JP2012097960A - 室内環境制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トップライト1と、シーリングファン2と、室内温度検出手段10と、上方温度検出手段11と、外気温度を検出する外気温度検出手段12と、トップライト1とシーリングファン2を制御する制御手段16とを備え、制御手段16が、室内温度とトップライト付近の温度との温度差が所定値以上で、かつ、トップライト付近の温度が外気温度以上の場合に、トップライト1を開けるとともにシーリングファン2を上方に向けて気流を生じさせるべく回転させるように制御するので、トップライト付近の熱気をシーリングファン2によって外部に容易かつ十分に排熱でき、この結果住宅内の室内環境を快適に保つことができる。
【選択図】図1
Description
この微気候デザイン建物は、外部から空気を取り入れ、その空気を上階または屋根部から排出する微気候デザイン建物であって、前記建物の下階に設けられた複数の開口部と、前記下階の前記開口部から離れた位置に設けられた欄間と、前記下階の天井に設けられた風洞と、前記建物の屋根に設けられた排熱塔とを備え、前記欄間と、前記風洞と、前記排熱塔が連続的に空気流通路を形成され、さらに、前記屋根部に風洞からの空気および熱を外部へ排出可能とするトップライトが設けられているものである。
また、熱気は上昇するため、天井付近に溜まり上部からのふく射熱を増大する要因となり、対流もしにくいため排熱することが困難であるが、トップライトを設けることで、容易に熱気を排出可能となる。さらに、居室の使用条件などによって、開口部を閉める必要が生じた場合にも、排熱を効果的に行うことができる。
また、トップライトとシーリングファンとによる空調システムの一例として、特許文献2に記載のものが知られているが、この空調システムでもトップライト付近の熱溜まりに着目していない。
開閉可能に設けられたトップライト1と、このトップライト1の下方に設けられたシーリングファン2と、
室内の温度を検出する室内温度検出手段10と、
前記トップライト付近の温度を検出する上方温度検出手段11と、
外気温度を検出する外気温度検出手段12と、
前記トップライト1と前記シーリングファン2を制御する制御手段16とを備え、
前記制御手段16は、前記室内温度検出手段10によって検出された室内温度と前記上方温度検出手段11によって検出されたトップライト付近の温度との温度差が所定値(例えば3℃)以上で、かつ、前記トップライト付近の温度が前記外気温度検出手段12によって検出された外気温度以上の場合に、前記トップライト1を開けるとともに前記シーリングファン2を上方に向けて気流を生じさせるべく回転させるように制御することを特徴とする。
また、トップライト付近の熱気を外部に排出できるので、エアコンを作動させていた場合に、エアコンによって部屋の温度を効果的に下げることができ、省エネを図ることもできる。
前記室(例えば居間6)内にエアコン14を備えており、
前記制御手段16は、前記トップライト1を開けるとともに前記シーリングファン2を回転させてから所定時間経過後(例えば約2分間経過後)に前記エアコン14を運転開始するように制御し、このエアコン14の運転開始から所定時間経過後(例えば約6分経過後)に前記トップライト1を閉じるように制御し、
前記室内温度検出手段10によって検出された室内温度がシステム設定温度以下になった場合に前記エアコン14を停止するように制御することを特徴とする。
また、制御手段16が、室内温度検出手段10によって検出された室内温度がシステム設定温度以下になった場合にエアコン14を停止するように制御するので、室内を冷やし過ぎることもなく、エアコンの稼働時間を削減できるので、省エネを図ることができる。
前記エアコン14の設定温度が前記システム設定温度と同じか少し低め(例えば1〜2℃低め)に設定されていることを特徴とする。
前記制御手段16は、前記外気温度検出手段12によって検出された外気温度がシステム設定温度未満になった場合に前記トップライト1を開けるように制御することを特徴とする。
降雨検出手段13を備えており、
前記制御手段16は、前記降雨検出手段13によって降雨が検出された場合でかつ前記トップライト1が開いている場合に、優先して当該トップライト1を閉じるように制御することを特徴とする。
本実施の形態の室内環境制御システムは、図1および図2に示すように、トップライト1とシーリングファン2とを備えている。図1および図4に示すように、トップライト1は住宅の屋根に設けられており、図示しない駆動モータ等によって自動的に開閉されるようになっている。シーリングファン2はトップライト1の直下に設けられている。すなわち図4に示すように、トップライト1と天井3との間には、通風および採光用の通気部4が設けられており、この通気部4においてトップライト1の直下にシーリングファン2が設けられている。また、通気部4の下面にはルーバ5が天井3とほぼ面一に設けられている。ルーバ5は風(空気)や光が通り抜けられるように形成されている。
前記室内温度検出手段10は、例えば温度センサ10によって構成されており、この温度センサ10は室内環境制御システム用のリモコン15に内蔵されている。
リモコン15は制御手段16に信号線によって接続され、これに内蔵されている温度センサ10も信号線によって制御手段16に接続されている。
また、リモコン15は室内の壁面等に固定されている。例えば図3(a)に示すように、住宅の1階の居間6の壁に、照明スイッチ等とほぼ同じ高さ(床面から1m〜1.5m程度の高さ)に固定されている。このリモコン15に温度センサ10が内蔵されているので、この温度センサ10によって居間6の下部の温度を検出できるようになっている。なお、居間6の上方は2階の天井まで吹き抜けている。
外気温度検出手段12は、例えば温度センサ12によって構成されており、この温度センサ12は、図1に示すように、1階の床下でかつ風通しのよい場所(換気台輪近く)に設置されている。したがって、この温度センサ12によって外気温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサ12は、メンテナンス等を容易に行える床下収納庫付近に設置するのが望ましい。また、温度センサ12は信号線によって制御手段16に接続されている。
エアコン14は居間6の壁に固定されており、このエアコン14には制御ユニット14aが接続され、この制御ユニット14aが信号線によって制御手段16に接続されている。したがって、エアコン14は制御ユニット14aを介して制御手段16に接続されている。
赤外線発光部1aは、トップライト1の受光部に当該トップライト1を開閉させるための開閉信号を赤外線によって送信するものであり、前記通気部4を形成する壁面に受光部に対向して固定されている。
赤外線発光部2aは、シーリングファン2の受光部に当該シーリングファンをON・OFFするためのON・OFF信号を赤外線によって送信するものであり、前記通気部4を形成する壁面に受光部に対向して、かつ、前記赤外線発光部1aより下方位置に固定されている。
本実施の形態の室内環境制御システムを運転する場合、運転/停止ボタン15aを押し、運転/停止ボタン15aのランプ15dが点灯するようにし、液晶画面15cに現在の設定温度が表示され、トップライト1、シーリングファン2、エアコン15の運転が温度状況に合わせて自動的に制御されるようになっている。
室内環境制御システムを停止させる場合、運転/停止ボタン15aを押し、運転/停止ボタン15aのランプ15dが消灯するようにし、これによって、液晶画面15cの表示が消え、トップライト1を閉じてシーリングファン2とエアコン14を停止するようになっている。
まず、リモコン15の運転/停止ボタン15aによって、室内環境制御システムをONとする。これによって、本室内環境制御システムが運転開始されるとともに、エアコン14がONとなる。これは、制御手段16から制御ユニット14aに信号が送信され、この制御ユニット14aからエアコン14にON信号が送信されることによって行われる。
また、システム設定温度をリモコン15の温度ボタン15bによって27℃に設定するとともに、エアコン14の設定温度を、システム設定温度より低い26℃に設定する。
そして、本実施の形態では、温度センサ10によって検出された居間6の下部の温度と温度センサ11によって検出されたトップライト付近の温度との温度差が所定値(例えば3℃)以上の場合に以下のような制御を行う。
なお、以下では温度センサ12,10によって検出される外気温度および室内温度が、それぞれ27℃以上の場合を「暑」とし、27℃未満の場合を「涼」とする。
トップライト1を開けるとともにシーリングファン2を回転させてから所定時間経過後(例えば2分間経過後)に、制御手段16はエアコン14を運転開始するように制御し、このエアコン14の運転開始から所定時間経過後(例えば6分経過後)にトップライト1を閉じるように制御する。
次に、制御手段16は、室内温度がシステム設定温度27℃以下になった場合にエアコン14を停止するように制御する。この状態で室内温度が上昇して「暑」となり、かつ上下温度差が「3℃以上」の場合、(3)に戻って同様の制御を行う。
その後、外気温度がシステム設定温度未満になった場合、制御手段16はトップライト1を開けるように制御する。
さらに、制御手段16が、室内温度検出手段10によって検出された室内温度がシステム設定温度以下になった場合にエアコン14を停止するように制御するので、室内を冷やし過ぎることもなく、省エネを図ることができる。
また、外気温度検出手段12によって検出された外気温度がシステム設定温度未満になった場合に制御手段16がトップライト1を開けるように制御するので、エアコン停止後の室内温度の上昇を防ぐことができる。
また、制御手段16が、降雨検出手段13によって降雨が検出された場合でかつトップライト1が開いている場合に、優先して当該トップライト1を閉じるように制御するので、室内への雨水の浸入を防止できる。
また、外気温度検出手段12が1階の床下でかつ風通しのよい場所に設置されているので、正確な外気温度を検出できる。
2 シーリングファン
10 温度センサ(室内温度検出手段)
11 温度センサ(上方温度検出手段)
12 温度センサ(外気温度検出手段)
13 降雨センサ(降雨検出手段)
14 エアコン
16 制御手段
Claims (5)
- 住宅の室内環境制御システムであって、
開閉可能に設けられたトップライトと、このトップライトの下方に設けられたシーリングファンと、
室内の温度を検出する室内温度検出手段と、
前記トップライト付近の温度を検出する上方温度検出手段と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
前記トップライトと前記シーリングファンを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記室内温度検出手段によって検出された室内温度と前記上方温度検出手段によって検出されたトップライト付近の温度との温度差が所定値以上で、かつ、前記トップライト付近の温度が前記外気温度検出手段によって検出された外気温度以上の場合に、前記トップライトを開けるとともに前記シーリングファンを上方に向けて気流を生じさせるべく回転させるように制御することを特徴とする室内環境制御システム。 - 請求項1に記載の室内環境制御システムにおいて、
前記室内にエアコンを備えており、
前記制御手段は、前記トップライトを開けるとともに前記シーリングファンを回転させてから所定時間経過後に前記エアコンを運転開始するように制御し、このエアコンの運転開始から所定時間経過後に前記トップライトを閉じるように制御し、
前記室内温度検出手段によって検出された室内温度がシステム設定温度以下になった場合に前記エアコンを停止するように制御することを特徴とする室内環境制御システム。 - 請求項2に記載の室内環境制御システムにおいて、
前記エアコンの設定温度が前記システム設定温度と同じか少し低めに設定されていることを特徴とする室内環境制御システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の室内環境制御システムにおいて、
前記制御手段は、前記外気温度検出手段によって検出された外気温度がシステム設定温度未満になった場合に前記トップライトを開けるように制御することを特徴とする室内環境制御システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の室内環境制御システムにおいて、
降雨検出手段を備えており、
前記制御手段は、前記降雨検出手段によって降雨が検出された場合でかつ前記トップライトが開いている場合に、優先して当該トップライトを閉じるように制御することを特徴とする室内環境制御システム。
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