域を低減することによって最小化し得る。より多くのSiPM152でPCB表面を実装することにより、光子との相互作用のために利用可能となるPCB154の領域を低減して、光子の損失を最小化し得る。残念なことに、これにより、検出器100のコストを大幅に増加させ得る。
反射体133は、SiPM152と同じ平面上にあり、それを取り囲み得る。反射体133は、光子を反射させることができ、光子は、それ以外の場合では、PCBに失われ、シンチレータ120に戻り、シンチレータ120の全ての側面(光センサ150に隣接する側面を除く)が反射体132に覆われているため、光子は、その光子がSiPM152によって検出および吸収されるまで、シンチレータ120内で反射し続け得る。反射体133は、拡散反射体であり得る。一実施形態では、反射体133は、拡散白色反射体である。一実施形態では、反射体133は、テトラフルオロエチレンのフッ素ポリマー、テフロンなどの材料、メイレックス、およびマイラーテープからなる群から選択される材料であり得る。一実施形態では、反射体133は、440nmで測定されたときに、80%~99%の反射係数を有し得る。一実施形態では、反射体133は、波長250nm~3400nmにおいて測定されたときに、90%~99%の反射係数を有し得る。一実施形態では、反射体133は、波長350nm~1200nmにおいて測定されたときに、95%~99%の反射係数を有し得る。反射体133は、反射体133を含まない光センサ150を使用する検出器100に対して大幅な改善を与えるように示されている。さらに、反射体133を備えるSiPM152の2×2アレイを使用した検出器100の性能は、SiPM152の4×4アレイを使用した検出器100と比較可能な性能を提供するように示している。したがって、より少ないSiPM152によって、より多くのSiPM152を使用する検出器(例えば、8個のSiPM、16個のSiPM、32個のSiPM等を備えた検出器)のコストをより高くすることなく、検出器100の所望の性能を達成することができる。ただし、より高い計数のSiPM検出器100の性能はまた、反射体133を使用することによっても改善することができることを理解されたい。
図2A~2Fに見られるように、反射体133は、光センサ152を取り囲むプリント配線板154の上に装着され得る。一実施形態では、反射体133は、プリント配線板154の縁端部を超えて延在し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152と同じ平面に隣接し、かつその平面上に存在し得る。一実施形態では、反射体132は、反射体133と同じ材料であり得る。別の実施形態では、反射体133は、それぞれの光センサ152の間の空間に存在し得る。例えば、一実施形態では、光センサ152は、それぞれのSiPMの間に反射体材料133を伴う、互いに離間された複数のSiPM152であり得る。一実施形態では、反射体133は、SiPM152の周りの表面積を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲に接し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲に隣接し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の少なくとも1つの側に隣接し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の2つの側を取り囲み得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の1つ~4つの側の間を横方向に取り囲み得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも2%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも5%、例えば、10%、もしくは少なくとも30%、もしくは少なくとも50%、もしくは少なくとも70%、もしくは少なくとも90%、または少なくとも95%を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない、配線板154上の表面積の1%~95%を被覆し得る。別の実施形態では、反射体133の表面積が、シンチレータの表面積の1%~95%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152に到達する信号を増大させ得る。SiPM152からの電子パルスは、プリント配線板154および電気コネクタ162を介してインターフェース板172に送られ得る。一実施形態では、プリント配線板154は、SiPM152からの信号を受信し、その信号をインターフェース板172に送信する前に、信号の調整(例えば、信号増幅)を実行し得る。
電気コネクタ162は、ワイヤ(図示)、はんだボールなどとすることができる。インターフェース板172は、電子構成要素174、176、および178を含み得る。インターフェース板172は、バッテリー、コンデンサなど(図示せず)の追加の電子構成要素および電荷蓄積要素をさらに含み得る。電子構成要素の1つに、ユニバーサル非同期受信機/送信機を含めることができる。別の実施形態では、インターフェース板の底面に示されている構成要素の一部または全ては、インターフェース板172の上面に存在し得る。電気コネクタ162は、蓋180を通って、外部コネクタを受け入れるように構成されたコネクタセクション190内に延在し得る。コネクタ162の数および配置、ならびにコネクタセクション190の設計は、使用される外部コネクタの種類に依存し得る。
図2Aは、一実施形態による、配線板154の底面の図を含む。配線板154は、底面155を有する。1つ以上のSiPM152が、互いに隣接する配線板154の底面155上に装着され得る。図2Aは、4×4SiPMユニットを例示しているが、任意の数のSiPMが使用され得る。一実施形態では、SiPMは、配線板の底面155の中央に配置されている。別の実施形態では、図2Bに見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって配置され得る。1つ以上のSiPM152を取り囲み、底面155に取り付けられているものが、反射体133であり得る。一実施形態では、間隙または間隔157が、SiPM152と反射体133との間にあり得、配線板154の底面155が露出している。別の実施形態では、反射体133は、SiPM152に隣接かつ接触し、配線板154の底面155は、露出していない。一実施形態では、反射体133は、SiPM152の周りの表面積を被覆し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも2%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも5%、例えば、10%、もしくは少なくとも30%、もしくは少なくとも50%、もしくは少なくとも70%、もしくは少なくとも90%、または少なくとも95%を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない、配線板154上の表面積の1%~95%を被覆し得る。
図2Bは、一実施形態による、配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Aの実施形態に見られるように、SiPM152は、不連続な2×2マトリクスであり得る。言い替えると、別々のSiPMが、配線板154の底面155の上で互いに離間して並び得る。一実施形態では、SiPM152は、配線板の縁端部に沿って存在し、かつ中央には存在し得ない。一実施形態では、SiPMと反射体133との間に間隙157が存在し得る。間隙157は、配線板の底面155の一部を露出し得る。反射体133は、各SiPM152を取り囲み得、SiPM152によって占有される配線板の底面の表面積の少なくとも95%を被覆し得る。
図2Cは、一実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Cの実施形態に見られるように、SiPM152は、配線板154の中心に向かって配置された3×3マトリクスであり得る。図2Cの実施形態に見られるように、反射体133は、配線板154の底面が露出されないように、SiPM152に接して取り囲み得る。
図2Dは、別の実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Dの実施形態に見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって存在し得る。一実施形態では、別々のSiPM152が、各SiPMの間に反射体材料と共に配線板154の底面155の上に互いに離間して並び得る。別の実施形態では、1つ以上のSiPM152が、1つ以上のSiPMを取り囲む反射体材料133と共に互いに離間して並び得る。例えば、第1のSiPM152aは、第1のSiPM152aおよび第2のSiPM152bの3つの側を取り囲む反射体133と共に第2のSiPM152bに隣接し得る。別の実施形態では、第3のSiPM152cが、第3のSiPM152cおよび第4のSiPM152dの4つの側を取り囲む反射体133と共に第4のSiPM152dに隣接し得る。
図2Eは、一実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Eの実施形態に見られるように、SiPM152は、配線板154の中心に向かって配置された2×2マトリクスであり得る。図2Eの実施形態に見られるように、反射体133は、配線板154の底面の露出部分が見られ得るように、間隙だけSiPM152から離間され得る。一実施形態では、反射体133は、別々のSiPMの2つの側、および2×2マトリクスの4つの側の全てを取り囲んでいる。一実施形態では、1つ以上のSiPM152は、別のSiPMに隣接する2つの側、および反射体133に隣接する2つの側を有し得る。1つのSiPMのみを有する実施形態では、4つの全ての側は、反射体133に隣接し得る。
図2Fは、別の実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Fの実施形態に見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって存在し得る。一実施形態では、2×2マトリクスSiPM152が、各マトリクスの間で反射体材料と共に配線板154の底面155の上に互いに離間して並び得る。一実施形態では、配線板154は、4つの2×2マトリクスを含み得る。別の実施形態では、配線板153は、2つ以上のマトリクスを含み得る。そのマトリクスは、2×2マトリクス、
3×3マトリクス、4×4マトリクス、2×3マトリクス、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。一実施形態では、SiPM152のマトリクスは、配線板154の隅部に向かって存在し得る。別の実施形態では、SiPM152の少なくとも1つのマトリクスは、配線板154の周囲に向かって存在し得る。別の実施形態では、配線板152は、一方の部分にSiPM152のマトリクス、および別の部分に別々のSiPMを含み得る。1つ以上のマトリクスは、各マトリクスの間で反射体材料133と共に互いに離間して並び得る。一実施形態では、配線板154は、SiPM152の各マトリクスと、反射体133との間に間隙を含み得る。
図3は、互いに離間されたプリント配線板154およびインターフェース板172を示す。4つのSiPMが示されているが、別の実施形態では、より多いまたはより少ないSiPMが使用され得る。インターフェース板172上の電子部品が図示されているが、参照番号で個別には、ラベル付けされていない。放射線検出装置100は、支持板154上のSIPM152、インターフェース板172、および蓋などのモジュール式部品を含み得る。インターフェース板172上の電子部品は、図4に示されるように、制御モジュール400として機能するように構成され得る。半導体ベースの光電子増倍管は、制御モジュール400内の増幅器402に結合される。一実施形態では、増幅器402は、高忠実度増幅器であり得る。増幅器402は、電子パルスを増幅することができ、増幅された電子パルスは、プロセッサ422が受信することができるアナログデジタル変換器(「ADC」)404においてデジタル信号に変換され得る。プロセッサ422は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)424または特定用途向け集積回路(「ASIC」)などのプログラム可能/再プログラム可能な処理モジュール(「PRPM」)、メモリ426、および入力/出力(「I/O」)モジュール442に結合され得る。結合は、一方向または双方向であり得る。別の実施形態では、より多くの、より少ない、または異なる構成要素を制御モジュール400で使用することができる。例えば、FPGA424によって提供される機能は、プロセッサ422によって実行されてもよく、したがって、FPGA424は必要とされない。FPGA424は、プロセッサ422よりも速く情報に作用することができる。図1および図4を参照すると、インターフェース板172は、SiPM152などの光センサ、および制御モジュール400を互いに結合する。一実施形態では、インターフェース板172は、配線板154に取り外し可能に結合される。
図5は、例示的な実施形態による放射線検出装置100を使用するためのフロー図を含む。この方法は、図1および図2A~2Fに関連して説明される。放射線検出装置100に外部コネクタが接続されていない場合、以下に説明する方法の残りを実行する前に、外部コネクタを放射線検出装置100に接続することができる。
放射線検出装置100の近くに放射線源が配置され得る。放射線源からの放射線は、シンチレータ120によって吸収され得る。この方法は、ブロック510において、シンチレータ120からシンチレーション光を放出することを含み得る。放射線の吸収に応答して、シンチレーション光が放出され得る。シンチレーション光は、シンチレーション光の受光に応答して電子パルスを生成することができる半導体ベースの光電子増倍管によって受光され得る。一実施形態では、シンチレータからのシンチレーション光は、光カプラ140を通過してSiPM152に到達する。電子パルスはアナログ信号の例である。この方法は、SiPM152に到達する光を増幅することをさらに含み得る。一実施形態では、光が、反射体133から反射されて、SiPM152に到達する光の量を増強させ得る。一実施形態では、Cs-137同位元素662keVを利用する放射線検出装置100のパルス高さ分解能(PHR)は、8%未満、例えば、7.5%未満、もしくは7.4%未満、もしくは7.3%未満、もしくは7.2%未満、もしくは7.1%未満、もしくは7%未満、または6.9%未満である。Cs-137同位元素シンチレータのPHRは、2×2シリコン光電子増倍管内で測定された。
必要とされるまたは所望される場合、方法は、ブロック530において、アナログ信号をデジタル信号に変換することを含むことができる。特に、増幅された信号は、ADC404においてアナログ信号からデジタル信号に変換され得る。分析器はアナログ信号を使用して分析を実行できるため、信号の変換は随意的である。信号は、アナログであろうとデジタルであろうと、プロセッサ422によって受信され得る。
この方法は、ブロック540において、信号を分析することをさらに含み得る。この機能は、制御モジュール400に関して前述した機能のいずれかを含み得る。この分析を使用して、シンチレータ120によって吸収された放射線の特性を判定することができる。分析は、メモリ426に格納され得る命令と共にプロセッサ422によって実行され得、FPGA424によって実行され得、またはプロセッサ422およびFPGA424との組み合わせによって実行され得る。別の電子パルスを生成する光センサによって受け取られるシンチレーション光を放出するシンチレータ120によって、より多くの放射線が吸収され得る。この方法は、別の機能に従って別の信号を分析することを含み得る。電子パルスは、他の信号を提供するために、前述の方法と同様に処理され得る。この他の信号は、プロセッサ422、FPGA424、またはその両方によって分析され得る。この機能は、放射線の特性を判定するために前述した任意の機能とすることができる。
半導体ベースの光電子増倍管(photomultiplier)を有する放射線検出装置の実施形態は、光電子増倍管(「photomultiplier tube:PMT」)を有する放射線検出装置と比較して大幅に小さいサイズを可能にすることができる。PMT検出器が、PMT、ならびに半導体ベースの光電子増倍管、および特定の実施形態ではSiPMを含むSiPM検出器を含み得る。図示された各々の検出器について、ハウジングの長さに沿ってシンチレータ、光センサ、分析器、およびインターフェース板が配向されている。SiPM検出器の場合、光センサ、分析器、およびインターフェース板の組み合わせは、ハウジングの長さの最大50%、最大40%、または最大25%を占める。PMTの場合、光センサ、分析器、およびインターフェース板の組み合わせは、ハウジングの長さの65%超を占める。
さらに、PMTは半導体ベースの光電子増倍管よりも大幅に高い電圧を必要とする。したがって、PMT検出器には分析器が配置されていない。さらに、PMTに必要な電力は、インターフェース板172がサポートする電圧を超える可能性がある。したがって、PMT検出器はより大きいだけでなく、前述の放射線検出器装置に関して前述されたような機能性も提供しない。さらに、本明細書に記載される放射線検出器装置は、PMT検出器と比較して、より頑丈であり、より多くの乱用または厳しい条件に耐えることができる。
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが以下に説明される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下にリスト化される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
実施形態1. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを発生させるための光センサと、光センサを取り囲む反射体と、を含むことができる。光センサは、配線板に結合することができ、反射体は、配線板に結合することができる。
実施形態2. 実施形態1の放射線検出装置は、シンチレータ、光センサ、および反射体を収容するハウジングをさらに備える。
実施形態3. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成する光センサと、を備え、光センサの表面積は、シンチレータの70%未満であり、光センサは、第1の平面上にあり、反射体は、光センサを取り囲み、反射体は、第1の平面上にある。
実施形態4. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、拡散反射体である。
実施形態5. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサは、少なくとも1つのシリコン光電子増倍管(SiPM)である。
実施形態6. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも1%を被覆する。
実施形態7. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも50%を被覆する。
実施形態8. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも95%を被覆する。
実施形態9. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサと反射体との間に間隙をさらに含む。
実施形態10. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.5%未満である。
実施形態11. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.2%未満である。
実施形態12. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7%未満である。
実施形態13. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、6.7%~7.5%である。
実施形態14.実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサは、半導体ベースの光電子増倍管である。
実施形態15. 実施形態14の放射線検出装置において、半導体ベースの光電子増倍管は、アバランシェフォトダイオードである。
実施形態16. 放射線検出装置を使用する方法は、シンチレータ、光センサ、および光センサと同じ平面上にある反射体を収容するハウジングを提供することであって、シンチレータは、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するように構成され、光センサは、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するように構成され、反射体は、シンチレーション光を光センサに方向付けするように構成されている、提供することと、Cs-137同位元素662keVの場合、7.5%未満のパルス高さ分解能を生成することと、を含む。
実施形態17. 実施形態16の方法は、放射線を吸収することに応答して、シンチレータからシンチレーション光を放出し、光センサからアナログ信号を送信することと、アナログ信号をデジタル信号に変換することと、をさらに含む。
実施形態18. 実施形態16の方法において、ハウジングを提供することは、封止ハウジングを提供することを含む。
実施形態19. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.2%未満である。
実施形態20. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7%未満である。
実施形態21. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、1%~7.5%である。
実施形態22. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも1%である。
実施形態23. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも50%である。
実施形態24. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも95%である。
実施形態25. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための、第1の平面上の光センサと、光センサを取り囲む第1の平面上の反射体を含み得る。
実施形態26. 実施形態25の放射線検出装置において、その装置は、0.1%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態27. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、臭化ランタンの材料を含む。
実施形態28. 実施形態27の放射線検出装置において、その装置は、0.1%~1.0%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態29. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、NaI(Tl)の材料を含む。
実施形態30. 実施形態29の放射線検出装置において、その装置は、0.4%~0.6%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態31. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、NaI(Tl+Li)の材料を含む。
実施形態32. 実施形態31の放射線検出装置において、その装置は、0.6%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する。
様々なシンチレータのパルス高さ分解能(PHR)は、PMT対SiPMを利用する装置内で比較された。パルス高さ分解能(PHR)は、%で記述され、チャネル番号またはエネルギーによって除算される、ピークの半分の高さにおける全幅として定義される。サイズは、装置内のシンチレータ結晶のサイズである。デルタPHRは、反射体を用いるSiPMと、反射体を用いないPMTとの間のPHRの差である。
Figure 2022511442000002

表1に見られるように、PHRは、反射体のないPMT、反射体のあるSiPM、および反射体のないSiPMに対して測定された。パルス高さは、結晶中に蓄積したエネルギーに比例するパルス高さを作り出す、結晶内の光電気相互作用から生成される。蓄積されるエネルギーは、ガンマ線の検出に依存する。PHRが低いほど、異なるタイプのガンマ同位元素を区別するための検出器の能力は、より良好である。サンプル1および2は、臭化ランタン結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないSiPMよりも低いPHRを示す。臭化ランタン結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.15%~1.01%以内である。
サンプル3は、2”×2”CLLB結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。反射体を有するSiPMのPHRは、サンプル3の反射体を有しないSiPMよりも低いPHRを示す。
サンプル4~6は、NaI(Tl)結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないSiPMよりも低いPHRを示す。NaI(Tl)結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.4%~0.62%以内である。
サンプル7~10は、NaI(Tl+Li)結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。NaI(Tl+Li)結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.66%~1.96%以内である。
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要であるわけではなく、特定の機能の一部が必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上の機能を実行することができることに留意されたい。さらにまた、機能が記載される順序は、必ずしも実行される順序ではない。
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかまたは全ての特許請求の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書および図は、本明細書に記載の構造または方法を使用する1つまたは複数の装置の全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、本開示から他の実施形態を使用して導き出すことができる。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。
本開示は、ハウジング内に分析器を有する放射線検出装置に関する。
放射線検出装置は、X線、ガンマ線、アルファ線、ベータ線などの放射線を検出するために使用することができ、内部に構成要素を有する封止されたハウジングを含むことができる。この放射線検出装置は、シンチレータおよびSiPMを含むことができ、シンチレータは、SiPMによって方向付けおよび検出され得る光子を出力することによって、あるタイプの放射線を検出することに反応する。
SiPMは、吸収される光子数に比例した総電荷を伴う電子信号を送達することができる半導体ベースのデバイス(典型的には、シリコン)である。それは、ガイガーモードで動作する非常に多くのアバランシェフォトダイオード(APD)から成る。これらのガイガーモードアバランシェフォトダイオード(G-APD)はまた、単一光子アバランシェフォトダイオードとも呼ばれる場合があり、別々の急冷抵抗器を介して並列に接続される。APDは、入射する光子を電気信号に変換し、なだれ増倍を通じてその電気信号を増幅する。APDを動作させるには、その端子の両端に印加される電圧が必要である。この印加される逆電圧(または「バイアス電圧」)が降伏電圧よりも大きい場合、APDは、ガイガーモードと呼ばれるものとして動作する。ガイガーモードで動作するSiPMは、光子を計数することによって光強度を測定することができる。SiPMが単位時間当たりに計数することができる光子数は、SiPM内に含まれるG-APDの数、および個々のG-APDが光子を検出してすぐに放電した後、どの程度速やかに再充電することができるかに依存する。単一のG-APDは、それによって何個の光子が同時に吸収されるのかに関係なく同じ出力信号を生成するため、SiPMを飽和させた結果として光子を実際より少なく計数しないように、予想される光子密度に対して適切に対処するのに十分なG-APD(または画素)を提供するSiPMを選択することができる。
放射線検出装置が実行することができる機能は、構成要素によって決定され得る。SiPM内のG-APDは、並列に接続され、G-APDの並列アレイを形成し、通常、25~100μmのピッチで離間される。しかしながら、SiPMのノイズレベル、およびG-APDの再充電速度は、SiPMの精度および性能に悪い影響を及ぼす。放射線検出装置のさらなる改良が、所望されている。
実施形態は、例として示されており、添付の図に限定されない。
一実施形態による放射線検出装置の断面図の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1に示されるような配線板の底面の例示を含む。 図1の装置の配線板およびインターフェース板の一部の斜視図の例示を含む。 図1の装置で使用することができる制御モジュールの描写を含む。 図1の装置を使用する方法のフロー図を含む。
当業者は、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺通りには描かれていないことを認識している。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を改善するのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示を理解するのを助けるために提供される。以下の説明は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。この焦点は、本教示を説明するのを助けるために提供されており、本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願で開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
「化合物半導体」という用語は、少なくとも2つの異なる元素を含む半導体材料を意味することを意図している。例には、0≦x<1として、SiC、SiGe、GaN、InP、AlxGa(1-x)N、CdTeなどが含まれる。III-V族半導体材料は、少なくとも1つの三価金属元素および少なくとも1つの15族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。III-N半導体材料は、少なくとも1つの三価金属元素および窒素を含む半導体材料を意味することを意図している。第13族-第15族半導体材料は、少なくとも1つの第13族元素および少なくとも1つの第15族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。II-VI半導体材料は、少なくとも1つの二価金属元素および少なくとも1つの16族元素を含む半導体材料を意味することを意図している。
「アバランシェフォトダイオード」とは、受光面積が1mm2以上であり、比例モードで動作する単一のフォトダイオードを指す。
「SiPM」という用語は、各フォトダイオードが1mm2未満のセルサイズを有し、ガイガーモードで動作する複数のフォトダイオードを含む光電子増倍管を意味することを意図している。SiPMにおけるダイオード用の半導体材料は、シリコン、化合物半導体、または別の半導体材料を含み得る。
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図している。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的にリスト化されていないかまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)である。
また、「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために使用される。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、または複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それら複数の物品に代えて単一の物品が使用され得る。
「約」、「およそ」、または「実質的に」という言葉の使用は、パラメータの値が規定の値または位置に近いことを意味することを意図している。ただし、わずかな違いにより、値または位置が記載どおりにならない場合がある。したがって、値の最大10パーセント(10%)(および半導体ドーピング濃度の最大20パーセント(20%))の差は、説明されているとおりの理想的な目標からの合理的な差である。
グループ番号は、IUPAC元素周期表、2016年11月28日付けバージョンに基づく元素周期表内の列に対応する。
他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。材料、方法、および例は、例示的なものにすぎず、限定的であることを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料および処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、シンチレーション技術、放射線検出技術および測距技術内の教科書およびその他の情報源に見られ得る。
放射線検出装置は、分析器が含まれるハウジングから分析器を取り外す必要なしに装置の機能性を変更できるように構成することができる。機能性は、放射線イベントのカウント、様々な種類の放射線の識別(例えば、ガンマ線と中性子との識別)、放射線に対応する同位体の識別、光センサの利得補償の提供、シンチレータの光出力の調整に関する情報の、温度の関数としての提供、別の適切な機能の実行、またはそれらの任意の組み合わせを含む機能をアクティブ化または非アクティブ化することで変更できる。
一態様では、この放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサと、放射線の特性を判定するための分析器と、シンチレータ、光センサ、および分析器を収容するハウジングと、を備えることができ、放射線検出装置は、ハウジングから分析器を取り外すことなく、機能性を変化させることができるように構成される。
一実施形態では、この放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサと、放射線の特性を判定するための分析器と、シンチレータ、光センサ、および分析器を収容するハウジングと、を備えることができる。本明細書で使用されるとき、「光センサ」は、1つ以上のSiPMを指し、その場合には、複数のSiPMが、1×2アレイ、2×2アレイ、4×4アレイなどのアレイ状に配列することができる。
一実施形態では、この放射線検出装置は、光センサおよび分析器に結合されたインターフェースをさらに含むことができる。別の実施形態では、光センサは、半導体ベースの光電子増倍管(SiOM)を含むことができる。光電子増倍管(PMT)を備えた放射線検出装置と比較すると、半導体ベースの光電子増倍管を備える放射線検出装置が、より小型でかつより堅牢に作製することができる。半導体ベースの光電子増倍管は、放射線検出装置に接続されたケーブルによって電力を供給することを可能にし、インターフェース板は、半導体ベースの光電子増倍管を動作させるのに十分な電力を供給することができる。図および非限定的な実施形態に注意が向けられる。
図1は、放射線検出装置100の一実施形態を示す。放射線検出装置100は、軍事用途などのための医用画像化装置、坑井検層装置、セキュリティ検査装置であり得る。放射線検出装置100は、内部に構成要素を含むハウジング110を含む。ハウジングは、取り外し可能に封止されてもよいか、または気密封止されてもよい。特定の実施形態では、ハウジング110は、IP67のIPコード定格に従って封止することができ、IPコードは、国際電気標準会議規格60529、第2.2版(2013)である。代替的に、または加えて、ハウジング110内の構成要素が、ハウジング内に実装される前に別々に気密封止してシールドすることができる。
ハウジング110は、ガンマ線、イオン化粒子などの放射線の吸収に応答して、シンチレーション光を放出する材料を含み得るシンチレータ120を含む。シンチレータ120の例示的で非限定的な材料には、ハロゲン化アルカリ、ハロゲン化希土類、エルパソライト、希土類含有ケイ酸塩、ペロブスカイト酸化物などが含まれ得る。例えば、シンチレータ120は、NaI(Tl)結晶、CsI(Tl)結晶、CsI(Na)結晶、LaBr3結晶、CLLB結晶、LYSO結晶、LSO結晶、CdWO4結晶、CeBr3結晶、ヨウ化ストロンチウム結晶、BGO結晶、CaF2(Eu)結晶等のうちのいずれか1つを含むことができる。NaI(Tl)結晶は、タリウムで活性化されたヨウ化ナトリウムシンチレーション結晶である。CsI(Tl)結晶は、タリウムで活性化されたヨウ化セシウムシンチレーション結晶である。CsI(Na)結晶は、ナトリウムで活性化されたヨウ化セシウムシンチレーション結晶である。LaBr3結晶は、臭化ランタン結晶である。(Cs2LiLaBr6(Ce))結晶は、ガンマ中性子シンチレーション結晶である。LYSO結晶(Lu1.8Y.2SiO5:Ce)は、セリウムドープルテニウム系シンチレーション結晶である。LSO結晶(LuSiO(Ce))は、セリウムドープルテニウムオキシオルトシリケート系シンチレーション結晶である。CdWO4結晶は、カドミウムタングステン酸塩(CdWO4)シンチレーション結晶である。CeBr3結晶は、臭化セリウム(CeBr3)シンチレーション結晶である。BGO結晶(Bi4Ge3O12)は、ゲルマン酸ビスマス系シンチレーション結晶である。CaF2(Eu)結晶は、ユーロピウムドープ弗化カルシウム系シンチレーション結晶である。これらのシンチレーション結晶のいずれかは、本開示に記載された物品および放射線検出器において使用することができる。
ハウジング110が封止されると、吸湿性であるか、またはハウジング110に隣接する周囲条件と不利に相互作用する材料を保護することができる。シンチレータ120は、反射体132によって取り囲まれている。反射体132は、シンチレータ120を横方向に取り囲むことができるか、または全ての側でシンチレータを取り囲むことができる。反射体132は、鏡面反射体、拡散反射体、または両方を含み得る。1つ以上の弾性部材は、シンチレータ120をハウジング110内の定位置に保つことに役立ち得る。図示の実施形態では、エラストマー材料134が反射体132を取り囲むことができ、シンチレータ120とハウジング110との間にばね136が配置されてもよい。図示されていないが、ばね136とシンチレータ120との間にプレートを使用して、シンチレータ120の表面に沿ってより均一に圧力を分散させてもよい。
光センサ152が、光カプラ140を介してシンチレータ120に光学的に結合され得る。一実施形態では、光センサ152は、SiPMまたはアバランシェフォトダイオードを含むことができる半導体ベースの光電子増倍管とすることができる。一実施形態では、半導体ベースの光電子増倍管は、1つ以上のSiPM152を含み得る。図示の実施形態に見られるように、SiPM152は、プリント配線板154に装着することができる。一実施形態では、SiPM152は、プリント配線板154と光カプラ140との間に存在し得る。一実施形態では、光カプラ140は、シリカとすることができる。別の実施形態では、SiPM152は、エポキシまたはゴムシリコーンを使用して光カプラ140に結合することができる。各SiPM152は、光子がSiPMの個々のマイクロセルと相互作用するときに光子を検出する数千個のマイクロセルを含み得る。しかしながら、シンチレータ120によって生成された一部の光子は、SiPM152を外してしまう場合があり、PCB154によって吸収されるか、ないしSiPM152と相互作用することが妨げられる場合がある。したがって、光子が、必ずしも検出器100によって適切に計数され得ない。このようにして失われた光子の数は、SiPM152により被覆されていないPCB154の領域を低減することによって最小化し得る。より多くのSiPM152でPCB表面を実装することにより、光子との相互作用のために利用可能となるPCB154の領域を低減して、光子の損失を最小化し得る。残念なことに、これにより、検出器100のコストを大幅に増加させ得る。
反射体133は、SiPM152と同じ平面上にあり、それを取り囲み得る。反射体133は、光子を反射させることができ、光子は、それ以外の場合では、PCBに失われ、シンチレータ120に戻り、シンチレータ120の全ての側面(光センサ150に隣接する側面を除く)が反射体132に覆われているため、光子は、その光子がSiPM152によって検出および吸収されるまで、シンチレータ120内で反射し続け得る。反射体133は、拡散反射体であり得る。一実施形態では、反射体133は、拡散白色反射体である。一実施形態では、反射体133は、テトラフルオロエチレンのフッ素ポリマー、テフロンなどの材料、メイレックス、およびマイラーテープからなる群から選択される材料であり得る。一実施形態では、反射体133は、440nmで測定されたときに、80%~99%の反射係数を有し得る。一実施形態では、反射体133は、波長250nm~3400nmにおいて測定されたときに、90%~99%の反射係数を有し得る。一実施形態では、反射体133は、波長350nm~1200nmにおいて測定されたときに、95%~99%の反射係数を有し得る。反射体133は、反射体133を含まない光センサ150を使用する検出器100に対して大幅な改善を与えるように示されている。さらに、反射体133を備えるSiPM152の2×2アレイを使用した検出器100の性能は、SiPM152の4×4アレイを使用した検出器100と比較可能な性能を提供するように示している。したがって、より少ないSiPM152によって、より多くのSiPM152を使用する検出器(例えば、8個のSiPM、16個のSiPM、32個のSiPM等を備えた検出器)のコストをより高くすることなく、検出器100の所望の性能を達成することができる。ただし、より高い計数のSiPM検出器100の性能はまた、反射体133を使用することによっても改善することができることを理解されたい。
図2A~2Fに見られるように、反射体133は、光センサ152を取り囲むプリント配線板154の上に装着され得る。一実施形態では、反射体133は、プリント配線板154の縁端部を超えて延在し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152と同じ平面に隣接し、かつその平面上に存在し得る。一実施形態では、反射体132は、反射体133と同じ材料であり得る。別の実施形態では、反射体133は、それぞれの光センサ152の間の空間に存在し得る。例えば、一実施形態では、光センサ152は、それぞれのSiPMの間に反射体材料133を伴う、互いに離間された複数のSiPM152であり得る。一実施形態では、反射体133は、SiPM152の周りの表面積を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲に接し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲に隣接し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の少なくとも1つの側に隣接し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の2つの側を取り囲み得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152の周囲の1つ~4つの側の間を横方向に取り囲み得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも2%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも5%、例えば、10%、もしくは少なくとも30%、もしくは少なくとも50%、もしくは少なくとも70%、もしくは少なくとも90%、または少なくとも95%を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない、配線板154上の表面積の1%~95%を被覆し得る。別の実施形態では、反射体133の表面積が、シンチレータの表面積の1%~95%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152に到達する信号を増大させ得る。SiPM152からの電子パルスは、プリント配線板154および電気コネクタ162を介してインターフェース板172に送られ得る。一実施形態では、プリント配線板154は、SiPM152からの信号を受信し、その信号をインターフェース板172に送信する前に、信号の調整(例えば、信号増幅)を実行し得る。
電気コネクタ162は、ワイヤ(図示)、はんだボールなどとすることができる。インターフェース板172は、電子構成要素174、176、および178を含み得る。インターフェース板172は、バッテリー、コンデンサなど(図示せず)の追加の電子構成要素および電荷蓄積要素をさらに含み得る。電子構成要素の1つに、ユニバーサル非同期受信機/送信機を含めることができる。別の実施形態では、インターフェース板の底面に示されている構成要素の一部または全ては、インターフェース板172の上面に存在し得る。電気コネクタ162は、蓋180を通って、外部コネクタを受け入れるように構成されたコネクタセクション190内に延在し得る。コネクタ162の数および配置、ならびにコネクタセクション190の設計は、使用される外部コネクタの種類に依存し得る。
図2Aは、一実施形態による、配線板154の底面の図を含む。配線板154は、底面155を有する。1つ以上のSiPM152が、互いに隣接する配線板154の底面155上に装着され得る。図2Aは、4×4SiPMユニットを例示しているが、任意の数のSiPMが使用され得る。一実施形態では、SiPMは、配線板の底面155の中央に配置されている。別の実施形態では、図2Bに見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって配置され得る。1つ以上のSiPM152を取り囲み、底面155に取り付けられているものが、反射体133であり得る。一実施形態では、間隙または間隔157が、SiPM152と反射体133との間にあり得、配線板154の底面155が露出している。別の実施形態では、反射体133は、SiPM152に隣接かつ接触し、配線板154の底面155は、露出していない。一実施形態では、反射体133は、SiPM152の周りの表面積を被覆し得る。別の実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも2%を被覆し得る。反射体133は、光センサ152によって占有されない表面積の少なくとも5%、例えば、10%、もしくは少なくとも30%、もしくは少なくとも50%、もしくは少なくとも70%、もしくは少なくとも90%、または少なくとも95%を被覆し得る。一実施形態では、反射体133は、光センサ152によって占有されない、配線板154上の表面積の1%~95%を被覆し得る。
図2Bは、一実施形態による、配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Aの実施形態に見られるように、SiPM152は、不連続な2×2マトリクスであり得る。言い替えると、別々のSiPMが、配線板154の底面155の上で互いに離間して並び得る。一実施形態では、SiPM152は、配線板の縁端部に沿って存在し、かつ中央には存在し得ない。一実施形態では、SiPMと反射体133との間に間隙157が存在し得る。間隙157は、配線板の底面155の一部を露出し得る。反射体133は、各SiPM152を取り囲み得、SiPM152によって占有される配線板の底面の表面積の少なくとも95%を被覆し得る。
図2Cは、一実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Cの実施形態に見られるように、SiPM152は、配線板154の中心に向かって配置された3×3マトリクスであり得る。図2Cの実施形態に見られるように、反射体133は、配線板154の底面が露出されないように、SiPM152に接して取り囲み得る。
図2Dは、別の実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Dの実施形態に見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって存在し得る。一実施形態では、別々のSiPM152が、各SiPMの間に反射体材料と共に配線板154の底面155の上に互いに離間して並び得る。別の実施形態では、1つ以上のSiPM152が、1つ以上のSiPMを取り囲む反射体材料133と共に互いに離間して並び得る。例えば、第1のSiPM152aは、第1のSiPM152aおよび第2のSiPM152bの3つの側を取り囲む反射体133と共に第2のSiPM152bに隣接し得る。別の実施形態では、第3のSiPM152cが、第3のSiPM152cおよび第4のSiPM152dの4つの側を取り囲む反射体133と共に第4のSiPM152dに隣接し得る。
図2Eは、一実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Eの実施形態に見られるように、SiPM152は、配線板154の中心に向かって配置された2×2マトリクスであり得る。図2Eの実施形態に見られるように、反射体133は、配線板154の底面の露出部分が見られ得るように、間隙だけSiPM152から離間され得る。一実施形態では、反射体133は、別々のSiPMの2つの側、および2×2マトリクスの4つの側の全てを取り囲んでいる。一実施形態では、1つ以上のSiPM152は、別のSiPMに隣接する2つの側、および反射体133に隣接する2つの側を有し得る。1つのSiPMのみを有する実施形態では、4つの全ての側は、反射体133に隣接し得る。
図2Fは、別の実施形態による配線板154の底面の図を含む。配線板154は、少なくとも1つのSiPM152を含み得る。図2Fの実施形態に見られるように、1つ以上のSiPM152が、配線板154の周囲に向かって存在し得る。一実施形態では、2×2マトリクスSiPM152が、各マトリクスの間で反射体材料と共に配線板154の底面155の上に互いに離間して並び得る。一実施形態では、配線板154は、4つの2×2マトリクスを含み得る。別の実施形態では、配線板153は、2つ以上のマトリクスを含み得る。そのマトリクスは、2×2マトリクス、
3×3マトリクス、4×4マトリクス、2×3マトリクス、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。一実施形態では、SiPM152のマトリクスは、配線板154の隅部に向かって存在し得る。別の実施形態では、SiPM152の少なくとも1つのマトリクスは、配線板154の周囲に向かって存在し得る。別の実施形態では、配線板152は、一方の部分にSiPM152のマトリクス、および別の部分に別々のSiPMを含み得る。1つ以上のマトリクスは、各マトリクスの間で反射体材料133と共に互いに離間して並び得る。一実施形態では、配線板154は、SiPM152の各マトリクスと、反射体133との間に間隙を含み得る。
図3は、互いに離間されたプリント配線板154およびインターフェース板172を示す。4つのSiPMが示されているが、別の実施形態では、より多いまたはより少ないSiPMが使用され得る。インターフェース板172上の電子部品が図示されているが、参照番号で個別には、ラベル付けされていない。放射線検出装置100は、支持板154上のSIPM152、インターフェース板172、および蓋などのモジュール式部品を含み得る。インターフェース板172上の電子部品は、図4に示されるように、制御モジュール400として機能するように構成され得る。半導体ベースの光電子増倍管は、制御モジュール400内の増幅器402に結合される。一実施形態では、増幅器402は、高忠実度増幅器であり得る。増幅器402は、電子パルスを増幅することができ、増幅された電子パルスは、プロセッサ422が受信することができるアナログデジタル変換器(「ADC」)404においてデジタル信号に変換され得る。プロセッサ422は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)424または特定用途向け集積回路(「ASIC」)などのプログラム可能/再プログラム可能な処理モジュール(「PRPM」)、メモリ426、および入力/出力(「I/O」)モジュール442に結合され得る。結合は、一方向または双方向であり得る。別の実施形態では、より多くの、より少ない、または異なる構成要素を制御モジュール400で使用することができる。例えば、FPGA424によって提供される機能は、プロセッサ422によって実行されてもよく、したがって、FPGA424は必要とされない。FPGA424は、プロセッサ422よりも速く情報に作用することができる。図1および図4を参照すると、インターフェース板172は、SiPM152などの光センサ、および制御モジュール400を互いに結合する。一実施形態では、インターフェース板172は、配線板154に取り外し可能に結合される。
図5は、例示的な実施形態による放射線検出装置100を使用するためのフロー図を含む。この方法は、図1および図2A~2Fに関連して説明される。放射線検出装置100に外部コネクタが接続されていない場合、以下に説明する方法の残りを実行する前に、外部コネクタを放射線検出装置100に接続することができる。
放射線検出装置100の近くに放射線源が配置され得る。放射線源からの放射線は、シンチレータ120によって吸収され得る。この方法は、ブロック510において、シンチレータ120からシンチレーション光を放出することを含み得る。放射線の吸収に応答して、シンチレーション光が放出され得る。シンチレーション光は、シンチレーション光の受光に応答して電子パルスを生成することができる半導体ベースの光電子増倍管によって受光され得る。一実施形態では、シンチレータからのシンチレーション光は、光カプラ140を通過してSiPM152に到達する。電子パルスはアナログ信号の例である。この方法は、SiPM152に到達する光を増幅することをさらに含み得る。一実施形態では、光が、反射体133から反射されて、SiPM152に到達する光の量を増強させ得る。一実施形態では、Cs-137同位元素662keVを利用する放射線検出装置100のパルス高さ分解能(PHR)は、8%未満、例えば、7.5%未満、もしくは7.4%未満、もしくは7.3%未満、もしくは7.2%未満、もしくは7.1%未満、もしくは7%未満、または6.9%未満である。Cs-137同位元素シンチレータのPHRは、2×2シリコン光電子増倍管内で測定された。
必要とされるまたは所望される場合、方法は、ブロック530において、アナログ信号をデジタル信号に変換することを含むことができる。特に、増幅された信号は、ADC404においてアナログ信号からデジタル信号に変換され得る。分析器はアナログ信号を使用して分析を実行できるため、信号の変換は随意的である。信号は、アナログであろうとデジタルであろうと、プロセッサ422によって受信され得る。
この方法は、ブロック540において、信号を分析することをさらに含み得る。この機能は、制御モジュール400に関して前述した機能のいずれかを含み得る。この分析を使用して、シンチレータ120によって吸収された放射線の特性を判定することができる。分析は、メモリ426に格納され得る命令と共にプロセッサ422によって実行され得、FPGA424によって実行され得、またはプロセッサ422およびFPGA424との組み合わせによって実行され得る。別の電子パルスを生成する光センサによって受け取られるシンチレーション光を放出するシンチレータ120によって、より多くの放射線が吸収され得る。この方法は、別の機能に従って別の信号を分析することを含み得る。電子パルスは、他の信号を提供するために、前述の方法と同様に処理され得る。この他の信号は、プロセッサ422、FPGA424、またはその両方によって分析され得る。この機能は、放射線の特性を判定するために前述した任意の機能とすることができる。
半導体ベースの光電子増倍管(photomultiplier)を有する放射線検出装置の実施形態は、光電子増倍管(「photomultiplier tube:PMT」)を有する放射線検出装置と比較して大幅に小さいサイズを可能にすることができる。PMT検出器が、PMT、ならびに半導体ベースの光電子増倍管、および特定の実施形態ではSiPMを含むSiPM検出器を含み得る。図示された各々の検出器について、ハウジングの長さに沿ってシンチレータ、光センサ、分析器、およびインターフェース板が配向されている。SiPM検出器の場合、光センサ、分析器、およびインターフェース板の組み合わせは、ハウジングの長さの最大50%、最大40%、または最大25%を占める。PMTの場合、光センサ、分析器、およびインターフェース板の組み合わせは、ハウジングの長さの65%超を占める。
さらに、PMTは半導体ベースの光電子増倍管よりも大幅に高い電圧を必要とする。したがって、PMT検出器には分析器が配置されていない。さらに、PMTに必要な電力は、インターフェース板172がサポートする電圧を超える可能性がある。したがって、PMT検出器はより大きいだけでなく、前述の放射線検出器装置に関して前述されたような機能性も提供しない。さらに、本明細書に記載される放射線検出器装置は、PMT検出器と比較して、より頑丈であり、より多くの乱用または厳しい条件に耐えることができる。
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが以下に説明される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下にリスト化される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
実施形態1. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを発生させるための光センサと、光センサを取り囲む反射体と、を含むことができる。光センサは、配線板に結合することができ、反射体は、配線板に結合することができる。
実施形態2. 実施形態1の放射線検出装置は、シンチレータ、光センサ、および反射体を収容するハウジングをさらに備える。
実施形態3. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成する光センサと、を備え、光センサの表面積は、シンチレータの70%未満であり、光センサは、第1の平面上にあり、反射体は、光センサを取り囲み、反射体は、第1の平面上にある。
実施形態4. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、拡散反射体である。
実施形態5. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサは、少なくとも1つのシリコン光電子増倍管(SiPM)である。
実施形態6. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも1%を被覆する。
実施形態7. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも50%を被覆する。
実施形態8. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体は、配線板の表面積の少なくとも95%を被覆する。
実施形態9. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサと反射体との間に間隙をさらに含む。
実施形態10. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.5%未満である。
実施形態11. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.2%未満である。
実施形態12. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7%未満である。
実施形態13. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、6.7%~7.5%である。
実施形態14.実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、光センサは、半導体ベースの光電子増倍管である。
実施形態15. 実施形態14の放射線検出装置において、半導体ベースの光電子増倍管は、アバランシェフォトダイオードである。
実施形態16. 放射線検出装置を使用する方法は、シンチレータ、光センサ、および光センサと同じ平面上にある反射体を収容するハウジングを提供することであって、シンチレータは、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するように構成され、光センサは、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するように構成され、反射体は、シンチレーション光を光センサに方向付けするように構成されている、提供することと、Cs-137同位元素662keVの場合、7.5%未満のパルス高さ分解能を生成することと、を含む。
実施形態17. 実施形態16の方法は、放射線を吸収することに応答して、シンチレータからシンチレーション光を放出し、光センサからアナログ信号を送信することと、アナログ信号をデジタル信号に変換することと、をさらに含む。
実施形態18. 実施形態16の方法において、ハウジングを提供することは、封止ハウジングを提供することを含む。
実施形態19. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7.2%未満である。
実施形態20. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、7%未満である。
実施形態21. 実施形態16の方法において、パルス高さ分解能は、Cs-137同位元素662keVの場合、1%~7.5%である。
実施形態22. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも1%である。
実施形態23. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも50%である。
実施形態24. 実施形態1または3のいずれか1つの放射線検出装置において、反射体の表面積は、シンチレータの表面積の少なくとも95%である。
実施形態25. 放射線検出装置は、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための、第1の平面上の光センサと、光センサを取り囲む第1の平面上の反射体を含み得る。
実施形態26. 実施形態25の放射線検出装置において、その装置は、0.1%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態27. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、臭化ランタンの材料を含む。
実施形態28. 実施形態27の放射線検出装置において、その装置は、0.1%~1.0%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態29. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、NaI(Tl)の材料を含む。
実施形態30. 実施形態29の放射線検出装置において、その装置は、0.4%~0.6%のデルタパルス高さ分解能を有する。
実施形態31. 実施形態25の放射線検出装置において、そのシンチレータは、NaI(Tl+Li)の材料を含む。
実施形態32. 実施形態31の放射線検出装置において、その装置は、0.6%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する。
様々なシンチレータのパルス高さ分解能(PHR)は、PMT対SiPMを利用する装置内で比較された。パルス高さ分解能(PHR)は、%で記述され、チャネル番号またはエネルギーによって除算される、ピークの半分の高さにおける全幅として定義される。サイズは、装置内のシンチレータ結晶のサイズである。デルタPHRは、反射体を用いるSiPMと、反射体を用いないPMTとの間のPHRの差である。
Figure 2022511442000013

表1に見られるように、PHRは、反射体のないPMT、反射体のあるSiPM、および反射体のないSiPMに対して測定された。パルス高さは、結晶中に蓄積したエネルギーに比例するパルス高さを作り出す、結晶内の光電気相互作用から生成される。蓄積されるエネルギーは、ガンマ線の検出に依存する。PHRが低いほど、異なるタイプのガンマ同位元素を区別するための検出器の能力は、より良好である。サンプル1および2は、臭化ランタン結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないSiPMよりも低いPHRを示す。臭化ランタン結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.15%~1.01%以内である。
サンプル3は、2”×2”CLLB結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する
サンプル4~6は、NaI(Tl)結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないSiPMよりも低いPHRを示す。NaI(Tl)結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.4%~0.62%以内である。
サンプル7~10は、NaI(Tl+Li)結晶を利用するシンチレータのPHRを比較する。NaI(Tl+Li)結晶を利用する反射体を有するSiPMのPHRは、反射体を有しないPMTのPHRの0.66%~1.96%以内である。
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要であるわけではなく、特定の機能の一部が必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上の機能を実行することができることに留意されたい。さらにまた、機能が記載される順序は、必ずしも実行される順序ではない。
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかまたは全ての特許請求の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書および図は、本明細書に記載の構造または方法を使用する1つまたは複数の装置の全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、本開示から他の実施形態を使用して導き出すことができる。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。

Claims (15)

  1. 放射線検出装置であって、
    放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、
    前記シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサであって、前記光センサが、第1の平面の上にある、光センサと、
    前記光センサの周囲に隣接する反射体であって、前記反射体が、前記光センサを取り囲み、前記反射体が、前記第1の平面の上にある、反射体と、を備える、放射線検出装置。
  2. 前記シンチレータ、前記光センサ、および前記反射体を収容するハウジングをさらに備える、請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記反射体が、配線板に結合されており、前記光センサが、前記配線板に結合されており、前記配線板の表面積の少なくとも50%を被覆する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  4. 前記装置が、0.1%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  5. 前記シンチレータが、臭化ランタンの材料を含み、前記装置が、0.1%~1.0%のデルタパルス高さ分解能を有する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  6. 前記シンチレータが、NaI(Tl)の材料を含み、前記装置が、0.4%~0.6%のデルタパルス高さ分解能を有する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  7. 前記シンチレータが、NaI(Tl+Li)の材料を含み、前記装置が、0.6%~1.9%のデルタパルス高さ分解能を有する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  8. 放射線検出装置であって、
    放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するためのシンチレータと、
    前記シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するための光センサであって、前記光センサが、前記シンチレータの70%未満である表面積を有し、前記光センサが、第1の平面の上にある、光センサと、
    前記光センサの周囲に隣接する反射体であって、前記反射体が、前記第1の平面の上にある、反射体と、を備える、放射線検出装置。
  9. 前記光センサが、少なくとも1つのシリコン光電子増倍管(SiPM)を含む、請求項8に記載の放射線検出装置。
  10. 前記反射体が、前記配線板の表面積の少なくとも95%を被覆する、請求項8に記載の放射線検出装置。
  11. 前記パルス高さ分解能が、Cs-137同位元素662keVに対して7.5%未満である、請求項8に記載の放射線検出装置。
  12. 前記パルス高さ分解能が、Cs-137同位元素662keVに対して7.2%未満である、請求項8に記載の放射線検出装置。
  13. 前記パルス高さ分解能が、Cs-137同位元素662keVに対して7%未満である、請求項8に記載の放射線検出装置。
  14. 前記パルス高さ分解能が、Cs-137同位元素662keVに対して1%~7.5%である、請求項8に記載の放射線検出装置。
  15. 放射線検出装置を使用する方法であって、
    前記光センサと同じ平面の上にシンチレータ、光センサ、および反射体を収容するハウジングを提供することであって、
    前記シンチレータが、放射線を吸収することに応答して、シンチレーション光を放出するように構成され、
    前記光センサが、前記シンチレーション光を受け取ることに応答して、電子パルスを生成するように構成され、
    前記反射体が、前記シンチレーション光を前記光センサに方向付けするように構成されている、提供することと、
    Cs-137同位元素662keVに対して7.5%未満のパルス高さ分解能を生成することと、を含む、方法。
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