JP2012098672A - 光導波路の製造方法及び光導波路 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマ処理をすることなく下部クラッド層とコア層との層間密着力を高めること。
【解決手段】コア17及びクラッド13,21を有する光導波路1の製造方法であって、未硬化のクラッド形成用の光硬化性樹脂層12を形成するクラッド形成用樹脂層形成工程、クラッド形成用樹脂層12の上に未硬化のコア形成用の光硬化性樹脂層14を形成するコア形成用樹脂層形成工程、コア形成用樹脂層14のうちコア17にするべき部分にのみ及びクラッド形成用樹脂層12のうちコアにするべき部分に対応する部分にのみ光を照射する光照射工程、及び、コア形成用樹脂層14及びクラッド形成用樹脂層12を熱処理する熱処理工程、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は光導波路の技術分野に属し、詳しくは、光導波路の製造方法及び光導波路に関する。
一般に、光導波路は、一端部に入射された光を屈折率の異なるコアとクラッドとの界面で全反射させつつ伝搬して他端部から出射するものである。従来、このような光導波路は、特許文献1に記載されるように、下部クラッド層、コア層、上部クラッド層を順に個別に形成することにより作製される。下部クラッド層の上にコア層を形成する場合、層間密着力を高めるために、下部クラッド層の外表面を予めプラズマ処理して活性化させる場合がある。
しかし、下部クラッド層の外表面をプラズマ処理すると、下部クラッド層の外表面が荒れて平滑性が失われ、光の散乱が増えて導波路損失が大きくなるという問題がある。
特開2009−265340号公報(段落0026)
したがって、本発明の目的は、プラズマ処理をすることなく、下部クラッド層とコア層との層間密着力を高めることにある。
本発明は、コア及びクラッドを有する光導波路の製造方法であって、未硬化のクラッド形成用の光硬化性樹脂層を形成するクラッド形成用樹脂層形成工程、クラッド形成用樹脂層の上に未硬化のコア形成用の光硬化性樹脂層を形成するコア形成用樹脂層形成工程、コア形成用樹脂層のうちコアにするべき部分にのみ及びクラッド形成用樹脂層のうちコアにするべき部分に対応する部分にのみ光を照射する光照射工程、及び、コア形成用樹脂層及びクラッド形成用樹脂層を熱処理する熱処理工程、を有することを特徴とする。
本発明においては、コア形成用樹脂層形成工程の後、光照射工程の前に、ミラー形成用傾斜面を有する凸部を備えた型を凸部が前記コア形成用樹脂層に進入するように押す型押し工程を有することが好ましい。
本発明においては、型の凸部の高さは、コア形成用樹脂層の厚みを超える高さであることが好ましい。
本発明においては、型押し工程の後、光照射工程の前又は後に、コア形成用樹脂層に形成された傾斜面に、金属膜が積層された転写用フィルムを密着させることにより、前記傾斜面に前記金属膜を金属反射膜として転写形成する金属膜形成工程を有することが好ましい。
本発明においては、熱処理工程の後、形成されたクラッド層及びコア層を覆って埋没させるように第2のクラッド層を形成する第2クラッド層形成工程を有することが好ましい。
また、本発明は、コア及びクラッドを有する光導波路であって、前記光導波路の製造方法により製造されたことを特徴とする。
また、本発明は、コア及びクラッドを有する光導波路であって、基板と、基板の上に部分的に形成された第1のクラッドと、第1のクラッドの上に重ねて形成されたコアと、第1のクラッド及びコアを覆って埋没させるように形成された第2のクラッドとを有し、基板を平面視したときの第1のクラッドの輪郭形状とコアの輪郭形状とが一致していることを特徴とする。
本発明によれば、未硬化のクラッド形成用樹脂層と未硬化のコア形成用樹脂層とを積層させた状態で同時に光及び熱により硬化させるので、層間に化学的結合力が生じ、プラズマ処理をすることなく、クラッド層とコア層との層間密着力を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る光導波路の製造方法の特徴部分の1つを説明するための要部拡大図である。 図2は、本発明の実施形態に係る光導波路の製造方法の型押し工程を説明するための要部拡大断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る型の仕様を説明するための側面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る反射膜転写用フィルムの構成を説明するための側面図である。 図5は、実施例1の光導波路の製造方法を説明するための工程図である。 図6は、比較例1の光導波路の製造方法を説明するための工程図である。 図7は、実施例2の光導波路の製造方法を説明するための工程図である。
本実施形態に係る光導波路の製造方法は、例えば、図5を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1の製造方法であって、未硬化のクラッド形成用の光硬化性樹脂層12を形成するクラッド形成用樹脂層形成工程(b)、クラッド形成用樹脂層12の上に未硬化のコア形成用の光硬化性樹脂層14を形成するコア形成用樹脂層形成工程(c)、コア形成用樹脂層14のうちコア17にするべき部分にのみ及びクラッド形成用樹脂層12のうちコアにするべき部分に対応する部分にのみ光を照射する光照射工程(d)、及び、コア形成用樹脂層14及びクラッド形成用樹脂層12を熱処理する熱処理工程(d)、を有する。
本実施形態においては、例えば、図7を参照すると、コア形成用樹脂層形成工程(d)の後、光照射工程(h)の前に、ミラー形成用傾斜面16bを有する凸部16aを備えた型16を凸部16aが前記コア形成用樹脂層14に進入するように押す型押し工程(f)を有することが好ましい。
また、本実施形態においては、例えば、図3を参照すると、型16の凸部16aの高さ(D)は、コア形成用樹脂層14の厚みを超える高さであることが好ましい。
また、本実施形態においては、例えば、図7を参照すると、型押し工程(f)の後、光照射工程(h)の前又は後に、コア形成用樹脂層14に形成された傾斜面18aに、金属膜15bが積層された転写用フィルム15を密着させることにより、前記傾斜面18aに前記金属膜15bを金属反射膜として転写形成する金属膜形成工程(j)を有することが好ましい。
また、本実施形態においては、例えば、図5を参照すると、熱処理工程(d)の後、形成されたクラッド層13及びコア層17を覆って埋没させるように第2のクラッド層21を形成する第2クラッド層形成工程(f)を有することが好ましい。
本実施形態に係る光導波路は、例えば、図5を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1であって、前記光導波路の製造方法により製造されたものである。
本実施形態に係る光導波路は、例えば、図5(g)、図5(g’)を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1であって、基板11と、基板11の上に部分的に形成された第1のクラッド13と、第1のクラッド13の上に重ねて形成されたコア17と、第1のクラッド13及びコア17を覆って埋没させるように形成された第2のクラッド21とを有し、基板11を平面視したときの第1のクラッド13の輪郭形状とコア17の輪郭形状とが一致しているものである。
本実施形態に係る光導波路の製造方法の特徴部分の1つは、未硬化のクラッド形成用樹脂層を硬化させないまま、その上に、未硬化のコア形成用樹脂層を形成する点にある。そして、未硬化のクラッド形成用樹脂層及び未硬化のコア形成用樹脂層に同時に光を照射し、同時に熱処理を施す点にある。
図1(a)に示すように、未硬化の光硬化性のクラッド形成用樹脂層12を形成し、その上に、未硬化の光硬化性のコア形成用樹脂層14を形成する。これにより、2つの光硬化性樹脂層12,14が未硬化の状態で積層され、接触し合う。
次に、図1(b)に示すように、例えば、コア形成用樹脂層14の側に、露光パターンが開けられたネガマスク22を重ね、紫外光(↓)をネガマスク22を介してコア形成用樹脂層14及びクラッド形成用樹脂層12に照射する。これにより、2つの光硬化性樹脂層12,14のうち、ネガマスク22の露光パターンに対応する部分が露光される。露光パターンは、コア形成用樹脂層14のうちコア17にするべき部分の輪郭形状に形成されている。つまり、コア形成用樹脂層14のうち、コア17にするべき部分のみが露光される。また、クラッド形成用樹脂層12のうち、コアにするべき部分に対応する部分のみが露光される。露光された部分は半硬化状態となる。そして、コア形成用樹脂層14及びクラッド形成用樹脂層12を熱処理すると、半硬化状態であった露光部分は完全硬化状態となる。つまり、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とが同時に硬化する。
したがって、これを現像処理すると、図1(c)に示すように、未露光部分が除去されて、クラッド形成用樹脂層12の露光部分が硬化したクラッド層13と、コア形成用樹脂層14の露光部分が硬化したコア層、つまりコア17とが、相互に重なり合った状態で残る。これらのクラッド層13とコア17とを平面視、つまり光の照射方向から観察したときは、輪郭形状が一致している。
このように、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とを積層させた状態で同時に光及び熱により硬化させるので、層間に化学的結合力が生じ、プラズマ処理をすることなく、クラッド層13とコア層17との層間密着力を高めることができる。
本実施形態に係る光導波路の製造方法の他の特徴部分としては、型押し工程がある。型押し工程は、コア形成用樹脂層形成工程の後、光照射工程の前に、行われる。図2(a)に示すように、型押し工程では、ミラー形成用傾斜面16bを有する凸部16aを備えた型16をコア形成用樹脂層14に対して矢印方向に型押しする。そのとき、図2(b)に示すように、型16の凸部16aがコア形成用樹脂層14に進入する。これにより、凸部16aのミラー形成用傾斜面16bによって、コア形成用樹脂層14に傾斜面18aが形成される。この傾斜面18aは光の進路を変更する(例えば略垂直に変更する)マイクロミラーとして機能する。したがって、得られた光導波路は、光導波路と電気回路とが複合化された光電複合配線板等に好適である。
図3を参照すると、本実施形態に係る型16は、側面視で矩形状の型本体16xと、型本体16xの下面16cの中央部で下方に突出する凸部16aとを備える。凸部16aはミラー形成用傾斜面16bを有する。ミラー形成用傾斜面16bは、型本体16xの下面16cに対する垂線(一点鎖線)から45°±3°の範囲で傾斜している(型本体16xの下面16cに対しても45°±3°の範囲で傾斜している)。凸部16aの高さ(D)は、下面16cと凸部16aの先端との間の距離である。
そして、図2(b)を参照すると、本実施形態では、型16の凸部16aの高さ(D)は、コア形成用樹脂層14の厚みを超える高さとされている。その理由はおよそ次の通りである。図2(a)及び図2(b)において、符号Sは、型押しされる前のコア形成用樹脂層14の表面の高さを示す。型押し工程において、型16の凸部16aがコア形成用樹脂層14に進入すると、図2(b)に下向きの矢印で示すように、樹脂層14の樹脂の一部が凸部16aで押し退けられ、その分、図2(b)に上向きの矢印で示すように、コア形成用樹脂層14の表面が盛り上がる。盛り上がった表面は型16の下面16cに当接して平坦に成形される。もし仮に、型16の凸部16aの高さ(D)がコア形成用樹脂層14の厚みと同じ又はそれ未満であると、コア形成用樹脂層14に傾斜面18aを完全に(換言すれば、コア形成用樹脂層14の全厚みに亘って)形成する前に、盛り上がった樹脂層14の表面が型16の下面16cに当接して、それ以上型押しできなくなる。したがって、型16の凸部16aの高さ(D)をコア形成用樹脂層14の厚みを超える高さとすることにより、コア形成用樹脂層14に傾斜面18aを完全に形成することが確保される。高さ(D)の上限は、凸部16aが押し退ける樹脂の量や、樹脂層14の表面の盛り上がり量等に応じて変化するが、例えば、コア形成用樹脂層14の厚みとクラッド形成用樹脂層12(例えば図7(f)参照)の厚みとの和に相当する高さ、さらには、その和に5μmを加算した値に相当する高さ等が好ましい。
本実施形態では、コア形成用樹脂層14に形成された傾斜面18aだけでもマイクロミラーとして機能し得るが、反射効率を高めるため、傾斜面に18aに金属の反射膜を形成する。そのような金属反射膜は、例えば、蒸着やスパッタリング等の真空プロセスにより形成されたもの、メッキプロセスにより形成されたもの、転写用フィルムを用いた転写プロセスにより形成されたもの、等が好ましく採用され得る。
図4を参照すると、本実施形態に係る転写用フィルム(反射膜転写用フィルム)15は、ベースフィルムとしてのPETフィルム15a(厚み例えば10μm等)の上に、金属膜としての金(その他の金属でもよい)の薄膜15b(厚み例えば1500Å等)及び接着層15c(厚み例えば1μm等)がこの順に積層された構成である。
本実施形態に係る光導波路の製造方法のさらに他の特徴部分としては、転写用フィルム15を用いた金属膜形成工程がある。金属膜形成工程は、型押し工程の後、光照射工程の前又は後に、行われる。金属膜形成工程では、まず、転写用フィルム15を、接着層15cがコア形成用樹脂層14と対接するように置く。そして、コア形成用樹脂層14に形成された傾斜面18aに転写用フィルム15を密着させることにより、傾斜面18aに金属膜15bを金属反射膜として転写形成する。
本実施形態では、光硬化性樹脂層は、光(紫外光等)で硬化する樹脂の層である。樹脂は透明樹脂が好ましい。樹脂層の形成は、例えば樹脂フィルムを積層(ラミネート)することにより行なうことができる。樹脂フィルムは、例えば、室温にて樹脂の流動性がなく、フィルム形状が保たれるドライフィルム等が好ましく採用可能である。
本実施形態では、光硬化性樹脂として、例えば、アクリル系樹脂や、エポキシ系樹脂、あるいはシリコーン系樹脂等が用いられる。光で硬化すると共に熱でも硬化する樹脂がより好ましい。なかでも、エポキシ系樹脂が好適であり、その種類としては、ビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、フェノキシ樹脂等がある。具体的には、ジャパンエポキシレジン社製の「YX8000」、ジャパンエポキシレジン社製の「YL7170」、ジャパンエポキシレジン社製の「エピコート1006FS」、東都化成社製の「YP50」、ダイセル化学工業社製の「EHPE3150」、ダイセル化学工業社製の「セロキサイド2021P」、三井化学社製の「VG−3101」、日本化薬社製の「EPPN201」、DIC社製の「エピクロン850S」等が挙げられる。これらの樹脂は、カチオン硬化剤と共に用いることにより光硬化性樹脂として機能する。
一般に、コアが露出した状態であると、コアにゴミや埃が付着し易いという問題、又は、結露し易い環境においては伝搬特性が変化し易いという問題が生じる。そこで、本実施形態では、例えば、図5(g)や図7(n)に示すように、第1クラッド層13とコア層17とを第2クラッド層21で覆って埋没させるようにする。第2クラッド層21の材料としては、第1クラッド層13の材料やコア層17の材料と同じでも異なっていてもよい。また、樹脂フィルムの形態だけでなく、液状の形態でも構わない。屈折率も第1クラッド層13と同様、コア層17の屈折率よりも小さければ特に限定されない。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例により何ら限定されるものではない。
まず、光導波路の作製に用いる材料として、下記のクラッド用エポキシフィルム及びコア用エポキシフィルムを作製した。
[クラッド用エポキシフィルムの作製]
下記配合成分を、トルエン30質量部/メチルエチルケトン70質量部の混合溶媒に溶解し、孔径1μmのメンブランフィルタで濾過し、減圧脱泡することにより、エポキシ樹脂ワニスを調製した。このワニスをヒラノテクシード社製のコンマコータヘッドのマルチコータを用いてPETフィルム(東洋紡績社製の「A4100」)の上に塗布し、乾燥させることにより、厚みが10μm、40μm、50μmの3種類のクラッド用エポキシフィルムを作製した。
(配合成分)
・ポリプロピレングリコールグリシジルエーテル(東都化成社製の「PG207」)7質量部
・液状の水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製の「YX8000」)25質量部
・固形の水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製の「YL7170」)20質量部
・2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物(ダイセル化学工業社製の「EHPE3150」)8質量部
・固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製の「エピコート1006FS」)2質量部
・フェノキシ樹脂(東都化成社製の「YP50」)20質量部
・光カチオン硬化開始剤(アデカ社製の「SP−170」)0.5質量部
・熱カチオン硬化開始剤(三新化学工業社製の「SI−150L」)0.5質量部
・表面調整剤(DIC社製の「F470」)0.1質量部
[コア用エポキシフィルムの作製]
下記配合成分を、トルエン30質量部/メチルエチルケトン70質量部の混合溶媒に溶解し、孔径1μmのメンブランフィルタで濾過し、減圧脱泡することにより、エポキシ樹脂ワニスを調製した。このワニスをヒラノテクシード社製のコンマコータヘッドのマルチコータを用いてPETフィルム(東洋紡績社製の「A4100」)の上に塗布し、乾燥させることにより、厚みが30μmのコア用エポキシフィルムを作製した。
(配合成分)
・3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学工業社製の「セロキサイド2021P」)8質量部
・2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物(ダイセル化学工業社製の「EHPE3150」)12質量部
・固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製の「エピコート1006FS」)37質量部
・3官能エポキシ樹脂(三井化学社製の「VG−3101」)15質量部
・固形ノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製の「EPPN201」)18質量部
・液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂(DIC社製の「エピクロン850S」)10質量部
・光カチオン硬化開始剤(アデカ社製の「SP−170」)0.5質量部
・熱カチオン硬化開始剤(三新化学工業社製の「SI−150L」)0.5質量部
・表面調整剤(DIC社製の「F470」)0.1質量部
また、端面入出力での光導波路の損失評価の方法は、下記の通りである。
[端面入出力での光導波路の損失評価]
光導波路の一方の端面に、LED光源からの850nmの光を、コア径10μm、NA0.21の光ファイバーを通し、マッチングオイル(シリコーンオイル)を介して、入射する。他方の端面から出射される光のパワー(P1)を、同じマッチングオイルを介し、コア径200μm、NA0.4の光ファイバーを通して、パワーメータで測定する。また、前記2つの光ファイバーを直接突き当てて、光導波路を挿入しない状態で出射される光のパワー(P0)を、パワーメータで測定する。端面入出力での光導波路の挿入損失を、「(−10)log(P1/P0)」の計算式に基き算出する。
また、ミラー入出力での光導波路の損失評価の方法は、下記の通りである。
[ミラー入出力での光導波路の損失評価]
光導波路の一方のマイクロミラーに、LED光源からの850nmの光を、コア径10μm、NA0.21の光ファイバーを通し、マッチングオイル(シリコーンオイル)を介して、入射する。他方のマイクロミラーから出射される光のパワー(P1)を、同じマッチングオイルを介し、コア径200μm、NA0.4の光ファイバーを通して、パワーメータで測定する。また、前記2つの光ファイバーを直接突き当てて、光導波路を挿入しない状態で出射される光のパワー(P0)を、パワーメータで測定する。ミラー入出力での光導波路の挿入損失を、「(−10)log(P1/P0)」の計算式に基き算出する。
[実施例1]
図5を参照して実施例1の光導波路1の作製を説明する。
(図5(a))
ポリカーボネート樹脂からなる140mm×120mmの基板(帝人化成製の「パンライトPC1151」)11に酸素プラズマ処理を施した。条件は、10sccm、300W、2分30秒とした。
(図5(b))
基板11の上に、厚みが10μmのクラッド用エポキシフィルム12を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム12からPETフィルムを剥がした。
(図5(c))
クラッド用エポキシフィルム12を未硬化のまま、クラッド用エポキシフィルム12の上に、厚みが30μmのコア用エポキシフィルム14を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム14からPETフィルムを剥がした。このとき、プラズマ処理等の表面処理は一切行わなかった。
(図5(d))
コア用エポキシフィルム14の側に、ネガマスク22を位置決めして重ねた。ネガマスク22は、紫外線を透過しないシートに、幅30μm、長さ120mmの直線パターンのスリットが形成された構成である。コア用エポキシフィルム14の側から、超高圧水銀灯を用いて、4J/cmの条件で、紫外光(↓)をネガマスク22を介してコア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12に照射した。コア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12のうち、ネガマスク22の直線パターンのスリットに対応する部分が露光された。さらに、140℃で2分間熱処理した。現像液として、55℃に調整した水系フラックス洗浄剤(荒川化学工業社製の「パインアルファST−100SX」)を用いて、現像処理した。現像処理には超音波洗浄機を用いた。このとき、コア−クラッド間の層間剥離は一切発生しなかった。現像処理により、コア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12のうち、未露光部分が溶解され除去された。さらに、水で仕上げ洗浄し、エアブローした後、100℃で10分間乾燥処理した。
(図5(e))
以上により、クラッド用エポキシフィルム12が硬化した第1クラッド層13が基板11の上に形成され、コア用エポキシフィルム14が硬化したコア層17が第1クラッド層13の上に重ねて形成された。換言すれば、クラッド用エポキシフィルム12の露光部分が硬化した第1クラッド層13と、コア用エポキシフィルム14の露光部分が硬化したコア層、つまりコア17とが、相互に重なり合った状態で、基板11の上に残った。
(図5(f))
コア層17の上及び一部の基板11の上に、厚みが50μmのクラッド用エポキシフィルム19を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、80℃、0.3MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム19からPETフィルムを剥がした。超高圧水銀灯を用いて、2J/cmの条件で、紫外光(↓)をクラッド用エポキシフィルム19に照射した。さらに、140℃で60分間熱処理した。
(図5(g))
以上により、クラッド用エポキシフィルム19が硬化した第2クラッド層21がコア層17の上及び一部の基板11の上に形成された。第2のクラッド層21は、第1クラッド層13及びコア層17を覆って埋没させるように形成された。第1クラッド層13とコア層17と第2クラッド層21とを有する光導波路(スラブ導波路:平面導波路)1が作製された。光導波路1は基板11に接合されていた。
(図5(g’))
基板11を平面視すると、つまり紫外光(↓)の照射方向から観察すると、第1クラッド層13は基板11の上に部分的に形成されていた。また、基板11を平面視すると、第1クラッド層13の輪郭形状とコア17の輪郭形状とが一致していた。
作製された光導波路1の端面入出力での損失評価を行ったところ、0.1dBと良好な結果であった。
[比較例1]
図6を参照して比較例1の光導波路1の作製を説明する。なお、実施例1と同じ又は相当する要素には同じ符号を用いる。
(図6(a))
ポリカーボネート樹脂からなる140mm×120mmの基板(帝人化成製の「パンライトPC1151」)11の上に、厚みが10μmのクラッド用エポキシフィルム12を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。超高圧水銀灯を用いて、2J/cmの条件で、紫外光(↓)をクラッド用エポキシフィルム12に照射した。エポキシフィルム12からPETフィルムを剥がした後、さらに、150℃で30分間熱処理した。
(図6(b))
以上により、クラッド用エポキシフィルム12が硬化した第1クラッド層13が基板11の上に形成された。第1クラッド層13に酸素プラズマ処理を施した。条件は、10sccm、300W、2分30秒とした。
(図6(c))
酸素プラズマ処理を施した第1クラッド層13の上に、厚みが30μmのコア用エポキシフィルム14を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム14からPETフィルムを剥がした。
(図6(d))
コア用エポキシフィルム14の側に、ネガマスク22を位置決めして重ねた。ネガマスク22は、紫外線を透過しないシートに、幅30μm、長さ120mmの直線パターンのスリットが形成された構成である。コア用エポキシフィルム14の側から、超高圧水銀灯を用いて、4J/cmの条件で、紫外光(↓)をネガマスク22を介してコア用エポキシフィルム14に照射した。コア用エポキシフィルム14のうち、ネガマスク22の直線パターンのスリットに対応する部分が露光された。さらに、140℃で2分間熱処理した。現像液として、55℃に調整した水系フラックス洗浄剤(荒川化学工業社製の「パインアルファST−100SX」)を用いて、現像処理した。現像処理には超音波洗浄機を用いた。このとき、コア−クラッド間の層間剥離は発生しなかった。現像処理により、コア用エポキシフィルム14のうち、未露光部分が溶解され除去された。さらに、水で仕上げ洗浄し、エアブローした後、100℃で10分間乾燥処理した。
(図6(e))
以上により、コア用エポキシフィルム14が硬化したコア層17が第1クラッド層13の上に形成された。
(図6(f))
コア層17の上及び一部の第1クラッド層13の上に、厚みが40μmのクラッド用エポキシフィルム19を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、80℃、0.3MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム19からPETフィルムを剥がした。超高圧水銀灯を用いて、2J/cmの条件で、紫外光(↓)をクラッド用エポキシフィルム19に照射した。さらに、140℃で60分間熱処理した。
(図6(g))
以上により、クラッド用エポキシフィルム19が硬化した第2クラッド層21がコア層17の上及び一部の第1クラッド層13の上に形成された。第1クラッド層13とコア層17と第2クラッド層21とを有する光導波路(スラブ導波路:平面導波路)2が作製された。光導波路2は基板11に接合されていた。
実施例1と比較すると、第2クラッド層21は、コア層17のみ覆っていた。基板11を平面視したとき、第1クラッド層13は基板11の上に全面的に形成されていた。また、基板11を平面視したとき、第1クラッド層13の輪郭形状とコア17の輪郭形状とが相違していた。
作製された光導波路2の端面入出力での損失評価を行ったところ、0.1dBであった。
[実施例2]
図7を参照して実施例2の光導波路1の作製を説明する。なお、実施例1と同じ又は相当する要素には同じ符号を用いる。
(図7(a))
厚み25μmのポリイミドフィルムの両面に厚み12μmの銅箔を積層した構成のフレキシブル両面銅張積層板(パナソニック電工社製の「FELIOS(R−F775)」)を準備した。このフレキシブル積層板の一方の面の銅箔をエッチングして電気回路を予め形成し、他方の面の銅箔を全てエッチオフして除去することにより、外形サイズが130mm×130mmのフレキシブルプリント配線基板を作製し、これをフレキシブル基板31とした。
(図7(b))
外形サイズが140mm×140mmのガラス板(厚み2mm)32の片面に、再剥離可能な両面粘着テープ(寺岡製作所社製の「No.7692」)33の強粘着面を対接させ、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。両面粘着テープ33の弱粘着面に、フレキシブル基板31の電気回路形成面を対接させ、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。フレキシブル基板31が両面粘着テープ33を介してガラス板32に仮接着された。
(図7(c))
フレキシブル基板31の銅箔除去面の上に、厚みが10μmのクラッド用エポキシフィルム12を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム12からPETフィルムを剥がした。
(図7(d))
クラッド用エポキシフィルム12の上に、厚みが30μmのコア用エポキシフィルム14を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、60℃、0.2MPaの条件で、ラミネートした。エポキシフィルム14からPETフィルムを剥がした。
(図7(e))
図Xに示すように、ミラー形成用傾斜面16bを有する凸部16a(高さ45μm)を備えた金型16を真鍮にて作製した。金型16をコア用エポキシフィルム14の外方でミラー形成位置に位置決めした。
(図7(f))
凸部16aがコア用エポキシフィルム14に進入するように、50℃、0.2MPa、15秒の条件で、金型16を押し込んだ。
(図7(g))
金型16を引き抜くと、コア用エポキシフィルム14には、45°に成形された傾斜面18aを有する凹溝18bが形成されていた。
(図7(h))
コア用エポキシフィルム14の側に、ネガマスク22を位置決めして重ねた。ネガマスク22は、紫外線を透過しないシートに、幅30μm、長さ120mmの直線パターンのスリットが形成された構成である。エポキシフィルム14の側から、超高圧水銀灯を用いて、3J/cmの条件で、紫外光(↓)をネガマスク22を介してコア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12に照射した。コア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12のうち、ネガマスク22の直線パターンのスリットに対応する部分が同時に露光された。
(図7(i))
140℃で2分間熱処理した後、現像液として、55℃に調整した水系フラックス洗浄剤(荒川化学工業社製の「パインアルファST−100SX」)を用いて、現像処理した。コア用エポキシフィルム14及びクラッド用エポキシフィルム12のうち、未露光部分が溶解され除去された。さらに、水で仕上げ洗浄し、エアブローした後、100℃で10分間乾燥処理した。以上により、クラッド用エポキシフィルム12が硬化した第1クラッド層13がフレキシブル基板31の上に形成され、コア用エポキシフィルム14が硬化したコア層17が第1クラッド層13の上に重ねて形成された。
(図7(j))
コア層17の凹溝18bの上に、反射膜転写用フィルム15を広げて置いた。転写用フィルム15は、図Xに示すように、PETフィルム15a(厚み10μm)の上に、金の薄膜15b(厚み1500Å)及び接着層15c(厚み1μm)がこの順に積層された構成である。転写用フィルム15は、接着層15cがコア層17と対接するように置いた。凹溝18bの内面に沿う形状の凸部を備えたシリコンゴム型20を用いて、150℃、0.5MPa、15秒の条件で、転写用フィルム15を凹溝18の中に押し込み、傾斜面18aに密着させた。
(図7(k))
シリコンゴム型20を引き抜き、転写用フィルム15のPETフィルム15aを剥がした。コア層17には、45°に成形された傾斜面18aに金の薄膜15bが反射膜として貼着された構成のマイクロミラー18が形成されていた。
(図7(m))
コア層17の上及び一部のフレキシブル基板31の上に、厚みが50μmのクラッド用エポキシフィルム19を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、80℃、0.3MPaの条件で、ラミネートした。120℃で30分間熱処理した後、超高圧水銀灯を用いて、2J/cmの条件で、紫外光(↓)をクラッド用エポキシフィルム19に照射した。エポキシフィルム19からPETフィルムを剥がした後、さらに、150℃で30分間熱処理した。
(図7(n))
以上により、クラッド用エポキシフィルム19が硬化した第2クラッド層21がコア層17の上及び一部のフレキシブル基板31の上に形成された。第2クラッド層21の表面は酸素プラズマ処理を施した。
(図7(o))
第2クラッド層21の上に、カバーレイフィルム(パナソニック電工社製の「ハロゲンフリーカバーレイフィルムR−CAES」、ポリイミド製、厚み12.5μm、接着層厚み15μm)24を、加圧式真空ラミネータ(ニチゴー・モートン社製の「V−130」)を用いて、120℃、0.3MPaの条件で、ラミネートした。さらに、160℃で60分間熱処理した。
(図7(p))
以上により、第1クラッド層13とコア層17と第2クラッド層21とを有する光導波路(チャネル導波路)3が作製された。光導波路3はフレキシブル基板31及びカバーレイフィルム24に接合されていた。すなわち、光電複合フレキシブル配線板が作製された。ガラス板32及び両面粘着テープ33を除去した。
作製された光電複合フレキシブル配線板の光導波路3のミラー入出力での損失評価を行ったところ、3.8dBと良好な結果であった。
以上、発明の実施形態及び実施例を通して、具体例を挙げて詳しく説明したように、本実施形態に係る光導波路の製造方法は、例えば、図5を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1の製造方法であって、未硬化のクラッド形成用の光硬化性樹脂層12を形成するクラッド形成用樹脂層形成工程(b)、クラッド形成用樹脂層12の上に未硬化のコア形成用の光硬化性樹脂層14を形成するコア形成用樹脂層形成工程(c)、コア形成用樹脂層14のうちコア17にするべき部分にのみ及びクラッド形成用樹脂層12のうちコアにするべき部分に対応する部分にのみ光を照射する光照射工程(d)、及び、コア形成用樹脂層14及びクラッド形成用樹脂層12を熱処理する熱処理工程(d)、を有する。そのため、未硬化のクラッド形成用樹脂層12が硬化されないまま、その上に、未硬化のコア形成用樹脂層14が形成される。そして、未硬化のクラッド形成用樹脂層12及び未硬化のコア形成用樹脂層14に同時に光が照射され、同時に熱処理が施される。その結果、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とが積層された状態で同時に光及び熱により硬化されるので、層間に化学的結合力が生じ、プラズマ処理をすることなく、クラッド層13とコア層17との層間密着力が高められる。
本実施形態においては、例えば、図7を参照すると、コア形成用樹脂層形成工程(d)の後、光照射工程(h)の前に、ミラー形成用傾斜面16bを有する凸部16aを備えた型16を凸部16aが前記コア形成用樹脂層14に進入するように押す型押し工程(f)を有する。そのため、コア形成用樹脂層14に傾斜面18aが形成される。この傾斜面18aは光の進路を変更する(例えば略垂直に変更する)マイクロミラーとして機能する。したがって、光導波路と電気回路とが複合化された光電複合配線板等に好適な光導波路が得られる。
本実施形態においては、例えば、図3を参照すると、型16の凸部16aの高さ(D)は、コア形成用樹脂層14の厚みを超える高さである。そのため、コア形成用樹脂層14に傾斜面18aを完全に(コア形成用樹脂層14の全厚みに亘って)形成することが確保される。
本実施形態においては、例えば、図7を参照すると、型押し工程(f)の後、光照射工程(h)の前又は後に、コア形成用樹脂層14に形成された傾斜面18aに、金属膜15bが積層された転写用フィルム15を密着させることにより、前記傾斜面18aに前記金属膜15bを金属反射膜として転写形成する金属膜形成工程(j)を有する。そのため、簡便かつ低コストで、金属反射膜を傾斜面18aに形成することができ、マイクロミラーの反射効率を高めることができる。
本実施形態においては、例えば、図5を参照すると、熱処理工程(d)の後、形成されたクラッド層13及びコア層17を覆って埋没させるように第2のクラッド層21を形成する第2クラッド層形成工程(f)を有する。そのため、コア17にゴミや埃が付着し易いという問題や、結露し易い環境においては伝搬特性が変化し易いという問題が回避され得る。
本実施形態に係る光導波路は、例えば、図5を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1であって、前記光導波路の製造方法により製造されたものである。そのため、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とが積層された状態で同時に硬化されているので、層間に化学的結合力が生じ、プラズマ処理をすることなく、クラッド層13とコア層17との層間密着力が高められているものである。
本実施形態に係る光導波路は、例えば、図5(g)、図5(g’)を参照すると、コア17及びクラッド13を有する光導波路1であって、基板11と、基板11の上に部分的に形成された第1のクラッド13と、第1のクラッド13の上に重ねて形成されたコア17と、第1のクラッド13及びコア17を覆って埋没させるように形成された第2のクラッド21とを有し、基板11を平面視したときの第1のクラッド13の輪郭形状とコア17の輪郭形状とが一致しているものである。
このような構造は、例えば、クラッド形成用樹脂層を先に硬化させ、その硬化層(クラッド層)の上に未硬化のコア形成用樹脂層を形成して、コア形成用樹脂層のうちコアにするべき部分にのみ光を照射し、硬化させる、というような各層の個別形成では得られない構造である(比較例1参照)。つまり、このような構造は、本実施形態に係る光導波路の製造方法により製造されたからこそ得られる構造である。つまり、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とを積層させた状態でコアにするべき部分のみ同時に選択的に露光させ、硬化させたからこそ得られる構造である。
そのため、このような構造を有する本実施形態に係る光導波路は、未硬化のクラッド形成用樹脂層12と未硬化のコア形成用樹脂層14とが積層された状態で同時に硬化されているので、層間に化学的結合力が生じ、プラズマ処理をすることなく、クラッド層13とコア層17との層間密着力が高められているものである。
1 光導波路
11 基板
12 クラッド用エポキシフィルム(第1クラッド層形成用樹脂層)
13 第1クラッド層
14 コア用エポキシフィルム(コア形成用樹脂層)
15 反射膜転写用フィルム
15b 金の薄膜(金属反射膜)
16 金型
16a 凸部
16b ミラー形成用傾斜面
17 コア層
18 マイクロミラー
18a 傾斜面
19 クラッド用エポキシフィルム(第2クラッド層形成用樹脂層)
21 第2クラッド層

Claims (7)

  1. コア及びクラッドを有する光導波路の製造方法であって、
    未硬化のクラッド形成用の光硬化性樹脂層を形成するクラッド形成用樹脂層形成工程、
    クラッド形成用樹脂層の上に未硬化のコア形成用の光硬化性樹脂層を形成するコア形成用樹脂層形成工程、
    コア形成用樹脂層のうちコアにするべき部分にのみ及びクラッド形成用樹脂層のうちコアにするべき部分に対応する部分にのみ光を照射する光照射工程、及び、
    コア形成用樹脂層及びクラッド形成用樹脂層を熱処理する熱処理工程、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. コア形成用樹脂層形成工程の後、光照射工程の前に、ミラー形成用傾斜面を有する凸部を備えた型を凸部が前記コア形成用樹脂層に進入するように押す型押し工程を有することを特徴とする請求項1に記載の光導波路の製造方法。
  3. 型の凸部の高さは、コア形成用樹脂層の厚みを超える高さであることを特徴とする請求項2に記載の光導波路の製造方法。
  4. 型押し工程の後、光照射工程の前又は後に、コア形成用樹脂層に形成された傾斜面に、金属膜が積層された転写用フィルムを密着させることにより、前記傾斜面に前記金属膜を金属反射膜として転写形成する金属膜形成工程を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の光導波路の製造方法。
  5. 熱処理工程の後、形成されたクラッド層及びコア層を覆って埋没させるように第2のクラッド層を形成する第2クラッド層形成工程を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  6. コア及びクラッドを有する光導波路であって、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法により製造されたことを特徴とする光導波路。
  7. コア及びクラッドを有する光導波路であって、
    基板と、
    基板の上に部分的に形成された第1のクラッドと、
    第1のクラッドの上に重ねて形成されたコアと、
    第1のクラッド及びコアを覆って埋没させるように形成された第2のクラッドとを有し、
    基板を平面視したときの第1のクラッドの輪郭形状とコアの輪郭形状とが一致していることを特徴とする光導波路。
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