JP2012096173A - フィルタプレス脱水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ろ布に付着する残渣によるろ布の皺や蛇行等の問題を回避し、長期安定的に稼動させることができるフィルタプレス脱水装置を提供する。
【解決手段】フィルタプレス脱水装置10は、前フレーム11と後フレーム12との間に圧接状態と離隔状態との間で移動可能に支持される複数のろ板(ろ過装置20)と、各ろ板間でろ面が対向するように支持される無端状のろ布14と、前記離隔状態で、ろ布14を走行させる駆動ローラ41と、ろ布14を洗浄する洗浄機構50と、を備え、駆動ローラ41が、ろ布14の走行経路に沿って洗浄機構50の下流側に設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、前フレームと後フレームとの間に圧接状態と離隔状態との間で移動可能に支持される複数のろ板と、各ろ板間でろ面が対向するように支持される無端状のろ布と、離隔状態で、ろ布を走行させる駆動ローラと、ろ布を洗浄する洗浄機構と、を備えているフィルタプレス脱水装置に関する。
従来、浄水場や下水処理場で発生する汚泥を脱水してろ液とケーキに分離する汚泥処理工程、或は、カーボン製品やチタン製品等の製造工程で必要となる固液分離工程等、様々な分野で固液分離のためにフィルタプレス脱水装置が用いられている。
図6には、特許文献1に開示された従来のろ布走行型のフィルタプレス脱水装置80が示されている。フィルタプレス脱水装置80は、前フレーム81と後フレーム82の間に架設されたサイドフレーム83に複数のろ板84が圧接状態と離隔状態との間で摺動可能に配設され、前フレーム81に設置された油圧シリンダ86の進出作動に伴なって、当該油圧シリンダ86に連結された押圧部材85を介して、各ろ板84が後フレーム82方向に押圧された圧接状態に移行し、当該油圧シリンダ86の引退作動に伴なって、各ろ板84が互いに離隔した離隔状態に移行するように構成されている。
ろ板84間には支持機構87によってろ面が対向するように支持された無端状のろ布が配され、圧接状態で各ろ板84に挟持されたろ布88で区画された空間となるろ過室に処理対象物であるスラリーが圧入されることにより、あるいは、その状態でろ板84に備えたダイヤフラムを膨張させることにより、スラリーが固液分離され、各ろ板84が離隔状態に移行すると、ろ布88から脱水ケーキが剥離落下する。
前フレーム81と後フレーム82の間であって、各ろ板84の上方空間に上フレーム89が架設され、当該上フレーム89に、各ろ過室を形成する無端状のろ布88を走行させる駆動ローラ90と、駆動ローラ90によって巻き上げられたろ布88を洗浄する洗浄機構91と、洗浄後のろ布88に所定の張力を付与する緊張機構92と、緊張されたろ布88の幅方向走行位置を規制する蛇行修正機構93とが設置され、蛇行修正されたろ布88が再度ろ板84に向けて循環走行するように構成されている。
各ろ板84が離隔状態に移行すると、駆動ローラ90により所定距離巻き上げられ、その後さらに圧接状態に移行してスラリーの固液分離が繰り返される。洗浄機構91は、巻き上げられたろ布88に洗浄水を吹き付けるノズルと、ノズルから供給された洗浄水を受け止めて排水する洗浄槽と、洗浄水が洗浄槽から外部に飛散することが無いように洗浄槽を覆う蓋体等を備えている。
特開平5−15710号公報
しかし、上述のフィルタプレス脱水装置は、駆動ローラによってろ布を巻き上げる際に、ろ布の表面に残留している脱水ケーキ等の残渣が駆動ローラに付着堆積して、駆動ローラの幅方向に沿ったろ布に作用する搬送力が変動する虞があった。例えば、駆動ローラに残渣が付着堆積した領域で搬送量が大きくなり、幅方向に沿って搬送量が変動し、或は、逆に残渣が付着堆積した領域でろ布に滑りが生じて、幅方向に沿って搬送量が変動するのである。
ろ布に最大の張力が掛かる駆動ローラによる巻上げ時に、このような搬送力の変動が発生すると、ろ布が大きく蛇行したり皺が発生する虞が強くなり、蛇行修正機構でろ布の幅方向走行位置を適正に規制することができなくなるばかりか、ろ布の寿命が短くなるという問題があり、万一、蛇行修正機構でろ布の幅方向走行位置が適正に規制することができない場合には、ろ過室から処理対象物が漏れるという問題や、長期的にろ布に不均一な張力が作用して寿命が短くなり破損する虞があるという問題もあった。
本発明は、ろ布に付着する残渣によるろ布の皺や蛇行等の問題を回避し、長期安定的に稼動させることができるフィルタプレス脱水装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明によるフィルタプレス脱水装置の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、前フレームと後フレームとの間に圧接状態と離隔状態との間で移動可能に支持される複数のろ板と、各ろ板間でろ面が対向するように支持される無端状のろ布と、前記離隔状態で、前記ろ布を走行させる駆動ローラと、前記ろ布を洗浄する洗浄機構と、を備えているフィルタプレス脱水装置であって、前記駆動ローラが、前記ろ布の走行経路に沿って前記洗浄機構の下流側に設置されている点にある。
上述の構成によれば、各ろ板の離隔状態で駆動ローラによって巻き上げられるろ布は、洗浄機構に供給されて洗浄され、ろ布に付着した残渣が除去された後に駆動ローラで搬送されるようになる。従って、駆動ローラによりろ布に大きな張力が作用する際に、駆動ローラに脱水ケーキの残渣が付着することがないため、当該残渣の付着堆積に起因する大きな蛇行や、皺の発生という不都合な事態の発生が未然に回避できるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記洗浄機構は、前記ろ布を繰り出すガイドローラを備え、前記洗浄機構で洗浄された前記ろ布が、前記洗浄機構の上方空間を覆うように前記ガイドローラと前記駆動ローラとの間に掛け渡されている点にある。
洗浄機構から洗浄後のろ布を繰り出すガイドローラと駆動ローラとの間にろ布が掛け渡され、洗浄機構からガイドローラによって繰り出されたろ布が洗浄機構の上方空間を覆うようにガイドローラが設置されているため、洗浄機構から洗浄水が上方に飛散するような場合であっても、その上方空間を覆うろ布によって洗浄水の飛散が妨げられるので、洗浄機構から洗浄水の飛散を抑制するための別途の蓋体等を設ける必要がなく、洗浄機能を構成する部品点数を減少させることができる。
また、ろ布によって、洗浄機構に落下する塵埃等が受け止められるので、別途の外装カバー体を設ける必要も無い。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記前フレームと後フレームの何れか一方のフレームに、前記圧接状態または前記離隔状態に前記ろ板を移動させる進退機構と、前記駆動ローラとが設置され、前記圧接状態で前記ろ板を受け止める他方のフレームに、前記洗浄機構が設置され、前記洗浄機構で洗浄された前記ろ布が、前記ろ板の上方空間を覆うように前記洗浄機構と前記駆動ローラとの間に掛け渡されている点にある。
前フレームまたは後フレームの何れかに設置された進退機構によって、複数のろ板が他方のフレームで受け止められるように圧接され、進退機構と同じフレームに設置された駆動ローラによって、離隔状態の各ろ板から無端状のろ布が繰り出される。各ろ板から繰り出されたろ布が他方のフレームに設置された洗浄機構で洗浄された後に、ろ板の上方空間を覆うようにして駆動ローラに掛け渡されているので、各ろ板の上方空間に何らの支持フレームを設ける必要が無い。従って、ろ布を取り外しさえすれば、障害物が無いろ板の上方空間にろ板を引き上げて装置のメンテナンスが極めて容易にできるようになる。
また、洗浄機構と前記駆動ローラとの間に掛け渡されたろ布によって、フィルタプレス装置の上方空間から落下する塵埃等が受け止められるので、別途の外装カバー体を設ける必要も無い。
尚、図6に示した従来のフィルタプレス脱水装置では、前フレーム81と後フレーム82の間であって、各ろ板84の上方空間に架設された上フレーム89に、駆動ローラ90、洗浄機構91、緊張機構92等が設置されていたため、ろ板の上方空間にろ板を引き上げるために、それらを取り外すための極めて煩雑な作業を強いられていたばかりでなく、ろ板84の設置枚数に応じた長さの上フレーム89を準備しなければならないという煩雑さがあった。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記洗浄機構と前記駆動ローラとの間に、前記ろ布の幅方向走行位置を規制する蛇行修正機構が設置されている点にある。
上述の構成によれば、洗浄機構によって洗浄された後のろ布に対して、蛇行修正機構によって張力を適切に維持した状態で蛇行修正できるため、適正な搬送姿勢に矯正された後に、駆動ローラによって安定した姿勢で下流側に向けて搬送されるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記駆動ローラの下流側に、前記ろ布に所定の張力を付与する緊張機構が設置されている点にある。
ろ布が駆動ローラにより安定して搬送されるためには、駆動ローラの前後で十分な張力が作用している必要があるが、上述の構成によれば、ろ布に対する張力が小さくなる駆動ローラの下流側で、緊張機構によってろ布の張力が適正な値に調整されるので、ろ布が安定して駆動ローラで駆動され、その下流側に設置されたろ板に向けて搬送されるようになる。
これに対して、図6に示した従来のフィルタプレス脱水装置では、ろ布に安定した張力を付与するために、洗浄機構の下流側に緊張機構を設置せざるを得ず、駆動ローラの下流側に設置された洗浄機構によってろ布が若干伸張する影響によって、駆動ローラの前後でろ布に安定した張力を付与することが困難であった。
以上説明した通り、本発明によれば、ろ布に付着する残渣によるろ布の皺や蛇行等の問題を回避し、長期安定的に稼動させることができるフィルタプレス脱水装置を提供することができるようになった。
本発明によるフィルタプレス脱水装置の概略図 ろ過装置の説明図 蛇行修正機構の説明図 ろ板の離脱作業の説明図 別実施形態を示す説明図 従来のフィルタプレス脱水装置の説明図
以下に、本発明によるろ布走行型のフィルタプレス脱水装置を説明する。
図1に示すように、フィルタプレス脱水装置10は、前フレーム11と、後フレーム12と、前フレーム11と後フレーム12との間に架設された一対のサイドフレーム13を備えている。
一対のサイドフレーム13に複数のろ板21が摺動可能に支持され、前フレーム11に設置された進退機構30によって、各ろ板21が圧接状態と離隔状態の間で移動自在に駆動される。
前フレーム11の上部には無端状のろ布14を繰り出す駆動ローラ41が配置され、後フレーム12の上部にはろ布14を洗浄する洗浄機構50が配置されている。
駆動ローラ41で繰り出されたろ布14は、同じく前フレーム11に設置された緊張機構70によって所定の張力に調整された後に、各ろ板21の上下に設置された支持機構23によってろ面が対向するように掛け渡され、各ろ板21から繰り出された後に洗浄機構50に導かれるように配置されている。
各ろ板21の正面及び背面側には、上下に一対の係合ピンが突設され、隣接する一対のろ板21の係合ピン同士が、連結金具に形成された長孔に係合したリンク機構15で連結されている。そして、図1中、左端のろ板21が後フレーム12と連結され、右端のろ板21が進退機構30と連結されている。
進退機構30はロッド31の先端に押圧部材32を備えた油圧シリンダ33で構成されている。油圧シリンダ33によりロッド31を進出作動させると、押圧部材32を介して各ろ板21が後フレーム12に向けて押圧された圧接状態に移行し、ロッド31を引退作動させると、前フレーム11に向けて各ろ板21が移動して、連結金具に形成された長孔で規定される距離だけ離隔した離隔状態に移行する。
図2に示すように、本実施例では、各ろ板21には、配列方向に沿って一方の面にダイヤフラム22が取付けられており、当該ダイヤフラム22に隣接するろ板21の背面とで仕切られる空間でろ室が形成される。
支持機構23は、各ろ板21に固定されたブラケットに支持された上部ローラ23a及び下部ローラ23bを備え、両ローラ23a,23bによって隣接するろ板21間でろ布14が上下方向に張設されている。
上部ローラ23aの近傍には、ろ板21が離隔状態でろ布13がろ板21及びダイヤフラム22に接触しないように案内するガイドローラ23cが備えられている。
進退機構30によってろ板21が圧接状態に移行したときに、ろ室内でろ布14によって仕切られる空間がろ過室となる。
各ろ板21にその厚み方向に貫通形成された貫通孔に口金が設けられ、圧接状態で口金によって各ろ板21の貫通孔が連通するように構成されている。そして、圧接状態で後フレーム12に備えた供給口から当該貫通孔に処理対象物が供給され、口金に形成された分岐路を介して各ろ過室に処理対象物が充填される。
本実施例では、各ろ板21の下方に備えられた加圧水流路24から加圧水を供給して、ろ板21に取付けられたダイヤフラム22をろ室側に膨らませることにより、処理対象物が圧搾される。
図1に戻り、上述したフィルタプレス脱水装置10は、進退機構30が進出作動した圧接状態で、各ろ過室に処理対象物が充填される。
そして、脱水処理の後に進退機構30が引退作動した離隔状態で、脱水ケーキをろ布14から離脱させるべく、駆動ローラ41によって所定距離だけろ布14を走行させる走行処理が実行され、その後、進退機構30が進出作動して、同様の処理が繰り返される。尚、駆動ローラ41は減速機構を介して駆動モータに駆動連結され、駆動ローラ41と減速機構と駆動モータによって駆動機構40が構成されている。
最終段のろ過ユニット20から繰り出されたろ布14は、後フレーム12に備えた洗浄機構50によって洗浄された後、蛇行修正機構60を経由して駆動ローラ41に掛け渡される。
つまり、駆動ローラ41が、ろ布14の走行経路に沿って洗浄機構40の下流側に設置され、ろ布14が洗浄機構40で事前に洗浄されているので、駆動ローラ41に脱水ケーキの残渣が付着することがなく、駆動ローラ41による搬送によってろ布14に大きな張力が作用する際に、当該残渣の付着堆積に起因する大きな蛇行や、皺の発生という不都合な事態の発生が未然に回避できるようになる。
洗浄機構50は、洗浄水を受け止める洗浄槽53と、最終段のろ過ユニット20から繰り出されたろ布14をUターンさせて洗浄槽53内に導くガイドローラ51と、洗浄槽53内でろ布14を折り返すガイドローラ54と、折り返されたろ布14の両面に洗浄水を噴きつけるノズル52と、洗浄後のろ布14を洗浄槽53から繰り出すガイドローラ55を備えている。
ガイドローラ55は洗浄槽53の上部左端部に配置され、洗浄後のろ布14がガイドローラ55と駆動ローラ41との間に掛け渡されている。
つまり、洗浄機構50で洗浄されたろ布14が、洗浄機構50殊に洗浄槽53の上方空間を覆うようにガイドローラ55と駆動ローラ41との間に掛け渡されているため、洗浄機構50から洗浄水が上方空間に飛散するような場合であっても、その上方空間を覆うろ布14によって洗浄水の飛散が妨げられるので、洗浄機構50から洗浄水の飛散を抑制するための別途の蓋体等を設ける必要がなく、洗浄機能を構成する部品点数を減少させることができる。
このように、無端状のろ布14を循環させて、ろ布の走行経路の一箇所に配置した洗浄機構50によってろ布を洗浄して目詰まりを解消することができるので、ろ室毎に洗浄機構を備えるような大掛かりな構成を採用する必要がなく、洗浄水の飛散が少ないうえに、シンプルな洗浄機構で僅かな洗浄水でろ布14を洗浄することができる。
また、洗浄機構50で洗浄されたろ布14が、ろ板21の上方空間を覆うように洗浄機構50と駆動ローラ41との間に掛け渡されているため、ろ布14を取り外しさえすれば、障害物が無いろ板21の上方空間にろ板21を引き上げることができ、装置のメンテナンス作業が極めて容易になる。
また、洗浄機構50と駆動ローラ41との間に掛け渡されたろ布14によって、フィルタプレス装置10の上方空間から落下する塵埃等が受け止められるので、別途の外装カバー体を設ける必要も無い。
洗浄機構50と駆動ローラ41との間に備えた蛇行修正機構60は、ろ布14の幅方向走行位置を規制する機構であり、前フレーム11の上部に取り付けられた支持フレームに設置されている。
図3に示すように、蛇行修正機構60は、一対の蛇行修正ローラ61と、一対の蛇行修正ローラ61の両端を支持する支持部62と、支持部62をガイドレール63に沿って変位させるエアシリンダ64と、ろ布14の幅方向の蛇行量を検出するセンサと、センサによって検出された蛇行量に基づいて、エアシリンダ64へのエアの供給量を制御する制御部を備えている。制御部は、蛇行量に基づいてエアシリンダ64を制御し、蛇行修正ローラ61をその軸芯方向に沿って移動させることにより、ろ布14の幅方向位置を調整する。
洗浄機構50によって洗浄された後のろ布14に対して、蛇行修正機構60によって充分な張力を維持した状態で蛇行修正され、適正な搬送姿勢に矯正された後に、駆動ローラ41によって安定した姿勢で下流側に向けて搬送されるようになる。
再度、図1に戻り、緊張機構70について説明する。緊張機構70は、前フレーム11に固定された複数の固定ローラ71と、固定ローラ71に対して接近、離間する複数の移動ローラ72と、移動ローラ72に張力を掛けて移動させる移動機構とを備えている。本実施例では、移動ローラ72と固定ローラ71の組合わせを3段としているが、ろ布の長さに応じて適当な段数備えてよく、また、固定ローラ71と移動ローラ72間の距離を適当に設定すればよい。
移動ローラ72が固定ローラ71に対して接近、離間することによって、ろ布14に所定の張力が付与される。所定の張力とは、駆動ローラ41とろ布14がスリップせず安定走行可能な張力をいう。
ろ布14が駆動ローラ41により安定して搬送されるためには、駆動ローラ41の前後で十分な張力が作用している必要があるが、上述の構成によれば、ろ布14に対する張力が小さくなる駆動ローラ41の下流側で、緊張機構70によってろ布の張力が適正な値に調整されるので、ろ布14が安定して駆動ローラ41で駆動され、その下流側に設置されたろ板21に向けて搬送されるようになる。
尚、図6に示す従来フィルタプレス脱水装置では、洗浄機構91の直後に緊張機構92を備えているため、ろ布88が洗浄水を含んで若干伸張するため、緊張機構92により付与された張力が不安定になる場合がある。
これに対して、本発明によるフィルタプレス脱水装置10では、後フレーム12に備えた洗浄機構50から、前フレーム11に備えた緊張機構70迄、ろ布14の十分な走行距離が確保できるため、その間にろ布14の含水量が低減して過渡的な伸張状態が解消でき、緊張機構70による安定した張力の付与が可能となる。
また、図6に示す従来のフィルタプレス脱水装置80では、駆動ローラ90、洗浄機構91、緊張機構92、蛇行修正機構93等を支持する上フレーム89が、前フレーム81と後フレーム82との間に架設されていたため、メンテナンス等でろ板84をフィルタプレス脱水装置80から離脱させる必要がある場合には、上フレーム89を取り外して、各ろ板84の上方空間を開放する必要があり、メンテナンス作業が非常に煩雑で手間が掛かるものとなっていた。
しかし、本発明によるフィルタプレス脱水装置10は、ろ過ユニット20の上方空間にそのような障害物が無いため、ろ布14を取り除けば、容易にろ過ユニット20を上方に離脱可能となり、メンテナンス作業が効率的に行えるようになった。
図4には、ろ布14が取り除かれた後に、ろ過ユニット20を上方に離脱させる際の様子が示されている。
以下に、本発明によるフィルタプレス脱水装置の別実施形態について説明する。
図5に示すように、洗浄機構50は、ガイドローラ51によりろ布14を洗浄機構50内に導いた後、ろ布14の片面又は両面に洗浄水を噴きつけるノズル52によりろ布14を洗浄し、その後、洗浄槽53内でろ布14を折り返すガイドローラ54を経て、ガイドローラ55によってろ布14を洗浄槽53から繰り出すように構成してもよい。
また、蛇行修正機構60の設置位置は、図1に示すような、洗浄機構50と駆動ローラ41の略中央位置である必要はなく、図5に示すように、駆動ローラ51の直近の上流側に設置してもよい。この場合、ろ過装置20の上方空間が広くとれるため、メンテンス作業でろ過装置20の離脱が容易となる。
上述した実施形態では、前フレーム11に駆動ローラ41と、進退機構30と、蛇行修正機構60と、緊張機構70とを備え、後フレーム12に洗浄機構50を備える構成について説明したが、前フレーム11に洗浄機構50を備え、後フレーム12に駆動ローラ41と、進退機構30と、蛇行修正機構60と、緊張機構70とを備える構成であってもよい。
何れの場合でも、ろ布14に洗浄水を噴きつけるノズル52を備えた洗浄機構50と、各ろ板21の離隔状態でろ布14を走行させる駆動ローラ41と、ろ布に所定の張力を付与する緊張機構70とが、この順番でろ布14の走行経路に沿って備えられていればよい。
つまり、前フレームと後フレームの何れか一方のフレームに、駆動ローラが設置され、圧接状態でろ板を受け止める他方のフレームに、洗浄機構が設置され、洗浄機構で洗浄されたろ布が、ろ板の上方空間を覆うように洗浄機構と駆動ローラとの間に掛け渡されていればよい。
ろ板14を圧接状態と離隔状態との間で移動させる機構は、上述した油圧シリンダを備えた進退機構30で構成されるものに限らず、前フレーム11と後フレーム12に備えたスプロケット間に配設したチェーンに各ろ板14を懸架して、スプロケットを駆動しチェーンを移動させることで、当該チェーンに懸架された各ろ板14を、圧接状態と離隔状態との間で移動させる構成であってもよい。
上述した実施形態は、何れも本発明の一例であり、当該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
10:フィルタプレス脱水装置
11:前フレーム
12:後フレーム
13:サイドフレーム
14:ろ布
15:リンク機構
20:ろ過装置
21:ろ板
22:ダイヤフラム
23:支持機構
23a:上部ローラ
23b:下部ローラ
23c:ガイドローラ
24:加圧水流路
30:進退機構
31:ロッド
32:押圧部材
33:油圧シリンダ
40:駆動機構
41:駆動ローラ
50:洗浄機構
51:ガイドローラ
52:ノズル
53:洗浄槽
54:ガイドローラ
55:ガイドローラ
60:蛇行修正機構
61:蛇行修正ローラ
62:支持部
63:ガイドレール
64:エアシリンダ
70:緊張機構
71:固定ローラ
72:移動ローラ

Claims (5)

  1. 前フレームと後フレームとの間に圧接状態と離隔状態との間で移動可能に支持される複数のろ板と、
    各ろ板間でろ面が対向するように支持される無端状のろ布と、
    前記離隔状態で、前記ろ布を走行させる駆動ローラと、
    前記ろ布を洗浄する洗浄機構と、
    を備えているフィルタプレス脱水装置であって、
    前記駆動ローラが、前記ろ布の走行経路に沿って前記洗浄機構の下流側に設置されているフィルタプレス脱水装置。
  2. 前記洗浄機構は、前記ろ布を繰り出すガイドローラを備え、前記洗浄機構で洗浄された前記ろ布が、前記洗浄機構の上方空間を覆うように前記ガイドローラと前記駆動ローラとの間に掛け渡されている請求項1記載のフィルタプレス脱水装置。
  3. 前記前フレームと後フレームの何れか一方のフレームに、前記圧接状態または前記離隔状態に前記ろ板を移動させる進退機構と、前記駆動ローラとが設置され、前記圧接状態で前記ろ板を受け止める他方のフレームに、前記洗浄機構が設置され、
    前記洗浄機構で洗浄された前記ろ布が、前記ろ板の上方空間を覆うように前記洗浄機構と前記駆動ローラとの間に掛け渡されている請求項1または2記載のフィルタプレス脱水装置。
  4. 前記洗浄機構と前記駆動ローラとの間に、前記ろ布の幅方向走行位置を規制する蛇行修正機構が設置されている請求項1から3の何れかに記載のフィルタプレス脱水装置。
  5. 前記駆動ローラの下流側に、前記ろ布に所定の張力を付与する緊張機構が設置されている請求項1から4の何れかに記載のフィルタプレス脱水装置。
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