JP2012101309A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で精度よく工具とワークとの接触を検出可能な加工装置を提供する。
【解決手段】絶縁された電極部材17eをロータシャフト16の受圧部16aに近接して配置し、これら受圧部16aと電極部材17eとの間でキャパシタCを形成する。ステータ19bにインバータ電源20から電流が供給されると、ロータシャフト16には、軸電圧が誘起され、この軸電圧は、キャパシタCを介して電極部材17eにも誘起されると共に、電極部材17eには軸電圧を検知する検知装置29が接続されている。検知装置29は、スピンドルが下降して、ドリル5の先端がアースされた状態のワークに当接することによって、今まで検知していた軸電圧が検知できなくなると、検知信号をNC装置30に出力する。NC装置30は、検知信号が入力されると、ドリル5がワークに当接したと判断し、その位置から所定の深さまでドリル5を加工して穴を穿設する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばプリント基板などのワークを加工する加工装置に係り、詳しくは、工具とワークとの接触を検出するセンサ構成に関する。
一般に、ロータシャフトをモータによって回転させ、このロータシャフトの先端に設けられたドリルによってプリント基板(ワーク)に穴をあけるプリント基板穴明機が知られている。このようなプリント基板穴明機は、異なる層に形成された回路間を接続するために、多数のスルーホール(貫通孔)や、ブラインドホール(底付き穴)をプリント基板に穿設するが、近年、プリント基板が、ますます薄くなると共に、より一層の多層化が進んだことにより、更なる加工精度が求められている。
より詳しくは、上記プリント基板穴明機は、プリント基板の表面にドリルの先端が到達した位置から予め設定された深さだけ穴を加工するため、その加工精度を向上させるためには、正確にドリルの先端がプリント基板の表面に到達したことを検知することが重要となる。そこで、従来、加工テーブル30上にプリント基板31を絶縁した状態で載置すると共に、ロータシャフト6に誘起された軸電圧V0の内の所定電圧Vi1,Vi2を検出する比較器44を、プレッシャフット20に接続したものが案出されている(特許文献1参照)。
上記特許文献1記載のプリント基板穴明加工機は、プリント基板31に穴を明けるに際し、まず、インバータ電源11からステータコイル50に交流電圧を供給してロータシャフト6を回転させ、該ロータシャフト6が回転している状態でホルダ4を下降させる。ホルダ4が下降を始めると、最初にプレッシャフット20のブッシュ41がプリント基板31の表面に当接する。その後、エアシリンダが縮むことによりプレッシャフット20がプリント基板に当接した状態でスピンドルだけが下降し、ドリル14の先端がプリント基板31の表面へと到達する。ドリル14がプリント基板31に当接すると、軸電圧V0がプリント基板31表面の銅箔31c、プレッシャフット20のブッシュ41を介して比較器44へと出力される。そして、該比較器44から所定電圧Vi1,Vi2を検知したことを示す検出信号をNC装置23が受け取ることで、プリント基板穴明加工機は、ドリル14がプリント基板31の表面に到達したことを検知している。
特許第4184575号公報
このように、ステータコイル50に交流電圧が供給されることに基づいてロータシャフト6に誘起される軸電圧V0を用いると、正確にドリル14とプリント基板31との当接を検知することが出来る。しかし、通常、ワークは金属製の基準ピンやクランプなどによって固定された状態で加工テーブル上に載置されるため、フレームアースされた状態にあるが、上記特許文献1記載のプリント基板穴明機では、ドリル14、プリント基板31及びプレッシャフット20のブッシュを介してロータシャフト6に印加された軸電圧V0を検出するため、プリント基板31を加工テーブルから絶縁する必要があり、上述した金属性のピンなどを使用できず、わざわざ絶縁材料(たとえばセラミック)からなるピンなどを作成する必要があった。また、比較器が接続されるプレッシャフット20のブッシュ41を導電性材料で形成すると共に、このブッシュ41を保持するホルダ40は、絶縁性材料で形成する必要があった。
そこで、本発明は、わざわざワークを加工テーブルから絶縁せずとも、ワーク表面とドリルの先端との当接を軸電圧を用いて正確に検出可能な加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、先端にワーク(2)を加工する工具(5)が取付けられ、絶縁された状態で回転自在に支持されたロータシャフト(16)と、該ロータシャフト(16)に設けられたロータ(19a)と、該ロータ(19a)と共にモータ(19)を形成するステータ(19b)と、これらステータ(19b)又はロータ(19a)に設けられた回転磁界を発生させるための巻線(19c)に交流電圧を供給する電源(20)と、ワーク(2)をアースされた状態で載置する加工テーブル(3)と、を備え、前記モータ(19)によって前記ロータシャフト(16)を回転させてワーク(2)を加工する加工装置(1)において、
絶縁された状態で前記ロータシャフト(16)に近接して配置され、該ロータシャフト(16)との間でキャパシタ(C)を形成する電極部材(17e)と、
前記電極部材(17e)に接続し、前記巻線(19c)に交流電圧が供給されることにより前記ロータシャフト(16)に誘起された電圧(V)を検知する検知装置(29)と、
前記検知装置(29)により検知された電圧(V)が検知されなくなった際に、前記工具(5)の先端がワーク(2)に接触したと判断する制御部(30)と、を備えた、
ことを特徴とする。
また、具体的には、前記ロータシャフト(16)を空気軸受(17)によって回転自在に支持し、
前記電極部材(17e)を、前記空気軸受(17)の上端部を絶縁部材(27)によって絶縁して形成すると好適である。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、ロータシャフトと、絶縁された状態で該ロータシャフトに近接して配置された電極部材との間でキャパシタを形成し、この電極部材に検知装置を接続したことにより、加工時に回転するロータシャフトに誘起される電圧(軸電圧)を、ワークを介さずに検知することができる。これにより、金属製のピンなどによって容易にワークを加工テーブルに固定することできると共に、検知装置により軸電圧が検知されなくなったことに基づいて、工具とワークとの当接を精度よく検出することができる。
請求項2に係る発明によると、空気軸受によってロータシャフトを支持することによって、該ロータシャフトを少ない摩擦損失で高回転に回転させることができると共に、空気軸受と接触せずに絶縁された状態で支持することができる。また、空気軸受の上端部を絶縁部材によって絶縁して電極部材とすることにより、加工装置の基本構造を変えることなく軸電圧が検知可能となり、部品の共通化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る加工装置の正面図。 本発明の実施形態に係る加工テーブルのワーク固定方法を示す模式図。 本発明の実施形態に係る加工装置のタッチセンサ構造を示す模式図。
[加工装置の概略構成]
以下、本発明に係る実施形態について説明をする。図1に示すように、ワークを加工する加工装置としてのプリント基板穴明機1は、ワークとしてのプリント基板2を載置する加工テーブル3と、先端にドリル(工具)5が保持するスピンドル6と、該スピンドル6の先端に嵌合し、ドリル5に先立ってプリント基板2と当接して該プリント基板2を加工テーブル3に押し付けるプレッシャフット7と、を有している。上記プリント基板2は、絶縁層と電気回路とが交互に積層されて形成され、その表面には回路パターンを形成するための銅箔2aが張り付けられており、図2に示すように2本の基準ピン9a,9bによって加工テーブルに固定されている。具体的には、加工テーブル3の表面には、方形の溝10と、一側面がV字形状に形成された溝11とが形成されており、一方の基準ピン9aが方形の溝10に挿入されてクランププレート12によって固定されることによって(図2の2点鎖線の状態)、プリント基板2のY軸方向への移動が規制される。また、一側面がV字形状の溝11に他方の基準ピン9bが挿入され、該基準ピン9bがクランププレート13によりV字部分11aに固定されることによって、プリント基板2のX軸方向への移動が規制される。
一方、図1に示すように、上記加工テーブル3に対向するように配置されたスピンドル6は、円筒形状の本体部15と、先端にプリント基板2を加工するドリル5が取付けられるロータシャフト16と、該ロータシャフト16を回転自在に支持する空気軸受17と、ロータシャフト16を回転させるモータ19と、を備えて構成されており、該空気軸受17は、ロータシャフト16を、ラジアル空気軸受17aによって径方向に、スラスト空気軸受17bによって上下方向に支持している。このラジアル空気軸受17aは、空気軸受の本体部分17cからロータシャフト16に向かって径方向に圧縮空気を噴出する複数の噴出口から構成されていると共に、スラスト空気軸受17bは、ロータシャフト16の上端部に設けられた円環状の受圧部16aが嵌挿される空気軸受本体部17cの隙間部17dにて、受圧部16aに上下から圧縮空気を噴出する複数の噴出口から構成されている。
また、上記モータ19は、ロータシャフト16の中央部にて銅材を端絡環状形成したロータ(回転子)19aと、スピンドルの本体部15のロータ19aに対向する位置に配設されたステータ(固定子)19bと、から構成されており、インバータ電源20からステータ19bの巻線19cに交流電圧が供給されると、変動する磁界(回転磁界)が発生してロータ(ロータシャフト16)19aを回転させるようになっている。なお、インバータ電源20は、三相電源21から入力される商用交流電圧を周波数の高い交流電圧に変換している。
上記スピンドル6の本体部15は、クロススライド22に対して上下方向(Z軸方向)に移動自在なサドル23に固定されており、該クロススライド22は、加工テーブル3を跨ぐようにベッド25に設けられたクロスレール(不図示)に、左右方向(Y軸方向)移動自在に支持されている。また、上記加工テーブル3は、ベッド25上にクロススライド22に対して直交する方向(X軸方向)に移動自在に設けられており、プリント基板穴明機1は、スピンドル6をクロススライド22によりY軸方向に移動させると共に、加工テーブル3をX軸方向に移動させることによって加工位置を位置決めする。そして、加工位置が位置決めされると、サドル23によってスピンドルを下降させてプリント基板に穴を穿設するようになっている。なお、サドル23をZ軸方向に下降させると、ドリル5に先立ってプレッシャフット7のブッシュ7aがプリント基板2と接触するが、該プレッシャフット7は一対のエアシリンダ26により支持されており、このエアシリンダ26が伸縮することによってスピンドル6と相対移動可能に構成されている。
[タッチセンサの構成]
ついで、ドリル5がプリント基板2の表面に到達したことを検出するセンサ構造(以下、タッチセンサという)31について、図1及び図3に基づいて説明をする。上記噴出口17a,17bが穿設される空気軸受17の本体部分17cは、その上端部17eが絶縁部材27によって、スピンドル6の本体部15、空気軸受17の下方部17fに対して絶縁された状態で固定されている。この上端部17eは、それよりも下方側の空気軸受17の本体部17cである空気軸受の下方部17fとの間に間隙を設けて、ロータシャフト16の受圧部16aが配設される上記隙間部17dを形成していると共に、対地抵抗の高い電極部材となって、該ロータシャフト16の受圧部16aとの間でキャパシタCを形成している。
上記ロータシャフト16は、空気軸受17により周囲から浮いた状態で回転自在に支持されている。即ち電気的にはロータシャフト16は、周囲(スピンドルの本体部15、空気軸受17)に対して絶縁された状態で支持されているが、ステータ19bの巻線19cにインバータ電源20から3相の交流電圧が供給されると若干ながらいわゆる零相電圧が発生し、この零相電圧によりモータ19の巻線19cやフレーム(例えば空気軸受17の下方部17f)等とロータ19aの間の浮遊容量を介してロータ19aに誘導電圧(以下、軸電圧という)Vが誘起される(数V程度)。そして、軸電圧Vが誘起されると、ロータシャフト16との間でキャパシタを形成する上記電極部材17eにも電圧が誘起され、該電極部材17eには、この軸電圧Vを検知する検知装置29が接続されている。
ところで、上記プリント基板2を固定している基準ピン9a,9bは、鉄などの金属製であると共に、加工テーブル3も同様に鋼材などの金属製であり、プリント基板2は、その表面の銅箔2aが基準ピン9a,9bを介して筐体接地(アース)されている。そのため、ドリル5の先端がプリント基板2の表面に接触するとロータシャフト16の電位は0となり、電極部材にも電圧が誘起されなくなる。上記検知装置29は、プリント基板穴明機を制御するNC装置(制御部)30に接続されており、軸電圧Vを検知すると共に、ドリル5がプリント基板2の表面に到達して検知していた軸電圧Vが検知されなくなると、NC装置30に検知信号を出力するように構成されている。そして、NC装置30は、この検知装置29から検知信号に基づいてドリル5の先端がプリント基板2の表面に到達したと判断し、その際のスピンドル位置を穴明け加工の基準位置(0点位置)とする。
タッチセンサ31は,これらロータシャフト16、電極部材17e、検知装置29及びNC装置30によって構成されており、ロータシャフト16と電極部材17eとの間でキャパシタCを形成することにより、回転するロータシャフト16に誘起される軸電圧Vを、他の部材(たとえばプリント基板)を介さずに検知することが出来ると共に、この軸電圧Vの変化によってドリル5先端とプリント基板2表面との接触を検出するため、ドリル5先端の位置を正確に知ることができるようになっている。
また、スピンドル6は、その上下方向(Z軸方向)の移動範囲が規制されており、NC装置30は、スピンドル6を下降させ始めてから所定の時間、例えばスピンドル6が上端位置からプリント基板2表面まで移動するのに要する時間、経過しても検知装置29から検知信号が入力されない場合、ドリル5が折損していると判断する。
ついで、本発明の実施形態に係るプリント基板穴明装置1の作用について説明をする。作業者は、プリント基板2に穴明けを行うに際し、まず、プリント基板2を加工テーブル3上に載置すると共に、鉄などの導電性材料から出来た基準ピン9a,9bによって、プリント基板2を加工テーブル3に固定する。
プリント基板2が加工テーブル3上に載置されると、インバータ電源20を作動させてステータ19bの巻線19cに交流電圧を供給し、ロータシャフト16を回転させる。ステータ19bの巻線19cに交流電圧が供給されると、ロータシャフト16に軸電圧Vが誘起されると共に、この軸電圧VがキャパシタCを介して検知装置29によって検知される。
そして、NC装置30は、加工の準備が整うと加工テーブル3及びクロススライド22を移動させて加工位置を位置決めし、加工位置上にドリル5が位置すると、サドル23を下降させる。サドル23が下降するとプレッシャフット7及びスピンドル6の両方が下降を開始し、まず、プレッシャフット7によってプリント基板2が加工テーブル3に押し付けられる。
そして、この状態から更にサドル23が下降すると、エアシリンダ26が縮み、プレッシャフット7がプリント基板2に当接した状態からスピンドルのみが下降し、ドリル5の先端がプリント基板2の表面に到達する。ドリル5の先端がプリント基板2の表面と接触するとロータシャフト16の電位が0となり、検知装置29でも軸電圧Vを検知することができなくなる。軸電圧Vが検知できなくなると、検知装置29はNC装置30に対して検知信号を出力し、この検知信号が入力されるとNC装置30は、ドリル5の先端がプリント基板2の表面に到達したと判断して、その時のスピンドル6の位置を加工の基準位置とする。そして、この基準位置から予めプログラムされた所望の距離だけスピンドル6を下降させてプリント基板2に穴を穿設する。
このように、本実施形態によれば、周囲から絶縁された電極部材17eを、ロータシャフト16に近接して配置してキャパシタCを形成したことにより、回転するロータシャフト16に誘起される軸電圧Vを他の部材を介さずに検知することができる。特に、ロータシャフト16を空気軸受17によって形成し、この空気軸受17の一部(本実施形態ではスラスト空気軸受17bを構成する上端部)を電極部材17eにしたことによって、ロータシャフト16との間隙17dを小さくするほど、空気軸受の性能及び軸電圧Vの検知性能も向上する。
また、加工装置の基本構造を変更する必要がないため、他の加工装置との間で部品の共通化を図ることが出来ると共に、構造が簡単であり、ドリルを検出するための特別な電圧源を用意する必要もない。更に、プリント基板2を絶縁する必要がないため、金属製のピンによってプリント基板2を加工テーブル3に固定することが出来ると共に、プリント基板2の絶縁が不十分なことによって、加工精度が低下する虞がない。
なお、本実施形態において、検知装置29は、検知していた軸電圧Vが検知できなくなって始めてNC装置30に検知信号を出力していたが、軸電圧Vを検知するとNC装置30に検知信号を出力し、この検知信号が出力されなくなった際にNC装置30は、ドリル5がプリント基板2に当接したと判断しても良い。即ち、検知装置が軸電圧Vを検知できなくなったことが分かれば、検知信号の出力方式はどのようにしても良い。また、検知装置29は、フィルタを介して軸電圧Vの所定の電圧を検知するようにしても良い。
更に、電極部材17eは、ロータシャフトに近接して配置されればどこに設けられても良く、必ずしも空気軸受17と一体である必要もない。また、電極部材17eは、本実施形態のようにセラミックなどの絶縁部材を介してスピンドルに取り付けられるのではなく、その全体を絶縁部材でコーティングして絶縁されても良い。また、ロータシャフト16は、セラミック製のベアリングなどによって絶縁された状態で、回転自在に支持されても良い。
更に、プリント基板2は、金属製のピンだけではなく、金属製のクランプなどによって加工テーブル3に固定されても良い。また、本実施形態では、プリント基板2の穴明加工機について説明したが、少なくとも表面が導電性のワークを加工する加工装置であればどのようなものでも良く、ワークを加工する工具は、ドリルに限られず、エンドミルなど他の工具でも良い。
尚、本実施形態ではステータに設けた回転磁界を発生させるための巻線に3相インバータ出力を供給して駆動する誘導モータにおいて零相電圧でロータシャフトに誘起される軸電圧での例を示したが、これはロータに永久磁石や電磁石(界磁)を用いた磁石同期モータでも同様であり、またロータに設けた電機子巻線にブラシ等を用いて交流電圧(巻線を流れる電流の向きが逆転するという意味で交流電圧である)を供給して駆動する直流モータ等においても電機子巻線とロータシャフトの間の浮遊容量を介してロータシャフトに軸電圧が誘起されるため、本願発明は有効である。
1 加工装置(プリント基板穴明機)
2 ワーク(プリント基板)
3 加工テーブル
5 工具(ドリル)
16 ロータシャフト
17 空気軸受
17e 電極部材
19 モータ
19a ロータ
19b ステータ
19c 巻線
20 電源(インバータ電源)
27 絶縁部材
29 検知装置
30 制御部(NC装置)
C キャパシタ
電圧(軸電圧)

Claims (2)

  1. 先端にワークを加工する工具が取付けられ、絶縁された状態で回転自在に支持されたロータシャフトと、該ロータシャフトに設けられたロータと、該ロータと共にモータを形成するステータと、これらステータ又はロータに設けられた回転磁界を発生させるための巻線に交流電圧を供給する電源と、ワークをアースされた状態で載置する加工テーブルと、を備え、前記モータによって前記ロータシャフトを回転させてワークを加工する加工装置において、
    絶縁された状態で前記ロータシャフトに近接して配置され、該ロータシャフトとの間でキャパシタを形成する電極部材と、
    前記電極部材に接続し、前記巻線に交流電圧が供給されることにより前記ロータシャフトに誘起された電圧を検知する検知装置と、
    前記検知装置により検知された電圧が検知されなくなった際に、前記工具の先端がワークに接触したと判断する制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 前記ロータシャフトを空気軸受によって回転自在に支持し、
    前記電極部材を、前記空気軸受の上端部を絶縁部材によって絶縁して形成した、
    請求項1記載の加工装置。
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