JP2012101744A - ドアウェザーストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア閉じ性を安定に保った状態で十分なシール性を発揮することのできるドアウェザーストリップを提供する。
【解決手段】ドア枠2のベース面2Aに取付けられる取付基部11と、取付基部11の車内側に成形されドア1閉時にボディのドア開口端縁5に弾接して車内外をシールする中空シール部12と、取付基部11の車外側に突設されドア1閉時にドア開口端縁5に弾接して車内外をシールするサブシール部13と、取付基部11の車外側底面から下向きに設けられ、ベース面2Aに弾接する突出部14を備え、取付基部11におけるサブシール部13の付け根部の車内側側壁18を車内側に越えた位置から取付基部11の中央部までのいずれかの位置と突出部14との間の剛性を、取付基部11のその他の部位の剛性よりも低くした。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のドアに取付けられ、ドア閉時にボディに弾接してドアとボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップに関するものである。
図10乃至図12に示すように、自動車のドア1のドア枠(ドアフレーム)2にはドアウェザーストリップ10が取付けられ、ドア1の閉時に、ボディのドア開口端縁5に弾接するようになっている。図11は、従来例に係るドアウェザーストリップ10がドア1に取付けられた状態を示すもので、図10のA−A線拡大断面図に相当する。図12は、ドアウェザーストリップ10の断面図で、ドア枠2及びドア開口端縁5に対するラップ量を示すものである。
ドアウェザーストリップ10は、ドア枠2のべース面2AにクリップC又はテープを介して取付けられる取付基部11と、取付基部11の車内側に一体成形されドア1閉時にボディのドア開口端縁5に弾接して車内外をシールする中空シール部12と、取付基部11の車外側に突設されドア1閉時にボディのドア開口端縁5に中空シール部12とともに弾接して車内外をシールするサブシール部13を備えている。
取付基部11の車外側底面には下向きに突出部14が突設されている。突出部14には、高発泡スポンジ材(比重0.05〜0.4)25が使用され、その他の一般部より発泡率の高い材料とすることによりベース面2Aに段差が生じた場合にその段差分を吸収するとともに、ドアウェザーストリップ10とドア枠2の外周突縁2Bの間に侵入した水Wがドアウェザーストリップ10とベース面2Aの間から車内側に侵入するといったいわゆるくぐり水を防止している。このように取付基部11の車外側にスポンジ材を配置する技術は、特許文献1に記載されている。
また、突出部14とサブシール部13の間には車外側に延びてドア枠2の外周突縁2Bに弾接する2本のシールリップ部(上部シールリップ部15及び下部シールリップ部16)15,16が設けられている。
さらに、取付基部11において突出部14の車内側には下向きにビード部17が突設されていて、ベース面2Aに圧接させることによっても上述したくぐり水を防止するようにしている。このように取付基部11の底面にビード部やリップ部を配置してシール性能を向上させる技術は、特許文献2や特許文献3に記載されている。
特開2002−293141号(図1,図5) 特開2007−210422号(図1,図3) 特開2001−253245号(図1)
しかしながら、従来例として示したものにおいては、ルーフ部(図示しない)がほぼ水平の車両では、例えば激しい雨の場合、図11に示すように、水Wが、車両の前後方向に流れずに、サブシール部13と上部シールリップ部15との間、上部シールリップ部15と下部シールリップ部16との間、及び下部シールリップ部16と突出部14との間に溜り、じわじわと車内側に侵入する場合があった。
また、高発泡スポンジ材25で形成された突出部14に対して、取付基部11には比重が0.4よりも大きなスポンジ材やソリッド材が使用される場合が多いので、ドア1閉時には取付基部11がベース面2Aに圧接されるときの反力によってベース面2Aからドアウェザーストップ10全体が浮き上がるおそれがあった。ドアウェザーストップ10が浮き上がると、中空シール部12とサブシール部13のラップ量が増加するので圧縮荷重の上昇を招き、その結果、ドア閉じ性が悪化するといった問題があった。
そこで本発明の目的は、ドア閉じ性を安定に保った状態で十分なシール性を発揮することのできるドアウェザーストリップを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ドア枠(2)のベース面(2A)に取付けられる取付基部(11)と、該取付基部(11)の車内側に成形されドア(1)閉時にボディのドア開口端縁(5)に弾接して車内外をシールする中空シール部(12)と、前記取付基部(11)の車外側に突設されドア(1)閉時にボディのドア開口端縁(5)に前記中空シール部(12)とともに弾接して車内外をシールするサブシール部(13)と、前記取付基部(11)の車外側底面から下向きに設けられ、前記ベース面(2A)に弾接する突出部(14)を備えるドアウェザーストリップ(10)であって、
前記取付基部(11)における前記サブシール部(13)の付け根部の車内側側壁(18)を車内側に越えた位置から前記取付基部(11)の中央部までのいずれかの位置と前記突出部(14)との間を前記取付基部(11)のその他の部位よりも剛性を低くしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記取付基部(11)における前記サブシール部(13)の付け根部の車内側側壁(18)を車内側に越えた位置から前記取付基部(11)の中央部までのいずれかの位置と前記突出部(14)との間に前記取付基部(11)のその他の部位よりも肉厚を薄くした薄肉部(20)を形成したことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記取付基部(11)における前記サブシール部(13)の付け根部の車内側側壁(18)を車内側に越えた位置から前記取付基部(11)の中央部までのいずれかの位置と前記突出部(14)との間に前記取付基部(11)のその他の部位よりも柔軟な材質で形成した柔軟部(25)を形成したことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記突出部(14)を前記ベース面(2A)に垂直方向よりも車内側に傾けるとともに、前記突出部(14)の車内側付け根部に凹部(21)を形成して前記薄肉部(20)とし、前記突出部(14)を撓ませて前記凹部(21)内に納めるようにしたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記突出部(14)を前記ベース面(2A)に垂直方向よりも車内側に傾けるとともに、前記突出部(14)の車内側付け根部を比重0.05〜0.4のスポンジ材で形成して前記柔軟部(25)とし、前記突出部(14)を撓ませて前記柔軟部(25)内に納めるようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、ドア枠(2)のベース面(2A)に取付けられる取付基部(11)と、該取付基部(11)の車内側に成形されドア(1)閉時にボディのドア開口端縁(5)に弾接して車内外をシールする中空シール部(12)と、前記取付基部(11)の車外側に突設されドア(1)閉時にボディのドア開口端縁(5)に前記中空シール部(12)とともに弾接して車内外をシールするサブシール部(13)と、前記取付基部(11)の車外側底面から下向きに設けられ、前記ベース面(2A)に弾接する突出部(14)と、前記サブシール部(13)と前記突出部(14)との間から車外側に延びて前記ベース面(2A)に対して略垂直に延びる外周突縁(2B)に弾接するシールリップ部(15,16)と、前記突出部(14)よりも車内側に所定の間隔をあけた位置で前記取付基部(11)の底面から下向きに設けられ、前記ベース面(2A)に圧接するビード部(17)を備えるドアウェザーストリップ(10)であって、
前記取付基部(11)における前記サブシール部(13)の付け根部の車内側側壁(18)を車内側に越えた位置にある前記ビード部(17)と前記突出部(14)との間を前記取付基部(11)のその他の部位よりも剛性を低くしたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記突出部(14)を高発泡スポンジ材(25)で形成したことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本願請求項1に係る発明によれば、ドアウェザーストリップの取付基部におけるサブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から取付基部の中央部までのいずれかの位置と突出部との間の剛性を、取付基部のその他の部位の剛性よりも低くすることによって、取付基部に対する突出部の面圧が向上するので、優れたシール機能が得られ、ドア枠と取付基部の間から車内側に水が侵入するといったくぐり水の発生を従来にもまして防止することができる。
また、取付基部に剛性を低くした部位を設けることによって、ドアウェザーストリップがボディのドア開口端縁に弾接したときに、ベース面に対する取付基部の反力を低減させるので、その分、ドアウェザーストップの浮き上がりが防止され、ドア閉じ性の悪化が抑えられる。
ドアウェザーストリップの取付基部におけるサブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から取付基部の中央部までのいずれかの位置と突出部との間の剛性を、取付基部のその他の部位の剛性よりも低くするには、本願請求項2に係る発明のように、取付基部におけるサブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から取付基部の中央部までのいずれかの位置と突出部との間に取付基部のその他の部位よりも肉厚を薄くした薄肉部を形成したり、本願請求項3に係る発明のように、取付基部におけるサブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から取付基部の中央部までのいずれかの位置と突出部との間に取付基部のその他の部位よりも柔軟な材質で形成した柔軟部を形成することによって達成できる。
また、本願請求項4に係る発明によれば、突出部はベース面に垂直方向よりも車内側に傾けられ、突出部の車内側付け根部に形成した凹部内に撓ませた突出部を納めるようにしたので、突出部によるシール性は向上するとともにドアウェザーストップの浮き上がりも防止される。これにより、安定したドア閉じ性が得られる。
また、本願請求項5に係る発明によれば、突出部はベース面に垂直方向よりも車内側に傾けられ、突出部の車内側付け根部を比重0.05〜0.4のスポンジ材で形成して柔軟部とし、突出部を撓ませて柔軟部内に納めるようにしたので、突出部によるシール性は向上するとともにドアウェザーストップの浮き上がりも防止される。
また、本願請求項6に係る発明によれば、取付基部には、突出部に加えてビード部が設けられ、取付基部におけるサブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置にあるビード部と突出部との間の剛性を、取付基部のその他の部位の剛性よりも低くすることによって、取付基部に対する突出部とビード部の面圧が向上するので、優れたシール機能が得られ、ドア枠と取付基部の間から車内側に水が侵入するといったくぐり水の発生を従来にもまして防止することができる。
また、取付基部に剛性を低くした部位を設けることによって、ドアウェザーストリップがボディのドア開口端縁に弾接したときに、ベース面に対する取付基部の反力を低減させるので、その分、ドアウェザーストップの浮き上がりが防止され、ドア閉じ性の悪化が抑えられる。
また、本願請求項7に係る発明のように、突出部を高発泡スポンジ材で形成することによってシール性は向上する。
本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップが取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップを示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る別のドアウェザーストリップの要部を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係るさらに別のドアウェザーストリップが取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係るさらに別のドアウェザーストリップを示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップが取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップを示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係るドアウェザーストリップが取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係るドアウェザーストリップを示す断面図である。 車両の外観側面図である。 従来例に係るドアウェザーストリップが取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図である。 従来例に係るドアウェザーストリップを示す断面図である。
(第一実施形態)
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る車両のドア構造について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップ10が取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図であり、図2は、ドアウェザーストリップ10の断面図で、ドア枠2及びドア開口端縁5に対するラップ量を示すものである。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップ10は、取付基部11と、中空シール部12と、サブシール部13と、突出部14と、2本のシールリップ部15,16と、ビード部17を備えている。
取付基部11は、自動車のフロントドア(リヤドアであってもよい)1のドア枠2であるドアフレーム2のベース面2Aに間隔をあけて設けられた複数のクリップCを介して取付けられるもので面一の部分では肉厚Tである。クリップCの代わりにテープを用いても良い。
中空シール部12は、取付基部11の車内側に一体成形されフロントドア1の閉時にボディのドア開口端縁5の車内側に弾接して車内外をシールする断面環状のメインシール部である。
サブシール部13は、取付基部11の車外側に突設されフロントドア1の閉時にボディのドア開口端縁5の車外側に中空シール部12とともに弾接して車内外をシールする断面舌状のシール部である。サブシール部13は、その背面部がドア開口端縁5に弾接するものであり、弾接によって断面略逆く字状に撓む。
突出部14は、取付基部11の車外側底面から下向きに設けられ、ベース面2Aに弾接する。突出部14は、断面形状においてその先端側が延びる直線Mの方向が、図2に示すように、取付基部11のベース面2Aに垂直方向に延びる直線Vの方向よりも車外側にα度傾けられていて、ドア枠2に取付けられたときに、突出部14は、図1に示すように、車外側に向けて倒れた状態でベース面2Aに弾接する。
シールリップ部15,16は、断面舌状で、サブシール部13と突出部14との間から車外側に向けて延びるように上下に設けられ、ドア枠2に取付けられたときに、いずれもベース面2Aに対して略垂直に延びる外周突縁2Bに弾接する。
ビード部17は、突出部14よりも車内側で取付基部11の車外側に突設されているサブシール部13の付け根部の車内側側壁18よりも更に車内側に所定の間隔をあけた位置で取付基部11の底面から下向きに設けられ、ドア枠2に取付けられたときに、ベース面2Aに圧接するシール部である。ビード部17は、取付基部11のベース面2Aに垂直方向に延びるもので、取付基部11の下面側に突出する量は、突出部14の突出する量よりも小さく、ここでは略1/3程度である。
なお、取付基部11と中空シール部12の間には、台形状の中空部19が形成されており、該中空部19の車外側側壁18がサブシール部13の付け根部の車内側側壁18と一致している。
また、突出部14は、高発泡スポンジ材(比重0.05〜0.4)25で形成され、ビード部17を含めその他の押出成形された一般部(通常、EPDM等、ゴム様弾性体の比重0.4以上のスポンジ材又はソリッド材で形成される)よりも発泡率の高い材料としている。
そして、取付基部11におけるサブシール部13の付け根部の車内側側壁18を車内側に向けて越えた位置にあるビード部17と突出部14との間の剛性を、取付基部11のその他の部位の剛性よりも低くしている。取付基部11における突出部14とビード部17との間にその他の取付基部11よりも剛性を低くする部位を設ける方策として、本実施形態では、肉厚を薄くした薄肉部20を形成している。薄肉部20は、ビード部17の車外側付け根部に取付基部11の底面(下面)側から凹部21を設けることによって形成したものであり、薄肉部20の肉厚Sは、特に限定されるわけではないが、取付基部11のその他の肉厚Tの2/3程度である。
以上のように構成されたドアウェザーストリップ10によれば、取付基部11に設けられた突出部14とビード部17との間に肉厚Sを取付基部11のその他の部位の肉厚Tと比較して薄くした薄肉部20を形成するので、取付基部11に対する突出部14とビード部17の両方の面圧が向上する。
これによれば優れたシール機能が得られるので、ドア枠2と取付基部11の間から車内側に水が侵入するといったくぐり水の発生が防止される。
また、取付基部11に設けられた薄肉部20が、ドアウェザーストリップ10がボディのドア開口端縁5に弾接したときに、ビード部17がベース面2Aに圧接されるときの反力を低減させるので、その分、ドアウェザーストップ10の浮き上がりが防止される。
これにより、ドア開口端縁5に対する中空シール部12及びサブシール部13の弾接時のラップ量が大きく増加することはないのでドア閉じ性の悪化が抑えられる。
なお、薄肉部20を形成する場合において、凹部21の大きさ,形状や位置については、図3に例示するように、種々考えられる。
図3(a)に示すものは、ドアウェザーストリップ10の取付基部11において底面(下面)側から、突出部14とビード部17との間をすべて切り欠いて凹部21を設けることによって薄肉部20を形成したものである。なお、図3では切り欠く部分を細斜線で示している。
また、図3(b),図3(c)及び図3(d)に示すものは、ドアウェザーストリップ10の取付基部11において底面(下面)側とは逆側、すなわち、中空部19側から、突出部14とビード部17との間を切り欠いて凹部21を設けることによって薄肉部20を形成したものであり、図3(b),図3(c),図3(d)の順に切り欠く部分を大きくしたものである。
また、図3(e)及び図3(f)に示すものは、ドアウェザーストリップ10の取付基部11において底面(下面)側からと、中空部19側からの両方から、突出部14とビード部17との間を切り欠いて2つの凹部21を設けることによって薄肉部20を形成したものであり、図3(e),図3(f)の順に切り欠く部分を大きくしたものである。図3(e)及び図3(f)のように取付基部11の上下両方に凹部21を形成した薄肉部20の厚さは、取付基部11の片方に凹部21を形成した薄肉部20の厚さよりも肉厚が薄く、取付基部11の肉厚Tの1/2程度である。
また、取付基部11における突出部14とビード部17との間にその他の取付基部11よりも剛性を低くする部位を設ける別の方策として、前記のように切り欠きを設けた取付基部11の部位の全体或いは、切り欠き範囲のみを、取付基部11より柔軟な材質の例えば比重が0.05〜0.8,より好ましくは0.05〜0.4のスポンジ材に置換することでできる柔軟部を設けても同様な機能を発することができる。この場合、取付基部11における柔軟な材質は突出部14と同じ材質とし、突出部14から連続した形態とすることもできる。このように材質を統合化し、連続状に設けることで加工の効率性があがる。
また、本実施形態では、突出部14を高発泡スポンジ材25で形成したが、図4及び図5に示すように、EPDM等、ゴム様弾性体の比重0.4以上のスポンジ材又はソリッド材で形成された取付基部11と同一の材料で形成したものであっても、凹部21を設けることで薄肉部20を形成するなどによる剛性の低下によって、突出部14及びビード部17の面圧が向上してシール機能も向上するといった効果と、ドアウェザーストリップ10がボディのドア開口端縁5に弾接したときに、ビード部17よりも車外側の取付基部11の反力を低減させてドアウェザーストップ10の浮き上がりを防止してドア閉じ性の悪化を抑制するといった効果は得られる。なお、ここでは押出成形部の断面全体を同一の材料で形成したが、例えば、中空シール部12,サブシール部13,又は上下のシールリップ部15,16のシール部を異なった材質で形成することもできる。
(第二実施形態)
図6及び図7を参照して、本発明の第二実施形態に係る車両のドア構造について説明する。図6は、本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップ10が取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図であり、図7は、ドアウェザーストリップ10の断面図で、ドア枠2及びドア開口端縁5に対するラップ量を示すものである。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップ10は、取付基部11と、中空シール部12と、サブシール部13と、突出部14と、2本のシールリップ部15,16とを備えるが、第一実施形態とは異なりビード部17は設けられていないもので、取付基部11の底面(下面)は面一に形成されている。
そして、突出部14と取付基部11の中央部との間,詳しくは前記サブシール13の付け根部の車内側側壁18を車内側に向けて越えた位置から取付基部11の中央部までのいずれかの位置と突出部14との間の剛性を、取付基部11のその他の部位の剛性よりも低くしている。剛性を低くする部位を設ける方策として、本実施形態では、凹部21を設けることによって肉厚を薄くした薄肉部20を形成している。
これによれば、取付基部11の下面にはビード部17が設けられていないので、第一実施形態のものと比較してシール性には劣るが、薄肉部20を形成することによって、突出部14の取付基部11に対する面圧を向上させるといった効果と、ドアウェザーストリップ10がボディのドア開口端縁5に弾接したときに、突出部14の反力を低減させてドアウェザーストップ10の浮き上がりを防止してドア閉じ性の悪化を抑制するといった効果が得られる。なお、突出部14を高発泡スポンジ材25で形成することによってシール機能をさらに向上させるようにしてよい。
更に第一実施形態と同様に切り欠いて凹部21を設けるのではなく、切り欠きを設けた取付基部11の部位の全体或いは、切り欠き範囲のみを、取付基部11より柔軟な材質の例えば比重が0.05〜0.8,より好ましくは0.05〜0.4のスポンジ材に置換することででできる柔軟部を設けても同様な機能を発することができる。この場合、取付基部11における柔軟な材質は突出部14と同じ材質とし、突出部14から連続した形態とすることもできる。このように材質を統合化し、連続状に設けることで加工の効率性があがる。
(第三実施形態)
図8及び図9を参照して、本発明の第三実施形態に係る車両のドア構造について説明する。図8は、本発明の第三実施形態に係るドアウェザーストリップ10が取付けられた状態を示す図10のA−A線拡大断面図であり、図9は、ドアウェザーストリップ10の断面図で、ドア枠2及びドア開口端縁5に対するラップ量を示すものである。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第三実施形態に係るドアウェザーストリップ10は、取付基部11と、中空シール部12と、サブシール部13と、突出部14と、2本のシールリップ部15,16と、ビード部17を備えるが、第一実施形態とは、突出部14の撓み方向と高発泡スポンジ材25で形成される領域が異なる。
すなわち、突出部14は、取付基部11の車外側底面から下向きに設けられ、ベース面2Aに弾接するが、突出部14は、断面形状においてその先端側が延びる直線Mの方向が、図9に示すように、取付基部11のベース面2Aに垂直方向に延びる直線Vの方向よりも車内側にβ度傾けられていて、ドア枠2に取付けられたときに、突出部14は、図8に示すように、車内側に向けて倒れた状態でベース面2Aに弾接する。
そして、突出部14の車内側付け根部(取付基部11の底面(下面)側)には凹部21を設けることによって薄肉部20が形成され、突出部14がベース面2Aに弾接して撓むと凹部21内に納まるようにしている。
また、高発泡スポンジ材25の材質境界線Kをビード部17と凹部21との間に設定するとともに、同じく高発泡スポンジ材25の材質境界線Jを下側(突出部14に近接した側)のシールリップ部16の付け根部以下(付け根部より突出部14側)に設定し、材質境界J,Kで囲まれる突出部14側の領域全体を高発泡スポンジ材25で形成している。なお、高発泡スポンジ材25で形成される領域をさらにビード部17側にまで延設して凹部21の周囲の全体が高発泡スポンジ材25で形成されるようにしてもよい。
これによれば、ドア枠2に取付けられるときに突出部14を車内側に向けて強制的に倒れるようにして、車内側付け根部に形成された凹部21内に撓ませた状態で納めるようにしたので、突出部14によるシール性が向上する。また、取付基部11に薄肉部20を形成しない場合と比較して、ビード部17による反力も低下するので、その分、ドアウェザーストップ10がドア開口端縁5に弾接するときの中空シール部12及びサブシール部13のラップ量も抑えられ、これにより、安定したドア閉じ性が得られる。
なお、ベース面2Aに垂直方向よりも車内側に傾けられた突出部14の車内側付け根部を比重0.05〜0.4のスポンジ材で形成して柔軟部とし、突出部14を撓ませて柔軟部内に納めるようにすることもできる。
1 ドア(フロントドア)
2 ドア枠(ドアフレーム)
2A ベース面
2B 外周突縁
5 ボディのドア開口端縁
10 ドアウェザーストリップ
11 取付基部
12 中空シール部
13 サブシール部
14 突出部
15 上部シールリップ部
16 下部シールリップ部
17 ビード部
18 サブシール部の付け根部の車内側側壁(中空部の車外側側壁)
19 中空部
20 薄肉部
21 凹部
25 高発泡スポンジ材
C クリップ
J 材料境界線
K 材料境界線
W 水

Claims (7)

  1. ドア枠のベース面に取付けられる取付基部と、該取付基部の車内側に成形されドア閉時にボディのドア開口端縁に弾接して車内外をシールする中空シール部と、前記取付基部の車外側に突設されドア閉時にボディのドア開口端縁に前記中空シール部とともに弾接して車内外をシールするサブシール部と、前記取付基部の車外側底面から下向きに設けられ、前記ベース面に弾接する突出部を備えるドアウェザーストリップであって、
    前記取付基部における前記サブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から前記取付基部の中央部までのいずれかの位置と前記突出部との間を前記取付基部のその他の部位よりも剛性を低くしたことを特徴とするドアウェザーストリップ。
  2. 前記取付基部における前記サブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から前記取付基部の中央部までのいずれかの位置と前記突出部との間に前記取付基部のその他の部位よりも肉厚を薄くした薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
  3. 前記取付基部における前記サブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置から前記取付基部の中央部までのいずれかの位置と前記突出部との間に前記取付基部のその他の部位よりも柔軟な材質で形成した柔軟部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
  4. 前記突出部を前記ベース面に垂直方向よりも車内側に傾けるとともに、前記突出部の車内側付け根部に凹部を形成して前記薄肉部とし、前記突出部を撓ませて前記凹部内に納めるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアウェザーストリップ。
  5. 前記突出部を前記ベース面に垂直方向よりも車内側に傾けるとともに、前記突出部の車内側付け根部を比重0.05〜0.4のスポンジ材で形成して前記柔軟部とし、前記突出部を撓ませて前記柔軟部内に納めるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のドアウェザーストリップ。
  6. ドア枠のベース面に取付けられる取付基部と、該取付基部の車内側に成形されドア閉時にボディのドア開口端縁に弾接して車内外をシールする中空シール部と、前記取付基部の車外側に突設されドア閉時にボディのドア開口端縁に前記中空シール部とともに弾接して車内外をシールするサブシール部と、前記取付基部の車外側底面から下向きに設けられ、前記ベース面に弾接する突出部と、前記サブシール部と前記突出部との間から車外側に延びて前記ベース面に対して略垂直に延びる外周突縁に弾接するシールリップ部と、前記突出部よりも車内側に所定の間隔をあけた位置で前記取付基部の底面から下向きに設けられ、前記ベース面に圧接するビード部を備えるドアウェザーストリップであって、
    前記取付基部における前記サブシール部の付け根部の車内側側壁を車内側に越えた位置にある前記ビード部と前記突出部との間を前記取付基部のその他の部位よりも剛性を低くしたことを特徴とするドアウェザーストリップ。
  7. 前記突出部を高発泡スポンジ材で形成したことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
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