JP2012097454A - 溝蓋用スペーサ及び側溝構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
溝蓋用スペーサ1は、弾性材料で形成され、溝蓋10の長手方向の端部底面でその短辺に沿って貼着可能な帯状の下板部2と、この下板部2の端部においてその長辺から直角に連設され、溝蓋10の短手端面に貼着可能な縦板部4とからなることにある。
【選択図】図1
Description
そのため、騒音を軽減させる方法として、特許文献1に開示のように、側溝と蓋との間や溝蓋同士の間に防音ゴムを設ける方法が知られている。
また、特許文献2に開示のように、縦片と横片とをT字交差状に一体化し、全体をゴム等の弾性材料によって形成した側溝用吸振防音具を、側溝と蓋との隙間及び蓋同士の隙間の間に配置する方法も発明されている。
さらに、特許文献3に開示のように、側溝蓋同士の間の空間に連結具を配置する方法も発明されている。
また、特許文献2の発明においては、側溝と蓋との間に空間が設けられるため、振動を逃がして騒音の発生を軽減させるものの、側溝の縁部分と蓋との接触面がテーパー形状であることから、当該接触面の間に側溝用吸振防音具を配置すると、蓋が浮き上がってしまうという問題があった。
さらに、特許文献3の発明においても、側溝蓋同士の接触を防止することにより、騒音の発生を軽減させることは可能であるものの、側溝蓋の設置後、側溝蓋の量短辺部に形成された凹みによる取付部を閉塞することから、手や工具が入らなくなるめ、側溝蓋の取り外しが困難になるという問題があった。
弾性材料で形成され、前記溝蓋の長手方向の端部底面でその短辺に沿って貼着可能な帯状の下板部と、当該下板部の端部においてその長辺から直角に連設され、前記溝蓋の短手端面に貼着可能な縦板部とからなることにある。
前記溝蓋の長手方向の両端部の底面に、請求項1乃至3の何れかに記載の溝蓋用スペーサの前記下板部をそれぞれ貼着すると共に、前記溝蓋の短手端面に、前記溝蓋用スペーサの前記縦板部をそれぞれ貼着して、前記下板部を前記側溝と溝蓋との間に、前記縦板部を隣接する前記側溝の短手端面間にそれぞれ介在させたことにある。
また、下板部2は、厚みが約2mmである一方、両端には、厚みが約4mmの端部3,3が形成されている。他にも、端部3,3の下面には、幅が約5mm、深さが約2mmの溝5,5・・が長辺方向に設けられている。
なお、溝蓋用スペーサ1の材質は、自動車等が溝蓋10の上を走行した場合においても変形することのない硬質ゴムである。
まず始めに、図2(a)に示すように、溝蓋10の長手方向の一方の端部において、溝蓋用スペーサ1a(構造は溝蓋用スペーサ1と同じであるが区別するためにa,b・・の符号を付す。溝蓋10においても同じ。)を、下板部2を当該端部の下面に貼着すると共に、縦板部4を、凹部によって分離される溝蓋10の短手端面11a,11bのうちの一方の端面11aに接着剤等によって貼着するが、溝蓋10を粉砕してリサイクルを行う場合に、分別作業が行い易いように両面テープを用いることが好ましい。
また、溝蓋10の他方の端部には凹部が形成されていないのに対し、下板部2には凹部が形成されていることから、溝蓋用スペーサ1bを他方の端部に貼着すると、端部の形状と下板部2の形状とは一致しないが、凹部は溝蓋10の取り外しのために形成したものであり、側溝と溝蓋との間に空間を形成し、騒音の発生を軽減することは溝蓋用スペーサ1aと同様である。
なお、従来から側溝12の当接面13より上側の内面14は、上方へ行くに従って幅が広くなるテーパー状に形成されているため、溝蓋10を載置した後は、溝蓋10が側溝12内で短手方向に動くことが防止される。
しかし、溝蓋10において、表面の長手方向の稜線部には、図3(b)に示すように、約5mmの面取り15が形成されているのが通常であるから、たとえ溝蓋10の上面が側溝12の上面開口よりも上方へ突出しても支障はない。勿論これが原因で騒音が発生したり、自動車等の走行において不具合を生じさせたりすることはない。
例えば、溝蓋用スペーサ1の材質は、硬質ゴムが用いられているが、硬質プラスチックや樹脂、リサイクルプラスチック等を用いても良く、適宜変更可能である。
また、JIS A5372第3種300に規格される溝蓋10と側溝12とを対象とした場合の溝蓋用スペーサ1の寸法は、下板部2の長手方向の長さが約400mm、短手方向の長さが約55mmであり、縦板部4は、長手方向の長さが約55mm、高さが約94mmであるが、対象とする溝蓋10や側溝12は、前記JISに規格されるU形側溝やU形用蓋に限定されるものではなく、また、前記溝蓋用スペーサ1の寸法や形状は、溝蓋10に貼着して溝蓋10と側溝12との間に空間を設け、振動を逃がして騒音の発生を軽減するものであれば、適宜変更可能である。
Claims (4)
- 横断面U字状の側溝とその上面の開口を閉塞する矩形状の溝蓋との間に配され、振動及び騒音を軽減するための溝蓋用スペーサであって、
弾性材料で形成され、前記溝蓋の長手方向の端部底面でその短辺に沿って貼着可能な帯状の下板部と、当該下板部の端部においてその長辺から直角に連設され、前記溝蓋の短手端面に貼着可能な縦板部とからなることを特徴とする溝蓋用スペーサ。 - 前記下板部の底面に、前記下板部の長手方向と平行な複数の溝を形成したことを特徴とする請求項1に記載の溝蓋用スペーサ。
- 前記縦板部における前記下板部と反対側の外面に、前記下板部の長手方向と平行な複数の溝を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の溝蓋用スペーサ。
- 横断面U字状の側溝の上面の開口を、矩形状の溝蓋を長手方向に複数隣接させて閉塞した側溝構造であって、
前記溝蓋の長手方向の両端部の底面に、請求項1乃至3の何れかに記載の溝蓋用スペーサの前記下板部をそれぞれ貼着すると共に、前記溝蓋の短手端面に、前記溝蓋用スペーサの前記縦板部をそれぞれ貼着して、前記下板部を前記側溝と溝蓋との間に、前記縦板部を隣接する前記側溝の短手端面間にそれぞれ介在させたことを特徴とする側溝構造。
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2010
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