JP6236179B1 - ウォーターポンププライヤ、およびカバー部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に利用可能な用途を拡大することができるウォーターポンププライヤを提供する。【解決手段】第一のアーム101および第二のアーム102を、回転可能に連結する連結部103と、連結部103を孔の2以上の異なる位置で係止させて、アゴ部間の開口幅を調整するための係止構造104と、を備えており、第一のアーム101および第二のアーム102の第一の端部に設けられたアゴ部1011,1021には、それぞれ、アゴ部1011,1021の先端には、第一の対向面20および第二の対向面30が設けられ、係止構造104によりアゴ部1011,1021の開口幅が最も狭くなる位置で連結部103を係止させた状態で、連結部103の回転中心1031が、第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面上に位置するようにした。【選択図】図1

Description

本発明はウォーターポンププライヤ等に関するものである。
水道管やガス管などの配管の接続等に用いられる工具として、従来から、ウォーターポンププライヤと呼ばれるプライヤが知られていた。ウォーターポンププライヤは、例えば、開口部の方向を、ハンドル部の延びる方向に対して曲げたプライヤである。ウォーターポンププライヤは、例えば、上アゴ部と、下アゴ部との間で、ロックナットやカップリングを挟んで、これらの締付等を行なうために用いられる。ウォーターポンププライヤーの連結部は、通常、大きくスライド可能な構造となっており、連結部をスライドさせれば上アゴ部と、下アゴ部とが大きく開き、大きなものをより確実に挟むことが可能となる。
図11は、従来のウォーターポンププライヤの一例の、第一のアゴ部91および第二のアゴ部92を閉じた状態の右側面図(図11(a))、及び第一のアゴ部91および第二のアゴ部92を開いた状態の右側面図(図11(b))である(非特許文献1参照)。このウォーターポンププライヤにおいては、第一のアゴ部91を有するアームと、第二のアゴ部92を有するアームを、連結軸93を回転軸として回転させることで、第一のアゴ部91と第二のアゴ部92とを開閉してロックナット等の挟持対象物を挟持することができる。
"KNIPEX−The Pliers Company.−製品情報"、[online]、KNIPEX−Werk、[平成29年1月17日検索]、インターネット<URL:http://www.knipex.com/index.php?id=1216&L=17&page=group_detail&parentID=1368&groupID=1503>
従来、プライヤの使い方の一つとして、プライヤの先端にネジ頭等の対象物を挟んで、対象物を引っ張ったり、回したりする使い方が知られていた。例えば、本願発明者らは、ネジ頭を挟んでネジを回すための構造をアゴ部の先端に備えたプライヤを提案している(特開2003−291072号公報)。
図11に示したような従来のウォーターポンププライヤにおいても、その用途の1つとして、上アゴ部91の先端と下アゴ部92の先端とで、これらの先端方向に延びるよう取付けられたネジの頭等の対象物を挟んで、対象物を引っ張ったり、回したりする使い方が考えられる。
しかしながら、図11に示したような従来のウォーターポンププライヤにおいては、アームを連結軸93を回転軸として回転させた場合に、上アゴ部91の先端側と下アゴ部92の先端側とにそれぞれ設けられた対向面をそれぞれ含む二つの面が交わる位置が大きく動くため、上アゴ部91の先端と下アゴ部の先端とでネジの頭等の対象物を挟む際に、上アゴ部91の動きと、下アゴ部92の動きが予測しづらく、また、上アゴ部91と下アゴ部92とを閉じる際に、下アゴ部92の先端が一旦前に突き出るように動くため、上アゴ部91の先端と下アゴ部の先端とでネジの頭等の対象物を挟む際に、上アゴ部91の先端と下アゴ部92の先端との、それぞれの先端方向に対する移動量が異なり、対象物を挟みにくい、という問題があった。
このように、従来のウォーターポンププライヤにおいては、上アゴ部91の先端と下アゴ部の先端とで、対象物を挟む際に操作性が悪いという課題があった。このため、ウォーターポンププライヤを限られた用途にした適切に利用することができなかった。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、適切に利用することが可能な用途を拡大したウォーターポンププライヤを提供することを目的とする。
本発明のウォーターポンププライヤは、第一の端部にアゴ部を有し、第二の端部側にハンドル部を有する第一のアームおよび第二のアームと、第一のアームに設けられた2以上の異なる位置で係止できる孔に挿通されており、第一のアームおよび第二のアームを、回転可能に連結する連結部と、連結部を孔の2以上の異なる位置で係止させて、アゴ部間の開口幅を調整するための係止構造と、を備えており、第一のアームのアゴ部の先端および第二のアームのアゴ部の先端には、第一の対向面および第二の対向面が設けられ、係止構造によりアゴ部の開口幅が最も狭くなる位置で連結部を係止させた状態で、連結部の回転中心が、第一の対向面および第二の対向面から等距離にある面上に位置するウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、第一の対向面の先端と第二の対向面の先端とで、例えば、ネジの頭等の対象物を挟持して、対象物を取り外したりすること等が可能となる。また、挟もうとするネジ等の対象物の軸の延長上に、連結部の回転中心が位置するようにして、アゴ部の先端等を見なくても、対象物をつかむ際の位置あわせ等を連結部の位置を参照して直感的に行なうことが可能となり、操作性を向上させることができる。また、第一の対向面および第二の対向面を、それぞれの法線と、それぞれの面の移動方向とがなす角度が一定となるよう移動させることができるため、ネジの頭等を、第一の対向面と第二の対向面とで挟む際の、第一の対向面と第二の対向面との動きが予想しやすく、動きも複雑化しないため、ネジの頭等を挟む際の位置あわせ等を容易に行なうことができ、ネジの頭等を容易に挟むことができる。また、例えば、第一のハンドル部と第二のハンドル部とを握った場合に、下側に位置するアゴ部の第二の対向面の先端が、第一の対向面に略平行な方向において、第一の対向面20の先端よりも先の位置に移動しない、あるいは先の位置にほぼ移動しないようにでき、ネジの頭等を容易に挟むことが可能となる。これにより、ウォーターポンププライヤの、適切に利用することが可能な用途を拡大することができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、第一の対向面および第二の対向面は、アゴ部の先端から延びる凸条が設けられた凹部を有するウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、第一の対向面の先端と第二の対向面の先端とで、例えば、ネジの頭等の対象物を確実に挟持して、対象物を取り外したりすること等が可能となる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、第一のアームのアゴ部および第二のアームのアゴ部にそれぞれ設けられた凸条の先端側は、アゴ部を閉じた状態において、アゴ部の先端から離れるにつれて、当該凸条同士が離れていくように傾斜しているウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、ネジの頭等の対象物を挟持する際に、二つの凹部の先端側を平行あるいは、平行に近づけることができ、対象物を確実に挟持することができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、第一のアームまたは第二のアームの少なくとも一方の第二の端部側に、第一のアームまたは第二のアームの延びる方向に垂直な断面が正n角形(nは、3以上の整数)であって、第二の端部の先端に向かって、太さが連続的に減少する形状を有するレンチ形状部を備えたウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、レンチ形状部を、大きさの異なるn角形のレンチとして用いることができ、作業の利便性を高めることができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、第一のアームまたは第二のアームの少なくとも一方の第二の端部側に、幅が閾値以下であるマイナスドライバ形状を有するドライバ形状部を備えたウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、ドライバ形状部をマイナスドライバとして用いることができ、作業の利便性を高めることができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、第一のアームおよび第二のアームの少なくとも一方のハンドル部に着脱可能に取付けられるカバー部材を更に備え、カバー部材は、長手方向に延びる開口部を有しており、当該開口部は、少なくとも一方の端部まで到達しており、当該開口部の長手方向に垂直な断面がC字形状であり、カバー部材がはめ込まれるアームのハンドル部の、第一のアームと第二のアームとが対向する側の反対側には、開口部を介してカバー部材の内部に嵌め込み可能な形状を有する嵌め込み部が設けられており、カバー部材は、このカバー部材が取付けられるアームの嵌め込み部が、カバー部材の開口した端部からこのカバー部材のC字形状内部に挿入されるよう、スライドさせることにより、アームに取付けられるウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、スライドさせてカバー部材をハンドル部に取付けることができ、カバー部材をハンドル部に容易に着脱することができる。また、断面がC字形状であるため、カバー部材がハンドル部の周囲で回らないようにすることができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、前記カバー部材は、前記アームの第一の端部側から第二の端部側に向かってスライドさせることにより、前記アームに取付けられるウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、カバー部材をスライドさせて、ウォーターポンププライヤに容易に着脱できるとともに、アームを動かす方向とは異なる方向から、カバー部材を嵌め込むこととなるため、作業時にカバーが外れにくくすることができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、各カバー部材は、アームに取付けられた状態で第二の端部側となる部分に係止面を有し、各カバー部材が取付けられるアームの、第二の端部側には、カバー部材の係止面と係止して、カバー部材の第二の端部側への移動を防ぐカバー係止部が更に設けられているウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、カバー部材が、第一のアームまたは第二のアームの、第二の端部側に移動しないようにして、操作性や安全性を向上させることができる。また、カバー部材と取付けることにより、ウォータポンププライヤの握りやすさを向上させることができる。
また、本発明のウォーターポンププライヤは、前記ウォーターポンププライヤにおいて、カバー部材が取付けられるハンドル部は、カバー部材を取り外した状態で露出する部分に、滑り止め形状を有しているウォーターポンププライヤである。
かかる構成により、カバー部材を外した状態でも、ウォータポンププライヤが滑りにくくなるようして、操作性や安全性を向上させることができる。
本発明によるウォーターポンププライヤによれば、適切に利用することが可能な用途を拡大することができる。
本発明の実施の形態におけるウォーターポンププライヤの、正面図(図1(a))、右側面図(図1(b))、第二のハンドル部を第一のアームと第二のアームとが対向する側から見た図(図1(c))、および第二の端部側から見た図(図1(d)) 同ウォーターポンププライヤの第一のアゴ部および第二のアゴ部を広げた状態の、第一のアゴ部および第二のアゴ部周辺の斜視図(図2(a))、および第一のアゴ部の第一の対向面の表面を示す平面図(図2(b)) 同ウォーターポンププライヤの、第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺の断面図(図3(a))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺の側面図(図3(b))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺の断面図(図3(c))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端近傍の断面図(図3(d)) 同ウォーターポンププライヤのカバー部材を外した状態の正面図(図4(a))、側面図(図4(b))、第一のハンドル部を、第一のアームと第二のアームとが対向する側から見た図(図4(c))、および第二の端部側から見た図(図4(d)) 同ウォーターポンププライヤのカバー部材の第二の端部側に配置される側から見た斜視図(図5(a))、第一の端部側に配置される側から見た斜視図(図5(b))、上面図(図5(c))、下面図(図5(d))、側面図(図5(e))、および断面図(図5(f)) 同ウォーターポンププライヤのカバー部材の取付け方を示す斜視図(図6(a)−図6(c))および側面図(図6(d)−図6(f)) 同ウォーターポンププライヤの滑り止め形状を有する第一のハンドル部および第二のハンドル部を備えたウォーターポンププライヤの一例を示す正面図(図7(a))、および背面図(図7(b))を示す図 同ウォーターポンププライヤのレンチ形状部の斜視図(図8(a))、断面図(図8(b))、断面図(図8(c))を示す図 同ウォーターポンププライヤの、第一の管にレンチ形状部を挿入した状態を示す側面図(図9(a))、断面図(図9(b))、断面図(図9(c))、第二の管にレンチ形状部を挿入した状態を示す側面図(図9(d))、断面図(図9(e))、断面図(図9(f)) 同ウォーターポンププライヤの、カバー部材の第一の変形例を示す断面図(図10(a))、およびカバー部材の第二の変形例を示す斜視図(図10(b)) 従来のウォータポンププライヤの、アゴ部を閉じた状態の側面図(図11(a))、およびアゴ部を開いた状態の側面図(図11(b))
以下、ウォーターポンププライヤ等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本発明は、本願発明者らが特開2003−291072号公報において提案しているプライヤの、ネジ頭を挟んでネジを回すための構造を、本願発明者らの鋭意研究によって適用したウォーターポンププライヤに関するものである。
図1は、本実施の形態におけるウォーターポンププライヤの、アゴ部を閉じた状態の正面図(図1(a))、右側面図(図1(b))、ウォーターポンププライヤの第二のハンドル部を第一のアームと第二のアームとが対向する側から見た図(図1(c))、およびウォーターポンププライヤを第二の端部側から見た図(図1(d))である。
図2は、本実施の形態におけるウォーターポンププライヤのアゴ部を広げた状態の、第一のアゴ部および第二のアゴ部周辺の斜視図(図2(a))、および第一のアゴ部の第一の対向面の表面を示す平面図(図2(b))である。
図3は、本実施の形態におけるウォーターポンププライヤの第一のアゴ部と第二のアゴ部とを閉じた状態の、第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺の、第一のアゴ部の延びる方向に沿った断面図(図3(a))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺の側面図(図3(b))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端周辺第一のアゴ部の延びる方向に沿った断面図(図3(c))、先端でネジの頭を挟んだ状態を示す第一のアゴ部および第二のアゴ部の先端近傍のIIId−IIId線による断面図(図3(d))である。
図4は、本実施の形態におけるカバー部材を外した状態のウォータポンププライヤの正面図(図4(a))、側面図(図4(b))、第二のハンドル部を、第一のアームと第二のアームとが対向する側から見た図(図4(d))、および第二の端部側から見た図(図4(c))である。
図5は、本実施の形態におけるカバー部材の長手方向に延びる開口部が設けられた側を、第二の端部側に配置される側から見た斜視図(図5(a))、開口部が設けられた側を、第一の端部側に配置される側から見た斜視図(図5(b))、上面図(図5(c))、下面図(図5(d))、側面図(図5(e))、および図5(e)のVf−Vf線による断面図(図5(f))である。上面図である図5(c)においては、右側が係止面側であるとする。
ウォーターポンププライヤ1は、第一のアーム101、第二のアーム102、連結軸103、および係止構造104を備える。
第一のアーム101は、第一の端部101aと第二の端部101bとを有し、第一の端部101aにアゴ部1011を有し、第二の端部101b側にハンドル部1012を有している。第一のアーム101のアゴ部1011およびハンドル部1012を、ここでは、第一のアゴ部1011および第一のハンドル部1012と呼ぶ。第一のアーム101は、ハンドル部1012と、第二の端部101bとの間に、レンチ形状部105を備えている。
第二のアーム102は、第一の端部102aと第二の端部102bとを有し、第一の端部102aにアゴ部1021を有し、第二の端部102b側にハンドル部1022を有している。第二のアーム102のアゴ部1021およびハンドル部1022を、ここでは、第一のアゴ部1011および第一のハンドル部1012と呼ぶ。第二のアーム102は、第二の端部102bにドライバ形状部を有している。
第一のアーム101には、第一のアーム101の延びる方向に沿って延びるスライド用の孔(以下、スライド孔と称す)1013が設けられている。スライド孔1013は貫通孔である。ここでは、スライド孔1013が直線状に延びる平面形状を有している場合を例に挙げて示している。ただし、必ずしも直線状に延びている必要はない。なお、スライド孔1013が、第一のアーム101の延びる方向に沿って延びるということは、スライド孔1013の延びる方向が、第一のアーム101の延びる方向に平行であるか否かは問わない。例えば、スライド孔1013が、全体的にみて、第一のアーム101の延びる方向に沿って延びていれば、スライド孔1013の延びる方向が、第一のアーム101の延びる方向に対して傾斜している場合や、スライド孔1013が湾曲している場合も、スライド孔1013が、第一のアーム101の延びる方向に沿って延びていると考えてもよい。また、スライド孔1013は、必ずしも第一のアーム101に沿って延びていなくても良い。
連結軸103は、スライド孔1013に挿通されており、第一のアーム101と第二のアーム102とを、回転可能に連結している。連結軸103の一端(ここでは一例として第一のアーム101側の端部)にはネジ頭1032が設けられている。また、連結軸103の他端(ここでは一例として第二のアーム102側の端部)にはネジ溝が設けられており、ナット1033で止められている。ただし、連結軸103の止め方は問わない。連結軸103は、第一のアーム101の第一のアゴ部1011と、第一のハンドル部1012との間の部分と、第二のアーム102の第二のアゴ部1021と第二のハンドル部1022との間の部分とを連結している。連結軸103は、例えば、一端が第二のアーム102に固定されていてもよい。連結軸103は、例えば、第二のアーム102と一体成型されていても良い。第一のアーム101と第二のアーム102とは、連結軸103の回転中心1031を回転軸として回転可能となっている。連結軸103を、スライド孔1013内でスライドさせて連結軸103の位置を変更することで、後述する第一のアームのアゴ部1011と第二のアームのアゴ部1021との間の距離が調整される。なお、ここでは、連結軸103の、スライド孔1013内に位置する部分の、軸の延びる方向に垂直な断面がD字形状である場合を例に挙げて説明する。
第一のアーム101、第二のアーム102、および連結軸103は、例えば、鉄等の金属で構成される。ただし、第一のアーム101、第二のアーム102、および連結軸103の材質は問わない。例えば、これらの1以上は、強化プラスチック等の樹脂で構成されていても良い。
係止構造104は、連結軸103をスライド孔1013の2以上の異なる位置で係止させて、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との間の開口幅を調整するための構造である。2以上の異なる位置は、例えば、スライド孔1013の長手方向における異なる位置である。この実施の形態においては、スライド孔1013の長辺の一方に設けられた四つの円弧状の凹みであるスライド凹部1041と、スライド孔1013内に位置する部分の、軸の延びる方向に垂直な断面がD字形状である連結軸103とが、係止構造104を構成している例について示している。第一のアーム101と第二のアーム102とを回転させて平行軸部の向きと、スライド項の延びる方向との関係を適宜変更することで、平行軸部の曲面部分をスライド孔1013が有するスライド凹部1041に係合させないようにして連結軸103をスライド孔1013内で移動可能としたり、平行軸部の曲面部分をスライド孔1013が有するスライド凹部1041の一つに係合させて、連結軸103の位置を固定したりすることができる。
なお、ここでは、スライド孔1013が有するスライド凹部1041が四つである場合を例に挙げたが、スライド孔1013が有するスライド凹部1041は、2以上(好ましくは3以上)であればよい。また、スライド凹部1041は、スライド孔1013の長辺の両側に設けられていても良い。また、連結軸103の断面形状は、オーバル形状等であってもよい。また、係止構造としては、上記以外の、通常のウォーターポンププライヤ等において利用されている連結軸の位置を調整するために用いられる係止構造を用いるようにしてもよい。
第一のアーム101の第一のアゴ部1011の先端および第二のアーム102の第二のアゴ部1021の先端には、互いに対向する面である第一の対向面20および第二の対向面30が設けられている。第一の対向面20は、第一のアーム101に設けられており、第二の対向面30は、第二のアーム102に設けられている。第一のアゴ部1011の先端は、第一のアーム101の第一の端部101aである。第二のアゴ部1021の先端は、第二のアーム102の第一の端部102aである。ここでの先端は、第一のアゴ部1011および第二のアゴ部1021の、先端部分と考えても良く、先端側と考えても良く、先端の近傍と考えてもよい。第一のアゴ部1011の第一の対向面20に隣接する位置には、内凹み形状の挟持面23が設けられている。第二のアゴ部1021の第二の対向面30に隣接する位置には、第二の対向面30よりも内側に凹んだ挟持面33が設けられている。
ウォーターポンププライヤ1においては、第一のハンドル部1012と、第二のハンドル部1022とを近づけることによって、連結軸103の軸方向に延びる水道管等の管(図示せず)を挟持面23と挟持面33とにより挟持することができる。また、連結軸103をスライド孔1013内で移動させて、係止構造で異なる位置に係止させることで、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開く距離を変更することができ、様々な径の管を挟持することが可能となる。
第一の対向面20は、第一のアゴ部1011の先端から第一のアーム101の延びる方向に向かって延びる凹部21を有している。凹部21は、第一の対向面20の、第一のアーム101の延びる方向に対して垂直な方向(以下、幅方向と称す)の中央に設けられている。凹部21は、第一のアゴ部1011の先端の端面24につながっている。第一のアゴ部1011の先端の端面24とは、第一のアーム101の延びる方向に位置する端面である。かかることは、第二のアゴ部1021の先端の端面34についても同様である。アゴ部1011の先端の端面24の平面形状の第一の対向面20側は、凹部21が設けられた部分がくぼんだ形状を有している。
凹部21には、第一のアゴ部1011の先端から、第一のアーム101の延びる方向に向かって延びる複数の凸条22が設けられている。凸条とは、例えば、線状に延びる凸部や突起部である。ここでは、3本の凸条が設けられている場合を例に挙げて示しているが凸条22の数は問わない。ただし、凸条22の数は、2以上であることが好ましい。また、凸条22の断面形状や高さ等は問わない。なお、凸条22が設けられているということは、第一のアーム101の延びる方向に向かって延びる1以上の線条の凹部が設けられていることや、第一のアーム101の幅方向に凹凸が設けられていることも含むと考えてもよい。凸条22は、先端が尖鋭であることが好ましいが、尖鋭でなくても良く、例えば、先端が丸められていても良く、先端が帯状に平坦であっても良い。なお、図4においては、凸条22に隣接する線条に延びる溝の底部22aを点線で示している。
第二の対向面30は、上記の凹部21と同様の凹部31を有している。凹部31は、第二のアゴ部1021の先端から第二のアーム102の延びる方向に向かって延びており、第二の対向面30の、第二のアーム102の幅方向の中央に設けられている。凹部31は、第二のアゴ部1021の先端の端面34につながっている。第二のアゴ部1021の先端の端面34の平面形状の第二の対向面30側は、凹部31が設けられた部分がくぼんだ形状を有している。凹部31には、上述した凸条22と同様の、第二のアゴ部1021の先端から、第二のアーム102の延びる方向に向かって延びる複数の凸条32が設けられている。なお、凸条32の形状や数等については、上記凸条22と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。なお、図4においては、凸条32に隣接する線条に延びる溝の底部32aを点線で示している。
なお、ここでは、第一の対向面20が、第一のアゴ部1011の先端から第一のアーム101の延びる方向に向かって延びる凹部21を有している例を示しているが、本発明においては、第一の対向面20は、第一のアゴ部1011の先端から延びる凹部21を有していればよく、凹部21は、必ずしも第一のアーム101の延びる方向に向かって延びていなくても良い。かかることは、第二の対向面30の凹部31についても同様である。また、ここでは、凹部21に、第一のアーム101の延びる方向に向かって延びる複数の凸条22が設けられている例を示しているが、本発明においては、凹部21には、第一のアゴ部1011の先端から延びる複数の凸条22が設けられていればよく、凸条22は、必ずしも第一のアーム101の延びる方向に向かって延びていなくても良い。かかることは、凹部31の凸条32についても同様である。
なお、図3(d)に示すように、凸条22および凸条32は、凹部21および凹部31の先端において、この凸条22および凸条32の先端を通る曲線または先端を繋いだ線が、挟持の対象となる特定のネジの頭に合せた形状となるような形状を有するものであることが好ましい。
本実施の形態においては、一例として、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなるようにした状態で、第一のアゴ部1011の先端の端面24の凹部21の先端とつながっている部分と、第二のアゴ部1021の先端の端面34の凹部31の先端とつながっている部分とが、同一の平面上に位置している場合について説明する。但し、同一の平面上に位置していなくても良い。第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅とは、例えば、第一の対向面20と第二の対向面30との間隔であり、例えば、第一の対向面20上の特定の位置と第二の対向面30上の特定の位置との間における距離等と考えてもよい。
なお、第一のアゴ部1011の先端の端面は、平面であってもよく、幅方向の中心側が隆起した曲面や多面体形状であっても良い。また、第一のアゴ部1011の先端の端面の第一の対向面20側の部分は、凹部21内の凸条22の部分が突起した形状であっても良い。かかることは、第二のアゴ部1021の先端の端面についても同様である。
第一の対向面20の凹部21を除いた部分および第二の対向面30の凹部31を除いた部分には、幅方向に延びる複数の凸条25および凸条35が設けられている。同様に挟持面23および挟持面33にも幅方向に延びる複数の凸条26および凸条36が設けられている。なお、これらの凸条25、凸条35、凸条26および凸条36の断面形状や数、ピッチ等は問わない。また、凸条25および凸条35は、対向する位置に設けられていても良く、対向しない位置に設けられていても良い。かかることは、凸条26および凸条36についても同様である。例えば、同じ間隔を有する複数の凸条25および凸条35が、凸条のピッチの半分だけずれて配置されているようにしてもよい。これにより、複数の凸条25および凸条35で構成される凹凸が噛み合わせ可能となるようにしても良い。
第一の対向面20と第二の対向面30との形状は、面対称な形状であっても良く、面対称でない形状であっても良い。
ウォーターポンププライヤ1は、例えば、第一のアゴ部1011と、第二のアゴ部1021とで構成される開口部の方向が、第一のアーム101の第一のハンドル部1012部分の延びる方向および第二のアーム102の第二のハンドル部1022部分の延びる方向に対して平行とはならない構造を有している。第一のアゴ部1011と、第二のアゴ部1021とで構成される開口部の方向とは、例えば、第一の対向面20の幅方向の中心線と、第二の対向面30の幅方向の中心線とがなす角の二等分線の延びる方向である。例えば、ウォーターポンププライヤ1は、第一のアゴ部1011の第一の対向面20と第二のアゴ部1021の第二の対向面30とから等距離にある面と、第一のアーム101の第一のハンドル部1012の延びる方向および第二のアーム102の第二のハンドル部1022の延びる方向とが、平行とはならない形状を有している。
第一の対向面20の凹部21と、第二の対向面30の凹部31とは、ネジの頭等を挟持するために用いられる。ネジの頭等とは、例えば、ピンの頭や、リベットの頭等であっても良い。また、ネジの種類等は問わない。例えば、ユーザが、第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを手等で握ることで、図3(b)および図3(c)に示すように、物体55のネジ穴(図示せず)等にはめ込まれたネジ56の頭を、凹部21の先端側と凹部31の先端側で挟んでネジ56の頭を挟持できる。このとき、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32により、ネジ56の頭に局所的に力を加えることができるとともに、この突起部が挟む際の滑り止めとなり、ネジ56の頭を強く挟持することができる。なお、凹部21の先端とは、凹部21の第一の端部101a側の端部であり、凹部31の先端とは、凹部31の第一の端部102a側の端部である。
第一の対向面20が有する凹部21に設けられた凸条22の少なくとも先端側、および第二の対向面30が有する凹部31に設けられた凸条32の少なくとも先端側は、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021とを閉じた状態において、第一のアゴ部1011の先端および第二のアゴ部1021の先端から離れるにつれて、凸条同士が離れているように傾斜している。凸条22の先端側とは、凸条22の、第一のアゴ部1011の先端側の部分である。凸条32の先端側とは、凸条32の、第二のアゴ部1021の先端側の部分である。凸条同士が離れているように傾斜しているということは、凸条22と凸条32との間隔が広くなるよう傾斜していることと考えてもよい。なお、上記のように傾斜している部分は、凸条22および凸条32の先端側だけであっても良く、凸条22および凸条32の全体であってもよい。ここでは、凸条22および凸条32がいずれも、曲面状に湾曲しており、第一のアゴ部1011および第二のアゴ部1021の先端から離れるにつれて、一旦、凸条22と凸条32とが離れていった後、更に先端から離れるにつれて、凸条22と凸条32とが近づいていく場合を例に挙げて示している。
凸条22および凸条32の先端側は、この凸条22と凸条32との先端で特定のネジの頭を挟んだ状態で、平行となるよう傾斜していることが好ましい。なお、ここでは、誤差程度の傾斜を有している場合も、平行であると考えてもよい。
例えば、図3(b)に示すように、第一のアゴ部1011の凹部21の先端と、第二のアゴ部1021の凹部31の先端とで、ネジ穴等にはめ込まれた特定のネジの頭を挟む際には、図3(c)に示すように、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32の先端側が平行となるため、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32が、ネジの頭を横方向から挟むことができ、ネジの頭を上面側から押し出す力の成分を低減して、ネジの頭が外れにくくすることができる。また、凹部21内の凸条22と、凹部31内の凸条32との、ネジの頭との接触面積を増加させて、滑りにくくすることができる。なお、図3(b)、及び図3(c)に示した状態においては、第一のアゴ部1011の凹部21の中央の凸条22の先端の頂点と、第二のアゴ部1021の凹部31の中央の凸条32の先端の頂点と、連結軸103の回転中心1031とを結んで構成される三角形は、二等辺三角形となっている。
一方、仮に、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32の先端側が傾斜していない場合においては、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32の先端側が外側に傾斜した状態、つまり、先端側が外側に広がった状態で、ネジの頭を挟むこととなり、凹部21の凸条22および凹部31の凸条32が、ネジの頭に斜め方向から力が加わるため、ネジの頭を上面側から押し出す力の成分が発生して、この応力によって、ウォーターポンププライヤ1全体が、第一の端部101aの反対側に動いて、ネジの頭から外れやすくなってしまう。
なお、凹部21の凸条22の先端側および凹部31の凸条32の先端側が傾斜していれば、たとえ特定のネジの頭以外のサイズのネジの頭(例えば、特定のネジよりも頭が大きいネジ等の頭)を挟む場合であっても、傾斜していない場合に比べて、ネジの頭を平行に近い状態で挟むことができ、接触面積を増やすことができるとともに、ネジの頭を上面側から押し出す力の成分を低減して、ネジの頭が外れにくくすることができる。なお、凹部21の先端側の傾斜角度と、凹部31の先端側の傾斜角度とは同じ角度であることが好ましい。
本実施の形態のウォーターポンププライヤ1においては、上述した係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させアゴを開口した状態で、連結軸103の回転中心1031が、第一の対向面20の先端および第二の対向面30の先端から等距離に位置するものとなっている。第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅とは、例えば、第一のアーム101と第二のアーム102とを連結軸103を中心として回転させる場合において、第一のアゴ部1011の第一の対向面20と第二のアゴ部1021の第二の対向面30とを最も近づけた場合の第一の対向面20と第二の対向面30との距離であっても良く、第一の対向面20と第二の対向面30とを最も離した場合の距離であっても良い。ここでの第一の対向面20と第二の対向面30との距離は、例えば、第一の対向面20の一の点と、この点に対向する第二の対向面30上の点との間の距離であり、第一の対向面20の先端と第二の対向面30の先端との距離であってもよい。第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させた状態、ということは、例えば、連結軸103をスライド孔1013の、最もアゴ部1011側となる位置に係止させた状態である。第一の対向面20の先端とは、例えば、第一の対向面20の最も先端側に位置する部分であり、第二の対向面30の先端とは、例えば、第二の対向面30の最も先端側に位置する部分である。第一の対向面20の先端および第二の対向面30の先端とは、例えば、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021とを閉じた状態で対向する第一の対向面20の先端および第二の対向面30の先端の一点と考えてもよい。この場合の第一の対向面20の先端の一点と、第二の対向面30の先端の一点とは、例えば、凹部21の中央(最も深さが深い位置)に設けられた凸条22の先端側の頂点と、凹部31の中央(最も深さが深い位置)に設けられた凸条32の先端側の頂点と、である。また、第一の対向面20の最も先端側に位置する地点と、第二の対向面30の最も先端側に位置する地点とであってもよい。
なお、係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させアゴを開口した状態で、連結軸103の回転中心1031が、第一の対向面20の先端および第二の対向面30の先端から等距離に位置する構成は、係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させアゴを開口した状態で、第一の対向面20の先端の一点と、第二の対向面30の先端の一点と、連結軸103の回転中心1031上の一点とを結んで構成される三角形が、第一の対向面20の先端の一点と、第二の対向面30の先端の一点とを結ぶ辺を底辺とする二等辺三角形となる構成も含むと考えてもよい。この場合の第一の対向面20の先端の一点と、第二の対向面30の先端の一点については、上記と同様である。この二等辺三角形の底辺以外の第一の辺の少なくとも一部が、第一の対向面20上に位置する辺であり、等辺以外の第二の辺の少なくとも一部が、第二の対向面30上に位置する辺であることが好ましい。
このような構造により、係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させた状態で、第一の対向面20の凹部21の先端側と、第二の対向面30の凹部31の先端側とでネジの頭を挟む際には、通常、挟もうとするネジの軸の延長上に、連結軸103の回転中心1031が位置することとなるため、ネジをつかむ際の位置あわせ等を連結軸103の位置を参照して直感的に行なうことが可能となる。
また、このような構造により、連結軸103の回転中心1031から第一の対向面20の先端までの距離と、連結軸103の回転中心1031から第二の対向面30の先端までの距離とを同じ距離とすることができ、第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを握った場合の、連結軸103の回転中心1031を中心とした第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との移動による第一の対向面20の先端の移動距離と、第二の対向面30の先端の移動距離とを同じとすることができるため、ネジの頭等を挟む際の位置あわせを容易に行なうことが可能となる。
例えば、本実施の形態においては、第一の対向面20の先端と、第二の対向面30の先端とを、その中間地点に挟もうとするネジの頭等が位置するよう配置して、第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを握れば、第一の対向面20に設けられた凹部21の凸条22の先端側と、第二の対向面30に設けられた凹部31の凸条32の先端側とが同じタイミングでネジの頭等の両側に当接されることとなるため、ネジの頭等を挟みやすくすることができる。
なお、回転中心1031から第一の対向面20の先端までの距離と、回転中心1031から第二の対向面30の先端までの距離とが、誤差程度ずれて位置する場合も、連結軸103の回転中心1031から、回転中心1031から第一の対向面20の先端までの距離と、回転中心1031から第二の対向面30の先端までの距離とが、同じであると考えてもよい。
本実施の形態のウォーターポンププライヤ1においては、図1〜図3等に示すように、上述した係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させた状態で、連結軸103の回転中心1031が、第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面上に位置するものとなっている。この場合の、第一の対向面20および第二の対向面30は、それぞれの表面に設けられた凹部21や凹部31、凸条25および凸条35を無視した、あるいは除去した場合の面と考えても良く、凸条25および凸条35の高さの中間地点、凸条25および凸条35のそれぞれの高さの平均、最大値、最小値、中間値等の高さに位置する平面、凸条25および凸条35で挟まれる平面、あるいは凸条25および凸条35の頂上や根元を通る面等と考えてもよい。この場合の等距離にある面は、例えば、仮想の面である。この面は、通常、平面であるが曲面等であっても良い。例えば、図3(b)に示すように、第一の対向面20を、便宜上、凸条25の先端が位置する平面20a、第二の対向面30を、便宜上、凸条35の先端が位置する平面30aとすると、ウォーターポンププライヤ1の回転中心1031は、平面20aおよび平面30aから等距離にある平面60上に位置している。なお、ここでは、平面20a、平面30a、および平面60を、横から見た図を示している。第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面とは、例えば、その面上の任意の点から、第一の対向面20および第二の対向面30に対して垂直となるよう降ろした線分の長さが、同じ長さとなる面である。
このような構造により、係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させた状態で、第一の対向面20の凹部21の先端側と、第二の対向面30の凹部31の先端側とでネジの頭等を挟む際には、通常、挟もうとするネジ等の軸の延長上に、連結軸103の回転中心1031が位置することとなるため、ネジの頭等をつかむ際の位置あわせ等を連結軸103の位置を参照して直感的に行なうことが可能となる。
また、このような構造により、第一の対向面20および第二の対向面30を、それぞれの法線と、それぞれの面の移動方向とがなす角度が一定となるよう移動させることができるため、ネジの頭等を、第一の対向面20と第二の対向面とで挟む際の、第一の対向面20と第二の対向面30との動きが予想しやすく、動きも複雑化しないため、ネジの頭等を挟む際の位置あわせ等を容易に行なうことができ、ネジの頭等を容易に挟むことができる。また、例えば、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021とのうちの、上側に位置するアゴ部(例えば、図1においては、第一のアゴ部1011)の凹部21を、ネジの頭等の側面に当接させた状態で、第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを握った場合に、下側に位置するアゴ部(例えば、図1においては、第二のアゴ部1021)の第二の対向面30の先端が、第一の対向面20に平行な方向において、第一の対向面20の先端よりも先の位置に移動しない、あるいは先の位置にほぼ移動しないようにできるため、第二の対向面30の先端が、ネジの頭等が取付けられている部材等を押さないようにすることができ、ネジの頭等を挟む際の位置ずれ等を低減させることができ、ネジの頭等を容易に挟むことが可能となる。なお、ここでの第一の対向面20および第二の対向面30の移動方向は、例えば、連結軸103の回転中心1031を中心とした同心円の円周方向である。
これに対し、仮に、図11に示した従来のウォーターポンププライヤのように、本願とは異なり、係止構造104により第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸103を係止させた状態で、連結軸103の回転中心1031が、第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面上に位置していないようにしたウォーターポンププライヤについて考えた場合、第一の対向面20および第二の対向面30を、連結軸103を回転軸として移動させた場合に、それぞれの法線と、それぞれの面の移動方向とがなす角度が一定とならないため、ネジの頭等を、第一の対向面20と第二の対向面とで挟む際の、第一の対向面20と第二の対向面30との動きが予想しずらく、それぞれの動きも複雑化するため、ネジの頭等を挟む際の位置あわせ等を容易に行なうことができず、ネジの頭等を容易に挟むことができなくなる。例えば、このようなウォータポンププライヤにおいて、例えば、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021とのうちの、上側に位置するアゴ部(例えば、図1においては、第一のアゴ部1011)の凹部21を、ネジの頭等の側面に当接させた状態で、第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを握った場合に、下側に位置するアゴ部(例えば、図1においては、第二のアゴ部1021)の第二の対向面30の先端が、第一の対向面20に平行な方向において、第一の対向面20の先端よりも先の位置に移動するため、第二の対向面30の先端が、ネジの頭等が取付けられている部材等を押すことによって、ウォータポンププライヤの第一の端部の先端側が動くことにより、ネジの頭等を挟んだ際の、凹部21の先端と、凹部31の先端とがネジの頭等と接する部分の高さ位置が異なってしまったり、下側のアゴ部の対向面の先端部分がネジの頭等の側面に当接されなくなってしまい、ネジの頭等を適切にはさめなくなる恐れがある。
例えば、本願発明者による鋭意研究の結果によれば、従来の技術において説明した図11に示すようなウォーターポンププライヤの操作性の悪さも、ここで述べたように、第一のアゴ部91と第二のアゴ部92との開口幅が最も狭くなる位置で連結軸を係止させた状態で、連結軸93の回転中心が、第一のアゴ部91の対向面および第二のアゴ部92の対向面から等距離にある面上に位置していないことが原因であると考えられる。
なお、ここでは、回転中心1031が、第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面上から、誤差程度ずれて位置する場合も、連結軸103の回転中心1031が、第一の対向面20および第二の対向面30から等距離にある面上に位置すると考えてもよい。ここでの誤差程度のずれは、±3mm以内のずれであることが好ましく、±2mm以内のずれであることがより好ましい。
なお、上記の実施の形態においては、ネジの頭をつかむ場合について説明したが、本発明においては、ネジの頭以外の挟持の対象物を挟持する場合においても適用できるものであり、このような場合においても、上記と同様の効果を奏するものである。ここでのネジ以外の挟持の対象物は、例えば、リベットや、ピン等である。また、本発明においてつかむネジは、どのような頭の形状を有するネジであっても良く、例えば、円筒形状であっても良く、トラス形状であっても良く、丸形状であっても良い。
本実施の形態においては、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022は、第一のアーム101または第二のアーム102の、連結軸103により連結された側から第二の端部101bまたは102b側に向かって、直線状に延びる形状を有している。ただし、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022は、直線状に延びる形状以外の他の形状であってもよく、例えば、曲線状に湾曲した形状等を有していても良い。
第一のハンドル部1012の、第一のアーム101と第二のアーム102とが対向する側の反対側には、着脱可能なカバー部材107が取付けられている。また、第二のハンドル部1022の、第一のアーム101と第二のアーム102とが対向する側の反対側には、着脱可能なカバー部材107が取付けられている。なお、以下、第一のアーム101および第二のアーム102のそれぞれの、第一のアーム101と第二のアーム102とが対向する側を内側、その反対側を外側と呼ぶ場合がある。
第一のアーム101の第一のハンドル部1012に取付けられるカバー部材107は、第一のアーム101の第一のハンドル部1012に沿って延びる形状を有している。また、第二のアーム102の第二のハンドル部1022に取付けられるカバー部材107は、第二のアーム102の第二のハンドル部1022に沿って延びる形状を有している。なお、以下においては、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022に取付けられるカバー部材107が同じ形状を有している場合を例に挙げて説明する。ただし、これらは異なる形状を有していても良い。カバー部材107は、長手方向の両端が開口している。カバー部材107の長手方向の両端とは、例えば、第一のアーム101または第二のアーム102の第一の端部101b側および第二の端部102b側となる端部である。カバー部材107には、長手方向に延びる帯状の開口部1072が設けられている例を示している。ここでは、帯状の開口部1072は、カバー部材107の長手方向の両端に到達するように設けられている。言い換えれば、帯状の開口部1072は、カバー部材107の長手方向の両端の間をつなぐように設けられており、帯状の開口部1072は、両端の開口している部分とつながっている。なお、開口部1072の幅は一定であっても良く、一定でなくても良い。また、開口部1072の平面形状は、帯状以外の、長手方向に延びる形状であっても良い。
カバー部材107は、図5(f)に示すように、帯状に延びる開口部1072が設けられている部分の、長手方向に垂直な断面がC字形状を有しており、カバー部材107のC字形状の内部(以下、C字形状内部と称す)1075は中空となっている。ここでは、帯状の開口部1072が、カバー部材107の長手方向の両端に到達するように設けられていることから、長手方向のいずれの部分における垂直な断面もC字形状となる形状を有している。C字形状は、曲線で構成されていても良く、直線で構成されていても良く、曲線と直線との組合わせで構成されていても良い。なお、ここでは、環状形状の一部が欠落した形状をC字形状と考えてもよい。また、この場合の環状形状の外縁部分は、どのような形状であっても良く、例えば、凹凸等を有していても良い。また、外縁部分の形状は、C字形状内部1075側の形状を拡大した形状であってもよく、C字形状内部1075側と異なる形状であっても良い。ここでは、カバー部材107の断面は、対向する二つの辺を上下の辺とした横長の八角形において、下辺部分を開口部とした形状を有している。カバー部材107は、長手方向に延びる帯状の開口部1072を有しており、開口部1072は、カバー部材107のC字形状内部1075とつながっている。この開口部1072は、上述したC字形状の開口している部分に相当する部分である。カバー部材107のC字形状内部1075の、幅が最も広い部分は、帯状の開口部1072の幅よりも広くなっている。
なお、カバー部材107は、第一のハンドル部1012または第二のハンドル部1022に取付けた状態で断面形状がC字形状となれば、端面形状がC字形状を有していると考えてよい。例えば、カバー部材107が弾性を有している場合等においては、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022から取り外した状態における、カバー部材107の長手方向に垂直な断面形状は、図10(a)に示す第一の変形例のように、C字形状の開口部が接触している状態の形状であってもよい。なお、このようにC字形状の開口部が接触している状態も、ここでは、C字形状と考えてもよい。また、この断面形状は、O字形状の一部に線状の切り込みを入れた形状と考えてもよい。そして、このカバー部材107を、第一のハンドル部1012または第二のハンドル部1022に取付けた場合に、このC字形状の接触していた開口部が、第一のハンドル部1012または第二のハンドル部1022をはさみ込むことで、非接触の状態となり、カバー部材107の長手方向の断面形状が、図5(f)に示すようにC字形状となるようにしてもよい。例えば、開口部1072は、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022から取りつけた状態においては、帯状に延びる形状を有するとともに、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022から取り外した状態においては、カバー部材107の長手方向に沿った両側同士が接触して閉じた状態となっていてもよい。このような開口部1072も帯状の開口部1072と考えてもよい。
第一のアーム101に取付けられるカバー部材107は、第一のアーム101に取付けられた状態で第一のアーム101の第二の端部101b側となる部分に係止面1071を有している。同様に、第二のアーム102に取付けられるカバー部材107は、第二のアーム102に取付けられた状態で第二のアーム102の第二の端部102b側となる部分に係止面1071を有している。なお、ここでは、カバー部材107の第一の端部101a側(または第一の端部102a側)となる部分が、開口部1072側を切り欠いている場合を例に挙げて示している。ただし、カバー部材107は、開口部1072側を切り欠いていなくても良い。カバー部材107の断面形状がC字形状である部分は、この切り欠いた部分を除いた部分である。係止面1071は、例えば、カバー部材107の長手方向における端面の一方である。カバー部材107の、係止面側は開口しており、その平面形状は、図5(f)に示した断面と同様の形状を有している。また、ここでは、カバー部材107の係止面1071とは、反対側の端面も、係止面1071と同様に開口している。ただし、カバー部材107が第一のハンドル部1012、または第二のハンドル部1022に嵌め込み可能であれば、開口していなくてもよい。ここでは、一例として、カバー部材107は、係止面1071側に向かって、連続的に高さが低くなる形状を有している場合を示している。ただし、カバー部材107の厚さは均一であっても良く、段階的に厚さが変化していていもよい。
カバー部材107の表面形状等は問わない。カバー部材107の表面形状は、例えば滑り止めのための溝や凹凸等を有する形状であることが好ましい。
本実施の形態のカバー部材107の材質は問わない。カバー部材107の材質は、例えば、樹脂である。ただし、カバー部材107の材質はゴムや、木材、金属等であっても良い。
カバー部材107にはめ込まれる第一のアーム101の第一のハンドル部1012の外側には、帯状の開口部1072を介してカバー部材107のC字形状内部1075に嵌め込み可能な形状を有する第一の嵌め込み部1014が設けられている。また、カバー部材107がはめ込まれる第二のアーム102の第二のハンドル部1022の外側には、帯状の開口部1072を介してカバー部材107のC字形状内部1075に嵌め込み可能な形状を有する第二の嵌め込み部1024が設けられている。第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024の長手方向の断面形状は、例えば、カバー部材107の内部の断面形状と帯状の開口部1072の断面形状とを結合した形状である。第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024は、例えば、取付けられたカバー部材107が外れにくい形状を有していることが好ましい。例えば、第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024の、最も幅の広い部分の幅が、カバー部材107の帯状の開口部1072の幅よりも広いことが好ましい。第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024の幅とは、この第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024が嵌め込まれたカバー部材107の、帯状の開口部1072の幅方向に相当する方向の長さである。第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024は、例えば、カバー部材107のC字形状内部1075に嵌め込まれた状態で、ぐらつきやずれ等が生じにくい形状であることが好ましく、カバー部材107のC字形状内部1075に嵌合する形状であることが好ましい。但し、第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024の表面に部分的な凹凸が設けられていても、他の部分が嵌合しており、この凹凸が両者の嵌め合せにほとんど影響がなければ、ここでは、嵌合する形状を有していると考えてもよい。また、カバー部材107のC字形状内部1075側の形状とほぼ同様の形状を有していれば、嵌め込まれた状態で多少の隙間等が存在していても、ぐらつき等がなければ、嵌合していると考えてもよい。
第一のアーム101の第一のハンドル部1012の、第一の嵌め込み部1014の付け根となる部分は、カバー部材107を第一のハンドル部1012に嵌め込んだ状態で、カバー部材107の帯状の開口部1072によりはさみ込まれた状態となるような形状を有している。同様に、第二のアーム102の第二のハンドル部1022の、第二の嵌め込み部1024の付け根となる部分は、カバー部材107を第二のハンドル部1022に嵌め込んだ状態で、カバー部材107の帯状の開口部1072によりはさみ込まれた状態となるような形状を有している。これにより、断面がC字形状であるカバー部材107が、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022に嵌め込まれた状態で、それぞれの周りを回転しないようにして、作業性の劣化や安全性の劣化を防ぐことができる。
ここでは、第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024は、カバー部材107のC字形状内部1075に嵌合する形状である場合を例に挙げて説明する。具体的には、第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024が、図5(f)に示したカバー部材107のC字形状内部1075の断面に嵌合する形状を、第一のアーム101および第二のアーム102の延びる方向に延伸させたレール状の形状を有している場合を例に挙げて説明する。なお、この第一の嵌め込み部1014および第二の嵌め込み部1024の、連結軸103側は、後述するように、カバー部材107を嵌め込むために、連結軸103に近づくに従って、幅が減少するよう傾斜している。
カバー部材107が取付けられる第一のアーム101の第二の端部101b側には、第一のハンドル部1012に取付けられたカバー部材107の係止面1071と係止して、カバー部材107の第二の端部101b側への移動を防ぐ第一のカバー係止部1015が設けられている。同様に、カバー部材107が取付けられる第二のアーム102の第二の端部102b側には、第二のハンドル部1022に取付けられたカバー部材107の係止面1071と係止して、カバー部材107の第二の端部102b側への移動を防ぐ第二のカバー係止部1025が設けられている。カバー部材107は、係止面1071が、第一のカバー係止部1015または第二のカバー係止部1025と係止するよう第一のハンドル部1012または第二のハンドル部1022に取付けられる。第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025の高さは、2mm以上であることが、作業時に、カバー部材107がずれたり、抜け落ちたりしないようにするうえで好ましい。
第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025がどのような形状を有しているかは問わない。第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025は、係止面1071の少なくとも一部に当接して、カバー部材107の移動をふせぐことができるものであればよい。ここでは、第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025が、第一の嵌め込み部1014の第二の端部101b側、および第二の嵌め込み部1024の第二の端部102b側にそれぞれ隣接して設けられた段差である場合を例に挙げて示している。この段差は、係止面1071側に隆起した部分を有する段差である。なお、段差の代わりに設けられた突起等を第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025として設けても良い。
また、本実施の形態においては、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022の連結軸1032側にも、上述したカバー部材107の連結軸1032側の端部の帯状の開口部1072に隣接する面に当接される第一の連結軸側カバー係止部1016および第二の連結軸側カバー係止部1026を有している。カバー部材107の連結軸1032側の端部の帯状の開口部1072に隣接する面が、この第一の連結軸側カバー係止部1016および第二の連結軸側カバー係止部1016にそれぞれ係合することで、カバー部材107が、連結軸103側に容易に移動しないようにして、カバー部材107の連結軸103側へのずれを防いでいる。なお、ここでは、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022の、カバー部材107の帯状の開口部1072の両側の部分が、この帯状の開口部1072の両側に係合するよう凹ませることで、上述したような第一のカバー係止部1015、第二のカバー係止部1025、第一の連結軸側カバー係止部1016、および第二の連結軸側カバー係止部1026が設けられている。なお、第一の連結軸側カバー係止部1016および第二の連結軸側カバー係止部1026の高さは、2mm以上であることが、作業時に、カバー部材107がずれたり、抜け落ちたりしないようにするうえで好ましい。
第一のアーム101に取付けられるカバー部材107は、このカバー部材107が取付けられる第一のアーム101の第一の嵌め込み部1014が、このカバー部材107の係止面1071側の開口した部分からカバー部材107内部に挿入されるよう、カバー部材107を第一のアーム101の第一の端部101a側から第二の端部101b側に向かってスライドさせることにより、第一のアーム101に取付けられる。ここでのカバー部材107の係止面1071側は、カバー部材107の、第一のアーム101の第二の端部101b側と考えてもよい。
同様に、第二のアーム102に取付けられるカバー部材107は、このカバー部材107が取付けられる第二のアーム102の第二の嵌め込み部1024が、このカバー部材107の係止面1071側の開口した部分からカバー部材107内部に挿入されるよう、カバー部材107を第二のアーム102の第一の端部102a側から第二の端部102b側に向かってスライドさせることにより、第二のアーム102に取付けられる。ここでのカバー部材107の係止面1071側は、カバー部材107の、第二のアーム102の第二の端部102b側と考えてもよい。
図6は、カバー部材107の、第一のアーム101の第一のハンドル部1012への取付け方を示す斜視図(図6(a)−図6(c))および側面図(図6(d)−図6(f))である。以下、図6を用いて、カバー部材107の第一のアーム101への取付け方法について説明する。
まず、図6(a)および図6(d)に示すように、カバー部材107を、開口部1072が第一のアーム101側に対向するよう配置し、カバー部材107の係止面1071側に、第一の嵌め込み部1014の連結軸103側を嵌め込まれるよう、カバー部材107を移動させる。ここでは、第一の嵌め込み部1014の連結軸103側の幅は、上述したように、第二の端部101b側に向かって連続的に広くなっているため、嵌め込みが容易になっている。
そして、図6(b)および図6(e)に示すように、カバー部材107を連結軸103側から、第二の端部101b側に向かってスライドさせて、第一の嵌め込み部1014をカバー部材107のC字形状内部1075に順次嵌め込んでいき、更に、図6(c)および図6(f)に示すように、カバー部材107の係止面1071が、第一のアーム101の第一のカバー係止部1015と係止するまで、カバー部材107をスライドさせ、カバー部材107の係止面1071を、第一のアーム101の第一のカバー係止部1015に係止させることで、図1(b)に示すように、カバー部材107が、第一のアーム101の第一のハンドル部1012に取付けられる。取り外しはこの操作の逆を行なえばよい。
ここでは、カバー部材107の第一のアーム101への取付について説明したが、カバー部材107の第二のアーム102の取付についても上記と同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施の形態に示したようなカバー部材107を取付けることで、ウォーターポンププライヤ1の握り心地等を向上させて、作業性を向上させることができる。例えば、ユーザの手の大きさ等にあった太さのカバー部材107を取付けることで、作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、カバー部材107の係止面1071と係止して、カバー部材107の移動を防ぐ第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025を設けたことにより、カバー部材107が、第一のアーム101および第二のアーム102の第二の端部側から抜け落ちないようにすることができる。特に、本実施の形態のウォーターポンププライヤ1においては、第一のアゴ部1011の凹部21と第二のアゴ部1021の凹部31とによってネジの頭等を挟んで引っ張ったり回したりする使い方が可能であり、このような使い方をする場合、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022にそれぞれ取付けられたカバー部材107には、第二の端部101b方向および第二の端部102b方向に引っ張る強い力が働くと考えられるが、本願のように、カバー部材107の係止面1071と係止する第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025を設けることで、カバー部材107の第二の端部101b方向および第二の端部102b方向へのずれ等を確実に防いで、ネジの頭等を挟んで行なう作業の作業性および安全性等を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、カバー部材107を、第一のアーム101および第二のアーム102にスライドして嵌める構造であるため、カバー部材107は、第二の端部101b方向および第二の端部102b方向にスライドしやすい構造となるが、カバー部材107の係止面1071と係止する第一のカバー係止部1015および第二のカバー係止部1025を設けることで、カバー部材107が、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022から、第二の端部101b方向および第二の端部102b方向へずれないようにすることができる。
また、本実施の形態においては、カバー部材107を、第一のアーム101および第二のアーム102にスライドして嵌める構造としたことにより、カバー部材107を、ネジ等の固定部材を別途用いることなく着脱可能とできるとともに、カバー部材107が、第一のアーム101および第二のアーム102の外側に外れにくくすることができる。
また、本実施の形態においては、カバー部材107をネジ等の固定部材を別途用いることなく着脱可能としているため、カバー部材107を容易に着脱でき、カバー部材107の交換や、カバー部材107の洗浄等のメンテナンスを容易に行なうことができる。
また、本実施の形態においては、カバー部材107を、ネジ等の固定部材を別途用いることなく着脱可能とすることで、ユーザが自由に、ユーザにあったカバー部材107を取付けて、ウォーターポンププライヤ1を容易にカスタマイズできる。これにより、上記と同様に、ユーザの手の大きさ等にあった太さのカバー部材107を取付けることで、作業性を向上させることができる。また、ウォーターポンププライヤ1を複数のユーザで共用する際に、ユーザに適合したカバー部材107に取り替えることで、容易に、ウォーターポンププライヤ1を、利用するユーザが使いやすいようにカスタマイズすることができる。
なお、カバー部材107が取付けられる第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022は、カバー部材107を取り外した状態で露出する部分に、滑り止め形状を有していることが好ましい。滑り止め形状とは、例えば、ユーザが第一のハンドル部1012と第二のハンドル部1022とを握った場合、あるいは、これらを個別に持った場合に、滑りにくくなるような形状である。例えば、滑り止め形状は、例えば、凹凸が設けられた形状である。ここでの凹凸は、円形や矩形等の平面形状を有する突起や、凹み等であっても良く、線条の溝等であっても良い。滑り止め形状は、通常の工具等のハンドル部に利用される滑り止め加工が施された形状であってもよい。
図7は、滑り止め形状を有する第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022を備えた、カバー部材107を取り外した状態のウォーターポンププライヤの一例を示す正面図(図7(a))、および背面図(図7(b))である。ここでは、一例として、滑り止め形状が、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022の外側に配列された平面形状が台形形状の複数のくぼみ40である場合を示している。ただし、この滑り止め形状は、一例であり、本発明においては、これ以外の滑り止め形状を有していても良い。
このような滑り止め形状を有するようにすることで、カバー部材107を外した状態において、ウォーターポンププライヤ1を利用した場合においても、第一のハンドル部1012および第二のハンドル部1022の滑りを防いで、作業の安全性等を高めることや、作業効率を高めることができる。
なお、第一のアーム101および第二のアーム102に取り付けられるカバー部材107としては、様々な大きさや表面形状、材質を有するカバー部材107が利用可能である。また、第一のアーム101と第二のアーム102に取付けるカバー部材107は、同じカバー部材107であっても良く、異なるカバー部材であっても良い。
また、ここでは、第一のアーム101と第二のアーム102との両方にカバー部材107を取付ける場合について説明したが、本発明においてはいずれか一方のみにカバー部材107を取付けるようにしてもよい。
なお、ここでは、カバー部材107が、長手方向の両端が開口しており、帯状の開口部1072が、長手方向の両端の間をつなぐように設けられており、長手方向のいずれの部分における垂直な断面もC字形状となる形状を有している場合を例に挙げて説明したが、本発明のカバー部材107は、カバー部材107の長手方向に延びる帯状の開口部1072を有しており、この帯状の開口部1072が、少なくともカバー部材107の一方の端部に到達しており、この開口部1072の長手方向に垂直な断面がC字形状であればよい。そして、カバー部材107は、第一のアーム101または第二のアーム102の第一の嵌め込み部1014または第二の嵌め込み部1024に、このカバー部材107の開口した端部から、スライドさせることにより取付けられるようにすればよい。つまり、帯状の開口部1072は、カバー部材107の長手方向の少なくとも一端に到達していれば良く、両端に到達していなくても良い。ここでの、開口部1072の長手方向に垂直な断面とは、カバー部材107の開口部1072を有している部分の長手方向に垂直な断面と考えてもよい。ここでのカバー部材107の開口部1072が少なくとも到達する一方の端部とは、例えば、第一のアーム101または第二のアーム102に取り付けた場合に、第二の端部101bまたは第二の端部102b側に位置する端部である。この帯状の開口部1072が少なくとも到達する一方の端部は、開口しているようにすることが好ましい。また、上記のカバー部材107の開口した端部とは、帯状の開口部1072が到達するカバー部材107の端部であってもよく、帯状の開口部1072の、カバー部材107の端部に到達している部分であってもよい。帯状の開口部1072が到達するカバー部材107の端部は、通常、カバー部材107の、カバー部材107が嵌め込まれるアームの第二の端部側に位置する端部である。また、ここでのスライドは、例えば、第一のアーム101または第二のアーム102の第一の端部側から第二の端部側へ向かって行なわれるスライドである。なお、カバー部材107の少なくとも一方の端部の開口している部分は、帯状の開口部1072とつながっているようにすることが好ましい。また、ここでは、端部の切り欠いた部分も端部の一部と考えてもよい。
例えば、図10(b)に示すように、カバー部材107の連結軸1032側となる部分には、帯状の開口部1072が設けられていないようにし、この部分の長手方向の断面がC字形状とならないようにしても良い。例えば、この部分の長手方向の断面がO字形状となるようにしても良い。また、例えば、上記のように、カバー部材107のアーム側となる部分の連結軸1032側となる部分を切り欠いていても良い。図10(b)は、カバー部材107の連結軸1032側となる部分を長手方向の断面がO字形状となるようにした第二の変形例のカバー部材107を、開口部1072側からみた斜視図である。なお、この場合のカバー部材107の断面形状がC字形状とならない部分1079、具体的には、帯状の開口部1032が設けられていない部分1079の長さは、カバー部材107の全体の長さの3分の1以下であることが好ましい。また、この場合の第一のハンドル部1012及び第二のハンドル部1022は、このような長手方向の断面がC字形状とならないカバー部材107が嵌め込み可能な形状であることが好ましい。ただし、第一のハンドル部1012及び第二のハンドル部1022は、カバー部材107の全体に嵌め込み可能な形状を有していなくてもよく、例えば、カバー部材107の帯状の開口部1072が設けられている部分に嵌め込み可能な形状を有していればよい。そして、このカバー部材107は、カバー部材107が取付けられる第一のアーム101の嵌め込み部1014(または第二のアーム102の嵌め込み部1024)が、第二の端部101b側の開口した部分(または第二の端部102b側)からこのカバー部材107内部に挿入されるよう、第一の端部101a側から第二の端部101b側に向かって(または第一の端部102a側から第二の端部102b側に向かって)スライドさせることにより、第一のアーム101または第二のアーム102に取付けられる。
つまり、本実施の形態のウォーターポンププライヤに着脱可能に取付けられるカバー部材107は、例えば、以下のようなカバー部材であればよい。即ち、長手方向に延びる帯状の開口部を有しており、この帯状の開口部は少なくともカバー部材の一方の端部まで到達しており、帯状の開口部を有する部分の長手方向に垂直な断面がC字形状であり、このカバー部材が取付けられるアームが有するハンドル部の、第一のアームと第二のアームとが対向する側の反対側に設けられた、このカバー部材の内部に嵌め込み可能な形状を有する嵌め込み部に、このカバー部材の開口した端部から、第一の端部側から第二の端部側に向かってスライドさせることにより取付けられるカバー部材である。
図8は、レンチ形状部105の斜視図(図8(a))、レンチ形状部105のVIIIb−VIIIb線による断面図(図8(b))、レンチ形状部105のVIIIc−VIIIc線による断面図(図8(c))である。
レンチ形状部105は、第一のアーム101の第二の端部101b側に設けられている。本実施の形態においては、第一のアーム101の第二の端部101b側の、第二の端部101bの先端近傍を除いた部分にレンチ形状部105が設けられている場合について説明するが、先端近傍にもレンチ形状部105が設けられているようにしても良い。なお、レンチ形状部105は、第一のアーム101の全体に設けられている必要はない。レンチ形状部105は、第二の端部101bの先端に向かって、太さが連続的に減少する形状を有している。レンチ形状部105は、第一のアーム101の延びる方向に垂直な断面が正六角形となる形状を有している。ここでの、第一のアーム101の延びる方向は、連結軸103から第二の端部101b側に向かって延びる方向であり、この方向を、レンチ形状部105の長手方向と考えても良い。図8(b)および図8(c)に示すように、レンチ形状部105は、長手方向の異なる位置における長手方向に垂直な断面がいずれも正六角形となる形状を有している。上述したように、レンチ形状部105においては、第二の端部101bの先端に向かって、太さが連続的に減少しているため、断面の六角形のサイズは、第二の端部101bの先端に近づくに従って減少している。なお、ここでの正六角形は、角が丸められた正六角形であっても良い。
図9は、開口部50aの平面形状が六角形である第一の管50にレンチ形状部105を挿入した状態を示す側面図(図9(a))、第一の管50にレンチ形状部105を挿入した状態の、図9(a)のIXb−IXb線による断面図(図9(b))、図9(a)のIXc−IXc線による断面図(図9(c))、開口部51aの平面形状が六角形である第二の管51にレンチ形状部105を挿入した状態を示す側面図(図9(d))、第二の管51にレンチ形状部105を挿入した状態の、図9(a)のIXe−IXe線による断面図(図9(e))、図9(a)のIXf−IXf線による断面図(図9(f))である。
なお、図9において第一の管50の開口部50aのサイズは、第二の管51の開口部51aのサイズよりも大きいものとする。
レンチ形状部105は、長手方向の断面形状が正六角形であるため、平面形状が六角形である第一の管50の開口部50aに嵌め込むことができる。レンチ形状部105の断面の六角形のサイズは、第二の端部101bの先端から離れるに従って増加しているため、図9(a)−図9(c)に示すように、第一の管50は、レンチ形状部105の、断面の六角形のサイズが、この第一の管50の六角形の開口部50aのサイズと一致した位置で係止する。そして、例えば、第一のアーム101を、レンチ形状部105の長手方向に延びる軸であって、第一の管50の開口部50aの中心を通る軸を回転中心として回転させることで、第一の管50を回転させることができる。
かかることは、第二の管51についても同様であり、レンチ形状部105の断面の六角形のサイズは、第二の端部101bの先端に近づくに従って減少しているため、第一の管50の開口部50aよりもサイズが小さい開口部51aを有する第二の管51も、図9(d)−図9(f)に示すように、レンチ形状部105の、断面の六角形のサイズが、この第二の管51の六角形の開口部51aのサイズと一致した位置で係止する。なお、第二の管51の開口部51aのサイズは、第一の管50の開口部50aよりも小さいため、第二の管51は、第一の管50よりも、レンチ形状部105の先端側の位置で係止する。
このように、レンチ形状部105は、長手方向に垂直な断面形状が六角形であり、その断面の六角形のサイズは、第二の端部101bの先端に近づくに従って減少していることから、異なるサイズの平面形状が六角形である開口部や孔に挿入して嵌め合わせることができ、異なるサイズの六角レンチ等として利用することが可能となる。
このようなレンチ形状部105を備えたことにより、ウォーターポンププライヤ1を用いて配管等の工事を行なっている際に、六角レンチが必要となった場合に、即座に、ウォーターポンププライヤ1のレンチ形状部105を六角レンチの代わりに用いることができ、工具の交換等を不要として作業効率を高めることができる。また、レンチ形状部105を様々なサイズの六角レンチの代わりとして用いることができるため、利便性が高い。例えば、レンチ形状部105を、様々な径の継足ソケットの取付け等に利用することが可能となる。
第二のアーム102は、第二の端部102b側に、マイナスドライバ形状を有するドライバ形状部106を備えている。マイナスドライバ形状とは、先端が予め決められた厚さおよび幅を有する矩形である形状である。ドライバ形状部106は、先端の幅が閾値以下であるマイナスドライバ形状を有している。ここでの閾値は、例えば、15mm以下であることが好ましく、12mm以下であることがより好ましい。また、ドライバ形状部106の先端の幅は、例えば、7mm以上であることが好ましい。
このようなドライバ形状部106を備えたことにより、ウォーターポンププライヤ1を用いて配管等の工事を行なっている際に、マイナスドライバが必要となった場合に、即座に、ウォーターポンププライヤ1のドライバ形状部106をマイナスドライバとして用いることができ、工具の交換等を不要として作業効率を高めることができる。
なお、本実施の形態においては、レンチ形状部105の長手方向の断面形状が正六角形である場合を例に挙げて説明したが、本発明においてはレンチ形状部105の断面形状が正n角形(nは3以上の整数)であれば良く、このような場合においても、上記と同様の効果を奏する。
なお、本実施の形態においては、第一のアーム101がレンチ形状部105を備え、第二のアーム102がドライバ形状部106を備えている場合について説明したが、本発明においては、第一のアーム101がドライバ形状部106を備え、第二のアーム102がレンチ形状部105を備えているようにしてもよく、このような場合においても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
また、本発明においては、第一のアーム101および第二のアーム102の両方がレンチ形状部105を備えているようにしても良く、第一のアーム101および第二のアーム102の両方がレンチ形状部105を備えているようにしても良い。また、本発明においては、第一のアーム101および第二のアーム102のいずれか一方のみが、レンチ形状部105およびドライバ形状部106のいずれか一方のみを備えているようにしても良い。
以上、本実施の形態によれば、第一のアームの第一のアゴ部および第二のアームの第二のアゴ部の先端に、それぞれ、第一のアームおよび第二のアームの延びる方向に延びる凸条が設けられた凹部を有する第一の対向面および第二の対向面が設けられているようにしたことにより、第一の対向面の凹部の先端と第二の対向面の凹部の先端とで、ネジの頭等の対象物を確実に挟持して、ネジを取り外したりすること等が可能となり、ウォーターポンププライヤの、適切に利用することが可能な用途を拡大することができる。
また、本実施の形態においては、係止構造によりアゴ部の開口幅が最も狭くなる位置で連結軸を係止させアゴを開口した状態で、前記連結軸の回転中心が、第一の対向面の先端および第二の対向面の先端から等距離に位置するようにしたことにより、ネジの頭等を挟む際には、通常、挟もうとするネジ等の軸の延長上に、連結軸の回転中心が位置することとなるため、第一のアゴ部1011の先端および第二のアゴ部1021の先端等を見なくても、ネジ等をつかむ際の位置あわせ等を連結軸の位置を参照して直感的に行なうことが可能となり、操作性を向上させることができる。これにより、ウォーターポンププライヤの、適切に利用することが可能な用途を拡大することができる。
また、連結軸の回転中心から第一の対向面の凹部の先端までの距離と、連結軸の回転中心から第二の対向面の凹部の先端までの距離とを同じ距離とすることができ、第一のハンドル部と第二のハンドル部とを握った場合の、連結軸の回転中心を中心とした第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との移動による第一の対向面20の凹部21の先端の移動距離と、第二の対向面30の凹部31の先端の移動距離とを同じとすることができるため、ネジの頭等を挟む際の位置あわせを容易に行なうことが可能となり、操作性を向上させることができる。これにより、ウォーターポンププライヤの、適切に利用することが可能な用途を拡大することができる。
なお、上記実施の形態においては、第一のアーム101と第二のアーム102とが連結軸103で回転可能に連結されている場合について説明したが、本発明においては、第一のアーム101と第二のアーム102とが回転可能に連結できれば、第一のアーム101と第二のアーム102とはどのような構造の連結部により連結されていても良い。
また、上記実施の形態においては、ウォーターポンププライヤ1が、連結軸103をスライド孔1013内で移動させて、係止構造103によりスライド孔1013の2以上の異なる位置で連結軸103を係止させることにより、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との間の開口幅を調整することが可能なウォーターポンププライヤである場合を例に挙げて説明したが、本発明は、第一のアーム101に設けられたに挿通されており、第一のアーム101および第二のアーム102を回転可能に連結する連結部と、この連結部を、第一のアームに設けられた孔の2以上の異なる位置で係止させて、アゴ部間の開口幅を調整するための係止構造とを有することにより、第一のアゴ部1011と第二のアゴ部1021との間の開口幅を調整することが可能なウォーターポンププライヤであれば適用できるものである。例えば、本発明のウォーターポンププライヤ1は、上記のようなスライド孔1013と連結軸103とを有する代わりに、第一のアーム101に設けられた複数の孔と、この複数の孔に抜き差し可能な連結部とで構成された係止構造を有するウォーターポンププライヤであっても良い。
また、上記実施の形態においては、第一の対向面20および第二の対向面30が、第一のアゴ部1011および第二のアゴ部1021の先端から延びる凸条が設けられた凹部を有する場合について説明したが、本発明においては、このような凹部を設けないようにしてもよく、このような場合においても、上記のように第一のアゴ部1011の先端および第二のアーム102の第二のアゴ部1021の先端でネジの頭等をつかむ際に、上記と同様の効果を得ることが可能である。ただし、ネジの頭を確実につかめるようにするためには、上記のように凹部を設けることが好ましい。
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるウォーターポンププライヤ等は、ネジの頭等を挟持可能なウォーターポンププライヤ等として有用である。
1 ウォーターポンププライヤ
20 第一の対向面
21、31 凹部
22、25、26、32、35、36 凸条
23、33 挟持面
24、34 端面
30 第二の対向面
101 第一のアーム
102 第二のアーム
101a、102a 第一の端部
101b、102b 第二の端部
103 連結軸
104 係止構造
105 レンチ形状部
106 ドライバ形状部
107 カバー部材
1011 第一のアゴ部
1012 第一のハンドル部
1013 スライド孔
1014 第一の嵌め込み部
1015 第一のカバー係止部
1021 第二のアゴ部
1022 第二のハンドル部
1024 第二の嵌め込み部
1025 第二のカバー係止部
1031 回転中心
1071 係止面
1072 開口部

Claims (10)

  1. 第一の端部にアゴ部を有し、第二の端部側にハンドル部を有する第一のアームおよび第二のアームと、
    前記第一のアームに設けられた2以上の異なる位置で係止できる孔に挿通されており、前記第一のアームおよび第二のアームを、回転可能に連結する連結部と、
    当該連結部を当該孔の2以上の異なる位置で係止させて、前記アゴ部間の開口幅を調整するための係止構造と、を備えており、
    前記第一のアームのアゴ部の先端および第二のアームのアゴ部の先端には、第一の対向面および第二の対向面が設けられ、
    前記係止構造により前記アゴ部の開口幅が最も狭くなる位置で前記連結部を係止させた状態で、前記連結部の回転中心が、前記第一の対向面および第二の対向面から等距離にある面上に位置するウォーターポンププライヤ。
  2. 前記第一の対向面および第二の対向面は、前記アゴ部の先端から延びる凸条が設けられた凹部を有する請求項1記載のウォーターポンププライヤ。
  3. 前記第一のアームのアゴ部の凹部および第二のアームのアゴ部の凹部にそれぞれ設けられた凸条の少なくとも先端側は、アゴ部を閉じた状態において、アゴ部の先端から離れるにつれて、当該凸条同士が離れていくように傾斜している請求項2記載のウォーターポンププライヤ。
  4. 前記第一のアームまたは第二のアームの少なくとも一方の第二の端部側に、当該第一のアームまたは第二のアームの延びる方向に垂直な断面が正n角形(nは、3以上の整数)であって、第二の端部の先端に向かって、太さが連続的に減少する形状を有するレンチ形状部を備えた請求項1から請求項3いずれか一項記載のウォーターポンププライヤ。
  5. 前記第一のアームまたは第二のアームの少なくとも一方の第二の端部側に、幅が閾値以下であるマイナスドライバ形状を有するドライバ形状部を備えた請求項1から請求項4いずれか一項記載のウォーターポンププライヤ。
  6. 前記第一のアームおよび第二のアームの少なくとも一方のハンドル部に着脱可能に取付けられるカバー部材を更に備え、
    前記カバー部材は、長手方向に延びる開口部を有しており、当該開口部は、少なくとも一方の端部まで到達しており、当該開口部の長手方向に垂直な断面がC字形状であり、
    前記カバー部材がはめ込まれる前記アームのハンドル部の、前記第一のアームと第二のアームとが対向する側の反対側には、前記開口部を介して前記カバー部材のC字形状内部に嵌め込み可能な形状を有する嵌め込み部が設けられており、
    前記カバー部材は、当該カバー部材が取付けられる前記アームの嵌め込み部が、当該カバー部材の開口した端部から当該カバー部材のC字形状内部に挿入されるよう、前記アームの前記ハンドル部と反対側の端部側から前記ハンドル部に向かってスライドさせることにより、前記アームに取付けられる請求項1から請求項5いずれか一項記載のウォーターポンププライヤ。
  7. 前記ハンドル部の嵌め込み部の付け根となる部分が、前記カバー部材が嵌め込まれた状態で、前記カバー部材の開口部に挟み込まれた状態となる形状を有している請求項6記載のウォーターポンププライヤ。
  8. 前記各カバー部材は、前記アームに取付けられた状態で前記第二の端部側となる部分に係止面を有し、
    前記各カバー部材が取付けられる前記アームの、前記第二の端部側には、前記カバー部材の係止面と係止して、当該カバー部材の前記第二の端部側への移動を防ぐカバー係止部が更に設けられている請求項6または請求項7記載のウォーターポンププライヤ。
  9. 前記カバー部材が取付けられるハンドル部は、前記カバー部材を取り外した状態で露出する部分に、滑り止め形状を有している請求項6から請求項8いずれか一項記載のウォーターポンププライヤ。
  10. 請求項6から請求項9いずれか一項記載のウォーターポンププライヤに用いられるカバー部材。
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