JP2012096760A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機の駆動回路などの電圧を適正に保持して装置の保護を図ると共に動力性能を発揮させる。
【解決手段】モータMG1によりエンジンをクランキングする際には、モータMG2の回転数Nm2が昇圧回路にLC共振を生じさせる閾値Nref以下のときには、昇圧上限値Vlimに低電圧Vloを設定し(S590)、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きいときには、昇圧上限値Vlimに高電圧Vhiを設定し(S600)、インバータ必要電圧Vinv*と昇圧上限値Vlimとのうち小さい方を昇圧回路の電圧指令VH*に設定する(S610)。これにより、エンジン22のクランキング中に昇圧回路のLC共振によって高電圧系のコンデンサに大きな電圧変動が生じるものとしても、耐圧を超える過大な電圧が作用するのを抑制することができると共に電圧の過剰な制限を抑制して走行性能を発揮させることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、第1のモータと、エンジンの出力軸と第1のモータの回転軸と駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に接続された第2のモータと、二次電池と、二次電池の電圧を昇圧して第1および第2のモータを駆動するインバータ回路に供給する昇圧回路と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、エンジンを始動する際には、第2のモータの回転数からエンジンの始動時に第1のモータが取り得る回転数の範囲を算出し、第1のモータの取り得る回転数の範囲とエンジンの始動に必要な要求トルクとに基づいてマップから第1のモータを駆動するために必要なインバータ必要電圧を導出し、二次電池の電圧がインバータ必要電圧まで昇圧されるよう昇圧回路を制御している。
特開2006−194133号公報
上述したハイブリッド自動車では、運転者によるアクセルペダルの踏み込みが比較的小さいときには、エンジンの運転を停止した状態で第2のモータからのパワーだけで走行するモータ走行により走行し、運転者が大きくアクセルペダルを踏み込んで大きなトルクによる走行が要求されたときには、第2のモータからのパワーだけでは要求されるパワーを出力できないため、第1のモータによりエンジンをクランキングして始動し、エンジンからのパワーと第2のモータからのパワーとにより走行するハイブリッド走行に制御を切り替える。走行中の第1のモータによるエンジンの始動は第2のモータから走行に必要なパワーを出力している状態で行なわれるため、第2のモータからは走行に要求される要求トルクに加えてエンジンのクランキングに伴って駆動軸に伝達されるトルクをキャンセルするためのトルクも出力する必要がある。このため、昇圧回路ではインバータに供給する電圧ができる限り高くなるよう昇圧した方がよいが、インバータ電圧によってはインバータのスイッチング素子の耐圧やインバータの平滑用コンデンサの耐圧を超えてしまう場合が生じる。
本発明のハイブリッド自動車は、電動機の駆動回路などの電圧を適正に保持して装置の保護を図ると共に走行性能を発揮させることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
内燃機関と、第1の電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記第1の電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸の3軸に接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機と、前記第1の電動機を駆動する第1の駆動回路と、前記第2の電動機を駆動する第2の駆動回路と、充放電が可能な二次電池と、該二次電池の電圧を昇圧して前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に供給可能な昇圧回路と、を備えるハイブリッド自動車であって、
前記内燃機関の始動が要求されたときには前記第1の電動機により前記内燃機関がクランキングされると共に前記第2の電動機により前記クランキングに伴って前記駆動軸に伝達されるトルクをキャンセルしながら要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを制御し、前記内燃機関の始動が完了したときには前記内燃機関の運転を伴って前記第1の電動機と前記第2の電動機とにより前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを制御する制御手段と、
前記昇圧回路の昇圧が許容される電圧の上限値としての昇圧上限値を、前記内燃機関がクランキングされている間には該内燃機関が運転されている間よりも低くなるよう設定する昇圧上限値設定手段と、
該設定された昇圧上限値の範囲内で前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路側に作用する電圧が目標電圧まで昇圧されるよう前記昇圧回路を制御する昇圧制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、内燃機関の始動が要求されたときには第1の電動機により内燃機関がクランキングされると共に第2の電動機によりクランキングに伴って駆動軸に伝達されるトルクをキャンセルしながら要求トルクが駆動軸に出力されるよう第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御し、内燃機関の始動が完了したときには内燃機関の運転を伴って第1の電動機と第2の電動機とにより要求トルクが駆動軸に出力されるよう内燃機関と第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御する。そして、昇圧回路の昇圧が許容される電圧の上限値としての昇圧上限値を内燃機関がクランキングされている間には内燃機関が運転されている間よりも低くなるよう設定し、設定された昇圧上限値の範囲内で第1の駆動回路および第2の駆動回路側に作用する電圧が目標電圧まで昇圧されるよう昇圧回路を制御する。これにより、内燃機関がクランキングされている最中に駆動回路に過大な電圧が作用するのを防止して装置を保護することができると共に、内燃機関が始動された以降には第2の電動機から大きなトルクが出力できるようにして走行性能を発揮させることができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記第2の電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記昇圧回路に共振を生じさせる共振回転数を含む所定範囲内にあるときに第1の電圧値を前記昇圧上限値として設定し、前記検出された回転数が前記所定範囲の上限値を上回るときに前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を前記昇圧上限値として設定する手段であるものとすることもできる。昇圧回路に共振が生じているときには、駆動回路に作用する電圧の変動幅が大きくなるため、昇圧上限値を低圧な第1の電圧値に設定することにより、駆動回路に過大な電圧が作用するのを抑制することができ、昇圧回路に共振が生じていないときには、駆動回路に作用する電圧の変動幅が小さくなるため、昇圧上限値を高圧な第2の電圧値に設定することにより、駆動回路に過大な電圧が作用するのを抑制しつつ第2の電動機から大きなトルクを出力できる状態とすることができる。この態様の本発明のハイブリッド自動車において、前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記所定範囲の下限値を下回るときに前記第1の電圧値を設定する手段であるものとすることもできるし、前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記所定範囲の下限値を下回るときに前記第2の電圧値を設定する手段であるものとすることもできる。
あるいは、本発明のハイブリッド自動車において、前記第2の電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記昇圧回路に共振を生じさせる共振回転数から離れるほど高くなる傾向に前記昇圧上限値を設定する手段であるものとすることもできる。昇圧回路の共振点から離れるほど、駆動回路に作用する電圧の変動幅が小さくなるため、昇圧上限値を高く設定することにより、駆動回路に過大な電圧が作用するのを抑制しつつ第2の電動機から大きなトルクを出力できる状態とすることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2の電気駆動系の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される走行モード設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される電動走行優先モード駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン始動時のモータMG1のトルク指令設定用マップの一例を示す説明図である。 モータMG1によりエンジン22をモータリングして始動するときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 昇圧上限値設定用マップの一例を示す説明図である。 モータMG2の回転数Nm2とコンデンサ電圧VHの変動幅ΔVHとの関係の一例を示す説明図である。 電動機走行優先モードとモータMG2の回転数Nm2とエンジンクランキング状態と昇圧上限値Vlimの時間変化の様子を示す説明図である。 電動機走行優先モードとモータMG2の回転数Nm2とエンジンクランキング状態と昇圧上限値Vlimの時間変化の様子を示す説明図である。 変形例の昇圧上限値設定用マップを示す説明図である。 変形例の昇圧上限値設定用マップを示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、モータMG1,MG2の電気駆動系の構成の概略を示す構成図である。
実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されたエンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して複数のピニオンギヤ33を連結したキャリア34が接続されると共に駆動輪39a,39bにギヤ機構37とデファレンシャルギヤ38とを介して連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにリングギヤ32が接続されて遊星歯車機構として構成された3軸式の動力分配統合機構30と、例えば周知の同期発電電動機として構成されて動力分配統合機構30のサンギヤ31にロータが接続されたモータMG1と、例えば周知の同期発電電動機として構成されて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介してロータが接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動する駆動回路として6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26とにより構成されたインバータ41,42と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ50と、バッテリ50からの電力を昇圧してインバータ41,42に供給する周知の昇圧コンバータとして構成された昇圧回路55と、バッテリ50と昇圧回路55との接続や接続の解除を行なうシステムメインリレー56と、昇圧回路55よりシステムメインリレー56側の低電圧系電力ライン59に取り付けられて外部電源100からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ50を充電する充電器90と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24によりその燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御がなされている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力されており、エンジンECU24からは、図示しないスロットルバルブや燃料噴射弁,点火プラグ,可変バルブタイミング機構などへの駆動制御信号が出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン回転数Neも演算している。
モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
昇圧回路55は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとにより構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ41,42の正極母線54aと負極母線54bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線54bとにはそれぞれシステムメインリレー56を介してバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ50の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ41,42に供給したり正極母線54aと負極母線54bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ50を充電したりすることができる。リアクトルLと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ58が接続されている。以下、昇圧回路55より電力ライン54側を高電圧系といい、昇圧回路55よりバッテリ50側を低電圧系という。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vb,バッテリ50の正極側の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサ51bにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてバッテリ50から放電可能な蓄電量の全容量に対する割合としての蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりする。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
充電器90は、車両側コネクタ92を外部電源100の外部電源側コネクタ102に接続することにより、外部電源100からの電力を用いてバッテリ50を充電する。充電器90は、図示しないが低電圧系電力ライン59と車両側コネクタ92との接続や接続の解除を行なう充電用リレーや、外部電源100からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ,AC/DCコンバータにより変換した直流電力の電圧を変換して低電圧系電力ライン59側に供給するDC/DCコンバータなどを備える。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、昇圧回路55よりインバータ41,42側の高電圧系電力ライン54に取り付けられたコンデンサ57の端子間に取り付けられた電圧センサ57aからの電圧(高電圧系の電圧)VHや、低電圧系電力ライン59に取り付けられたコンデンサ58の端子間に取り付けられた電圧センサ58aからの電圧(低電圧系の電圧)VL,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、昇圧回路55のスイッチング素子へのスイッチング制御信号やシステムメインリレー56への駆動信号,充電器90への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであるから、以下、両者を合わせてエンジン運転モードとして考えることができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、自宅や予め設定した充電ポイントに到達するときにエンジン22の始動については十分に行なうことができる程度にバッテリ50の蓄電割合SOCが低くなるように走行中にバッテリ50の充放電の制御を行ない、自宅や予め設定した充電ポイントで車両をシステム停止した後に充電器90の車両側コネクタ92を外部電源100の外部電源側コネクタ102に接続し、充電器90の図示しないDC/DCコンバータとAC/DCコンバータとを制御することによって外部電源100から電力によりバッテリ50を満充電や満充電より低い所定の充電状態とする。そして、バッテリ50の充電後にシステム起動したときには、図3に例示する走行モード設定ルーチンに示すように、システム起動したときのバッテリ50の蓄電割合SOCがある程度の電動走行が可能な蓄電割合SOCとして予め設定された閾値Shv1(例えば40%や50%など)以上のときにバッテリ50の蓄電割合SOCがエンジン22の始動を行なうことができる程度に設定された閾値Shv2(例えば20%や30%など)に至るまでモータ運転モードによる走行を優先して走行する電動走行優先モードを設定して走行し(ステップS100〜S140)、システム起動したときのバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv1未満のときやシステム起動したときのバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv1以上であってもその後にバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv2に至った以降はエンジン運転モードによる走行(ハイブリッド走行)を優先して走行するハイブリッド走行優先モードを設定して走行する(ステップS150)。
次に、実施例のハイブリッド自動車20で電動走行優先モードにより走行しているときの動作、特に、電動走行優先モードでモータMG2からのパワーだけで走行している状態からエンジン22を始動してエンジン22からパワーも用いて走行する際の動作と、その際の昇圧回路55の動作について説明する。図4は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される電動走行優先モード駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
電動走行優先モード駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の蓄電割合SOC,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS200)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の蓄電割合SOCは、電流センサ51bにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の蓄電割合SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*と走行のために車両に要求される走行用パワーPdrv*とを設定する(ステップS210)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図5に要求トルク設定用マップの一例を示す。走行用パワーPdrv*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものと損失としてのロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じること(Nr=k・V)によって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ること(Nr=Nm2/Gr)によって求めることができる。
続いて、エンジン22が運転中であるか否かを判定し(ステップS220)、エンジン22が運転中でないときには、エンジン22が始動中(クランキング中)であるか否かを判定する(ステップS230)。エンジン22が始動中でない、即ち、エンジン22が運転停止中のときには、入力したバッテリ50の出力制限Woutに値1よりも大きな補正係数cを乗じることにより出力制限Woutを拡大し(ステップS240)、電力を駆動系のパワーに換算する換算係数kwを拡大したバッテリ50の出力制限Woutに乗じて得られる値をエンジン22を始動するための閾値Pstartに設定する(ステップS250)。そして、設定した走行用パワーPdrv*が閾値Pstart以下であるか否かを判定し(ステップS260)、走行用パワーPdrv*が閾値Pstart以下であるときには、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し(ステップS270)、要求トルクTr*を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによりモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮モータトルクTm2tmpを計算し(ステップS280)、バッテリ50の入出力制限Win,WoutをモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に(ステップS290)、設定した仮モータトルクTm2tmpを式(1)によりトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS300)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS310)、本ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*(値0)でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。これにより、モータMG2からリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*をバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で出力して電動走行することができる。ここで、バッテリ50の出力制限Woutは、実施例では、ハイブリッド走行優先モードでは蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいて演算された出力制限Woutをそのまま用いるが、この電動走行優先モードで電動走行の最中には演算された出力制限Woutを拡大したものを用いている。これにより、バッテリ50の性能が発揮され、電動走行時により大きなパワーをモータMG2から出力して走行することができる。
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tmax),Tmin) (1)
ステップS260で走行用パワーPdrv*が閾値Pstartより大きいと判定されると、エンジン22を始動すべきと判断し、始動時のトルクマップとエンジン22の始動開始からの経過時間tとに基づいてエンジン22をクランキングするためのモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。(ステップS320)。エンジン22の始動時にモータMG1のトルク指令Tm1*に設定するトルクマップの一例とエンジン22の回転数Neの変化の様子の一例とを図6に示す。実施例のトルクマップは、エンジン22の始動指示がなされた時間t11の直後からレート処理を用いて比較的大きなトルクをトルク指令Tm1*に設定してエンジン22の回転数Neを迅速に増加させる。エンジン22の回転数Neが共振回転数帯を通過したか共振回転数帯を通過するのに必要な時間以降の時間t12にエンジン22を安定して回転数Nref以上でクランキングすることができるトルクをトルク指令Tm1*に設定し、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸32aにおける反力を小さくする。そして、エンジン22の回転数Neが回転数Nrefに至った時間t13からレート処理を用いてトルク指令Tm1*を値0とし、エンジン22の完爆が判定された時間t15から発電用のトルクをトルク指令Tm1*に設定する。ここで、回転数Nrefは、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始する回転数である。なお、いまエンジン22を始動するときを考えているから、モータMG1のトルク指令Tm1*にはレート処理に用いるレート値が設定されることになる。
そして、エンジン22の回転数Neが燃料噴射制御や点火制御を開始する回転数Nref(例えば、1000rpmなど)以上に至っているか否かを判定する(ステップS330)。いま、エンジン22の始動開始時を考えているから、エンジン22の回転数Neは小さく、回転数Nrefには至っていない。このため、この判定では否定的な結論がなされ、燃料噴射制御や点火制御は開始されない。続いて、要求トルクTr*に設定したトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρで割ったものを加えて更に減速ギヤ35のギヤ比Grで除してモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮モータトルクTm2tmpを次式(2)により計算し(ステップS350)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS360)、設定した仮モータトルクTm2tmpを式(1)によりトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS370)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS380)、本ルーチンを終了する。このように、エンジン22のクランキングの最中も要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2の駆動制御が行なわれる。即ち、モータMG2から出力すべきトルクは、要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためのトルクとエンジン22をクランキングする際にリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルクとの和のトルクとなる。エンジン22をクランキングしている状態で走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図7に示す。エンジン22の始動が開始されると、ステップS230でエンジン22が始動中と判定されるから、出力制限Woutの拡大は解除され、ステップS320〜S380の処理が繰り返される。ステップS330でエンジン22の回転数Neが回転数Nref以上と判定されると、燃料噴射制御と点火制御とが開始されるよう制御信号をエンジンECU24に送信する(ステップS340)。
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (2)
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
エンジン22を始動すると、ステップS220でエンジン22が運転中と判定されるから、電力を駆動系のパワーに換算する換算係数kwを入力したバッテリ50の出力制限Woutに乗じて得られる値をエンジン22を始動するための閾値Pstartに設定し(ステップS390)、走行用パワーPdrv*を閾値Pstartからマージンとしての所定パワーαを減じた値と比較する(ステップS400)。ここで、所定パワーαは、走行用パワーPdrv*が閾値Pstart近傍のときにエンジン22の始動と停止とが頻繁に生じないようにヒステリシスを持たせるためのものであり、適宜設定することができる。走行用パワーPdrv*が閾値Pstartから所定パワーαを減じた値以上のときには、エンジン22の運転を継続すべきと判断し、走行用パワーPdrv*に充放電要求パワーPb*を加えた値をエンジン22に要求されるパワーである要求パワーPe*として設定すると共に(ステップS410)、設定した要求パワーPe*とエンジン22を効率よく動作させる動作ラインとに基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS420)。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図8に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
続いて、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρとを用いて次式(5)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と入力したモータMG1の回転数Nm1とに基づいて式(6)によりモータMG1から出力すべきトルク指令Tm1*を計算する(ステップS430)。ここで、式(5)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。ここで、式(6)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/ρ (5)
Tm1*=ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (6)
そして、入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるよう、要求トルクTr*に設定したトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρで割ったものを加えて更に減速ギヤ35のギヤ比Grで除して仮モータトルクTm2tmpを計算し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりトルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に、設定した仮モータトルクTm2tmpをトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標トルクTe*と目標回転数Ne*とをエンジンECU24に送信し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS440〜S470)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24はエンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とからなる運転ポイント(目標運転ポイント)で運転されるようエンジン22の燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などを行い、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*のトルクがモータMG1,MG2から出力されるようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。ここで、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とからなる運転ポイントで運転されている場合を考えると、エンジン22から走行用パワーPdrv*に充放電要求パワーPb*を加えたパワーを出力されるため、充放電要求パワーPb*に相当する電力をもってバッテリ50を充放電しながら、リングギヤ軸32aに走行用パワーPdrv*を出力して走行することになる。走行用パワーPdrv*が閾値Pstartから所定パワーαを減じた値未満のときには、エンジン22の運転を停止し(ステップS480)、電動走行するようモータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTr*を減速ギヤ35のギヤ比Grで割って得られる仮モータトルクTm2tmpをトルク制限Tmin,Tmaxで制限したものをモータMG2のトルク指令Tm2*に設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS270〜S310)、本ルーチンを終了する。
次に、昇圧回路55の動作について説明する。図9は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
昇圧制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*と回転数Nm1,Nm2とを入力する処理を実行する(ステップS500)。続いて、入力したトルク指令Tm1*と回転数Nm1とに基づいてモータMG1を駆動するインバータ41が必要な電圧としてのインバータ必要電圧Vinv1*を設定すると共に入力したトルク指令Tm2*と回転数Nm2とに基づいてモータMG2を駆動するインバータ42が必要な電圧としてのインバータ必要電圧Vinv2*を設定し(ステップS510)、設定したインバータ必要電圧Vinv1*,Vinv2*のうち大きい方を全体のインバータ必要電圧Vinv*として設定する(ステップS520)。そして、現在の走行モードが電動走行優先モードか否か(ステップS530)、エンジン22が運転中か否か(ステップS540)をそれぞれ判定する。現在の走行モードがハイブリッド走行優先モードと判定されたり、現在の走行モードが電動走行優先モードであってもエンジン22が運転中と判定されたときには、昇圧上限値Vlimに昇圧回路55が昇圧可能な最大電圧Vmax(例えば、650Vなど)を設定する(ステップS550)。現在の走行モードが電動走行優先モードと判定され、且つ、エンジン22が運転中でないと判定されると、エンジン22がクランキング中か否かを判定し(ステップS560)、エンジン22がクランキング中でないと判定、即ち、エンジン22が運転停止中のときには、バッテリ50の出力制限Woutが通常よりも拡大されていることから、過大なバッテリ電流を抑制して昇圧回路55の部品保護を図るために、昇圧上限値Vlimに最大電圧Vmaxよりも低い制限電圧Vmin(例えば、500Vなど)を設定する(ステップS570)。
ステップS530で現在の走行モードが電動走行優先モードと判定され、且つ、ステップS540,S560でエンジン22がクランキング中と判定されると、モータMG2の回転数Nm2と閾値Nrefとを比較し(ステップS580)、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下と判定されたときには、昇圧上限値Vlimに低電圧Vlo(例えば、550Vなど)を設定し(ステップS590)、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きいと判定されたときには、昇圧上限値Vlimに低電圧Vloよりも高い高電圧Vhi(例えば、600Vなど)を設定する(ステップS600)。ここで、閾値Nrefは、モータMG2のパワー変動の周波数が昇圧回路55の共振周波数帯の上限付近となるモータMG2の回転数であり、昇圧回路55のリアクトルLのインダクタンスやコンデンサ57の静電容量に基づいて例えば2000rpmや2500rpmなどのように設定することができる。図10に、電動走行優先モードでエンジン22がクランキングされている最中におけるモータMG2の回転数Nm2と昇圧上限値Vlimとの関係を示す。電動走行優先モードでエンジン22がクランキングされている最中に昇圧上限値Vlimとして設定される高電圧Vhi,低電圧Vloは、図示するように、低電圧Vloが高電圧Vhiよりも低く、且つ、いずれも最大電圧Vmaxよりも低く制限電圧Vminよりも高い値に定められている。
いま、モータMG2から要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力して走行(電動走行)している状態でモータMG1によりエンジン22をクランキングする場合を考えると、モータMG2では要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためのトルクに加えてエンジン22をクランキングする際にリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルクも出力する必要があるため、モータMG2から大きなトルクを出力することができるように、ステップS500〜S520では、インバータ必要電圧Vinv*に比較的大きな電圧が設定される。一方、モータMG2の駆動制御は回転位置センサ43により検出された回転位置に基づいて行われるため、検出された回転位置に誤差が含まれると、正確でない回転位置に基づいてモータMG2が駆動制御される結果、モータMG2から出力されるパワーが変動(振動)する。モータMG2から出力されるパワーに変動が生じると、高電圧系のコンデンサ37の電圧が変動し、その電圧変動の周波数が昇圧回路55のLC共振の周波数帯に一致すると、電圧変動が増幅され、一時的にコンデンサ37の耐圧やスイッチング素子の耐圧を超える場合が生じる。コンデンサ37の電圧変動の周波数はモータMG2の回転数Nm2に比例し、回転数Nm2と電圧変動の変動幅ΔVHとの関係は図11のように示すことができる。したがって、回転数Nm2が閾値Nref以下のときに昇圧回路55にLC共振が生じていると判断して昇圧上限値Vlimによる昇圧の制限を強化し、回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きいときには昇圧回路55にLC共振が生じていないと判断して昇圧上限値Vlimによる昇圧の制限を緩和することにより、コンデンサ37の耐圧やスイッチング素子の耐圧を超えない範囲内でできる限り大きな電圧をコンデンサ37に作用させているのである。なお、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下のときには、コンデンサ37の電圧変動の周波数が昇圧回路55の共振周波数帯の下限よりも小さい場合、即ち、LC共振が生じない場合も含まれるが、この場合、モータMG2の回転数Nm2に比例する誘導電圧は十分に小さなものとなるため、コンデンサ37の電圧VHを低くしてもモータMG2からは十分に大きなトルクを出力することができる。また、モータMG1のパワー変動によってもコンデンサ37に電圧変動を生じさせるが、モータMG1の出力可能なパワー領域とモータMG2の出力可能なパワー領域を考えると、モータMG2に比してその影響力は十分に小さい。
こうして昇圧上限値Vlimが設定されると、設定した昇圧上限値VlimとステップS520で設定したインバータ必要電圧Vinv*とのうち小さい方を電圧指令VH*として設定し(ステップS610)、コンデンサ37の電圧VHが設定した電圧指令VH*まで昇圧されるよう昇圧回路55のスイッチング素子をスイッチング制御して(ステップS620)、本ルーチンを終了する。
図12および図13は、電動走行優先モードとモータMG2の回転数Nm2とエンジン22のクランキング状態と昇圧回路55の昇圧上限値Vlimの時間変化の様子を示す説明図である。ここで、図12は回転数Nm2が閾値Nref以下の車速で走行しているときの様子を示し、図13は回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きな車速で走行しているときの様子を示す。電動走行優先モードによりモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下の車速で走行している場合、エンジン22の運転停止中にはバッテリ50の出力制限Woutが拡大されているから、昇圧回路55の昇圧上限値Vlimは制限電圧Vminに制限されている。時刻t11にエンジン22のクランキングが開始されると、バッテリ50の出力制限Woutの拡大が解除され、昇圧上限値Vlimを制限電圧Vminから低電圧Vloに引き上げ、時刻t12にエンジン22の始動が完了すると、昇圧上限値Vlimをさらに低電圧Vloから最大電圧Vmaxに引き上げる。これにより、エンジン22のクランキング中に昇圧回路55のLC共振によって高電圧系のコンデンサ37に大きな電圧変動が生じるものとしても、コンデンサ37に耐圧を超える過大な電圧が作用することはない。一方、電動走行優先モードによりモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きな車速で走行している場合、時刻21でエンジン22のクランキングが開始されると、昇圧上限値Vlimを制限電圧Vminから低電圧Vloよりも高い高電圧Vhiに引き上げ、時刻t22にエンジン22の始動が完了すると、昇圧上限値Vlimをさらに高電圧Vhiから最大電圧Vmaxに引き上げる。モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きいときには、昇圧回路55はLC共振しないため、高電圧系のコンデンサ37の電圧変動は小さくなることから、昇圧上限値Vlimを低電圧Vloよりも高い高電圧Vhiに設定することにより、モータMG2から大きなトルクを出力することができる。したがって、モータMG2から要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためのトルクに加えてモータMG1によりエンジン22をクランキングする際にリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルクを出力する必要が生じても、モータMG2のトルクに不足が生じるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、電動走行優先モードが設定されているときには、モータMG1によりエンジン22をクランキングする際には、エンジン22の始動が完了した以降の電圧(最大電圧Vmax)よりも低い低電圧Vloを昇圧上限値Vlimとして設定し、この昇圧上限値Vlimを上限として高電圧系のコンデンサ37の電圧が電圧指令VH*まで昇圧するよう昇圧回路55を制御するから、エンジン22のクランキング中に昇圧回路55のLC共振によってコンデンサ37に大きな電圧変動が生じるものとしても、コンデンサ37の耐圧やインバータ41,42のスイッチング素子の耐圧を超える過大な電圧が作用するのを抑制することができる。しかも、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefよりも大きく、昇圧回路55にLC共振が生じないときには、昇圧上限値Vlimを低電圧Vloよりも高い高電圧Vhiに設定するから、昇圧の過剰な制限を抑制することにより、モータMG2の性能を発揮させることができる。この結果、コンデンサ37やインバータ41,42の保護を図りながら、車両の走行性能をより向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図10に示すように、エンジン22がクランキング中にモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下のときには、昇圧上限値Vlimに低電圧Vloを設定するものとしたが、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下でもコンデンサ37の電圧変動の周波数が昇圧回路55の共振周波数帯よりも小さいときには高電圧Vhiを設定するものとしてもよい。この場合、図14に示すように、コンデンサ37の電圧変動の周波数が昇圧回路55の共振周波数帯の下限付近となるモータMG2の回転数を閾値Nref2とし、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref2よりも小さいときに昇圧上限値Vlimを高電圧Vhiに設定し、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下で閾値Nref2以上のときに昇圧上限値Vlimを低電圧Vloに設定するものとすればよい。また、エンジン22のクランキング中の昇圧上限値Vlimを低電圧Vloと高電圧Vhiの2段階に設定するものに限られず、モータMG2の回転数Nm2が昇圧回路55が共振点に近づくほど低電圧となる傾向に3段階以上に設定するものとしてもよく、図15に示すように、モータMG2の回転数Nm2が昇圧回路55の共振点に近づくほど徐々に低くなるように設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22がクランキング中の昇圧上限値VlimとしてモータMG2の回転数Nm2に基づいて低電圧Vloと高電圧Vhiとを切り替えるものとしたが、最大電圧Vmaxよりも低い電圧値であれば、モータMG2の回転数Nm2に拘わらず一定の電圧値(例えば、低電圧Vlo)を設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22がクランキング中の昇圧上限値VlimとしてモータMG2の回転数Nm2と閾値Nrefとの比較により低電圧Vloと高電圧Vhiとを切り替えるものとしたが、閾値Nrefにヒステリシスを持たせて低電圧Vloと高電圧Vhiとを切り替えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22がクランキング中の昇圧上限値Vlimを回転位置センサ43により検出された回転位置に基づいて演算されたモータMG2の回転数Nm2に基づいて設定するものとしたが、モータMG2は減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに接続されていることから、車速センサ88からの車速Vと減速ギヤ35のギヤ比とに基づいてモータMG2の回転数Nm2を算出するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、電動走行優先モードではエンジン22が運転停止中に昇圧上限値Vlimに最大電圧Vmaxよりも低い制限電圧Vminを設定するものとしたが、昇圧上限値Vlimに最大電圧Vmaxを設定するものとしてもよい。この場合、エンジン22が運転停止中にはバッテリ50の出力制限Woutを拡大しないことが望ましい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図16の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図16における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「第1の電動機」に相当し、モータMG2が「第2の電動機」に相当し、インバータ41が「第1の駆動回路」に相当し、インバータ42が「第2の駆動回路」に相当し、昇圧回路55が「昇圧回路」に相当し、エンジン22の運転停止中に走行用パワーPdrv*が閾値Pstartよりも大きいときにモータMG1によりエンジン22がクランキングされると共に要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためのトルクとエンジン22のクランキングによりリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルクとの和のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する図4の電動走行優先モード駆動制御ルーチンのステップS320〜S380の処理を実行し、エンジン22が始動されたときに、要求パワーPe*がエンジン22から効率良く出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*とモータMG1のトルク指令Tm1*とを設定すると共に要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信するステップS410〜S470の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、エンジン22を始動したりその運転を停止したりエンジン22を制御するエンジンECU24と、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40と、が「制御手段」に相当し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*と回転数Nm1,Nm2とに基づいてインバータ41,42全体に必要な電圧の目標値(目標電圧)であるインバータ必要電圧Vinv*を設定し、設定したインバータ必要電圧Vinv*と昇圧上限値Vlimとのうち小さい方を電圧指令VH*に設定し、設定した電圧指令VH*に基づいて昇圧回路55を制御する図9の昇圧制御ルーチンのステップS500〜S520,S600,S610の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「昇圧制御手段」に相当し、電動走行優先モードでエンジン22がクランキング中にはエンジン22の運転中に設定される値(最大電圧Vmax)よりも小さな低電圧Vlo,高電圧Vhiを昇圧上限値Vlimとして設定する昇圧制御ルーチンのステップS530〜S590の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「昇圧上限値設定手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「第1の電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「第2の電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「第1の駆動回路」としては、インバータ41に限られず、第1の電動機を駆動できるものであれば如何なるタイプの駆動回路であっても構わない。「第2の駆動回路」としては、インバータ42に限られず、第2の電動機を駆動できるものであれば如何なるタイプの駆動回路であっても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22の運転停止中に走行用パワーPdrv*が閾値Pstartよりも大きいときにモータMG1によりエンジン22がクランキングされると共に要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためのトルクとエンジン22のクランキングによりリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルクとの和のトルクがモータMG2から出力されるようトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してモータMG1,MG2を制御し、エンジン22が始動されたときに、要求パワーPe*がエンジン22から効率良く出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*とモータMG1のトルク指令Tm1*とを設定すると共に要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するものに限られず、内燃機関の始動が要求されたときには第1の電動機により内燃機関がクランキングされると共に第2の電動機によりクランキングに伴って駆動軸に伝達されるトルクをキャンセルしながら要求トルクが駆動軸に出力されるよう第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御し、内燃機関の始動が完了したときには内燃機関の運転を伴って第1の電動機と第2の電動機とにより要求トルクが駆動軸に出力されるよう内燃機関と第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御するものであれば如何なるものであっても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 高電圧系電力ライン、55 昇圧回路、56 システムメインリレー、57,58 コンデンサ、57a,58a 電圧センサ、59 低電圧系電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 充電器、92 車両側コネクタ、100 外部電源、102 外部電源側コネクタ、MG1,MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 内燃機関と、第1の電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記第1の電動機の回転軸と車軸に連結された車軸に連結された駆動軸の3軸に接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機と、前記第1の電動機を駆動する第1の駆動回路と、前記第2の電動機を駆動する第2の駆動回路と、充放電が可能な二次電池と、該二次電池の電圧を昇圧して前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に供給可能な昇圧回路と、を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記内燃機関の始動が要求されたときには前記第1の電動機により前記内燃機関がクランキングされると共に前記第2の電動機により前記クランキングに伴って前記駆動軸に伝達されるトルクをキャンセルしながら要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを制御し、前記内燃機関の始動が完了したときには前記内燃機関の運転を伴って前記第1の電動機と前記第2の電動機とにより前記要求トルクが前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを制御する制御手段と、
    前記昇圧回路の昇圧が許容される電圧の上限値としての昇圧上限値を、前記内燃機関がクランキングされている間には該内燃機関が運転されている間よりも低くなるよう設定する昇圧上限値設定手段と、
    該設定された昇圧上限値の範囲内で前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路側に作用する電圧が目標電圧まで昇圧されるよう前記昇圧回路を制御する昇圧制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記第2の電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記昇圧回路に共振を生じさせる共振回転数を含む所定範囲内にあるときに第1の電圧値を前記昇圧上限値として設定し、前記検出された回転数が前記所定範囲の上限値を上回るときに前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を前記昇圧上限値として設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  3. 請求項2記載のハイブリッド自動車であって、
    前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記所定範囲の下限値を下回るときに前記第1の電圧値を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  4. 請求項2記載のハイブリッド自動車であって、
    前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記所定範囲の下限値を下回るときに前記第2の電圧値を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
  5. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記第2の電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記昇圧上限値設定手段は、前記内燃機関がクランキングされている間には、前記検出された回転数が前記昇圧回路に共振を生じさせる共振回転数から離れるほど高くなる傾向に前記昇圧上限値を設定する手段である
    ハイブリッド自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017217939A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

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