JP2012097172A - 非水系顔料インク - Google Patents

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【課題】非水系顔料インクを、顔料分散安定性、吐出安定性を確保しながら、裏抜けを抑制することができ、高い印刷濃度を実現することが可能なものとする。
【解決手段】少なくとも、非水系溶剤とこの溶剤に自己分散可能な顔料とを含む非水系顔料インクであって、自己分散可能な顔料を、R1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物(一般式中、Xは−SH、−NCO、−NH2、−NHR(Rはアルキル基)のいずれかであり、Yは−CO−O−O−CO−、−CO−O−O−のいずれかであり、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基であって、アルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。)により処理されているものとする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録システムの使用に適した非水系顔料インクであって、詳細には裏抜け抑制効果に優れ、印刷濃度の高い非水系顔料インクに関するものである。
インクジェット記録方式は、流動性の高いインクジェットインクを微細なヘッドノズルからインク粒子として噴射し、上記ノズルに対向して置かれた印刷紙に画像を記録するものであり、低騒音で高速印字が可能であることから、近年急速に普及している。このようなインクジェット記録方式に用いられるインクとして、非水溶性溶剤に顔料を微分散させたいわゆる非水系顔料インクが知られている。
非水系顔料インクは顔料の分散安定性を確保するために一般に顔料分散剤を使用しているため、インクが印刷用紙に転移した後、インク中の溶剤が用紙へ浸透するに伴い、顔料が紙の内部に浸透する結果、印刷濃度が低く、裏抜けが多いものとなってしまうという問題がある。顔料分散剤は溶剤と顔料との親和性が高いために、溶剤が用紙に浸透する際に顔料も用紙内部に引き込まれやすい傾向となる。このため、例えば特許文献1に記載されているような、顔料が高分子によって表面処理されたカプセル型顔料を用いれば、顔料を用紙表面に留め、裏抜けを抑制できるのではないかと考えられる。
特開2007−314651号公報
しかし、特許文献1に記載されているカプセル型顔料は、水溶媒中で極性の低沸点溶剤を脱溶剤すること(コアソルベーション法)によりカプセル顔料の製造を行っており、かなり煩雑な工程が必要であるため、実用的ではない。また、カプセル化する高分子は極性が高いものとなるので、インクに用いる非水系溶剤は極性の高い溶剤に限られてくる。そのため低極性溶剤の割合が高いインクの場合、顔料コンテントが高くなるとインク粘度が高くなってしまい安定した吐出性が得られず、印刷濃度も低くなってしまうという新たな問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、顔料分散安定性、吐出安定性を確保しながら、裏抜けを抑制することができ、高い印刷濃度を実現することが可能な非水系顔料インクを提供することを目的とするものである。
本発明の非水系顔料インクは、少なくとも、非水系溶剤と該溶剤に自己分散可能な顔料とを含む非水系顔料インクであって、前記自己分散可能な顔料が、R1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物(一般式中、Xは−SH、−NCO、−NH2、−NHR(Rはアルキル基)のいずれかであり、Yは−CO−O−O−CO−、−CO−O−O−のいずれかであり、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基であって、該アルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。)により処理されているものであることを特徴とするものである。
前記顔料はカーボンブラックであることが好ましい。
前記非水系溶剤は非極性有機溶剤および/または極性有機溶剤であって、50%留出点が150℃以上の溶剤であることが好ましい。
本発明の非水系顔料インクは、少なくとも、非水系溶剤とこの溶剤に自己分散可能な顔料とを含む非水系顔料インクであって、自己分散可能な顔料が、R1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物(一般式中、Xは−SH、−NCO、−NH2、−NHR(Rはアルキル基)のいずれかであり、Yは−CO−O−O−CO−、−CO−O−O−のいずれかであり、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基であって、このアルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。)により処理されているので、顔料表面に長鎖アルキル基がグラフト鎖として導入される結果、顔料の分散安定性、吐出安定性を確保しながら、裏抜けを抑制し、印刷濃度の高い印刷を実現することができる。
本発明の非水系顔料インク(以下、単にインクともいう)は、少なくとも、非水系溶剤とこの溶剤に自己分散可能な顔料とを含むインクであって、自己分散可能な顔料が、R1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物(一般式中、Xは−SH、−NCO、−NH2、−NHR(Rはアルキル基)のいずれかであり、Yは−CO−O−O−CO−、−CO−O−O−のいずれかであり、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基であって、このアルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。)により処理されているものであることを特徴とする。
本発明のインクは、顔料がR1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物により処理されることにより、顔料表面に長鎖アルキル基(R1またはR2およびR3)がグラフト鎖として導入される。詳細には、一般式R1−Xで表される化合物は、一般式中のXが顔料表面の官能基と反応することにより、グラフト鎖としてR1が顔料表面に導入される。一般式R2−Y−R3で表される化合物は一般式中のYがラジカル開裂することにより顔料のラジカル補足能(顔料中の縮合芳香族環は各種のラジカルを選択的に補足して結合をする性質がある)によって、R2およびR3がグラフト鎖として顔料表面に導入される。これによって、顔料は非水系溶剤に自己分散が可能となり、分散安定性、吐出安定性を確保しながら、裏抜けを抑制し、印刷濃度の高い印刷を実現することが可能である。
より詳細には、顔料表面に水酸基やカルボン酸基が存在している場合には、一般式R1−Xで表される化合物の、Xが−NCO(イソシアネート基)、−NH2(アミノ基)、−NHR(Rは炭素数1〜22のアルキル基であって、このアルキル基は、直鎖でも分岐していてもよい)である化合物により処理することで、−NCOの場合にはイソシアネート基によるウレタン化により、−NH2、−NHRの場合にはアミノ基による塩形成により、グラフト鎖としてR1が顔料表面に導入される。
顔料表面に上記のような特定の官能基が存在していなくても、一般式R2−Y−R3で表される化合物の場合には、一般式中のYがラジカル開裂、例えばYが−CO−O−O−CO−の場合には、R2−CO−O−O−CO−R3が、R2−COO・とR3−COO・に開列することにより、顔料のラジカル補足能によって、R2およびR3(あるいはR2−COOおよびR3−COO)がグラフト鎖として顔料表面に導入される。また、一般式R1−Xで表される化合物であっても、Xが−SH(チオール基)である化合物の場合には、チオールによってグラフト鎖としてR1が顔料表面に導入される。
一般式中、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基である。このアルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。また、R1、R2およびR3のアルキル基は飽和であっても不飽和であってもよいが、顔料の発色官能基と反応するような官能基は含まないことが好ましい。R1、R2およびR3としては、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、イソステアリル基、ベヘニル基、オレイル基等を好ましく例示することができる。
一般式R1−Xで表される化合物およびR2−Y−R3で表される化合物の分子量は400以下である。このように比較的低分子量の化合物によるグラフト化により、インク粘度を上げることなく、安定した顔料分散が可能である。一般式R1−Xで表される化合物およびR2−Y−R3で表される化合物の含有量は、質量比で顔料1に対して0.1〜30の範囲であることが好ましく、0.2〜10の範囲であることがより好ましい。
上記一般式R1−Xで表される化合物としては、オクチルイソシアネート(MW155)、ドデシルイソシアネート(MW202)、ステアリルイソシアネート(MW296)、オクチルアミン(MW129)、ドデシルアミン(MW185)、ステアリルアミン(MW270)、オクタンチオール(MW146)、ドデカンチオール(MW202)、オクタデカンチオール(MW287)を例示することができる。また、R2−Y−R3で表される化合物としては、ジラウロイルペルオキシド、ビス(3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシド)等の脂肪族系ジアシルパーオキサイド(市販品として日油製のパーロイル(登録商標)L(MW399)、パーロイル355(MW314))、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエートの脂肪族系ジアルキルパーオキシエステル(市販品として日油製のパーオクタND(MW300))、ジ−(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネートの脂肪族系パーオキシジカーボネート(市販品として日油製パーロイルOPP(MW346))を例示することができる。
顔料をR1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物により処理して顔料表面にグラフト鎖としてR1あるいはR2およびR3を導入するには、窒素雰囲気下、有機溶剤中で顔料とR1−Xで表される化合物またはR2−Y−R3で表される化合物を反応させることにより行うことができる。有機溶剤としては、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7、(いずれもJX日鉱日石エネルギー)等のナフテン系溶剤や、IOP(パルミチン酸イソオクチル:日光ケミカルズ)、エキセパールMOL(オレイン酸メチル:花王株式会社)、セチオールA(ラウリン酸ヘキシル:コグニス)等のエステル溶剤等を用いることができる。
非水系溶剤は非極性有機溶剤および/または極性有機溶剤であって、50%留出点が150℃以上300℃以下の溶剤であることが好ましい。50%留出点は、JIS K0066「化学製品の蒸留試験方法」に従って測定される、質量で50%の溶剤が揮発したときの温度を意味する。安全性の観点からは、50%留出点が160℃以上、好ましくは230℃以上のものを用いることが好ましい。
具体的には、非極性有機溶剤としては、脂肪族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素溶剤等を好ましく挙げることができる。脂肪族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素系溶剤としては、たとえば、JX日鉱日石エネルギー(株)製「テクリーンN−16、テクリーンN−20、テクリーンN−22、日石ナフテゾールL、日石ナフテゾールM、日石ナフテゾールH、0号ソルベントL、0号ソルベントM、0号ソルベントH、日石アイソゾール300、日石アイソゾール400、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7」、Exxon社製「Isopar(アイソパー)G、IsoparH、IsoparL、IsoparM、ExxsolD40、ExxsolD80、ExxsolD100、ExxsolD130、ExxsolD140」等を好ましく挙げることができる。芳香族炭化水素溶剤としては、JX日鉱日石エネルギー(株)製「日石クリーンソルG」(アルキルベンゼン)、Exxon社製「ソルベッソ200」などを例示することができる。
極性有機溶剤としては1分子中の炭素数が14以上のエステル系溶剤、およびこれらの混合溶剤を用いることができる。より具体的には、ラウリン酸メチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソオクチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、リノール酸メチル、リノール酸イソブチル、リノール酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、大豆油メチル、大豆油イソブチル、トール油メチル、トール油イソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、モノカプリン酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどを例示することができる。
これらの非水系溶剤は単独で、または2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。非水系溶剤の含有量は、インク全量中に75〜99.5質量%であることが好ましい。非極性有機溶剤と極性有機溶剤の含有量比は、非極性有機溶剤を1とした場合、極性有機溶剤は0〜5の範囲が好ましい。
本発明のインクには従来公知の無機顔料および有機顔料を適宜使用してもよい。例えば、無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、コバルトブルー、群青、紺青、カーボンブラック、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、タルク、シリカ等が挙げられる。有機顔料としては、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、縮合多環顔料、銅フタロシアニン顔料等が挙げられる。これらの顔料は、単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて使用することも可能である。顔料の添加量は、インク全量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
上記各成分に加えて、本発明のインクには慣用の添加剤が含まれていてよい。添加剤としては、界面活性剤、例えばアニオン性、カチオン性、両性、もしくはノニオン性の界面活性剤、酸化防止剤、例えばジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、及びノルジヒドログアヤレチック酸等、が挙げられる。
本発明のインクは、例えばビーズミル等の公知の分散機に全成分を一括又は分割して投入して分散させ、所望により、メンブレンフィルター等の公知のろ過機を通すことにより調製できる。
以下に本発明の非水系インクジェットインクの実施例を示す。
(表面処理顔料P−1の準備)
500mlの4つ口フラスコに顔料MA600(カーボンブラック:三菱化学)15.0g、パーロイルL(日本油脂)5.6g、AF−7(ナフテン系溶剤:JX日鉱日石エネルギー)135g、IOP(エステル溶剤:日光ケミカルズ)135g、直径2mmのジルコニアビーズ1000gを入れ、窒素雰囲気下で攪拌して充分に窒素置換をし、100℃に昇温して6時間反応させた。ジルコニアビーズを取り除き、得られた分散液を遠心分離機にかけ表面処理顔料を沈降させた(13000rpm、5分間)。次に、沈降させた顔料をメチルエチルケトン(MEK)に超音波で強制分散させ、得られた分散液(MEK)を再度遠心分離機にかけ表面処理顔料を沈降させた。この工程を3回繰り返し、得られた表面処理顔料を乾燥してMEKを完全に除去して表面処理顔料P−1を得た。TG/DTA(示差熱熱重量同時測定装置)により測定した、顔料表面に結合した成分の量と顔料との割合は質量比で25%であった。
(表面処理顔料P−2〜4の準備)
上記(表面処理顔料P−1の準備)において、パーロイルL 5.6gを入れるところを、それぞれドデシルイソシアネート(和光純薬)、ドデシルアミン(和光純薬)、チオカルコール20(ドデシルメルカプタン:花王)に変えた以外は同様に調整して、表面処理顔料P−2〜P−4を得た。P−2、P−3、P−4のTG/DTAによる顔料表面に結合した成分の量は顔料との割合は、質量比でそれぞれ24%、18%、21%であった。
(カプセル顔料の準備)
カーボンブラックをMA600(カーボンブラック:三菱化学)に変更した以外は、特開2007−314651号公報の<調整例1>に記載されている手順に従って、カプセル顔料を準備した。
(インクの調製)
下記表1に示す配合(表1に示す数値は質量部である)で原材料を顔料濃度が20質量%になるようにプレミックスした後、滞留時間12分間分散させて、表1に示す粘度調整用溶剤で希釈して顔料濃度が10質量%の実施例1〜4、比較例1および2のインクを調製した。
(評価)
(印刷濃度および裏抜け)
オルフィスX9050を使用し、各インクを、インクジェット記録装置に装填し、理想用紙薄口(理想科学工業(株))の印刷用紙に対し、30plで300dpi×300dpi相当のベタ画像を印刷した。印刷濃度を、ベタ画像の24時間経過後の印刷用紙の表OD値を測定し以下の基準により評価した。裏抜けを、ベタ画像の24時間経過後の裏OD値を測定し以下の基準により評価した。なおOD値は、マクベス濃度計(マクベス社製RD920)により測定した。
印刷濃度(表OD)の評価
○:OD値1.11以上
△:OD値1.00以上1.11未満
×:OD値1.00未満
裏抜け(裏OD)の評価
○:OD値0.20未満
△:OD値0.20以上0.30未満
×:OD値0.30以上
(貯蔵安定性)
実施例1〜4、比較例1および2のインクの粘度を次のようにして測定した。ハーケ社製レオメータRS75を使用し、直径6cmコーンを用いて、23℃において、60秒間でずり応力を0.7〜100(1/s)まで上昇させたときの、ずり応力が100(1/s)のときの粘度を測定した。各インクをガラス瓶に50ml入れ、70℃環境下で1ヶ月放置し、その後再び粘度を測定して、以下の基準で評価した。
○:粘度変化率±5%未満
△:粘度変化率±5%以上10%未満
×:粘度変化率±10%以上
各インクの処方と評価の結果を表1に示す。
Figure 2012097172
表1に示すように、本発明のインクは従来の顔料分散剤を添加したインク(比較例1)に比べて、印刷用紙表面の印刷濃度を高く、裏抜けを抑制することができた。カプセル顔料を用いた比較例2は、低極性溶剤中では、顔料コンテントが高くなるとインク粘度が高くなってしまい安定した吐出性が得られず、印刷濃度も低くなった。なお、本実施例では顔料としてカーボンブラックを用いた例を示したが、顔料表面の長鎖アルキル基のグラフトによる顔料分散という効果からすれば、その他の顔料でも同様の結果が得られるものと推測される。
以上のように、本発明のインクによれば、顔料分散安定性、吐出安定性を確保しながら、裏抜けを抑制することができ、高い印刷濃度を実現することが可能である。

Claims (3)

  1. 少なくとも、非水系溶剤と該溶剤に自己分散可能な顔料とを含む非水系顔料インクであって、前記自己分散可能な顔料が、R1−XまたはR2−Y−R3で表される化合物(一般式中、Xは−SH、−NCO、−NH2、−NHR(Rはアルキル基)のいずれかであり、Yは−CO−O−O−CO−、−CO−O−O−のいずれかであり、R1、R2およびR3は炭素数8〜22のアルキル基であって、該アルキル基は、直鎖でも分岐していてもよく、R2およびR3は同じものであっても、異なっているものでもよい。)により処理されているものであることを特徴とする非水系顔料インク。
  2. 前記顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1記載の非水系顔料インク。
  3. 前記非水系溶剤が非極性有機溶剤および/または極性有機溶剤であって、50%留出点が150℃以上の溶剤であることを特徴とする請求項1または2記載の非水系顔料インク。
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